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【格闘技】

小見川トップ獲り王手

2009年11月8日 紙面から

◇戦極〜第十一陣〜

 ▽7日▽東京・両国国技館▽全9試合

 吉田道場の小見川道大(33)が、悲願のトップ獲りへ王手をかけた。フェザー級王座次期挑戦者決定戦に出場した小見川は、日沖発(26)と壮絶な打撃戦を展開し、2ー1の判定勝ちを収め、タイトル挑戦権をゲットした。戦極の大みそかイベント(有明コロシアム)で予定されている、同級王者の金原正徳に挑戦することが確実となった。

 攻めて、攻めて、最後まで攻撃の手を緩めなかった。小見川の傷だらけの顔面が壮絶な殴り合いを物語る。執念で勝利をもぎ取った柔道家は「くそったれ!」と絶叫。雄たけびを上げて喜びを表現した。

 絶対に負けられない大一番。一歩も引かなかった。組み技に定評がある日沖に対して打撃勝負に持ち込んだ。途中、タックルされて腕をとられたが、自慢のパワーで腕十字を回避。ピンチから脱した。

 本調子ではなかった。試合1週間前、スパーリング中に右足を負傷。足が曲げられない状態でリングに上がったという。それでも動かない足で踏ん張ってどつき合った。「(試合は)しょっぱかったけど、正直、勝ててよかった」。KO決着は逃したが、壮絶な打撃戦に会場も大興奮だ。

 これで、次戦は大みそかの舞台で王者金原に挑戦することが決定的。8月以来の再戦が待っている。「一度負けてる相手。必ずリベンジする。結果、ベルトがついてくる」。吉田道場から初の王者誕生へ、小見川が一気に駆け上がる。 (石川晴信)

 

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