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2008年 12月 11月 10月 9月 8月以前

カップ麺四百円…金満家首相は庶民感覚ゼロ

参院外交防衛委で答弁する麻生首相
Photo By 共同

 麻生太郎首相は28日、参院外交防衛委員会でカップめん1個の値段を聞かれ「400円ぐらい?」と答弁に窮した。カップめん1個の小売価格は平均170円程度。スーパーを視察するなど庶民派のアピールに腐心している首相だが、庶民感覚のなさをあらためて露呈してしまった。一方、世界的な金融危機などを受け、「11月18日公示〜同30日投開票」の日程が有力視された衆院解散・総選挙を当面見送る意向を固めた。

 麻生首相は、民主党の牧山弘恵氏から「今、カップラーメンがいくらぐらいで買えると思いますか?」と質問され「日清食品が最初(71年に“カップヌードル”を)出したときはえらく安かった。今、400円ぐらい?そんなにはしない?」としどろもどろ。「最近、自分で買ったことがないので。いろいろ種類が出ていることは知っていますが」と早口で話した。

 首相の「400円」という答えに、ほかの委員からは「え〜?」「知らないの〜!」などと驚きの声が上がった。カップめん1個の小売価格は平均170円程度で、高いものでも300円台前半。牧山氏が「170円ぐらい」と指摘すると苦笑いした。

 ほぼ連日、高級ホテルのバーなどで会合を続けることに批判が集まる中、19日には東京・内幸町の帝国ホテルで夕食を取る前に、庶民派ぶりをアピールしようと都内のスーパーを視察。牛乳や卵など、最近値上がりした商品をチェックしたが、カップめんの価格は“盲点”となった格好だ。

 牧山氏は質問の意図について「海上自衛隊によるインド洋での給油活動の継続について、国民は説明を待っている。その上で、原油高の影響で値上がりした物の中で、国民にとって身近な物を取り上げて首相に聞いてみようと思った」と説明。首相が価格を知らなかったことについては「国民の感覚とずれている。経済対策を目玉にすると言うのなら、一般の人がお昼に食べる物の値段くらい把握しておいてほしい」と話した。

 また、首相は民主党の浅尾慶一郎氏に、飲食店で割引サービスなどが受けられるクーポン券を使ったことがあるかと尋ねられ「持っている方に“ください”と言ったら“あなたみたいな人には必要ない”と断られたことはある」と述べ、セレブ生活の一端をのぞかせた。

[ 2008年10月29日 02:04]

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