英国食品基準庁(FSA)が6月15日、辛ラーメン、セウッカン、ジャパゲッティなど農心(ノンシム)のラーメンおよびスナック類20種に対し、大量輸入および販売禁止処分を下したことが明らかになった。
28日、FSAインターネットホームページ(www.foodstandards.gov.uk)によると農心製品は放射線処理をした原料が含まれているのに、これを包装紙に表示していなかったことから輸入、販売禁止処分を受けた。
FSAは農心のラーメンおよびスナック類20種が放射線処理事実を包装紙に表示するようにした「食品商標規定1996」に違反したとして摘発し「食品警報」(Food Alert)を発動、農心製品を直輸入している英国の輸入業者(G.COST&Company)が関連製品を回収していることを明らかにした。
FSAは放射線処理も認可された施設でなされなかったため、農心製品の英国輸入と販売は「食品規定1990」に違反しているともしている。
これに対して農心側は「内需用はもちろん、輸出用製品の原料に放射線処理をせず、スチーム殺菌処理をしている」とし「放射線処理をしないため、これを表記する理由がない」という立場を明らかにしている。
農心関係者は「輸出用カップめんは1個の製品が問題になっただけだと聞いている」とし「現在、自社で真相調査を行っており、早く真相を把握して調査結果を英国側に伝え輸出を再開したい」と話している。
農心は海外在住韓国人市場を中心に、英国には年間10億ウォン(約1億円)分の製品を輸出している。