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◆フィギュアスケートGPシリーズ第4戦 NHK杯第2日(7日・長野市ビッグハット)イタリア映画「道」の美しい音楽に乗り、SP4位から大逆襲をかけた高橋のフリー。果敢に挑んだ冒頭の4回転トーループでバランスを崩し、体力がキツくなる後半のジャンプで2度転んだ。それでも演技が終わり顔をゆがめる日本のエースに、今大会最大数の花束がリンクに投げ込まれた。
「悔しい。調子が良かっただけに、それがプログラムに出せなかった」。演技前の6分間練習では、きっちり4回転を降りていたが、試合は違った。「ジャンプのタイミングが、疲れと緊張感から合わなかった」。8つのジャンプの半分で点数が伸びなかったが、スピンはレベル4をマーク。技術点も8点台を刻むなど、右ひざ前十字じん帯断裂の大けがを乗り越えたエースの片りんは十分見せた。
「とにかく慌てず、一つ一つ課題を見つけて修正していけたら。ここで戦えたことが大きい」と長光歌子コーチは納得顔だ。優勝したフィンランディア杯はウオームアップ。このNHK杯からが五輪イヤーの本当の戦い。エッジの調整に苦慮しているが「逃げたくない。守らず攻めたい」。貴重な経験を経て、高橋はまた大きくなっていく。
(2009年11月8日10時44分 スポーツ報知)