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ヨンさまが名誉館長、漆芸美術館が閉館へ

11月8日20時43分配信 読売新聞

ヨンさまが名誉館長、漆芸美術館が閉館へ
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8月1日に再オープン、わずか4か月で閉館へ
 岩手県盛岡市加賀野の「岩山漆芸美術館」の全龍福館長(57)が、11月末で閉館する意向を、土地・建物を所有する同市に伝えていたことが7日、分かった。

 昨年末に休館し、韓国の人気俳優ペ・ヨンジュンさんが名誉館長に就任して8月に再オープンしてから、わずか4か月で閉館へ。再オープンに際しては、市が1000万円以上をかけて設備整備をしている。

 閉館を決めた理由について、全館長は読売新聞の取材に対して「共同経営を予定していたぺさんの所属事務所が急きょ出資を見合わせ、資金繰りが困難になった」と説明。「継続したい気持ちはあるが、本業の作品制作もある。美術館運営と両立は難しい」と話した。

 漆芸美術館は、2001年に閉館した旧盛岡橋本美術館の施設を、韓国・釜山出身の漆芸家の全館長らの漆芸グループが盛岡市から借り受け、04年5月にオープン。漆で描いた壁画などを展示していたが、入場者減で08年11月末に休館した。

 今年2月、ペさんが同館を訪れて漆芸を学んだ縁で、6月に名誉館長に就任。ペさんの作品などを展示することで運営にめどが立ったとして、全館長が新たに設立した運営会社が8月1日に再オープンした。

 ペさん人気もあって、県外からの多くの女性ファンが足を運び、07年以降毎年5000人台(12〜3月は休館)に落ち込んでいた来館者も、3か月間で7600人と急増していたという。

 同館を巡っては、再オープン前に施設の修繕費として、市が計1080万円を議決を経ずに今年度予算からあてている。

 同市の池田克典副市長は7日夜、「全館長から担当者に、10月30日に電話で閉館を伝えてきた。数日のうちに直接会って真意を問いたい」と困惑した様子で話していた。

最終更新:11月8日20時43分

読売新聞

 

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