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【格闘技】

中邑“真”の王者!! ボマイェさく裂

2009年11月9日 紙面から

◇新日本プロレス IWGPヘビー級選手権

IWGPヘビー級で、挑戦者の棚橋(右)を破り防衛に成功した中邑=両国国技館で

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▽8日▽東京・両国国技館▽観衆7500人

 中邑真輔(29)がIWGPヘビー級王座の“真”王者になった。最大のライバル棚橋弘至(32)との最終決着戦に勝ち、王座2度目の防衛に成功。前王者の棚橋からは「暫定王者だ」と揶揄(やゆ)されていたが、力の差を見せつけた。試合後、中邑は次期挑戦者に同王座10連続防衛の記録を持つ永田裕志を指名した。

 最後は非情なボマイェ(走り込んでのひざげり)だった。中邑は8月のG1クライマックス準決勝で、この技で棚橋の右目眼窩(がんか)底骨を骨折させた。その後、棚橋は2カ月間の戦線離脱を余儀なくされ、保持していたIWGPのベルトを返上。9月の新王者決定戦で王座に就いた中邑は、棚橋からは「ベルトは一時貸しただけだ」と酷評された。その前王者を、同じ技で仕留めることに、この日の試合の意味があった。

 同王座をかけた2人の過去の戦績は、2勝2敗。今回がライバル抗争最後の決着戦と位置付けられていた。開始からハイスパートな技の応酬が展開されたが、中邑には常に相手の技を受ける余裕があった。フィニッシュは棚橋のボディープレスをパンチで迎撃。ハイキックでふらつかせてひざ爆弾をたたき込んだ。

 「これで暫定王者じゃなくなったでしょ」と、誇らしげに観客にアピールし、王座に就いてから初めてベルトを腰に巻いた。新王者決定戦では真壁刀義を破っており、団体内の同世代にはもう、相手はいない。「まだ29歳、プロレスを始めて7年。未来はおれがつくります」。その最初のターゲットは、“ミスターIWGP”永田。次のビッグマッチが行われる愛知県体育館大会(12月5日)で実現が濃厚だ。 (大西洋和)

 

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