左太もものヘルニア手術を受けて、重度の後遺症が残ったとして、陸前高田市の女性(43)が、盛岡市の岩手医科大(大堀勉理事長)と執刀した男性医師を相手取り、約1億2280万円の支払いを求める損害賠償請求訴訟を盛岡地裁一関支部に起こした。提訴は6月15日付で、27日に盛岡地裁で第1回口頭弁論がある。
訴状によると、女性は腹部に痛みを感じ、同大付属病院で左太もものヘルニアと診断され、06年6月14日に手術を受けた。術後に左足の付け根に激しい痛みを感じ、約2週間後に再手術を受けたが、痛みが残り、左足の運動障害も改善しなかった。男性医師の手術ミスが原因だと主張している。同院医療安全管理部の阿部勉事務室長は「代理人と訴状を精査したい」と話している。【宮崎隆】
毎日新聞 2009年11月11日 地方版