久々の色落ちジーンズギャラリーの更新です。
今回ご紹介するのは懐かしのスリムジーンズ、Lot.M3002。
団塊の世代の方はこのジーンズに脚を通したこと多いのではないでしょうか。
でも逆に今年あたりからスリムの流れがきていて、
「スリムジーンズはありますか?」というお問い合わせもよく頂くようになりました。
それでは往年の名品、M3002の登場です!
バックポケットにステッチがありませんが、当時スリムジーンズはデザインジーンズとしてビッグジョンでは捉えられていて、ベーシックジーンズ(M1002やM2002)と差別化するためにステッチ無し仕様となったらしいです。
そしてピスネームも赤ではなく、シックにブラックピスネーム仕様。
これだけの変更でもガラっとまたイメージが変わるもので。
そしてシルエットは「これぞスリム!」と言った具合。
いわゆるスキニージーンズのように全体的に脚にピッタリとフィットするのではなく、ヒップやワタリはレギュラーフィットに近く、ひざ下から適度なテーパードがかかっているカッティング。
日本人体型に合わせて考えられているので、一度脚を通すとまたこれが欲しくなるという魔法のフィット感。
印字も消えかけていますが、ラベルも初期のもので、70年前後のものだと思われます。
このヤレ感がたまりません!
これがベーシックラインと分けられたブラックピスネーム。
ただし当時はそれほどキッチリと分けられていたわけではなく、スリムでもバックポケットにステッチのあるものや、赤のピスネー厶のものも時々見つかります。
インサイドネーム。
防縮加工を施したサンフォライズドの文字。
生地がアメリカ製であるという FABRIC MADE IN USAの文字。
そして何より「スリムフィッツ」という概念がこめられています。
ビッグジョンは「フィット感」ということに非常にこだわりを持ってジーンズを作り続けており、当時のジーンズを見ても、その思いがこのネームひとつを見てもわかると思います。
そしてスリムなのに耳が!
これも当時は明確な指定がなかったので、両耳のもの、片耳のもの、脇割のもの、いろいろなパターンが見受けられます。
当時、「スリムジーンズを穿いたことがない」という方も、これを穿くとずっとスリムジーンズを穿き続けたという逸品です。