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高速道無料化に反対 

2009年11月11日

 徳島市の原秀樹市長は10日の記者会見で、高速道路料金の無料化をめぐって県が国に求めている神戸淡路鳴門自動車道からの実施について、「無料化になると様々な影響が出てくる。簡単に無料化してはいけない」と述べ、反対の姿勢を明確にした。

 原市長は「明石海峡大橋の料金は高すぎる。一般の高速道路並みの料金に下げてほしい」と、料金の値下げには理解を示した。しかし、無料化については、「政権の公約で無料化を進めるとしても、一番に本四架橋という話ではない」と述べ、無料化の「一番乗り」を目指す県の考えに異を唱えた。

 理由として、JR、高速バス、フェリーといった他の公共交通機関への影響についてふれ、「厳しい経営状態の中で、現在ある路線が切られることになれば大変」と話した。無料化に伴う経費がかかるために、道路整備が遅れるとの懸念も示した。

 飯泉知事は、高速道路以外の公共交通機関にも、対等な条件で国費を投入することを主張している。これに対しても原市長は「期間を決めての社会実験だったらいいが、ずっと補助金を出すというわけにはいかない。永遠の無料化に対応できる財源はなかなかない」との否定的な見方を示した。

 無料化について、安井俊之・県道路企画課長は「新政権が無料化を段階的に進める方針なので、象徴的なところから始めたらいいということで提案してきた」と説明。一方で、「無料化で道路整備の予算が減る懸念はある。ただ国の概算要求では、無料化と道路整備の予算項目は分かれており、直接影響は与えないと考える」と話している。

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