知人が証言、水死男性「女に監禁されていた」…鳥取連続不審死事件

　鳥取市の元スナックホステス（３５）＝詐欺容疑で逮捕＝の知人男性が、数年の間に６人相次いで不審死し、３人の遺体から睡眠導入剤が検出された事件で、２００７年８月に県内の日本海で海水浴中に水死した男性会社員（当時２７歳）の母親が８日、スポーツ報知の取材に応じ、交際中に男性が女に監禁されていた事実を明かした。

　男性は交際中の一時期、アパートで女と同居。女に勤め先のスナックを紹介した男性の母親は「息子は部屋の中でロープでしばられて、監禁状態にされていたことがあった。（男性の）弟が気づいて、救出することができた。私は最初から交際に反対していたが、息子が優しいからつけ込まれた」と悔しさをあらわにした。

　すでに、男性は女からの金の要求に応じなかったため、熱湯をかけられたり、フライパンで殴られるなど暴行を受けていたことが明らかになっているが「『おまえみたいなのは死ね』とも言われていたこともあった。息子は女を『怖い』と言っていた」と女の凶暴性を振り返った。

　事故当時、泳ぎが苦手だった男性は、女に誘われて海に出かけ、海水を飲んで水死。男性の母親は「息子が泳いでいるとき、女は離れた海の家にいたと聞いたが、普通は浜辺にいるものではないか。事故と判断されたので、睡眠導入剤については分からないが、酒を飲ませていたのではないか」と指摘した。

　また、女には金銭トラブルが絶えなかったが、この母親に対しても、数回にわたって合計１７万円を借金。一切返済しておらず、母親は「金の話になると、脅しのような文句でまくし立てられた」と怒り心頭。女が過去に飲酒事故を起こして運転免許を取り消されているにもかかわらず、日頃から無免許運転を行っていた事実も明かし「今からでも、警察には何とかしてほしい」と、息子を亡くした無念さをにじませた。

（2009年11月9日06時02分  スポーツ報知）

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