スーパーゼロウィン電鉄

２００９年１１月１０日、イギリス人英語講師のリンゼイ・アン・ホーカー氏を殺して２年７が月にわたって逃亡を続けた市橋達也容疑者が逮捕された。

１週間前に福岡県で整形して潜伏しているというニュースがあったときは目を疑った。

私は市橋はとっくの昔に死んでいると思っていた。

ツナ缶工場に務める前、フロントのバイトをしていた２００７年５月のことである。
フロントに指名手配犯の紙が張ってあり、市橋容疑者が載っていて深夜で誰も来ないときに上司の人と市橋容疑者の話になったのだが、

当時の上司の人は『市橋は恐らく生きていない。死んでいる。』と言っていたのだ。

・逃亡したのも千葉県警の捜査員が自宅に向かって捕まえる寸前で刑事が取り逃している
・着の身着のまま裸足で足跡まで残して逃げていて、どこに逃げたかは見当がつく
・銀行口座は抑えられていてカードを使えば足はつく、所持金は持っていても１０万もないだろう

まあ、私も同感するような理由なのだが、金がなくなったら潜伏のしようが無いのだ。
さらに付け加えるなら、大金を奪って逃げたというのならソレを資金に協力者がいれば長期潜伏は可能であるが、市橋容疑者のような男女関係のもつれで殺したような場合に犯人を匿う人は相当に限られる。
つまり単独逃亡は困難。だから捕まらないということはどこかで死んでいる可能性が高いと考えていた。

しかしそれでも生きているんだから犯人もたいしたものだ(；´Д｀)

・・てことは絶対に市橋容疑者の親が怪しいことになる。
この親は医者らしいし、大阪で働いていたときには既に整形済みの顔になっていた。
ロクに金も持っていなかったはずなのに整形し、１年以上も潜伏した末に大阪で働き出したということは、整形してくれた医者と逃亡資金を用意してくれた協力者が必要。
両親は全否定しているが、親が怪しいと思われても仕方ないわな。

・・しかしよりによって大阪府西成区で建設従業員として１年２ヶ月働いていたらしい。
銀太の過去のブログでは本人ですら西成のことを日本最大のカオスと言っていて、履歴書も身分証明書も必要なく体一つで自分が日雇作業員になる様子が書かれていたが、本当に西成ってすごいところだわ。



ホント『大阪民国』といわれても無理も無いかも知れん。
しかしナンだな、市橋みたいな着の身着のままの状態で潜伏生活している人間でも１年以上も真面目に働くのに、銀太と来たら(´・ω・｀)
銀太ブログを見ると、コレまでモブストライクに熱くなって引きこもり生活をしていたのが急激に落ち着き、仕事をしたいようなことをブログにつづっていたが、きっとオカンにでも言われたんだろうな。

『銀太、見てみい。こんなの（市橋）でも真面目に働いて一丁前に金稼いだんやでJ( 'ｰ`)し』

とか言われてそうだ。
酒も飲まないし煙草も吸わない、おまけにパチンコにも行かないで懸命に貯金したのだし。
１年２ヶ月の寮住まいで１００万円貯めたらしくその後に再び逃亡して姿を消す。
市橋みたいに一生懸命仕事して真面目に過ごせば１年半で銀太も借金返済できることになる。
恐らく銀太の親も、このくらいのことは銀太に愚痴っただろう(´・ω・｀)
仕事が無いと言いつつも働き先は見つけていて、それを自分でブン投げて辞めていることからも働き先はちゃんと存在する。
小さいことでブン投げて簡単に辞めてしまう銀太の方に問題があるのは間違いない。辛抱が無いのだ。

市橋は大阪の建設会社で働いていた際も、言われたことは一字一句メモしたり絵に書いて必死に仕事を覚えようとしていたらしいし、休みの日ですらもったいないと思って上司に目一杯に仕事を入れてもらおうとしていたらしい。
ホント、この辺の真面目さには本当に頭が下がる。私も見習わないとイカンと思わされた。
少なくとも市橋はこの建設会社での社員の間から仕事においての信頼は勝ち得たわけだし、職場でのポジションも確保して、このまま仕事を続けられるだけの状態はあったのだから。
犯した罪は罪であるが、金持ちの息子とは思えない真面目に一生懸命働く青年としての一面はあったのだ。
その辺は素直に認めて、自分も見習わなくてはいけない。

市橋達也は紛れも無い殺人者であるが、この点だけは褒められることだと思うし見習うべきところではあると思う。