世界一のニューハーフに輝いたはるな愛に意外な悩みが…

　タイで開催された世界のニューハーフが美を競う「ミスインターナショナルクイーン２００９」で、まさかの優勝を手にしたはるな愛（３７）。

「アンビリーバボー！　ベリー、ベリー。ベリー、ハッピー！」と涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにして喜びを爆発させたが、“うれしい誤算”の一方で、関係者からは悩みもこぼれ出した。

　１０月３１日に優勝し、３日に凱旋（がいせん）帰国。事務所関係者によると「クイーンに選ばれたら、本当は２週間の現地滞在が義務付けられているんですが、日本での仕事もあるため、タイでのスケジュールを３日間につめこんでなんとか戻ってきたんです」。

　クイーンの賞金は日本円で約９０万円。任期は１年。１カ月後には再びタイに渡り、引き続きクイーンとしての任務を果たすというが、「任務に関してはボランティア。もちろん無報酬です。ぜんぜん稼ぎにはならないのに、この１年間はクイーンの仕事を優先しなければならず、スケジュールのやりくりが大変」（事務所関係者）と嘆いている。

　ちなみに、コンテストはタイの観光ＰＲの目的もあるため、一部では「日本というマーケットが魅力的だったんじゃないか。宣伝効果を考えて、人気タレントのはるなに白羽の矢が立った」（事情通）という意地悪な見方もある。

　とはいえ、ニューハーフのナンバーワンの称号を手にし、ロイターやＡＰ通信が世界中に打電するなど世界に羽ばたいたはるな。「ニューハーフになってもいいけど、なるなら世界一になれ！」という父親との約束を立派に果たした形だが、この１年間は名誉とカネの間も行ったり来たりか。

（日刊ゲンダイ2009年11月7日掲載）