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日本や世界で現在進行形の最新の軍事情報を選別して、誰にでもわかるような文章で解説します。ホットな事件や紛争の背景や、将来の展開を予測したり、その問題の重要性を指摘します。J-rcomでは、日本で最も熱い軍事情報の発信基地にしたいと頑張ります。(1999年11月)
2009.11.12
空軍副司令官がテレビで 中国が第5世代戦闘機を開発 「近く試験飛行」を実施
カテゴリ中国 台湾出典 毎日新聞 11月12日 朝刊
記事の概要
中国空軍の何為栄・空軍副司令官がテレビに出演し、中国空軍が最新鋭の第5世代戦闘機の開発を進めており、近く試験飛行をすると説明した。
これは11日の空軍創立60周年の記念日にあわせて公表したとみられる。中国の軍高官が第5世代戦闘機の開発を認めたのは初めて。
第5世代戦闘機で実戦配備されているのは米国のF22だけ。開発中のものは、米国のF35とロシアのT50があるが、中国中央テレビは「開発段階に入ったものとして世界で4番目」と報じた。
中国は中型空母の開発でも最終段階に入ったとみられ、第5世代戦闘機と一体的な運用が実現すれば、東アジアの軍事バランスに大きな影響を与えそうだ。
中国空軍の何為栄・空軍副司令官がテレビに出演し、中国空軍が最新鋭の第5世代戦闘機の開発を進めており、近く試験飛行をすると説明した。
これは11日の空軍創立60周年の記念日にあわせて公表したとみられる。中国の軍高官が第5世代戦闘機の開発を認めたのは初めて。
第5世代戦闘機で実戦配備されているのは米国のF22だけ。開発中のものは、米国のF35とロシアのT50があるが、中国中央テレビは「開発段階に入ったものとして世界で4番目」と報じた。
中国は中型空母の開発でも最終段階に入ったとみられ、第5世代戦闘機と一体的な運用が実現すれば、東アジアの軍事バランスに大きな影響を与えそうだ。
コメント
昨日、「メールにお返事」で話題になった中国の第5世代戦闘機・開発の話である。これが中国の空軍副司令官が、空軍創立60周年記念日に、テレビで話したとは知らなかった。
なんとも中国人は大規模なホラを吹くものと感心する。これが真実なら、「チョウチョ、トンボも、鳥のうち」と言いたくなる。
まず何副司令官に、中国空軍がいうところの第5世代戦闘機とは何か問いたい。従来の戦闘機の機体に、外観だけレーダー波を乱反射させる形のものを取り付けただけの話ではないか。
普通のセダンの車のエンジンを、F−1そっくりの車体に搭載させ、それでF−1レーサーを完成させたという同じ話をしているのではないか。
そのようなF1レーサーでF1レースに出ても絶対に勝てない。中国空軍には第5世代戦闘機の意味がわかっていないような気がする。
ところで中国空軍の創隊に最も貢献した国はどこかご存じだろうか。旧ソ連ではなく日本なのである。旧日本軍の航空部隊出身者が、新設された人民解放軍の中国空軍の基礎を作ったのである。
これはその創隊に関わった本人から直接お話を聞いた。その人の名前は、月刊誌「世界の艦船」の読者ならご存じの「藤木平八郎氏」である。ユーモア一杯の藤木先生の体験談を聞いて、大いに笑ったことを覚えている。
今の空軍高官は、ゼロから鍛えた藤木先生の教え子よりも、次かその次の世代に移っていると思うが、日本人に対する感情は悪くないものと思う。
中国のことだから、そのうち「これが第5世代戦闘機」として写真を公開することも考えられる。しかし、外観だけに注目して、性能を見落とさないように気を付けたい。
昨日、「メールにお返事」で話題になった中国の第5世代戦闘機・開発の話である。これが中国の空軍副司令官が、空軍創立60周年記念日に、テレビで話したとは知らなかった。
なんとも中国人は大規模なホラを吹くものと感心する。これが真実なら、「チョウチョ、トンボも、鳥のうち」と言いたくなる。
まず何副司令官に、中国空軍がいうところの第5世代戦闘機とは何か問いたい。従来の戦闘機の機体に、外観だけレーダー波を乱反射させる形のものを取り付けただけの話ではないか。
普通のセダンの車のエンジンを、F−1そっくりの車体に搭載させ、それでF−1レーサーを完成させたという同じ話をしているのではないか。
そのようなF1レーサーでF1レースに出ても絶対に勝てない。中国空軍には第5世代戦闘機の意味がわかっていないような気がする。
ところで中国空軍の創隊に最も貢献した国はどこかご存じだろうか。旧ソ連ではなく日本なのである。旧日本軍の航空部隊出身者が、新設された人民解放軍の中国空軍の基礎を作ったのである。
これはその創隊に関わった本人から直接お話を聞いた。その人の名前は、月刊誌「世界の艦船」の読者ならご存じの「藤木平八郎氏」である。ユーモア一杯の藤木先生の体験談を聞いて、大いに笑ったことを覚えている。
今の空軍高官は、ゼロから鍛えた藤木先生の教え子よりも、次かその次の世代に移っていると思うが、日本人に対する感情は悪くないものと思う。
中国のことだから、そのうち「これが第5世代戦闘機」として写真を公開することも考えられる。しかし、外観だけに注目して、性能を見落とさないように気を付けたい。