2009年11月12日 12時14分更新
三菱自動車工業は、経営の悪化に伴ってことし3月に閉院した岡山県倉敷市の三菱水島病院の建物を改装し、今後、生産が増えることが期待される電気自動車の電池部品を組み立てる工場にする計画を進めていることが関係者への取材でわかりました。
三菱自動車工業が経営していた倉敷市の三菱水島病院は、自動車の販売不振の影響で会社の経営が悪化したことなどから、ことし3月に閉院し、建物は空ビルとなっていました。
関係者への取材によりますと、三菱自動車では今年6月から水島製作所で製造している電気自動車・iーMiEVの電池部品を組み立てる工場として使用するため、病院の建物を年明け以降に改装する工事を行い来年夏ごろから生産を始める計画を進めているということです。
現在、電池関連の部品は電池メーカーのある滋賀県から運んでいますが、組み立ての一部を倉敷市内で行えば、生産に要するコストや時間を抑えられ、電気自動車の本体価格を抑えるのにつながる可能性があるということです。
三菱自動車の電気自動車はことしは法人や行政など向けに生産されていますが、来年4月からは一般向けにも販売する予定で、来年度の生産台数は今年度の4倍以上にあたる7000台で計画されています。