青森市、職員旅行に７年で１億5000万円

　青森市が０１年度以降、職員のプライベートな旅行に公費から助成金を支払い、０２年度からの７年間で計１億５０００万円を超える額が使われていたことが分かった。７年間で職員から延べ７１１５件の申請が受け入れられ、遠方は欧州から東京ディズニーランドの入場料も対象案件となっていた。青森市には市民から苦情が殺到している。

　市人事課よると、この制度は現在も運用されている「厚生活動支援助成」で、旅行や資格取得、健康増進、さらには自己啓発促進の名目でも、費用の半額を助成するもの。年間で職員１人につき最高額２万５０００円が支払われる。「領収書に職員の名字が記されていて、規定の書面に理由が書いてあれば支払います」と人事課では話した。

　運用された０１年度と０９年４月以降の記録は明らかにされていないが、０２年４月から今年３月までの７年間で１億５６２８万２０００円が公費から職員に支払われていた。

　人事課では「この助成制度廃止も含めて検討している」と説明。この日、青森市には市民からの苦情電話が殺到し「どのくらい電話がきたかは分からない。お怒りの方が多かったようです」と人事課の担当者はぐったりした声で話した。

　［2009年11月10日7時29分　紙面から］