アーケード基板をひたすら集めて居られる方が、
こうすると、皆が喜ぶだろうなあ、と思うことは・・・。
「アーケード基板収集は、お前ら下賎にはできぬ趣味よ」と周囲を見下すのでもなく。
「私たちにバカにされたくなければお前らも集めればいい」と挑発するのでもなく。
その基板をただ並べてニヤニヤ笑ってすませるのでもなく。
それらを本来の目的に従った形で使用し、多くの方に触れてもらうことですね。
いずれ滅びるであろうゲームセンターの基板を集める行為を続けたいのであるなら、
「自分と一部の取り巻きさえ楽しければよい」ではなく、
ノアの方舟のような「皆のため」という大きな志が必要でしょう。
逆に、それさえあれば、持続できるとも言えます。
基板がエミュレーターに勝っている所は生で堂々とプレイさせれる所だと思うのです。
そして、それをお金を払ってプレイしたいと思わせる状況を用意する。
そう、それは、ゲームセンター・・・『でした』。
もう、私みたいなはみだし者でもわかっている
当たり前のことなのですけれども
商売というのは金儲けではなく、皆に喜ばれるからこそ行うわけです。
で、この辺りが、ぜんぜん判っていない人が
なぜかSTG界隈では声が大きくてびっくりします。
物が売れなくなったら
「買わない客がバカなんだ!」とか
「売れてる商品を作ったヤツが手を抜いたり卑怯なことをしているからだ!」とか
「売れてる商品をネガキャンで攻撃してやればこっちに客が来るはずだ!」とか
言うのはナンセンスで、それをちょっとでも叫べば叫ぶほど、
人の心は離れ、より一層、窮地に追い込まれます。
「ううん、そんなことぜんぜん思ってないよ?」とうそぶいたとしても
他人は敏感ですし、冗談としても質の良いものではありません。
必要なのは、他人をけなすことではなく、インセンティブです。
大切なのは、お金で、お金にしがみつくことではありません。
今や、集めた基板でゲームセンター経営は現実的ではないでしょう。
現実的でないからこそ、仕事にしたいと思いたくなくなるのでしょう。
現実的で、自分が培ってきたもので、
それを必要とする全ての人と自分が、喜ぶことをすれば
自然と趣味を持続できる環境が整っていくことでしょう。