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【東京】

夕やけ小やけ ふれあいの里へ  八王子市のボンネットバス

2009年11月3日

展示されているボンネットバス「夕やけ小やけ号」=八王子市で

写真

 一九八二年から一昨年までの二十五年間、八王子市内を走っていたボンネットバス「夕やけ小やけ号」が、運行していた西東京バスから同市上恩方町のレクリエーション施設「夕やけ小やけふれあいの里」に寄贈された。三日は披露記念式典が行われる。 (布施谷航)

 夕やけ小やけ号は、春や秋の行楽シーズンに、京王八王子駅−陣馬高原下間を走行。路線が通る陣馬街道沿いには童謡「夕焼小焼」を作詞した中村雨紅(一八九七〜一九七二)の生家や自筆の歌碑があることから「夕やけ小やけ号」と名付けられた。

 昔ながらのボンネットバスに懐かしさを感じる登山客らに好評だったものの、補修部品の製造中止や排ガス規制の強化などの影響で二〇〇七年春に運行を終了した。この後、西東京バスが保管していたが、昨年五月に市の打診を受けて寄贈を決めた。

 夕やけ小やけ号は十月三十日に市内を再び走行して夕やけ小やけふれあいの里に到着。市職員が事務所東に作った木製の車庫に収められ常設展示されている。土日祝日には車内を見学できるという。

 今回の寄贈を記念して、夕やけ小やけふれあいの里では三日午前十時から、披露記念式典を行う。会場では、先着五百人に夕やけ小やけ号のペーパークラフトをプレゼントするほか、子ども用の運転士の制服を用意して記念撮影も行う。

 ふれあいの里の荻島靖久園長は「懐かしいボンネットバスを、多くの方に見ていただきたい」と話している。

 

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