松田完勝！３度目防衛成功…日本フェザー級王座戦

２回、松田（右）の右ストレートが梅津にヒット

　◆報知新聞社後援　プロボクシング　ダイナミックグローブ（７日、東京・後楽園ホール）　日本フェザー級タイトルマッチが行われ、王者・松田直樹（３３）＝帝拳＝が２月の初防衛戦で引き分けていた同級１位・梅津宏治（３３）＝ワタナベ＝を３―０の判定で下し、３度目の防衛に成功。序盤から左ジャブ、右ストレートを的確にヒットし、最大６ポイント差をつける完勝で完全決着をつけた。戦績は３１勝１３ＫＯ８敗４分け１無効試合。

　ゴングと同時に勝利を確信した。最終１０回の激しい打ち合いを制した松田は、両拳をグッと握りしめる。運命の再戦は文句なしの判定勝ち。「何が何でも勝たないといけないと思って練習してきたんで」と安どの笑みを浮かべた。

　序盤から丁寧に左ジャブを突き、前回苦しめられた接近戦には右アッパーで応戦。中間距離では右が当たると見るや、右から左のコンビネーションをヒットさせるなど臨機応変な戦術で世界ランカーの貫禄を見せた。

　男の約束を守った。試合前、担当の大和心トレーナーに長男・俊心（しゅん）ちゃんが誕生。「勝利をプレゼントしたかった」。まさに有言実行のＶ３防衛だったが、浮かれることはない。「目指しているのはここじゃない。あくまで世界」。同い年の同僚世界王者・西岡利晃に負けじと、世界の頂を目指す。