厚生労働省は9日、国民がインターネット経由で行政手続きをする電子申請について、利用率が低い同省所管の2システムを廃止、1システムを見直すと発表した。
廃止される「予防接種・衛生検査等申請システム」は、海外渡航する人の検疫所での予防接種の予約を受け付けているが、電話確認が必要なため利用率が1・8%と低迷。同じく廃止される「毎月勤労統計調査オンラインシステム」は、約8割は郵送やファクスで回答しているため、来年1月に廃止して別システムと統合する。
見直される「労働保険適用徴収システム」は、事業主の労働保険の申告や納付がネット経由でできるが、全体の1・1%(約5万4300件)しか利用がなかった。【清水健二】
毎日新聞 2009年11月10日 東京朝刊
11月10日 | 電子申請:厚労省が二つ廃止--利用なく |