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のりピー 再起へ前途多難な現実

 判決公判を終え、自宅に戻った酒井被告
 判決公判を終え、自宅に戻った酒井被告

 執行猶予付き有罪判決を受けた酒井法子被告(38)だが、社会復帰には前途多難な現実が待ち受ける。10月26日の初公判で、薬物を勧めた夫・高相祐一被告(41)との離婚、覚せい剤との離別、介護の勉強を表明し、再起を誓った。しかし、薬物依存からの回復を支援する民間施設の代表は「(薬物を)簡単にやめられる人は皆無」と指摘。選択肢の1つとされる介護福祉士になることも5年後まで不可能となった。一部で芸能界復帰が報じられたアジア各国への入国も、薬物事件で有罪判決を受けたため難しく、現実は容易ではない。

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 初公判で涙を流しながら、夫と離婚し介護の勉強をして再起を誓った酒井被告。だが、清純派アイドルによる転落人生の衝撃は大きく、執行猶予付き判決後も、社会復帰に向け厳しい現実が待ち受けることになる。

 夫・高相被告との離婚は、27日に開かれる高相被告の判決公判後、控訴期限が切れる12月11日に2人の面会が解禁され、同日にも成立する見込み。薬物を手配していた夫との離別で“脱・覚せい剤”を目指す。また元所属事務所サンミュージックの相澤正久副社長(60)が勧めた福祉関係の仕事に従事することを目標にしている。

 だが、これらに厳しい意見もある。薬物依存からの社会復帰を手助けする民間施設・名古屋ダルクの柴真也代表(38)は「簡単にやめられる人は皆無。自助グループのミーティングに参加して、回復に努めることが先決だ。そうしないと介護も子育てもままならない」と、完全な“薬物治療”なしに、次なるステップへは進めないとした。

 また、候補の1つとされる介護福祉士には、資格を取得しても、法律上の要件で執行猶予を終えた日から2年間はなることができない。

 社会復帰が先決となるが、依然としてファンから早期芸能界復帰を期待する声が根強い。一部でアジア各国での復帰が報じられた。それも、有罪判決を受けた今では、中国大使館の「犯罪者には入国ビザが下りません」を筆頭に、足を踏み入れることすら難しい。もちろん、日本の芸能界復帰も今のところ厳しい。

 閉廷後は東京・南青山のマンションにある自宅に戻った。近所の住民は、デイリースポーツの取材に「酒井さんは、長男が通う塾に『こういうことがありましたが、今後もお願いします』と連絡している」と告白。今後も酒井被告の生活拠点は同所になりそうだが、犯罪前のような生活に戻すことは難しい。






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