10日、英中部ブランドンの自宅前で記者会見し、涙をぬぐうリンゼイ・アン・ホーカーさんの父ウィリアムさん(右)、母ジュリアさん(中央)ら家族(共同) 「墓に報告したい」目頭ぬぐう父 リンゼイさん家族が会見【ブランドン共同】英国籍の英会話講師リンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=の死体遺棄事件で市橋達也容疑者(30)が逮捕されたことを受け、リンゼイさんの父ウィリアムさん(54)、母ジュリアさん(50)ら家族4人が10日、英中部ブランドンの自宅前で記者会見し「長い戦いが終わった。今夜、リンゼイの墓に行って報告したい」と話した。 のどかな田園地帯にある自宅前には、日英合わせて約50人の報道陣が詰め掛け、騒然とした雰囲気。家族4人は互いに腕を取り合い、悲しみに耐えている様子だった。ウィリアムさんは「逮捕を(報道陣からの電話で)聞いた時、体が震えた」と話し、何度も目頭をぬぐった。 リンゼイさんの写真を手にしたウィリアムさんは「ついに正義を手に入れた」と強調。「(市橋容疑者の)悪魔の目を確かめたい。要請があり次第、日本に向かう」と述べ、早期訪日の意向を示した。さらに「日本の警察の捜査は失敗で始まったが、休みなく働いてくれた。すべての人に感謝したい」と語った。 ジュリアさんはリンゼイさんについて「素晴らしい女性だった。日本での生活が大好きだった」と述べ、あらためて娘をしのんだ。 姉のルイーズさん(26)は、同容疑者が整形手術を受けてまで逃亡を続けたことについて「本当にひどいことだ」と述べた。 【共同通信】
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