国政挑戦にあたって(2007年秋)
「当面無所属」で活動します、と宣言したのが99年。堺市議・大阪府議をつとめ、堺市長選挙惜敗から2年、次期市長選挙での捲土重来を目指して活動してきた私が「民主党で国政挑戦」を決意した理由は、大きく2つです。
1つは、国政における「実質的な選択肢づくり」です。 次期衆議院総選挙は国民の選択次第で「政権交代」が現実的になります。いくら失政があっても、問題があっても、実質的に「政権を担当できる」政党がひとつなら、国民は選び続けるしかありません。 「安倍前首相の政権なげだし」のあとを自民党の首相がつとめる現状は、やはりおかしいのではないでしょうか?「二大政党」を中心とした政権交代の制度があれば、政権交代によって大きく改革をすすめることができます。英米をはじめ、多くの国ではすでにこの制度を確立しています。日本で民主主義の新たな段階を拓くには、今回がチャンスです。
2つは、社会全体における「実質的な選択肢づくり」です。 民主党は国政のみならず「知事選・政令指定都市長選」でも覚悟を決め、連立与党と別の候補で選択肢を示す方針です。ひとりでは「無所属で市長」というひとつの選択肢しかつくれませんが、今度は民主党で国・府・市を通じてトータルに選択肢をつくってゆくことができるようになります。
「子どもたちの笑顔と未来のために」 政治活動をはじめて9年、自立と共生、世界平和を目指しての基本的な方向に、そして「現場主義・行動派」の手法に、もちろんブレや迷いはありません。28歳から皆様に育てていただいた「政治家・森山」をどの場で活かすべきか?について考え、悩んだ末の決断です。そして、決めたからには、全力であたります。
※民主党本部幹事会で10月10日に公認予定者として 決まった直後のメルマガより。
- 政権交代可能なシステムづくりと健全な議会制民主主義の確立。
(権力は腐敗する。絶対権力は絶対に腐敗する) - 日本の国際貢献で世界の子どもたちの環境を改善し、世界平和に資する。
- 国民の生命・財産はもちろん、自立と共生を基調として人々の実質的選択肢を守る。
- 置かれた状況に関わらず、まじめに働き、生きる人が報われる社会システムづくり。
- 社会的・経済的なセーフティネットをきちんと構築すること。
- 財政や地球環境問題で持続可能なシステムをつくり、次世代に負担をのこさない。
- 憲法は「憲法とは公権力の行使を制限するために主権者が定める根本規範である」 という基本を押さえた上で現実に合わせ議論を重ねて変えるべきを変える。
<自治体議員(堺市議会議員・大阪府議会議員)の経験から>
- 徹底した地域主権・地方分権システムの確立。
- 税金の無駄遣いの改革(徹底した行財政改革)。
- 地域コミュニティの再構築。
<報道記者の経験から>
- 情報公開・参画の徹底。
- 情報発信力をつけること。(歴史・文化などソフトパワーを発信。)
- 情報戦略の構築。(国際情報の収集・整理・活用。)
<国際ボランティア(NGO)・地域ボランティア(NPO)の経験から>
- 「がんばる(顔晴る)」様々な現場をつなぐネットワークづくり。
- 寄付控除制度など継続的な活動のための財政基盤の確立。
- 国際貢献のため、地球規模の協力体制づくり。
<大学講師の経験から> 教育改革。
- みずから選択できる力。
- 社会人・生活者・消費者としての判断力の涵養。
- 人材への徹底した投資。国際的な奨学金制度の充実など。
- 社会として培ってきた伝統文化や産業の継承・発展・創意等による知的財産立国へ。
- それぞれの現場で責任をしっかりもつことで、この社会をたてなおすことができると信じます。
もちろん「子どもたちの笑顔と未来のために」なのですが、では、どうして政治家という手段なのか? ここでは1999年1月、政治活動の開始にあたってそれまでお世話になった方々へお送りした手紙をご紹介します。(当時 無所属での堺市議会議員挑戦にあたって) 民主党衆議院議員予定候補となった今でも、森山の「原点」といえます。