父の名を誇る
ここで暮らして初めて聞いた。
酔っ払いのケンカではない。大人の本気のケンカの声だ。
今日の賃金に道具代が加算されていない。
日当が8千円のはずが7千円しかない、道具代も加算されるべきではないか。相手側がなだめている。大声は困ると。
子どもの為に大声になるんだよと。
お父さん同士の言い合いが、静かな住宅街に大声で響いて30分たった。
誰も苦情を言わない。しんと静まり返って、それが余計に泣きたくなるほど辛い。
沖縄は7割の子どもが貧困家庭にある、と前にも書いた。我が家も例外ではなく、息子は青年期に入っているが、来年、念願の大学受験に挑む。
今日は、「サラの日記」 の事件も厳しい話だが、沖縄で、子どもをダメにしている、今、起きている事件を聞いてきて、相当へこんでいたところに、このケンカの内容だ。
淋しい。
国の力が落ちている。
自分が幼少の頃の光景に似てきている。
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2004年、兄と母に出て行けと言われ、心がどん底に落ちたと書いた。
だが、自分は生まれて今日まで、一度も父や母を嫌ったことがない。兄弟、二人の姉がいるが、誰も嫌いになったことがない。
父と母を尊敬している。
両親が教育熱心だったので、それぞれがスパルタ教育の中で育った。父にはぶたれたこともある。厳しかった。母が、子どもたちを怒鳴ったり、叩いたりしたことは一度もない。
母は、手作りの味噌、醤油をつくり、黙々と働く姿は、いつも子どもより先に起きていてあとに寝床に就いた、そんな記憶がある。
父は人が溺れたと島中の鐘が鳴らされるたび、川平湾に飛び込んで何人もの人を助けた、正義感の強い愛情の深い人だった。
兄は教える才能を活かし、机ひとつの塾からスタートし、沖縄県の子供達の学力向上に現在まで貢献し続けている。
弟は、コネクションの匂いを嫌うまっすぐさで、四次試験まであった新聞社の面接で最後まで残り、「身内に著名人はいるか?」 と質問され、「父は無職、著名人はいない」 と答え、最後の二人として試験を通った。父は公務員を退職しており、著名人も身内にいないこともない。
自分の評価にそれが何の関係があろうか、と。
長姉は海外へ嫁ぎ、日本人の義兄と家庭を築いている。
次姉は舞踊家。次姉の踊りは父親に似て完成度を妥協しない厳しい凛とした美しさがある。
実家は、贅沢ではなかったが、暮らしに、日常生活に、大人になるための訓練が息づいていた。忍耐も強いられたが、両親の生き抜いていく後ろ姿は、そのまま人生の指標になった。
父から、点の教育として、ずるさではなく、強靭さを教えられた。
母からは、聡明であることを、線で教えられてきた。
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お父さん同士の言い争いを聞き、日本が今のように贅沢ではない時代を思い出した。
その時と同じ気配だ。子供心に不安を与える貧しさの、あの感覚だ。淋しくて辛い感覚。
だが、当時は、その分、子どもは、貧しさに応じて、どの家庭でも強靭な教育を受けていた。そのように覚えている。自然と鍛えられる環境だった。
日本の不況や、いや、それだけではない危機を感じるにつけ、豊かさの中で、私達、今時の親は、子どもに冬の時代を乗り越えさせる強靭さを伝授しただろうか。
両親が十分に果たし終えた役割を、今度は自分が問われる番となった。
私は、珍しい姓を一人息子だった父が誇りを持って守ってきたことを知っている。父は亡くなったが、その名を汚すことを許さない。また誇りを持って息子へ渡す義務がある。
今回、立ち上がった最大の理由である。
そうすると、強い愛国心が同時に覚醒した。父親は国の姿の現れである、と私は思う。
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抽象的な家族を自慢する変な稿のようですが、稀な父の姓に意味があり書いた。
「市長事件」 を隠蔽するために、市長夫人と、高里鈴代氏、島袋隆弁護士、左翼運動家たちが絡み、ひとつの事件が意図的に作られた。
新聞が数回、申し合わせたように記事にし、その経過がネットに置き土産という悪質な行為として残った。
父の姓が、ネットでさらしものになって6年。
関わった糸数慶子国会議員に削除依頼を出したが、スルー。
高嶺現県議長もうやむや。
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私は、父の名誉を回復させる。息子へそれを渡す。
次は、その作られた事件を、知った事実のみ書いていく。
沖縄を搾取するものたち、沖縄カルトの実態は深い闇のようかと思ったが、登場人物があまりにも少ないので、それはそうだと、その裏取り作業も大抵が終わった。
前にも書いたが、
2 6 2 の原則は、戦う上で大切だ。
彼らも所詮、数を膨れさせ民意と叫ぶが、2.。
こちらも 2.。
6の大衆的民意は、初め煽られようとも、最終的には、正しいところの、2 につくようになる。
誰でも落ち着く生活がいちばんだからだ。
搾取されっぱなしは、民意の一番嫌がるところ。
本当の味方は誰か、正義は何か。あなたは貧しく喘いではいませんか?
彼らはどうでしょうか。妙にリッチ過ぎていませんか。
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