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2009. 11. 5

ウクライナで急性呼吸器疾患による死亡が急増、WHOが専門チームを派遣

 ウクライナ急性呼吸器疾患による死亡例が急増している。ウクライナの保健当局によると、11月2日現在で、70人の急性呼吸器疾患による死亡が確認された。同国では11月3日までに25万人以上のインフルエンザ様患者が確認され、うち235人がICUで治療を受けている。WHOは同国の要請を受け、専門チームを派遣し支援に乗り出した。

 ウクライナ当局によると、特に西部で感染者が増えており、首都キエフでも増加が目立っている。ウクライナの検査機関が、感染者が急増している2地域の患者から新型インフルエンザウイルスを確認しており、感染のほとんどは新型インフルエンザによるものとみられている。

 WHOはウクライナ当局から提供された検体をロンドンの研究所に送付。インフルエンザウイルスの詳細な検査に入った。

 死亡例の中には発症から医療機関の受診までに5〜7日かかっている事例が目立つことから、WHOはタミフルやリレンザによる早期治療を強く推奨した。なお、WHOは、今回の事態をもって、ウクライナの国境閉鎖あるいは旅行制限などの措置は推奨しないとしている。

■WHOのリリース
Pandemic (H1N1) 2009, Ukraine - update 1

(「パンデミックに挑む」編集)

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