2009年11月12日 12時14分更新
大正時代に活躍した岡山県ゆかりの画家の作品を集めた展示会が12日から倉敷市立美術館で開かれています。
展示会はヨーロッパへ留学した画家たちがさまざまな画風や技法を日本に持ち帰って花開いた大正時代の絵画に親しんでもらおうと開かれ、岡山県ゆかりの画家の油絵やポスター画など33点が展示されています。
このうち高梁市成羽町出身の洋画家、児島虎次郎の「緑蔭」はベルギーで学んだ印象派の作風でえがかれた作品で木漏れ日の中にたたずむ女の子が鮮やかに描かれています。
また、岡山市出身の洋画家坂田一男が大正13年に描いた「裸婦」はさまざまな角度から見たものを1つの画面におさめ、当時、ヨーロッパでピカソたちが進めていたキュビズムと呼ばれる抽象画の技法を用いて描いた日本では珍しい作風の絵です。
このほか、会場には、当時盛んだった労働運動などの社会運動に影響を受けたポスター画も展示されています。
「大正という時代」展は来月23日まで倉敷市立美術館で開かれています。