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『T氏の手』

2007/10/25   スタッフ紹介 

はじめまして!
このブログが始まってからずっと「ビッグジョンマン」が書き込んでいますが
ひとりでは何かと大変でしょうということで
もうひとり新たに参入します。

といっても、実はわたくしブログ書き込むのは初めてでして
顔文字なんかもちろん使えません。
とりあえず「アンクルジョン」でいきます。
管理者の「ビッグジョンマン」より多少社歴が長いので
その分むかしのことなども紹介しながら時々お邪魔します。


なんといってもBIG JOHNは
日本でも歴史を誇るジーンズメーカーですから
歴代の社員のひとりひとりが
日本のジーンズの歴史を見てきたというか、
歴史をつくってきたといってもいいでしょう。
さすがに現在では社員も若返ってきていますが
パタンナーの『T氏』はその黎明期を知るひとりです。

ジーンズは製作過程において「洗い加工」をほどこします。
そのため、縫い上げただけで完成される多くの衣類とくらべて
そのパターン作りには独特の難しさがあります。
洗い後に生じる縮みやゆがみを“読んで”作業しなければならないからです。
この技術を得るには1年や2年では不可能で、
そこには経験とそこから来る“感覚”が要求されます。
それを身に付けている職人肌のパタンナーが『T氏』です。

わたくし「アンクルジョン」も新入社員の時代がありましたが
入社したてのころは、『T氏』には何か気難しそうで近寄りがたい気配を
感じていました。
でもほんとはおだやかな人です。照れ屋なので
背後から『T氏』の手だけを隠し撮りしました。

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来年早々登場予定のマル秘企画商品のサンプルをチェック中の『T氏』の手です。
現在のパターンメイクは基本的にコンピュータ上で作成し、
データ化されていますが
ちょっと前までは定規を使って直接手で線を引いていました。
引かれた型紙はハサミを使って手で切るのですが、
細い線の内側をはみださないように切ってゆく
神経と力を使う作業でした。
『T氏』の引く線の正確さには定評がありました。
何枚も何枚もの型紙を仕上げてきたのがこの写真の手です。

BIG JOHNはこんな歴史のあるヒト・モノの宝庫です。
最新トピックにおりまぜて
ゆっくりと紹介してゆきますのでお楽しみに!
「アンクルジョン」でした。


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