概説 |
お酒をやめるのを助けるお薬です。多量の飲酒で体をこわしている人に用います。 |
作用 | ![](/contents/014/284/725.mime7)
- 【働き】
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- アルコールの分解がおさえられ、少量の飲酒でも不快な悪酔いの状態となります。お酒の量がすすまなくなり、断酒や節酒につながります。
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- 【薬理】
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- 肝臓で、アルコールを分解する「アルデヒド脱水素酵素」の働きを阻害します。
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注意 |
![](/contents/014/284/725.mime7) 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
- 服用中の薬を医師に教えてください。
- 妊娠中の人は、医師にお伝えください。
- ご本人、できたらご家族も含めて、注意事項や副作用について十分説明を受けてください。薬の性質をよく理解し、納得のうえで治療にあたりましょう。
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- 【注意する人】
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- 重い心臓病や肝臓病、腎臓病、呼吸器に病気のある人など、その病状によっては使用できません。
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- 【飲み合わせ・食べ合わせ】
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- このお薬は、アルコールの解毒を止めてしまうので、少量のアルコールでも、ひどい悪酔いの症状がでます。顔面潮紅、悪心、めまい、頻脈、血圧低下などです。したがって、飲酒は原則禁止です。アルコールを含む医薬品の併用もできません。また、アルコール分を含む食品や、一部の化粧品類にも注意が必要です。
- 飲み合わせの悪い薬..アルコールを含む医薬品(エリキシル剤、薬用酒、ドリンク剤など)。
- 飲み合わせに注意..フェニトイン(アレビアチン、ヒダントール)、ジギタリス製剤など。
- 食べ合わせに注意..アルコール分を含む食品(奈良漬など)。
- 使用に注意..アルコール分を含む化粧品(アフターシェーブローションなど)。
![](/contents/014/284/725.mime7) 【使用にあたり】
- 症状や治療方針によって飲む量や飲み方が違います。指示どおりに正しくお飲みください。
- 医師の指示によらない飲酒はいけません。
- 断酒療法をおこなう場合は、服用を始めて1週間後に飲酒試験をおこない、服用量の調整をおこなうことがあります。
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- 【検査】
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- 服用が長期にわたる場合、定期的に血液の検査が必用です。
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- 【食生活】
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- 注意力や集中力、反射運動能力が低下することがあります。車の運転など危険な作業は避けましょう。
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効能 |
慢性アルコール中毒及び過飲酒者に対する抗酒療法。 |
用法 |
- 断酒療法..シアナミドとして通常1日50〜200mg (1%溶液として5〜20mL)を1〜2回に分割経口服用する。本剤を1週間服用した後に通常実施する飲酒試験の場合には、患者の平常の飲酒量の十分の一以下の酒量を服用する。飲酒試験の結果発現する症状の程度により、本剤の用量を調整し、維持量を決める。
- 節酒療法..飲酒者のそれまでの飲酒量によっても異なるが、酒量を清酒で180mL前後、ビールで600mL前後程度に抑えるには、通常シアナミドとして15〜60mg (1%溶液として1.5〜6mL)を1日1回経口服用する。飲酒抑制効果の持続する場合は隔日に服用してもよい。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
おもな副作用は、吐き気や頭痛、倦怠感、不眠などです。ただ、これらは続けているうちに慣れて軽くなることが多いようです。
もし、発疹や発赤など皮膚に異常があらわれたら、すぐ医師に連絡してください。まれですが、重い皮膚症状につながるおそれがあります。また、長く飲み続けていると、肝臓が悪くなることがあります。定期的に肝機能や血液の検査を受けるようにしましょう。
![](/contents/014/284/725.mime7) 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- 重い皮膚症状..高熱、ひどい発疹・発赤、唇や口内のただれ、のどが痛い、水ぶくれ、皮がむける、強い痛み、目の充血。
- 重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や歯肉出血など出血傾向。
- 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色。
![](/contents/014/284/725.mime7) 【その他】
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