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2009年11月10日(火) 19:13 |
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カキの食中毒を無くす研究進む
新たな海の商品を開発しようと研究が進められています。岡山県はカキで新たな技術を開発しました。
食中毒の原因となるノロウイルスを減らすカキで実用化に向け研究が続いています。冬の味覚のひとつ、カキの水揚げが岡山県内でも始まっています。 そのカキで、岡山県水産試験場は新たな技術を開発しました。 新たな技術は、食中毒の原因となるノロウイルスを減らすというものです。 研究は、2006年度からはじまりました。 シソ科植物で香辛料に使われるオレガノを食用油で煮出し、0.1ミリのカプセルに入れて、カキに食べさせるものです。 水産試験場では、ノロウイルスを多く取り込んだ実験用のカキを22個飼育。 そのままの状態にした10個と比較した場合、オレガノのカプセルを食べさせた12個では、ノロウイルスの検出率がおよそ10分の1という結果になりました。 2006年、岡山県産のカキはノロウイルスの風評被害で消費量が大幅に落ち込みました。 岡山県によりますと、ここ数年カキのノロウイルスが原因の食中毒被害はほとんどありませんが、県産のカキをより安全なブランドにしようと研究しているものです。 県水産試験場によりますと、今回開発した技術で、ノロウイルスの検出率が減る理由などは分かっておらず、今後は、実用化に向けてのさらなる研究が続けられます。
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