2009年11月10日 12時49分 更新:11月10日 13時6分
鳩山由紀夫首相は10日の参院予算委員会で、元公設第1秘書が、鳩山家の資産管理会社「六幸商会」から、6年間にわたって年平均5000万円を引き出し、首相の政治資金などに充てていたことを明らかにした。自民党の西田昌司氏の質問に答えた。
5000万円の使途について首相は「私個人の支出や、政治家個人としての支出もあり、一体となった額だと理解いただきたい」と述べ、偽装献金に充てられた分がどの程度になるかは明言しなかった。「どこに使ったかデータは検察に渡っており、そこで調べているところと理解している」とも述べ、東京地検の捜査を見守る意向を示した。
首相は4日の衆院予算委で、元公設第1秘書が政治資金を引き出す際、自ら署名したことを認めた。9日の参院予算委員会で公明党の木庭健太郎氏が「金額は自分の口で語るべきだ」と追及。首相は「引き出した額が毎年どれぐらいか、調べれば正確にわかる」と述べ、調査のうえ予算委に回答する考えを示していた。【坂口裕彦】