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「役者はヒゲと同じ…」森繁久弥さん語録

2009年11月10日23時0分

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写真:主演ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」の6カ月ロングランの千秋楽での森繁久弥さん(中央)=82年10月、東京都千代田区丸の内の帝国劇場主演ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」の6カ月ロングランの千秋楽での森繁久弥さん(中央)=82年10月、東京都千代田区丸の内の帝国劇場

 「映画のロケで知床へ行き、たいへん歓迎されましてね、感激して歌を作ろうってことになった、一晩でね。ぼくはオタマジャクシが書けないからいい歌ができたんだ」(71年5月「知床旅情で一杯飲む会」で)

 「感動というのは、客席と舞台の間で生まれるもの。役者自身の中にあるものじゃない」「ほんとに、すべてが完璧(かんぺき)に運んだ舞台というものは100回に1回ぐらい」「役者というのはヒゲと同じなんですよ。伸びはじめはわりあい早いんだけれど、伸びがばったり止まる。それを突き抜けて、はじめて本物になれるんだ」(舞台「屋根の上のヴァイオリン弾き」に関して)

 「私がちょうだいすることで一種の道が開いたので、(これからは)皆さんどんどん通ってほしい。グチが出るのでやめるが、狭き門です」(91年10月、現代演劇の俳優で初の文化勲章を受章して)

 「大げさにしないでくれ。(幕前に)舞台を降りたことは役者として悔しい」(92年5月、東京宝塚劇場の公演中に過労で倒れ入院。病室でマネジャーに)

 「友達のほとんどが死にました。『この次はお前だよ』と言う人がたくさんいるんで、意地でも生きてやろうと思ってるんです」(97年1月、3年ぶりの舞台「佐渡島他吉の生涯」出演で)

 「いまは、そういうときが来たら、莞然(かんぜん)として、にっこり笑って死んでやろうと思います」(99年6月、朝日新聞のインタビューに)

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