国際的に知られるテロ捜査の第一人者でフランスの元テロ対策予審判事、ジャンルイ・ブリュギエール氏は、イスラム武装勢力によるテロが相次ぐパキスタン情勢に警鐘を鳴らした上で、日本が国際テロ組織アルカイダの標的になっているとの推測を示した。フランス公共ラジオが6日伝えた。
同氏は「2006年に実施した捜査で、日本はアルカイダの重要な標的になっていることが分かった」と述べた。具体的な根拠は示さなかったが「地理的な条件、重要なパキスタン人コミュニティーが脅かされていること、安全保障の観点でみた脆弱(ぜいじゃく)さ」などを推測の理由に挙げた。
ブリュギエール氏は既に、アルカイダの脅威を日本側に伝えたという。同氏によると、米同時多発テロが発生する前にも、同氏は米国へのテロの脅威を予告していたという。(共同)
毎日新聞 2009年11月7日 19時57分