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【サッカー】岡山 浦項でアジア頂点2009年11月8日 紙面から
◇ACL決勝戦サッカーのアジア・クラブ王者を決めるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝は7日、東京・国立競技場で2万5743人の観衆を集めて行われ、浦項(韓国)がアルイティハド(サウジアラビア)に2−1で競り勝って初優勝し、賞金150万ドル(約1億3500万円)を獲得した。韓国勢の制覇は06年の全北以来2度目で、浦項はアジア代表として12月にアラブ首長国連邦で開催されるトヨタ クラブワールドカップに出場する。浦項は後半12分に盧炳俊の直接FKで先制。21分には金亨鎰が追加点を決め、相手の反撃を1点でしのいだ。 アジア制覇に沸き返る表彰台の上で、岡山一成は誰よりもはしゃいでいた。昨オフに仙台を戦力外となった元Jリーガーは試合終了の瞬間、人目もはばからず号泣し、何度もトロフィーに口づけした。「心が折れそうになったことは何度もあったけど、浦項が救ってくれた。今までのサッカー人生でもかけがえのないものになった」 5月に浦項の練習生となるまで、都内のフットサル場で孤独な練習が続いた。7月に加入し、“凱旋(がいせん)試合”となった決勝でベンチ入り。出番はなかったが、スタンドからは何度も「オカヤマ」コールが起こり、前半12分に先制ゴールを決めたMF盧も、わざわざ岡山の元へ駆け寄って喜んだ。 ブラジル人のファリアス監督は「頂点のクラブW杯に向けて準備していく」と息巻いた。岡山も「バルセロナとやれるかもしれないなんて、想像できなかった」と声を弾ませた。 (塚田陽一郎)
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