北京市郊外を飛行する中国空軍の戦闘機「殲10」=3日(共同) 中国空軍の新鋭機投入進む 日本、航空優勢喪失を懸念【北京共同】中国空軍は11日、創設60年を迎えた。21年連続で2けたの伸びを続ける巨額の軍事費を背景に、最新鋭戦闘機の開発を進め、空中警戒管制機(AWACS)も配備するなど攻勢をかけており、日本の軍事筋からは「日本の航空優勢が失われる」と、懸念の声が上がっている。 10月1日の建国60周年の大軍事パレードで空軍は、自主開発したとするAWACS「KJ2000」を初公開した。KJ2000は、昨年5月の四川大地震の救援活動や8月の北京五輪のテロ防止のため、上空で情報集約と指揮コントロールを行うなど、既に“実戦”で使用が始まっている。 カナダの軍事専門家、平可夫氏によると、中国空軍は、航空自衛隊が約200機所有するF15戦闘機に匹敵する性能を持つとされる「殲11」を約280機、F16に匹敵するとされる「殲10」を約140機配備。日本の軍事筋は「数では劣るが、日本はAWACSとの連携で、質で勝っていた」と指摘、「中国もAWACSを運用すると、(有事の際の)航空優勢はなくなりつつあると考えた方がいい」と分析する。 【共同通信】
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