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年間パス販売好調 既に4200枚 仙台・八木山動物公園

来園者で込み合う八木山動物公園の入園券売り場。張り紙で年間パスポートの販売を案内している

 仙台市八木山動物公園(太白区)の「年間パスポート」が4月の発売開始から、順調に売り上げを伸ばしている。低価格が魅力で、10月までに約4200枚を販売した。「1000枚も売れればいい」と思った動物公園の予想を上回る売れ行き。入場者増にも貢献し、4年ぶりに年間50万人の大台に乗る可能性も出ている。

 パスポートは1枚1000円で、一般(高校生以上)向けに販売している。購入日から1年間、何度でも入園できる。通常の入園料は400円で、3回利用すれば元が取れる。

 売り上げが伸びた最大の理由は低価格だ。2006年に来園者1400人を対象に実施したアンケートで、6割弱の人が「1000円なら購入したい」と答えたのを受け、1000円に設定した。多摩動物公園、上野動物園(ともに東京)の2400円の半額以下。秋田市大森山動物園の1200円と比べても安い。

 家族で年10回は訪れる柴田町の調理師大場和広さん(33)は「びっくりするほど安い。動物園は子どもも喜び、何度でも来たい」と話す。
 八木山動物公園の4〜10月の入場者は約43万人で、前年同期より5万人増えた。動物公園は「パスポートと、高速道の自動料金収受システム(ETC)割引の相乗効果でリピーターが増えた」とみる。

 年間入場者の最多記録は1978年度の63万5059人。2005年度はシロクマの展示を始め、前年度比約4万5000人増の50万5864人を記録した。だが、06年度からは毎年約1万人ずつ減っている。
 本年度は順調に推移すれば50万人を超す。年内創刊を目指す季刊誌やホームページ、窓口でパスポートをPRする。

 遠藤源一郎園長は「入場者が増えれば入園料収入が増え、人気動物を導入する契機になる。リピーターが増える魅力的な動物園をつくりたい」と話している。


2009年11月10日火曜日

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