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不明女子大生か…頭部発見現場付近に裸の胴体

女性の胴体部分が見つかった臥竜山の、林道入り口付近に供えられた花束
女性の胴体部分が見つかった臥竜山の、林道入り口付近に供えられた花束
Photo By 共同

 広島県北広島町の臥竜山(がりゅうざん、標高1223メートル)で島根県立大1年の平岡都さん(19)=島根県浜田市=の遺体の一部が見つかった事件で、両県警の合同捜査本部は8日、現場付近で女性の胴体部分を発見した。鋭利な刃物で切断されたとみられ、9日に司法解剖するとともに、DNA型鑑定で身元確認を急ぐ。現場は土地勘がないとたどりつくのが難しく、犯人は周辺の地理に詳しい人物とみられる。

 捜査本部によると、胴体があったのは、8合目の林道終点にある車両転回場付近。6日に頭部が見つかった地点から70〜80メートル北の斜面で、肩と股関節から手足が切断された状態。衣類は着けておらず、目立った血痕はなかった。遺体の状況から鋭利な刃物で切断されたとみられる。

 発見現場は道がなく草木が生い茂った場所だが、斜面はなだらかで人が立ち入ることはできる。近くで女性用とみられる衣服が見つかったが、平岡さんのものではないことが確認された。

 8日は約200人態勢で午前9時半から捜索を始め、胴体部分は開始30分後に見つかった。付近で園芸をしていた男性(60)は「被害者がかわいそうだ」とやりきれない表情で話した。捜査本部は遺体のほかの部分がないか、9日朝から引き続き調べる。

 平岡さんは先月26日午後9時15分ごろ、島根県浜田市内にあるアルバイト先の飲食店が入るショッピングセンターを出た後、行方不明になった。帰宅経路のコンビニなどの防犯カメラには姿が写っておらず、捜査本部は帰路についた直後にトラブルに巻き込まれた可能性もあるとみている。

 臥竜山から浜田市中心部までは直線距離で約25キロ。捜査本部は浜田市内へつながる国道186号沿線を中心に捜査員を投入。遺体を運ぶのに車を使った可能性が高く、不審車両などの目撃情報を重点的に収集し、交友関係も含め調べている。

 捜査関係者によると、浜田市から車で臥竜山に向かう場合は、国道186号を南下して県道307号、国道191号を通るルートが一般的で、50分程度という。胴体などが発見された林道は国道191号からつながっている。夜間は人通りがほとんどなく道も入り組んでいるため、捜査本部は犯人が過去に現場を訪れたことがあるとみている。

 頭部の司法解剖で、顔面に複数の殴打痕があったことが分かっており、死亡したのは行方不明になった直後から5日以内とみられる。死因は特定されていないが、顔面がうっ血しており、絞殺された可能性が高いとの見方も出ている。

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