小見川が日沖に辛勝…戦極第十一陣

　◆戦極～第十一陣～▽フェザー級チャンピオンシップ挑戦者決定戦　○小見川道大（判定２―１）日沖発●（７日、両国国技館）　メーンイベントのフェザー級タイトル挑戦者決定戦で、小見川道大（３３）＝吉田道場＝が、小差の判定で日沖発（２６）＝ＡＬＩＶＥ＝に勝利。大みそかの「ＳＲＣ１２」（東京・有明コロシアム）での王者・金原正徳（２６）＝パラエストラ八王子／チームＺＳＴ＝への挑戦権を手に入れた。郷野聡寛（３５）＝ＧＲＡＢＡＫＡ＝は、辛拉麺（２２）＝韓国＝を打撃で圧倒して大差の判定勝ち。日本のリングでは０６年の大みそか以来の勝利を挙げ、近く新設されるウエルター級王座挑戦へ意欲を見せた。

　自分自身に、腹が立っていた。勝者・小見川は「正直勝った気がしません。小見川道大、クソッタレ！」と絶叫した。

　ガードを固めて左右にダッキングしながら距離を詰めるピーカブースタイルの小見川に対し、リーチに勝る日沖は、カウンターで迎撃。ジャッジ３人の判定は、小見川の２９―２９（マスト判定で小見川）、２９―３０、３０―２９。両者に差はなかった。

　試合後、小見川は「１週間前に太ももを故障して、足が曲げられない状態」であることを明かし、「まだ俺できるんで。足を治して、もっとすげえ試合やりますよ」と歯がゆい思いをもらした。

　大みそかに予定される王者・金原への挑戦は、８月のフェザー級ＧＰ決勝（小見川の判定負け）の再現となる。「まずはリベンジ。その結果、ベルトがついてくる」。今度こそ、完全燃焼するつもりだ。