岡山放送局

2009年11月10日 14時41分更新

美作市で土砂災害想定の訓練


ことし8月の台風9号に伴う大雨災害から9日で3か月になります。

大きな被害を受けた美作市では、災害の教訓をいかしていこうと土砂崩れが起きたことを想定した消防による訓練が行われました。

ことし8月の台風9号に伴う大雨で、美作市では土砂崩れに巻き込まれ1人が死亡、4人がけがしたのをはじめ、住宅など625棟が全半壊や浸水の被害を受けました。

9日は、この災害の発生から3か月となるのにあわせ、教訓を今後の消防活動にいかしていこうと、美作市消防本部が訓練を行いました。

訓練は、台風に伴う大雨で土砂崩れが起き、住宅2棟と自動車1台が土砂に埋まり、住民や運転手らが生き埋めになっているとの想定で行われました。

参加した29人の隊員は、まず現地対策本部を設け情報収集を行ったあと、スコップで土砂を取り除いてけが人の救出にあたっていました。
また、応急の救護所では搬送や治療の優先順位を判断するトリアージのタグの取り付けも行われました。

美作消防署の早水勝美署長は「少ない人数の中で、正確な情報による的確な指示を出すことで、これからの災害に備えたい」と話していました。