【ロサンゼルス=堀内隆】米国で01年以降、トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」を含むトヨタ車で、車が突然、急加速して暴走する事例が1千件超、米当局に報告されていたと米ロサンゼルス・タイムズ紙が8日、報じた。また同紙は独自調査の結果、02年式以降のトヨタ車で起きた暴走事例による死者は19人にのぼるとしている。
同紙によると、米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)に報告された事例の大半は、「車の制御が失われるほどではなかった」などの理由で調査対象にならなかった。またNHTSAは04年、02年式レクサスESが暴走して木に衝突したとの報告を受け、トヨタに把握している同種の事例を報告するよう求めたが、トヨタは「顧客からトラブルの状況の説明がない」などの理由で一部の事例を報告から外したという。