内閣府が10日発表した10月の景気ウオッチャー調査は、街角の景況感を示す現状判断指数が前月比2・2ポイント低下の40・9と、10カ月ぶりに全地域でマイナスになった。低価格競争や消費の冷え込みを背景に、特に小売業やサービス業で悪化が目立った。基調判断は「下げ止まってきたものの、このところ弱い動きもみられる」とし、08年12月以来10カ月ぶりに下方修正した。
2~3カ月先の景気の見通しを示す先行き判断指数も、前月比1・7ポイント低下の42・8と2カ月ぶりに低下。低価格志向や公共投資の減少などを懸念する声が相次いだ。【秋本裕子】
毎日新聞 2009年11月11日 東京朝刊