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酒井被告“法廷戦術”実って妥当な量刑

酒井法子被告を乗せた車(後方の黒)が地裁に到着
酒井法子被告を乗せた車(後方の黒)が地裁に到着
Photo By スポニチ

 酒井法子被告に言い渡された3年の執行猶予付き判決。覚せい剤使用の発覚を免れようと逃走を続けながらも、量刑は「初犯では妥当」(小森栄弁護士)なものに落ち着いた。先月26日の初公判で、夫の高相祐一被告と離婚する意向を示し、介護の仕事を学びたいと話すなど、裁判官への心証を考えた酒井被告側の“法廷戦術”が実った格好だ。

 酒井被告が裁判後、東京・南青山の自宅マンションに戻ると、酒井被告を支援する建設会社会長の側近が出迎えた。保釈時のエスコート役や入院時の病室の警備役を務めた男性。「(執行猶予は)何年?」と問いかけると酒井被告は「3年」。「良かったね」という言葉に酒井被告は小さくうなずいた。酒井被告側のシナリオ通りの判決だったことをうかがわせた。

 酒井被告は初公判で、高相被告と離婚することを強調し介護の仕事にも興味を示した。保釈中「ほぼ毎日、弁護士と打ち合わせていた」(関係者)というが、時に涙をこぼしながら反省の態度を強く印象付けた。これに先立つ、自宅での覚せい剤所持罪で起訴された8月28日には所属事務所から解雇され、9月17日の保釈後の会見でも涙ながらに謝罪している。

 裁判官はこの日の判決で逮捕前の逃走を「卑劣」と非難しながら、執行猶予3年を適用した。一方、麻薬取締法違反罪に問われ、法廷であいまいな説明に終始した押尾学被告(31)は実刑一歩手前の執行猶予5年の判決が言い渡されている。

 小森氏は酒井被告の量刑について「執行猶予を2年に軽減したり、4年に重くする理由はない。逃げたという悪い情状の半面、いい情状もある」と指摘。今後について、サーフィンと音楽をやりたいと答え生活を変えないと表明した高相被告や、「何も決めていない」とした押尾被告に対し、更生の道筋を具体的に挙げたことを「いい情状」とし「大事なのは今後。道筋があれば裁判官も安心できる」と説明。日本大学名誉教授の板倉宏氏は「判決理由に厳しい言葉が並び量刑が重くなる可能性もあった。反省の意思を率直に示した酒井被告側の作戦勝ちと言っていい」としている。

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