レス数が1000を超えています。残念ながら全部は表示しません。

【ミ】『怪獣使いと○○』

1 ：『嵐の前の嵐』：2008/06/06(金) 23:02:12: 『 Life always finds its own way. 』

※『皇牙・大恐竜博』関連ミッション用スレッド。
2 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/06(金) 23:03:35: まっくろなフリル　翻らせて　満月の道をあるく

まっしろなレース　踊りはじめて　アスファルトの上はしる

オーバーニーソックスのおんなのこ
赤黒い膝　うっとりわらう

おとなの世界のはじまり　あなたの　ゆびに汚され
とろり　あふれだす　雨垂れの行方のように
わたしの　むねの間に
ぬるり　入ってくる

まっくろな仔猫　ステップを踏んだ　天鵞絨のソラを飛んで

まっしろなドレス　嘆いてばかり　蜂蜜の涙　およぐ

オーバーニーソックスの少女はね
おなかの中に　いっぱいリボン

それでいて時間はながれ　あなたに　しろく汚され
くすり　馬鹿らしい　帰らなきゃ　もう居られない
さよなら　またお願い
ちくん　ちょっとイタイ
3 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/06/06(金) 23:16:31: 『名前』一衣　帯水（いちい　たいすい）

『年齢・性別』数えで１９歳の女性。

『外見』スナフキンっぽい中性的な外見。そしてスタイリッシュ。

『持ち物』『クマのヌイグルミ』と『テント』と『リュックサック』と『釣りざお』。
　　　　　それらを『アルケミー』でスタイリッシュに着こんでいる。

『能力詳細』物体を『衣服』として着込む能力｡

本体が触れることで対象とできるが､着込んだ物の本質や機能は変化しない｡
唯一本体だけがその質感や硬度を衣服として扱える｡
ただし重量は本物の衣服と違い､元になった物質の『４分の１』の重さが掛かる｡
よって重ね着の度に本体の肉体には負荷が掛かることになる｡
また本体にとっては衣服であっても、物質の硬度は本質的には変化しないため
本物の衣服と同じようにハサミや針で加工することはできない｡

能力を解除すれば衣服化した際の形状の変化は元に戻る｡
射程距離『６メートル内』においては本体から離した後も能力は残り続ける｡
ただし離れた状態のものを元の形状に戻すには､
本体が着込んだ物以外の『全てを同時に』解除しなくてはならない｡
『生物』も対象とできるがその動きまでは支配できない｡

『アルケミー』
破壊力：なし　スピード：なし　射程距離：Ｄ
持続力：Ｃ　精密動作性：なし　成長性：Ｂ
4 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/06/06(金) 23:36:14: 『名前』忍足弓束（おしたりゆづか）
『性別』女
『年齢』２８
『容姿』ぼさぼさの髪　べっ甲縁の眼鏡
　　　　ぼろぼろのサンダル　薄汚れた白衣（獣臭い）洗いざらしのＴシャツ　Ｇパン
　　　　手首や首に、動物の牙や爪で作ったアクセサリをぶらさげている
『スタンド詳細』http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/2053/1105331038/352
『持ち物』小銭入れ
　　　　　　動物素材のアクセサリーをいくつか
　　　　　　（材質はそれぞれシマフクロウの羽・マンモスの牙・鷹の爪・狼の爪・ヤマアラシの爪・インパラの角）
5 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/06/07(土) 00:18:22: 『名前』野波　みなの
『年齢・性別』十歳の少女。
『外見』黒髪のツインテール、青色系統の子供服とミニスカート。
『持ち物』財布、携帯などの入ったポシェット。炭酸飲料
『能力詳細』細長い腕が映えた赤いフラスコのヴィジョンのスタンド。
　　　　　　視界内の任意の空間を『発泡させる』のが能力。

『スーパーコーラ』(発泡)
　　　　　　破壊力：Ｄ(Ｅ～Ｃ)スピード：Ｃ(Ｄ)射程距離：Ｃ
　　　　　　持続力：Ｃ精密動作性：Ｃ(Ｂ)成長性Ａ

　　　　　　http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/2053/1105334882/728
6 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/06/07(土) 19:36:58: 『名前』アクア（兄）
『年齢・性別』二十代前半、男
『外見』伊達眼鏡にワカメっぽいウェービーヘアー、そしてどことなく漂うザコ臭
『持ち物』飴袋、携帯、財布、ラップに包まれたフォアグラ
『能力詳細』http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/2053/1105423958/203
7 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/07(土) 22:59:18: >>3（一衣）
「あーーーったくー！！　どーなってんのよ！　どっかの組織の陰謀！？」

『羽昼』の甲高い声が『控室』に響き渡る。
いつも連れ回している、何とか言うサークルの団員が急に高熱を出したとかで、
急遽『自分のマネージャーを勤めろ』とこの会場に呼びつけられた『一衣』。
何かのオーディションに応募したということは以前から聞かされていたものの、
付き合い始めて大分経つが、『羽昼』が歌を歌っているところなど一度も聴いたことがなかった。
いささかの違和感を覚えつつ、この奇妙な『遊園地』の中にあるホールに同行したのだが・・・
一人に一つの『控室』をあてがうことといい、たかが歌手の卵のオーディションにしては随分と金や人手をかけているようだ。

「ねー、ちょっと『いーちん』！こっち来てみなさいよ！」

『羽昼』は、洗面台の前に立ち、何やら怒りを顕わにしている。

>>4（弓束）
「お願い！　ね、せんせ！　イッショーのお願い！」

人目を引き過ぎる巨大な『友達』のため、殆んど外を出歩くことのできない『教え子』に頼まれ、
ロディが『ファン』だという歌手――『MIA』の歌を聴くため『イベント』会場に向かう弓束。
幸いにも大学が休みだったこともあり、初めて昼間にこの場所を訪れた。

>>5（みなの）
町外れの『壁』に貼られていた妙にけばけばしいポスターを目にしたみなの。
その端にあった地図が、以前、変わった犬を連れた子供に出会ったのと同じ場所らしいと知り、
入場無料というのもあって、暇潰しにはなるかもしれないとやって来た。

>>6（アクア兄）
町から随分歩いて辿り着いたのは、どう見ても営業しているとは思えない『遊園地』。
ここで今日、同業の『犬飼』が知り合った『アイドルの卵』が出演するイベントを見るために
待ち合わせているのだが、肝心の『犬飼』がなかなか姿を見せない。
8 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/07(土) 22:59:40: >>5 >>6 >>7
┌――――――――――――――――――――――――――――┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜
│　　　　　　　☆　　　　本　　日　　開　　催　　！　　☆ 　　　　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│ 　　　　　　　　　　皇牙・大恐竜博　　　　　　　　　　　　　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　　　《公式テーマソング》　アーティストオーディション　　　　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　　　　　　　　　　　ＧＲＡＮＤ　　ＰＲＩＸ　　ＬＩＶＥ　　　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　２００８　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│ 　　　　 .あなたの一票が明日のスターを決める！　　　　　　　　│
│　　　　　　過酷な予選を勝ち抜いた８人の歌姫達の　　　　　　　 │
│　　　　　　魂揺さぶる熱きステージを見逃すな！　　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　　★　参　加　無　料　！！　　　　　　　　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
└――――――――――――――――――――――――――――┘

『恐竜博』会場の正面入口は開かれ、周囲の壁の至るところにポスターが貼られている。

「えー、『グランプリライブ』ご観覧の方は、こちらからお入り下さーい・・・」

背中に派手なロゴが描かれたジャケットを着た、一見してバイトとわかる二人の若い男が、
入口の両脇に立ち、メガホンからやる気のなさそうな声を出している。
9 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/06/07(土) 23:04:09: >>7-8
質問。
『温宮羽昼』の読みを教えて下さい。
10 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/06/07(土) 23:05:56: >>7-8
「はぁ、ええ、いいですけどぉ………何かお土産とか、要りますかぁ？」

可愛い教え子の頼みだ、聞かないわけが無い。
ＣＤとか売ってるといいのだけど、と思いながら会場を目指した。

「問題はぁ………。
…………お金が足りるか、ってことですよねぇ………むむぅ…」

ぺったんぺったんとサンダルの音を鳴らしながら、周囲の状況を確認する。
11 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/07(土) 23:06:04: >>9
『ぬくみやはひる』。
12 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/06/07(土) 23:09:52: >>11
回答感謝。

>>7-8
（…どうしたの、ぬっちょん？）

『一衣　帯水』はさる事情で声が出ません。
『熊の縫いぐるみ』に仕込んだ録音機（最低限の挨拶などが入っている）と手話で会話します。

と言う訳で手話で会話しながら『羽昼』の側に行く。
13 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/06/07(土) 23:10:51: >>7-8
「なんとか間に合ったな、遅刻するかと思ったぜェ」

額の汗を拭う。
途中で出会った男から貰ったフォアグラ持ったまま来てしまったのは仕方ないことだ。
置いてくる暇がなかった。

「しかし……いねーじゃねえかアイツ。
　犬はコンサート会場に入れてもらえないってやっと気づいて帰ったのか？」

キョロキョロと辺りを見回す。時間が迫っているなら先に中に入りたいが。
14 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/06/07(土) 23:17:29: >>7-8
「は～い！」
バイトの青年たちの指示に従い、進んでいく。
(まさかここでイベントがあるとは思わなかったな。)
(前来た時はいかにも『こーじげんばっ！！』みたいなとこしかみてなかったからなぁ…)
そう思いながら人の集まり具合を見てみる
15 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/08(日) 00:14:02: >>10（弓束）
「ん～・・・できたら、写真とか撮ってきてほしいなぁ。
先生と『ハッちゃん』が一緒に写ってる写真だったら、宝物にするんだけどなぁ」

弓束が携帯を持っていないと知らないロディの呑気な声を思い起こしつつ、入口をくぐる。
中へは幅５ｍほどの道が続き、道の両脇は急ごしらえらしい白い板壁が立てられている。
こうしておかないと、初めて来る者は迷ってしまうからだろう――工事中なのだから危険もある。

数人の男女と前後しつつ道なりに進んでいくと、やがて行く手に『会場』らしき建物が見えてきた。
ドーム球場を彷彿とさせる、かなり大きな建物だ。

>>12（一衣）
羽昼：
「―――見てよこれ！
こんなんで『洗面台』って言えると思う？」

　　ｷｭｯ　　ｷｭｯ　　ｷｭｲｯ
言いながら、洗面台の蛇口の栓を目一杯捻って見せる『羽昼』。
　　　　　ﾁｮﾛﾛﾛﾛ
蛇口からは、靴紐より細い程度の水しか流れていない。

羽昼：
「この会場、なーんか妙なのよね・・・
設備がしっかりしてるくせに、こーゆーヘンなとこは抜けてるんだから。
・・・『いーちん』、ミネラルウォーター買ってきて。５本位でいいわ。
これだけ広いホールなんだから、自販機くらいあるはずよ。あたしは着替えがあるから。
メールで言ったわよね？　今日はあんたがあたしの『マネージャー』だって。
『OK』って返信したからには、しっかり働きなさいよ」

ﾁｬﾘｯ
小銭入れを一衣に向けて放ってきた。

>>13（アクア兄）
空はやや雲が多いが、雨が降り出しそうな気配はない。
風も涼しく、懐のフォアグラもしばらく傷む心配はないだろう。
―――が、言い出しっぺの犬飼は一向に現れない。

「えー、まもなく満席となりまーす・・・お早めにお入り下さーい」

携帯でどこかと話していたバイト学生の一人が、やや声を大きくして告げた。

>>14（みなの）
入口を入ると、両脇を白い壁で囲まれた道が続いている。
壁の上から、面白い形の屋根や、観覧車とおぼしき鉄骨を組んだ物体がチラチラと顔を出しているが、
今はまだそちらへは行けない状態のようだ。

後ろから来る何人かの人影がみなのを追い抜いていく。
ほとんどが若い男で、中にはかなり奇抜な服装をした者も混じっている。
16 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/06/08(日) 00:18:14: >>15
（んー…便秘気味だったよね、硬水でいい？）
（というか水道水なんて直で飲まない方がいいよ…ポンポン壊すよ？）

小銭は受け取らない。もともと『ぬっちょん』の応援に来たんだ、それ位奢ってあげよう。
17 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/06/08(日) 00:22:45: >>15
「ああ、いかんな。早ぇえとこ入らないと」

しょうがない、一人で行くとするか。来ない方が悪い。
中に入る。
18 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/06/08(日) 21:13:11: >>15
（ごめんなさいロディくん…先生、携帯解約しちゃったんです………お金が無いから…）

少しだけ泣いた。
一先ず会場に入るのは後にして、周辺で使い捨てカメラとかを売っている場所を探す。
19 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/06/08(日) 22:14:32: >>15
「うひゃ、結構人集まってるよ～、早く行かないと！」
(結構面白そうなところもみえたけど、いまはイベントイベント！！)

若い男達の後を追う様にして、会場に入る。
20 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/09(月) 00:30:53: >>16（一衣）
羽昼：
「なっ・・・べ・・・い、今そんな事言わなくたって・・・！
　も、もうっ！　水ならなんでもいいわよ。
　さっさと買ってきなさ・・・・買ってきて頂戴ッ！」

一衣が受け取ろうとしない小銭入れをテーブルの上のバッグに投げ入れ、化粧台の前に座る。
たいていの知り合いには命令口調しか使わない『羽昼』が、一衣に対しては微かな遠慮らしきものを見せる。
それが、相手が『特別な存在』であると示す彼女なりの手段だと気づいたのは、最近のこと。

控室の壁の時計は『１５：２０』を指している。
『グランプリ』本番開始まで、あと２時間少々というところ――まだ時間は充分ある。

>>17（アクア兄）
入口をくぐり、両脇を板壁で囲まれた殺風景な道に沿って進んでいく。
―――それにしても、『犬飼』から聞いていた開始時間よりもかなり早めに着いていたはずなのに、
もう『満席』とは・・・誰か大物ゲストでも来ているというのだろうか？

やがて、会場らしきドーム状の建物が見えてくる。
歌手の卵ばかりが出るイベントにしては相当な大きさだ。

>>18（弓束）
「――――――いっせーのぉ！」

　　　　　　ﾄﾞｰﾅﾁｬｰｰｰｰﾝ　　　
　　　　　　　　　　　　　　ﾄﾞ　ﾄﾞｫｰｯ　　　ﾄﾞｱｱｰｰｰｰｰｯ　　　　ﾄﾞｱﾗｧｱｰｰｰｰｯ

「ボケェ！　誰や『ラ』つけやがったんはァ！　もっぺんやァ！」

『会場入口』の看板周辺は、思い思いの服装をした男女――７割方は男だが――でごった返している。
少し離れた所からは、重そうなリュックを背負い円陣を組んだ男たちの発する奇声が聞こえる。
周囲には、軽食を売る屋台が数軒出ているが、
少なくとも会場の外側には、『使い捨てカメラ』を扱っていそうな『売店』は見当たらない。

>>19（みなの）
しばらく歩いて、ようやく会場らしき建物の前に着いた。
野球の試合ができそうな大きな建物だ。
周囲を歩いている大人たちは、どことなく街の雑踏とは異質な雰囲気を漂わせており、
遠くの方には『合唱』するかのように揃って妙な声を張り上げている集団も居る。

周囲には、焼きそばやフランクフルト、飲み物を売っている屋台がいくつかあり、
その少し奥に『ＧＲＡＮＤ　ＰＲＩＸ　ＬＩＶＥ　会場入口』と書かれた大きな看板が見える。
21 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/06/09(月) 00:40:21: >>20
「まったくこんな森の中にあるからって急ぎすぎたな。予定より早くつくとは。
　しかしもう『満席』か、早く来て結果オーライだなァ」

キョロキョロしながら進む。
しかしデカい建物だ、あんな立派なとこでは、やはり犬は入れてもらえないだろうから
アイツは来なくて正解だった。と、心の中で言い訳した。
まあ後で置いていった事で怒られてもお菓子の一つでも買ってやればＯＫだろう。
22 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/06/09(月) 00:44:33: >>20
（ふふっ、わかったよ。）

自販機に向かう。

『一衣　帯水』も彼女に対しては遠慮らしきものを見せている。
欲しいものは今まで即手に入れてきたのだ。能力を使って『自分のもの』にしてきたのだ。

でも―――――――

（――――――――『ぬっちょん』はちょっと違うんだよ、ねえ…なんだろう、欲しいと思わせる隙がないんだ。）
（まあ、いずれは『私だけのもの』にするけどね…）
23 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/06/09(月) 00:55:32: >>20
「ありませんかぁ…ありませんよねぇ………」

ため息をつきながら屋台を見る。
甘いものが食べたい……ソフトクリームとか。
特に好物のキャラメルが売っていれば、言うことはないのだが………。

適当に購入すると、会場の中に入ってもう一度探したい。
24 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/06/09(月) 21:57:04: >>20
「あ！焼きそば屋さん！！おいしそぉ～……」

屋台を見つけると小走りでそちらの方へ行く。

(それにしてもすごい人だね…『おっかけ』とかいう人たちかな？)
25 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/09(月) 22:48:31: >>21（アクア兄）
ほどなく会場の前に着く。
『ＧＲＡＮＤ　ＰＲＩＸ　ＬＩＶＥ　会場入口』と大書された看板で、入口の位置はすぐにわかった。
周囲を見渡すと、服装のみならず一種独特な雰囲気を醸し出す人間ばかり――その数は予想以上に多い。
周囲の屋台の前には幾筋もの行列ができ、何やら集団で掛け声の練習をしている男達も居る。
まだ中へは客を入れていないようだが、ここに居るだけでも優に立見が出そうな人数だ。

>>22（一衣）
メイクを始めた『羽昼』の姿を背に、廊下に出る。
左右に通路が伸び、目の前の壁に表示板がある。

『　　←　ステージ　　　｜　　出演者用出入口　→　　』

入ってきた方向は右の出演者用出入口だが、こちら側を通ったときには自販機を見かけなかった。
あるとすれば、観客用出入口の方――おそらくステージの裏を通れば出ることができるだろう。

>>23（弓束）
甘い物を求めて見渡すと、一軒の屋台に『かき氷』の暖簾を発見した。
イチゴやメロンから白玉宇治金時まで、一般的な種類は一通り揃っているようだが―――
値札を見ると、かなり『高い』。
確かにオウガーの街では、『ぼったくり』の屋台など珍しいものではないが、
一番安い品目でも、一つ買っただけでカメラを買う余裕が無くなってしまいそうだ。
キャラメルなどの手軽に買えそうな菓子類は、この辺りでは手に入りそうにない。

>>24（みなの）
食欲をそそる匂いに惹かれ、屋台に近づく。
鉄板の上で踊る焼きそばとともに、値段の書かれた札が視界に入る。

――――『高い』。
近所の駄菓子屋やコンビニで買い食いをするのと同じようなわけにはいかなそうだ。
周りの大人たちは、好きな歌手のステージが見られるならと思うのか、文句を言うでもなく次々と買って行く。
26 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/09(月) 22:49:36: >>21,>>23,>>24（アクア兄、弓束、みなの）

「――――まもなく、開場いたします。
ご観覧のお客様は、走らず、静かにご入場下さい」

入口のやや上に設置されたスピーカーから、無機質なアナウンスが流れると、男たちの奇声がぴたりと止む。
周辺にたむろしていた群衆が動き、入口に向かう人の流れができ始めた。
慌てて駆け込もうとする者はいないが、人と人との間に少しずつ見えない緊張が立ち込めていく。
27 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/06/09(月) 22:54:41: >>25
というかこういう会場なら外のすぐ近くとかにあるよね。

混んでるであろう中を通るよりは裏から出て外で買って来た方が速いんじゃないかと思う。

会場の外で自販機はみた記憶はある？
28 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/06/09(月) 22:58:00: >>25
「うへぇ、人が多いな！
　こんな森の奥の場所なのに……やっぱ大物ゲストでもいんのかぁ？」

疑念を感じながらも、最初の方に入れるようにさりげなく入り口付近に待機する。
29 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/09(月) 23:00:05: >>27
『普通の場所』にあるホールならばそのはずだが、
ここは『建設中の遊園地の中』という特殊な場所のせいか、『開場の外側』では自販機を見かけていない。
30 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/06/09(月) 23:00:15: >>26
「うおっ、ビビッたァ……」

急なスピーカーにビビる男、アクアッ！
入場するぜ。
31 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/06/09(月) 23:07:37: >>29
了解。では普通に探し回るよ。

人ゴミがあったらは邪魔な奴を服にしてむりやり突き進む位のいきおいで。
32 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/06/09(月) 23:17:15: >>25
「むう、意外と高い…
だけど『せにはらはかえられない』っていうしなァ～～」

とりあえず『炭酸の入った飲み物』だけを買うことにする。

>>26
「あ、おじさん早く！！座れなくなっちゃう！！」

開場のアナウンスを聞き、売り子に催促する。
33 ：弓束『ファミリアー･トゥ?ミリオンズ』：2008/06/10(火) 00:47:20: 〉〉25-26
「……」
スゴスゴと引き返した。
とりあえず、『使い捨てカメラ』だけは出来れば確保しておきたい。
34 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/10(火) 23:06:22: >>28,>>30（アクア兄）
人の流れに乗り入口のガラス戸を通ると、すぐ左手に長机が置かれ、
遊園地の門にいた男と同じジャケットを着た数人の男女がプログラムと思しき紙片を配っている。
右手少し奥に、飲み物の自動販売機が幾つかと『トイレ』を示す赤青の表示板があり、
まっすぐ１０数ｍ先に、ホールの入口と思われる両開きの防音扉が見える。

「・・・・・立ち止まらずにお進み下さーい・・・」

スタッフの声をも飲み込むように人の流れは大きな川と化し、アクア兄の背を押して来る。

>>31（一衣）
『ステージ』と示された方向へ向かい、他の出場者の名前が書かれた控室のドアを幾つか左手に見ながら進む。
数回角を曲がったが、誰かを『服化』する状況に出くわすことなく、
薄暗い通路を抜けた先に『ロビー・アトリウム方面』と書かれたドアを見つけた。

>>32（みなの）
とりあえず一番安い『ラムネ』を買うことにする。

「―――はいよ。２５０円」

金を渡すと、無愛想な店の男が放り投げるようにラムネの瓶を寄越す。
瓶を受け取り、すぐに入口へと走る。

――が、その時には人の流れはかなり勢いを増しており、
その真只中に飲み込まれたみなのの小さな体は、周囲の状況を見定める間もなく、
グイグイと奥の両開きの扉に向かい押し流されていく。

>>33（弓束）
普段の生活ではあまり馴染みのない人混みの中に足を踏み入れ、入口をくぐる。
右手に飲み物の自動販売機とトイレの表示板が見えるが、『売店』は見当たらない。

「・・・場内での『写真撮影』および『ビデオ撮影』は禁止となっておりまーす・・・」

プログラムを配るスタッフの声を聞き、ハッと思い出す。
この手のイベントには大抵そういう規則がある―――素直に守る者が少ないとはいえ、規則で禁じられた道具を売っている筈がない。

スタッフの目を盗んで出演者の控室を探すべきか、とりあえず席を確保すべきか・・・
出演者の付き添いの者なら撮影を許可されている可能性もあるし、
ロディの名前を出せば本人との接触も容易だろう。
――が、もし見つかってつまみ出されでもしたら、『代わりに歌を聴く』ロディとの約束が果たせなくなる。

　　・・・・・・　　　

考えるうちにも、人の流れは弓束を奥の扉に向かって押してゆく。
35 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/06/10(火) 23:25:23: >>34
入る。ロビーなら間違いなく自販機があるだろう。
36 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/06/10(火) 23:57:42: >>34
「ウシャァ！」

何故か屍鬼人のような叫び声を上げつつ、プログラムを入手する。
アクアなりに人混みに負けまいという気迫がそうさせたのだろう。どうでもいい。
トイレ･･･は別に行きたくないな。

そのままプログラムをグシャグシャにしないよう気をつけながら人混みに流されていこう。
それとちょっと周りの雑音に耳を傾けてみる、こんなに人が集まるような『何か』があるなら
それについて話しているやつもいるかもしれない。
37 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/06/11(水) 18:33:53: >>34
「ロディくん…先生、挫けそうです………！」

orz

それはそれとして『ＭＩＡ』と『ロディ』は知人同士と言うのは今始めて知ったような…。
それともどこかレスを見落としていたのだろうか。

「と……とりあえず、『歌は聴く』『写真も出来れば撮る』。
両方やるのが先生の大変なとこですけどぉ………………」

ならばまず、『聴いて』から『写真』をどうにかするのがベストだろう。多分。
そういう訳で会場に入る。
38 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/06/11(水) 21:56:31: >>34
「おじさん、ありがと！……って、うわぁ！！」

小柄な少女は人波に流され進んでいく

行き着く先は一体何処なのだろうかとかを考えながら流されていく
39 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/11(水) 23:07:39: >>35（一衣）
ドアノブに手をかけ、捻って押す。
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｷｨｯ
軽い軋み音をたててドアが開くと同時に、

　　　　――――――――

　　　　　　　　　　　　　ギ　　ュ　　オ　　ッ

瞬間、体が何かに引っ張られるような奇妙な感覚に襲われた。

　　　　　・　・　・　・　・　・

ﾁｬﾎﾟｯ

　　クゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェ
　　　　ｸｩｪクゥェｸｩｪ　　　　　　ｸｪｸｪクゥェｸｩｪｸｩｪｸｩｪｸｩｪｸｩｪｸｩｪクゥェクゥェ
クゥェクゥェクゥェクゥェクゥェｸｩｪｸｩｪｸｩｪｸｩｪクゥェクゥェクゥェクゥェｸｪｸｪクゥェクゥェクゥェクゥェ

耳を聾するほどの喧騒が、一衣の思考を呼び戻す。
が――その喧騒は人間の発するそれとは明らかに異なる。

自分の周囲一面が、目にも鮮やかな『ピンク色』の物体に埋め尽くされている。
頭上に広がる『青空』と見事なコントラストを描く『ピンク色』の群れから、その凄まじい『声』は発せられているのだ。

　　　　
>>36（アクア兄）
プログラムには、出場者全員の顔写真がカラーで印刷されており、やはりそこそこ金をかけていることを窺わせる。
出場者は8人、うち『MIA』の出番は『6人目』のようだ。

　　「・・・・・けどよ、『どなちゃん』が今更オーディションなんて、馬鹿にしてるよなぁ」
　　「他の連中まるで聞いたことねえ素人ばっかだしな。意味わかんねー」
　　「特になんだよ、この『MIA』っての・・・・ロリ狙いにしたってもうちょいマシなのが居んだろ」

出場者の誰かの追っかけと思われる男たちの会話を小耳に挟みつつ、防音扉の中へと進む。
外の明るさに慣れた視界が一瞬暗転する―――

　　　　　　　　　　　　　ギ　　ュ　　オ　　ッ

　　ｻﾞﾜ　　　　ｻﾞﾜ　　　　ｻﾞﾜ　　　　ｻﾞﾜ　　　ｻﾞﾜ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
強い湿気を帯びた空気が、粘液のように体に纏わりつく。
アクア兄は、人波の中ではなく・・・・・・密生した木々の中にいた。
廃墟のある『森』とは全く違う光景――
頭上に覆いかぶさるような枝葉が視界を遮り、数m先も見通せない、まさに『緑の闇』。

　　　　　　ｷｨｴｷｨｴｷｨｴｯ
周囲に居た男たちの姿はどこにも無く、どこからか得体の知れない生物の鳴き声がかすかに聞こえるだけだ。

>>37（弓束）
《※ 説明不足申し訳無い。
　弓束は、ロディと『MIA』が知り合いであることを既にロディから聞き知っているという設定でお願いします。》

とりあえずイベントが終わるのを待つことにし、ムッとするような人いきれの中を進んで行く弓束。
半開きになった防音素材の分厚い扉の中へ、大勢の観客とともに吸い込まれるように足を踏み入れる。

　　　　――――――――

　　　　　　　　　　　　　ギ　　ュ　　オ　　ッ

一瞬、視界が薄闇に包まれると同時に、軽い眩暈に似た感覚が弓束を襲う。

　　　　　　　　　　・　・　・　・　・　・

皮膚を突き刺すような『陽射し』を感じ、
弓束は、自分が途方も無く広大な『草原』の真ん中に立っていることに気付く。
膝丈ほどの赤茶けた草が一面に生い茂り、ひょろりとした樹木が所々まばらに見える。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾋｭ　ｳ　ｳ　ｳ　ｳ　ｳ　ｳ　ｳ

数秒前まで周囲に居たはずの他の観客の姿はどこにも無い。
聞こえるのは乾いた風の音のみ。

>>38（みなの）
十歳の少女にとっては『激流』に近い人波に抗する術も無く、そのまま押し流されて行く。
―――　一瞬周りが暗くなる・・・

　　　　――――――――

　　　　　　　　　　　　　ギ　　ュ　　オ　　ッ

周りを埋め尽くしていた『人』の圧迫感から解放されホッとしたのも束の間。
まるで巨大な『電子レンジ』にでも放り込まれたかのような『暑さ』がみなのを襲う。

　　　　　　　　　―――――――――――――――――――――――

見渡す限り、『砂』また『砂』。
のしかかるような容赦ない陽射しを投げかける太陽と、その光に焼け焦げたかのように黒ずんだ空、
そして足元に絡みつく黄色い『砂』だけの世界に、みなのはただ一人立ち尽くしている。
大人たちの姿はどこにも見えない。
40 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/06/11(水) 23:13:26: >>39
「…邪魔。」

起き上がり、触れた端から全部服化して引き千切って進む。

服化しているなら例え『毒持ち』でもそれがこちらに染み込んでくることもない。

（せっかくいい気分になってたのに…ツイテないのか、今日は？）
41 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/06/11(水) 23:27:36: >>39
「どなちゃん～？　この『donata』ってやつか」

有名なのか？　どんなやつなのだろう。

　　　　　　　　　　　　　ギ　　ュ　　オ　　ッ

「･･････････････ホワッツ？」

後ろを振り向いてみる。そこに扉は･･･ないよな、やっぱり。
足下の感覚は完璧土（草？）なのか？
42 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/06/12(木) 19:12:34: >>39
愛＝理解。

「どうしましょう、こっそり忍び込むとか先生苦手なんですけど………え？」

周囲を見回した。

「え？」

目をぱちぱちさせた。

「ええええええええええええええええええ！？」

おろおろしながらその辺をうろうろした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾌｨｰﾙﾄﾞﾜｰｸ
生えている草の種類や風景から推察して、『ここ』が『どこ』なのか……世界中を放浪した知識から
割り出せないだろうか。
43 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/06/12(木) 21:27:41: >>39
「汗臭い汗臭い汗臭い…

　　　　　　　　　　　　　ギ　　ュ　　オ　　ッ

暑い暑いあつ…い？」

人の汗臭さが無くなったかと思ったら今度は灼熱の砂漠の真っ只中、
誰だってビックリだ。

「こ、ココどこ！！？あんなに一杯いた人は！？ステージは！？」

とりあえず驚きながらしばらく歩いてみる
44 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/12(木) 22:47:19: >>40（一衣）
ズギュン！
『ピンクの海』の最も手近な一部に触れ、『服化』。
鮮やかなショッキングピンクのTシャツが一衣の手首に引っかかる。

クゥェ？

―――視線を感じる一衣。
ピンクの海から無数の細長い『首』が伸び、
無表情な金色の眼と、チャーハンを食う『レンゲ』に似た形の嘴を持った顔が、一衣を見つめている。

クゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェクゥェ！！！！！！！！！！！

再び耳を劈くような叫び声が湧き起こり、
『ピンクの海』を構成していた数え切れない程の『鳥』が、引きちぎるまでもなく散らばり一衣から離れていく。
この隙に前に進もうと足を踏み出す―――

　ジャボッ・・・　　　　　　　　　　ジャボッ
　　　　　　　　　　　ｸﾞﾁｭｯ

両足が冷たい。
――膝近くまで『水』に浸かっているのだ。
水底は見えないが、足元は泥のように柔らかく安定感がない。
一衣の体は前につんのめり、水中に倒れ込みそうになる。

>>41（アクア兄）
後ろを振り向くが、今通ってきたはずの扉も消えている。
両足に感じる『地面』の感触は、紛れもなく湿った『土』のそれだ。
光が差し込まないせいか、『草』はあまり生えていないが、
四方は不気味に捩れた木の幹と蔓植物に完全に囲まれている。
どう考えても、これからコンサートが開かれる会場の中とは思えない光景だ。

>>42（弓束）
確かに、たった今まで建物の中にいた筈―――これは一体・・・・・
動転しつつも、経験に裏付けられた動作で今いる空間を把握しようと試みる。

　　　ﾋｭｳｳｳｳｳｳ

―――暫く歩き回った後、ある結論に達する。
足元の草、遠くに見える木々、風の匂い・・・・・
あらゆる感覚器官が脳に送り込んでくる情報を総合した結果、
この場所は『アフリカ大陸』の『サバンナ』の真只中――――それ以外の何物とも考えられない。

>>43（みなの）
そう―――何処からどう見ても、ここはTV番組でしか見たことのない『砂漠』。
有り得ない光景に呆気に取られつつ、それでも歩き出す。

　　　　　　　　ｻｸｯ　　　　　　ｻｸｯ

焼け付いた砂の熱が靴越しに伝わってくる。
視界の中には、人間も、また人間が作ったと思しき物も全く見えない。

少し行った所に、砂が小高く隆起した『丘』のようになった場所が見える。
目印が何もなく、どれ位の距離があるかつかみにくいが、
あそこに登れば、より遠くまで見渡せるかもしれない。
45 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/06/12(木) 22:51:12: >>44
（…どこだよ、ここ。）

『泥』の部分を服化。まだ不安定だろうが、少しはマシだろう。

その後周囲を確認する。誰もいなかったら着てる物を一旦全部脱いで動きやすくする。
46 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/06/12(木) 23:07:47: >>44
「………うぅ～、暑いの苦手だよ…」

といいつつ一番近くの『砂丘』に向かって歩き出す。
47 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/06/12(木) 23:10:15: >>44
「なんじゃこりゃあ･･･････」

なんなのこれは。世界はオレに何を求めているの？
『donata』さんについては思い出せたの？　いや、まあそれどころじゃないが。

昔見た、飛行機が墜落して生き残った少女が墜ちた所がジャングルだったという話を思い出した。
「奇跡の詩」とかいう映画だったか･････。

「うへぇ･･････じょ、冗談じゃあねぇーぜ」

何より困るのが『アクアリウス･アンド･ルイス』
その能力は『命あるものを液体化出来ない』･････自分自身は例外だが。
いや、それ以前にこのどう考えても尋常でない空間。
『他のスタンドの影響下にあるものを液体化出来ない』ので、空間系の能力には圧倒的不利だ。

とりえあえず試しに土をちょびっと『液体化』してみよう。
その後自らを『液体化』し、木の上までゾゾゾッと移動、高いところに行って景色を眺めたい。
48 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/06/13(金) 18:45:54: >>44
「うわぁ…………。
懐かしいですねぇ、アフリカは…３年ぶりくらいですかねぇ…………。

………いやそうじゃなくてぇ！？どどどどどどーやって先生ここに来ちゃったんですかぁ！？」
　
思わず伸びをして風を感じ、太陽の温度を感じ、草いきれを感じて微笑んで…またパニクった。
とりあえず、首から革紐を通して提げた『狼の爪』を噛み、『嗅覚』『視覚』『反射神経』『筋力』を得る。
再度、今度は『嗅覚』で周辺の匂いを嗅ぎ取り、『視覚』で周辺を警戒したい。

ところで……『アフリカのサバンナ』ならば、動物の影が見えても良さそうなものだが、先に見た感じでは全く影も形も
見えなかったのだろうか。
49 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/13(金) 22:10:27: >>45（一衣）
両足が触れている部分を、滑りにくい生地の『服』に変える。
辛うじて全身ずぶ濡れになることは免れた。

　　　　クゥエクエッ　　　　　　　　　ｸｩｪｯ
　
ピンクの『鳥』の群れが散らばると、足元の『水』が覆う範囲が想像を絶する広さであることが見て取れる。
湖――――いや、巨大な『沼沢地』とでも呼ぶべきか。
『鳥』と、所々に点在する葦の茂みの向こうは、鏡のように空を映す『水平線』――対岸は見えない。
自販機は無論、人間の手で作られたと思しきものは何一つ視界の中には無い。
その光景を目に留めながら、着込んだ『持ち物』を１枚ずつ脱いでいく。

　　　　・・・・・・・・・・・・・・・・・・

上半身が下着のみになったところで、ふと一衣は何かを感じた。

――――――――――――『視線』。

>>46（みなの）
照りつける日光が、容赦なく体表の水分を奪っていく――――その『渇き』は到底『幻覚』の類とは思えない。
手元にある飲み物とラムネだけでは、そう長時間は持ちそうもない。

　　　　サクッ

崩れ落ちる砂に手こずりながらも、なんとか『砂丘』の頂に辿り着いた。

　　　　　ｶｻｻｯ

足元をトカゲのような小さな生物が横切り、あっという間に砂の中へと消える。
ぐるりと周囲を見渡すも、やはり目に映るのはさざ波のような紋様が連なる砂の海ばかり―――――

いや――――視界の端に『何か』が捉えられた。
ただの黒い点にしか見えず、人なのか物体なのか、距離も判然としない。

>>47（アクア兄）
貰った『プログラム』は確かにまだ手の中にあり、そこには『donata』の名と写真も載っている。
夢や幻覚の類でないことは間違いない。

　　　　ズキュゥン！

足元の土にスタンドの『液体』を振りかけ、能力を行使してみる。
　　　
　　　　　　ﾋﾟﾁｮｯ

土の一部が『液体化』した。
ここがどのような世界なのかはわからないが、
どうやら、『生命を持たないもの』ならば、通常通り能力の対象にできるようだ。

確認の後、自身を液体化、手近な木の幹をアメーバの様に這い登る。
　　　　　ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞ

ようやく陽の光の差す高さに到達するが、
目に映るのは、どこまでも広がる鬱蒼たる『緑の海』。
たとえ５ｍ先に人間がいたとしても、木々に遮られ目で確認するのは至難の業だろう。

キィエキィエッ

頭上を、派手な色彩の羽と大きな嘴を持った鳥が飛び過ぎていく

>>48（弓束）
そう・・・ここが『感じ取った』通りの場所であるなら、
当然、溢れるばかりの『生命』がその営みを謳歌していなければならない。

ｶﾘｯ
　　ズキュン！

能力で手に入れた『狼』の感覚を、改めて全方位に研ぎ澄ます。

　　　
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

幾つかの情報が脳へと流れ込んできた。
獣の匂い――――おそらく肉食の獣。複数らしい。
そして、『人間』の匂い。・・・・数はわからない。

匂いの方向に目を向けるが、立ち上る陽炎が視界を遮る。―――やや遠くのようだ。

　　　　　　　　　ﾊﾞｻﾊﾞｻｯ

頭上を数個の大きな影が過る。
ここが『サバンナ』だとするなら・・・・・大きさからして『ハゲワシ』のようだ。
50 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/06/13(金) 22:16:29: >>49
すぽーん☆！

気にせず脱ぐ。衆人環視のなかで脱ぐという事態でさえなければいいんだ。

結んで一つにまとめておくよ。

「ピンクの鳥…これが俗に言うフラミンゴ？」
「確かカルデラに溜まった暖かい沼に住むんだよね…」

脱ぎっぷりに動揺した気配とかはない？ハァハァ言ってる気配でもいいけど。
51 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/06/13(金) 22:33:37: >>49
木がどのくらいの高さなのか知らないが、とりあえず一番上まで登って
それから目の前に広がる光景が地平線まで続くジャングルだったりしたならば

「どこだここは――――！」

と叫んで世界の広さ、自然の雄大さ、己の矮小さを実感したい。
要するにどっちの方向に行けば水辺があるとかが知りたい。
別に水辺じゃなくてもいい、目標もなく移動するのが嫌なだけだ。

一番上に登るまで息が続かないようなら諦めて地面に戻り泣き言を言おう。
52 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/06/13(金) 22:44:25: >>49
やっとこさで砂丘の上についた
「ふぇぇ…あづいあづいあづいぃ～～！！！」

　　　こくこく…ぜはー…

「やっとついた…でも…何も…かわらな……ん？？」
視界の端に捕らえた『黒い点』、それを凝視する
53 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/06/14(土) 22:46:22: >>49
「──…………────…─。
……ふむぅ………とりあえず、行ってみましょうかねぇ…」

匂いの中に、『鉄』や『火薬』の匂いをしなかっただろうか。
どちらにせよその匂いにも警戒はしつつ、『インパラの角』を咥え『脚力『スタミナ』『視覚』『嗅覚』を得る。
その後、地面を蹴るようにして疾走……『匂い』の元に向かいたい。

ドガッ！！ドガガッ…！！

…『インパラ』の最高時速は『90キロ』にも達し、『サバンナ』では『チーター』に次ぐ速さを誇る。
ただし『持久力』では『チーター』をも凌駕する。そう……『地上で一番早く走る動物』は『チーター』だが、
『地上で一番早く走り続ける動物』は『インパラ』たちなのだ。
さらに、その足は一跳びで高さ３メートル、幅１０メートルにも及ぶ。
平坦なトラックならともかく、茂みや岩地もある『サバンナ』ではどちらが早いかは、自明の理だろう。
（だから『チーター』や『ライオン』は、どれだけ『気づかれずに近づくか』ということに精力を傾けるのだ）
54 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/15(日) 00:00:36: >>50（一衣）
相手が人間でないのなら問題はない―――全ての『服』を無造作に体から剥ぎ取る。
それにしてもこの場所・・・・どう考えても『イベントホール』の『ロビー』にしては広すぎる。
第一、この『フラミンゴ』共が羽昼のステージを見に来た『観客』だとでも言うのか・・・？

脱いだ『服』を結ぶために両腕を袖から引き抜こうとした時、

　　　　　　　　ﾋﾟﾁｬ

足に、微かな『波』が触れた。
鏡のように凪いでいた水面に、何かが浮かんでいるのが見える。
――――距離はおよそ４ｍほどだろうか。

>>51（アクア兄）
　　ｷﾞｯ　　　　ｷﾞｼｯ

体重をぎりぎりで支える細い枝の先まで登ってみるが、
山地のような起伏こそ見られるものの、地平線の彼方まで一面の『ジャングル』と言う風景は変わらない。

「どこだここは――――！」

　　　　　　　　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

叫んだ声は湿った大気に吸い込まれ、木霊も返っては来ない。

　　　キシャアッ！
　　　　　　　　　　　ピィエピィエピィエッ！

近くの木々の梢から、さらに数羽の鳥が飛び立つ。
アクア兄の顔をかすめるように、先ほどの鳥と『同じ方向』を目指し飛んでゆく。
その方向に目をやると、

　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄﾞ　ｵ　ｵ　ｵ　ｵ　ｵ　ｵ　

やや遠いが、水の流れる音らしきものがかすかに聞こえてくる。

>>52（みなの）
家から持って来た飲み物を3分の1ほど飲むが――まさに『焼け石に水』。
中途半端な水分が喉の渇きをさらに増幅する。
せめて日陰を見つけなければ、このままでは・・・・・

『黒い点』に目を凝らす―――動いている様子はない。
かすかに『緑色』のものが見えた気がした。
砂の地面から伸びている・・・・・あれは・・・『木』？

太陽の熱が空気をユラユラと揺らす――これ以上は近づかなければ見て取れそうにない。

>>53（弓束）
匂いに『金属』や『火薬』のそれが混じっていないことを確認すると、
狼の爪を吐き出し、代わって『インパラ』の『長所』を得る。

　　ガカガッ　　　ガカガッ

『蹄』と化した四肢を躍らせ、軽やかに草原を疾駆する。

　　　　　　　　　　　　　　　ｸﾞｴｪｯ
　　　　ｸﾞｪｪｯ　　　　ｸﾞｪｪｯ　　

『ハゲワシ』達の騒々しいわめき声が次第に近づいてくる。
それに紛れて、

　　　　　　ﾌｳｳｳｴｯ　ﾌｴｯ　ﾌｴｯ　ﾌｴｯ
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾌｴｯ　ﾌｴｯﾌｴｯ

　････ﾁｬｰﾝ　　　　　　　　　　　　　････ｯﾁｬｰﾝ･････

『嘲り笑い』を思わせる不穏な獣の声と、何かに呼びかけるような『人間の女』の声を耳が捉えた。

草の海の中にぽつんと立ち尽くす一本のアカシアの木。
その梢の遥か上空を、十数羽の『草原の掃除係』達が円を描いて舞っている。
55 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/06/15(日) 00:03:45: >>54
「まあいくらなんでもあんまりだよね。」
「こんなのが観客だったらいない方がマシ…ん？」

波の方を向く。
56 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/06/15(日) 00:16:48: >>54
「ウォ･･･････ウォータァァ――――！」

水の音を聞きつけ、思わずヘレンケラーのように叫ぶアクア兄。

「喉が痛てえ」

叫びすぎた。

とりあえず木の上から落ちないよう太い枝にしがみついて一息つき
それから再度『液体化』して降りる。方角は見失わないように気をつけよう。
とりあえず目的地は見つかった。
一寸先は森って感じで見えないが、音が聞こえるなら遠くはないだろう。
57 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/06/15(日) 00:37:46: >>54
ドガカッ！　ドカカッ！

さらに疾走。
万が一『人間の女の人』が『肉食獣』のお昼御飯になっていると夢見が悪くなるので少し急ぐ。
『ハゲワシ』は問題ない……あれは元々、生きている生物に積極的を襲う生き物ではないからだ。
58 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/06/15(日) 23:29:19: >>54
「うあ…マジでやばいカモ…」

とりあえずこんなところで日干しになる気はない。
そのため今唯一の目印…『緑色の木っぽいもの』に向かって、極力体力を消耗しないように歩き出す
59 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/06/15(日) 23:40:00: >>57
追記。

『人間の女の人』が今にも襲われそうだったり、囲まれたりしていたら、『太い頚骨』『角』の特徴を得る。
そのまま強烈な、角で殴りつけるような体当たりをくらわせて、助け出したい。
60 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/16(月) 00:06:53: >>55（一衣）
両腕を袖から抜かないまま、水面に浮かんでいる『何か』の方を向く。

　　　　　　――――――――――

縦に細い瞳を持った『目』と『目』が合った。
一衣のあられもない姿にもまったく『感情』の動きを感じさせない『冷たさ』を湛えた『目』。

　　　
　　　　　　ゴ　バ　ア　ァ　ア　ッ　！　！

突然水面が盛り上がり、激しい水飛沫を飛び散らせ、
鋭い歯がずらりと並ぶ巨大な顎を持った生物が、恐るべき速度で一衣に迫ってきた！

>>56（アクア兄）
蒸し暑さに加え、叫んだせいで喉がヒリヒリする――早く冷たい水にありつきたい。
再び体を液体化し、木を滑り降りようとした時、

　　　ﾁｭﾊﾟｯ

液状の爪先を、何かに『舐められた』ような感覚をおぼえた。

>>57（弓束）
ドガカッ！　ドカカッ！

足を速めて『アカシア』の木の側まで辿り着いた弓束の目に飛び込んだ光景は―――

淡い水色の清楚な印象の服装に身を包んだ、やや小柄な人間の女性。
その傍に立つ、『椰子の葉』のような形の長い髪を持った『人型』の幻像。

　　　　　　フゥエッ・・・　　　フエッ　　フエッ

その周囲を、ゆっくりと円を描き歩き回っている４頭の獣。
丸い耳と、極端に腰を落として歩く独特の姿勢は、
弓束の知識の抽斗から、すぐさまその名を導き出す。
――――『ブチハイエナ』。
”屍肉漁り”などという神話化された仇名とは裏腹に、
サバンナにあって、紛れも無くライオンに次ぐ生態的地位を占める『捕食者』。

　　「・・・・『ハッちゃーん』！　
　　　　ハッちゃーん！　何処なのー？
　　　こっちへ来ちゃ駄目よー！　危ないわー！」

女性は、両手を口許に当て、
『ハイエナ』の群れの『笑い声』に負けまいと声を張り、四方八方に向かい叫んでいる。
　　　

　　
>>58（みなの）
気力を振り絞り、焼け付く陽射しの下を『緑色の何か』を目指して懸命に歩くみなの。

――――少しずつ『何か』の輪郭がはっきりとしてくる。

背はさほど高くないが、青々とした葉をつけた何本もの木々と、
それを囲むように生い茂る緑の草。
そして・・・・・・

　　　　　　　　「･････」　　　　　　　　　　「････」
　　「･･･････」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

内容こそ聞き取れないが、間違いなく『人間』の話し声。
木々の間には、動くものの姿も見て取れる。
61 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/06/16(月) 00:14:55: >>60
『アルケミー』の能力を全開にして迎え撃つ。

「触れれば『服』になり、重さが軽くなる俺のスタンド『アルケミー』…」
「布化した体での牙など効かんし、噛みつきによる『絞め』も効果は薄い。」
「そしてなによりも重さが少なくなる分で貴様の引きずり込むパワーは相当に落ちる！」

『まともに戦って勝つ自信があるならやってみろ』と言わんばかりに対決する！
62 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/06/16(月) 00:26:22: >>60

「（うひょっう！！　な、なんだ！？）」

『液体化』している状態では視野が広がる。
何に舐められた（？）か見えないだろうか？
落ち着いて確認しよう。まだ液体化時間は残っている、
そして液体化中はそうそう致命的ダメージは負わない･･･はず。
63 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/06/16(月) 00:41:01: >>60
さらに、『太い頚骨』『角』の特徴を得る。
『インパラ』のように太く長く大きな『角』を持つ生物は、当然『頭が重く』なる…。
それを支えるために、また戦闘においてはそれを叩き付け合わせるために、他の動物とは段違いに丈夫な
『首の骨』を持っているのだ。
それは頭部への衝撃をほぼシャットダウンする、言わば車のサスペンションに等しい。

「済みませぇん、ごめんなさぁい……ちょーっと、退いてもらえますかぁ……？」

ドゴッ！！

『ブチハイエナ』の一匹に強烈なぶちかましを食らわせてふっ飛ばし、さらにその吹っ飛んだ『ブチハイエナ』を
他のもう一匹に激突するように仕向けたい。
そのまま、滑り込むように『人間の女の人』の前で停止する……その顔に、見覚えはあるだろうか。
64 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/06/16(月) 22:19:22: >>60
（人がいる！！もしかしたら助かるかも！！）
（でも『わるいひと』だったりしたらちょっとこまるしな…）

『人間』達に近づきつつその人物たちの人相やなんかを（隠れられそうなところがあれば）そこに隠れつつ
注意深く見てみる。
65 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/16(月) 23:44:38: >>61（一衣）
『触れ』さえすればあらゆるものを『服』に変える―――
その能力に対する絶対の自信が、怯むことなく一衣を正体不明の敵に立ち向かわせる。

が―――――失念していた。
脱ぎかけた『持ち物』が、まだ両腕に絡まったままであることを。

　　　　　　グァキィ！

巨大な顎が、一衣の両腕の間で塊状になっていた『服』を、がっちりと銜え込んだ。

　　　グフウゥゥゥゥウゥウ・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　ブァシャアアアッ！

水面上に見える頭と背中だけでも５ｍを優に超える、巨大な『ナイルワニ』。
狙っていた『フラミンゴ』を追い散らされいきり立つ『水辺の狩人』が、
一衣の『持ち物』に喰らいついたまま、その巨体を大きく横に捻る。

　　　　　　　　ギュゥイィィィッ・・・

両拳をすっぽり覆う形となった『服』が荒縄のようにねじれ、ギリギリと凄まじい力で両腕を締め上げる。
―――このままでは『触れる』ことができない！

>>62（アクア兄）
『何か』の正体を探るべく、視界を下に向ける。

　　　　
　　　　　　　　･･････　ﾎｯ?

枝のやや下にしがみ付いているのは、、
２～３歳の子供ほどの大きさの、真っ黒な毛に覆われた生き物。
小首をかしげ、キラキラと光るつぶらな瞳でこちらを見上げている。

　　　「・・・・」　　　ｽｯ

興味津々といった様子で、人間の手に良く似た手を伸ばし、
アクア兄の液体化した体を撫でようとしている。
66 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/16(月) 23:45:10: >>63（弓束）

　　　ガカガッ　ガカガッ
　
　　　　ドゴッ！！

強靭な角と首の力、さらに疾走の勢いを利して、
最も近い位置にいる『ブチハイエナ』に、強烈な体当りを喰らわせる弓束。

　　　　　　　　ギャオゥンッ！！

振り返ったものの、俊敏さで劣る『ハイエナ』はものの見事に吹っ飛ぶ。
吹っ飛んだその先にいたもう一頭は辛うじて体をかわしたが、
狙い通り、弓束と女性との間に空隙が出来る。

　　　　　ガガッ・・・！

砂塵を舞い立て、女性の眼前に足を止める。
――――その顔立ちは、ロディから聞いていた『ハッちゃん』＝『MIA』の外見によく似ている。
が、『年恰好』はどう見ても弓束と同年代以上で、『アイドル』を目指すにはやや無理があるようにも思える。

「・・・・あっ・・・え・・・あ、あの・・・！？」

女性は目を丸くして弓束を見つめている。
『突然目の前に、頭から角を生やし獣並みの速度で四つ足で走る人間が現れた』ときの、ごく常識的な反応と言っていいだろう。
女性の隣に立つ『人型スタンド』も、輪になった紐状のものを手にしたまま、動きを止めこちらに顔を向けている。

　　　
>>64（みなの）
歩くうちに、視界の中の『緑』がさらに大きくなる。
足元も、砂ばかりの地面から、所々に岩が顔を出す風景に代わっている。

　　「･･･････」

みなのから見て、『木と草』のある場所の少し手前に、『４つ』の人影が見えた。

手近な岩の陰に身を隠し、人影に目を凝らす。

　　　　「・・・・・はぁ、はぁ、はぁ、・・・・・
　　　　　　ど、どーしても・・・通して・・くれないんですかぁ・・・・？」

　　「そのスタンド・・・『この場所』とはそーとー相性が悪いみてぇだな。
　　　諦めな、お嬢ちゃん・・・・殺す気はねえ。
　　　おとなしく言う事聞きゃ、あそこまで行かなくても水ならたっぷりやるぜ？」

荒い息をついている、ツインテールに大きなリボンをつけた小柄な少女。
余裕綽々といった表情で、ベルトから外した大きな水筒を口に運んでいるガタイの良い男。

そして――――
その二人の間で対峙する、２体の『人型スタンド』。

　　　　　　　ド　　ド　　ド　　ド　　ド　　ド　　ド
67 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/06/16(月) 23:55:11: >>65
「（なんだこいつ……）」

猿……の一種かなにかか？　そういえばさっき思い出した「奇跡の詩」にも
猿が出てきた。確か……飴をあげたら仲良くなったんだったか。
しかも自分は、ちょうどよく飴を持っている。

とりあえず木を降りるため、ただし驚かさないように静かに移動しながら、
『液体化』した持ち物の中から飴を一つ放出して、『アクアリウス･アンド･ルイス』
を使い『猿？』に差し出してみる。甘い匂いで食べ物だという事はわかるだろう、たぶん。
スタンドが見えている様子はないかどうかも観察しよう。
68 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/06/17(火) 00:24:42: >>66
「あ、どぉもどぉもぉ……。
ええっとですねぇ、私忍足弓束と申しましてぇ…………忍び足に、弓の束で、忍足、弓束、ですよぉ…？
まあそのぉ…『ハッちゃん』さんの、友達の友達みたいなぁ…。

つまりですねぇ……………助けに来た形になるんじゃないかなー、とぉ………」

両手を白衣のポケットに突っ込みながら、妙に緊迫感の無い喋りで、『女の人』と言葉を交わす。
その間も『ブチハイエナ』からは視線を外さないようにしたい。

「ところでぇ…。
『馬』、乗ったことありますかぁ……？それかぁ……『体重』が『４５キロ前後』だといいんですけどぉ…」
69 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/06/17(火) 08:16:53: >>66
あらあらまあまあ…一衣帯水、相当な天然だな。精神がイカれてから少し寝ぼけてたか？

「まあ何も問題はないっつーか、触れてることには変わりがねえ！」

腕に絡まった服を全て『解除』。口のなかで一瞬で膨れ上がる質量はワニの口でも抑えきれないだろう。
なんせテントにリュックサックにラジカセが入る位の大きさのぬいぐるみだ。

「俺と戦うには、そうだな…『体長15m、体重7t』位になってから出直してこい！」
70 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/06/17(火) 21:38:32: >>66
（す、『スタンド』！？しかもなにか揉めてるみたいだし…）
（いろいろと気になることはあるけど、『水のありか』も気になるし…行くしかないか。）

意を決すると、『スーパーコーラ』を発現しつつ、揉めている二人の前へと出る

「あのぉ～…すみませ～ん。」
71 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/18(水) 22:32:55: >>67（アクア兄）
　ｼｭﾙ　　ｼｭﾙ

　　　　　　　　ﾎｯ!?

アメーバのような姿のアクア兄が動き始めたのを見て、慌てて手を引っ込め隣の枝に移動する黒い生き物。
確か、映画の中で主人公の少女の前に現れたのは『小猿』だったが・・・
この『猿』には尾が無く、顔付きこそ可愛らしいものの、『小猿』と呼ぶにはだいぶ体も大きい。

スタンドを使って『飴』を取り出し、そっと黒い生き物に差し出してみる。

　　　「・・・・・・・・・・・・」

食い入るように見つめるその視線は、スタンドではなく『飴』のみに注がれている。

　　　････ﾌﾝ　　･･ﾌﾝ

ややあって、慎重に匂いをかいだ後、
黒い生き物―――『ニシローランドゴリラ』の赤ん坊は、ゆっくりと『飴』の方に手を差し伸べてきた。

>>68（弓束）
「えっ・・・・・え？　
それじゃあ・・・・あの・・・『娘』を、ご存知・・なんですか？」

まだ状況が呑み込めないように、的外れな質問をする女性の口調も、
どこか、この状況に似つかわしくない『ゆるさ』を感じさせる。

　　　　　　　　グゥゥエェッ！　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　フシュウウウ・・・・

弓束の体当りに吹っ飛んだ『ハイエナ』が、頭を振りながら起き上がる。
かわしたもう一頭――――そして、群れを率いる雌と思われる一回り体の大きな一頭も、再び弓束たちを包囲すべく動き出している。

「えっ・・・・う、馬・・・・・ですか？
あの・・・若い頃に『映画』の仕事をしたときに何度か・・・・
えっと・・・・体重は・・・・そ、その・・・・・・・・・・・・・・・・・・・きゃ！」

　　ガフゥウルルルルル！

いつの間にか、弓束から死角となる女性の背後に回っていた一頭が、
女性のワンピースの裾に噛み付き、引きずり倒そうとしている。

「ぴ、『ぴりちゃ～ん』！！」

女性のスタンドが駆け寄り引き剥がそうとするが、さほどのパワーが無いらしくハイエナの体はびくともしない。
72 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/06/18(水) 22:45:02: >>71
『アクアリウス･アンド･ルイス』は動かさず、
アクア兄は液体のまま下へと移動し続ける。
見た目的には液体がダラーっと下へ垂れているだけだから
そんなに不思議なもんでも無いだろう。

（子ゴリラか……近くに親がいるとしたらちょっと怖いな。
　だが基本的にゃあ穏やかな性質……だよなたしか、ゴリラ）

近くに親ゴリラはいないだろうか？
ゴリラが近くにいるということは、食べられる果実なんかもあるのだろう。
そこは安心材料だ。とりあえず息が詰まる前にさっさと降りよう。
『アクアリウス･アンド･ルイス』は射程Ｄなので少しくらい離れていても平気だ。
73 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/18(水) 22:53:33: >>67（アクア兄）
ｼｭﾙｼｭﾙ
　　　　　　　　････ﾎｯ!?

アメーバのような姿のアクア兄が動き出すのを見て、慌てて手を引っ込めとなりの枝に移動する黒い生き物。
―――確か、映画で主人公の少女の前に現れたのは『小猿』だったが、
この『猿』には尾が無く、顔立ちは可愛らしいものの、『小猿』と呼ぶにはやや大きい。

スタンドの手で『飴』を取り出し、そっと黒い生き物に差し出す。

　　　　　
　　　　　　　「････････････････」

食い入るように見つめるその視線は、スタンドではなく『飴』のみに注がれている。

　　　　
　　　　･･･ﾌﾝ　　･･･ﾌﾝ
慎重に匂いをかいだ後、ややあって、
黒い生き物―――『ニシローランドゴリラ』の赤ん坊は、ゆっくりと『飴』に手を差し伸べてきた。

>>68（弓束）
「えっ・・・・・あ、あの・・・・
それじゃあ・・・・・『娘』を・・・ご存知、なんですか？」

まだ状況が呑み込めないらしく、的外れな質問をする女性。
その口調にも、どこかこの状況に似つかわしくない『ゆるさ』が感じられる。

　　　　　　グフェエエエッ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・フシュゥゥウゥゥ

弓束の体当りに吹っ飛んだ『ハイエナ』が、忌々しげに頭を振りながら起き上がる。
それをかわした一頭―――そして、群れを率いる雌と思しき一回り体の大きな一頭も、再び弓束たちを包囲すべく動き始めている。

「えっ・・・・・う、馬・・・・ですか？
あの・・・・・若い頃、『映画』の仕事をしたときに何度か・・・・
えっ、あの・・・・・体重は・・・・・その・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・きゃ！」

　　ガフゥウウルルルルル！！

いつの間にか、弓束の死角となる女性の背後に回っていた一頭が、
女性のワンピースの裾に噛み付き、引きずり倒そうとしている！

「ぴ、『ぴりちゃ～ん』！！」

女性のスタンドが駆け寄り引き剥がそうとするが、さほどのパワーが無いらしくハイエナの体はびくともしない。
74 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/18(水) 22:55:37: ※接続不良申し訳無い。>>73を撤回。
75 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/18(水) 22:56:25: >>69（一衣）
ギィイィイイイ

獲物を顎に捕らえたまま体を高速回転させる『デスロール』の破壊力――――
もし普通の『服』であれば、数秒のうちに両手首をちぎり飛ばされていただろう。
――しかし、

　ズキュンッ！
　　　　　　　　　　　　　　ブォホワッ！！

スタンド能力を『解除』された『服』は瞬時に本来の形状を取り戻し、『ワニ』の口の中で膨らむ。

　　グロロォォッ！？

一衣の両腕が自由になるとともに、『ワニ』の頭が大きくのけ反り、『ぬいぐるみ』が宙に高く放り出される。

　　　
　　　　　　　　　　　　　　ザッブァァァアアアアアアアアンン！！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　バシャァッ！！

凄まじい水飛沫の柱を立ち上らせ、『ワニ』の姿は水中へと消える。
同時に、『ワニ』が口を離した反動で一衣の体も後方へよろめき、水底に尻餅をつくように倒れ込んでしまう。

>>70（みなの）
スタンドを発現し、岩陰から出て歩き出す。
―――が、思ったよりも距離があるのか、あるいは会話に夢中なせいか、二人はまだみなのに気づかないようだ。

「・・・・・・・そ、そんなこと・・・できないですぅ！
『ぐらんぷり』を『辞退』しろ、だなんて・・・
今日のために、半年もまえから、れっすん、がんばってきたし、
おうえんしてくれる人たちを、うらぎるなんて・・・・わたし、ぜったい・・・・・・！！」

「・・・アンタの母さん、昔はそこそこ売れた女優だそうじゃねぇか？
若いんだし、コネも無くはない・・・チャンスはまたあるだろーが？
まあ、どうしても聞けねえってんなら・・・・ホンモノの『怪我人』になってもらうしかねーな・・・・」

　　　　ザッ！　

足元をふらつかせながら、懸命に声を振り絞る少女に向かい、
大男と、三日月状に曲がった恐ろしげな剣を手にしたスタンドが一歩進み出る。
――それを迎え撃つかのように、少女のものと思しき黄色の『てるてる坊主』のような姿のスタンドが拳を構えるが、
その姿は陽炎のようにぼんやりと揺らいで見える。

「・・・・・・・ン～？」

みなのの声に、男の視線がみなのの眼とぶつかった。

「・・・！」　　　　　ｼﾞｬｷﾝｯ

みなのの傍に立つスタンドに気づいたらしく、男のスタンドも油断無く剣を構える。
76 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/06/18(水) 23:03:01: >>75
弾き飛ばされる前に解除したもの全てを撥水性を持つダブルコートに変えておきたかったが…無理か。

（ラジカセ…おしゃかかなあ…）

切なくなりながら>>61にて全体を『マフラー化』しておいた『泥』に手を引っかける。

その後起き上がろうとする。
77 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/06/18(水) 23:13:37: >>76
「はぁい、ただ…今どこに居るかは、解んないんですけどぉ…。
…って、困りましたねぇ……。
この人、食べられちゃうと…私ちょっと困るんでぇ……できれば、離してくれませんかぁ…？」

引きずり倒されないように、『女の人』の手を掴んで支える。
同時に『インパラ』の『脚力』で『ハイエナ』を蹴り飛ばし、引き剥がしたい。

『　ゴ　ゴ　ゴ　ゴ　ゴ　ゴ　ゴ　ゴ　ゴ　ゴ　ゴ　』

同時に野生動物の『気迫』で脅して、争いそのものを回避できないか試してみる。
78 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/06/18(水) 23:53:27: >>75
（…なんでこんなところで『グランプリ』のことが出てくるのか分からないけど、これ『八百長』とかいうやつっぽいね…）

「うわっ！！・・ごめんなさい！！・・私、水を探してただけで・・・」

限りなく真実に近い嘘をつきながら、今交わされた会話について考える
それと同時に女の顔がグランプリのポスターなどに写っていなかったかなども思い出してみる
79 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/19(木) 22:09:59: >>73（アクア兄）
　ｽｯ･･･

『子ゴリラ』が『飴』に気を取られているその横を、枝を伝って地面へと滑り降りる。

　　ﾁｬﾎﾟｯ

再び一面の緑が視界を覆う―――他の『ゴリラ』らしき姿は見えない。
大型の動物は、往々にして小さな動物よりも身を隠すのが上手いと言われるが・・・
見える範囲の地面にも、足跡を含めアクア兄以外のものが居そうな痕跡は無い。

　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　ﾄﾞ　　ﾄﾞ　　ﾄﾞ　　ﾄﾞ　　ﾄﾞ

先ほど木の上で聞いた『水音』がかすかに聞こえる。
耳が少しずつこの『ジャングル』の環境に慣れ始めたようだ。

　　　　　　　･････ｶｻｯ

飴を口に入れた『子ゴリラ』が、アクア兄の後を追うように木の幹を伝い降りてきた。

>>76（一衣）
ｻﾞｱｱｱｱｱ
空中高く跳ね上がった水飛沫が、立ち上がった一衣の頭上に雨のごとく降り注ぐ。
――――少しの後、水面の波立ちが鎮まり始め、点々と浮かぶ『持ち物』が見えた。

解除直後の能力行使は辛うじて成功したようだが、
『テント』はワニの歯でズタズタに裂け、使い物になりそうにない。
『リュック』は、表面は『ダブルコート』化したが、片方の紐がちぎれ口が開いており、中身はずぶ濡れだろう。

　　　　・・・・・・・・・

５～６ｍほど先に、『ぬいぐるみ』が平たくなって浮いている。
沈んでいないということは、中の『ラジカセ』も無事かもしれないが、
水面にはまだ動きがあり、もう少しで能力の射程外に出てしまいそうだ。
80 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/19(木) 22:11:11: >>77（弓束）
　　　　　　ドムグッ！
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾋﾞﾘｨｯ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ギャフォウッ！

『インパラ』の力を得た強烈な蹴りを喰らい、
『ハイエナ』は女性のスカートの一部もろとも３ｍほど後方へ転がった。
その間にもじりじりと包囲の輪を狭めてくる他の３頭に対し、

『　ゴ　ゴ　ゴ　ゴ　ゴ　ゴ　ゴ　ゴ　ゴ　ゴ　ゴ　』

野生の獣は、『己より強い』と認識した相手との争いを避ける―――――
その摂理を見せ付けるべく、全身から『強き獣』の気迫を放つ弓束。

　　ﾋﾟｸｯ

『ハイエナ』の一頭が、わずかにその気迫に反応して退きかけるが、

　　　　･････ﾆｨｯ

リーダー格の雌が、唇を捲り上げ、不気味な笑みにも似た表情を見せた。
―――その犬歯と、剥き出された歯茎に、
明らかに血管とは違う、青黒い線が無数についているのを、弓束の目は捉えた。

　　　フゥエッ･･･　　　フエッ

他の２頭も、そして蹴りを受けたもう一頭も起き上がり、リーダーに倣うように犬歯を剥き出す。
―――その全ての口の中に、奇怪な線がウネウネと走っている。

　　　　　　　　　　　　ゴ　　ゴ　　ゴ　　ゴ　　ゴ　　ゴ

>>78（みなの）
男：
「・・・・『スタンド』出してかい？」

男の目がスッと細まる。
少女もこちらを見ている―――その顔は、『ホール』の入口近くにあったポスターの端の方で見た記憶がある。
名前は確か『MIA』とか書かれていたようだ。

　ザッ・・・

体ごとみなのに向き直る男の出で立ちに改めて目をやる。
白く長い頭巾に、足元まで覆う白い長衣――TVで見かける『石油の出る国の王様』がしていそうな服装。
この『砂漠』にもともと住んでいる人間なのか・・・『グランプリ』の事を知っている以上それは考えにくい。
でなければ――みなのが『引き込まれた』この世界に、自分の意思で『入ってきた』というのだろうか？
もしそうなら、この世界から『出る方法』を知っている可能性もある。

男：
「水ならあっちの木の向こう、と言いたいとこだが・・・・
ちっこいお嬢ちゃん・・・もしかして、お兄さん達の『今の話』・・・・・聞いちまったかなァ？

もし、聞いちまったんなら・・・・・ちょォっと厄介なことになるんだよなァ～～・・・・・・・」

　　ｷﾞﾗｯ

男のスタンドが威嚇するように剣を頭上にかざす。
――素直に教えてくれそうな雰囲気ではないようだ。

　　　　岩　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　岩　　　
　　　　　　　み

　　　　　　　　　　　M
　　　　　　　　　　ｓ　　　　　　　　　　　　　　　　み：みなの
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　M：MIA
　　　　　　　　　ｓ　　　　　　　　　　　　　　　　　ｓ：スタンド
　　　　　　　　　男
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　みなのと男の距離：『約１０ｍ』。

　　　　　草草草草草草草草草草　
　　　　木木草草木木木草草木木草木木
81 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/06/19(木) 22:15:14: >>79
（よかった、無事か。あれがないと喋れないんだよね。）
水に触れて『ぬいぐるみ』までの『水面』を『マフラー化』。

そのまま引っかけて手元に引き寄せる。
82 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/06/19(木) 23:03:52: >>80
（やっぱり聞かれてたら『かなり困る話』っぽいね、これ。）
「・・・厄介なことって？もしかしてその『スタンド』で・・・」

怪訝そうに顔をしかめつつ、『スーパーコーラ』を前に出させる
83 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/06/19(木) 23:21:01: >>80
「んむぅ……。
これは…………………なんなんでしょうかぁ…寄生虫……？
…………じゃないですよねぇ…」

口元をへにゅっと曲げながら困り顔になる。
『インパラの角』を口から出すと、既に手に握りこんでいた『マンモスの牙』を咥えなおす。
『筋力』『丈夫な骨』『分厚い皮下脂肪』（バストアップ効果あり）を得ると、『アカシアの樹』を力ずくで引っこ抜き、
それをぶんと一振りして、『ハイエナ』たちを追い払いたい。

「それ以上やるならぁ…先生もそれなりのことしますよぉ…………？」

同時に、周囲に目を走らせる…付近に『蟻塚』はあるかどうか、確認したい。
84 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/06/19(木) 23:23:32: >>79
さて、元に戻って新鮮な空気を吸おう。
ビックリした『子ゴリラ』に殴られないよう注意しなければ。
子供でも、その力は人間の比ではあるまい。

「よっと･･････････」

念のため『アクアリウス･アンド･ルイス』を間に立たせておこう。
85 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/20(金) 23:04:36: >>81（一衣）
　バシャッ

水面を、手元からぬいぐるみまで伸びる『マフラー』に変える。
ほどなく、ぬいぐるみと中身を無事に回収できた。

それにしても―――この世界はいったい何だ？
他の人間たちは・・・・・・そして『羽昼』は、まだ『元の世界』に居るのだろうか？

周囲の水面は穏やかさを取り戻し、他の『ワニ』の姿は今のところ見えない。
頭のほぼ真上から、陽射しが剥き出しの肌を容赦なく焼き焦がす。
――少し日陰で休みたいところだ。

>>82（みなの）
男：
「・・・・・フッ」

スタンドを警戒してか、男はすぐに近づいて来ない。
手にした銀色の水筒をゆっくりと腰のベルトに戻す。

少女：
「―――だっ、だめだめだめぇ！　駄目ですぅ！」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ザザザッ
少女が男とみなのの間に割って入る。

少女：
「・・・こ、こんなちっちゃい子に、何しようっていうんですかぁ？
そ、そんなの・・・・わたしだって・・・お、おこりますよぉ！？」

みなのを『庇う』かのように両腕を広げるが、
みなのより長くこの砂漠を彷徨っていたのか、その足元はかなり覚束ない。

少女：
「おじょうちゃ・・・・じゃなくて、えっと・・・・
あの・・・お名前、教えてくれますかぁ？」

みなのに顔を向け、唐突とも思える質問をする少女。
その顔立ちは整っているが、みなのとそう年は離れていないようだ。

>>83（弓束）
ダッ！

手の中の『マンモスの牙』を素早く口に放り込みつつ、数ｍ先の『アカシア』の木に向かい走る。

　　　　　ガシッ

　ﾒﾘ･･･　　　　メリ
　　　　　　　　　　　　メリ　メリメリメリッ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゴ　バ　ァ　ッ！

木の幹に腕を回し、一気に地面から引っこ抜く―――その間１０秒足らず。
が、そのわずかの間に、

　　「――――――――ああああああっ・・・・・グッ！」

女性の、先程よりも遥かに深刻な悲鳴が響き渡る。

　　　　　　　　ブオンッ！

鋭い棘に覆われた葉を持つ『アカシア』の幹をを横に薙ぎ払う。

　　フゥアッ!?　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　キュフウウゥウ!

さすがにこの攻撃には完全に意表を突かれたらしく、『ハイエナ』達はけたたましい声を上げ走り散った。

　　　　　　　　　　　「・・・・・う・・・・く・・・・」

女性が片脚を押さえ、草の上に倒れ込んでいる。
周囲に『蟻塚』は見えない―――あるいは草の陰に隠れているのか。

>>84（アクア兄）
　　　
　　　ｼｭｵｯ
　　　　　　　　　　
ﾋﾟｸｯ　　　　　　　　　　　　「・・・・・！」

人間の姿に戻ったアクア兄を見て、『子ゴリラ』の頬の奥の『飴』の動きが止まる。

「・・・・・・」

その場で首をかしげたまま、じっとアクア兄の顔を見上げている。
攻撃的になる気配も、逃げ出す様子もない。
86 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/06/20(金) 23:08:48: >>85
スイ―――――――――――――…

泳ぐ。とりあえず岸に行こう。
87 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/06/20(金) 23:14:38: >>85
「どうコミュニケーションとったらいいんだァ？
　いや、無理にやる必要はないか･･･」

『子ゴリラ』を味方にするには不安要素が多い。
敵じゃないだけマシというものだ。

一応『子ゴリラ』の方をうかがいながら水音のした方へ歩き出す。
無理矢理連れて行こうとしても難しいだろう。
あっちが勝手についてくるなら、それはそれで良い。
88 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/06/20(金) 23:37:00: >>85
「『野波　みなの』！・・・ってふらふらしてるよ『ＭＩＡ』さん！？大丈夫？」

自己紹介をしつつ男のスタンドに注意しながら『ＭＩＡ』に近づいていく。
近寄ってもし『ＭＩＡ』のふらつきが大きいようなら、
手持ちの『飲料』の中身の多く残っている方を『ＭＩＡ』に渡す。
もしかしたら『熱中症』になっているかもしれないからだ
89 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/06/21(土) 00:11:00: >>85
「あわわ………大丈夫ですか…！？」

ドズンッ！

無造作に樹をそこら辺に放り捨てる…大丈夫、自然が還してくれるから。
駆け寄り、足の怪我を診る。
医者は本業ではないが、応急処置の知識くらいはある…それになにより、あの『牙』についていたものも気になるところだ。
90 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/21(土) 22:10:49: >>86（一衣）
　　　ザバッ
ぬいぐるみを手にして、水中に身を沈める。
あまり冷たくはないが、それでも陽射しに焦げついた肌には心地良い。
腕で水を掻き泳ぎ出す。
しかし―――そもそも『岸』と呼べるものが本当に存在するのか、疑問を抱きかけるほど『湿地帯』は広い。

　･････　　
しばらく泳ぐと、どうにか這い上がれそうな場所を見つけた。
葦の根が長い年月をかけて積み重なり『浮島』のようになったものだ。
上には背の高い葦と潅木が生い茂り、体を低くすれば陽射しをしのげそうだ。

>>87（アクア兄）
ガサッ･･･
　　　　　　　　　ガサッ

『水音』を頼りに歩き始める・・・が、目の前はまさに道なき道。
至るところに太い木の根が張り出し、
常に足元に注意を配らなければすぐに転びそうになる。

　　ﾋｮｲｯ　　　　　カサッ　　　

気がつくと、『子ゴリラ』がいつの間にかアクア兄の先を歩いている。
まるで自分の庭を行くかのように、身軽に木の根を乗り越え進んでいく。

　　　　「・・・・・」

立ち止まり、アクア兄を振り返った『子ゴリラ』が、
軽くうなずくような仕草を見せ、再び歩き出した。
91 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/21(土) 22:11:29: >>88（みなの）
MIA:
「はっ・・・・ふ、ふあぁ・・・み、『みなの』ちゃん・・・・・
あ、ありがとうですぅ・・・・・
んぐっんぐっ・・・・ひ、ひはぁ・・・・・」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｻﾞｯ

みなのの手から『ラムネ』の瓶を受け取るが、
二口ほど飲んだところで、砂の上に両膝をついてしまう『MIA』。

男：
「ほぅ・・・泣かせるねぇ。
だが、それっぽっちで二人分じゃそう長くは持たんだろう。
・・・・・で、どうする、ちっこいお嬢ちゃん？　そっちの姉さんはアテにならないっぽいぜ。
俺の言う事を聞いてたっぷり水にありつくか、ブチのめされてここで干からびるか。
『雇い主』の話じゃ、『こっち』で死んだら『元の世界』では『永遠に行方不明』らしいからなぁ・・・」

　　　ｻｸｯ
　　　　　　　　　ｽｽｽｯ
　　　　
男のスタンドが、手にした剣の先を砂の上に浅く突き刺し、
そのまま、線を引くようにゆっくりと剣を横に動かしている。　

>>89（弓束）
女性：
「くっ・・・・ご、ごめんな、さい・・・・
『娘』のオーディションに、付き添って、きたんですけど・・・
お手洗いに立って、ドアを開けたら、いきなり、ここに・・・・・」

駆け寄る弓束に心配をかけまいとするかのように言葉を紡ぐ女性。
だが、その顔には滝のような汗が流れている。
――右足の脛に、くっきりと『ハイエナ』の牙の痕が刻み込まれ、黒ずんだ血が流れ出ており、
その周囲の皮膚が紫色に変色し、見ている間に足全体が、もう片方の足の倍近くに腫れ上がっていく。

これは・・・・・『毒』？
しかし、牙に『毒』を持つ『ハイエナ』など、存在するはずは――――

　　　　　　　　　　　～～～～♪～～～♪～～～～♪

急に、弓束の耳に、この場には全くそぐわない電子的な音楽が聞こえてきた。

女性：
「・・・・はぁ・・・あ・・・わ、私の・・・携帯・・・・・」

うわ言のように呟きつつ、周りの地面を手探りしようとする。
92 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/06/21(土) 22:26:28: >>90
「こんなところで油売る暇はないんだよね…」

とはいえ『足場』を見つけれたのはちょうどいい。
そちらまで這い上がる。
93 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/06/21(土) 22:31:43: >>90
（なん･･･だと･･･）

ゴリラ（しかもまだ子供）にリードされている！
格好悪い！

しかし普通に頼りになるので、『子ゴリラ』に頷き返してついて行こう。
葉や茂みをかき分けるため、そこらの手頃な枝を折って装備しておきたい。
94 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/06/21(土) 23:11:51: >>90
　・・・・・・・・
「どっちもいやだね」

男を睨みつけそう言い放つ

「それにあなたみたいな人の言う事なんて・・・ろくでもないことにきまってる・・・よっ！！！」

そういうと男のスタンドが印をつけたところから中心に能力を発動する（パス精ＣＤＢ）
95 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/06/21(土) 23:49:13: >>91
傷口に手をあて、血管を肌の上からしごくようにして黒ずんだ血を絞り出す。
口をつけて吸うというのが映画などでよく見られるが、あれはかえって危険であるため行わない…。
白衣の袖もちぎり、毒が全身に回らないよう、大腿部のところで圧迫しておきたい。

「大丈夫、無理をしないで。
寒気は？それとも熱を感じますか？」

額から体温を計りつつ、周囲を見回し警戒すると同時に『携帯電話』を探して拾いたい。
96 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/22(日) 23:32:47: >>92（一衣）
ザボッ　　　　　･･･ｶﾞｻｯ

足元の感触は乾いた地面とほとんど変わらない――どうにか休息を取れそうだ。
しかし・・・『羽昼』に買い物を頼まれてから、どれ位の時間が経っただろう？
『羽昼』のいる『控室』に戻ろうにも、どうすればいいのか、その手掛りさえ―――

　　　「・・・いーちん！？」

聞き覚えのある、甲高いヒステリックな声が、一衣の思考を中断させた。

>>93（アクア兄）
『子ゴリラ』の後に続いて再び歩き出す。

　　　　　　　　　ガサッ　　　　　　　ガサガサッ

『先導』するかのように、何度もアクア兄を振り向きつつ進んでいく子ゴリラ。

　　　　　　　　　　ド　ド　ド　ド　ド　オ　オ　オ　オ　オ　オ

『水音』が次第に大きさを増してくる。

ガサッ

不意に『森』が途切れ、目の前が明るくなる。
――――と、ほぼ同時に、子ゴリラが立ち止まった。

　　　　　　　　　「！　　　・・・・・・・・・・・・」

今度は振り返らず、じっと前方を見つめたまま微動だにしない。
97 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/22(日) 23:34:15: >>94（みなの）
目の前の男と『戦う』――――その決意を固め、『スーパーコーラ』の能力を発動させる。

　　　ポンッ！　　　　　　　　　　　　　ポヒュンッ！
　　　　　　　　　　　ポフッ！　

軽い音とともに、男のスタンドの『剣』の周囲の砂がはじけ飛び宙を舞う。

「ヌッ！」

咄嗟に頭巾の端を顔の下半分に押し当てる男。

「・・・フッ」

　　　　　　　　　　ブ　　ォ　　ン　　ッ　！　

男のスタンドが剣を地面から引き抜き、剣を握った腕を野球のフルスイングのように大きく横に振るう。

　　ビュオッ！

強烈な『風圧』がみなのを襲い、『発泡』によって舞い上がった砂がこちらに向け飛んで来る！

>>94（弓束）
ﾋﾞﾘｯ!　　　　　　ｷｭｯ

女性：
「・・・・うああっ！」

力を込めて血を絞り、太腿をきつすぎないよう注意して布で縛る。
―――が、腫れが引く気配は全くない。

女性：
「はぁ、はぁ・・・・・すごく・・・・熱い・・・です・・・・・・・」

額に掌を当てると、思わず手を引っ込めそうになるほどの熱さだ。
周囲には、襲ってきそうな獣の姿はないが、
血の匂いを嗅いだ数羽のハゲワシがこちらを遠巻きにしつつ歩き回っている。

　　　　～♪～～～♪～～

携帯電話は、ほんの１ｍも離れていない草の中に落ちていた。
最新機種らしく、動画も撮れる高性能のカメラが付いているようだ。
外側の小さな液晶画面に『非通知』の文字が浮かんでいる。
98 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/06/22(日) 23:35:08: >>96
ｶﾞｶﾞｯ…

『あれ…どうしたの？』

ぬっちょんが、いる？周囲を見渡すよ。
99 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/06/22(日) 23:47:40: >>96
「ウオォー！　水だー！　きゃっほーい！」

･･･と水を見つけた喜びではしゃぐのが普段のアクア流だが。
さすがにここは警戒せざるをえない。上の台詞は実際には言っていない。

「ど、どうした、何かいんのか･･･？」

言葉が通じるわけないが、『子ゴリラ』に小声で話しかける。
水は生物が生きていくのに欠かせない、だからこそ水辺には生物が集まるものだ。

ちょっと『アクアリウス･アンド･ルイス』を先行させてみよう。
100 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/06/23(月) 00:19:36: >>97
「ぬわぁっ！！？」

牽制の為の攻撃を利用されたことに驚きつつ、砂がかからないように避ける。
どうしても避けるのが無理そうな場合は『スーパーコーラ』で払いのけようとしてみる。
101 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/06/23(月) 08:22:10: >>98
「く…済みません、私がしっかりしてなかったから……」

歯噛みをしながら携帯を拾う。
通じる………こんなサバンナのど真ん中で？単に携帯が高性能だから…だろうか？

「…これですか？」

携帯を手渡しながら白衣を脱ぎ、『マンモスの牙』を『狼の爪』に換装。
『嗅覚』『爪』を得て、鼻で周囲の警戒を続けつつ、爪で白衣を裂いては結び、背負うための紐を作っておく。
102 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/23(月) 23:05:43: >>98（一衣）
周囲を見回すと・・・
５ｍと離れていない背後に、声の主の姿があった。

「・・・・『いーちん』！
ちょっ・・・・・な、なんてカッコしてんのよ！？」

眉を吊り上げ、頬を微かに赤らめつつ怒鳴っている『羽昼』。
何故か、数年前まで通っていた『県立東高校』の制服を着ている。
『着替える』とは言っていたが―――これで『ステージ』に立つ気だったのだろうか。

>>99（アクア兄）
叫び声を胸に押しとどめ、周囲に広がった風景を観察する。
眼前に流れる川――幅は５ｍほどだが流れはやや速く、水は済んで陽光を跳ね返している。
その手前は、流れに洗われた大小さまざまな石が転がる河原となっており、
対岸の河原の向こうも、こちら側と同じような『ジャングル』に覆われている。

　　　・・・・ﾎｰｯ！　　ﾎｰｯ!!!

スタンドを先に行かせようとしたその時、『子ゴリラ』が突然叫び声をあげ駆け出した。
その先に目を向けると、
河原の中ほど、やや高く突き出た岩の向こうに、何か黒いものが横たわっているのが見える。

>>100（みなの）
反射的に目を閉じ、腕で顔を庇う。
『スーパーコーラ』を前に出すが、細い腕と人間並のスピードではすべての『砂』を払い落としきれない。
　
　　　　　ﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟ
　　ﾊﾟﾗﾗｯ　　　　　ﾊﾟﾗﾗﾗﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟｯ

砂粒が腕の皮膚を叩く。
それほど強い衝撃ではない――――が、『妙に痛い』。

MIA：
「・・・・・ケホッ・・・・・カハッケホッ、カホッコホッコホッ！」

激しく咳き込む『MIA』の声が聞こえる。

ｻﾞｯ･･･　　ｻﾞｯ

『男』の移動する足音―――みなのから見て『右』に向かっているようだ。

>>101（弓束）
女性：
「・・・い、いえ・・・私の・・・ほう、こそ・・・・・」

言いながらも、女性の呼吸は次第に浅くなっていく。
『狼』の爪で白衣から紐を作りながら、『鼻』を使い周囲の状況を探る。
――今のところ、他の動物が近づいてくる匂いや気配は感じ取れない。

「あ・・・・す、すみま、せん・・・・」

弓束の手から携帯を受け取り、液晶画面を確認する間も惜しんで耳に当てる。

「もしもし・・・・ハッちゃん？　

　・・・・・・？
　ど、どちら様・・・・・です・・・か？
　・・・・・・・・・・・・・・・・・」

怪訝な表情になり、少しの間言葉を失った後、

「・・・あの・・・
　あなたに・・・・・『替わってくれ』と・・・・・・」

震える手で携帯を弓束に差し出してきた。
103 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/06/23(月) 23:12:45: >>102
『何って…濡れたから、全裸に。』
『そっちも随分若い格好だね…』

そう言いながら周囲を見渡す。…ここ、どこだ。
104 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/06/23(月) 23:17:11: >>102
「！　ど、どうした『子ゴリラ』君!?」

そんな叫び声を上げたら危険な生物に見つかるかもしれない。
と思ったが、それどころじゃない。駆けだして行ってしまった。

「あの黒いのは･･･まさか？」

もしや『親ゴリラ』？　神藤の再会か？
しかし横たわっているのが気になるな。とりあえず『子ゴリラ』を追っていく。
ただし、他にも生物がいるかもしれないので辺りを警戒しつつ。
105 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/06/23(月) 23:24:53: >>102
「っつ！！？『痛い』！？」

ふつうの砂粒からすると妙に『強い』痛みに顔をしかめつつ後退する

「・・・！『ＭＩＡ』さん！！？」

『ＭＩＡ』のただならぬせき込み具合に驚き、下がる途中で『ＭＩＡ』の方を見る。
106 ：弓束『ファミリアー?トゥ?ミリオンズ』：2008/06/24(火) 00:19:55: >>102
「……もしもし……？」

携帯を受け取り、耳に当てる…。
耳を澄ませて、通話相手の背景の音も聞き取りたい。
107 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/25(水) 23:10:03: >>103（一衣）
周囲をぐるりと見回す。
先程までと同じ、見渡す限りの空と湿原が広がるばかりだ。
少し離れた葦の茂みのそばで、人間ほどの背丈の妙に凄みのある顔つきをした鳥がこちらをじっと見ている。
（ttp://bari5.img.jugem.jp/20060612_197890.jpg）

羽昼：
「てか・・・・いったいなんなのよ、ここ！！？
いつまでたっても戻ってこないから、探しに行こうと思って部屋出たら――――
――そりゃ『不思議』なのは大歓迎だけど、今は大事な用事があんのよ！　何でこんな時に・・・！」

　　　　　ﾌﾞﾌｩ　　　　ﾌﾞﾌｩｯ

ヒステリックに叫ぶ『羽昼』の背後から、騒々しく鼻を鳴らす獣の声が聞こえてくる。

>>104（アクア兄）
岩陰に横たわっていたのは――――予想にたがわず、アクア兄とほぼ同じ体格の『ゴリラ』の成獣。
アクア兄が近づいても動こうとしない・・・その理由はすぐに判明した。
右腕と左脚に傷を負い、足元の岩に夥しい量の血が流れ出ている。

　ホーゥッ!!!　　ホーーーゥッ!!!

悲痛な叫び声を上げながらその体に縋りつく『子ゴリラ』。

　　　　　ﾌｩｩ･･･　　
両肩を大きく上下させ、苦しげに息をつきながらも、
『親ゴリラ』はいたわるように、傷のない方の腕で『子ゴリラ』の体を抱こうとする。

　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　ｷﾗｯ

ふと、川向こう、２０ｍほど離れた木立の間に、光るものが見えたような気がした。

>>105（みなの）
MIA：
「ケホッケホッ・・・・だ、だいじょぶですぅｺﾎｯ・・・・
ちょ、ちょっと『すな』が、くちにはいった、だけクホッカハッカハッ・・・」

そう言いつつラムネを一口飲むが、咳込みが止まらない『MIA』。

男：
「おやおや・・・大丈夫かい？
『歌い手』さんが喉やられたら命取りだぜェ・・・ククク」

ｻﾞｼｭｯ　　　　　　　　
　　　　ザッ　　　　　　　　ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｯ

嘲笑いながらスタンドの剣で再び地面を刺し、そのままゆっくりと右へ移動する男。

　　　　　　　　　　　　　　　　ﾋｭ　ｳ　ｳ　ｳ　ｳ

―――『風上』の方角に向かっている。

>>106（弓束）

《すごいすごーい!!　見てたよ～!!　オバさんすごいねェ～！
僕の『サンキュー・フォー・ザ・ヴェノム』に刺されたハイエナをあんな簡単に追っ払っちゃうなんてさァ～～》

携帯を耳に当てるや否や、はしゃぐような甲高く耳障りな男の声が弓束の鼓膜を貫いた。

《けどさァ～・・・そっちのオバさん噛まれちゃったねぇ。ヤバイよ～？
その『毒』、効き目は遅いけどさぁ・・・・・・ほっといたら『ひゃくパー死んじゃう』よォ～～？
助けたい？　ねぇ、そのオバさん助けたいィィ～～～？》

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゴ　ゴ　ゴ　ゴ　ゴ　ゴ　ゴ
108 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/06/25(水) 23:15:35: >>107
『さーねー…とりあえず獣がいるみたいだよ？生き残ることを考えようよ。』

さっきの『木』はもうどこにも見えないと言うことか？

あるのならその『木』の方へ向い、ないのなら羽昼の傍に行く。
109 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/06/25(水) 23:24:23: >>107
「･･･？」

なにか･･･妙な感じだ。
この『親ゴリラ』は誰にやられたんだ？
この水場まで来て力尽きたのか？
怪我をしたならこんな目立つ場所にいるものなのか？

「これは･･･もしかして」

餌じゃないのか？　
怪我した獲物を放置して、釣りのように『仲間』が来るのを待つような･･･

　　　　　　　　バッ

「――――罠かッ!?」

『ゴリラ親子』をかばう位置に移動し、『アクアリウス･アンド･ルイス』を構える。
110 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/06/25(水) 23:30:00: >>107
（この男…解ってて……！！）

無言で男を怒りに満ちた眼差しで睨み付ける…

（奴の能力は多分………剣で触れたものに『なにか』を加えるタイプ！）
（だから今回も……！！）

男にたいして回り込むように駆け出す。
111 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/25(水) 23:48:27: >>みなの『スーパーコーラ』
『駆け出した』方向は左右どちら？
112 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/06/26(木) 18:10:40: >>107
「……そうですね……………助けたいです」
　
男の声を半分聞き流し、半分聞き取りながら耳を済ませる。
今確かに、この男は自分が『ハイエナ』を追い払ったのを見ていたという意味の発言をした。
能力の影響下に置いたものの視聴覚を間借りできる、という可能性も無くは無いが…。
それならば、背後の音に位置を特定する手がかりがあるはずだ。
さらに『狼』の『嗅覚』も動員するが…これは風向き次第なので、あまり期待はできないが。

「………………それで……どうしろ、と？」

さらに『視覚』で周囲にも目を凝らす。
もう一つ……スタンド自体が、この近辺に潜伏して、直接見張っている可能性もあるだろう。
…と言うより、それが本命か。あまりきょろきょろしても怪しまれるので、一先ず目線だけ動かして
周囲の状況を確認したい。
113 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/26(木) 22:39:24: >>111
114 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/06/26(木) 22:55:44: >>111
男からみて『左』のほうに回り込む。
115 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/26(木) 23:17:28: >>108（一衣）
羽昼：
「・・・・・・・あんた、ずいぶん冷静ね」

『木』は、一衣から見て右斜め後方の位置にあった。
頭を少し低くして梢の下に入り、羽昼にも日陰に来るよう促す。

　　　ｻﾜ　　ｻﾜ　　ｻﾜ　　ｻﾜ　　ｻﾜ　　　

日陰に入ると、湿原を吹き渡る風が心地良く感じられる。

羽昼：
「・・・そう悪い所でもなさそうね。
探検したいとこだけど、一応これ『ステージ衣装』だから濡らしたくないのよねー・・・」

獣の声はいつしか止んでいる。
何かの花だろうか、風に乗って流れてくる仄かな甘い香りが鼻腔をくすぐる。

　　　ｻﾞｯ

近づいてくる羽昼と視線が合う。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄﾞｸﾝ

―――不意に、自分の心臓が大きく跳ねるのを、一衣は感じた。
　

>>109（アクア兄）
　　　　　　　　バッ！

スタンドを構え、『光』の見えた方向から２頭の『ゴリラ』を遮る位置に立ったその瞬間、

　　　　　　ドコォン！

腹の底に響くような『火薬』の爆発音とともに、木立の中から何かが高速でアクア兄めがけ飛んで来た。

>>110（みなの）
（>>114了解。回答感謝）

ザザザッ

『風上』を取られるのはまずい―――そう考え、砂を蹴立て男と同じ方向に走り出すみなの。
砂に靴底がめり込む・・・硬い地面と同じ速さでは移動できない。

男：
「正面から来ようってのか？　・・・勇気あるねぇ」

口元をにやつかせながら、頭巾の上につけていたゴーグルを目に下ろす男。

　ｼﾞｬﾘﾝｯ！

スタンドの剣は、みなのと男との間に線を引き続けている。
腕の一振りであれだけの風圧を起こすパワー・・・射程内に入るのは危険だろう。

>>112（弓束）

《ヒャハッ！　嬉しいよォ～。
オウガーの街じゃそーゆー人めったに会えないからさぁ～》

からかうような口調を崩さず喋り続ける男――――その声の向こうに、

　　　　　　　　ﾜｫｳ　　　　　ﾜｫ　　ﾜｵﾜｵ

どことなく犬に似た獣の鳴き声。
極めて不明瞭だが・・・・『アヌビスヒヒ』だろうか。

《簡単だよ・・・・ちょっと『カクレンボ』に付き合って欲しいんだよね～。
オバさんが鬼で、僕を見つけたら勝ち。
その『毒』の『解毒剤』は・・・・スタンドの本体である僕の『生き血』だけ。
――だーいじょぶ、そんなに遠くにはいないよ。
けど、もし僕が死んだら『毒』は解除されない。
つまり、オバさんが見つける前に、僕が他の動物とかに襲われて食べられちゃったりしたら、そこでゲームオーバー。

・・・ああ、ちなみに、
僕を捕まえられたら、『元の世界』に帰る方法もわかるかもしんないよ～？》

　　　　ｸﾞｪｴ　　　　　　　　　　　　　　　　　グエェ　　　　
　　　　　　　　　　　　　グエェッ

地上に舞い降りた『ハゲワシ』が次第にその数を増している。
――――その内の何羽かの頭部に、小さな『虫』のようなものが取り付いているのが見える。
ハゲワシたちの匂いに邪魔され、それより遠くの匂いがうまく捉えられない。
116 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/06/26(木) 23:23:06: >>115
『遭難したときは焦るのが一番ダメなんだよ？体力使うからね。』
『大丈夫だよ、ぬっちょんは私が守るから。』

心臓が鳴ったらとりあえず羽昼にキスして頭をなでておく。

『ちょっと上見てくるね。いい子にしててよ？』

木を服化して上に乗り解除。戻るときの反動で高くジャンプする。
ここはいったいどうなっているのか、上空から見てみようってことだ。
117 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/06/26(木) 23:28:30: >>115
「くそッ！　やっぱりなッ･･･！」

銃を使っている、つまり相手は人間だ。相応の事情もあるのかもしれない。
どう考えたって『ゴリラ』より『人間』の味方をした方が利益が大きい。

だがアクア兄は、たった数分前にあったばかりのゴリラを見捨てる強さは無かった。

「『アクアリウス･アンド･ルイス』ッ」

防御しよう。あの弾丸がスタンドでなければそのまま『液体化』出来るし
スタンドでも少なくとも逸らす事は出来るはずだ（パスＣＢ）
118 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/06/26(木) 23:42:01: >>115
（こっちには相手のスタンドの『射程』に入らないだけの『射程』が有るけど・・・）
（あの能力とパワーがある限りこっちの『不利』・・どうにかしないと）

少し距離をとりつつ『スーパーコーラ』の能力で
『男のこめかみあたり』
『スタンドの剣を持っている手あたり』
の順番で連続して攻撃する（パス精ＤＤＢ）
119 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/06/29(日) 00:30:38: >>115
「構いませんが、いくつか問題が。
･・…私はあなたの姿を知りません。
それでは見つけてもそれだと解らない可能性がありますが…何か大きな、目立つ特徴はありますか。
それから………『かくれんぼ』である以上、或る程度『どこからどこまでか』を指定してください。

私的には『周囲１０キロ四方』も『そんなに遠くない』レベルですから」

『おんぶ紐』のようなものを作ると、ジェスチャーで『女の人』に背中に乗るように指示。
『インパラの角』を咥えると、『角』『脚力』を得ておく。
そして『携帯電話』はストラップをこの『角に』引っ掛けて、耳に当たるようにしておきたい。

「あ、そのサンダル…拾っておいて貰えますか？」

『女の人』にそれだけ頼みながら、会話を続けた。
『ハゲワシ』は、よほどこちらに攻撃してはこないと思うが…弱っている『女の人』を狙う可能性はある。一応警戒しておこう。
120 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/29(日) 21:58:04: >>116（一衣）
羽昼：
「そりゃ頼もしい・・・・わね」

　　　ﾁｭ

憎まれ口を叩く羽昼の額に軽く唇を触れ、作業に移ろうとする。

――――――――が、

　　　ﾄﾞｸﾝ　　　　ﾄﾞｸﾝ　　ﾄﾞｸﾝ　ﾄﾞｸﾝ

羽昼の顔から、視線を逸らすことが『出来ない』。
心臓の鼓動が速まるのがはっきりとわかる。
今までに感じたことのない、胸の奥が締めつけられるような感覚。

羽昼：
「・・・・・・・・・・ね、ねえ・・・・・
　日陰なのに、ここ・・・・ちょっと暑く・・・ない？
　汗染みができちゃうわ・・・・」

ｼｭﾙ

頬をほんのりと上気させながら、セーラー襟のタイをほどき、上着を脱ぎ始める羽昼。
甘い香りが次第に強まってくる。

　　　　　　ドクン　　ドクッ　　ドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッ

>>117（アクア兄）

　　　　プチュン！　　　　　　　　･･･ﾁｬﾎﾟｯ

飛んできた『弾丸』が『アクアリウス･アンド･ルイス』の腕から体内に飛び込み―――
――――溶けて液体化した。

　　　　ｶﾞｻｻｻｻｯ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ガサガサッ

次の弾丸は飛んで来ない・・・・・木立がかすかに揺れる。
移動している―――音からして、敵は一人ではないようだ。
　　

　　　　　ﾄﾞ　　ﾄﾞ　　ﾄﾞ　　ﾄﾞ　　　　　ド　　ド　　ド　　ド　　　　　　

アクア兄から見て左手、川の上流へ向かって動いている。
先程からの水音がより大きく聞こえる・・・上流に『滝』があるようだ。
121 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/29(日) 21:58:38: >>118（みなの）
ザッ　　　　　　ｻﾞｯ

一歩こちらへ踏み込む男――それに合わせて後退し間合いを取りつつ能力を発動させる。

　　ポンッ！
　　　　　　　　　　　　　ﾋﾟｷｯ
男：
「・・ぬぐッ！」

男の頭が揺らぎ、ゴーグルの端に小さなヒビが入る。

　　　　　　　　　ポンッ！

さらにスタンドの手元を『発泡』させる――が、その拳は剣の柄から離れない。

男：
「クッ・・・その程度じゃ俺の『タッチ・オブ・タバスコ』には効かねぇぜッ！」

ザシュアッ！！

男のスタンドの剣が砂をすくい上げ、宙に放り飛ばす。

MIA：
「ケフッ・・・・みなのちゃん・・・きをｺﾎｯ・・つけてっ！
この『すな』・・・なんかすごく・・『からい』ですぅ！」

　　　　ブ　オ　ン　！　！
　
『MIA』が声を発するのとほとんど同時に、男のスタンドが腕を振り回し、再び砂がみなのめがけて飛ぶ！

　

>>119（弓束）
《あ～、そーだったねぇ。
　僕は、『人間』で、『男』で、『白のロンT』着てて、『結構イケメン』――――
　この場所だったら、こんくらいで十分じゃないかなァ～・・・ヒャハッ！
　オバさん達以外にも、迷い込んでる人間が居るけど、
　もうだいぶ死んじゃってるみたいだからねェ～》

女性：
「・・・・・・・」

血の気を失った顔で頷き、歯を食い縛りつつ立ち上がり、
『インパラ』の力を得た弓束のサンダルを拾い上げ、背負い紐に腕を絡ませる女性。

　　グエェ　　　　　　グエェ　　　　グエェ　　　　　　　　　　　　　グエェ
　　　　　　　グエェ　　　　　　　　　　　　　グエェ
　　　　　　　　　　　　　グエェ　　　　　　　　　　　　　グエェ

『ハゲワシ』の数がさらに増え、弓束達との距離が縮まり、
その鳴声の騒々しさで、男の声以外の音がほとんど聞き取れなくなる。
その内数羽の頭の上に乗っている、棘状の毛を生やした数ｃｍの『何かの幼虫』のような存在。

《・・・なら、ちょーどいいねぇ。
今僕が居るのは、んーっと・・・そこから７～８ｋｍくらいかなァ。
あぁ、それと、
そこら辺にいる『毛虫』みたいなのが僕のスタンドだけど、下手に触らないほうがいいよ～。
『サンキュー・フォー・ザ・ヴェノム』は、パワーはチンケだけど『大勢』いるからね～、
５匹や１０匹潰したって僕は痛くも痒くもないし、潰した拍子に刺されちゃうかもよ～？

・・・・・ほかになんか質問あるゥ～～？》

グエェッ！　　　
　　　　　　　グエェッ

不気味に笑う球状の顔を持った『毛虫』を頭に乗せたハゲワシがじりじりと接近してくる―――
―――その『嘴』に、先程のハイエナと同じような青黒い線が走っているのが見えた。
122 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/06/29(日) 22:03:44: >>120

「…ハッ！？」

バ、バカな！？

気が付いたら『ぬっちょん』の両腕を『服』に変えて後ろ手に結び、拘束していただと！？
しかも気が付いたら自分がボタンに手をかけて脱がせている！

というわけで上記の行動を一衣は行いました。
123 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/06/29(日) 22:39:31: >>120
（普通の弾丸だなァ？　『スタンド使い』じゃあねえのか？
　しかしなんで移動してんだ？　俺が密猟監視員にでも見えたのかね）

相手がスタンドを見えないと仮定したとして
今のは、ただ単に『急に飛び出してきたアクア兄に驚いて弾が外れた』
という風に見えるはずだ。人間の目で銃弾がどうなったかなんて追えないしな。

「うおっ！　なんだ！？　ヒィ！　撃たないでくれ！
　誰なんだ！？」

ゴリラについて来た迷子。そういう感じで
素知らぬフリして声を張り上げ、両手を上げてホールドアップ状態で話しかけてみる。
銃を持った男達が背後に回り込めないよう、水場を背にする。
124 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/06/29(日) 23:23:39: >>120
（くそっ、そう簡単には行かないか…）

「…って、また来たっ！」
（『辛い』……つまり……っっ！！！）
自分の腕で『目元』をガードするような体制をとりつつ、『スーパーコーラ』の能力で『砂粒が来る方角』に対して三四回能力を使い、少しでも自分に当たらないようにする。
125 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/06/30(月) 22:53:55: >>121
「後は道すがらにでも」

背負った『女の人』をしっかり固定。

ググゥゥ…ンッ！！

そして…『声帯』を除き、『インパラ』に『完全変身』。
服が破れてしまうかもしれないが、この際そんなことを言っている場合ではないだろう。
やはり、動物の力を100％利用するには……そのものになるのが一番だ。

「…舌をかまない様に、紐を咥えていて下さい。
何か話したいことがあれば、身体を叩いてくれればいいですから」

それだけ『女の人』に伝えると、身を低くして………。

ドッ………！！

弾丸のように駆け抜け、『ハゲワシ』の囲みを突破する！！
極力接触・戦闘は避けるが…包囲を抜けるために避けきれないのであれば、直接触れないように、
長く太い『角』で叩いて進路を塞がない方向へと弾き飛ばしたい。
126 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/30(月) 23:21:47: >>122（一衣）
シュルルッ！

羽昼：
「・・・・・・・・・・・・
　え？　　えええ？
　なに、これっ・・・・あたしの、手・・・・
　ちょ・・・・・いーち、ん・・・・・・ふ・・・・・・・・」

拘束は難なく成功した。
羽昼は抵抗しようとしない―――そのまま一衣の体に背を預けてくる。

　　　　　　ｼｭﾙ　　　　　ﾁｨｨｯ

わずかの間に上着のボタンが全て外れ、スカートが足元に落ちる。

　　ドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッ

この感覚は・・・・
『能力の対象』としての『欲しい』とは違う。
もっと、遥かに原始的な―――全ての生物が生まれながらに宿す『欲求』。

羽昼：
「ちょ、ちょっと・・・・
　焦んないでよ・・・・順序ってものが・・・ある、でしょ・・・・・」

首を捻り、唇を一衣に向け目を閉じる羽昼。
その額に光る汗の匂いが甘い香りと混ざり合い、一衣の鼓動がさらに加速する。

ドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッ

>>123（アクア兄）
ｶﾞｻｯ・・・

アクア兄の叫び声に、移動する音がぴたりと止んだ。

　　　　　　　ｶｻｯ　　　

ややあって、木立の中からゆっくりと姿を現したのは――――１頭の黒い『犬』。
無駄なく引き締まった体型は、訓練された『猟犬』や『軍用犬』を連想させる。

その顔――左眼のあたりに、丸いレンズのようなものが見える。
古い小説に登場する探偵がかけていそうな、細い鎖のついた『片眼鏡』・・・・・
さっき光ったのはこれだろうか？

　ゥゥゥゥゥゥ・・・・

アクア兄をじっと睨み付け、低い唸り声を発している『犬』。
その距離、およそ『１５ｍ強』。
127 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/06/30(月) 23:22:45: >>124（みなの）
　
　　ポンッ！　
　　　　　ポポンッ！
　　　　　　　　　　　ポンッ！

空気が『発泡』し、みなのの前に見えない『盾』を作り出す。
　
　ﾊﾟﾗﾗｯ

『砂』の多くが弾き飛ばされるが、わずかにこちらに飛んできた砂がスカートから出た足に触れる。
先程腕に感じたのと同じ、火傷のようなヒリヒリする痛みが走る。
もしこれが目に入ったら・・・・・・

男：
「チッ・・・・
だが、能力がバレたところでどうって事ぁねえ。
遮蔽物の無いこの場所こそ・・・『タッチ・オブ・タバスコ』の独壇場よ」

ザッ！　　　　　　　　　ｽｯ

またも剣を砂に突き刺し、『攻撃準備』の態勢を取るスタンド。
男の体が、そのヴィジョンの陰に隠れるかのように移動する。

>>125（弓束）
《・・・ンじゃあ、またかけるから頑張ってね～～！
　今までクリアした人数『０』だからさぁ、期待してるよォ～！ヒャハッ》　　ﾌﾟｯ

嘲りを含んだ笑声とともに通話は切れた。

ｼｭｯ

女性の体をしっかりと背中に縛る。

「・・・っ・・・は、い・・・！」

喋ることも辛そうな様子ながら、しっかりと頷き、紐の一部を歯で噛み締める女性。
それを確かめ、

　　ガガガッ！！

眼前の人間が突然『インパラ』に姿を変えたことに戸惑っている『ハゲワシ』の群れを、文字通り蹴散らすように駆け出す。

グエエッ！！　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　グエッ！！　　　　　　クエエエッ！

近くにいた『毛虫』を載せた１羽を含む数羽が、弓束の蹄にかかり吹き飛ぶ。
踏み殺されてはかなわぬと慌てて道を開ける他のハゲワシ―――追ってくる様子は無い。
128 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/06/30(月) 23:25:13: >>126
　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　/
　よ　と　/　　　　　　　　　　＿＿＿__　　　　　　＼　知　何　/＿
　し　に　￣／　　　　_ノ火´ =ﾆ三て_,r─ ＿　　／　ら　だ　／
. ！　か　く　　　 {Y r t_rｘｒ rくくく＜￣二(⌒　　＼.　ん　かく
　　　く　　＼　　ﾐ､/｀ｰ-　　　 .:￣辷　⌒ｰ-　　／　が　　　　＼
　　　　　f￣￣　　｝|　　　　 __, -‐==　辷=‐-　　￣＼　　　　　|￣
／∨＼/　　　　　 }廴___　 ´rくﾌづく　 } ﾆ ‐-　　　　＼/∨＼|
　　　　　　　　　　 ]rrゥ､|　　　 :　　辷‐-＜_
　　　　　　　 +;. .　　]}ゝ´｜　　　 :　　,}rｕl||=-～
　　　　　　　　　　　　|　　ヽ`＿_,　:　　（( _ﾉ儿'⌒
　　　　　　　　　　ﾊ　　´ ='´　 :　　　├} t＼
　　　　　　　　　　　　〈ﾍ　　　. .. .:　. ._ノﾑ| [i.iﾌ|'⌒ー‐-
　　　　　　　　　　　｢＼＿__,.　　　　ﾏ＼.　|　 r',ﾆ二
　　　　　　　　　　 |　 /jﾉ|!.|　　　　　ト､.＼|　ﾉ/二ﾆヽ
　　　　　　　　　　 | i/-‐弋|　　　　　い}　　//＿__
　　　　　　　　　／|/　　　/|　　　 '´　/　 .厶-──
　　　　　　　　　　　丿　　　　　|: "'　　　 /
　　　　　,_-─--‐'´　　　　　 |:　　　　 |　　　　　 /〃
　　　　　_二ｴﾆ=-　　　　　 |:　　　　 |　　　　　　 /〃/
　　　　／　　　　　　　　　　　　|:　　　　　|　　　　　 /〃/
『一線』を、越える！
129 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/07/01(火) 00:00:00: >>127
（皮膚に当たっただけでこの痛み…『目』を庇ったのは正解だったね……）
（そして……後ろに隠れた……多分あそこが『安全圏』……）
（能力的に『辛さ』を『加える』だけだから、あの男も巻き込まれちゃうんだ…）

とりあえず能力を使い、自分の周りの砂を数回巻き上げ『砂埃』を上げる。（パス精ＤＤＢ）
少しでも見えずらくし、敵の判断を鈍らせたい。
130 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/07/01(火) 00:00:28: >>127
（皮膚に当たっただけでこの痛み…『目』を庇ったのは正解だったね……）
（そして……後ろに隠れた……多分あそこが『安全圏』……）
（能力的に『辛さ』を『加える』だけだから、あの男も巻き込まれちゃうんだ…）

とりあえず能力を使い、自分の周りの砂を数回巻き上げ『砂埃』を上げる。（パス精ＤＤＢ）
少しでも見えずらくし、敵の判断を鈍らせたい。
131 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/07/01(火) 00:02:29: >>129
>>130
二重投稿スマソ
132 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/07/01(火) 22:17:55: >>126
「･･･････････は？」

思わずポカーンとした表情で口を開ける。
まさか密林でゴリラと犬に囲まれるなんて状況が
このアクア兄の人生にあったとは。

「いや、てゆうか･･･････犬じゃん。犬が銃を･･････？
　そんなわけねー。おい！　誰か飼い主いるんだろ!?
　せめてこの状況を説明してくれ」

唸っていて普通に怖い。
移動している音は一人じゃなかったはずだ、まだ他にもいるんだろう。
まだ相手を刺激しないようにしといた方がいいな。

さっき音は何人（匹？）分聞こえてきたか分かるだろうか？
ゴリラ達の様子はどうなった？
133 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/07/02(水) 21:56:38: >>127
「このまま暫く……距離を取ります」

『毛虫』を踏まないように注意しつつ、さらに駆けて距離を引き離した。
とりあえず、周囲に他の獣の匂いがしない辺りまで撤退する。
その道すがら、『蟻塚』も探しておきたい。

「…本当に、すみませぇん……。
私がしっかりしていなかった、ばっかりに…」

呼吸音などから、できる限り『女の人』の状態も確認しておく。
134 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/07/02(水) 22:41:06: >>128（一衣）
『本能』の奥底から突き上げる衝動に身を任せ、無防備な羽昼の唇を奪う。

羽昼：
「・・・・・・んっ・・・・・んん・・・・・・ん・・・・・・・・・・」

ｽｯ

力を失った体を支えようと、結ばれた両腕を一衣の首に回す羽昼。
濃密な甘い香りに包まれた空気の中できつく抱き合い、愛を確かめ合う二人の女。

　　――――――――――――――――――――――――――――――――

　　　　･･･ｼｬｱｯ！　　　ﾊﾟｼｬｧﾊﾟｼｬｧﾊﾟｼｬｧﾊﾟｼｬｧｯ！

『機械音』を聞いたような気がした。

>>129（みなの）
　ポフッ！　　　　　　　　　　　　バフッ！
　　　　　　ボフッ！　パフッ！

みなのの足元の砂が弾け、『煙幕』のように立ち昇る。
これで男の視界を遮れたはず・・・だが、みなのからも男の姿が見えなくなる。

男：
「フン！　そんなものッ！
　俺の『タッチ・オブ・タバスコ』の腕一本で吹き飛ばして・・・・・・
　・・・・・・・ぬッ！？」

　　　　　　　　　　　　　ビ　ュ　オ　ゥ　ッ　！

急に、みなのの背後から吹き付ける風が強まり、
飛ばされた『砂の煙幕』が男を押し包む。
『風上』の位置を保ったのが幸いした―――が、煙幕が薄れ消えるのも時間の問題だ。

　　　　　岩　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　岩　　　
　　　　　
みｓ　　　　　　　　M
　　　　　砂砂砂砂　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　み：みなの
　　　　　砂砂砂砂砂　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　M：MIA
　　　　砂砂砂砂砂砂砂　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｓ：スタンド
　　　　　砂砂砂砂砂砂砂砂
　　　　砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂　　　　　　　　　　　　　　　　※砂に遮られ、男との正確な距離は不明。

　　　　　　　草草草草草草草草草草　
　　　　　木木草草木木木草草木木草木木
135 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/07/02(水) 22:43:54: >>131（アクア兄）
「―――――『マサイアス』！」

　　　ﾋﾟｸｯ

木立の奥から響いた鋭い声に、唸り声をぴたりと止める犬。

　　　　　　　ｶﾞｻｯ

木の陰から犬に続いて現れたのは、
丸い鍔の『サファリ帽』にカーキのシャツに短ズボンという、絵に描いたような『探険家』の出で立ちをした中年の男。
口髭をグリースでテカテカと光らせ、金色の装飾が施された恐ろしく時代がかった形の狩猟用ライフルを手にしている。

男：
「・・・これは失礼した。
　私としても、紳士的な話し合いは望むところなのだが・・・・・

　どうも、この『マサイアス』が、
君を『近づくには危険な存在』と認識しているようなのだよ・・・」
　
　･････････
　　男の前に立ち、アクア兄にじっと目を向けている『片眼鏡』の犬。

男：
「そして、非常に不本意なことなのだが・・・・・
　私は今、『仕事中』でね」

>>132（弓束）
　ガガガッ！　　　　ガガガッ！

土埃を蹴立てて疾駆する。
１ｋｍほど走ったところで、他の肉食獣の匂いがほぼ無くなった。
周囲の見通しの利く場所で足を止める。

　　　ガカッ･･･

遠くを見渡すと、空のあちらこちらにハゲワシの『鳥柱』が見える
電話の男の言葉が正しいとすれば、あの下には・・・・・・・

女性：
「・・・・・くっ・・・・はぁ、はぁ・・・・・・
　そんな・・・・あ、謝るのは・・・・私の・・ほう、です・・・・・『ゆづか』さん・・・・・・・」

皮膚を伝わってくる女性の鼓動は弱々しい。
しかし、その声には『生きよう』とする確固とした意志が感じ取れる。

太陽は西に傾き始めている。
―――――２０ｍほど離れた場所に、赤茶けた土の山のようなものが草の上に突き出ているのが見えた。
136 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/07/02(水) 23:08:26: >>135
「はあ、この犬は『マサイアス』っつうのか。
　オレは『アクア兄』。あんたの名前は････････？
　見たところ『探険家』か何かか？」

自己紹介して、一応名前を聞き出しておこう。

「近づくのが危険？　よく分からんが･･････････。

　あの、それでよォ･･･『仕事中』って忙しいのか？
　信じてもらえないかもしれないけど、オレ急にこんなジャングルに放り出されて
　右も左も分からんような状態なんだ。忙しくないなら、人のいる所まで案内して欲しいんだが。
　････････それで『仕事』っていうのは？」

ちらっとゴリラ達を見る。
137 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/07/02(水) 23:10:50: >>134
「『ＭＩＡ』さん！今のうちに！！」

後ろの『右の岩陰』に目をやりながら『ＭＩＡ』にアイコンタクト＆指示。
そして自分も出来るだけ『左の岩陰』に向かって後退する。
まだ風が残っているようなら能力を使い『砂煙幕』を少しでも厚くしながら行く。
138 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/07/02(水) 23:11:35: >>134
ｷﾗ+;. .ｷﾗ+;. .ｷﾗ+;. .ｷﾗ+;. .ｷﾗ+;. .ｷﾗ+;. .ｷﾗ+;. .…

この世の全ての懊悩から解き放たれたような顔をしている。

（ん？何この音？）
139 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/07/02(水) 23:19:13: >>135
「ふ……ッ…」

一息つくと、首を軽く振りながら一旦全解除。
角に引っ掛けていた『シマフクロウの羽』を手に持ち、かみ締めて『広角視覚』『聴覚』を得ておく。

「まぁ…とりあえず謝り合ってばかりでもお話、進みませんしぃ…この話は後にしてぇ…。
夜になる前に、何とかしたいですねぇ……………。

………あれ、私、名前…言いましたっけぇ………？」

背負いながら歩き、塚の周辺を観察………『蟻』の列を探したい。
140 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/07/03(木) 21:48:56: >>136（アクア兄）
男：
「・・・自己紹介が遅れて申し訳ない。
　私の名は『プレスコット・ペンブローク卿』・・・・以後お見知りおきを」

左手を探検服の胸に当て、勿体ぶった様子で会釈する男。
犬は相変わらず、アクア兄から視線を外さない。

ペンブローク：
「・・・・君の頼み事については理解した。
　―――――ただ、正直に言って、それは少々困難だ。
　『この場所』はやや特殊な空間でね・・・・・基本的に『人間』が存在しない世界なのだよ。
　君のように『引き込まれた』者か、私のように『許可された』者を除いてはね」

『ゴリラ』の親子は、アクア兄の背後で怯えるようにじっと身を寄せ合い、男と犬を見つめている。

ペンブローク：
「そして、私の『仕事』の内容だが・・・・・・

　『この世界の中で見つけた人間全てを、
　　“コンサート”などを楽しむ気分になれない程度に痛めつけること』――――――だ」

　ジャキンッ！

男の右腕が素早く閃き、『ライフル』の銃口がアクア兄を指す。

　　　
　　　　　　　　　ドコオォオオンッ！！！

>>137（みなの）
MIA：
「・・・・・はっ・・・・はいぃっ！」

みなのの目の動きを見て取り、這うように岩に向かって後ずさるMIA。
それを確認し、『砂の煙幕』をさらに追加する。

　　ポフッ！　　　　　　ボフッ！

　ｻﾞｯ･･･

自らも近い方の岩に向かい後退を開始する。
口の中がカラカラに渇いている・・・水分が必要だ。

　　　　　　　　ｻﾞｯ　　　　　　　　　ｻﾞｯ

『煙幕』の向こうから男の足音がかすかに聞こえる―――さっきよりも間合いを詰めてきているようだ。

>>138（一衣）
目の前にいる羽昼の全てが愛おしい。
もはや他の何も目に入らない―――――――――

　　
　　ｻﾜ　ｻﾜ　ｻﾜ

吹く風の向きが変わり、甘い香りがわずかに薄らいだ。

　　　　　　　ｼﾞｰｯ　　　ﾊﾟｼｬｱﾊﾟｼｬｱﾊﾟｼｬｧﾊﾟｼｬｱｯ!

先程よりも明瞭に聞こえた―――――――――――――『カメラ』の『シャッター音』。

>>139（弓束）
『インパラの角』を吐き出して人間の姿に戻り、角から外した『シマフクロウの羽』を口に含む。

女性：
「・・・・・っ・・・・ええ・・・お名前は、さっき（>>68）・・・・・
　私・・・・『MIA』の母で・・・・『水有月潤』と、申します・・・・・」

　　　　ｶﾞｻ　　ｶﾞｻｯ

苦しい息の下から名を告げる女性を負ぶったまま、
少し背の高い草をかき分け、『蟻塚』に近づいていく。
周辺に『蟻』の姿は見えない―――すでに放棄された蟻塚なのだろうか？

　　
　　　　ボゴッ
　　　　　　　　　　　ズザァアッ！

不意に、足元の地面が大きく沈み込んだ。
141 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/07/03(木) 21:57:09: >>140
（あー盗撮かなー、分かんないなー、どうでもいいやー、）

無暗に疑うのはよくないことなのです。

（何か耳障りだから潰しとくか―。）

しかし今受けている被害より『邪魔』と判断します。

『ぬっちょん』と合体しながら『木』の傍へ移動、木を服化する。
142 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/07/03(木) 22:34:31: >>140
「ななな、ナんだってェェ!?」

油断していたぜ。
てっきり『ゴリラ』が目当てかと思ったら釣られたのはオレでしたァ！　いつのまにか！
とにかく防御しなくてはッ！（パスＣＢ）
防御方法はさっきと同じ。液体化するか逸らそう。
143 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/07/03(木) 22:35:08: >>140
（これぐらいでいい…私も見づらいし。）

　　　　　　　クルクル…

コクッ

コクッ

左側から回り込むようにして『岩陰』に入る。
その間に『ＭＩＡ』に渡した以外の飲み物を今の量の半分程度流し込む。
144 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/07/05(土) 21:12:18: >>140
「あー、あー、そうでしたねぇ………ひゃわっ！？」

バサッ…！

『シマフクロウ』の『翼』を得る。
背中に人を背負っている以上、軽やかに飛んでいくことはできないが…それでも咄嗟に浮くくらいは可能だろう。
そのまま、よたよたと飛んで後退したい。

「…あぁ、びっくりしましたぁ…………。
そうだったんですかぁ…道理で、似てると思いましたぁ……ふぅ…」

地面の様子などから、安全そうな位置まで下がったと判断した後、着地する。

「そう言えば…ええとぉ……スタンド使い…？なん、ですよねぇ………。
どんな力、なんですかぁ…………？」
145 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/07/05(土) 22:50:19: >>141（一衣）
羽昼：
「んっ・・・・・あんっ・・・・・ふ・・・・」

ぐったりと一衣に身を預けたままの羽昼を抱きかかえ、木に向かって後ずさりながら移動していく。
背中が木の幹に触れたところで能力を発動。

　　　バサァッ！

『服化』した木の枝葉が二人の頭上から覆い被さり、巨大な網にくるまれたような状態になる。
周囲の『目』をある程度は遮れるものの、暑い上にかなり息苦しい。
『音』の正体を確かめるにも、羽昼との『行為』を続けるにも邪魔なことこの上ない。

>>142（アクア兄）

　　　　パシィッ！

一瞬の油断により能力の発動が後れた―――やむなくスタンドの拳で弾丸を弾く。
弾丸は大きく軌道を外れ虚空へ―――――

　　　　　　　チュイィン！

　　　　　　　　　　　　　　　キィエエアアァッ！！

突然アクア兄の背後から、『子ゴリラ』のただならぬ悲鳴が聞こえた。

>>143（みなの）
素早く岩陰へと移動し、体勢を低くしつつ飲み物を口へと運ぶ。
『MIA』も岩の反対側に回り込んだようだ。

コクッ

コクッ

水分が喉を通る音が、自分の耳にやけに大きく聞こえる。
飲み物の残りは３分の１ほど・・・男の言っていた通り、長くは持たない。
なんとかして、男の背後にある『水場』に辿り着かなければ・・・

　　　―――――――――――

風が弱まる。
『煙幕』はもう消えているだろう・・・が、男の足音は聞こえない。
意識的に足音を殺しているのか、あるいは・・・・・・

>>144（弓束）
両腕を『翼』化し、宙へ舞い上がる。

　　バサッ・・・　　　　　　バサッ

なんとか上昇できたが、背中に感じる『潤』の体重は、人間体時の弓束とほぼ同じと思われた。
彼女を背負ったままでは、高高度で長時間の飛行は難しそうだ。

　　　　　　　　　　　フゴォ！
　　　フゴォッ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　フゴォオッ！

足の下で、細長い鼻面と耳を持った獣が騒々しくわめいている。
昼寝の邪魔をされた『ツチブタ』の抗議の声を無視して、『潤』に問いかける。

潤：
「え、ええ・・・・弓束さんも・・・そう、なんですよね・・・・？
　私のスタンドは・・・・パワーやスピードは、そんなに無いですけど・・・・
『レイ』を首にかけると、人や動物の『動き』を『コントロール』できるんです・・・」

　　　ボォッ

弓束の肩の辺りに、椰子の葉のような髪をした人型のヴィジョンの上半身が、一瞬だけぼんやりと浮かび上がる。
―――その首には、様々な色の『花の輪』がいくつも掛かっている。

潤：
「でも・・・この状態で、お役に、立てるかどうか・・・・・・
　さっきも・・・・気が動転してて・・・使う暇もなくて・・・・・情けない、です・・・・・・・」
146 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/07/05(土) 22:54:29: >>145
木を解除。戻すときの勢いでぬっちょんごとそっちに跳ぶ。

デストローイ！
147 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/07/05(土) 23:29:05: >>145
（むぅ……どうにかしてあの男を『無力化』しないと……）

とりあえず『スーパーコーラ』を岩陰から少し出し、辺りを見渡させる。
148 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/07/05(土) 23:29:58: >>145
「なっ、馬鹿なッ!?　ゴリラ君？」

一体何が起こったのか。犬は動いていない？

（くそ、やっぱりあの銃も『スタンド』なのか……？）

『アクアリウス･アンド･ルイス』は防御用に前に立たせて構えながら
『ペンブローク卿』にさっき拾った枝を投げつけ、
それに相手が対応している隙に『子ゴリラ』の様子を見たい（パスＣＣ）
149 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/07/06(日) 00:01:45: >>145
「だぁいじょうぶですよぉ…多分………。
あららぁ…『ツチブタ』さんが居たんですかぁ…………よっと」

一旦、どこか下りれそうな場所に着地したい。

「あのぉ…。
それをですねぇ、ご自分の首にかけて、自分自身を『コントロール』したりとか…できますかぁ…？」

ところで先ほど、携帯で会話した男の背後には、何か鳴き声や物音は聞こえなかったのだろうか。
150 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/07/06(日) 22:29:13: >>146（一衣）
――ズギュンッ！！

　　　　　　　ボ　ヮ　サ　ッ　！　！　！

羽昼をしっかりと抱き締め、『服化』した木が元に戻る力を利用して『跳ぶ』。

　　　　　ガシッ！

一瞬、肩に何か硬いものがぶつかるのを感じた後、

　　　　　　ザ　ッ　ブァァアアアアアアアアン！！

２人の体は葦の浮島から飛び出し、湿原の水面に落下する。
―――『羽昼』を下にして。

　　　ｺﾞﾎﾟｯ　　　　ｺﾞﾎﾟｯ

水深はさほど深くないようだが、水面は完全には『服化』せず、
羽昼の頭は一衣の胸で水中に押し沈められてしまっている。

>>147（みなの）
・・・・

スタンドの頭部をそっと岩の上に出す。

男は、先程よりも後方―――『水場』の木々の近くまで移動している。
足音が聞こえなかったのは、距離が開いたためのようだ。
男とみなの達との間の地面を見ると、かなりの部分の砂が赤く変色している。

MIA：
「・・・みなのちゃん・・・！」

押し殺した声で、MIAがみなのに呼びかける。

MIA：
「このままじゃ・・・まずいですぅ・・・・・
　わたしが・・・あのひとの『注意』、ひきつけて・・・なんとかスキを作りますぅ」

>>148（アクア兄）
　シュッ！

拾い上げていた小枝を男に向け投げつける。

　　　ドコォンッ！！

銃口が再び火を吹くと、小枝は空中で木端微塵になった。

　――――ザザッ

素早く身を翻し、木立の中に姿を消す『ペンブローク卿』。
犬はその場から動かず、アクア兄とゴリラ達に視線を据えたままだ。

　　　　　　フウゥッ･･･　　　　フホゥウッ

振り向くと、『子ゴリラ』は右の二の腕あたりを左手で押さえ呻き声を上げている。
その指の間から幾筋かの血が滴り落ちる。

「この距離から私の弾丸で傷を負わぬとは・・・
　『マサイアス』の判断は正しかったようだな。―――賢明な犬だ」

木々の奥から『ペンブローク卿』の声が聞こえてくる。　　　　　

　　　　　　　　
>>149（弓束）
　　バサバサッ

１０数ｍほど飛行し、草の丈が低く見通しのよい場所を選んで着陸する。
他の獣や、『毛虫』のスタンドらしき姿も今のところ見えないが・・・今の『ツチブタ』の大騒ぎを聞きつけた肉食獣が近づいてくる可能性も皆無ではない。

潤：
「・・・・・え、ええ・・・
　私の精神力が保てさえすれば・・・・できると、思います・・・」

先程の男との通話の際の記憶をたどる。
男の声の背後に、犬に似た獣の声がかすかに聞こえたような気がする。
この場所から想定するならば―――――おそらく『アヌビスヒヒ』だろうか。
151 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/07/06(日) 22:35:39: >>150

>>146メ欄での行動（わざわざする程でもないけど）触れた奴はみな服にしている！
触れたことで『服化』したのが『動物』なら戸惑いの気配を見せる気がするが…どうだろう。
んで
「…当て身」

『ぬっちょん』は一旦服にして持ち歩いた方がよさそうだ…気絶させるよ。
152 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/07/06(日) 22:54:37: >>150
（あの『赤い所』は要注意だね、当たったら皮膚でもただじゃすまなそう……）

そう考えて、『ＭＩＡ』の話を聞きつつ、自分も声量を抑えつつ返す。

「どうやるんですか？」

ちなみに『スーパーコーラ』には引き続き男を監視させる。
153 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/07/06(日) 23:07:29: >>150
「テメェ！　何しやがった？　というか何で『ゴリラ』達を攻撃するんだよ！
　別に傷つけなくても『ゴリラ』は元々コンサートを楽しまねーぞ、多分！」

『子ゴリラ』がどの方向から撃たれたのか、傷のつきかたから見て把握出来ないだろうか。
また、あたりに不審な物が浮いていたりしないか。

（しかしなんで動かねーんだ？　あの犬は）

『ペンブローク卿』はどうもさっきからスタンド使いとは思えない発言をしている。
そのわりに『異常な空間』などは受け入れているようだが。
では『マサイアス』がスタンド使いなのだろうか？　それともまだ誰かいるのか。
『アクアリウス･アンド･ルイス』で『マサイアス』にちょっと蹴りをいれてみる。（パスＣＢ）
154 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/07/07(月) 00:14:18: >>150
「と言っても、あんまり無理はできませんよねぇ…。
ふむう、確か………………」

『アヌビスヒヒ』の声のした方向を思い出す。
問題は…居場所が解っても、気づかれないように、そして気づかれたら追いつかなくてはいけないと言うことだ。
それには空を行くのが一番だが、それでは『水有月』をおいていくことになってしまう…。

「…とりあえず、ここから離れましょうかぁ…」

再び、『インパラ』化。
肉食獣が来る前に、そしてここに肉食獣がひきつけられることを祈って移動する。
途中、こちらの匂いを感知されないように、可能な限り風下を通って行きたい。
155 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/07/07(月) 23:23:56: >>151（一衣）
肩に触れたものの感触は、動物というより『金属』に近いものだった。

ドムッ！

水中に沈んでいる羽昼の首筋に手刀を振り下ろす。

　ｺﾞﾎﾞｯ　　　ｺﾞﾎﾞﾎﾞｯ　　　　ｺﾞﾎﾞｯ　ｺﾞﾎﾞｯ

頭が水没している状態で『気絶』した―――
と言うことは・・・・放っておけば『溺死』してしまう。

>>152（みなの）
スタンドの視覚を借りて男を観察する。
みなのの隠れている岩の方を見ながら、悠然と水筒の水を口に運んでいる。

MIA：
「あのひと・・・・みなのちゃんがここにくる前に、
　わたしに、『ころす気はない』って何回も言ってました。
　もしかしたら・・・わたしが死んだら、困る事情があるのかもしれないですぅ。

　だから・・・
　わたしが、『こうさん』するふりして、あのひとの近くまで行きますぅ。
　わたしの『すたんど』の『しゃていきょり』まで近づいたら、あいずしますから、
　みなのちゃんの『のーりょく』で、こーげきしてください。
　わたしの『のーりょく』・・・あのひとを『１０秒』くらい『つかむ』ことができたら・・・チャンスがあります」

>>153（アクア兄）
『子ゴリラ』のやや後方の石に『弾痕』が残っている――弾丸はかすっただけのようだ。
が、他に銃声がしなかったこととタイミングから考えて、その弾丸は『アクアリウス･アンド･ルイス』が弾き飛ばしたものに間違いない。

　　　　　　　　　　　　ｶﾞｻｯ　　　ｶﾞｻｯ

ペンブローク卿：
「・・・ああ、気にしないでくれたまえ。
　人間もそうであるように、畜生にも『人間の役に立つ』ものと『そうでない』ものがいる。
　その『ゴリラ』は、『傷つく』ことによって私の役に立ってくれているのだよ。
　中途半端な動物愛護の精神や、弱い者をいたわる心を持った『人間』を『誘き寄せて』くれる・・・・・
　・・・・そう、君のような『人間』をね」

木立ちの中から聞こえる『ペンブローク卿』の声――位置を悟られないよう少しずつ移動しているようだ。
　　　
スタンドを犬に向かって走らせ、蹴りを放つ。

　　　　　　　　ヒュバッ！

が――――
『アクアリウス･アンド･ルイス』の射程距離は『５～６ｍ』・・・『１５ｍ』先にいる犬には届かず、蹴りは空を切る。

　　　･････

わずかにに首を傾げる犬―――しかしその視線はアクア兄とゴリラ達から外さない。

>>154（弓束）
潤：
「うっ・・・、はい」

毒の苦痛に一瞬顔を歪めながらも頷き、再び背負い紐を噛み締める『水有月母』。

　　　　ガガッ！

匂いを警戒しつつ、風に背を押されるように移動を開始する。

　　　　――――――――

『ヒヒ』は主に、サバンナの中に見られる『疎林』を好んで生息することを、弓束は思い出す。
遠くを見渡すと、草原の中に『島』のようにいくつかの木立ちが点在するのが目に入る。
156 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/07/07(月) 23:29:45: >>155
とりあえず服化して引き上げる。
157 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/07/07(月) 23:46:06: >>155
「……わかりました、やってみましょう！」

『ＭＩＡ』の方を向き、小さくガッツポーズをしながら答える。
158 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/07/08(火) 00:00:42: >>155
意外と遠かったか。

「ムカツク野郎だ。卿とか言ってるが、貴族的じゃねーな。
　いや、だからこそ散漫なのか？」

（だが奴の言う通りだぜ･････このままじゃあ、うかつに動けねぇ）

『アクアリウス･アンド･ルイス』をアクア兄の元へ戻す･･･フリをして
フェイント気味にさっき『液体化』した弾丸を発射してみる。
狙いは『マサイアス』。
能力を見せるのは癪だが、待っているだけでは事態は好転しない。
159 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/07/08(火) 14:34:40: >>155
「問題はぁ…どうやって捕まえるか、ですよねぇ………。
向うはそこら中に、あのちっちゃいのをバラまいてるでしょうからぁ…。

…気づかれずに近づくのは……暗くなるまで、無理かも知れませんねぇ…」

とは言え、『水有月（母）』がいつまで『持つ』か解らない。
せめて誰かもう一人、彼女を託せれる人が居ればいいのだが…。

「…すみませぇん、さっきの携帯、貸して下さぁい」

一端停止して、『水有月（母）』から携帯を借りたい。
リダイヤルして、耳と口に当ててもらう…。

「……………もしもし。
一つ…聞き忘れていました。『毒』を受けた場合……どれくらい、持つんですか？
ああ、それと…私的には、ここに置き去りにされても全然平気なので。幸い、知人が居る部族もいくつかありますし…。

もしこちらの方に何かあったら…容赦はしませんよ？」
160 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/07/08(火) 22:26:16: >>156（一衣）
バシャッ・・・

　　ハァ　　ハァ　　ハァ

羽昼の全身を『服化』し、水面の上に引っ張り上げた。
――『服』となってもまだ顔は上気し、心ここにあらずといった様子だ。

ﾋｭｳｳｳｳ

風の向きがまた変化し、例の甘い香りが再び漂ってきた。

>>157（みなの）
MIA：
「・・・はい！」
ガッツポーズを返すMIA。

　　ｺｸｯｺｸｯｺｸｯ

残ったラムネを一気に飲み干すと、瓶の口のプラスチックキャップを外し、
中のビー玉を取り出し、スカートのポケットに入れる。

　　　　　　　　　ﾎﾟｽｯ

空になった瓶を男に見える位置に放り投げると、

MIA：
「も、もうらめぇぇぇ・・・・・！
　こーさんですぅ・・・おねがい・・・・
　おみず・・・おみず、くださいぃいいぃ・・・・・」

両手を高く掲げて岩陰から歩み出し、世にも情けない声を上げてヨロヨロと男に向かっていく。

>>158（アクア兄）
ﾋﾟｸｯ

スタンドの動きに『反応』するかのように顔を動かす犬。

　ボシュンッ！

『液体化』した弾丸を元に戻し、スタンドの腕から撃ち出す。

　　　　ダッ　　　　　　　チュイィンッ！

着弾より一瞬早く横へ跳ぶ犬――弾丸はその足元の砂利を砕いた。

　　ウォフッ！！

犬が大きく一声吠える。　　　　
　
　　　　　　　　ドコォンッ！！

その声を合図とするかのように、木立の中から銃弾が放たれる――――狙いはアクア兄だ！
　　　　　　　　　

>>159（弓束）
「はっ・・・・はい」

『水有月母』が携帯のボタンを操作し、弓束の顔の側にかざす。

　　　ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙﾙ　　　ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙﾙ

《・・・もしもぉ～～し》

気だるげな、聞く者をどこか苛立たせる男の声が聞こえてくる。

《ん～～・・・そーだねぇ・・・
　体力のある人だったら、『明日の夜明け』ぐらいまでかなぁ～？
　
　あー、それと・・・言ってなかったっけ？
　『ここ』って、『アフリカ』みたいだけど、
　オバさんの知ってる『アフリカ』とは『全然別の世界』らしいんだよねぇ。
　だから、オバさんの知り合いは居ないと思うよ～。
　そっちのオバさんみたいに、『偶然引きずりこまれて』れば別だけどね～。
　『元の世界』に戻りたかったら、僕を捕まえるしかないと思うなァ。

　＞もしこちらの方に何かあったら…容赦はしませんよ？
　・・・ヒャハッ！　そーこなくっちゃねェ！
　相手がやる気出してくれないゲームじゃつまんないもん。
　さっきより近くまで来てるよ～。その調子で頑張ってねェ～！」　　　ﾌﾟｯ

　　　――――――

日はさらに西に傾き、その光は少しずつ茜色を帯び始めている。

・・・・ふと、風がかすかに『人間の匂い』を運んできたように思えた。
161 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/07/08(火) 22:43:27: >>160
「来やがったな！」

すでに腕部分の液体を残し、あとは全部『ゴリラ』達とアクア兄のいる場所の地面に染みこませている。
（ﾒﾙ欄：穴>>132　腕だけ>>142）
地面を穴状に『液体化』して水中に避難しよう。

「ゴバボゴボバァ･････････」（さて、どーかな････）

このまま『ゴリラ』達をかばって戦うのはかなり不利だ。
出来ればこのままいったん穴を広げ川に逃げて、二匹を安全な場所に避難させたいが･･･
ゴリラは泳げるんだろうか？　まずはこの状態で二匹の様子を見てみる。

銃弾があり得ない角度で再度襲ってくるかもしれないが、
この水中なら問題なく『液体化』して防御出来るはず。
また、『アクアリウス･アンド･ルイス』を呼び戻しておく。
162 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/07/08(火) 22:47:19: >>160
（これはあれだね、いい目は見たからいいけど…『ぬっちょん』、あれ楽しみにしてたしなあ…）
これ以上遅れるのは致命的だろう。

『羽昼服』を口に巻いて匂いを嗅がない様にする。

その後さっきの『手応え』の所に向かおう。
163 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/07/08(火) 23:18:30: >>160
（がんばってね・・『ＭＩＡ』さん・・・・）

『ＭＩＡ』の身を案じつつ自分も少し『演技』をする。

少し砂に身を転がし『動揺している感じ』を表現してみる
164 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/07/09(水) 19:07:46: >>160
（まあ、どっちにしても平気なんですけど）

深海・火山の中・原発事故跡地、この３つを除けば、自分にとって地球上で生存できない場所は無い…多分。
風に混じる『人間の匂い』を嗅ぎ取りながら、その方向の先にあるものを見る。

「…いえ、『かくれんぼ』と言うなら、隠れている場所から基本的に移動はしませんよねぇ…。
と言うかぁ………………」

また、周囲に自分たち以外の動物の影や匂いなどが無いかも、確認したい。

（『見てます』ね…………？どこかに、潜んで………………。
既にこっちに、一匹くらい…『くっつけてる』可能性があるかも、ですねぇ………）
165 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/07/09(水) 23:19:18: >>161（アクア兄）

　　　ジュプゴボゴボゴポァッ！！

瞬時に地面を液体化し、地中に潜る。
弾丸は頭上を通り過ぎ・・・・
　
　　　　　ﾁｭﾎﾟﾝｯ！　　　　　―――ヒュッ

アクア兄の耳元を、何かが高速でかすめる。
避けたはずの弾丸が、地面に飛び込んできて液体化したのだ。

「・・・・・・」　ﾌｩ　　「・・・・・」　　ﾌｩｩ

ゴリラ達は、先程の場所にうずくまり、突然泥の中に消えたアクア兄の方を呆然と見つめている。
――以前見たTVの動物番組で流れていた、『ゴリラは最近まで水が苦手と思われていたが、実は泳ぐことが出来る』というナレーションをぼんやりと思い出す。

>>162（一衣）
ｼｭﾙｯ

服化した羽昼の胴体部分で鼻と口を覆う。
――――潮が引くように原始的衝動が和らぎ、理性が戻ってくる。

　　ｳﾜｱｱｱｱｱﾝ　　　　　　　　ｳﾜｧｧｧｧﾝ
　　　　　　　　ｳﾜｱｱｱｱｱﾝ　　　　　　　　　ｳﾜｱｱｱｱｱﾝ

視界のあちこちに大きな『蚊柱』が見える。
遠くの水面に数匹のワニの姿―――なぜかすべて『二段重ね』になっている。
『手応え』を感じた方向に顔を向け、歩き出そうとする。

　　　　　　ﾋｭﾝｯ！

その方向――葦の茂みの奥から、一衣めがけ何かが飛び出してきた！
　　　　　　　　

>>163（みなの）
男：
「――――例の件、考えてくれたかィ？」

MIA:
「はぁはぁ・・・・わ、わかりましたぁ・・・・『辞退』しますぅぅ・・・・・・
　『みいら』になるよりましですぅ・・・・・」

　　ｻﾞｯ　　ｻﾞｯ　　ｻﾞｯ

倒れそうな足取りを演じつつ、砂の赤い部分を避けながら男に歩み寄っていくMIA。
　　　　
男：
「・・・いいぜ。ほら、ここまで取りに来な」

　　　　　ﾁｬﾎﾟ　　ﾁｬﾎﾟ
男がスタンドを脇に寄せ、これ見よがしに水筒を振ってみせる。

MIA：
「はぁ・・・・はぁ・・・・・」

　　　　　ザッ

MIAと男との距離が『５ｍ』まで縮まる。

　　　　―――――――――――――

MIA：
「　　　　み　な　の　ち　ゃ　ん　ッ　！　！　！　　　　」

今までの弱弱しさが嘘のような『大音声』で叫び、身をかがめる。
―――みなのから男の姿は丸見えだ。

>>164（弓束）
　ﾌﾝ　　　ﾌﾝ

風に混じる『匂い』の方向を慎重に探測する。

　―――――――――

草の間に『白い服』のようなものが見えた気がした。
距離は・・・『５００ｍ』弱というところだろうか。
166 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/07/09(水) 23:22:57: >>165
ぬっちょんをかばいながら自分の肌で受ける。

『矢』とかなら服化で平気だろう。多分。
167 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/07/09(水) 23:39:05: >>165
「ごべぼっ･･･」

さすがに耳元を掠られるとちょっと怖かった。
弾丸が飛んできた方向が分かるなら、そっちに目を向けてみる。
なにかあるだろうか？

「親ゴリラの怪我もあるし、けっこう流れが急そうで
　ちょっと心配だが･･･････････この状況の方がァ危険だな」

『アクアリウス･アンド･ルイス』で『液体化』した地面を吸収し
適度に元に戻しながら、『液体化』を繰り返し
『ゴリラ』達のところまで穴を移動させそのまま川に逃げ込みたい。
離ればなれにならないように注意しよう。
168 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/07/09(水) 23:40:37: >>165
「よし！いけぇぇぇぇぇぇ！！」

男の顔面を覆うような形で全力で『能力』を使う（パス精ＣＤＢ）
さらに顔の前で発動することによっての光の『目くらまし』の効果も期待。
169 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/07/10(木) 18:19:41: >>165
「『500メートル』…むぅ、どうしましょうかねぇ…………」

最悪なのは、自分も刺されて二人とも行動不能になることだ。
そして……既に何匹かくっつけられていて、こちらの行動を監視されているとしたら、その気になれば
相手はいつでもそうできるということに他ならない。
………あの妙な余裕は、その表れとはとれないだろうか？
考える………どうすれば刺されずに、あるいは刺されても平気な状態になれるかを。

「………………すいませぇん…。
今、ポケットの中とか……何かお持ちじゃありませんかぁ……」

小声で、『水有月（母）』に問いかけた。
それから………匂いの中に『死臭』は無いか、『アヌビスヒヒ』の匂いを感じないか。
その辺りも、嗅ぎ取れないか試みよう。
必要ならば、慎重にだが…………もう少しだけ、近づいてみる。
170 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/07/10(木) 22:16:53: >>166（一衣）

『羽昼服』が覆っている顔を咄嗟に両腕で庇う。
　　―――――

　　　　　ドブゴォッ！！

鳩尾に、『４回戦ボーイ』の『ボディブロー』を喰らったような強い衝撃を、一衣は感じた。

　　　シュゴオオオオオッ

一衣の胴を打った『何か』は、１８０度方向転換し同じ速度で再び茂みの中へと消える。
――が、その僅かの間に一衣は『それ』を見た。

　　黒光りする、金属的な『人間の拳』の形をしたもの。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゴ　ゴ　ゴ　ゴ

>>167（アクア兄）
ゴボジュシュシュシュッ

液体化をゴリラ達のそばまで拡大、移動して２頭を抱きかかえる。

　・・・ホォゥッ！！？

『子ゴリラ』は一瞬抵抗する様な素振りを見せたが、すぐにおとなしくアクア兄の腕の中で身を縮める。
１００ｋｇを超える『親ゴリラ』の体重も、液体化の浮力のおかげで問題ない。

　　ジュボッ

　ザ　ア　ア　ア　ア　ア　ア　ア　ア　ア　ア　ア　ア

『川』の流れは水面上から見た以上に速そうだが、周囲より少しだけ緩やかになっている部分がある。
あそこを通れば、押し流されることなく２頭を向こう岸に運べそうだ。

>>168（みなの）
　　　　　　　　ボ　シ　ュ　ゥ　ン　ッ　！！

　『発泡』した空気が男の顔面に炸裂した。

男：
「・・・・・ノブォアッ！？」
頭を大きくのけ反らせ仰向けに倒れかかるが、かろうじて踏みとどまる男。

男：
「効かねーっつってんだ・・・・・ギヒィッ！？」
ｽﾞｷｭﾝ!
　　　　　　ビシィッ！

顔を起こしたその眉間に、『MIA』のスタンドが『指弾』で飛ばしたビー玉が命中しゴーグルを砕く。

MIA：
「――――わあぁあああああああああ！！！」
　　　　　　　　ドヒュンッ
男：
「クッ・・・・ソ・・・・ガキャアアアアアアアア！！！」
　　　　　　　　ギュオンッ！

ビー玉に匹敵するスピードで突進する『MIA』のスタンド。
―――が、男のスタンドが一瞬早く剣を横に薙ぎ払おうとする！

>>169（弓束）
確かに―――通話の内容から、敵はどう考えてもこちらの位置を『見ている』としか思えない。
・・・が、自分たちにスタンドを『くっつけて』いるのなら、自分たちに直接攻撃をしてこないのは何故か？
行動不能にするような物理的攻撃ができない能力なのか、あるいは――『楽しんでいる』のか。

水有月母：
「うっ・・・・えぇ、と・・・・
携帯の他には・・・『スケジュール帳』と、娘の『デモCD』が２枚だけ、です・・・・・」

さらに嗅覚を研ぎ澄ます。
風上から漂ってくる『匂い』は・・・・『生きている人間の女性』と、
そのすぐ近くからもう一つ・・・・『アフリカゾウ』の『成獣』のものだ。
両者とも移動している様子はない。
171 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/07/10(木) 22:22:33: >>170
「…せいとうぼーえい、成立ー。」

戦う理由が出来たな…酷く分かり易い物が。

「フッザけてんじゃねーよぉ？どこの民族か知らねーがあいさつは拳で行うとか寝言言うんじゃねーだろうなあ？」

速度、力を体で覚え、逃げていった方向に近づいていく。
172 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/07/10(木) 22:38:31: >>170
「よーしよしよし、いい子だ。後で飴をやろう」

問題は移動途中で攻撃されないか、という不安だが
川から『アクアリウス･アンド･ルイス』の腕だけ出して
『液体化』した地面の土を適度に噴射し、土煙を張っておこう。
移動する。
173 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/07/10(木) 23:05:23: >>170

「まにあぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！！！！」

もう一度全力の能力で男の顔面に『発泡』をぶち込むッ！（パス精ＣＤＢ）
174 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/07/14(月) 21:32:03: >>170
（考えられるとしたらぁ…。
あの『虫』、それそのものに攻撃する能力は無い、のかもですねぇ…。
何かに取り付かせて、間接的に……でないととかぁ…）

匂いに顔を挙げ、小首を傾げる。

「…寄り道になると思いますけどぉ……ちょっと、いいですかぁ…？」

周囲に気を配りつつ、新たに感知した『女性』のそれへと駆け出していく。
175 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/07/15(火) 21:58:36: >>171（一衣）
『拳』のパワーは中々のもの・・・スピードも肉眼では容易に見切れなそうだ。
しかも、一衣の体に触れても『服化』しなかった、という事は―――

　　　ｽﾞｷｯ

茂みの方へ歩き出すが、肝臓に近い辺りが鋭く痛み、思わず前屈みになりそうになる。
能力への過信から無防備に受けた代償はやや高くついたようだ。

　
　　　　　　ﾊﾟｼｬｱｯ！

不意に、先程と同じ『シャッター音』が、『右手やや上』から聞こえた。

>>172（アクア兄）
　　ボフンッ！
　　　　　　　　　ボフンッ！　
　　　　　　　　　　　　　　　　　ボフンッ！

スタンドが吐き出した河原の土が固体化し、『土煙』を形作る。

ペンブローク卿：
「ほぅ・・・。　『マサイアス』！」

　　　　　　　　　　　ｶｯ　　　　　ｶｶｯ

飼い主の鋭い声を受け、犬の爪が石を踏む音が聞こえる。
先程より近づいているようだが、『土煙』によってこちらからも犬の姿が見えない。
そのままゴリラ達とともに川の対岸に近づいていく。

　　　　　・・・グフゥッ

『親ゴリラ』が不意に声を発した――水中で何かが体に引っかかったようだ。

>>173（みなの）

　　　　ボシュゥンッ！！
男：
「・・・ぐ」

全力の『発泡』により、男の上半身が再び大きく仰け反る。

ヒュンッ

本体の目視を一瞬奪われたスタンドの剣の軌道はわずかに上にずれ、MIAのスタンドがその下をギリギリでかいくぐる。

MIA：
「――――――『らりあっと』ぉ！！！」

　　　　　　　ズ　カ　ッ

黄色いレインコートの右腕が、ものの見事に男の喉元を捉える！
――そのまま、倒れこむ男の首に腕を巻き付け、さらに両脚を胴に絡ませて蝉のように背後にしがみつく。

MIA：
「『じかざわり』だと・・・『はやい』んですよおぉおおぉおおおっ！！！！」

　　　　　　　　　　ｺﾞｼｭｳｳｳｳｳｳｳ
男：
「グッ・・・・カハアァァァ・・・・ッ・・・・くぉ・・・の・・・・っ・・・・！！」

呻きつつ地を転がる男にスタンドが近づき、背中の『MIAのスタンド』に向けて剣を振り下ろそうとする。
その足元は、スタンドが作り出した『赤い砂』の範囲に入っている。

>>174（弓束）
水有月母：
「・・・・っ・・・ええ」

頷き、背負い紐で口を固定する。

　　　　ガガガッ　　　ガガガッ！

『匂い』をめがけて草原を疾駆する。
背後にいくつかの獣の気配を感じたが、まだ攻撃に警戒を要する近さではない。

　　　　　ガガガッ・・・

やがて、草を透かして見える『白い人影』の輪郭がはっきりとしてくる。
白い鍔の帽子と長い黒髪―――まだ少女と言っていい年頃のようだ。
その背後に・・・灰色の小山のようなものが見える。
176 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/07/15(火) 22:23:36: >>175
『気にしない』。

四回戦ボーイレベルならすぐさま足に来て全然動けなくなるレベルではないだろう。
もう一度、近づいていく。
177 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/07/15(火) 22:33:17: >>175
「････････････んだァ？」

後ろも気にかかるが、だからこそさっさと川を渡ってしまいたい。
と思ったら『ゴリラ』に何かあったのか。
何が起こったのか見えるだろうか？
見えないならば『アクアリウス･アンド･ルイス』の手を水中に突っ込み手探りで探る。
それでも分からなければ水中に顔を突っ込んで見る。
178 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/07/15(火) 22:41:35: >>175
「『ＭＩＡ』さんは・・・・やらせないよっ！！」

不意打ちのようにスタンドの足元を狙い、足払いをかけつつ赤い砂を男の方に巻き上げるように『発泡』させ、顔にぶちまけさせる。
さらに『ＭＩＡ』の方に行かないように連発で『ＭＩＡ』の前にも発泡を行い、壁を作る。（パス精ＤＤＢ）
179 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/07/16(水) 16:39:02: >>177
＞見えないならば『アクアリウス･アンド･ルイス』の手を水中に突っ込み手探りで探る。
＞それでも分からなければ水中に顔を突っ込んで見る。
を
アクア兄自身の手で触って確かめる。それで分からなくても水に顔は突っ込まない。
に訂正したいですスイマセン。
180 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/07/16(水) 21:13:41: >>175
「ふむう…………？」

一度能力を解除。
再度『反射神経』『嗅覚』『視聴覚』『脚力』を得た状態で、歩いて近づく。
数メートルくらいの距離まで近づいたら、声をかけたい。

「…あのう…………ここで、何をしてらっしゃるんですかぁ…？」
181 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/07/17(木) 22:20:45: >>176（一衣）
ﾊﾞｼｬｯ　　ﾊﾞｼｬｯ

足元は膝に近い深さの水――陸上と同じ速度で動くことは難しい。

　　シュゴオンッ！！
　　　　　　　　　　　　　ザザザザザザザッ！

・・・また来た！
茂みを回り込むように、一衣から見て『２時方向』から水面スレスレを飛んで来る。

>>177 >>179（アクア兄）
水面の上からは見えにくいが、何か大きな白っぽいものが沈んでいるようだ――
『親ゴリラ』の体の下に手を伸ばす。

　　　ｸﾞﾆｭｯ

異様に柔らかい感触・・・・
普段の仕事で取り扱っている『死んで大分時間が経った人間の皮膚』のそれだ。

　　　　ゴオオオオオ

『土煙』はかなり薄くなっているが、『犬』の姿はまだ見えない。

>>178（みなの）

　　ボボボフッ！！！

男：
「なッ！？　解除しろ、『タッチ・オ・・・・・』

　　――――――ギャヒィイイイィイィイアアアァアァアアアアアア！！！　」

赤い砂をモロに顔面に浴びた男の絶叫が響き渡る。

　　　　　　　ｺﾞｼｭｳｳｳｳｳｳ

「アアアアアア・・・・ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｧｧｧｧｧ・・・・・・ｶﾊｯ・・・」

その絶叫が次第にかすれていき、
男のスタンドの像が、剣を振り上げたまま空気に溶けるようにぼやけ、姿を消す。

MIA：
「ひっ・・・・ひはぁぁぁ・・・・・
　みなのちゃん・・・・もう、だいじょうぶ・・・みたいですぅ・・・・・！」

みなのの方に顔を向け、さっきよりも弱々しい声で叫ぶMIA。
『発泡』により赤い砂からは守られたが、精神力を消耗したようだ。

>>180（弓束）
『外見』のみを人間に戻し、
『少女』に慎重に近づき、声をかける。

「・・・・・・？」

体格は小学校高学年から中学生といったところだが、振り向いたその顔立ちはかなり大人びている。

「・・・よかった。
　私の他にも『人』がいたんだ・・・・」

少女の背後の『小山』はやはり『ゾウ』―――しかも立派な牙を持つ雄の成獣だ。
優しく耳を撫でる少女の手をまったく咎める気配もなく、心を許しきったかのように横たわっている。
その鼻を、少女をミニサイズにしたような白いドレスの『人型スタンド』が抱きかかえている。

少女：
「それが・・・・ちょっと説明しづらいんだけど・・・・・
　『オーディション』を受けに来たら、いきなりここに迷い込んでしまって・・・
　当てもなく歩いていたら、この『象さん』に踏まれそうになって・・・・・・・・
　・・・・・あら？」

少女が、弓束の肩越しに、背中の女性に目を向けた。
182 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/07/17(木) 22:35:45: >>161
（さっきの一撃でパワーとスピードは覚えた。）
とりあえず姿をとらえないことには話にならない。

今度は確実に…とらえてやる。
（しかし『服』にできないものとはなんだ？）
（触っている以上はエネルギーだろうがスタンドだろうが服にできるのに…）
（痛いから幻覚でもないよなあ？）
183 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/07/17(木) 22:48:48: >>181
「・・・・・・はへぇ・・・疲れたぁぁぁぁぁ・・・・・」

とりあえず岩陰から顔を出し、『ＭＩＡ』の方へ歩き出す。
その際、地面の砂が元に戻っているかなども見てみたりする。
184 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/07/17(木) 23:21:03: >>181
「ぬおっ！？」

確かに職業柄死体には慣れている。
慣れてはいるが、しかし驚かないかというとそうではない。普通にビビる。

「うへぇ、触っちまった･･････。
　何が『コンサートなどを楽しむ気分になれない程度に痛めつける』だ。
　思いっきり死んでんじゃねェーか！
　それともなにか、死なない限りコンサートを楽しむような超コンサート馬鹿だったのか？」

一度止まってしまったせいで、土煙が晴れるまでに渡りきるのは難しい。
死体を盾にして一回銃撃をやり過ごしてから逃げよう。
『アクアリウス･アンド･ルイス』で死体を水中から引き上げ、防御の構えをとる。
185 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/07/17(木) 23:54:52: >>181
（悪い人…じゃ、なさそうですねぇ…。
ゾウさんも、凄くリラックスしてますしぃ…………）

警戒を緩めながら、ぺこんと頭を下げる。

「はいぃ…その、結構………居る、みたいですよぉ？
あ、いえ、解りますぅ…私たちも、同じですからぁ…………あ…」

『水有月（母）』をちらりと見る…一瞬迷ってから、事情を説明した。

「………その、ちょっと……毒虫にやられちゃったみたいで…それもその、普通のじゃないって言いますか…」
186 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/07/18(金) 23:33:17: >>182（一衣）
『触れる』ことが出来る限り、自分の能力に『服化』できないものなど無いはず・・・
なのに・・・あの『拳』は何故？
疑問を抱きつつも、逃げることなく攻撃を待ち受ける。

　　　　パキャッ！！

右膝の『皿』に強い衝撃。
痺れるような感覚――体がぐらつき、バランスを失いそうになる。

>>183（みなの）
岩陰から出て、MIAの方に歩き出す。
地面の砂は赤みが消え、本来の色に戻っているようだ。

MIA：
「ありがとうですぅ・・・みなのちゃん。
　みなのちゃんが、いてくれなかったら・・・かてませんでしたぁ・・・・・」

>>184（アクア兄）
ザバァッ

『死体』はアクア兄よりも大柄な成人の男のもので、長時間水に浸かっていたらしくかなり重い。
その場で静止し、次の『銃撃』を待つ。

　　　―――――――

土煙が晴れ、『犬』の姿が見えた。
先程と同じく『１５ｍ』ほどの距離からアクア兄たちに視線を向けているが、吠えようとはしない。

ペンブローク卿：
「・・・・・・『逃げる』かね？
　逃げる獲物を追うのは私の望みとするところだが・・・・・
　もし仮に、君がまだ『元の世界に戻りたい』と願っているならば、
　おそらく、私を倒さぬ限りその方法を知ることは難しい―――と忠告しておこう」

木立の奥から『ペンブローク卿』の良く通る声が響く。

>>185（弓束）
少女：
「・・・・・『MIA』さんの・・・・お母様・・・？」

水有月母：
「あなたは・・・・・『芦原瑠璃』・・・さん？」

『水有月母』が驚いた様子で言葉を発する。

　　　
　　　　――――――――――
瑠璃：
「そう・・・・ですか・・・・・」

弓束の説明を聞き終えた『瑠璃』が、何度か頷きながら背後の『ゾウ』を見やる。

瑠璃：
「・・・・『毒虫』・・・・それなら、私も見かけました。
　さっき会った、『狼』みたいな動物の背中に、何匹もくっついてました。
　でも、この『象さん』のそばにいたら、近寄って来ないみたいです」

　　　
　　　　　　ｱｵｵｫｫｫｫｫｫｩｩ　　　　　　　ｱｵｫｫｫｫｫｫｳｩ

風下―――弓束が今来た方角から、『リカオン』の吼え声が聞こえる。
こちらを遠巻きに警戒している様子だ。
187 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/07/18(金) 23:54:28: >>186
関係ねえ。拳、あわよくば全体像を視認することが最優先。

拳を、掴むよ。
188 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/07/19(土) 02:07:41: >>186
「ええい！　くそ重いわッ！」

理不尽に怒って死体を捨てる。

「逃げるつもりは元々ねェよ。だが逃がすつもりはある。
　つうわけで･･･後で会えたら飴やるよ、･･･じゃあな！」

『ゴリラ』達を押しだし、川の流れに乗せて移動させたい。
アクア達が今居る所以外は川の流れは結構速い。
さっきから頑なに『15ｍ』を保っているのでそこら辺が射程距離なのだろうし
違ったとしても、川に流されている対象を狙撃出来るほどの精密性は無いだろう。多分。
189 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/07/19(土) 22:30:37: >>186
「いえいえ、こちらこそですよ。」

『ＭＩＡ』に微笑みを返しつつ、オアシスの方へと向かう

「それより、早く水を飲みに行きましょうよ、私、もうのどカラカラですよ。」
190 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/07/19(土) 22:36:56: >>186
「お友達さん、だったんですかぁ…。
あの……その、凄く申し訳ないんですけど………」

『水有月（母）』を、そっと背中から下ろしたい。

「………もしよかったら、その…『水有月』さんの様子、見ていてもらっていいでしょうかぁ…？
ただ、私たちにもその、『虫』がくっついてるかもなのでぇ…その辺、注意して貰えると嬉しいんですけどぉ…」

物は試しと、たずねて見る。

「えと、その…あなたも、『悪霊』を使える……ん、ですよねぇ…？」

白いスタンドを皆がら、問いかけた。
191 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/07/20(日) 21:09:16: >>187（一衣）

　　　バッ！　
　　　　　　　　　　シュゴォンッ！！

つかもうとした一衣の両腕をすり抜け、高速で後退する『拳』。
やはり、人間のスピードで追いつくことは無理か――――

が、一衣は見た。
『拳』の一部――膝に当たった指の部分が、黒い金属質からピンク色の『布状』に変化しているのを。

　　　ゴオオオオオオン

肘の付け根から青白い炎のようなものを噴射し、またも茂みの陰へと飛び去る『拳』。
歩き出そうとすると、右膝に鈍い痛みを感じる。
『能力』が効かないわけではない・・・しかし、このまま攻撃を食らい続ければ、こちらも確実にダメージが蓄積されていくだろう。

>>188（アクア兄）
死体を川に放り込み、ゴリラ親子の体を放す。

　　ホーッ!!　　　ホーーーーゥッ！！

『子ゴリラ』が激しく首をふりながらアクア兄に手を伸ばすが、
傷ついた『親ゴリラ』が、無言のままその体をしっかりと抱き、下流へ向け泳ぎ始めた。

　　　　　　ﾎｫｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウォフッ！

遠ざかっていく『子ゴリラ』の叫びに、『マサイアス』の鋭い吠え声が重なる。

　ドコォンッ！！
　　　　　　　　　ドコォンッ！！

２発の銃声が続けざまに轟き、銃弾がアクア兄めがけ飛ぶ！

>>189（みなの）
MIA:
「・・・・・はい！」

MIAの細く柔らかい指先が、みなのの手を握る。

男：
「・・・・・・・・・・・・・ｶｯ・・・・・・・・・・ｺ・・・・・・ｶﾊｧ・・・・・・・・」

横たわる男の両瞼は真っ赤に腫れて塞がり、顔や腕の皮膚は安アパートの壁の漆喰のようにカサカサにひび割れている。
かろうじて生きてはいるようだが、もう攻撃してくる心配は無さそうだ。

　　ザッ　　ザッ

男の横を通り過ぎ、緑の木々に近づく。

　　　　　　　　ｻﾜ　ｻﾜ　ｻﾜ　ｻﾜ

木々の向こうには、鏡のように澄んだ水をたたえた池が広がっている。
周囲の砂漠とは別世界のような光景だ。

>>190（弓束）
瑠璃：
「『あくりょう』・・・・・？
　・・・ああ、『この子』のこと・・・ね。
　確かに・・・見方によったら、『悪霊』って言えるかも・・・」

弓束の視線を追い、皮肉混じりの笑みを浮かべる少女。

瑠璃：
「『この子』の能力・・・
　使い方次第では、オーディションなんて『出来レース』にしてしまうこともできる・・・・・
　でも・・・・・そんな使い方、『絶対にしない』って、誓った。
　・・・・・・・・『MIA』さんと出会ったから。
　『MIA』さん・・・・あの人とは、『正々堂々と』闘って、勝ちたい・・・そう思えた。
　
　そのお母様が、信じる人なら・・・・・・・私も、信じます」

立ち上がって弓束に近づき、水有月(母)に肩を貸す『瑠璃』。

瑠璃：
「・・・！　―――『ロリータ』！」

　　　パッ　　　　　　　　ｸﾁｭｯ

少女の声に、小柄な人型スタンドが接近し、水有月(母）の背中から『毛虫』を払い落とし踏み潰した。

瑠璃：
「生物にしか影響を与えられないタイプみたいね・・・
　大丈夫・・・他には付いていません」

少女のスタンドはすぐに象のそばに戻り、再びその鼻を抱き締める。
『リカオン』の遠吠えと匂いが先ほどより近づいてきている。
192 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/07/20(日) 22:36:30: >>191
「ふわぁ・・・・・スッごぉい・・・・・」

大自然の奇跡に感激しつつ、存分に水を飲み、体を拭う。
193 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/07/20(日) 22:40:02: >>191
「･･････････『ゴリラ君』達者でな！
　ふっ･･･来るなら来い･････････俺の準備はばんた･････
　てッうおォっ！？　二発かよ！」

ちょっと驚いたが問題は無い。この身が揺れる水中にあろうと問題ない
もとより『アクアリウス･アンド･ルイス』は狙い撃つ能力ではないのだから。

「『アクアリウス･アンド･ルイス』が一番得意なのは『数撃ちゃ当たる』だぜ！
　質は量で補うッ！　攻撃は最大の防御！　全石放出！　くらえ･･･『石スプラッシュ』！」

河原で液体化したのは、さっき吹き上げた土だけではない。
当然、その上にあった大小様々な石をも取り込んでいた。
即席で適当に名付けた技『石スプラッシュ』･･･ただ石を全て発射するというだけの単純な攻撃。
だが、迫る銃弾を弾き逸らし、『マサイアス』に避けきれないほどの石を浴びせるには充分だ。
194 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/07/20(日) 23:50:49: >>191
質問。『全体像』は見れた？
そいつは水面を走るように移動したとかは特にしていない？
195 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/07/21(月) 00:25:39: >>194
全体像は『拳から肘にかけての腕』の形状であり、
『走る』のではなく『飛行』によって移動していることがわかっている。
196 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/07/21(月) 00:33:02: >>191
「済みませぇん…。
私が『得た』ところでは、皆土地の人は『悪霊』って呼んでたものですからぁ…。

あ、ありがとうございます～～！！」

頭を下げた。
『水有月（母）』の手を握り、目を見つめる…。

「ここで、少しだけ、待っててくださぁい。
必ず私が、どうにかしますからぁ……………んん…？
………『リカオン』さん、近づいて来てますねぇ……………大丈夫ですかぁ…？
私、追い払いに行ったほうがいいでしょうかぁ………？」

ついでにその象も観察…他の象と何か違う所はあるだろうか？
197 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/07/21(月) 00:37:23: >>195
了解。回答感謝。

>>191
「『直触り』でいいってことね。がっちりホールドしてやるわ。」

水面スレスレ…というかほとんど水に浸かる形で低く構え直す。
198 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/07/21(月) 22:37:38: >>192（みなの）
ザパッ

この凄まじい炎天の下にもかかわらず、水は指先がキィンと痺れるほどに冷たい。

MIA：
「ひゃ・・・ひは～ぁ！　きもちいいですぅ～～～～！」

みなのの隣で屈み込み、顔に水を浴びたMIAが黄色い悲鳴を上げる。

　　ゴキュッゴキュッゴキュッゴキュッゴキュッ

自然の恵みが喉から全身に染み渡っていくのを感じる――――まさに生き返る気分だ。

>>193（アクア兄）

　　バヒュン！　　　　　バヒュン！　　　　　バヒュン！　　　
　　　　　バヒュン！　　　　　バヒュン！　　　　バヒュン！　　　バヒュン！
バヒュン！　　　　バヒュン！　　バヒュン！　　　　　　　バヒュン！　　　　　　バヒュン！

『液体化』の解除により、『アクアリウス･アンド･ルイス』の体内に取り込んだ『石』を一気に射出する。

　　　
　　　チュイィィン
　　　　　　　　　ギャゥンッ！！　　　　　　キュフッ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　チュイィインッ

弾丸が石に弾かれる音と、犬の苦痛の叫び声が交差し耳に届く。
大きな石は１５ｍ先の犬には届かなかったようだが、それでも盾としては充分な役割を――――――

　　　　ﾄﾞﾑｯ

左肩を殴られたような強い衝撃。
数瞬の間をおいて、熱した鉄のような激痛がアクア兄の肩に喰い込んできた。

>>196（弓束）
水有月母：
「・・・・あ、ありがとう・・・・瑠璃さん・・・・」
瑠璃：
「・・・いいんです。
　『MIA』さんと私は、今は『敵同士』・・・・でも、お母様は違う・・・それだけですから」

瑠璃に礼を述べた後、弓束の眼をしっかりと見つめ返す水有月(母)。

水有月母：
「・・・・・・・・・わかりました。
　お役に立てなくて、すみません・・・
　弓束さん・・・・・信じています」

　　　　ｱｵｵｫｫｫｫｫｫﾝ　　　　　　ｱｵｫｫｵｫｫｫｫｵ

『リカオン』の声は、こちらから一定の距離をおいて止まっている様子だ。

瑠璃：
「私は、動物のことはよく知らないんですけど・・・・・
　この『象さん』・・・・とっても『頼りになる』みたいです。
　さっき、『ライオン』の群れに会ったんだけど・・・何もせずに行っちゃいましたから」

瑠璃の言う通り、目の前の象は、アフリカゾウの雄としても最大級と言って良い巨体の持ち主だ。
この象が二人の『味方』であるなら、滅多な肉食獣はうかつに近づけないだろう。

>>197（一衣）
　　　ｽｯ　　　　　ﾋﾟﾁｬｯ

限界まで上体を下げ、口元が水面下に沈む体勢で攻撃を待つ。

　　　　ドシュオオオッ！！！

―――来た。
真正面・・・・『顔面』をモロに捉える軌道だ――――――――そして『速い』！
199 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/07/21(月) 22:51:35: >>198
メ欄>>171で水を服に、>>176で土を服に。
>>197でそれらを用意。

顔を狙う拳…服化してかき集めた『泥』を拳にまともにひっかぶる軌道だよなあ！

速度は間違いなく減殺される。威力も。
「この泥のなか…『とっ組み合い』でないと有効な攻撃にはならないぜえ？」
タックルだ！拳に構わず足をとってやる！
200 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/07/21(月) 22:59:22: >>198
「ぐッ･･･････くそっ、痛ェｪ！」

運次第では銃弾を弾けない可能性もあり、覚悟していたために
攻撃を受けたことについての精神的ダメージは無い。･･･あんまり無い。

「その弾道を『曲げる』（？）能力は防御に使うと思ったが･･････
　防ぎきれねーと見て攻撃に変えでもしやがったか？」

痛みを堪え『マサイアス』のいる岸へ近づく。
死体は液体化して持って行こう。ところでこの死体の死因は分かるだろうか？
隙が出来るほど調べなくては分からないなら分からないままでいいが。
201 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/07/21(月) 23:08:45: >>198
「ふう・・・『ＭＩＡ』さん、ここで少しゆっくりしていきましょうか。」

自分も水をゴクゴクと飲みつつ提案、
できるだけここで英気を養い、砂漠の旅とスタンド戦での疲労を取りたい
202 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/07/22(火) 19:26:00: >>198
「…………………はいぃ。
それじゃ……お願いしますね。もし何かあったら…呼んでくださいぃ、耳はいいですからぁ。
あ、ところで私にも『虫』、ついてませんかぁ？」

『アフリカゾウ』を見て目を細めると、しっかり頷く。
『瑠璃』に問いかけてから、『水有月（母）』に、申し訳無さそうに頭を下げる。

「とぉんでもないです…私のせいで、辛い目にあわせちゃったんですからぁ…。
あと……あの、その…………『携帯』、貸してもらって、いいでしょか……お金なくて、解約しちゃって…」

ついていれば『虫』を払って貰い、『携帯』を借りると…『シマフクロウの羽』を噛む。
サンダルを白衣のポケットにねじ込み、もう片方の袖も裂いて、『広角視界』『稼働範囲の高い首』『夜目』『翼』
『鍵爪』を得ると、ギリシャ神話の『ニケ』─アテナの随神、勝利の女神─のごとき姿で、空に舞い上がる！
203 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/07/22(火) 22:13:03: >>200追記
敵の能力は正直まだ未知数だ。
発射された弾丸は２発なのだから、もう１発飛んでくるかもしれないので一応警戒しておく。
204 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/07/22(火) 23:11:52: >>199（一衣）
ズァッ

　　　　　　　　ブァシャアァッ！！

『服化』した『水』と『水底の泥』を『捲り上げ』、突進してくる『拳』に覆いかぶせる。

　　　ビシャアッ！

『拳』の動きが止まる――すかさずタックルの体勢で低く突っ込む。

が、

　　　バシャッ！！　　　　　　　ｽｶｯ

『胴体』そして『足』のあるべきはずの部分には『何もない』。
一衣の身体は、袋に押し込まれた鳥のように空中で闇雲に暴れる『拳』の下を、何の抵抗も受けずに通り抜けてしまう。
そして―――――

　　
　　　　ゴ　　　ス　　　ッ　

後頭部に、重く、鈍い衝撃が走る。

　　　
>>200 >>203（アクア兄）
ギャアッ！

頭上、やや下流の方で鳥の悲鳴が聞こえた。
片方の翼を撃ち抜かれた赤い鳥が、川に落ち流されていく――もう一発の弾丸を喰らったようだ。

ﾊﾞｼｬｯ
『死体』は、腕や脚、脇腹など数箇所に『弾痕』が見られた。
それを液体化し、スタンドの体内に溶け込ませつつ岸辺に近づく。

ﾋﾟﾁｬｯ　　ﾋﾟﾁｬｯ

弾丸は貫通しており、骨にも異常はなさそうだが、
左肩からの出血が止まらない―――早く片をつけて止血処置をする必要がある。

　　　　ガフゥルルルルルルルルルルルルル・・・・・・

さすがに先程の攻撃で無傷ではいられなかったようだ。
『マサイアス』の左耳は裂けて垂れ下がり、右前足と脇腹からも血が滴り落ちている。
それでも牙を剥き出し、憎悪に満ちた視線でアクア兄を睨み据える『犬』。
後足をしならせ、体勢を低くする。

　　　　ド　　ド　　ド　　ド　　ド　　ド　　ド　　ド　　ド　　ド

張り詰める空気―――『滝』の音が以前に増して大きく鼓膜を震わせる。

>>201（みなの）
乾ききった身体が潤い、精神にも着実に力が甦ってくる。

MIA：
「そーですねぇ・・・・・
　まだ、ほんばんまで、時間あるみたいですしぃ・・・」

ﾊﾟｼｬｯ

みなのが水を飲み終えるのを確かめたMIAが、靴とオーバーニーソを脱ぎ、泉に両足を浸す。

MIA：
「でも・・・『おかーさん』、だいじょーぶかなぁ・・・・
　ちゃんと、もとの世界にいてくれればいいんですけどぉ・・・・・・・ふゃわっ！？」

不意にMIAが驚いた声を上げ飛び上がる。
その両足が、何かに引き込まれるように、泉の中へぐんぐん沈み込んでゆく―――！
　　　　
　　　　　　　グ　ゴ　ゴ　ゴ　ゴ　ゴ
MIA：
「ふぁ、はわあぁあ・・・・・み、みなのちゃぁぁぁぁんっ！！」

パニック気味に叫びつつ、みなのに向かい両手を伸ばす。

>>202（弓束）
瑠璃：
「・・・・・・・・大丈夫」

弓束の全身を一通り見回した瑠璃が、かすかに微笑んで頷く。

水有月母：
「お願い・・・・・します」

水有月(母)が携帯を取り出し、弓束に手渡した。

　　　　　　　　ブ　ァ　サ　ッ　！　

『シマフクロウ』の翼を得て、夕闇の迫る空へ軽やかに羽ばたく弓束。
見る見るうちに、二人と象の姿が豆粒ほどに小さくなってゆく。

　　　　　　ｻ　ｱ　ｱ　ｱ　ｱ　ｱ　ｱ　ｱ　ｱ

夕陽は血のようにその赤さを増し、草原の地平線へと近づいている。
205 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/07/22(火) 23:15:53: >>204
「アダァ！？」

そのままみずのなかに突っ込む。
206 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/07/22(火) 23:23:33: >>204
「み、『ＭＩＡ』さんっ！！？」

『ＭＩＡ』が引っ張られていることを驚きつつ、『ＭＩＡ』の手を掴み引っ張ってみる
207 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/07/23(水) 19:10:16: >>204
とりあえず、地上からこちらのシルエットを確認するのが困難な高度まで上昇して移動。
こちらの位置を『電話の男』から解らなくしてから、接近する。

「えーっとぉ………確か、こっちでしたっけぇ…？」

相手の居る大まかな『方向』は、>>160での「さっきよりは近づいてる」発言から解るはず。
ある程度移動してから高度を下げ、『アヌビスヒヒ』のコロニーになりそうな『疎林』を探し、それを一度通り過ぎたい。
208 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/07/23(水) 22:13:16: >>204
「･････てめェー、鳥さんが被害に遭ったじゃァねーか！」

肩の傷を手で押さえ、なるべく出血しないようにしながら川を渡る。

「痛ェなしかし･･･すでにコンサートを楽しむ気分じゃねーぜ、こりゃ。
　･･････････。
　ところでお前、いやお前らの雇い主って誰だ？
　ただコンサート潰したいだけなら、会場で暴れりゃあいい。
　こんな回りくどいことする必要もスタンド使いも必要ねえ。安い爆弾一個あれば足りる。
　それをしねーって事はコンサート自体を潰す気はねェーってことだ？
　そしてこんな事出来るほど力がある奴と言えば･･･････『donata』の手のもんか？」

この理由ならば、歌手本人に力が無くても手段を選ばない外道なスポンサーか
異様に熱狂的な金持ちのイカれたファンが居れば不可能じゃないかもしれないが。
まあただの移動のための時間稼ぎの会話だ。

滝の音は緊張感で大きくなったように感じただけだろうか、それとも実際に大きくなっている？
また、この位置から滝は見えるだろうか？
209 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/07/23(水) 22:27:08: ＞アクア兄PLに質問。
『アクアリウス･アンド･ルイス』の現在の位置および本体からの距離は？
210 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/07/23(水) 22:30:30: >>209
本体のナナメ前のあたり。
（一般的なスタンド出現位置みたいなイメージ）
211 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/07/23(水) 22:56:19: >>205（一衣）
『頭上』から聞こえた『シャッター音』にもう少し注意を払うべきだったか―――――
そう後悔する間もなく、意識の電源が『OFF』になる。

　一衣帯水『アルケミー』　⇒　『気絶』

【　※一衣PLは、GMより『レス再開』の指示があるまで待機をお願いします。】

>>206（みなの）
慌ててMIAの腕をつかみ引っ張る――――が、彼女の体は如何ともしがたいほどの『力』で引き込まれていく。
見る間に腰から胸、顔が水面の下に消え、そして腕が、つかんでいるみなのの腕もろとも水中へ・・・・・・

　　ザバァン！！

手を離す間もなく、みなのの体もまた泉の中に呑み込まれる。
ぐんぐんと暗い水底へ沈んでいく――――が、不思議に冷たさや息苦しさは感じない。

>>207（弓束）
空を舞いつつ５００ｍほど引き返し、『瑠璃』と『ゾウ』の匂いを最初に感じた地点へ戻ると、
高度を１００ｍまで下げ、再び猛禽の広範囲視覚を駆使し周囲を見渡す。

数ｋｍ先に、いくつかの疎林がやや狭い間隔で点在しているのが見て取れた。
ちょうど夕陽で逆光になる方角だ―――詳しく確かめるには接近する必要がある。

>>208（アクア兄）
【>>210了解。回答感謝】

ド　ド　ド　ド　ド　ド　ド　ド　ド　ド　ド

『滝』は、ここからは見えない。
今アクア兄が居る位置から『２０ｍ』ほど上流で、ジャングルの木立ちが大きく川に向かって張り出している。
そこで川の流れが迂回しているようだ。

　　　　　ド　ド　ド　ド

時間を稼ぐべく言葉を発するが、『ペンブローク卿』からの返答は聞こえない。
そして、その足音もいつの間にか聞こえなくなっている。
『滝』の音は、実際には先程よりそれほど大きくなったわけではない―――――が、
もし『ペンブローク卿』がこちらより『滝』の近くに移動していれば・・・・・

・・・・・・『銃声』をかき消すには充分な大きさだ。

　　　　　　　　　　　ウォフッ！！！

後足をバネの様にたわめた『マサイアス』の吠え声が、『滝』の音に交錯する！
212 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/07/23(水) 23:03:00: >>211
（うひあぁあぁぁぁぁぁぁ！！？？？）

引きずり込まれ驚きながらも『ＭＩＡ』の手を離さないようにしっかりと掴む。
213 ：　一衣帯水『アルケミー』：2008/07/23(水) 23:06:40: >>211
おｋ。
214 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/07/24(木) 19:28:41: >>211
ザ　ァ　ッ　・　・　・　！

さらに高度を下げ、疎林の上を飛ぶ…高度は50メートルくらいだろうか。
野生の中では『人間』は異物、そして野生の動物が異物たる『人間』に気づかないはずが無い。
『人間』が隠れ潜む疎林があるなら、そこは違和感があるはずだ。
『緊張』『警戒』………そこに住む生き物たちが、必ず何らかの信号を発してくれている。

それを上空から伺い、感じ取りたい。
また相手は、何らかの武装をしている可能性がある…スコープや鏃が陽光を反射する光、殺気…そういうものにも注意を払いたい。
215 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/07/24(木) 22:07:13: >>211
「･･････今のはよォー･･･イラッとムカッ、
　そして恥ずかしさがミックスされたもんを感じたぜ･･････。
　誰も聞いてないのに一人で長台詞してたっつうのはよォ。ちゃんと聞いとけよ･･･」

液体化しないで持っていた『死体の指』（>>200）を『マサイアス』に向かって投げる（スＢ）
すると、５ｍ離れた時点で『死体』は『指』を追って放出される。
そこをすかさず掴むことでアクア兄ごと移動できるという寸法だ。それもスＢで。

「『攻撃は避ける』『反撃もする』
　両方やる必要は別にねえが、しかしやった方がイイに決まってるよなァ！
　覚悟はいいか？　俺はする必要もねェが」

スＢで投げられた『指』をスＢで追うのだから追いつくのは着地地点。
すなわち『マサイアス』に対する『死体』の体当たりである。

『マサイアス』の能力（？）で弾はどこから来るか分からないが
スＢで移動している間は横から来る銃弾はそうそう当たらないはずだ。
問題は前と後ろから来る弾だが、前は『死体』。後ろは『アクアリウス･アンド･ルイス』という風に
アクア兄を真ん中にして前後を挟む形にすることで備えておこう。
216 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/07/24(木) 23:57:16: >>212（みなの）
　　
　　　　ゴボゴボゴバゴボゴボゴボ

掌にMIAの体温を感じながら、巨大な掃除機に吸われるように真っ暗なトンネルの中を流されていく。

　　　　――――――――ゴボバッ

MIA：
「・・・・・・ぷひゃはぁっ！？」

突然、MIAの叫び声とともに、眩しい光が視界に飛び込んでくる。

>>214（弓束）
一つめの『緑の島』の上空を通過する―――特に異状は感じ取れない。
二つめ―――異状は感じられない。

三つ目の疎林の上空・・・
太陽の下３分の１ほどが地平線の下に隠れたその時。

　　　　　　　　ピシィッ！

弓束の左脚の脛に鋭い痛みが走った。

>>215（アクア兄）
ブォッ
　　　　　　　ドヒュアッ！！！

瞬時に本来の形状を取り戻した『男の死体』が、『マサイアス』めがけ『弾丸』なみの速度で『飛ぶ』。
その足を掴み高速移動するアクア兄。

　　　　――――――

　　　ﾁｭﾝｯ
　　　　　　　　　　　　ﾁｬﾎﾟｯ

１発の弾丸がアクア兄の頬をかすめ、
もう１発が『アクアリウス･アンド･ルイス』の体に飛び込む音が聞こえた。

　　　　ドムグッ
　　　　　　　　　　　　　ギャウゥンッ！！

身をかわそうとはしたものの、『石スプラッシュ』で負った傷が犬の機敏な動きを妨げた。
水をたっぷりと含みブヨブヨにふやけた『死体』に激突し、
『マサイアス』の体は軽乗用車に跳ね飛ばされるがごとく後方に吹き飛ぶ！
217 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/07/25(金) 00:06:43: >>216
「………あふひゃあ！！」

二人して変な声を上げつつ息を吸う。

「『ＭＩＡ』さん、大丈夫ですか？」

そして『ＭＩＡ』を心配しつつ、辺りを見回す。
218 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/07/25(金) 22:06:38: >>216
ちょっと死体を掴むタイミングがずれたのか
足を掴んでしまったせいで前面がまるでガラ空きだったけど結果オーライだ。

「フッ･･････決まった」

実は頬を掠めた弾丸にはかなりビビッていたが、それは顔には出さない。
華麗に着地したい。

「･･･････つーか、ちょっとやりすぎたか？
　オイ、おとなしく降参するっつーんならもう何もしねェからよ。
　そっちだって別に殺人鬼じゃなくただの仕事だもんなぁ」

『ペンブローク卿』からもこの光景は見えているだろう。
このまま降参してくれればいいのだが。
まだ撃たれるかもしれないし隙を作らないためと、相手を刺激しないため
その場で立ち止まって話しかける。『マサイアス』との距離はどのくらいだろうか。
『マサイアス』のつけている『片眼鏡』に何か変化はあるかも見ておきたい。
219 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/07/27(日) 23:22:12: >>216
「！！」

『シマフクロウ』の視力と視界で、疎林の中、今攻撃してきた方向になにがあるか、確認する。
まばらとは言え、木々と言う障害物、この距離があって当てるとは…少し、相手のことを見くびっていたかもしれない。
さらに、あの虫の能力を鑑みると…この攻撃で『毒』を受けてもおかしくは無い。

「むう………！」

勢いよく翼をはためかせ、攻撃してきた何者かに向かって可能な限り、距離を詰めたい。
220 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/07/28(月) 00:47:50: >>217（みなの）
――――――

数瞬の後、自分とMIAが、
膝よりやや浅い『水』に両足を浸し、しっかりと手を握り合ったまま立っているのに気付くみなの。

MIA：
「えっ、と・・・・・あ・・・・だ、だいじょぶですぅ・・・・
　みなのちゃんも・・・だいじょぶでしたかぁ？」

やや混乱気味な点以外は、MIAに異状はない。
みなの自身の体にも特に怪我などはないようだ―――水に落ちたはずなのに服もあまり濡れていない。
が・・・・・・・周囲の風景は一変している。

砂の代わりに『水』が、四方どこまでも広がっている。
所々に、丈の高い緑の草でできた『小さな島』のようなものが点在しているものの、
『岸』がどちらの方角なのか、まったく見当もつかないほどの広さだ。

>>218（アクア兄）
　ｷｭﾌｩｩｩ・・・・・

口から舌をダラリと垂らし、四肢を痙攣させて地に転がる『マサイアス』。
その顔についていた『片眼鏡』はいつの間にか消えている。

　　　スタッ！
　　　　　
　ﾎﾞﾀﾎﾞﾀｯ　　　　　　　　　　　　グ　　ラ　　ァ

華麗に着地を決めた―――直後、視界が揺らぎ、足元が大きくぐらつく。
高速で移動したことが左肩の傷からの出血を促進したようだ。
スタンドヴィジョンが一瞬ぼやけ、消えそうになる。

ペンブローク卿：
「・・・・・大したものだ・・・私の優秀な猟犬を倒すとは・・・
　だが、知っているよ・・・君や『マサイアス』の持つ特殊な能力は、『精神のエネルギー』を根源とする・・・・
　その出血で・・・・今までと同じ『エネルギー』を・・・・保てるかね？

　そして、世界中で『生きた獲物』を相手に鍛え上げた私の腕は・・・
　『マサイアス』の助け無くとも、この距離で標的を外すことはない・・・・・」

『ペンブローク卿』の声がする・・・・
が、薄れかかる意識と滝の音に邪魔され、正確な位置が掴みきれない。

　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄﾞ　　ｺ　　ｫ　　ﾝ

『銃声』がかすかに耳に届く―――今までよりもはるかに遠くからのように感じる・・・

>>219（弓束）
『痛み』を感じた足を確かめる。
外傷はなく、ジーンズにも穴などは開いていない―――痣はできているかもしれないが―――
異物も付いていないようだ。
眼下の疎林を見下ろすが、木々の枝葉は予想以上に密生しており、
西から差す夕日が薄いカーテンのように視界をぼやけさせる。
より近くから確認すべく高度を下げる。

ﾋｭｯ
　　　　ピシィッ！

今度は翼と化している右腕に鋭い痛み。

　　
　　　　ﾋｭｯ―――　　　　　　　　　ビキンッ！

続けざまに顔に感じる強い衝撃。
『眼鏡』の弦が、左のこめかみのあたりで折れ、木々の梢に向け落下していく！
221 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/07/28(月) 16:43:31: >>220
「やれやれ…仕方ない、ですねぇ…」

ザアッ…！

加速を維持したまま口を開き、『シマフクロウの羽』を離す。
元に戻った手で『シマフクロウの羽』を掴むと、弦を壊され、顔からずりおちる『鼈甲の眼鏡』を咥えて『亀』になりたい。
首を引っ込めることで首に掛けたアクセサリーを首から落としながら、それも手でキャッチ。

　ヒ　ュ　ル　ル　ル　ル　ル　ル　ル　・　・　・　！　

そのまま手足も引っ込め、>>219で行った加速を得て弾丸のように『謎の攻撃』が飛んで来る方向に突っ込んでいく。
222 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/07/28(月) 16:46:20: >>221
メール欄追記。
223 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/07/28(月) 21:41:26: >>220
「会場の近くじゃないですね、どーみても・・・・」
「またあの男みたいに『しかく』みたいなのがいるんでしょうか・・・」

とりあえず、『ＭＩＡ』の顔を見上げつつ、話す。
224 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/07/28(月) 22:17:32: >>220
「くっ･････？　マズイな、血か･･･。思い出したら痛みがぶり返してきたぜ。
　それに冷たい川の中に入って体力も消耗しちまったからなァ」

まず落ち着いて対処しよう、相手の位置は分からなくても方向は分かる。
今ならデタラメな方向から飛んでくることはないし、
『ペンブローク卿』の実力が達人級だとしても跳弾などはさすがにないはず
飛んでくる方向が分かれば防御は難しくないはずだ。

『アクアリウス･アンド･ルイス』で確実に防ぎ、（パス精ＣＢＤ）
それから障害物の多い森の中に逃げ込んで狙い撃たれないようにしたい。
225 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/07/28(月) 22:49:20: >>221-222（弓束）
シマフクロウの羽を口から出し、代わりに落ちそうになる眼鏡を口で受け止め、
『海亀』の姿と硬い甲羅を得る――――
だが、落下する眼鏡に気をとられたため、引っ込めた首のアクセサリーを完全に受け止める寸前に両手が『海亀の鰭』状に変化してしまう。

　　　ｽｯ

アクセサリーのうち、『左手』に摑もうとした分が、鰭の先からはずれ落下してしまう。

　　　　キュイィン！　　　　　　　キュイン！

『攻撃』が『甲羅』に弾かれる甲高い音がした。

　　　　ﾊﾞｷｯ　　　　ﾊﾞｷﾊﾞｷｯ

　　　　　　　　　ド　ズ　ウ　ゥ　ゥ　ン　ン　ン　！！！

大質量の『生きた爆弾』と化した弓束の体は、木々の枝をへし折り、凄まじい衝撃で地面に激突する。

　　ワオオォオォォォォウウ　　　　　　　　　　　　　　　ワオオォォォォォ
　　　　　　　　　　　　　　ワオオォォォォォオオオゥ

頭上から複数の『アヌビスヒヒ』の興奮した叫び声が聞こえる。
頭を引っ込めたままなので見えないが、何かを下敷きにしたような感覚はない。

>>223（みなの）
MIA：
「えっと・・・とりあえず『みいら』には、ならなくてすみそうですけどぉ・・・・」
「・・・かもしれないですぅ・・・
　みなのちゃん・・・・わたしのうしろ、みはっててくれますかぁ？」

ｽﾞｷｭﾝ!

スタンドを出したMIAが、体を反転させみなのの背中に自分の背中を密着させる。
背中合わせの体勢のまま、ゆっくりと回転し四方の様子をうかがう二人。

　　　　　ﾊﾟｼｬｯ

みなのの耳に、一瞬機械的な音が聞こえたような気がした。
『音』の方向に目をやると、
２０ｍほど離れた『草の浮島』の傍に、何かが浮かんでいる。

>>224（アクア兄）
ズギュン！！

　　　　　　　ﾁｬﾎﾟﾝｯ

飛来する弾丸が、アクア兄の額の数ｃｍ手前で、『アクアリウス･アンド･ルイス』の掌の中に飛び込んで溶けた。
だが・・・次の弾丸を受け止めきれるか確信が持てない。
身を隠せる森までは２０ｍ近い距離がある。
少なくとも２発は連射が利くはず・・・走っても到底間に合わない――――

　　　ｶﾞｻｶﾞｻｶﾞｻｶﾞｻｶﾞｻｶﾞｻ

ふと、森の木々の葉がざわめくのが耳に届いた。

　　　　　　ｶﾞｻｶﾞｻｯ

　　　　「なっ・・・・・貴様ら、いつ・・・に・・・・・・」

　　ｶﾞｻｯ　　　　　　　　　　　　　　ｶﾞｻｻｯ　　　　　　　　　　ｶｻｯ

　　　　　　　　「クッ・・・・私に近づくな、畜生共・・・・・ゲブォッ！」

　　　　　　バサァッ！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　―――――ドザッ！

突然、木立の一隅から、何かが爆発したかのように木の葉や小枝が飛び散り、
銃を手にした人間の体が、アクア兄から１０ｍほどの位置に『飛ばされて』落下した。
226 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/07/28(月) 23:19:18: >>225
「わかりました。」
　　　　　　　　　　　　　　　　ピタァッ！！！

自分の目線の低さを考え自分の少し上空辺りに『スーパーコーラ』を発現させる

（ん・・・？『シャッター』？）
「・・『ＭＩＡ』さん！向こうの方になにか浮かんでますよ！！」

『ＭＩＡ』の服の袖をひっぱり、話しかける。
227 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/07/28(月) 23:36:01: >>225
森までそんなに遠かったか。

（しょーがねーな、疲れるが････ん？　な、なんじゃあ！？
　ま、まあいい好都合だ）

『アクアリウス･アンド･ルイス』内部に入ってアクア自身を『液体化』。
そのまま逃げるつもりだったが、予定を変更し直接攻撃だ。
かなり体力的にツライが、これで確実に倒せると思えば頑張れる。
それにこの状態ならこれ以上出血しない。

『コノ状態ノ…ｺﾞﾎﾞｯ……俺を『ペンブローク卿』ハ『認識』スル事モ出来ナイ。
　……抵抗スル事も…逃ゲル事モ不可能。　　　　　ｺﾞﾎﾞﾎﾞｯ……
　コレが……『スタンド使い』と『そうじゃない者』ノ差ダ……』

自分を液体化出来る時間は30秒ほど･･･この距離ならばお釣りが来る。
スＢで近づく、10ｍなど一瞬だ。途中でデタラメに撃ってきて当たりそうなら防御する。
まさか人違いという事は無いだろうが、一応『ペンブローク卿』だと確認した後
蹴りのラッシュでトドメをさしてやる（パスＣＢ）特に銃を念入りに蹴りで破壊しておきたい。
228 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/07/29(火) 19:33:01: >>225
「あたた…。
あれ、落としちゃいましたねぇ……結構レアモノなんで、後で探さないと…。

て言うか鼈甲…あれ凄く高いんですけど…」

『亀』化を解除。
首をコキコキしながら立ち上がり、まずは『シマフクロウの羽』を咥えなおすと、周囲を確認。
『視力』『広角視界』『夜目』『可動域の拾い首』『鍵爪』『反射神経』を得る。
『疎林』の中が、飛んで移動できそうなほど木々がまばらであれば『羽』も追加。

それから携帯電話の安否を確認したい、もし壊れてたら…想像するだに恐ろしいが、弁償もしなくてはなるまい。
229 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/07/29(火) 23:33:31: >>226（みなの）
MIA：
「・・・ふぇ？」

MIAが、みなのの指差す方向を目を細めて見やる。

　　ｷﾗｯ

一瞬、『何か』に日光が反射する・・・・一部が金属で出来ているようだ。

MIA：
「・・・・・あれって・・・・『ボート』みたいですねぇ・・・・
　やっぱり、近くに『ひと』がいるみたいですぅ・・・
　でも・・・いいひとならいいけど・・・・さっきのひとみたいなひとだったら・・・・・・
　どうしますぅ・・・・いってみましょうかぁ？」

　
>>227（アクア兄）
　チャポッ　　　ゴボゴボゴボッ！

自身をスタンドの体内に溶け込ませることで、スタンドの持つスピードを自らのものとするアクア兄。

　　　　ドヒュッ！

ペンブローク卿：
「グフッ・・・・・
　　ク・・・・・・・ば、化け物・・が・・・・・・ぬぐッ！」

バシィッ！！
　　　　　　　　　　ドコォン！！　　　　　　　　　――――ｻﾞﾎﾞｯ

呻きながら身を起こす男が構えようとしたライフルの銃身を、『アクアリウス･アンド･ルイス』が蹴り飛ばす。
弾丸は明後日の方向へ飛び去り、銃はくるくると回り川へ落ちる。

　
　ドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズドズゥ！！！！！

『弾丸』にも匹敵するスピードの蹴りの嵐が、『ペンブローク卿』の全身に降り注ぐ。

ペンブローク卿：
「ガッ・・・・・・コ、ガフッ・・・・グ・・・ブ、ボハッ！・・・・・

　・・・ク、ま、待ち、たま、へ・・・・・・・わた、しヴォホッ・・・こ、殺せバハァ・・・・
　も、との、世界に・・・帰れブッ、なく、な・・・・ギュブフッ！・・・・・・・」

>>228（弓束）
痛みをこらえ立ち上がり、弦が折れてかけられなくなった眼鏡をポケットに収める。
落としてしまったアクセサリーは『マンモスの牙』『狼の爪』『インパラの角』の３つだ。
携帯電話は、ジーンズの後ろのポケットに入れていたのが幸いし無事のようだ。

　ｶﾘｯ

『シマフクロウの羽』を咥え直し、その感覚を用いて周囲を把握する。
疎林を構成する木々の間隔はさほど広くない―――飛んで移動するのは難しそうだ。

　　　　　ワオォォォォォオオオオ　　　　　　ワオオオォオオォオオ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｶﾞｻｶﾞｻｶﾞｻｶﾞｻ
ワォオオオアォオォォォオオ　　　　　ワオオゥ！　　　　　　　　　ワオオオォォオオ
　　　　　　　　　　　　　ｶﾞｻｶﾞｻｶﾞｻ

イヌ科動物に似た『アヌビスヒヒ』の声は、弓束から遠ざかろうとはせず、逆にその数を増している。
木々の間の薄闇に、何対もの目が輝く。
枝を伝い移動する音も聞こえる―――かなりの数の群れのようだ。
230 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/07/29(火) 23:53:35: >>229
「まあ、いざというときには、さっきみたいに叩きのめせばいいんですし、行ってみましょうか。」
「でもとりあえず用心のために、少しずつ近づいて、向こうにどんな人がいるのかを見たほうが良いかもしれません。」

とりあえず『ボート』中の人物が視認できるくらいに接近し、どんな人物が乗っているのかどうか『ＭＩＡ』と共に確かめに行くことにする。

その際、近くに身を隠せるところがあればそこに隠れる。
231 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/07/30(水) 00:31:53: >>229
『ン、ツイ……勢イでトドメとか言ッテシマッタ
　ガ……マア安心シロ、殺ス気は元々無イカラナ……』

実際は言ってはいないのだが、少々ハイになっているので気にしない。
まあパワーはそこまでスゴクないので死にはしないだろう。

『………オット、コノ状態デハ何を言ッテモ聞コエナイカ』

だがまだ他の銃とかを隠し持っているかも知れないので、
念のため最後にちょっと手を痛めつけてから、アクア兄を外に出す。

「すぅぅぅ････････フゥゥゥ～」

そして深呼吸。
232 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/07/30(水) 19:27:09: >>229
「いやぁ…お騒がせしちゃいましたねぇ………」

ぽりぽりと頭をかくと、一応『狼の爪』を手に。
『アヌビスヒヒ』は『草食性』…まあ、小動物を食べることもあるので、厳密には『雑食性』か。
とは言え、自分たちと同等より大きい生物に、自分から襲い掛かることはない。
ついでに言うなら、派手に鳴くのは闘争心ではなく、警戒心の裏返しだ……下手にアクションせずに、様子を見る。
広い視界と、よく動く首で、常に周囲の確認だけはしておこう。

「すいませぇん。
まあ、直ぐに出てきますから…と言うかさっきのは何だったんですかねぇ…？」

落としたアクセサリーが近くの枝とかに引っかかっていないかも、見ておきたい。
233 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/07/30(水) 23:17:58: >>230（みなの）
MIA：
「『たたきのめす』って・・・・・・・みなのちゃん、かげきですねぇ・・・・」

　　　ｻﾞﾌﾞｯ　　　　　ｻﾞﾌﾞｯ

足元は泥のように柔らかいが、体が沈みこむようなことはない。
『ボート』のある『浮島』の手前にある、もう一つの『浮島』の側まで移動し、草株の陰から様子を窺う。

　　　―――――――――――――

『ボート』は、軍隊が使うような大型の『ゴムボート』の後部に『船外スクリュー』を取付けた形状のため、
内部がよく見える―――誰も乗っていないようだ。

　　　　　　ﾊﾟｼｬｧｯ

また『機械音』がした。
『ボート』よりもやや遠く、こちらから見て『浮島』の反対側から聞こえたようだ。

>>231（アクア兄）
　　ガシッ！　　　ガシッ！

銃を持っていた手を念入りに踏みつけた後、本体をスタンドから分離させる。
まだ足元はふらつくが、なんとかスタンドを発現させ続けることは可能だ。

ペンブローク卿：
「・・・ガッ・・・・・・カハッ」

指の何本かが妙な方向に曲がった両手を、降伏の意思を示すようにゆっくり頭上に掲げる『ペンブローク卿』。
その顔はボコボコに腫れ、油で固めた口髭も無残に歪んでいる。

　
>>232（弓束）
そう―――『ヒヒ』は自分より大型の動物を襲うことはまず無い・・・・・
弓束の経験から得た知識によれば、『その筈』であった。

　バサッ
　
　　　　　ワオォウッ！！

　　　　　　　　　　　　　　ワオゥッ！

大きく撓らせた枝を蹴り、
体の割に巨大な犬歯を剥き出した３頭の『ヒヒ』が、頭上から弓束へと躍りかかってきた！
234 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/07/30(水) 23:51:31: 「ボートは空みたいですね、乗ってた人とかは何処に・・・」

＞　　　　　　ﾊﾟｼｬｧｯ

「ん？」

音のした方を向き、何が起こったのか確かめる。
見えずらい場合は『スーパーコーラ』で少し上から様子をうかがう
235 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/07/31(木) 00:00:24: >>233
念のためチラッと『マサイアス』の方も見ておきたい。

（ヤベー、ちょっとやりすぎたか？
　でもコイツも少なくとも一人は殺してるし、まいいかァ）

「大丈夫か？　気分はどーだ、病院行きたい感じだったらオレと同じだが。
　ワンちゃんも動物病院連れてった方がァいいな･･･」

暗に病院に行く＝外に出る方法を言えと言う。
しかし閉じこめてから放っておけばいいのに『ペンブローク卿』が
わざわざ始末しに来るとは制限時間で勝手に出られるとかなのかもしれないが。

「まあ色々聞きたいことはあるんだが、まず･･･
　さっき吹っ飛んできたのはなんでだ･･･？」

肩を押さえて出来るだけ出血しないように気をつけながら
『ペンブローク卿』が吹っ飛んできた方向を見る。
236 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/07/31(木) 19:19:00: >>233
「！！」

凶暴化しているのか、それとも……。
咄嗟に『シマフクロウの鍵爪』の生えた足で、近くの木の幹か太い枝を『掴む』…。
鳥類にとって、『足の爪』は手の代わりだ。
そのままその木へ身体を引き寄せるようにして、回避したい。

「何か…おかしいですねぇ………まさか、これは…」

次の攻撃が来る前に『ヤマアラシの爪』を準備しておく…。
……『ヒヒ』の牙には、もしかして例の『不気味な線』が走っているのだろうか。
237 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/07/31(木) 22:19:42: >>234（みなの）
『スーパーコーラ』を宙に浮かせ、視点を高くして草むら越しに『浮島』の向こう側を見る。

　　　
　　　　　ﾊﾟｼｬｧｯ！　　　　　　　ﾊﾟｼｬｱﾊﾟｼｬｱﾊﾟｼｬｱｯ！

　　　　　　　　ﾊﾟｼｬｱｯ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「キシシ・・・・こりゃ大した役得だぜェ・・・」

スタンドを介した視界に映ったのは、ボサボサの長髪にリュックを背負った細身の人間の後ろ姿。
両腕は見えない―――手にした何かを顔の前にかざしているらしい。
さらに、草に隠れてよく見えないが、その足元に白いものが横たわっているようだ。

>>235（アクア兄）
ペンブローク卿：
「ぐ・・・コホッ・・・・
　君には・・・・すまない事をしたと思っている・・・・・・
　世知辛い時勢でね・・・・・貴族の家柄とはいえ・・・・
　『仕事』というものをせねば・・・・生きることが出来ぬのだよ・・・・

　わ、分かっている・・・『出口』まで、案内しよう・・・・・・・・ﾋｯ」

アクア兄の肩越しに森の方を見た『ペンブローク卿』の顔が引きつる。

　　　ｶﾞｻｯ　　　　　　　　　　　　ｶﾞｻｯ

振り向いたアクア兄の目に、木立の中から歩み出てくる２０頭ほどの『ゴリラ』の姿が映る。
群れの先頭に立つのは、アクア兄の倍以上はある体格の、背中が美しい銀色の毛に覆われた雄。
巨大な拳を握り締め、目に静かな怒りをたたえて『ペンブローク卿』を睨み据えている。
その後方に控える『ゴリラ』達の中に、先程アクア兄が救った傷ついた雌ゴリラと、その腕に抱かれる子ゴリラの姿が見える。

　　　ホーーーーッ！

子ゴリラがアクア兄に向かい大きな叫び声を発する。

　　　　　　　　・・・・・

他の数頭の若いゴリラが、気絶している『マサイアス』を取り囲み、興味深そうに眺めている。

>>236（弓束）
ガシッ

　　　　　バサァバサァッ！！

木の幹を足でつかみ、『ヒヒ』の攻撃を辛くもかわす。

　　　　ワオォォウ　　　　　　ワウゥゥウウウ

闇を見通すフクロウの視力が、地面の上で苛立たしげに喚く『ヒヒ』達の口元に向かう。
その犬歯と、捲り上げられた唇の裏側には、
予想通り、『ハイエナ』の牙にあったのと同じ青黒い線が走っている。
そのうちの一頭の頭に載っているのは――――ニヤニヤと笑う『毛虫』。

　ゲケケケェッ！！　　　　　　　　　　　　　ワオゥウウ！
　　　　　　　　　　　ケェエッ！！　　

ザザザッ

頭上の枝葉がさらに激しくざわめく。

　　　　　　　　ザッ！！

右手に『ヤマアラシの爪』があるのを確かめた瞬間、
別の一頭の『ヒヒ』が、弓束の掴まっている木の幹の上から、宙を滑るように駆け降りてきた。
238 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/07/31(木) 22:40:24: >>237
「『ＭＩＡ』さん、なんかそれっぽい人がいますよ。」

『スーパーコーラ』の視点で男を観察しつつ『ＭＩＡ』に人がいるのを伝える。

「もう少し近づければいいんだけど・・・・・」

相手が『スタンド使い』ならば、あまり高く飛びすぎると見つけられてしまうかもしれない。
周りに『大きめの木のようなもの』が無いかどうか探しつつ、男の観察を続ける
239 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/07/31(木) 22:43:39: >>237
「しかたないにしても随分血なまぐさいの選んだなァ･･･。仕事は選べよ。
　オレはいいからそこの死んだ奴に謝っとけ。
　ま･･･死んだ人間に謝っても意味ねェけど」

矛盾する言動である。

「ん？　うおっ･･･多ッ！
（さっき『ペンブローク卿』を吹っ飛ばしたのはこいつらか？
　つうか、これマズい状況じゃねェ？
　オイ！　トドメさすフリするから死んだフリしろ）

　よし、死ねぇぇぇェェ！！」

『ペンブローク卿』の頭を勢いよく殴る（フリをする）
肩から出る血を拳の中に溜めて、殴った瞬間に血をぶちまけて擬装したい。
あとはこの作戦は『ペンブローク卿』の演技力にかかっているのだ。がんばれ。

それから上手くいったらボスゴリラにぐっとサムズアップして、飴を渡してみる。
240 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/08/04(月) 19:19:21: >>237
「んー……仕方ありませんね。
そりゃあ私は、必要以上に自然や、その一部を傷つけるのは大嫌いですけど」

ガシッ…ググッ…
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　パッ

手近な枝を鍵爪で掴んでぶら下がり、体重でしならせてから足を離す。
反動で戻る枝で近づいてきた頭上の『ヒヒ』をけん制しつつ攻撃…自分はそのまま地上に落ちながら、
咥えていた『シマフクロウの羽』を『ヤマアラシの爪』に換装する。

「ヤマアラシはその硬質化した『体毛』を、防衛のために背負っているように思われがちですが───。
実際は非常に攻撃的で、戦闘においては積極的に武器として使用し、時には百獣の王、ライオンすらも退かせるんです。

………本当はね、この力は使いたくなかったんですよ………だって…」

　　　　　　　　　　　ザ　ザ　ザ　ザ　ザ　ザ　ザ　ザ　ザ　ザ

『硬化した体毛』『鍵爪』『夜目』を得る……白衣を脱ぐと硬質化した『体毛』を逆立てた。
手近な枝を折り取って、武器にしたい。

「………一張羅が、台無しになっちゃうものですから。
それにしても、前代未聞ですね…隠れてる側が、鬼に攻撃してくる『鬼ごっこ』なんて…」
241 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/08/05(火) 23:50:24: >>238（みなの）
ｽｯ

『浮島』の上、やや左手の方向に、みなのが身を隠せそうな太さの木が一本生えている。
男から『目』を離さぬようにしつつ、足音（水音）を忍ばせて木の方へ移動する。

　　　ﾊﾟｼｬｱﾊﾟｼｬｱﾊﾟｼｬｱﾊﾟｼｬｱｯ

視点が移動したことで、男が顔の前に構えているのが、大型の一眼レフ式の『カメラ』であるとわかる。
目の前の草がややまばらになり、
そのレンズの向く先―――男の足元にある『白いもの』が見て取れた。

　　　　・・・・・・・・・・・・・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊﾟｼｬｱﾊﾟｼｬｱ

『人間の女性』の体―――――のようだ。
それも・・・・・・・『すっぽんぽん』もしくはそれに近い姿の。

>>239（アクア兄）
仲間を傷付けられた怒りは理解できる――――とはいえ、今目の前の男を彼らに殺されてはアクア兄にとってもまずいことになる。

ペンブローク卿：
「・・・・・・・ェ？」

　　　　　　　　　パ　コ　ォ　ッ　！！

殴る『フリ』だけのはずだったが、元々精密性があまり高くない上に出血による消耗が伴い、
スタンドの拳は結構深く『ペンブローク卿』の側頭部に『入った』。

「・・・・・・・・・・・」　　　　　ﾀﾞﾗﾘ

結果的にそれが幸いしたのか、顔面を血に染め脱力した『ペンブローク卿』の姿はどう見ても『死体』に見えた。

　　　　　　グフゥゥ・・・・

『ボスゴリラ』が足を止め、動かない『ペンブローク卿』をじっと見つめ、続いてアクア兄の視線と視線を合わせる。

　　　　　　　　・・・・・・・・・・・・

少し間をおいて、ボスゴリラはゆっくりと拳を開き、アクア兄が差し出した飴を掌に載せた。

「・・・・・・」

数秒間、手の上の飴を見やった後、再びアクア兄に向き直り、
風格に満ちた仕草でゆっくりと頷くと、背を向け森に向かって歩き出す。
―――それを見て、他のゴリラたちも『マサイアス』から離れ、森へと戻っていく。

　　　　　
　　　　　　　　　　　　ガサガサッ・・・　　　　　　　　　ガサッ

ボスとほとんどのゴリラ達が木立の奥に姿を消し、傷を負った雌ゴリラと子ゴリラが最後に残った。

　　　・・・・

雌ゴリラが、子ゴリラを抱いたままアクア兄に歩み寄り、
右手に持った細い木の枝のようなものを差し出してきた。

>>240（弓束）
ギギッ・・・

ヒュンッ―――　　　　　シュパァン！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ギィエゥッ！！

体重をかけ、たわませた枝を離す。
枝の先端を鼻面に受けたヒヒが吹き飛び落下する。

　　タッ
　　　　　　　　　　　ザ　ザ　ザ　ザ　ザ　ザ　ザ　ザ　ザ　ザ

着地と同時に白衣を脱ぎ捨て、『ヤマアラシ』の長所を獲得する弓束。
髪、背中、脇腹の体毛が後方へ伸び、太く鋭い『針』へと変化する。

　　　　　　ワオゥッ！
　　　　　　　　　　　　　　　ケエエエッ！！　　
　　
　　　　ワォオオゥッ！　　　　　　　　　　　　　　シャアァッ！

弓束の変貌に戸惑ったのか、地上のヒヒたちはすぐに次の攻撃に移らず、
４～５ｍの距離を保ち、周囲の木々の幹に身を隠しつつ弓束を包囲しにかかる。
その数は１０頭以上に増えている。

　ﾊﾟｷｯ
　　　―――――――――
ｶﾞｻｯ・・
　　　　　ワオゥッ！！

隙を見て手近な５０cmほどの枝を折り取った瞬間、
やや左手、１０時方向から、一頭のヒヒが突進してくる。
『針』の少ない顔から肩口にかけてを狙い、青黒い不気味な筋の走る牙が迫る！
242 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/08/06(水) 19:13:31: >>241
『毛針』を撫でながら、一人呟く。

「二足歩行が四足歩行に比べて決定的に劣っているのは…『面積』です。
敵に向ける、無防備な部分の『面積』が、あまりに大きい………まあ、だからこそ、道具を使うわけですが」

…スッ

そのまま、四つんばいに伏せた。
こうすることでまず『ヒヒ』たちに対して、『毛針』で覆っていない面を減らす。
さらに折り取った枝を咥え、顔から肩口への攻撃をやりにくくしたい。
狙うポイントのすぐ傍に何か邪魔なものがある…それだけで、攻撃というものは『やりにくい』ものだ。
ましてや『噛み付き』という極端に射程距離の短い攻撃ならば尚更だろう。
さらに『尻尾』も追加し、『尻尾』の『毛針』に引っ掛ける形で白衣を掴むと……『毛虫』の乗った『ヒヒ』を目指して、走り出す！
243 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/08/06(水) 20:38:01: >>241
『スタンド』で叩いたのではゴリラ達に見えないので
アクア兄自身の素手で殴った（フリ）をしたつもりでした。
まあ結果オーライ･･･ですよね？　･･･多分。

（あ、やべ･････大丈夫かコレ。
　うん、いや、まあ今のはしょうがねーよな。オレは悪くない）

「ウホウホウホホ！（おお、無事だったか！）」

出血と疲れであんまり派手な動きは出来ないので、声だけで喜びを表現する。
ゴリラ語風に。

「ん？　なんだこれ･･･くれんのか？　アリガトーよ」

なんだか知らないが快く受け取る。
お返しに飴をやろう。子ゴリラには約束もあるしサービスで五個くらいあげよう。
244 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/08/06(水) 21:54:56: >>241
「・・・・・・・・『ＭＩＡ』さん、あの人、敵です、間違いなくっ！！」

無防備な女の肉体を喜々として撮影する、これが『敵』で無かったら何なのだろうか。
怒りに顔を赤くしながら『ＭＩＡ』を呼びつつ、隠れながらの観察を続ける。
245 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/08/07(木) 01:14:23: >>242（弓束）
ｽﾞｻﾞｯ

折り取った枝の中央を口に咥え、四つん這いの体勢を取る。

　　　　　　　ガシッ！
　　　　　　　　　　　　　　
『ヒヒ』の牙が、弓束の咥えた枝の左側の端に喰らいつく。

　グワウゥウゥゥ！

　　　　　　　　　　　ズザザザザザ

枝を弓束の口からもぎ取ろうともがくヒヒの体を引きずるように、右手にいる『毛虫』を頭に載せたヒヒをめがけ走り出す。

　　　　ワウッ！？

慌てて木の幹の陰に隠れる『毛虫のヒヒ』。
その向こうを、一瞬白い影が横切ったのが見えた―――――

　ﾋｭｯ
　　　　　　　　　　　　　　バスッ！

右肩――咥えた枝のやや下、鎖骨の近くに強い衝撃と痛み。

>>243（アクア兄）
雌ゴリラの差し出す枝には、赤っぽい筋状の模様のある葉が数枚ついている。

「・・・・・・・」

雌ゴリラが、左手の指先を口に入れ、咀嚼するように顎を動かして見せる―――『これを食べろ』ということらしい。
植物食であるゴリラは、『薬草』としての効果のある植物を知り、怪我などの際に用いる・・・・・という動物番組の内容を、かすかにアクア兄は思い出す。

　　「・・・・・・・ホッ！」

アクア兄の手から飴を受け取った子ゴリラが高い声を発し、
その一個を口に入れると、アクア兄を真似て親指を立てた。

　　　ｶﾞｻｯ　　　　　　　　　　　　ｶﾞｻｯ

名残惜しげに何度も振り向く子ゴリラの手を引き、雌ゴリラの姿が仲間の後を追って木立の奥に消えた。

>>244（みなの）
MIA：
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

背後で、目を点にして呆然と立ち尽くしていたMIAが、はっと我に返るようにみなのを見る。

MIA：
「・・・・・みたい、ですねぇ・・・・
　あっちにいるの・・・きょう『ぐらんぷり』にでる、『ぬくみやはひる』さん・・・みたいですしぃ・・・・・」

よく見ると、みなのが先に見た全裸の女性の向こうに、もう一人の女性が倒れている―――こちらもかなり『あられもない』姿だ。

　　　　　ﾊﾟｼｬｧﾊﾟｼｬｧﾊﾟｼｬｧ　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　「・・・・ｯｸｯｸｯｸ・・・」

下卑た含み笑いを漏らしながらシャッターを切り続ける男・・・まだみなの達に気づいた様子は無い。　
男までの距離は『６～７ｍ』ほど。

MIA：
「・・・・『せんてひっしょう』で・・・・いっちゃいましょうかぁ？」
246 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/08/07(木) 19:07:00: >>245
「………！！」

枝を噛み締めて痛みを堪えながら、視線だけを動かし、右肩を確認。
例の、正体不明の攻撃……あれが再開したのだろうか。
それにしてもこの乱戦、低い姿勢で動き回る自分に的確に当ててくるこの攻撃の正体は一体……？
喰いついて来ている『ヒヒ』は首を振り回し、別の近づいてきた『ヒヒ』にぶつけて振りほどきたい。
咥えた枝が『毒』に侵されているようならば、枝ごと振り捨てるような感じで。
枝を失った後は、尻尾に引っ掛けた白衣を振り回し、威嚇しつつ顔や手足を打って『ヒヒ』を怯ませる攻撃に切り替える。
247 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/08/07(木) 22:26:47: >>245
「ほうほう、食べるのか」

人間が食べても大丈夫なんだろうか？　ちょっと一枚食べてみよう。

「･･･じゃあな、達者で生きろよ！」

葉っぱをモグモグしながら、アクア兄も親指を立てた。
ここは普通の世界じゃないらしいが、
あのゴリラ達は元々この場所の現住生物だしもう会うことはないだろう。
だがきっと親指を立てるジェスチャーは一つの文化としてゴリラ達の間に伝わっていく。
とか妄想した。

「･･･で、生きてんのか？　こいつらは」

『マサイアス』と『ペンブローク卿』の口にも葉っぱを一枚づつねじりこんでみる。
248 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/08/07(木) 22:26:48: >>245
「・・・・いっちゃいましょうか。」
「私が顔をピンポイントで狙って、ひるんだとこを『ＭＩＡ』さんが突っ込む・・・って感じはどうでしょうか？」

とりあえず『ＭＩＡ』に提案し、了解してくれたなら、『男』の顔がはっきりするぐらいにまで近寄っていく。
249 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/08/08(金) 02:05:24: >>246（弓束）
　　ヴンッ　　　　　――――バキィ！

　　　ガスッ！　　　
　　　　　　　　　　　ギャゥッ！！

振り回した力で枝が折れ、ヒヒの体は枝の３分の１ほどを咥えたまま別の一頭に激突した。――枝の残った部分には『毒』による変色は見られない。

ﾋｭﾝｯ　　
　　　バサッ！　　　　　　　　　　　　バサッ！
　　　　　　　　　　　　バサッ！　　　　　
　　ワウッ！　　　　　　　　　　　　　　　　　ワオォオゥ！

針に覆われた『尻尾』による攻撃に他のヒヒが後退する。
が、その間にも樹上から新たな『援軍』が続々と現れる。
針を警戒してすぐには襲ってこないものの、包囲の輪は着実に厚さを増していく。

『攻撃』を受けた肩口に目をやる―――
その弓束の視線が、肩に貼りつきニタニタと笑う『毛虫』の視線とぶつかった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ドドドド

>>247（アクア兄）
葉を一枚口に入れ、噛んでみる。

　　　ｼｮﾘｯ

かすかな苦味を舌に感じつつ呑み込む。
――――少し経つと、朦朧としていた意識が眠気覚まし用ガムを噛んだ後のようにすっきりとし、右肩の銃創の痛みもわずかだが和らいだように感じる。

「・・・・グッ・・・コホッ！ゴフッ！」

葉を口にねじ込まれた『ペンブローク卿』が、咳き込みながら身を起こす。

　　　　ﾌﾝ･･･ﾌﾝ　　　　キュフゥッ・・・・

『マサイアス』は、葉を鼻先に近づけただけで目を覚ますと、
戦意喪失を示すように腹を上に向け四肢を宙に挙げた。

>>248（みなの）
MIA：
「・・・・おっけーですぅ」

決意を込めて頷くと、両手の指を組んで『踏み台』を作るMIA。

　　ｻﾞﾎﾟｯ
　　　　　　　　　ｶﾞｻｯ　

MIAの手を足掛かりにして『浮島』の上に這い登り、木の根元を回り込むように『男』に接近する。
シャッター音のせいで、草を踏むみなのの足音も男には聞こえていないようだ。
これなら楽々と不意を突ける――――――
　　
　　　ザバァアッ！！　　　　　　　「ふゃわぁっ！！？」

大きな水音とともに、みなのに続いて這い上がろうとしたMIAが素っ頓狂な声を上げる。
MIAの足元の水面が不意に『盛り上がった』のだ。

「・・・・・・あ？」

男がカメラを下げ、ニキビだらけの顔をみなのたちの方に向けた。
250 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/08/08(金) 22:41:28: >>249
「こ、これは･･･････････ッ！！　･････････････苦い」

アクア兄は甘党なので苦いのは嫌いなのだ。

「しかし良薬口に苦しという言葉にあるからなッ！
　パワーが今まで以上に回復してきたぞッ！！」

ジョセフの血を飲んだＤＩＯ様のような台詞を吐く。
アクア兄は単純なのでプラシーボ効果でスゴイ回復した（と思いこんだ）

「おっ、生きてたか。スマンな、ちょっと力加減を待ちがえた････
　まァ怪我のせいだからオレだけの責任じゃないってことで。で、立てるか？」

『ペンブローク卿』が歩けないようならば、さすがに担いで行けるほど余力は無いし
ここでちょっと休むことになるだろう。色々聞きたいこともあるから好都合でもあるが。
251 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/08/08(金) 22:58:33: >>249
（やばい！！気付かれた！？）

とりあえず音などでここに誰かいると気付かれてしまうと思う、
その前に一発最大級の『能力』を男の頭部にお見舞いしてやる（パス精ＣＤＢ）。

「『ＭＩＡ』さん！！どうしました！？」

そのあと、叫び声をあげた『ＭＩＡ』の方を向き、何が起こったかを調べたい。
（ちなみに『スーパーコーラ』は男がどうなったかを知るためにまだ男の方を向かせている。）
252 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/08/09(土) 20:35:48: >>249
何体いようと…一度にこちらを攻撃できる数が増える訳ではない。
（攻撃が途切れない危険性はあるが）
その点については問題ない、が………。
とりあえず肩の負傷度合い、そして『毒』を受けていないかを確認する。

「むぅ……！」

『白い影』の方に移動しつつ、首を動かし、『毛針』で『毛虫』を払い落としたい。
さらにこの移動中、地面に這っている『蟻』が居ないかも探しておこう。
253 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/08/09(土) 22:24:53: >>250（アクア兄）
ペンブローク卿：
「ゴフッ・・・・・あ、有難い・・・・君は、命の恩人だ・・・・・
　君のような『紳士』は、私の故郷にも滅多に居なくなってしまった・・・・・・」

単なるオベッカか本心からか判らないが、そんなことを呟きつつ顔の血を袖で拭い、石に腰を掛ける『ペンブローク卿』。

ペンブローク卿：
「ﾌｩｯ・・・・す、少しだけ休む時間を貰えないだろうか・・・
　『出口』まではそれほど遠くない・・・・・」

>>251（みなの）

　　　　ボシュゥンッ！！！

男：
「―――――ぶぐッ！？」　　　　　　　　　ドザッ

顔面に『発泡』を食らった男が仰向けにぶっ倒れるのを見届け、MIAのほうを振り向く。
・・・・その視線が、MIAのものではない巨大な『顔』とぶつかる。

ttp://www.fotosearch.jp/DGV077/200190875-001/
ブフウウゥウウゥゥ

MIA：
「わっ、たっ、とっ・・・・・ひはっ・・・・・」

水面に現れた『ピンク色のカバ』の背中の上で、両腕を振り回し懸命にバランスを取ろうとしているMIA。
みなのが手を伸ばせばかろうじて届きそうな距離だが・・・

>>252（弓束）
　ﾊﾟｼｯ！

『毛虫』は、弓束の頭部の針の先にはじかれ地面に落ちた。
攻撃を受けた肩口には、鈍い痛みは残っているものの、出血や毒に侵された感覚は無い。

　　　　ダッ！

『白い影』の見えた方向に走り出す―――が、
すでに移動したのか、その位置には何も見当たらず『蟻』も居ない。

　　　ビシィッ！

弓束の頭から３０ｃｍほどのところにある木の幹に、突然小さな穴が開き、木っ端が飛び散った。

　　　　　　ズザッ！
　　　　　　　　　　　　　　グゥゥウゥ・・・・

瞬間足を止めた弓束の前に、一頭の『ヒヒ』が立ちはだかる。
弓束とほとんど変わらないほど巨大な体躯。
その肩の上にも、あの『毛虫』がとまっている。
254 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/08/09(土) 22:42:44: >>253
「わ、かわいい・・・・じゃなくて『ＭＩＡ』さん！今そっちに・・・・」

男がぶっ倒れるのを確認し、『ＭＩＡ』に向って手を伸ばし、全力でひっぱる。

「でも『ピンク』・・・？この子、なんか・・・・・」

また『ピンクのカバ』を少し観察し、色以外に不自然な点がないかもできる範囲で調べる。
255 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/08/09(土) 23:22:00: >>253
「おお、そうかじゃあ存分に休め」

単純なので褒められるとすぐに気をよくするのだ！

「しかしよォ、休むのはいいが……大丈夫なのか？
　会場の規模から考えて、お前のように雇われた奴はまだ結構いるんだろォ？
　見つかったらしくじったお前もヤバイんじゃあねえのか？」

『ペンブローク卿』の身を案じているような言い方だが
情報を聞き出そうとしているのが結構丸わかりだ。
でも実際、心配も２割くらいは入っている。

アクア兄も傷を止血して休む体勢に入ろう。
256 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/08/11(月) 14:16:35: >>253
（この『謎の攻撃』……。
何より不思議なのは………見えないこと、ですね………）

『ヤマアラシ』化している今ならまだしも、『シマフクロウ』の視力で捕捉できなかったのだから、相当の早さだ。
『毛針』のある場所に当たればいく層にも重なった硬質の『毛針』で防げるだろうが…少ない部分に当たれば
この通り、ダメージを受けてしまう。

（それに…妙に『命中率』がいい………………的確に、こちらを狙撃してくる…！！）

タンッ…！

『ヤマアラシ』は…その攻撃の特色上、『後ろ向きに走る』ことにも、非常に長けている。
咄嗟に『バック走』に切り替えつつ……。

「ふひゅッ……！！」

>>242でこっそり口に含んでいた『毛針』の先端を、『含み針』の要領で『毛虫』めがけて吹き付ける。
同時にこの『含み針』は、『ヒヒ』の顔の近くも掠める形になる……これで『毛虫』を射抜きつつ、『ヒヒ』を怯ませたい。
257 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/08/11(月) 21:58:50: >>254（みなの）
フゴアアアォアアア・・・・・

『ピンクのカバ』が、欠伸をするかのように大きく口を開く。
その体からは、南国の花か果物を連想させる『甘い香り』が強く漂っている。　

ﾄｯ…　　ザッ

みなのの差し出す手を握ったMIAが、『カバ』の鼻先に足をかけて浮島の上に着地した。
吹きつける風が、『甘い香り』をみなのの居る方向へ運ぶ。

MIA：
「はっ、ふわぁ・・・・さ、さんきゅーですぅ・・・
　―――――！
　みなのちゃんっ！　あぶなぁぁいっ！」

　　　　　　ガシッ――――ドサッ！

礼を言いかけたMIAが、いきなりみなのの体を抱きかかえ、覆いかぶさるように諸共に地面に倒れ込んだ。

>>255（アクア兄）
ペンブローク卿：
「・・・・・『依頼人』については・・・話したいのは山々だが・・・
　用心深い存在のようでね・・・・肝心な部分は私もほとんど知らない・・・・
　『依頼人』の関係者で私が接触したのは・・・長い髪の東洋人の若い娘だけだ。
　その女も、おそらくは雇われた内の一人だろうと思うがね・・・」

　　ｷｭﾌ・・・

『マサイアス』が、尻尾を後脚の間に挟んでゆっくりと起き上がる。

ペンブローク卿：
「・・・そ、それもそうだな・・・・
　では、そろそろ行こう・・・
　『マサイアス』を先に立たせる・・・・君の視界から出ないように注意しよう。
　・・・ついて来てくれたまえ」

立ち上がった『ペンブローク卿』の背後、少し離れた石の上に、何か四角いものが落ちているのが目に入った。
　

>>256（弓束）
太陽はすでに地平線の下に没し、林は急速に宵闇に包まれていく。
その中でこれほど的確に命中させてくるとは・・・
敵は、あの『毛虫』以外にも何らかの能力を使うというのだろうか？

　　ダッ・・・　　　
　　　　　　　ダダダッ！

体の後方に向かって伸びる『針毛』を活かし、『攻撃を兼ねた後退』を行う弓束。

　　　　　　　　　　ギャッ！
　　　ギェエッ！　

背後から追ってきた何頭かのヒヒが『針毛』に刺され、悲鳴を上げて離れる。

　　　　ﾌﾟｯ！
　　　　　　　　　　　　　　プチュンッ！

口から飛ばした『針毛』は、群れのボスとおぼしき巨体のヒヒの肩から『毛虫』を弾き落とした。
『針毛』の先端についた無数の微小な『返し』によって唇が傷つき、口の端から血が流れ落ちる。

グウォウゥウウゥ・・・

巨体のヒヒはほとんど動じない。
弓束の正面に回り込み、ゆっくりと距離を詰めてくる。
周囲はヒヒの群れによってほぼ完全に包囲されているが―――
この『ボス』を倒せれば、他のヒヒは算を乱し逃げ散るかもしれない。
258 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/08/11(月) 22:13:31: >>257
「もういいのか、じゃあ行くか」

なにか急かしたような形になってしまっただろうか･･･。
まあ歩けるくらい回復したなら大丈夫だろう。

「なーんかまだ厄介事が起きそうな感じだなァ･･･。
　マジに何が目的なんだか――――
　･･･ん？　なンか落ちたぜ」

『ペンブローク卿』の落とし物だ、と思ったので拾う。
259 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/08/11(月) 22:14:35: >>257
「『良い匂い』・・・・」
（でもこんなところにこんな良い香りの花なんて咲いてないと思うし・・・ますます怪しくなってきたね。）
「『ＭＩＡ』さん・・・うわあっ！？」

この不自然な『甘い匂い』をだすカバに疑いの目を向けつつも、『ＭＩＡ』に釣られて地面に倒れ伏す。

「どーしたんですか『ＭＩＡ』さん、なにかあったんですか？」

なにか不自然に倒れこんだ『ＭＩＡ』を不思議がり、『ＭＩＡ』の顔を見上げる。
260 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/08/12(火) 21:19:47: >>257
「…………むむ………」

尻尾で白衣を振りながらにらみ合う。
ここで退いては駄目だ、ここで退けば……そこで勝負が決まってしまう。
四肢に力を込めながら、間合いを計る………。

「…………言葉が通じると、楽なんですがね…。
『ドクター・ドリトル』のようには、行きませんか………」

スタンドは一人一能力。
『毛虫』のスタンドが『毒』以外の何かを持っているとは考えにくい。
むしろ……別のスタンド使いがまだ居る、と考えた方がいいだろう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　……バフッ！！

先ほど穴が空いた樹に近づきながら、『ヒヒ』がさらに間合いを詰めてきた瞬間、白衣を被せて視界を封じ、
さらに尻尾を捻って白衣に刺さった『毛針』を引き抜きたい。
『毛針つき白衣』は『ヒヒ』に絡みつくだけでなく、『毛針』が引っ掛かり、簡単には外れなくなるはずだ。
261 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/08/12(火) 22:42:48: >>258（アクア兄）
シャツの裾を裂いて応急の止血をした後、四角い物体に近づく。
拾い上げてみると、革製の財布であることがわかる。
分厚く膨らんでおり、財布自体も質屋に持っていけば結構な値が付きそうな代物だ。

ペンブローク卿：
「！　そ、それは・・・・・
　・・・・あー・・・よろしければ・・君に進呈しよう。
　些少だが、報酬の手付金が入っている・・・治療費の足しにしてくれたまえ。

　では、行こうか・・・
　『出口』は、この上流の『滝』の近くだ」

ド　ド　ド　ド　ド

『マサイアス』の数ｍ後から、『滝』の音の聞こえる方角に向かい歩き出す『ペンブローク卿』。

>>259（みなの）

　　ドシュゴオオオオン！！

倒れ込むみなのとMIAの頭上をかすめるように、何かが背後から高速で飛び過ぎる。
　
　　　　　パキッ！
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　ブフォッ！？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　シュゴオオオ

『何か』は、『ピンクのカバ』の大きく開いた口の中の牙状の歯にぶつかり、素早くみなのの後方―――『カメラの男』の居た方向に戻っていく。

　　　　　　　―――カシッ

　　「・・・・・・ﾊｧ・・・ﾊｧ・・・ﾊｧ・・・」

『カバ』の驚いた声に続いて、背後から荒い呼吸音を伴った男の声が聞こえる。

>>260（弓束）
『野生』が支配する世界では、『恐怖』を見せた者はその瞬間『敗者』となり、
『敗者』は、あらゆる生物から『餌食』とされる運命を辿る。

しかし―――――『スタンド使い』とは、『運命に立ち向かう』力を授かりし者。

　グワォウッ！！
　　　　　　　　　　　　ダダダダダ

『ボスヒヒ』が、青黒く染まった『毒牙』を剥き出し、弓束に突進する。

　　　　ダッ！
　　
　　ブ　ォ　ッ　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　バサァッ　　
　　　　　　
振り回した尻尾の先の白衣が、『ボスヒヒ』の顔と上半身を覆う。
体を反転させ、尻尾を針毛もろとも白衣から離す。

　　　　　　　グアウウゥゥウウゥッ!!　　　グウゥゥワァオオゥ!!

文字通り『針の莚』のようになった白衣を体から引き剥がそうと地面を転げ回る『ボスヒヒ』。

ﾋｭｯ　　　　　　　　　　　ﾋｭｯ
　　　　　ボフッ！　　　　　　　　ボフッ！

弓束の『前脚』と化した手の近くの地面に突然穴が開き、小さな土煙が上がる。
『例の攻撃』―――今度はやや高い位置からのようだ。
262 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/08/12(火) 22:57:59: >>261
「あン？　･･･いーよ別に、お前の方が重傷だろ。
　それに動物は医療保険使えねェからな」

さっきの『ペンブローク卿』の話を聞いて、じゃあ貰っておくぜウハハハハ
などと言えるだろうか？　いや、言えない。反語的表現。
アクア兄は欲望には割と弱いが、罪悪感にも結構弱かった。
財布は返しておこう。

「ところで、この空間についてはどこまで知ってんだ？
　多分『スタンド』関係なんだろーがよォ･･･それにしたって規模がデカイぜ」

『ペンブローク卿』の後をついて行きながら話しかける。
263 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/08/12(火) 23:03:51: >>261
「うわっ！！速い！？」
（もう！？何が何だか・・・分かんないよっ！！）

とりあえず『ＭＩＡ』の腕の中から少しでも這い上がり、今の状況を・・・
さしあたって近くにいるであろう『息の荒い男』の様子と返事のなかった『ＭＩＡ』の様子を確かめる。
264 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/08/13(水) 00:08:52: >>261
白衣を投げると同時に…>>261で、近づいていた樹に飛びついている。
そのまま手近な枝を折り取ると、そのまま転がる『ボスヒヒ』にダイブした。

「…空中に居た時よりも、若干…命中率が下がっているような………。
もしかしたら、ただの空気銃か何かでしょうか……ね」

両手に枝を握り、体重の乗った両足の踏みつけを『ボスヒヒ』の腹部に入れる。
折り取った枝は牙を防ぐ盾にし、白衣越しに見える口に横向きにねじ込んで、布とこの枝で口を封じ込めにかかりたい。
また今まで受けた衝撃から、飛び降りる際に『謎の攻撃』があったとしても、吹っ飛ばされるほどの威力は無いはずと判断。
軽い攻撃で外すより、全身で飛び込んだほうが外す可能性は低いだろう。

　　ＶＶＶＶＶ　　　　←牙
■■■■■■　　　←棒
　　ＶＶＶＶＶ　　　　←牙
265 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/08/13(水) 22:19:59: >>262（アクア兄）
ペンブローク卿：
「・・・・・・・・ありがとう。君は本物の紳士なのだな・・・
　君のような人物を傷付けてしまったことを恥じ入るばかりだ」

殊勝な顔付きで財布を受け取る。

ペンブローク卿：
「『この世界』について私が知っているのは・・・
　先程も言ったように『人間が住んでいない』ということと、
　少なくとも『地球』と同じかそれ以上の広がりを持っているらしいこと、
　それに、君と同じような『特殊な能力』を持つ者にかかわっているということだけだ。
　その『能力』で『創られた』世界なのか、あるいは元々存在していて、その『能力』が『出入口』となっているだけなのか・・・
　能力を持たない私には、知ったとしても理解の範疇を超える事柄かもしれんがね・・・・・」

ド　ド　ド　ド　ド　ド　ド　ド　ド　ド

男と犬の後を歩くうちに『滝』の音は次第に大きくなり、かなりの大声を出さなければ会話は困難になってきている。　

>>263（みなの）
男：
「ﾊｧ・・・ﾊｧ・・・
　いま妙な真似したの・・・オメーかァ・・・・？
　ガキが大人に『おいた』するとどーゆー目に遭うか・・・教えてやろうじゃねーの・・・」

今しがた『スーパーコーラ』の一撃を喰らった男が、もう立ち上がっている。
その顔は茹だったように上気し、口の端からは唾液が糸を引き、さらに醜悪な形相と化している。
そして、両手にはカメラではなく、黒い金属的な光沢を帯びた『手袋』のようなものが見える。

　　ガシンッ

男が、『手袋』のはまった左の握り拳をみなのの方に突き出す。

MIA：
「みなのちゃん！
　そのひとの『て』・・・・『ろけっとぱんち』みたいに・・・・・！！」

　　　　ドシュゥッ！！

MIAの言葉が終わるより早く、男の肘のあたりから青い炎のようなものが噴出し、
『拳』が、体を起こしたみなのの顔に向け高速で迫る！

>>264（弓束）

　ダッ！

地面を蹴り、手近な木の幹から伸びる太い枝を両手で摑む。
　
　　　――――――――――

瞬間、少し離れた位置、より高い枝の上に座っている『白い服を着た人影』が視界の端に映った。

　　　バギバギィ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　ドスゥッ！！

落下する自分の体重を利して枝を折り取り、『ボスヒヒ』の胴に強烈なストンピングを叩き込む。
そのまま、布越しに相手の頭の位置を予測し、水平に枝を突き出す。

　　　グワウゥウウゥウ！！！
　　　　　　　　　　　ビィッ！　　　　バキッ！！

青黒い牙が布を突き破って飛び出し、枝をがっちりと咥え込む。

　ガシッ

同時に、布に封じられていない片方の後足の指が、弓束の左のふくらはぎを摑んだ。
人間の足とは違い手同様に使える長い指が、弓束の足に強い力で食い込む。

　ﾋｭｯ―――　　　　　ビシッ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ビシィッ！

『右肩』と『右頬』。
衝撃と痛みが続けざまに弓束を襲い、思わず枝を離しそうになる。
この状況でヒヒにはかすりもしない―――仮にスタンド能力でないとしても、その攻撃の精度は確かなようだ。
『ボスヒヒ』と同時に、弓束自身も動きを封じられた――このままでは狙い撃ちにされる恐れがある。
266 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/08/13(水) 22:32:03: >>265
「いやァ、まあ･･･ﾊﾊﾊ、気にすんな」

普段あんまり褒められた事がないので、ちょっと痒くなる。
ちなみに女性に褒められた時は調子に乗る。

「『地球』と同じってェ･･･そりゃスゲーな。
　造られたにせよ、そうじゃないにしろ別の星って事か。
　いや、人間の住む前って可能性もあるかな･･･」

改めてあたりを見回す。
残念だ、夜だったら星座でここが地球かどうか分かるのだが。
267 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/08/13(水) 23:05:38: >>265
「あんたなんか大人じゃないもん！！へんたい！犯罪ｓ・・・うひゃあ！！」

ロケットパンチの如くとんできた男の手を、横っ飛びで回避する。

早すぎるようであれば本体であろう男の足を払うように『能力』を発動し、
すっころばせて『ロケット腕』の軌道が変化しないか試してみる。
268 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/08/14(木) 19:27:12: >>265
「痛ッ……一体これは…………っ！！」

放置しておくのは危険だが、この間合いでそちらに気を取られるのはもっと危険だ。

ドスッ！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　…グィッ！！

『ボスヒヒ』の腹に右足で膝蹴りを入れて、一瞬身体の力を緩ませる。
そのままその膝を支点に身体を反らせながら、身体全体を使い枝を引っ張って『ボスヒヒ』の頭を浮かせたい。
これにより謎の攻撃を回避しつつ、『ボスヒヒ』への被弾を狙い、さらに───

　　　　　　　　ドカッ！！

そのまままた前に倒れるようにして、『ボスヒヒ』の後頭部を地面に思い切り打ち付ける！！
争いごとは好きではないが、伊達に世界中をふらふらしている訳ではない……。
普段なら耳を掌で打ち、朦朧とした所を耳を掴んで壁やアスファルトに後頭部を叩き付けるところだ。

ところで…先ほどから来るこの『謎の攻撃』だが、飛んでくる方向は常に同じなのだろうか？
路上ほどの威力は見込めないだろうが、殺すつもりもないのでこれくらいで丁度いい。
269 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/08/14(木) 21:14:59: >>266（アクア兄）
空を見上げる。
―――先刻よりやや薄暗くなっているものの、空の大半が雲に覆われており星は見えない。

　　　　　ド　　ド　　ド　　ド　　ド　　ド　　ド　　ド　　ド　　ド

やがて、行く手にかなりの落差がありそうな、巨大な『滝』が姿を現した。
滝壺に落ちる水が細かい霧となって周囲にたちこめており、視界がやや利きにくくなっている。

ペンブローク卿：
「―――――この滝の『裏側』に『出口』がある！
　足元が滑りやすい・・・・・私の足跡を踏みながら来てくれ！」

滝の轟音にかき消されないよう、アクア兄の耳元に顔を近づけ声を張るペンブローク卿。
マサイアスに続き、滝壺の縁の岩肌のコケに足跡を残しながら進んでいく。

>>267（みなの）

ダッ！！　　　　　　　――――ヒュゴオォンッ！！

MIAの声を聞き右へ体をかわしたみなのの耳元を、きわどい所で『腕』がかすめ過ぎる。

　　ポフッ！

能力を発動させるが、攻撃をかわすことに意識が向いたためわずかに狙いが逸れ、男の足元の草を数本はじき飛ばすにとどまる。

男：
「・・・あ～？　てめー・・・確か『MIA』って言ったっけ・・・
　わざわざ来てくれるとは、今日はトコトンついてるなぁ・・・・・
　てめーの写真も撮って、こいつらの写真と一緒にあの会場で派手にバラ撒いてやる・・・ある意味『人気者』になれるだろーぜェ・・・・・・
　そっちのガキは・・・・俺の守備範囲じゃねーが、ま、撮っときゃ需要はあんだろ・・・・・
　『仕事』なんでな・・・・・覚悟してもらうぜェ！」

MIA：
「なっ・・・・・！！
　そっ、そんなこと・・・ぜったい、させませんよぉぉおおお！！！」

　　　ズギュン！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　シュゴオオオオオオ

スタンドを出し、みなのと男との間に立たせるMIA。
上空で大きく弧を描き反転した『ロケット腕』が再び接近してくる―――距離が遠く、二人のどちらを狙っているのかまだ判断できない。

>>268（弓束）
　ドスッ！！

自由な方の膝を『ボスヒヒ』の腹に打ち下ろし、牙の食い込んだ枝ごとその上半身を持ち上げる。

　　　　ビシィッ！
　　　　　　　　　　
ヒヒの肩のあたりの布の表面が一瞬凹む。
先ほどの２発と同じ方向―――右斜め上方、『白い人影』の見えた方向からのようだ。

　　　　　　　　ドカッ！！
　　　　　　　　　　　　　　　　ギャウッ！！

ヒヒの後頭部を地面に叩きつける。
後足の指が弓束の左足から外れた――が、もう片方の後足が下から弓束の腹を蹴り上げる。

　　　ガッ　　
　　　　　　　ドザァ！！

衝撃と慣性によって、弓束の体は、枝の両端を摑んだまま『巴投げ』のような体勢で一回転し前方に投げ出される。

　　　　　　　　　　ｷﾗｯ

背中から地面に落ちた弓束の目が、光るものを捉えた。
細いチェーンと、その先に付いた『マンモスの牙』。
右手２～３ｍほどの距離――下草の根元にひっかかっている。
270 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/08/14(木) 22:18:18: >>269
「おー･･･ああ、わかった！」

滝の荘厳さに一瞬、気をとられたが
ここではぐれて帰れなくなってはどうしようもない。
見失わないよう、転ばないように慎重に進んでいく。
271 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/08/14(木) 22:32:52: >>269
（とりあえず今はあの『腕』のことは考えない・・・！
今は本体を・・・・）

戻ってくるのに時間が少しあるであろう『腕』ではなく
『腕』の本体を見据え能力を発動しようとしたとき、みなのに有る疑問が浮かぶ。

（さっきの『カバ』・・・男に集中してて忘れてたけど・・・なんか変な予感がする・・・かな？）

というわけで、男に対し、二三発ほど『足元』をねらって『発泡』を行いつつ（パス精ＤＤＢ×３）
先ほどから動きのないカバに少し目を向け様子を見る
272 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/08/16(土) 23:03:07: >>269
「うっ…………ぷ…！」

お昼に食べた乾パンを戻しそうだが勿体無いので堪える。
『謎の攻撃』を防ぐため、『尻尾』を体の前面で振り『盾』にして、枝を掴んだまま地面を蹴って滑り、
『ボスヒヒ』の頭部に頭突きを入れたい。

「流石……ですね…！！」

この頭部への連続したダメージで、『ボスヒヒ』を朦朧状態にすることを狙おう。
273 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/08/17(日) 19:00:24: >>270（アクア兄）

　　ド　　オ　　オ　　オ　　オ　　オ　　オ　　オ　　オ

滝に近づくにつれ、霧は冷たい水飛沫へと変わる。
ペンブローク卿が足を置いた位置を見逃さないよう、岩を踏みしめながら歩いていく。

　　　
　　　　　オ　　　オ　　　オ　　　オ　　　オ　　　オ　　　オ　　　オ　

不意に周囲が暗くなり、空気が冷たくなる―――滝の裏側に入ったようだ。
全身はほとんどずぶ濡れになっている。

　ウォンッ！

ペンブローク卿：
「・・・・・あそこだ！」

目を凝らすと、前方で立ち止まっている『マサイアス』の側の岩肌に、洞窟のような穴が口を開けている。
その口は、人間が四つん這いになってやっと通れそうな大きさだ。

>>271（みなの）
ポンッ！！
　　　　ポフッ！　　ポフッ！

男：
「だァッ・・・とッ！？」

男が踊るように足踏みを繰り返す間に、背後の『カバ』の様子に目を向ける。

　　　　　　　ﾌﾞﾌｩ・・・・

『カバ』は、水面からピンク色の顔を半分出したまま、じっとこちらを見ているだけだ。
『甘い香り』は依然漂ってきているが、みなのの体にはこれといった異状は感じられない。

MIA:
「みなのちゃん！　またきますよぉっ！」

　　　　　ゴオオオオオオ！！！

斜め上方から再び飛んでくる『腕』に対し、MIAのスタンドが拳法のような構えを取り待ち受ける。

>>272（弓束）
枝を摑んだまま、地面を蹴って体を滑らせようとする。

　　　　ザスッ！　　　・・・ザスゥッ！！

が――――――『ヤマアラシ』の長所が意外な形で災いをもたらした。
落下した弾みで地面に突き刺さった背中から腰、そして尻尾の『針毛』が、『抜けない』。
ヤマアラシの『針毛』の表面には、敵に刺さった際に抜けにくくするための細かな『返し』が無数に付いているのだ。
　　
　　　ビシッ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　ピシィッ！　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾋｬﾊﾊｯ
大地に仰向けに『磔け』にされたような状態となった弓束の右太腿、そして脇腹に、
聞き覚えのある甲高い『笑い声』とともに、『例の攻撃』が降り注ぐ。　　

　　　　　　　　　　　　　バギッ！
　ビリバリィイイッ！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ダッ！

その隙に白衣を引きちぎり拘束から脱出した『ボスヒヒ』が、枝から口をもぎ離し高く跳躍。
先ほどのお返しのつもりか、怒りに顔を歪ませ、全体重を乗せて弓束の無防備な鳩尾めがけ落下してくる！
274 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/08/17(日) 22:21:20: >>273
（あの男がよけるのに集中してても全くぶれてないね・・・）
「だったら！！」

カバの事は忘れ、男の『下腹部あたり』を狙って『能力』発動（パス精ＣＤＢ）、本体である男を集中して狙う。
また『腕』が近いようであれば、↑を中断しよけることに専念する
275 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/08/17(日) 22:42:02: >>273
「……確かに。これは言わねぇと分かんねえわな。
　入る時は何の条件も無しで、出るのがこんな難しいってオカシイぜ……」

何の条件も無いのはあり得ない、としたら『プログラム』あたりが怪しいか。
単純にタイミングから考えて会場の扉の方が可能性が高いかもしれないが。
まだ無くしていなかったら『プログラム』を試しに液体化してみる。スタンド物質じゃないよな、これ？

「しかしこれ、何処に出るんだァ？
　出たら即敵と遭遇とかなったら嫌だな……」

とりあえずは慌てて走っていっても転ぶだけなので、ゆっくり歩いて洞窟まで移動する。
276 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/08/18(月) 19:31:31: >>273
「む…」

思い切り滑れば『毛針』は抜けると踏んだが、意外に強い自分の毛根に少し感心する。
が、まあ……こうなることは、全く予測できなかったわけでは無い。

「やはり、そう来ましたね。
攻撃には、同じ攻撃で返してくる……『やり返す』というのは、怒りで闘争を行う生物が須らく選ぶ方法です。
……あなたは、どうして私が、『目隠し』を仕掛けてから、その攻撃をしたか理解していますか…？」

既に、こうなる可能性は予測していた。
落下してくる『ボスヒヒ』に合わせて、膝を立てる…つまり、『ボスヒヒ』は自分から、膝の上に腹部を落とすことになるだろう。
とは言えこのままでは、それが命中しても『牙』にやられる可能性がある。
さらに両掌を合わせて指を組んで突き上げ、『ボスヒヒ』の胸も打ちたい。
胸部……心臓部への強烈な衝撃は心室細動を引き起こし、時として『心臓麻痺』を引き起こす。
同時にこの攻撃で、牙を身体に届かせないようにしたい。
『ボスヒヒ』の体重は肘を地面で支えることで、耐え凌ごう。

「……自爆、を、避けたかったんですよね………こういう風な」
277 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/08/18(月) 22:30:04: >>274（みなの）
ポフッ！　　　　――――ガィンッ!

『発泡』は、偶然その位置に移動した男の『右腕』に防御された。
あの『手袋』――――相当に硬いようだ。

MIA：
「『うぇっとさ～ん』っ！！」
　　　　　　　　
　　　　　　　ガ　シ　ィ　！！

みなのの眼前に迫った『ロケット腕』を、MIAのスタンドの両手がつかみ捕えた。
―――――が、

　　ゴシュオオオ　　　　　　　ガグッ
　　　　　　　ガグッ　　　　　　　　　　　ギュオオン　　　　グィッ
MIA:
「わ、ひはっ、わわわっ、わ」

空中で暴れる『腕』に振り回されている。
パワーでは男のスタンドの方が優っているらしく、つかんでいるだけで精一杯の様子――次第にみなのの傍から離れていく。

男：
「遠隔攻撃できる分、たいしたパワーが無え・・・ってとこか・・・
　だが、俺様の『ハイ・ハイ・マジンガ』は・・・ちっと性能が違うぜ！」

　　　ドシュウッ！

男の『右腕』が『射出』される・・・一直線にみなのを狙っている！

>>275（アクア兄）
ポケットから『プログラム』を出し、能力を発動してみる。
すでに水を吸ってくしゃくしゃになっていた紙切れは、瞬時に液体化してスタンドに取り込まれた。

ペンブローク卿：
「・・・・・・・・ム？」

ペンブローク卿が、怪訝な表情で洞窟の口に目をやる。

　　　―――――――――――――――

アクア兄は先程より近づいているはずなのに・・・洞窟の口が『狭くなっている』。
さっきまでは四つん這いで楽に通れそうだったが、匍匐前進でなければ潜りこめそうになくなっている。

　　　　ウォフッ！　　ウォフッ！

マサイアスも異変を感じ取ったのか、しきりに吠えている。

ペンブローク卿：
「『閉じていく』・・・・・！？
　ば、バカな・・・こんな事は聞いていない！
　君が先に行ってくれ・・・急いで！」

>>276（弓束）

　　ガスッ！！

プロレス用語で言う『剣山』のように上へ突き出した弓束の膝頭が、落下してくるボスヒヒの腹部を捉えた。

　　　　　グフゥ！！

苦痛の叫びを上げつつも、ヒヒの長い腕が弓束の喉をつかみ握り潰そうとする―――――

　　　　　　　　　ド　ゴ　ッ

祈る形に組んだ両拳を『スレッジハンマー』のように突き上げる。

　　―――――――――

　　　　　　　　　　　　　　　コフッ

数瞬の静寂の後、軽く咳き込むような声を発して『ボスヒヒ』の体は崩れるように弓束の上から離れた。

　　ビシッ！

右側頭部に走る鋭い痛みが、『まだ終わっていない』事実を弓束に告げる。
身動きがとれない状況にも変化は無い―――むしろ『ボスヒヒ』の体重により毛針がより深く地面に食い込んでしまっている。
このままでは『マンモスの牙』にも手が届かない。
278 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/08/18(月) 23:23:52: >>277
「『ＭＩＡ』さん！？ええいっ！」

こちらへ向かってくる『腕』をなんとかかわし、
がら空きになった本体へもう一撃同じ所へ『能力』を喰らわせたい
279 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/08/18(月) 23:28:31: >>277
「ふつーの紙だなこりゃ･･･やっぱ扉の方か？
　って、なにィィ！？」

もしかしてこの中で起こっている出来事は相手に筒抜けなのか？
しかしだとしたらこんなギリギリではなく此処に来る前に閉じていても良さそうだ。
はたまた登録された人間以外が通ろうとすると閉じる仕組みなのか。

「いや、時間がねぇぜ･･･『全員いっぺんに行く』！！
　速度優先で行くからちょいとぶつけたりしても勘弁してくれよ。文句は後で聞く」

どう見ても普通に行っていたら全員は間に合わない。強行手段だ。
『アクアリウス･アンド･ルイス』で再度アクア自身を『液体化』し
『ペンブローク卿』『マサイアス』を掴んで洞窟に突入する。

『アクアリウス･アンド･ルイス』に骨格というものは存在しない。
パワーが無いのがネックだが、手以外を液体形態にすることで摩擦を無くすことでカバーする。
『ペンブローク卿』と『マサイアス』は水流に流されるかのように運ばれていくだろう。
途中で引っかかるような物があったり、大きさ的に通れなかったりしたら（可能ならば）『液体化』して通る。

二人は息が出来ないが、それはこっちも同じなので我慢して貰おう。
一応スＢなので、窒息死する前には出れるだろう･･･多分。
280 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/08/19(火) 10:18:40: >>277
「痛ッ…！
でも………ここまで、です。
手に入る目処がつきましたから………この森に、一番適した『もの』が。

…すいませぇん……悪いとは思うんですけどぉ…ちょっと、貸して貰いますね……？」

ガリッ……ミキッ…！！

『ヤマアラシの爪』を吐き出し解除すると…気絶している『ボスヒヒ』の指先に『噛み付く』。
…正確には、その『爪』に。
そして心の中で謝りつつ『アヌビスヒヒ』の『牙』『反射神経』『手足』『尻尾』『声帯』を得て、『爪』を毟り取る！

「……私をどうにかしたかったら…こんなところで攻撃しちゃ駄目ですよ。
それこそ、何も無い、精密機械の工場の中とかなじゃいと…………………ね！」

そのまま素早く樹に飛びついて、『謎の攻撃』を受けないようにその樹を盾にしながら雄叫びを上げ、他の『ヒヒ』たちを制したい。
目の前で『ボスヒヒ』を実力で破って見せたことで、既に上下関係はできている……こうしておけば、邪魔は入らないだろう。
281 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/08/19(火) 21:27:19: >>278（みなの）
身をかわそうとするが・・・『右腕』の飛行スピードは先程よりも速い。

　ガスゥッ！！

左肩に強烈な打撃を受け、もんどり打って仰向けに倒れるみなの。
　
　　　　　　ドサァ！　　　　　　　―――――ガシッ

転倒の衝撃で息が詰まった瞬間、みなのの左足首を『腕』がつかんだ。

　ズッ・・・ズザザザッ

男の居る方に向かい、みなのの体は地面を引きずられていく！　
　　

>>279（アクア兄）

　　　ズキュン！

　ｼｭｯ　　　　ゴボボッ！

ペンブローク卿：
「なっ？　しかし・・・うおッ！？」

　　　ワフゥッ！？

再び自分自身を『アクアリウス･アンド･ルイス』の内部に取り込み液体化すると、
男と犬をスタンドの腕で抱えるようにして洞窟の中に飛び込む。

　　　　　ズ　ゥ　ゥ　ゥ　ゥ　ゥ　ゥ　ゥ　ゥ　ゥ　ゥ

『口』が完全に閉じたのか、背後からの光が消え、視界が完全な闇に覆われる。
水道管の中を流れる水になったように、真っ暗な細い空間を滑ってゆく。

　　　――――――――――――――――――

　　
　　　　　　　　　ゴ　バ　ァ　ッ　！！　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ドサッ

「・・・・・・ぶっ、ゴホッ、ゴホゴホッ！」

　　キュフッ・・・

急に視界が明るくなり、背中が地面らしきものに触れる感覚があった。
ペンブローク卿とマサイアスの咳き込む声が聞こえる。　　

>>280（弓束）
ﾌﾟｯ

ヤマアラシの爪を吐き出すと、針毛が消え体が自由を取り戻した。
倒れかかる『ボスヒヒ』の片腕をつかみ、『爪』に噛み付き剥ぎ取る！

　　ﾐｼｯ・・・　ブチッ！

　　　　　　　　　　　ギャウッ！？

激痛で意識が覚醒したらしい『ボスヒヒ』―――しかし、倒れたまま襲ってこようとはしない。
爪についた血の味を舌に感じつつ、『ヒヒ』の長所を手にする。

　　バッ
　　　　　　ザザザッ　

　　　　　　　　ワ　オ　オ　オ　オ　オ　オ　オ　オ　オ　オ　ゥ　！！！

木の梢に駆け登り、『勝利』を告げる叫びを放つ弓束。

　　　　――――――――――――

周囲のヒヒ達は動きを止め、その迫力の前に静まり返っている。

　　　　ビキッ！
　　　　　　　　　　　バスッ！　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　バシィッ！

弓束の体の近く、木の幹や枝に数個の穴が開く。
その穴から這い出し接近してくる『笑う毛虫』。

　　　　―――ﾎﾟﾄｯ

頭上の枝から、その１匹が弓束の肩の上に落ちてきた！
282 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/08/19(火) 21:46:04: >>281
「あ、グウッ！？」
「カハッ・・・・このぉ！」

引きずられつつも『スーパーコーラ』での抵抗を諦めず行う

相手の足もとに数回、そのまま立て続けに『顔』と『下腹部』に数発連続で打ち込み、
『急所』に当たるように能力を放つ（パス精ＤＤＢ）
283 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/08/19(火) 22:16:25: >>281
「ふぅ･･･すぅぅ、はぁぁ～」

『液体化』を解除し深呼吸だ。

「大丈夫だったか？　結構間一髪だったなァァー。
　で･･･戻ってこれたのか？」

手を額に当ててあたりを見回す。ここはどこら辺だろう。
こっちもあっちと同じくらいの時刻なんだろうか。
284 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/08/20(水) 19:18:08: >>281
「よかった……目を覚ましてくれましたね。
……なるほど…精密性の正体は解りませんが、飛ばしていたのはこれですか…！」

『ボスヒヒ』がショックで蘇生したことに安堵しつつ、記憶を探る…。
確か、あの男は『潰した拍子に刺されると危ない』だとかなんだとか言っていた。
この『毛虫』自体に攻撃力はないと思っていたが…そうではないのかも知れない。
だとすると、『ボスヒヒ』とじゃれている間に散々飛ばされていたあれは、こちらを包囲・攻撃するための
前フリだった…………と、言うことか。
『毛虫』が実体化しているなら、手近な枝を折り取って、それで払い落とす。
そうでないなら、刺されないように注意して『爪』で弾いて払い落とそう。

（…『蟻』さえあれば、刺される心配、しなくていいんですけどね……！！）

…どうやら、あまりのんびりはしていられない様だ。
このままでは数と、『毒』でジリ貧にになってしまう………どうにかして近づいて、直接叩かなくては…！！
とりあえず地面に飛び降り、投げつけれそうな石を探そう。
285 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/08/20(水) 21:37:16: >>282（みなの）

ボフッ！　　　　　　ポシュッ！　　　　　ボドゥムッ！

男：
「ブッ・・・・おぐゥッ！？
　・・・・・こ、このガキィ！！」　　　　　　　　　　　ｷﾞﾘﾘｯ
　
顔をさらに歪め、内股で前のめりになる男。
引きずる動きが止まるが、『腕』はみなのの足首を放そうとはせず、骨が軋むほどの強さで握りしめる。
――――と、急に『腕』が『上昇』を始めた。

　　ギュオンッ！　　　　　―――――ズザァ！

スカートが捲れ上がり、みなのの体は逆さ吊りの状態で宙へと持ち上げられていく。
仰向けの体勢から引っ張り上げられたため、背中が男に向く形となり、
男の姿が視界から外れる―――これでは能力の狙いが定められない。

　　　　

>>283（アクア兄）
周囲に広がっているのは『森』――――――――
しかし、今まで居た『ジャングル』ではなく、オウガーの『廃墟のある森』で見慣れた木々から成る『森』のようだ。
見上げると、木々の枝を透かして、茜色に染まった夕暮れ時とおぼしき空が見える。
やや遠くから、例のイベントのものだろうか、人工的な音楽らしきものも聞こえてくる。

ペンブローク卿：
「・・・・・『戻れた』ようだな・・・・
　君には、感謝の言葉も見つからない・・・・」

屈んでマサイアスの首を撫でながら、ペンブローク卿が呟く。

>>284（弓束）
ｽｯ

振るった『枝』は『毛虫』を透過した。

　　パシッ！

能力の影響下にある爪を使って『毛虫』を弾き飛ばす。

　　　ｳﾆｯ　　　ｳﾆｯ　　

枝の上を這って弓束に近づく他の『毛虫』の動きは鈍い―――自力で飛んできたとは思えない。
木の幹に穴を開けるあの破壊力からしても、実体のある何かに『毛虫』を付着させて飛ばしている・・・と考えた方が良さそうだ。

　ダッ！

地面に降り立ち、周囲を見回す。
ヒヒ達は完全に戦意を失っているようだ―――が、代わりにそこここに『毛虫』が這い回っている。
手ごろな大きさの『石』はなかなか見当たらない。

　　　　　ボスッ！

足元の土に『攻撃』が着弾する。
今度は見て取れた――――光沢のない、『パチンコ玉』ほどの金属の球体のようだ。
球体から離れた『毛虫』が、弓束の足に這い登ろうとする。

　　　　　　　　ﾌﾟﾂｯ

ふと、視界の端に何かが『現れた』。
下草の葉の上にとまった、小さな砂色の『バッタ』。
手を伸ばせばつかめる距離。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ドドドドド
286 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/08/20(水) 22:25:10: >>285
「くっ・・・このヘンタイめぇ・・・『こーちゃん』！」

『スーパーコーラ』の視点から男を視界に収めもう一発・・・
今度は全力で『下腹部』に『能力』を使う（パス精ＣＤＢ）
287 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/08/21(木) 19:06:28: >>285
「少し…放置しすぎました、か。
エアガン………いえ、やはり音が殆どしないところ、早くは無い連射速度を見ると…スリングでしょうか」

『ボスヒヒ』に被せた白衣の傍に着地しながら、渋い顔になる。
拾っていくつもりだったが、どこかの隙間に『毛虫』が隠れていては逆に面倒なので諦めた。

ヒュッ

『バッタ』を掴みつつ跳躍…頭上の枝に足で掴りぶら下がって、周囲の状況を再確認。
特に、『マンモスの牙』の辺りにも『毛虫』が居ないか、『白い人影』の位置は先ほどから変わっていないか、
『バッタ』も『毛虫』に取り付かれていないか、この３点をチェックしたい。
288 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/08/21(木) 22:13:24: >>285
「おー、戻れたか。しかしそんなに感謝されると痒くなっぜ。
　っておい、あの音は･･･もしかしてもうイベント始まってンのか？」

誘われて来ただけで、元々そんなに興味があったわけではなかったのだが
妨害されたりすると無性に行きたい気がしてくるから不思議である。

「病院行った方がいいかも知れんが、なんかあの葉っぱのおかげか調子いいし･･･。
　お前等はもう帰るか？　オレはやっぱせっかくだし見に行くぜェ。
　さすがにクドももう来てんだろ･･･って携帯がぶっ壊れてんじゃあねえか！」

遅刻した『犬飼』もさすがにこの時刻ならば来ているだろうと
とりあえず連絡しようとしたら水で携帯が壊れていたのに気がついた。

orzの体勢で落ち込むアクア兄。
289 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/08/21(木) 23:10:42: >>286（みなの）
　　　　　　　　ボムグッ！！

男：
「・・・・！・・・・ッ・・・・・・クウゥウゥゥゥゥゥ」

男の口から、ヤカンが沸騰した時のような甲高い呻き声が発せられる。

　　ﾊﾟｯ　　　　シュゴォッ

『右腕』がみなのの足首を放し、男の元に戻る―――――
が・・・すでにみなのの体は『５ｍ』近い高さにまで持ち上げられていた。
地上に向け、文字通り真っ逆さまに落ちてゆくみなの。

MIA：
「みっ・・・みなのちゃあぁぁんっ！！！」

　　　　
　　　　　　ドサァ！

間一髪、MIAのスタンドの両腕がみなのを抱き止めた。
前傾姿勢のまま、背後の丈の高い草叢に逃げ込んでいく男。

MIA：
「・・・はぅ・・・くっ！」

MIAの苦痛の声が耳に届く。

>>287（弓束）
ヒュッ　　　　　パシッ！

『人間』には真似できない瞬発力で、『バッタ』は弓束の手の中に納まった。

　　ダッ――――
　　　　　　　　　　　　　バサッ

木の枝に逆さにぶら下がり周囲を見渡す。
『バッタ』に『毛虫』は付着していない。
『白い人影』は動いていない・・・おそらく木の枝の又に腰を掛けているのだろう。
弓束のほぼ真下に『ボスヒヒ』が倒れており、そこから３ｍほど離れたもう一本の木の傍に『マンモスの牙』の鎖が見える。
――――が、周囲の闇は先程よりさらに濃くなっており、
昼行性である『ヒヒ』の視覚では、その周囲の『毛虫』の位置を確認しにくくなっている。

バシィッ！　　　ビキッ！

『例の攻撃』――――今度は弓束がぶら下がっている枝の根元に連続して撃ち込んでくる。」

　　　　ﾒｷﾒｷｯ

枝が大きく下へ傾く。

>>288（アクア兄）
ペンブローク卿：
「では・・・ここでお別れだな。
　君が『コンサート』を見る意思があるならば、我々は仕事に『しくじった』ということになる・・・・
　雇い主に知られる前に帰ることにするよ。
　
　・・・・・ああ、これを使ってくれたまえ」

腰のポケットから携帯電話を取り出し、アクア兄に手渡す。
表面が木製のかなり高級な代物だ。

ペンブローク卿：
「最後に・・・・・君の名前を、聞かせてもらえるだろうか？」
290 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/08/21(木) 23:21:39: >>289
「ああなるほど、そういう事になるな。
　うおっ、いいのか貰っちまって･･･。ありがとよ」

せっかく貰った携帯だが、いちいちアドレスなんて覚えているわけがないので実は無駄だった。
しかしアクア兄がそれに気づくのはペンブローク卿と別れた後になるだろう。

「オレはアクア･･･じゃあなくってアクア兄。
　まぁもう会うことも無いことも無いかもしれねェーけどとりあえず達者でな」

ひらひらと手を振る。
291 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/08/22(金) 19:31:38: >>289
「……もう少し開けた…荒野とかのほうが生かしやすいですけど…やってみましょうか」

グンッ！

傾いたベクトルを利用して振り子のように揺れ、枝がちぎれる直前に跳び、他の枝に掴りたい。
そして『ヒヒの爪』を吐き出して、『バッタ』を口に含む。

「………………変身」

『外骨格』『筋力』『羽』『付属肢』『爪』『反射神経』『触角』『複眼』『顎』『保護色』を得る。
まるでどこかの特撮ヒーローのような姿になると、『触角』で『白い人影』、そして…可能なら、感知できる範囲の
『毛虫』の位置も把握したい。
飛んでくる『鉄球』は、『複眼』『触角』で捉え、『付属肢』を駆使してはじき返せるか試みる。
また、『ヒヒの爪』は『付属肢』で握りこんでおく。
292 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/08/22(金) 21:57:24: >>289
「う、うああぁっ！！きゃうっ！」

なんとか受け止めてもらい、地上へ着地した。

「・・・『ＭＩＡ』さん！！」

おそらく自分のせいであろう『ＭＩＡ』の苦痛の声に立ち上がり、出来るだけ早く『ＭＩＡ』の元へ向かいたい。
293 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/08/23(土) 00:18:30: >>290（アクア兄）
ペンブローク卿：
「『アクア兄』君――――良い名だ。
　君のおかげで、紳士として久しく忘れていた大切なものを思い出せた気がする・・・・・・
　故郷に帰り着いたら、あらためて君にお礼をさせてもらうよ」

　キュフゥ・・・

ペンブローク卿：
「ではこれで・・・幸運を！」

心なしか穏やかな表情になった犬の頭に片手を置くと、
『ペンブローク卿』は、『マサイアス』と共にそそくさと木立ちの奥へ姿を消した。

　　　～～♪　～～～～♪　～～～♪

入れ替わりに、背後から聞き覚えのある呑気そうな鼻歌が聞こえる。
振り返ると、『ハウンド・ドッグ』を連れた『犬飼』がこちらに向かって歩いてくるのが見える。
何故かその手には『ブドウ』が山盛りになった籠を持っている。

>>291（弓束）
ザッ・・・　　　　　パシッ！

　　　ｶﾘｯ　　

　　　　　　ｼｭﾋﾟｲｲｲｲﾝ

『バッタ人間』と化した弓束の姿を、地上から茫然と見上げるヒヒの群れ。
『触角』に触れる空気の流れから周囲の様子を把握しようと試みる。

　　　――――――――――――――――――

『人影』はまだ移動していない・・・顔のあたりに何か筒状のものを着けているようだ。
地面を這う『毛虫』の数はさらに増え、『マンモスの牙』のある辺りにも数匹居る。
そして・・・『人影』の周囲にも、かなりの数の『毛虫』の動きが感じ取れる。
自分の居る木の幹や枝のほとんどを『毛虫』で覆っているらしい。

　　カィンッ！　　　　　　　キンッ！

堅い外皮を得た腕に鉄球が弾かれる。
至近距離から撃たれたり、目や触角を狙われなければ、深刻なダメージを負うことはないだろう。

>>292（みなの）
慌ててMIAのそばに駆け寄る。

　　　ｷﾞｯ・・・　　ギリッ

MIA:
「くっ・・・・・・んぐ・・・・・・・・」

『左腕』に喉をつかまれ、締め上げられているMIAの姿が目に入る。
その顔が見る見るうちに血の気を失い、白くなりさらに蒼ざめていく。
294 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/08/23(土) 00:39:45: >>293
「良い名なんて言われたのは初めてな気がするぜ。
　あン？　このへったくそな鼻歌は……」

この時間にこんな場所にいて
しかし急いだ風ではなく、何故か手には『ブドウ』がある。

「なァにやってんだアイツは」

とりあえずまあ、合流して一緒に会場へ行こうか。
なんでこんな所にいるのか、とか聞かれたら
「お前を待っててやったんだぜ」とでも渋く（？）決めておこう。
びしょ濡れの上怪我しているので説得力は皆無だが。
295 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/08/23(土) 22:29:07: >>293
「あ、ああ・・・だ、ダメェッ！！」

自分のせいで『ＭＩＡ』がピンチに陥っていることにうろたえ、
せめて腕の拘束を緩められないか、
『腕スタンド全体』に『ＭＩＡ』に当たらないように気をつけつつ全力の『能力』を発動する（パス精ＣＤＢ）
296 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/08/24(日) 23:34:07: >>293
「かなりの数ですね…。
その上、あの能力………普通なら、降参してますが…そうも言ってられませんか」

枝から飛び降り、ガードをあげながら羽を小刻みに動かし、上昇したい。
ひとまずこの疎林を抜けて、上空に出る。
その際、なるべく遠回りにならない程度に、射線が枝でふさがれるルートを選択。

「まずはどうにかして…落っことしたいところ、ですね…」
297 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/08/25(月) 22:22:47: >>294（アクア兄）
犬飼：
「あ・・・！
　すいませ～ん、遅れちゃって・・・・・
　暑い中急いで走ってたら、気分が悪くなって倒れちゃって、
　親切なお婆さんに助けてもらったんです～。
　あ、これ・・・そのお婆さんにもらったんですけど・・・どうですか～？」

アクア兄の姿を見て安心したのか、そんな事をとりとめなく話し続ける犬飼とともに会場を目指す。
――――入口では、前入ったときに見たのと同じ男女がやはりプログラムを配っていたが、
何故か、『donata』の顔写真の上に、『本日出場中止』と書いたシールが貼りつけられていた。

　　　アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』　⇒　『謎の異世界から帰還！』

>>295（みなの）
ボシュッ！　　　　　　　ｶﾞｲｨﾝ
　　　　　　ボムッ！　　　　　ｷｨｨﾝ
　　　　　　　　　　　ボンッ！！

『スーパーコーラ』の精密性が幸いし、３発目の攻撃が、『左腕』の付け根の青い炎を発する『断面』部分にヒットした。
MIAの喉から指が離れ、『左腕』は草叢の奥に飛び去る。

MIA：
「ぷはっ、こほっ、は、はぁあぁぁぁ・・・・・
　あ、ありがとぉみなのちゃ・・・・ふひゃわぁっ！！？」

　　　　ゴシュゥッ！

　　　　　　　　　　　　ビリィィィィッ！！

間髪を入れず飛んできた『右腕』が、礼を言いかけたMIAの服の後ろ襟をつかみ引き裂く！
ブラウスのボタンがちぎれ飛び、みなのとあまり変わらない背丈からは意外なほど発育した胸が露わになる。

>>296（弓束）
キュイン！　　キィン！

顔の前に腕をかざし、さらに飛んでくる数発の『鉄球』を防ぐ。
弓束の身の変貌に動揺したのか、狙いがやや散漫になっているようだ。

？？：
「・・・・・・なんだよクソッ・・・・無茶苦茶だ、あのオバハン・・・！」

羽を広げ上昇する間際、『人影』の方からそう毒づく声が聞こえた気がした。

　　ｳｳｫｵｵｵｵｵﾝ

高速で羽を動かし、木々の梢の上に出る。

　　　　　　　　　　ｶﾞｻｯ　　　ﾊﾞｻｻｯ

『人影』の居たあたりの梢が少しの間激しく揺れ、静かになる。
―――――が、次の鉄球は飛んでこない。
バッタの触角が、空気中に、先程まで無かった『湿り気』を感じ取った。

　　　　ド　ド　ド　オ　オ　オ　オ　ン
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ド　ド　ド　ド　オ　オ　オ　オ　オ

やや遠くから、大気を振動させる轟音。
雲間に青白い閃光がまたたく。
『雷雨』が近づいてきている―――直撃されたら、敵への攻撃や追跡に支障をきたす恐れがあるだろう。
298 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/08/25(月) 23:04:21: >>297
「・・・ハァ、良かったぁ・・・死んじゃうかと・・うわぁ！？」

『ＭＩＡ』の無事を確認し、安堵の表情を見せるも、いきなり現れた『右腕』に驚き、
そして・・・

「あの・・・・変態！！！」

怒りを露わにしつつ、『スーパーコーラ』を男が去った方向へ向け、空中から追いかけさせてみる。
299 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/08/26(火) 17:37:50: >>297
「……そっちも大分、無茶苦茶な気がしますけどぉ……。
……っと……」

大気中の湿度の急上昇、そして空気の流れ……そして轟音。
迫る危険に顔を渋くする。
平坦なサバンナの中に点在する『疎林』には、落雷の危険が多い…それこそ素人でもわかることだ。
物音が気になるが、一先ず…。

ヴンッ…！！

即座に上空から再び『疎林』に飛び込み、『白い人影』のあった木に向かう。
『鉄球』は『複眼』と『触覚』でサーチし、可能な限り四本の『付属肢』と『外骨格』でガード。
そして木の直前で体勢を反転……その『脚力』＋飛び込んだ速度＋重力加速度で、思いきり木を蹴り飛ばしたい。
これでカブトムシを木から落とすように、『白い人影』を下に落とせれば…。

ただ、先ほどの物音…もしかしたらあれは、自ら降りた音かも知れない。
蹴りを叩き込んだら即座に、『触覚』と『複眼』で再度付近をサーチする。
300 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/08/26(火) 22:26:11: >>298（みなの）
MIA：
「・・・・・ふみゅ～～～～～！」

恥ずかしさと怒りの混じった声を発し、破れたブラウスの切れ端で胸を隠しつつ立ち上がるMIA。

　ｼｭｵﾝ！

『スーパーコーラ』を３ｍほど空中に浮かばせ、その視覚を介して草叢を俯瞰しつつ、男が逃げ込んだ位置に近づく。
草叢は『浮島』のほぼ三方を囲んでおり、先ほど見つけた『木』のところだけが途切れている。

　　　　ｶﾞｻｯ　　　　ｶﾞｻｯ

スタンドの右手やや後方の草叢に動きが見えた―――身をかがめながら移動しているようだ。

　　　ドシュゥウッ！

その方向から、草を突き破るように『腕』が飛び出す。
掌に『何か』を握り、地面すれすれをみなのの足元めがけ飛んでくる！

>>299（弓束）

ﾌﾞｳｳｩｩｩｩｩｩﾝ――
　　　　　　　　　　　ガシィッ！！

急降下し、某特撮ヒーローを彷彿とさせる強烈な蹴りを木の幹に叩き込む！

　　　ザワッ　　　　　　ザワアッ
　　　　　　　　　　　ｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ

直径５０cm以上はある木の幹が大きくしなり、大量の葉が雪のように地面に降り注ぐ。
―――が、『人間』らしきものは落ちてこない。
幹を這っていた『毛虫』も綺麗に居なくなっている。
逃げたのか、あるいは新たな『手先』とする生き物を探しているのか・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾀﾞｯｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯ

右手『３時』の方角から、下生えを踏むかすかな『二足歩行』の足音を感知した。
弓束から遠ざかり、先ほど『雷鳴』と『稲光』を感じた方向に向かい走っている。
白い服ならば夜でも目立つはずだが、何かでカモフラージュしているのか目でははっきりと捉えられない。
301 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/08/26(火) 22:57:23: >>300
「こンのぉ！！負けないんだからぁ！！」

大きく横に跳ねるようにして避けつつ、
『飛んでくる方向』から『もともと自分がいたところ』までの地点を
大きめのチューブをつなぐような形を作った『能力』で連発する（パス精ＤＤＢ）。
302 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/08/27(水) 10:36:00: >>301
「…少し、遅かったみたいですね。それよりも………」

そのまま飛び降り、地上３０センチほどを水平飛行に入る。
『触覚』と『複眼』で周囲の状況を捕捉しつつ、追跡したい。
『疎林』も危険なことは危険だが………他に何もない平地に飛び出すのは、もっと危険だ。
今まで繰り返した派手なアクションを振り返ると少し怖いが、ジーンズのポケットに入れていた『携帯電話』は
どうなっているだろうか。
落としていないなら、追跡中の『（元）白い人影』に電話をかけてみる。
………案外油断して、着信音を消していない可能性もあるかも知れない。

「待ってください！
今、そちらの方向から雷雲が近づいています…平地での落雷は人体への命中確率が上昇します！
…直ぐに、戻ってきてください！！」

繋がり次第、警告したい。
ただし電磁波の影響で携帯が繋がらない、通じにくい可能性があるため、できるかぎり大声で叫ぶ。
その途中……残った腕で、適当な周囲の枝をどんどんへし折り、掴み取っていく。
なるべく長いものが好ましいので、短いものは捨てて、２、３本持っておこう。
303 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/08/27(水) 22:04:43: >>301（みなの）

　　シュボボボボボムッ！！

『腕』を追尾するように『発泡』を連射する。
が、わずかに軌道が揺れるものの、『腕』はその先を飛び続ける。
やはり『スピード』では追いつけない・・・

　　　　ダッ
　　　　　ゴォォン！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊﾟｼｬｱｯ！

横へ跳んだみなのの両足の間をくぐり抜けるように後方へ飛び過ぎる『腕』。
――――その瞬間聞き覚えのある音。

>>302（弓束）
『携帯電話』は奇跡的に無事だった。

バキッ　　パキンッ

羽が梢に邪魔されないよう低空飛行しつつ、比較的低い位置に突き出た６０cmほどの枝２本を折り取って右手に持ち、
左手で『リダイヤル』を押し、携帯を耳に当てる。

　　　ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ　　　ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ　　　ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ

相手は出ない・・・・相手方の着信音も聞こえてこない。
やむなく、警告の言葉を大声で叫ぶ。

　　　　　ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯ

足音は止まらない。
弓束の言葉を、足を止めさせるための方便と思っているのかもしれない。
触角で空気の流れを感じ取りつつ飛び続ける。

　　ド　ド　ド　オ　オ　オ　オ　オ

『雷鳴』が先程よりも大きく、激しく轟く。

　　
　　　　　　　　　　ザ　ッ

――――不意に、木々が途切れ、目の前が開けた。
304 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/08/27(水) 22:28:18: >>303
「速すぎるか・・・ふむぅ・・・」

＞　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊﾟｼｬｱｯ！

「・・っ！！・・・まさか、アイツ！！」

敵スタンドの速さにあたまを抱えていたが、『聞きなれた音』に反応し、そちらへと振り返る
305 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/08/28(木) 19:02:53: >>303
「困りましたね……」

木々を掻い潜り、落雷を防ぐため枝葉地面と平行に低くして持つ。
さらに低空飛行に切り替えつつ、出ると同時に出会い頭の攻撃を防ぐため、自由になる枝を持っていない
残り三本の付属肢で頭部をガードしておきたい。

「止まってください！
疎林から少し離れて、身を低くしてください！それだけで、随分安全になります！！」
306 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/08/28(木) 22:09:41: >>304（みなの）
　ｻﾞｯ
　　　　　　ガシッ！

振り向いたみなのの目に、ヘッドスライディングのような体勢で『腕』をつかみ捕えるMIAのスタンドが映る。
『腕』が握っている銀色の四角い物体は・・・・小型の『デジカメ』のようだ。

MIA：
「くっ・・・・・
　よくも・・・・みなのちゃんの『ぱんつ』、とろうと、しましたねぇぇ・・・・！
　こっ、こんどは、ぜったい・・・はなしませんよぉぉぉぉお！！」

　　ｶﾞｸｯ　　ｸﾞｨｯ

暴れる『腕』をしっかりと押さえ込み、その指から『デジカメ』をもぎ取ろうとしている。

【・・・・・・みなのちゃん！
　つぎの『こーげき』・・・・
　きっと、この『かめら』とりかえそうとして・・・わたしを、ねらってきますぅ！
　みのがさないで・・・はんげき、おねがいしますぅ！】

MIAの声が、みなのの頭の中に直接聞こえてくる―――スタンド会話だ。　　

>>305（弓束）
脇の下から伸びるもう一対の『肢』を使い頭を防御しつつ、林から草原へと飛び出す。

ｳﾞｩｩｩｳｳｳｳｩﾝ―――――　　ザッ！

攻撃は来ない・・・・・・ゆっくりとガードを下げ周囲を窺う。

　　ｶｯ
　　　　　　ドドドドオオオオオン

大地を突き刺す稲光が、１０ｍほど先に立ち止まっている『黒い人影』と、
それを取り囲んでいる数頭の『大型の獣』の姿を一瞬浮かび上がらせた。
307 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/08/28(木) 22:27:54: >>306
「こンのォ～・・・・」

自分の『下着』まで撮られていたかもしれない事に顔を赤くしたりする。

【『ＭＩＡ』さん・・・ハイっ！！わかりました！！】

こちらもスタンド会話で返すと、彼女の近くへと、『スーパーコーラ』を移動させる。
308 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/08/29(金) 19:25:29: >>306
「！」

着地し、片膝をつく姿勢で地面を摺りながら停止する。
通常獣は落雷の危険性を知り尽くしているので、本能的に防衛行動を取る筈だが、それも操られ、押さえ込まれて
いるのか……………。
『複眼』と『触覚』でもって、『大型の獣』の正体に加え、周辺に『毛虫』どれくらい展開しているか確認したい。

「今更、ですが……妥協、しませんか？
あなたの目的、それは別に『殺すこと』ではないのでしょう………。

したいのは………『足止め』『人質』『時間稼ぎ』ではありませんか？」

轟音に負けないほど、大声で叫ぶ。

「もしそうだとしたら…あの人に打ち込んだ毒さえ解除してくれれば、私があの人たちを拘束します。
私には、本来あなたと戦う理由も意味も、無いのですから…………！！」
309 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/08/29(金) 21:13:18: >>307（みなの）

【・・・・・！】

大きく頷くMIA。

MIA：
「えっちなのは・・・・いけないんですよおぉぉっ！！」

　　　ガシッ！　　　ガシィッ！　　　ガシィッ！

MIAのスタンドが、両手で押さえ込んだ『腕』に何度も膝蹴りを打ち込む。

　　　　ドシュウウウ！！

草叢の奥、先ほどの方向からもう片方の『腕』が発射された。
MIAの予測通り、拳が彼女の腹部めがけて一直線に飛ぶ！

>>308（弓束）
ｶｯ
　　　ドドドオオオオオオオオオンンンン！！！！

再び稲光が閃き、周囲を昼のように照らし出す。
『人影』は、弓束に背を向けた状態で立ったまま動かない。
取り囲む獣は『ライオン』。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾌﾟﾗｲﾄﾞ
見える範囲には３頭―――いずれにも『たてがみ』がある所から、まだ自分の『群れ』を持てない若い雄同士が結束したものと推測できる。
『毛虫』は、『人影』の着ているシャツの表面を覆うようにへばりついており、『ライオン』の背や肩にも数匹とまっている。

　　　　フウウウウウルルルルルル・・・

大分前から獲物にありついていないのだろう、雷への恐怖をも忘れさせるほどの『激しい飢え』を表現する唸り声。
しかし―――――それは弓束にではなく、『黒い人影』の方に向けられているようだ。

人影：
「あぁ・・・・わ、解ったよ・・・・・
　さっき、攻撃したのは・・・・ほんとゴメン・・・・謝るよ。
　『解毒剤』もあげるから・・・・・・そ、その・・・・
　こいつら・・・・追っ払って・・・くれないかな？
　僕の能力が・・・効かないみたい、なんだよね・・・・・・」

『人影』が、黒いゴム紐の付いた道具を持った手をゆっくりと上に挙げ、
細面の、目の周りを黒い隈に縁取られた男の顔が弓束の方を向く。

男：
「ね、ねえ・・・頼むよ・・・・・
　『毒』の解除には、僕の『生き血』を飲ませなきゃダメなんだ・・・・
　僕が殺されたら・・・・解毒剤がなくなっちゃうよ・・・・・？」

怯えと卑屈さの混ざった懇願するような声を発している男。

　　　　グフウゥウウゥ　　　　　　　　　　　ゥゥウルルルルルルル
　　　　　　　　　　　　　　ｻﾞｯ

その間にも、『ライオン』は『狩り』の体勢でじりじりと男に接近していく。
310 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/08/29(金) 21:58:23: >>309
（あのスタンドが『ＭＩＡ』さんを狙っているというのなら！！
あの腕は必ず『狙ったところ』に糸を引くように『正確』に『ＭＩＡ』さんに向かってくるッ！！）

「だとしたら・・・これでどうだぁッー！！！」

『ＭＩＡ』の腹部から少しだけ離した地点から筒状に『能力』を展開、
タイミングを合わせ『全力』で『腕』を迎え撃つ！
311 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/08/31(日) 20:50:59: >>309
「あらら……これは困りましたね…」

一頭一頭ならば問題ないが、三頭となると話は別だ。
虎と異なり、ライオンは群れで狩を行う生物……数が増えれば増えるほど、その強さは加算されていく。
とは言え────だ。

「解りました。
ところで、あなたのその『毛虫』の能力で……私を『毒使い』にできますか？
できないなら、別の仕事を頼みますが」

言いながら、ずんずんと……真っ直ぐ、近づいていく。
今、自分が放っているのは『虫』の匂い。その上向こうは、『人影』に集中している……接近することは十分可能なはずだ。
四本の腕を構えつつ、『複眼』と『触覚』で、ライオンたちの動きを図る。

…一番注意したいのは、飛びつきからの押さえ込みだ。
１人が押さえ、残りが抵抗力を奪う…四肢などを齧りとって。
それを避けるには初撃をしのぐことが肝要であるため、そういうそぶりを見せるようなら、逆に発達した『脚力』でもって地面を
蹴って前に飛び込み、身体の下を潜り抜けよう。、
312 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/08/31(日) 22:28:34: >>310（みなの）

ボボボボムッ！！
　　　　　　　　　　　　　ガィィインッ！！

連続で放たれた『発泡』の『槍』が、真っ向から『左腕』と激突する。

破壊はされなかったものの、『左腕』は右へ大きく軌道を逸らし―――

　　　　　　ドキャ　　　ボゴッ！

『浮島』の端の木の幹にめり込み止まった。

　　　　ガシィ！　ガシィッ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　パキィン！　　

MIAのスタンドの膝蹴り連打で、『右腕』を覆う『手袋』の一部が欠けた。

MIA：
「ないすですぅ！みなのちゃん！
　よぉしっ・・・・わるい『て』はこうですよぉぉぉ！！」

すかさずスタンドの片手が、『右腕』の露出した皮膚に触れる。
　　　
シュゴオオオオオオオオオオ

男：
「――――――がぁッ！？　このガキ・・・
　俺の腕に何しやがる・・・・・く、クソッ！」

　　　　　ガサガサガサガサ

男の叫ぶ声とともに草叢が揺れる。
足音が『木』の方向に移動している――木の傍まで行き、『手袋』を解除して左腕を回収するつもりだろう。

>>311（弓束）
男：
「あ、ああ・・・・い、いいよ。
　この『スリング』も弾切れだし、手伝えるの、それぐらいだから・・・・」

『毛虫』の一匹が男の体から離れ、真っ直ぐ男に近づく弓束の足に這い登る。

　　ﾁｸｯ
　　　　　　　　　　　　ｼｭｳｳｳｳｳｳ

かすかな痛みの後、傷が熱を持つように、体に未知の『力』が染み込むのを感じる弓束。
バッタの『大顎』に変化した歯と付属肢の先端の爪に、青黒い筋が浮かび上がる。

　　　　　ｻﾞｯ　　　　　ｻﾞｯ

唸り声を止め、弓束から見て『１０時』『１２時』『２時』の三方に散開し男を包囲する陣形をとり始める『ライオン』達。
両足にバネの如く力を溜め、跳躍の準備をしたその瞬間、

ザッ――――　　　　　グゥワウッ！！

『１０時方向』の一頭が男めがけ猛然と突進する！
313 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/08/31(日) 22:52:19: >>312
「させるもんか！！この・・・」
　　　　　　Y＾´　　　　 ∨／／／,∠ ,. ' ／l／／／／, ' , '／ !　｜ｌ }´　　　　〈
　　　　　　〉　　変　　〈/ , ' ／／￣｀>< ／／／／／／ _,.=‐|'"´l　ｌ〈　　変　　/
　　　　〈　　　態.　　 ∨, '／l| 　 ,.'-‐､｀/／｀7/　／''"´__　｜　ﾊ l丿　態　 {
　　　　　人）　　　! !　　　（／! 　|ヽ〈_　・.ﾉ〃　〃／　 '／⌒ヾ.!　,'　!く　　 ! !　　（_
　ト､__／　ヽ､_,.イ　　／ｌ　ｌ　｜:::::::｀｀`/:::::／...´.. 　 //´｡ヽ　}! ,'　 !! )　　　　　／
ト'　　　亦　　　,ｲ⌒ヽ/ 　 !l l !　l　し　　　Ｊ ::::::::::::::::::::｀`‐-<／ /　 ,'、｀Y´Τ｀Y
l　　　夂　　（ﾊヽ　ｌ i 　 ! l ',　!　　 , -―-､_　　　′::::::::::::: //!　Λ ヽ、ヽl
ヽ　　　　　　　〉,＼　! i 　 ',.ｌ `、'､／_,. ―- ､_｀`ヽ､　 ι　〃,'／!　ヽ、＼ヽ、
　! 　　能　　 // ,' ｌヽ! ii　　',l 　∨＼'⌒ヽー-､｀ヽ､!　　／　ハﾉヽ._人_从_,. ＼
　|　　　心　｛　/ ,' ' ,! ｌl　　l`、 { ヽ'　＼　　　ヽ　 ' 　'´ 　 Λ ',}　　　　　（＼
.丿　　　　　 ∨ // ,',! l l　　l ヽ`、＼　＼　　　∨ 　し／!　∨　　変　　 ,ゝ､
∧ 　　 / /　　ヾノ //ｌ l　l　　l､_ヽ＼　＼　ヽ　, '　　 ,.イ　｜ノ　　態　（ヽ
/ﾉ__　　ﾟ　ﾟ　　(⌒｀〃'j | l　 l 　 l　｀ヽ｀ヽ､.ヽ _,.}'′ ,.イｌ　{　　| ヽ　　　! !　　 ,ゝ＼
/　/｀Y⌒ヽ/⌒　〃　ﾉ | l 　 l 　 l 　 } ヽ､._　}　ﾉ,.イ l　| !　!　　|　）_

そう言いつつ『木の傍の叢の出口辺り』に能力を連発して使い男をめった打ちにする（パス精ＤＤＢ）
314 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/08/31(日) 23:32:41: >>312
「うーん、無視されすぎですね…虫だけに。
……済みません、今のはさすがに不謹慎でした」

ヒュッ…！

手にした枝を、槍のように『１０時』に投擲しつつダッシュ。
そのままの勢いで『人影』に飛び蹴りを叩き込んで、自分もろともそこから『吹っ飛ぶ』ことで、初撃を回避したい。

「ありがとうございます。
それからもう一つ……私があの『疎林』に落としてきた『落し物』を…あなたのスタンドで探せますか？」

『人影』ともつれ合いながら話し掛け、『ライオン』からさらに距離をとる。
315 ：弓束『ファミリアー?トゥ?ミリオンズ』：2008/09/01(月) 20:02:51: >>314
レス訂正。
『人影』ではなく『１０時』に飛び蹴りをを行い、そのまま『人影』をさらって
低空飛行で包囲を抜け、距離を取りたい。
316 ：弓束『ファミリアー?トゥ?ミリオンズ』：2008/09/01(月) 20:37:01: >>315
ちょっと複数行動くさいのでもう一度訂正。
枝を投げて牽制し、その好きに低空飛行で『人影』をかっさらう、としたい。
317 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/01(月) 21:04:32: >>313（みなの）
ｻﾞｻﾞｯ！
男の姿が草の間から現れた瞬間に、『魂の奥底からの叫び』を能力に込めて撃ち込む。

　　　　　　　　　　シュボッ！！　　　　　ボムッ！！
　
　　　　　　ボンッ！！　　　　　ブボムッ！！

男：
「グブッ！・・・ガホッ！　ボハァ！」

両腕の肘から先が無い男の体はバランスを崩し―――――

　　　　ベシャッ　　
　　　　　　　　　　　　　　　・・・ブフゥ？

背後に居た『ピンクのカバ』の顔の上に倒れ込んだ。

　　
　　　　　　・・・ブルルフゥウッ！！

『邪魔！』とばかりに鼻面を無造作に上に振り上げるカバ。

　　　　　ブ　ォ　ン　！

男：
「―――のわああああぁぁぁぁｧｧｧｧｧｧｧ――――――――

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――――――――　ｧｧｧｧｧァァァァアアアアアアア」

天空高く投げ上げられた男の体が、大きな放物線を描いてみなのの頭上に落下してくる。

>>314（弓束）
ﾋｭｯ――　　　　パシッ！　
　　　　　　　　　　　　　　グゥオッ！？

投げた『枝』を側頭部に受けたライオンの走る速度が一瞬鈍る。

　　ザッ！　　
　　　　　　ビシュゥウ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　ド　コ　ッ
男：
「オヒョワァッ！！？」

奇怪な悲鳴を上げる男とともに前方に飛び、攻撃態勢を取っていなかった他の２頭の間をすり抜ける形で距離をとり着地する。。

　　　　ズザァァァ
男：
「・・・オブフッ・・・・ケホッ・・・
　あ・・・・う、うん・・・・
　一度に全部は無理だけど、１０匹くらいまでなら僕と『目』を共有できるから・・・」

　
　　　ｶ　ｯ
　　　　　ド　ド　ド　ド　オ　オ　オ　オ　ン　ン　！！！　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｻ　ｱ　ｱ　ｱ　ｱ　ｱ　ｱ　ｱ　ｱ　ｱ

雷鳴の向こうから叩きつけるような『雨音』が耳に届く。
『雨』が頭上に『やって来る』まで持ち堪えれば、足跡や匂いを消し逃げることが出来る筈だ。

　　グルルオォオォオ・・・

振り向くライオン達―――弓束の姿にやや面食らった様子だったが、
すぐに、食事を邪魔された怒りが警戒心に打ち勝つ。

　　　　　　ダダダッ！！

まだ立ち上がっていない弓束と男に向かい、２頭がほぼ同時に迫る！
318 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/09/01(月) 22:05:07: >>317
「わわっ！！こっち来た！？」

カバの意外なパワーに驚きつつも、男を避け、『落下地点』にフルパワーの能力をぶち込んでみる(パス精ＣＤＢ)
319 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/01(月) 22:06:15: >>315-316
了解。>>317を一部訂正。

>>313（みなの）
ｻﾞｻﾞｯ！
男の姿が草の間から現れた瞬間に、『魂の奥底からの叫び』を能力に込めて撃ち込む。

　　　　　　　　　　シュボッ！！　　　　　ボムッ！！
　
　　　　　　ボンッ！！　　　　　ブボムッ！！

男：
「グブッ！・・・ガホッ！　ボハァ！」

両腕の肘から先が無い男の体はバランスを崩し―――――

　　　　ベシャッ　　
　　　　　　　　　　　　　　　・・・ブフゥ？

背後に居た『ピンクのカバ』の顔の上に倒れ込んだ。

　　
　　　　　　・・・ブルルフゥウッ！！

『邪魔！』とばかりに鼻面を無造作に上に振り上げるカバ。

　　　　　ブ　ォ　ン　！

男：
「―――のわああああぁぁぁぁｧｧｧｧｧｧｧ――――――――

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――――――――　ｧｧｧｧｧァァァァアアアアアアア」

天空高く投げ上げられた男の体が、大きな放物線を描いてみなのの頭上に落下してくる。

>>314（弓束）
ﾋｭｯ――　　　　パシッ！　
　　　　　　　　　　　　　　グゥオッ！？

投げた『枝』を側頭部に受けたライオンの走る速度が一瞬鈍る。

　　ザッ！　　
　　　　　　ビシュゥウ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　ガシッ！
男：
「オヒョワァッ！！？」

奇怪な悲鳴を上げる男を抱えて前方に飛び、攻撃態勢を取っていなかった他の２頭の間をすり抜ける形で距離をとり着地する。。

　　　　ブォォォォォン　　　　ズザァッ！
男：
「・・・オブフッ・・・・ケホッ・・・
　あ・・・・う、うん・・・・
　一度に全部は無理だけど、１０匹くらいまでなら僕と『目』を共有できるから・・・」

　
　　　ｶ　ｯ
　　　　　ド　ド　ド　ド　オ　オ　オ　オ　ン　ン　！！！　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｻ　ｱ　ｱ　ｱ　ｱ　ｱ　ｱ　ｱ　ｱ　ｱ

雷鳴の向こうから叩きつけるような『雨音』が耳に届く。
『雨』が頭上に『やって来る』まで持ち堪えれば、足跡や匂いを消し逃げることが出来る筈だ。

　　グルルオォオォオ・・・

振り向くライオン達―――弓束の姿にやや面食らった様子だったが、
すぐに、食事を邪魔された怒りが警戒心に打ち勝つ。

　　　　　　ダダダッ！！

男を抱えたままの弓束に向かい、２頭がほぼ同時に迫る！
320 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/09/02(火) 19:34:28: >>319
「パワーはどれくらいありますか？
その、ですね…私があの『疎林』に落としてきたアクセサリーを……見つけて、回収してきて欲しいんですけれど」

手持ちのでどうにかならないことはないし、一番大事な『シマフクロウの羽』はあるからいい。
とは言え……このままここに置いて行ってしまえば、二度と戻ってこないかもしれない。それは避けたかった。
ともあれ、『触覚』で『三匹』の動向を把握……迫る『二頭』もだが、『三頭目』にも注意したい。

「三対一から、とりあえず二対一、ですか………さてさて…」

『ライオン』の身体能力からして、記録されているものでは最大７～８メートルほどの跳躍が可能だ。
つまり、それが攻撃の届くかもしれない射程距離とも言える。
大きめなカーブを描いて『疎林』に戻るコースを取りつつ、射程距離に入り、向こうが動くそぶりを見せた瞬間に地面を蹴る。
これで一瞬加速しつつ、砂と土と石を撒き散らし、目潰しを仕掛けたい。
321 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/02(火) 19:43:19: >>320
>大きめなカーブを描いて『疎林』に戻るコースを取りつつ、射程距離に入り、向こうが動くそぶりを見せた瞬間に地面を蹴る。
>これで一瞬加速しつつ、砂と土と石を撒き散らし、目潰しを仕掛けたい。

上の行動は『男を抱えたまま』と解釈して良い？
322 ：弓束『ファミリアー?トゥ?ミリオンズ』：2008/09/02(火) 21:10:06: >>321
その通り。
ただその前に追い付かれそうなら、目潰しのあとに『疎林』に移動する、としたい。
323 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/02(火) 22:08:31: >>318（みなの）
左へ身をかわしつつ、最大威力の『発泡』を発動する。
　
　　　シュボムッ！！

男：
「ァァァァァァアアアアアアア――――――ブッ！！？」

　　　　　ボヒュッ　　　
　　　　　　　　　　　　　　・・・ドザァ！

宙で大きく一度バウンドした後、半回転し背中から地面に落下する男。

男：
「・・・・・・グッ・・・・く・・・・」

皮肉にも『発泡』がクッションの役割を果たし、致命的な衝撃を免れたようだ。
体を起こし、立ち上がろうと膝立ての姿勢になる。
――――――――そこへ、

MIA：
「――――とぉりゃああああああああああ！！！」

　　　ガスッ！！　　　　

MIAのスタンドの『シャイニングケンカキック』が、男の側頭部にめり込んだ。

MIA:
「いまのはぁ・・・『ぬくみやはひる』さんのぶんですぅ！！
　それからぁ――――
　これがぁ！　もうひとりの、おねえさんのぶんっっっ！！」

　　　　ド　ゴ　ッ
男：
「オブェッ！！」

再び仰向けにぶっ倒れた男の鳩尾に『ダブルニードロップ』を叩き込む。

MIA：
「これはぁ・・・・・わたしの『ぶらうす』のぶんですぅっ！！」

ドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュ

息つく間もない怒涛の『拳ラッシュ』の雨を降らせていく。

【――――みなのちゃん！】

みなのの方を向き、片目をつぶってみせるMIA。
そのスタンドが男の上から離れ、みなのと男の間に遮蔽物は無くなった。

>>320（弓束）
※>>322回答感謝。

男：
「あ・・・うぅん・・・・『ネックレス』位なら持てないこともないけど・・・
　ただ、スピードもあんまり無いから少し時間がかかるよ。
　だからスリングが必要だったんだ・・・・・・ヒッ！」

　　　　ザッ！　　　　　　ダッ！

牙を剥き出した２頭のライオンが四肢を撓め、跳躍するその刹那、

　　　　　　ザグッ　　　　　　
　　　　　　　　　　　―――バヒュッ！！

羽を広げ、バッタの脚力を以って足元の土と小石をライオンに向け蹴り飛ばす。

　　グァウゥウッ！！
　　　　　　　　　　　　　グォルルゥ

細かな土をモロに両目に浴びた１頭の動きが止まり、もう１頭も一瞬ひるみ攻撃が遅れる。

　　　　　ｳｫｫｫｫｫｫｫﾝ

脅えて弓束にしがみつく男とともに、疎林を目指して飛ぶ。

　　　　　　ｶｯ
　　　　　　　ドドオオオオオオオンン

『稲光』から『雷鳴』までのタイムラグが確実に短くなっている―――あまり上昇すれば、いつ落雷の直撃を受けるかわからない。

　　ダダダダダダッ

枝のダメージから回復した１頭が猛然と追いすがる。
男を抱えているため本来の飛行速度が出ない・・・このままでは追い付かれてしまう。
324 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/09/02(火) 22:23:45: >>323
【・・・・・うんっ！！！】

大きく首を振り帰し・・・

「そして、これが・・・・私の
『くまさんパンツ』の分だァ――――――――ッ！！！！！！！」

言うが早いが男の前面を覆うように能力を連続展開し、擬似的に『ラッシュ』を再現する(パス精ＤＤＢ＋乙女の怒り)
325 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/09/03(水) 19:15:36: >>323
「近づいてますね……幸運なことに」

『稲光』から『落雷』へのタイムラグを数え始める。
必要なのは、タイミングだ……それを見極めれば、回りにある全ては自分の味方になる。
低空飛行を続けながら、付属肢と足で、拾えるだけ『小石』を拾いたい。

「代わりになればよいのですが…。
これでどちらか一頭でも、足止めできませんか？」

それらを渡し、『毛虫の男』を『疎林』のほうに放り投げる。
そのまま反転しながら着地……身を伏せ、横に移動しながら二頭と向かい合い、『毛虫の男』の
『スリング』の援護が来るまで、こちらに相手の注意を惹きつける。
326 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/03(水) 22:14:56: >>324（みなの）

ボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムボシュムッ！！！！！　　　

眼前の『乙女の敵』に向け、あらん限りの『怒り』を叩き込む。

男：
「・・・・・・・・・・・・・・・・・ｺ」
　　　ﾋｸｯ　　　ﾋｸｯ

顔面を倍ほどに腫れ上がらせた男は、悲鳴も上げず数度痙攣した後、グニャリと弛緩した。

MIA:
「はぁ・・・はぁ・・・・
　・・・・・・・・・・・やりましたぁ！！　みなのちゃんっ！！！」ﾊﾞｯ！b

みなのに向かい、右手の親指を立てるMIA。
同時にスタンドも親指を立てる―――その左手に握られた『男の右腕』からは『手袋』が消え、水分を抜かれたようにしなびて半分位に細くなっている。

>>325（弓束）
　ｶｯ
　　　ドドドオオオオオオ！！！

『３秒』から『２秒弱』へ―――さらに稲妻と雷鳴の間隔が縮まる。
低空飛行しつつ、計５個の小石を拾い上げ、男の手に握らせる。

男：
「あ、ありが・・・・・ヒェワァッ！？」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ドサッ！！
ザッ！

男をライオンから遠い位置に放り投げ、着地する。
弓束から疎林までの距離、およそ６～７ｍ。

　　グゥウウウウ・・・
　　　　　　　　　　　　　ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯ

枝でついた側頭部の傷から一筋の血を滴らせるライオンが、遅れて駆けつけたもう１頭と合流する。
そのまま、身を低くする弓束に向かい早足で距離を詰めてくる・・・・雷がやって来る前にけりを着けたいようだ。

　　　　　　　　
　ﾋｭｯ　　　　　　　　　ビスッ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　グルォッ！？

背後から飛んだ『小石』が、傷のあるライオンの頭――傷から数ｃｍ上のあたりに命中する。
傷のある１頭が速度を緩め、首を伸ばし弓束の背後に注意を向けた。
327 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/09/03(水) 23:06:58: >>326
「や、やったぁ！！」

自分も『スーパーコーラ』と一緒に親指を立て返す。

「あとは、あのお姉さんたちを助けて・・・あ、そうだ『カメラ』！！」

倒れている女性たちの元へと行きつつ、『カメラ』が近くに落ちてないかを探す。
328 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/09/04(木) 10:36:00: >>326
「成る程、いくら頭に血が上っていても…その程度の知恵はありますか。
…仕方ないですね、私も切り札を使うしかないみたいです。
これ使うと、寿命縮みそうで怖いんですが……まあ今回は人命も掛かってることですし。
　　　　　．．．．．．．．．．
………『クロックアップ』」

東京工業大学生命理工学部教授、本川達雄著───『ゾウの時間、ネズミの時間、運動の時間』。
全ての生物は約１５億回の心拍で寿命を終えるというデータがある。
それに基づき、心周期という側面からその生物の体感している時間を割り出すと、心拍数の『多い』生物から『少ない』
生物を見た場合、その行動を『遅く』感じているのではないか、という理論を述べた学術書である。
これによれば『時間は体重の四分の一乗に比例し』『エネルギー消費量は体重の四分の一乗に反比例する』とある。
つまり、『時間の速度はエネルギーの消費量に比例する』と言い換えていい。

ならば───ネズミよりもさらに寿命の短い『昆虫類』は、どうだろうか？
身近な所では、『蝿』や『蚊』を思い出せばいい。
確かに叩いて潰したはずなのに、しっかりと逃れられていたり、空中で飛んでいる様を目で追っていたら、不意にその
姿がかき消えたり……そんなことはざらにある。
鳥の羽の羽ばたきは目視できても、飛ぶ昆虫の薄い羽根の動きは霞んで見える。
さらに、昆虫の神経系は化学物質系の脊椎動物のそれより早い、電気刺激によって起動している。．．．．．．．．．．
そう、『昆虫類』は『重力』と言う最大の敵によって今の地位に甘んじているものの、もし仮に、ここに『人間大の昆虫』が
居たとしたらそれは……。

ヴンッ…！

「…………『地上最強』になれるとは思いませんか？」

『心周期のもたらす生命サイクル』を得て『加速』。
突っ込んでくる二頭に、逆にこちらから地面スレスレの超低空飛行からの超高速の一撃を仕掛ける。
狙いは後ろ足……そこに『毒の爪』を打ち込んで、行動不能に陥れたい。
329 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/09/04(木) 19:06:26: >>328追記
「つまり、『時間の速度はエネルギーの消費量に比例する』と言い換えていい。」の後に追記。

即ち小さな『生物』ほど、エネルギーを速く消費し、速い時間の中に生きている、という事になる。
330 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/04(木) 22:20:55: >>367（みなの）
MIA：
「あぁ、ここにありますよぉ！」

MIAが、地面に落ちている『デジカメ』を指し示す。

MIA：
「そーいえばぁ・・・・おねえさんたちを撮ってたのは、
　これじゃなく、もっと大きい『かめら』でしたよねぇ・・・・
　たぶん、あの『りゅっく』のなかに・・・・・」

油断なくスタンドを前に立たせて気絶した男に近づき、その背中から『リュック』を外しにかかる。

MIA：
「みなのちゃん・・・おねえさんたちのこと、おこしてくれますかぁ？
　こっちは、わたしがやりますぅ！」

二人の女性は、何かの薬でも嗅がされたのか、すぐ傍であれだけの戦闘があったというのに、
あられもない姿のまま、すやすやと幸せそうな寝息を立てている。

>>368-369（弓束）
　　ヒュッ

草の上にとまったバッタが跳躍するその瞬間、人間の目にはバッタが『消えた』としか映らない――――
まさにその時、２頭のライオンの視界から、弓束の姿は『かき消えた』。

　　　　　ﾋﾟｼｯ　　　　ﾋﾟｼｭｯ

２頭の間をすり抜け、すれ違いざまに『付属肢』の爪から後肢の付け根に毒を打ち込む。

　　　　　　　　　　・・・・グォゥッ？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　グゥウウゥッ・・・

何が起きたのかさえ認識できないうちに、２頭のライオンはガクッと腰を落としその場に蹲る。
後半身が完全に麻痺し、陸に上がったアザラシのように這いずることしか出来ない。
弓束にとって、ライオン達は実質的に『無力化』した。

　　ザッ！

着地と同時に、数ｋｍを全力疾走した直後のような虚脱感が一瞬弓束を襲う。
２日後には全身にかなりの筋肉痛を覚悟せねばならないだろう。

　　　　　――――――――――――――

ｶｯ
　キシュアドドドドドオオオオオオオオオオオオオ！！！！！！

耳を聾する轟音とともに、『稲妻』が疎林の端、男から程近い位置の木を直撃した。
炎を噴き上げる木の幹が、男の頭上に倒れかかっていく。
　
　　　　メリメリメリメリメリ
　　　　　　　　　　　　　　　「・・・・・！・・・・・・・・」

悲鳴も上げず、呆然とそれを見上げ立ち尽くしている男。
331 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/09/04(木) 22:37:10: >>330
「そっちの男は任せます、私はあのおねえさんたちをおこしてきます！」

そういうとデジカメを拾いつつ、女性たちの方へ向かう。
332 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/09/05(金) 19:21:47: >>330
「『クロック』………『オーバー』……！
……う……やっぱり、キツいですね、これは……………。
…………！！」

膝を付き、一休みし掛けて…燃える倒木が、『毛虫の男』に迫るのを見た。
どうやら……もう一踏ん張り、しなくてはならないようだ。

バリバリ　シャクシャク…！

手にはまだ、一本枝が残っている。
草食性である『バッタ』の『消化器官』を得ながら枝についた葉を咀嚼し、エネルギーを少しでも補給しながら駆け出した。
ただしこの際、口の中の『バッタ』を飲み込まないように注意する。
そしてそのまま、『落雷』に注意しつつ倒木を蹴り飛ばし、押しつぶされないように進路を逸らしたい。
何も派手に吹き飛ばす必要は無い、ほんのちょっと、直撃コースから外れればそれで事は足りるだろう。

「『Ｆ・Ｔ・Ｍ　キィィィィィィィィィィィィック』！！」
333 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/05(金) 22:39:51: >>331（みなの）
MIA：
「―――はぁいっ！」
　　　　　　　　　　　　　　ﾄﾞｻﾄﾞｻﾄﾞｻｯ

男の背からはずしたリュックの中身を地面にぶちまけ調べ始めるMIA。
潰れたカメラの残骸からフィルムを引っぱり出し、日光に晒す。

その間に女性たちに駆け寄るみなの。
２人ともまだ目を醒ます様子は無い。

「・・・・・・・・・・・・・ん・・・・・」　　　　　　　　　ｽｯ

みなのから近い位置に居る、長身で『全裸』の方の女性が、かすかに呻き寝返りを打つ。
―――偶然に、その身体の前面がみなのの方に向く形となった。

>>332（弓束）
ｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ
　　　　　　　　　　ヒ　ュ　バ　ッ

枝に付いた葉を喰らいつつ、疲労した筋肉に鞭打って走り出す。

　
　　　　　　バ　　ゴ　　ォ　　ッ　　！！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　メリッ　　　　　　バギッ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ド　ザ　ァ　ァ　ァ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊﾟﾁ　ﾊﾟﾁ　ﾊﾟﾁ　ﾊﾟﾁ　
助走からの低空の飛び蹴りは、見事に倒木の幹を捉えた。
男から数ｍ先の地面に倒れた木から火の粉が舞い上がる。

男：
「・・・・・・・ヒッ・・・・・ヒ・・・・・」　　　　　　　　ｻﾞｯ

腰が抜けたように座り込む男。

　　ﾎﾟｯ　　　　ﾎﾟﾂｯ

　　　　　ザ　　ア　　ア　　ア　　ア　　ア　　ア　　ア　　ア　　ア　　ア　　ア　　ア　　ア

―――ややあって、樽の底が抜けたかのような豪雨が天から降り注ぎ始める。
雨粒が、『バッタ』の硬い外骨格でさえ痛みを感じるほどに激しく全身を打ち、
草や他の木々に燃え移りかけた炎を鎮めていく。

男：
「・・・・ヒッ・・・あ、ありがと・・・助かったよ・・・・・
　い、今、おばさんのネックレス、探しに行かせるから・・・・・ちょっと待ってて・・・」

男の体から離れた『毛虫』の群れが、１０本ほどの黒い帯のように列をなして疎林の奥へ這っていく。
334 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/09/05(金) 22:45:19: >>333
ねえ、寝ぼけてみなのを抱きしめてもいい？
335 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/09/05(金) 22:51:10: >>333
「早く起こさないと・・・ってわわわっ！！？」

女性たちを起こそうと近寄るが、
女性が寝返りを打ったことで、あわてて手のひらで顔を隠す。

(は、はわわ、早く何か着せてあげないと・・・)
336 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/05(金) 22:56:29: >>334（一衣）
　　――――――――――――
　
　　ｶﾗｰﾝ　　　　　　ｶﾗｰﾝ　　　　　　ｶﾗｰﾝ

夢の中――
緑したたる森の中に佇む無人の教会。
純白のウエディングドレスに身を包んだ羽昼が、タキシード姿の一衣の前に立ち、
頬を染めながらゆっくりと歩み寄ってくる。
337 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/09/05(金) 23:01:48: >>336（一衣）
「……落ち着けー、素数を数えて落ち着くんだー、２，４，６，８…」

うむ、これは『夢』だな…ならば！

一度やってみたかった『Ｗウェディングドレス』での結婚式とかどうか！？
近くのものを手当たり次第に『アルケミー』で取り込んでウェディングドレス化。

その姿で『羽昼』の手を取ろう。
338 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/09/06(土) 19:18:39: >>333
「………………………ふぅ。
危機一髪、でしたね…………それにしても…疲れましたぁ……。
あのぉ……怪我とか、大丈夫ですかぁ……？」

今度こそ一休み。
コンセントレーションも解けて、普段のふにゃふにゃっとした人柄に切り替わる。
アクセサリーを回収し、本当に少しだけ休んだら、雨の中歩き出そう…まだ、終わってはいないのだから。

「…歩けますかぁ？
あるけないなら、おんぶしてってあげますけど……。
………あ！それとおばさんは止めてくださいよぉ…まだ私２８ですし………。
できれば私のことは、『ゆづか先生』って呼んでくださいね？」

『毛虫の男』に声をかけてやりながら、一緒に『水有月（母）』のところに戻っていこう。
339 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/06(土) 21:15:35: >>335（みなの）
女性の大胆さ（？）に動揺しつつも、服の代わりになりそうなものを探して周囲を見回す。

女性の頭から少し離れた草の陰に、何かの『ぬいぐるみ』らしきものが落ちている。
ぬいぐるみとしてはかなり大きい―――あれならある程度の面積を隠せそうだ。
草叢から引っ張り出そうと手を伸ばす。

　　
　　　　　　　ガシッ　　　ｷﾞｭｯ

伸ばしたみなのの手を、不意に女性の手が掴んだ。

>>337（一衣）
シュオンッ！

流石は夢、スタンド能力を使うまでもなく瞬時に『お色直し』は完了した。

　　　　　ｻﾜ　　　ｻﾜ　　　ｻﾜ　　　ｻﾜ

さらに羽昼の顔が近づく。
いつものように眉を吊り上げ、唇をやや尖らせてはいるが、その頬に差す林檎のような初々しい赤みは隠しようが無い。

【「・・・・・・・・・・・・・いーちん・・・・・・・」】

　ｷﾞｭｯ

羽昼の手をしっかりと握る。
掌はその想いを示すかのように熱い。

>>338（弓束）
まだ『バッタ化』を解いていないので、口ではなく胸の『気門』から大きく息をつき休息する。

男：
「ああ・・・う、うん・・・・・大丈夫、だと思うよ・・・・」

自分の手足を見回しながら呟く男。

　　　
　　ﾜｼｬﾜｼｬﾜｼｬ　　　　ﾜｼｬﾜｼｬ　　　　ﾜｼｬﾜｼｬﾜｼｬ　

１０数分ほどして雨が止んだ頃、
『毛虫』の群れが『マンモスの牙』、『狼の爪』、『インパラの角』を運んで帰って来て、落としたアクセサリーはすべて弓束の手に戻った。。
雷雲は、来たときと同じように速やかに遠ざかり、夜空には星が瞬き始めている。

男：
「あ、ご、ごめん・・・・せ、『先生』・・・・・・
　う、うん・・・・自分で歩けるよ・・・・ありがと・・・」

『毛虫』のスタンドを消し、髪や服から雨水を滴らせつつ立ち上がり、弓束の後について歩き出す。

　　―――――――――――――――――――――――――――

『シマフクロウ』の時には一飛びだった距離も、人間の足で歩くと結構なものになる。
・・・・・やがて、行く手に灰色の小山――『瑠璃』と一緒に居た『ゾウ』の姿が、星明りの中に見て取れた。
340 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/09/06(土) 22:06:23: >>339
感動で前が見えないね、もう。

神父はもう居る？誓ったら速攻で、いや誓う前にもう熱烈なベーゼをかましちゃうよ？
341 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/09/06(土) 22:24:26: >>339
「・・・うん、あれならちょうどよさ・・・・」

＞　　　　　　　ガシッ　　　ｷﾞｭｯ

「う・・・ふえぇぇぇぇっ！！？なにぃ！？なん、ななっ！？」

いきなり掴まれたことにびっくりし、何とか離せないかぶんぶんと手を振り回す。
342 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/09/07(日) 22:49:40: >>340
「ありがとうございますぅ。
……これからは心を入れ替えて、良い子にしてくらしてくださいね。先生との約束ですよぉ？」

アクセサリーを受け取ると、頭を撫で、指きりをしようとしてやめる。
…ちょっとこの手でそれをやると、この彼が怪我をしかねないからだ。

雷雨が遠ざかり、体力がある程度回復したなら、『毛虫の男』を連れて飛んでもいい。とにかく速めに戻ろう。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「あ！付きました～、あそこあそこ、あそこですよぉ～！！」

まだ『バッタ人間』のまま、ゾウを指差し駆け寄っていく。
今下手に戻ると……ちょっとその、上着とかぼろぼろで、いわゆるサービスシーンになりかねないからだ。
343 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/07(日) 23:28:07: >>340（一衣）
周囲には神父も参列者も、一衣の行動を咎める者は誰も居ない。
もとより、２人の間に今更『誓い』など必要はない。

【「・・・・・ちょっ、痛いじゃない・・・・・・・」】

握りしめる手の力に、羽昼がわずかに腕を振って抗議する―――この場にあっても彼女らしい。

背に腕を回し、羽昼の身体を引き寄せる。
そっと抱き締めるつもりが、無意識に腕に力がこもってしまう。

【「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・『たいすい』・・・・・】

瞼を閉じる羽昼。
その唇から、渾名ではない『愛する者』の名が発せられる。
芳しい甘い香りに包まれながら、唇と唇がゆっくりと近づく。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄﾞｸｯﾄﾞｸｯﾄﾞｸｯﾄﾞｸｯﾄﾞｸｯﾄﾞｸｯﾄﾞｸｯﾄﾞｸｯ

>>341（みなの）

　ﾌﾞﾝｯ　　ﾌﾞﾝｯ

大人と子供の筋力差・・・腕を振り回してもつかんでいる女性の手はびくともしない。
目はしっかりと閉じているが、女性の表情はまるで『人生最良の瞬間』を迎えたかのような幸福感に満ちている。
　

　　　　　ガ　シ　ィ　！！　　　

やっと手が離れた―――かと思いきや、すかさず女性の右腕がみなののウエストを、左手が後頭部をがっちりとホールドする。

　　　　　　　　
　　　　　　　グィッ！

一瞬の後、みなのの身体は女性と完全に密着していた。
さらに、後頭部の手が、みなのの顔を自分の顔・・・『唇』が接触する位置に引き寄せていく。

　　　　ｸﾞ　　ｸﾞ　　ｸﾞ　　ｸﾞ

『カバ』の居た方向から漂う甘い香りが再び強まる。
MIAは、他のフィルムを破壊するのに没頭し気づいていない。

「・・・・・・・・・・・・」

女性の切なげな吐息がみなのの顔にかかる。

>>342（弓束）
男：
「う、うん・・・・もうこんなやばい仕事懲り懲りだよ・・・
　元の世界に戻ったら、オウガーを出て別の街でまっとうな仕事探す・・・・約束するよ先生」

首をすくめ、殊勝な表情で頭を撫でられている男。
近くで見ると、その顔立ちはまだ少年のあどけなさを残している。

　　―――――――――――――――――

ﾀﾀﾀﾀﾀ
背後から息を切らしついて来る男を従え、ゾウの姿を目指し駆け寄る。
その傍に、『瑠璃』の白いドレスが見える。

　　「―――――警告します。それ以上近づかないで！」

　　　　ファアアアオオオオオゥッ！！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ドスゥ　　　　ドスゥ！

『瑠璃』の緊張した叫び声が聞こえ、
横たわっていたゾウが威嚇の咆哮を発して大地を踏み轟かせ立ち上がり、弓束たちに向かい数歩歩み出た。
344 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/09/07(日) 23:34:33: >>343
瞼を閉じたと思った時には！

　　　_ /| /|　　 |＼　　　　　　 _　「|　　　/7　_「|_〈￣|
　　/ | | || |　　　|　|＿＿　　　| | | |　　_ |/　| r7/ |　|
　/　 | | || | i二ﾆ　r---┘　　 | |_| |_/| |ヽ‐7~//　 |/
/ /|　| l || |　　　| |＿＿　　　　|r―7/ |」7/　　　　　　＿
|/ /｜ |/|/／￣　＿／r-‐‐7　l」　| |　　l/　　　　／／
　/ 〈　　　￣￣| |　　__二ｺ二!　 |/　　　　　　／／
　|　ヽ　　　　　 | |　 └‐￣/,ﾆ､　　　　　　/￣／　 /
｜ ∧ヽ　　　　　| |　　　 r'/　7　　　　　　/／　　 /　／　
|　 | ヽヽ　　　　|/　　　 |:|　/ﾉ　　　　　　　ヽ:　 / ／
|　|　　ヽヽ　　　＿　＼　|ﾉ )l!ﾞ　　　　　　　　 |: /／　／
| /　　　ヽ|　　　　　｀"'-ミi　　　　　　　　　　　|:ﾚ /／　＿
|/　　　　　　 ,.-‐'立　'┴‐ｧi　　　　　　　　/://／／
　　　　　　　　/　､/rご、　　じゝｧ'　　　　　 /:/彡　＿―
　　　　　　___ |　　! ｀フﾞ　　　　　ﾞｰ1　　　／,ｲ　／　　r
　　　　　 (⌒iヽ　　　　　　　　　　　ﾞ､　／／ |　く　　 /
　　　　　　ﾞく　＼_　　　　　　　　／ﾌﾞ´　　ヽく　　ノ／
　　　　　　　ﾞく／⌒＼_　　　　　／ /　　　　　＼く／　/
　　　,.-- ､＿ヽ : : : : : ＼__,.-'´　 /　　　　　　　ヽ! /　
　　ヽ、 /: : : : :＼: : : : : : :>､　　　| 　　　　　　　　ヽ/／　
　　　　ﾞ't-､: : : : : : : : : ／　 |　　　ヽ　　　　　　　　lヽ-ノ
　　　　　ゞ_｀''‐- : : : /　　r'´ ＼　　ヽ　　　　　　　　＼
　　　　　ヽ,｀'': : : : :/　 /　　　　＼　　|､　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　￣｀''ｰ┴-!　　　　　　　＼ﾉ |

…すでに行動は『完了』している！
345 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/09/07(日) 23:36:00: >>343
「はうあっ！？
ええと、その、はいっ！！」

立ち止まった。言われた通りに。
恐る恐る、呼びかける……。

「あのう……『水有月』さんの、毒を解除できる人を連れてきたんですけどぉ…。
私はいいので、この人だけでも、そっちに行って貰っていいですかぁ………？

あと、その………………できれば何かこう、上着を貸して貰えると私、嬉しいんですがぁ………」

まあ警戒されるのは仕方ないというか想定の範囲内だった。
346 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/09/07(日) 23:41:41: >>343

「むひゅう！！！わ、わぁ～～～～～～っ！！！！！だ、ダメェ～～～～っ！！！！」

せめて『ＭＩＡ』に届けとばかりに大声を出しつつ、精一杯じたばたする。
347 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/08(月) 01:54:07: >>344（一衣）
まさに行動が『完了』しようとしたその時―――――――

　　　　　ﾌﾆｭｯ　　　　　ﾊﾟｻｯ

ウエディングドレス『そのもの』に変化した羽昼の身体が、のけ反ってダラリと一衣の腕から垂れ下がる。
意識の高揚、あるいは潜在的願望が能力を暴走させたのか？
まあ良い・・・解除すれば瞬時に問題は解決する筈だ。

>>345（弓束）
水有月母：
「・・・・・・・・・・弓束・・・さん・・・・・？」

弓束の声を聞き、、瑠璃の隣で水有月（母）が身を起こし―――
呆気に取られたように『特撮の怪人』めいた姿の弓束を見つめる。

瑠璃：
「ほんとに・・・・あの時の方？」

瑠璃のほうもしばし疑わしげな眼差しを投げかける。

　　　―――――――――――――――――――――

瑠璃：
「・・・大丈夫よ。あの人たちは味方」

その瑠璃の言葉に、ゾウが警戒の態勢を解き後方へ下がる―――どうやら弓束であると認識してくれたようだ。
ゾウの様子に怯えていた男も、弓束に促され恐る恐る２人に近づく。

瑠璃：
「あ・・・・上着なら、これを・・・・・」

少女が、ドレスの上に羽織っていたらしい白いウィンドブレーカーを差し出す。
小学生サイズなのでややきつ目だが、着られないことはなさそうだ。

>>346（みなの）
MIA：
「ふぇ・・・・・みなのちゃんっ！？」　　　ﾀﾀﾀ

みなのの大声を聞いてMIAが駆け寄るが、

MIA:
「・・・・・・・・・こ・・・これっ、て・・・・・・・・・・・」

想像のはるか斜め上を行く状況に、目を皿のように見開き立ちすくんでしまう。

　　　　グィッ　　　　
　　　　　　　　　　　ｸﾞ　ｸﾞ　ｸﾞ　ｸﾞ　ｸﾞ

もがけばもがくほど女性の腕は力を増し、みなのの抵抗を封じていく。
『同性にファーストキスを奪われる』事態を回避するには、
能力を使ってでも女性に『目を覚まさせる』しか無いようだ。
みなのと相手の唇の距離は『１ｃｍ』―――もはや猶予はない。
348 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/09/08(月) 10:07:55: >>347
「はぁい。
いやぁ、久しぶりにちょっと、がんばっちゃったもので……えへへ。
あ、ありがとうございますぅ、これでやっと元に戻れますよぉ………」

照れ笑い（には全く見えないが、とにかく当人はそのつもり）をしながらウインドブレーカーを受け取ると、
少し考えてから胸に巻きつけて覆い隠し、口の中の『バッタ』をつまみ出して解除。
地面に穴を掘ると、ありがとうと心の中でお礼を言いながら『バッタ』をそこに埋めておく。

「すいませぇん、ちょっと『ライオン』さんとかとあれやこれやしてたものですからぁ…遅れちゃいました。
大丈夫で…大丈夫な訳ないでしょうけど、その……………大丈夫でしたかぁ？」
349 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/09/08(月) 21:31:45: >>347
「すいません！！お姉さん！！」

能力で『女性の顔』を狙い(できるだけ自分に当たらないようにしながら)、
能力を発動し、目覚めさせる(パス精ＤＤＢ)
350 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/09/08(月) 21:43:23: >>349
うん、こういう場所では解除しないとね。

ちゃんとした形できっすを…
351 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/08(月) 23:11:06: >>348（弓束）
『変身』を解くと、ようやく瑠璃もホッとした表情を見せる。
自身の能力のために『生命』を提供してくれたバッタを、感謝の思いを込め埋葬する。

水有月母：
「弓束さん・・・・・あ、ありがとう・・・・・・・
　きっと・・・・戻って来て下さると、信じてました・・・・・」

精一杯笑顔を見せる水有月母―――しかしその声は弱々しく、肌は紫色にむくんでいる。

男：
「んっと・・・・その、何て言えばいいか・・・・
　バイト探してたら、声かけられて・・・
　『こっちの世界』に来た人達を『立往生』させろ、って言われて・・・
　時給も良かったし、面白そーだなって思って、つい受けちゃって・・・
　あの・・・・・・・・ホント、すいませんでした」

水有月母に歩み寄り、深く頭を下げる男。

男：
「あ、せ、先生・・・・
　僕、刃物持ってないから・・・『切って』くれないかな？
　あの・・・あ、あんまり深く切らないでね・・・・・一人分なら『５ｃｃ』くらいで充分だからさ・・・」

Tシャツの袖をまくり、左腕を弓束の方に差し出した。

>>349（みなの）

　　　ポ　ヒ　ュ　ン　ッ　！！

女性の顔に『発泡』が命中する。
至近距離にあったみなのの顔も、『ビーチボール』が軽くぶつかったような衝撃を感じた。

　　　　――――――――――――――――――――

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

眼前の女性が目を開いた。
無言で何度も目瞬きを繰り返す。
両腕は相変わらずみなのをしっかり抱きしめたままだ。
　

>>350（一衣）
ｼｭｵｯ

元に戻った羽昼と、改めて唇を重ねようとしたその刹那。

　　　ポ　ヒ　ュ　ン　ッ　！！

耳元でシャンパンの栓が抜けるような大きな音―――そして風船が破裂するような衝撃。
炭酸水を満たしたプールに飛び込んだかのように、羽昼の顔が無数の細かな泡に包まれぼやけてゆく。

　　　　　　　　　　　　――――――　　『ｼﾞｮｳﾎｳﾚﾝｹﾂ　ｶｲｼﾞｮ』　　――――――

　　・・・・・・・・・・・・・・・

射るような強い太陽光が視界に飛び込んでくる。
数回目瞬きをすると、鼻の数ｃｍ先にある『顔』に焦点が合う。
かなり『可愛らしい』と言って良い顔立ちではあるが、羽昼とは似ても似つかない『幼女』の顔だ。
352 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/09/08(月) 23:20:21: >>351
「…いめちぇん？」

顔を掴んだままそう呟く。

「ま、いいかそれはそれで―…その格好も可愛いよー…」
寝ぼけているのでいい加減ドツくとよいかと思われます。
353 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/09/08(月) 23:22:09: >>351
「むひゅん！！・・・う、あ―――――・・・・おはようございます。」

少し自分の能力の反動に面食らうものの、目を覚ました女性に対し、精一杯の笑顔で挨拶する。
354 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/09/09(火) 18:42:57: >>351
「…いえ、随分お待たせしてしまいました。」
彼も、こう言っています。
どうか…………一言、『許す』と言ってあげては貰えませんか？」

懸命に笑ってみせるその姿に敬意を払いながら、深々と頭を下げる。
と、『毛虫の男』の言葉に眉をひそめる。

「……え、先生そんな、ナイフとかないですよぉ…？
うーん…じゃあ…ちょっと乱暴ですけど………………」

『狼の爪』を噛むと、自身の人差し指に『爪』を生やし、それでつっ…とむき出しになった腕を軽く引っかいて切ることにした。
355 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/09(火) 21:07:53: >>352（一衣）
幼女：
＞「　　　　　・・・・おはようございます。」

声も羽昼とは違っているものの、
眼の前の『幼女』は、一衣の抱擁に抵抗せず、こぼれるような笑みを投げかけてくる。

そうだ・・・・これが羽昼でない筈が無い。
今度こそ『行動』を『完了』させるのみ。

　　　ギュゥゥゥ

腕に力を込め、再び『幼女』の唇に自分の唇を近づける。

　　　　　――――――――――――――――――――――――――――――

　　　『　　　　
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　い　　　　　　ー　　　　　　ち　　　　　　ん

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　』

『正真正銘』の『羽昼』の声―――――
静かな、それでいてどんな『目覚し時計』よりも有効な『無限の怒り』を内包した声が、一衣の『背後』から響いた。
――背筋を冷たいものが駆け抜け、金縛りに遭ったかのように腕の動きが止まる。

>>353（みなの）
女性の眼が、真っ直ぐみなのの眼を見つめる。
――――しかし。
みなのを抱く腕の力は緩まない。

女性：
＞「…いめちぇん？」

＞「　　　…その格好も可愛いよー…」

　　　　ギュゥゥゥ

意味不明なことを呟きながら、再びみなのの顔に唇を近寄せてきた。
――――――――　　絶　体　絶　命　。

　　　『　　　　
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　い　　　　　　ー　　　　　　ち　　　　　　ん

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　』

不意に、女性の背後から、別の女性の声が浴びせられる。
その声に、女性の動きがピタリと止まった。

>>354（弓束）
水有月母：
「・・・・・あ・・・・そ、それじゃあ、あなたが・・・・・・」

電話の声を覚えていたらしく、一瞬表情を固くするが、

水有月母
「・・・・・・・・・・・・・・そう、ですか・・・・・
　弓束さんが、そう言うのなら・・・・・
　私は・・・・もう気にしません・・・・・・」

苦しい息の下からそう言うと、男にも笑顔を見せた。

　
　　　　　　　　ピッ

『狼』の爪を得て、男の腕の皮膚に軽く傷をつける。

　　　ﾎﾟﾀｯ　　　　ﾎﾟﾀｯ

男：
「―――ゥヒッ！」

小さな傷口から滴り落ちる自らの血に、大仰な悲鳴を上げ顔をそむける男。
他人が血を流すのを見ることはあっても、自分が血を流す状況には慣れていないらしい。
356 ：：一衣　帯水『アルケミー』：2008/09/09(火) 21:59:59: >>355
…一発で目が覚めましたね、ええ。恐怖のあまり漏らしてることでしょう。

（…馬鹿なッ！この一衣が他人に『濡れ衣』を着せられようとしているのに…）
『濡れ衣』を着せられることは一衣にとって『逆鱗』であるはずなのに…

　・・・・・・・・・・・・・
（動くことができないだとっ！恐怖で足が震えているだとっ！）
ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
357 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/09/09(火) 22:01:06: >>355
「う、うにゃあああああああああ！？？」

初キッスを奪われそうになりながら叫ぶ・・・が

＞
＞
＞　　『　　　　
＞　　　　　　　　
＞　　　　　　　　　　い　　　　　　ー　　　　　　ち　　　　　　ん
＞
＞　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　』
＞
＞

「あ、おきたんですかっ！！は、はやくこのひとｗ・・・・ひぃっ！？？」

おきてきたもう一人の女性に『いーちん』とやらを離してもらおうと試みたが、
彼女の尋常ではなさそうな怒りのアピ－ルにｇｋｂｒし始める。
358 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/09/10(水) 18:54:30: >>355
「ありがとうございます」

もう一度『水有月（母）』に、礼を述べる。
声を上げる『毛虫の男』の頭を、軽く撫でた。

「それじゃ、お願いしますねぇ。
そうだ、あなたのお名前…まだ、聞いてませんでしたねぇ。
良かったら……教えていただけますかぁ？

あと、それと…………ここから帰る方法も、できたら教えていただきたいんですけどぉ…」
359 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/10(水) 23:09:40: >>356（一衣）,>>357（みなの）
恐怖に硬直した首の筋肉をかろうじて動かし、声の方向に顔を向ける一衣。
助けを求めようと、『いーちん』の向こう側―――MIAが『ハヒル』と呼んでいた女性に眼をやるみなの。

が・・・・・・・・
『ハヒル』は、さっきまでと変わらず、眼を閉じて草の上にじっと横たわっている。

その身体から、２本の赤い『柱』のようなものが空に向かって伸びている。
おそるおそる視線を上に向けると・・・・・・

　　　　ゴ　　ゴ　　ゴ　　ゴ　　ゴ　　ゴ　　ゴ　　ゴ　　ゴ　　ゴ　　ゴ　　ゴ

『柱』の正体は、身の丈２０ｍを優に超える、全身を真っ赤な光に包まれた『巨人』の両脚であることが判明する。
頭部が両肩に埋もれ、顔にあたる部分に眼と口を思わせる３つの黄色い光の点が見て取れる。

　『　　　あ　ん　た　に
　　　
　　　　　そ　っ　ち　方　面　の　趣　味　が　あ　っ　た　と　は

　　　　　知　ら　な　か　っ　た　わ　　・　・　・　・　・　・　・

　　　　　そ　れ　と　も

　　　　　《　女　な　ら　誰　で　も　良　か　っ　た　》　っ　て　事　か　し　ら　　？　　　』

彫像のように動けない一衣を見下ろし、
デジタル処理されたような若干不自然な『羽昼』の声で、『巨人』が語りかける。
その全身の赤い光が、紛うこと無き『超弩級の怒り』を表現するように眩しく強まっていく。

MIA：
「・・・！」　　ｻﾞｯ

一衣の腕をすり抜け後ずさりするみなの。
呆然としつつもそれを背後に庇うように立つMIA。

　　　　　　　　グ　　　ォ　　　ッ

『巨人』の右腕が、ゆっくりと宙に振り上げられる。

>>358（弓束）
男：
「んっ・・・・・
　『エフ＝フロストバイト』・・・・・仲間からは『F』って呼ばれてるよ。

　・・・・・・ど、どうぞ」

男の表情に一瞬躊躇するが、水有月（母）が男の腕から滴る血を両掌に受ける。

　　　　ﾋﾟﾁｬｯ　　　　　ﾋﾟﾁｬｯ　　

ゆっくり口へと運ぶ。　　

　　　　　　　　　　　　　　　・・・・・ｺｸｯ

――――数秒後、彼女の顔からむくみが引き始め、見る間に肌が健康な色を取り戻してゆく。

水有月母：
「・・・はぁ・・・・・
　もう、大丈夫みたい・・・・・・ありがとう『F』さん」

F：
「そ、そんな・・・・・もともと僕がやった事なのに・・・・」

例を述べられ、悔悟の表情で俯く『F』。

F：
「んっと・・・・・・僕が来る時に通ってきた『出入口』があるんだ。
　あっちの方・・・・・茶色い『小さな山』みたいなのがいくつも並んでる所。
　スタンドを１匹残してきたから、案内できるよ」

指差したのは、少し前に『ツチブタ』と遭遇した『古い蟻塚』のあった方角のようだ。
360 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/09/10(水) 23:13:00: >>359（一衣）
「ちょ、ちょっと待って！私の話を聞いて！」

「結婚式で神父が誓いのキスでウェディングドレスを着てたらいつの間にかイメチェンしてて夢だったのよ！」

必死に言い訳を…ッ！
361 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/09/10(水) 23:27:44: >>359 >>360
「ひ、ひゃぁぁぁぁぁ・・・・ど、どーなるの・・・・？」

＞「結婚式で神父が誓いのキスでウェディングドレスを着てたらいつの間にかイメチェンしてて夢だったのよ！」

「そ、それだと『主語』がなくっていいわけになってないですよお！！」

『いーちん』の言い訳に突っ込みを入れつつ、『ＭＩＡ』の後ろでｇｋｂｒしつつけている、ものすごい涙目だ。
362 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/09/11(木) 19:07:23: >>359
「エフくん、ですねぇ…先生覚えましたよぉ。
それから………ありがとうございました、私の無理なお願いを聞いてくれて。

このお礼は、いつか必ずお返しします」

今度は『瑠璃』に頭を下げた。
もしあそこに『瑠璃』がいなければ、正直もっと厳しい戦いになっただろう。

「あそこがですかぁ…。
先生、あの辺まで行った事ありますけど、そんなのありましたっけぇ…？

あ、これ、返しておきますねぇ」

携帯も今のうちに返しておこう。忘れないうちに。
363 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/11(木) 22:13:33: >>360（一衣）
有り得無い・・・・・『ぬっちょん』は『一般人』のはずだ・・・・・
付き合い始めてこの方、何かの能力を持っているような素振りなど欠片も・・・・・これは一体なｎ

　　『　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　最　　　　　　ッ　　　　　　低

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　』

　　ブ　　ヮ　　チ　　コ　　オ　　オ　　オ　　オ　　オ　　オ　　オ　　オ　　オ　　ン　　！　！　！　！　！

『ビンタ』と呼ぶにはあまりに豪快過ぎる『巨人』の一撃が、一衣の身体を宙へと吹き飛ばす。
浮島が、湿地の水面が、瞬く間に眼下に遠ざかっていく。

　　
　　　　　　　　ｶﾞｯｼｬｱｱｱｱｱｱｱｱﾝﾝﾝﾝﾝ

見えないガラス窓を突き破ったような音とともに、視界一面が暗転する。
苦痛は無い――――ただ、漆黒の闇の中を、どこまでもどこまでも弾丸のように飛ばされていく感覚のみがある。

>>361（みなの）

　　ブ　　ヮ　　チ　　コ　　オ　　オ　　オ　　オ　　オ　　オ　　オ　　オ　　オ　　ン　　！　！　！　！　！

MIA：
「―――――ひゃぅ！」

凄まじい風圧に、反射的にスカートを押さえるMIA。
無造作に一振りされた『巨人』の手が、目の前の全裸の女性を、メジャーリーガーの『特大ホームラン』のように天高く打ち飛ばした。
女性の身体は、あっという間に豆粒の如く小さくなり―――――――――

　　　　　　　　　　ﾌｯ

――――青空に吸い込まれるかのように消えた。

　　　　　　　　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

視線を戻すと、『巨人』の姿は跡形もない。
今までの数分の出来事が幻覚であったかのように、草の上に横たわる『ハヒル』を傾きかけた陽射しが照らしている。

MIA：
「・・・・・・・・・え、えっとぉ・・・・・・・・・・いまのって・・・・・・・」

呆然とした表情のまま、みなのに顔を向けるMIA。

　　　「・・・ん・・・・・・うぅん・・・・・・・」

『ハヒル』が甘い息を漏らし、瞼を開いた。

>>362（弓束）
瑠璃：
「・・・・・とんでもないです。
　私も、弓束さんたちに出会ってなかったら、元の世界に帰れなくなって・・・
　今日のために、半年練習してきたのが・・・無駄になってたかもしれないんですから」

年不相応に落ち着いた口調ながら、真摯な表情で弓束の眼を見つめ、一礼を返す瑠璃。

　　ズシィッ

弓束から携帯を受け取り立ち上がろうとする水有月（母）に、『ゾウ』がそっと鼻の先を差し伸べる。　

水有月（母）
「――――あ・・・・・」

　　　ｼｭﾙｯ　　　

水有月（母）の身体を鼻で持ち上げ、背の上に乗せた。

瑠璃：
「・・・・送ってくれるの？
　ありがとう・・・・・優しいのね」

F：
「そ、それじゃあ・・・
　向こうでどれ位時間が経ってるか分からないし・・・そろそろ行こうか？」

『F』が弓束を見る。
364 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/09/11(木) 22:25:38: >>363
キ…『切れた』…私の中で何か、決定的なものが…

なすがままにされるなかで、脳細胞は考えることをやめている。
そのかわり、全身の細胞がてんでバラバラなことを叫んでいるのだ。

「いいから謝っちまえよ」と。「このままどっかに逃げちまえ」と。「飛びてぇ～」と。
「何も悪いことはしてねえんだから居直れ」と。「カエルにでもなって泳ぎてえなあ」と。

…ダンダン気分がどす黒～くなっていく。…この『感覚』、止められねえ。
365 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/09/11(木) 22:31:21: >>363
「わひゃぁ！！！」

大きな音に目を瞑り、『ＭＩＡ』のスカートをしっかりとつかむ。

「・・・・そう、ですよね、アレって『スタンド』・・・・」

その後、『いーちん』が居ない事以外は元通りになった空間で、『ＭＩＡ』と顔をあわせ、いぶかしがる

「と、とりあえず、『ハヒル』さんも起きたみたいですし、とりあえず・・・」

そう言いつつ、『ハヒル』のもとへ、『ＭＩＡ』と一緒に近づいていってみる。
366 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/09/12(金) 18:47:19: >>363
「はぁい。
遅れて失格になっちゃったら……困りますからねぇ」

笑顔で頷き、皆で帰路に着く。
とりあえずもう、何事も起こらなければいいが…さてさて。
367 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/12(金) 22:10:52: >>364（一衣）
自暴自棄となって叫び散らす『細胞』の声を、他人事のように聞いている。
どこまで飛んでも、周りには真の闇が続くばかり。
このまま、『魂』の奥底までも『闇』に呑み込まれてゆくのか・・・・・・

　　　　　　　――――――――――――――――　

　　　　　　　　ド　シ　ャ　ッ

唐突に、背中を何かに強く打ち付けられるような衝撃。
肺から空気が叩き出され、脳が頭蓋骨の中でグルグルと回転するかのような、酷い乗り物酔いに似た気怠さが襲う。

　　　　・・・ﾝﾀﾞ？　　　　　　　　　・・・・ｵｫ～！　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　・・・・・・ｽｹﾞｯ　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・・ｳﾊ♪
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・・ﾋｭｩ
・・・ｵｲ・・・・ｱﾚ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・・・ﾏｼﾞ？

やけに騒々しい――無数の蚊の羽音のような不愉快な雑音が聞こえてくる。

>>365（みなの）
羽昼：
「・・・・んぅ～～～・・・・なーんかヘンな夢見ちゃった・・・・・」

頭を数回振りながら起き上がるハヒル。

羽昼：
「・・・・・・・ん？　
　あんた、確か・・・・・『MIA』ちゃん、よね？
　あんたもこの世界に来ちゃってたんだ・・・
　そっちの子は・・・MIAちゃんの妹？」

大小２対のツインテールに交互に目をやる。

羽昼：
「・・・どしたの？　あたしそんなおっかない顔してる？？」

みなのと視線を合わせ、微笑んで見せる。
その表情からは、ついさっきみなのが『いーちん』と抱き合っていた事も、
あの『赤い巨人』に関することも、一切記憶に残っていない―――としか思えない。

>>366（弓束）
先導する『F』の後について歩き出す。
その後ろに、水有月（母）を乗せたゾウと瑠璃が続く。

　　――――　　――――　　――――　　――――

F：
「・・・・あそこ！
　あの一番大きい『山』の下に『出口』があるよ」

前方を指差し叫ぶ『F』。
その方向に、闇を透かして赤茶色の『蟻塚』の一群が見える。
どうにか、肉食獣に出くわすことなく辿り着けたようだ。
368 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/09/12(金) 22:18:38: >>367
「っがあああああああああああああああああああああああ！！！！！！！！」

目が怒りの赤に染まっているかもしれない。まあとにかくキレるよ。

「なんだこの音！？俺を馬鹿にしてんのか！風か蚊かしらねえがなあ！」

…ただ『ぬっちょん』に対してではなく周囲のうっとおしい何かにしかキレられないのがチキンぶりを表している。
空気を『服化』してズンズコ重ね着を開始する。
369 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/09/12(金) 22:53:45: >>367
「わたしは『みなの』って言います、『ＭＩＡ』さんとは着いたところが一緒で・・・」

【何も覚えてないって事は、『無自覚』なひとなんですかねぇ？】

とりあえず自己紹介をしつつ『ＭＩＡ』に『スタンド会話』で話しかける。
370 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/09/13(土) 22:22:12: >>367
「あそこですかぁ……ふむう」

『狼』の『嗅覚』を得る。
鼻をひくひくさせながら臭いを嗅ぎ取り、中に誰か居ないか調べてみよう。

「とりあえず、先生が様子見てきますねぇ」
371 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/13(土) 22:38:54: >>368（一衣）
「　・・・・・・・ｶｯ　ﾊｱｧｧｧｧｧ　」

怒りの絶叫は、口から出た瞬間に痰を切るようなかすれた声になってしまった。
周囲の空気に能力を発動しようとするが、つい今しがたまで思考麻痺に近い状態にあったせいか上手くいかない。

背中に感じる、固い『アスファルト』の地面の感触。
・・・・・・耳に聞こえる音が次第にはっきりしてくる。
大勢の人間―――大半が男のようだ―――の話し声。
携帯電話と思しき電子音。
商店の有線放送らしき音楽。

首を振りながらゆっくりと身体を起こし、周囲を見回す。
―――――記憶にある場所だ。
『オウガーストリート』・・・・・・
しかも、街で屈指の『目抜き通り』の『スクランブル交差点』の真ん中。

　　　　　　ﾊﾟｼｬｧ　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｼﾞｰｯ
　　～～♪　　　　　　　ｶｼｬｧ　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊﾟｼｬｱ

　　　ﾊﾟｼｬｧｯ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～♪
　　　　
一衣の周囲を、半径１０ｍほどの円を描いてぐるりと取り巻く『黒山』のような群衆。
その手に掲げられたカメラ付携帯電話の砲列。

一衣が身を起こしても、群衆は散って行こうとしない。
能力行使が不完全なため、着込んだ『空気』は素材そのままの『透明』なのだ。　　　　

>>369（みなの）
【もし、あれが『すたんど』だとしたら・・・
　なんか、かなり『とくしゅなたいぷ』ってこと・・・・かもしれないですねぇ・・・・】

MIAがスタンド会話で答える。

羽昼：
「みなのちゃん・・・ね。よろしく。
　・・・・・・・・って！　今こんなとこでのんびり喋ってる場合じゃないわ！
　『グランプリ』よ『グランプリ』！！　どーやってあの会場に戻ったらいいのよ！
　　歌いもしないで失格なんて冗談じゃないわよぉ！」

MIA：
「そ、そーなんですけどぉ・・・・
　わたしたちも、どうすれば『もとのせかい』にもどれるか、わかんないんですよぉ・・・・・」

【『あのひと』にきけば、わかるかもしれませんけどぉ・・・
　おこしたら、まためんどいことになりそうですしねぇ・・・】

倒れている変態男の方をちらりと見やる。

　　　　　　　　　ｳﾞ　　ｫ　　ﾝ

羽昼：
「！？」

MIA：
「ふぇ？」

―――――突然、３人から数ｍ離れた空中に、淡い紫色をした野球ボールほどの『光』が出現した。　
『光』は少しずつ大きさを増し、やや背の高い人間めいた形を成していく。

>>370（弓束）
狼の鼻で周囲の匂いを探りつつ、慎重に『蟻塚』に近づく。
付近に大型の獣の匂いはない―――『ツチブタ』もねぐらを変えたのだろうか。

一番背の高い『蟻塚』の頂に、あの『笑う毛虫』が載っている。
他の蟻塚の隙間を縫って近づいていくと、
その根元に、四つん這いになってやっと潜り込めそうな『穴』がぽっかりと口を開けている。
知らずに見れば、ツチブタか『イボイノシシ』が昼寝のために掘ったものとしか思えないだろう。

　　　　ﾄﾞ　　　　　　　ﾄﾞ　　　　　　　　ﾄﾞ　　　　　　　　ﾄﾞ

大地がかすかに振動する。
風下の方角から、複数のかなり大型の獣の足音が聞こえる。
速度はさほど速くないが、こちらに向かって来ているようだ。
372 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/09/13(土) 22:46:49: >>371
「…」

空気はやめた。
ＤＯ☆Ｕ☆ＲＯを…『服化』☆

俺にとって布同然になった『道路』を自重でたわませる。
カメラ小僧ども、全員崩落に巻き込まれて死にやがれ。
373 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/09/13(土) 23:25:49: >>371
「よろしくお願いします！・・・って確かにそうなんですよねぇ・・・」

【あんな男、頼ったらいろいろな面でおしまいですよっ！】

二人の話を器用に帰していく。
＞
＞
＞
＞　　　　　　　　　ｳﾞ　　ｫ　　ﾝ
＞
＞
「わわっ！？」

突然の光に、顔をしかめつつそちらを見やる。
374 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/09/13(土) 23:30:15: >>371
「意外に狭……ありゃ、何か近づいて来ますよぉ……？」

もぞもぞと穴から出ると、地平線に目を凝らす。
穴に入るように、『水有月（母）』たちを手で促した。

「済みませぇん、何か近づいてきてるみたいですぅ…。
皆さんは早く、先に外に出てください。先生、ここで見張っててあげますからぁ」
375 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/14(日) 21:49:18: >>372（一衣）
ｼｭﾝ
　　　　ｽﾞｻｻｻｻｻｻ

全裸に戻り、足元から全方向に『服化』を発動―――アスファルトが流砂のように陥没していく。

が・・・・・・・・
『アルケミー』の最大射程は『６ｍ』。
最前列でも『１０ｍ』離れているカメラ小僧たちには『届かない』。

　ﾊﾟｼｬｱ　　　　　　　　　　ﾊﾟｼｬｱ　　　　　　ﾊﾟｼｬｱ
　　　　　　　　ﾊﾟｼｬｱ　　　　　　　　　ﾊﾟｼｬｱ
ﾊﾟｼｬｱ　　　　　　　　　ﾊﾟｼｬｱ　　　　　　　　　　　ﾊﾟｼｬｱ

ふと背後に目をやると、４～５ｍほど先に、一衣の持ち物である『ぬいぐるみ』が転がっている。

　　　　ｽﾞﾌﾞ　　ｽﾞﾌﾞ

服化した地面に今にも沈んでいきそうだ。

>>373（みなの）

　『　　良かった・・・・ずいぶん探しましたよ、温宮さん　　』

人型の『光』が、涼やかな、しかし若干軽薄そうな若い男の声で言葉を発した。

羽昼：
「その声・・・・・・・『蓉泉くん』！？」

驚いたように叫ぶ『ハヒル』―――どうやら声の主と面識があるらしい。

　『　　あなたの『反応』が突然消失したと『お呼び』がかかりましてね。
　　　　だいぶ苦労しましたが・・・
　　　　こちら側の世界と僕たちの世界を繋ぐ『回線』となる能力を持つ者の精神が未発達だったおかげで、
　　　　かろうじて『割り込む』ことができました　　』

羽昼：
「・・・・・・・・話が全然見えてこないんだけど」

　『　　今は説明している時間がありません。
　　　　あなたと、そちらのお二方の『帰還』を望む存在が居る――とだけ言っておきます。
　　　　僕がこちら側に干渉できるのはあと少し・・・
　　　　この『非常口』を作成するので精一杯です　　』

　　　　　　　　　　　　ｳﾞ　ｫ　ｵ　ｵ　ｵ　ｵ　ﾝ

言葉が終わると同時に、『光』は人型から円盤状へと形を変え、
その中央に、直径１ｍほどの黒い『穴』がゆっくりと口を開けた。

羽昼：
「よく分かんないけど・・・後でお礼言わなきゃならないみたいね。
　・・・・・・・・あんたたち、先に行っていいわよ」

みなのとMIAの方を振り向く。

MIA：
「ふぇ？　で、でも・・・・・・」

羽昼：
「あたしは『ひとりで来た』けど、
　MIAちゃん、たしかお母さんと一緒に来てたわよね？
　心配してるだろうから、早く戻ってあげなさいよ」

先程の『いーちん』と言う人物のことも完全に記憶から欠落しているようだ。
376 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/14(日) 21:49:55: >>374（弓束）
瑠璃：
「心配ない・・・・・みたいですよ」

足音が弓束たちから５０ｍほど先で止まる。
星明かりに浮かび上がる、１０数頭の『ゾウ』の群れ。

　　　　ﾌｧｵｵｵｵｵｵｵ　　　　　　　ﾌｧｵｵｵｵﾝ

こちらに向かい、何かを呼びかけるかのように吼える。

　　　　　ファァアオオオオオオゥッ！

水有月（母）を背に乗せたゾウが、それに応えるように鼻を空中高く振り上げる。
―――そのまま、鼻の先をそっと水有月（母）に絡ませ、地上に降ろした。

瑠璃：
「迎えに来てくれたのね・・・・・
　あなたにもお世話になったわ・・・・・本当にありがとう」

瑠璃のスタンドが、ゾウの肢に抱きついていた腕を離し、姿を消す。

　　・・・・・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｽﾞｼｨｯ　　　　　　ｽﾞｼｨｯ

弓束たちの方を一度振り向き、優しい眼差しを投げかけた後、
ゾウは仲間たちの方へと歩いてゆく。

水有月母：
「・・・・・・・・・・・・・・・！」

万感の思いを込め、無言で大きく手を振る水有月（母）。
377 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/09/14(日) 22:09:19: >>375
自分が流砂の中心なんだからいずれ流されてくるだろう。

少し待とうか。

あ、あと上は青空が広がっているでいいよね？
378 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/09/14(日) 22:22:54: >>376
「わああ………。
……ぐすっ、先生ちょっと、鼻が詰まってたみたいですねぇ…………」

目じりの涙を拭い、鼻をすすると同じように大きく手を振った。

「お元気で！幾久しく、お健やかに！！」

言葉は通じなくても、心は通じることを知っているから。
あえて何の能力も使わずに、ただ大きな声でそう叫んだ。
379 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/09/14(日) 22:24:30: >>375
「は、はい、じゃあお言葉に甘えて・・・・」

『ハヒル』の言葉に答え、『ＭＩＡ』と一緒に歩き出す。

【それにしても、さっきの・・・あの人も『スタンド使い』なんでしょうか？】

『ＭＩＡ』に『非常口』に向かう最中にこんなことを『スタンド会話』で言ったりもしてみる。
380 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/14(日) 23:47:28: >>377（一衣）
ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞ

　　　　　ｺﾞﾄｯ

地面につれて一衣の身体も沈み込み、『ぬいぐるみ』が足元に転がってくる。
片足がちぎれているが、中身が無事かどうかは開けてみなければわからない。

　　　「何だオイ！」　　　　　　　　「どうなってんだァ！？」

カメラ小僧共の騒ぐ声が、服化した地面の縁近くまで寄ってくる。
空は晴れてはいるが、夕日がビルの谷間に迫っておりかなり暗くなってきている。

>>378（弓束）
F：
「・・・・・」

弓束のそばで、仲間の群れとともに遠ざかっていくゾウを見つめていた『F』が、俯き、人差し指で鼻の下を擦る。

F：
「・・・それじゃ・・・僕、お先に失礼するね。
　雇い主にバレたらやばいし・・・・
　
　また・・・・・・・・『先生』と、どっかで・・・・会えるといいな・・・・・・・・・
　じゃあ！」

軽く跳躍すると、少年の身体は吸い込まれるように『穴』の中に消えた。

―――ややあって、まだ少し脚を引きずりながら、水有月（母）が瑠璃とともに『穴』の前にやって来る。
二人の眼にも、弓束と同様に光るものが見て取れる。

瑠璃：
「お気をつけて・・・お母様」

水有月母：
「ありがとう瑠璃さん・・・弓束さん」

水有月（母）が、滑り台を降りるような体勢で『穴』の中に入る。

瑠璃：
「では先生・・・私もお先に」

続いて瑠璃の姿も『穴』に吸い込まれていった。
381 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/14(日) 23:48:28: >>379（みなの）
MIA：
「あ、ありがとうございますぅ・・・はひるさん」

【しょ、しょーじき、なにがなんだか、わかんないですぅ・・・・・
　でも、これしか『帰る』ちゃんす、なさそーですしぃ・・・・】

ｷﾞｭｯ

みなのの手を握りしめるMIAの掌に、心なしか力がこもる。

　　　ｺﾞ　　ｫ　　ｫ　　ｫ　　ｫ

『非常口』の真っ黒な闇の中に恐る恐る手を差し入れると――――

　　　　　　　ギ　ュ　オ　ン　ッ　！

砂漠で『泉』の底に吸い込まれた時と同じように、『巨大な掃除機』に吸われる感覚が襲い、
みなのとMIAは手を繋いだまま、闇のトンネルの中を高速で滑るように移動していく。
382 ：一衣　帯水『アルケミー』：2008/09/14(日) 23:59:50: >>380
ぬいぐるみを掴んで服化を解除！

一瞬で戻る勢いを利用して…『あーい　きゃーん　ふらあーい！(メ欄>>377)』
383 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/09/15(月) 19:19:56: >>380
「はぁい。
もし……エフくんが、何か困った時は…森に来てください。
それじゃ……お元気で」

『エフ』の手を握ると、優しく微笑む。

「…………」

『水有月（母）』には、笑顔で黙って、親指を立てて見せた。
『瑠璃』には軽く一礼して、お先にどうぞ、とジェスチャー。

「さぁて……。
何だか先生、久しぶりに…本物のアフリカに行きたくなっちゃったかもですねぇ………」

最後にもう一度、『アフリカの空気』を吸うと、自分も『穴』に飛び込んだ。
384 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/09/15(月) 21:09:57: >>381
「うにぃぃぃぃ・・・・・」

何度体験してもなれない感覚に目をつぶりつつ、感覚が終わるまで身を任せる
385 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/09/15(月) 21:11:17: >>381
>>384
386 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/15(月) 22:33:31: >>382（一衣）

　　　バ　　フ　　ォ　　ン　　！　！　！

能力を解除された『地面』が元に戻る反動で天空高く舞う一衣。
驚き叫ぶカメラ小僧共の姿を遥か眼下に見下ろしつつ、手近なビルの屋上へ、
さらに両足裏に触れた面に能力行使・解除を繰り返すことで、トランポリンの如く建物の屋根から屋根へ飛び移っていく。

やがて遠くに自宅が見えた頃には日は完全に沈み、
誰の眼にも触れることなく我が家へと帰り着くことが出来た。

ぬいぐるみの中のラジカセは幸いなことに壊れていなかった。
が――――シャワーを浴びようと洗面所に向かい、ふと鏡を見ると、
左頬に、誰かに強烈に叩かれたような紫色の『手形』がついていることに気づいた。

　　　　―――　　―――　　―――　　―――　　―――　　―――

１０日ほど後・・・
一衣の家に、見覚えのない会社名が書かれた１通の『現金書留』が届いた。
封筒には、『１０万円』の現金とともに、ワープロ打ちの手紙が入っていた。

木で鼻を括ったような文面を読むと・・・・・・
『温宮羽昼』は、あの『イベント』で優勝は出来なかったものの、
この手紙の差出人である『声優プロダクション』に所属する事になったらしい。
そして、手紙の末尾は、
「今後、『温宮羽昼』に対し一切の接触・連絡を行わないで欲しい」という『要請』と、
「もしそれを拒否なさる場合、弊社は所属タレントの生命・安全を保護する責任のもと、必要な『あらゆる措置』を取らせて頂きます」
と言う言葉で結ばれていた。

一衣　帯水『アルケミー』

　　⇒　　『腹部・右膝・顔面に軽度の打撲』
　　　　＋『温宮羽昼との恋愛関係解消』
　　　　＋『１０万円ＧＥＴ！』
387 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/15(月) 22:34:30: >>383（弓束）
『野生の大地』の空気を大きく胸に吸い込み、『穴』の中へ身を躍らせる。

　　　　ギ　ュ　オ　ォ　ン　　！

巨大な『掃除機』のホースの中に吸い込まれるような感覚。
闇の中を、何処かへ向かい凄い勢いで身体が流されてゆく。

　　――――――――――――――――――――

視界に人工的な眩しい光が飛び込んでくるのと同時に、両足が固い床を踏みしめるのを感じた。

>>384-385（みなの）

　　ゴオオオオオオ

眼を固く閉じ、『流れてゆく』感覚に身を預ける。
掌に感じるMIAの体温が、理屈ではない安心感を与えてくれる。

　　――――――――――――――――――――

不意に闇が途切れ、視界が明るくなる。

　　　ドサッ

MIA：
「ふみゅっ！！？」

隣でMIAが素っ頓狂な声を上げた。　　
388 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/09/15(月) 22:58:20: >>387
「・・・・う―――――・・・って、大丈夫ですか？」

目を開けつつ、隣の『ＭＩＡ』の様子をうかがう。
389 ：弓束『ファミリアー?トゥ?ミリオンズ』：2008/09/15(月) 23:23:25: >>387
「うわっまぶしっ………」

突然の光に目を細めた。
とりあえず、周囲の状況を確認しよう。
390 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/16(火) 22:24:37: >>388（みなの）
MIA：
「あいったたたぁ・・・・・・」

両脚を大きく広げ、磨かれたタイル張りの床の上に尻餅をついているMIA。
殺風景な白い壁と、蛍光灯が並ぶ天井――――どこかの建物の廊下らしい。

MIA：
「ふぁ、だ、だいじょぶですぅ・・・」

みなのの呼びかけに答えつつ周囲を見回す・・・・・・・その視線が一か所に止まる。

MIA：
「・・・・・・・・・・おかー・・・・さん？」

視線を追うと、『廊下』の少し先に２人の人影が見える。
１人は、ぼろぼろのジーンズとサンダル、胸に白い布をチューブトップのように巻いた女性。
もう１人は、水色のワンピースを着た、MIAに似た顔立ちの女性。

MIA：
「　おかーさぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん！！！　」

水色の女性：
「　・・・・・・・ハッちゃん！！・・・・　」

駆け寄り、ひしと抱き合うMIAと女性。

MIA:
「おかーさんおかーさんおかーさんおかーさぁぁあん・・・・！」

水色の女性：
「ハッちゃん・・・よかった・・・・・心配してたのよ！」

涙に声を咽ばせるMIA。
みなのの方から見える『MIAの母』とおぼしき女性の頬にも、光るものがつたっている。

>>389（弓束）
数回目瞬きをし、光に眼を慣らそうとする。
―――――２ｍほど先に、こちらに背中を向け座り込んでいる水有月（母）の姿が見て取れた。
周囲は白い壁とリノリウムの床。
壁に沿って幾つかのドアが並んでいる―――建物内の通路のようだ。

水有月母：
「・・・・・・・・・・・・・・・ハッちゃん？」

声をかけようとした時、水有月（母）がそう呟いて立ち上がった。
通路の先を見ると、小学生と思われる髪を二つに束ね青い服を着た少女と、
同じ髪型でそれよりやや年上らしい、何故か上半身が下着姿の少女が居る。

「　おかーさぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん！！！　」

そう叫び走ってくる少女に向かい、脚を引きずりつつ懸命に駆け寄る水有月（母）。

水有月母：
「　・・・・・・・『ハッちゃん』！！・・・・　」

二つの人影が重なり、きつく抱きしめ合う。

少女:
「おかーさんおかーさんおかーさんおかーさぁぁあん・・・・！」

水有月母：
「ハッちゃん・・・よかった・・・・・心配してたのよ！」

可愛らしい顔立ちを涙でくしゃくしゃにしている少女―――――どうやら彼女が『MIA』のようだ。
391 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/09/16(火) 22:38:13: >>390
「・・・・・・ｸﾞｽｯ・・・・・」

親子の感動の再会にもらい涙しつつ、しばらくたたずむ。
392 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/09/17(水) 19:13:28: >>390
いい光景ですねぇ…。
折角なのでここは黙って退場しましょう。ゆづか先生はクールに去るんですよ？

「………あれ、でも何か忘れてるような……何でしたっけぇ……？」
393 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/17(水) 20:29:07: >>391（みなの）
しばしの間、母娘の静かなすすり泣きの声が通路に響く。

MIA：
「・・・・・・・ｽﾝ・・・
　おかーさん・・・そのケガ・・・・？」

MIA母：
「・・・・ああ・・・大丈夫よ。
　ちょっと動物に咬まれたんだけど、あちらの『弓束』さんのおかげで―――――――あら？」

MIA母が背後を振り向く。
――MIA母のそばに居たもう一人の女性が、廊下の奥の突き当たりのところでキョロキョロと左右を見ている。

MIA母：
「弓束さん・・・・待って、待ってください！
　もう一度だけお礼を―――！」

MIA母がその女性に呼びかける間に、MIAが頬に涙の跡を残したままみなのを見る。

MIA:
「みなのちゃん・・・・わたしのおかーさん、しょうかいしますぅ。
　それから・・・あらためて、おれい、いわせてほしいんですけどぉ・・・・・・」
　

>>392（弓束）
母娘に背を向け、静かに歩き出す弓束。
『MIA様控室』という貼り紙がされたドアを通り過ぎ、
通路の突き当りがT字路になっている――案内表示は無い。
そこで初めて、出口の方向が分からないことに気づく。

水有月母：
「弓束さん・・・・待って、待ってください！
　もう一度だけお礼を―――！」

背後からかけられた声を聞き、
ロディから頼まれた目的―――『ハッちゃん』のステージを見届け、一緒に写真を撮ること―――を思い出した。
一旦引き返した方がよいだろう。
394 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/09/17(水) 22:15:35: >>393
「・・・あ、はい！」

しばらくもらい泣きしていた顔を袖で拭き、『ＭＩＡの母』に挨拶をする。

「そ、そんな！お礼なんて・・・ここに戻ってこれたのは『ＭＩＡ』さんがいたからで・・・」
395 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/09/18(木) 19:07:23: >>393
「……………………。
………ええっとぉ…………ここ、どこでしたっけぇ…？」

いきなり迷子的展開だった。
まだ噛んでる『狼の爪』の『嗅覚』とかで風の匂いが解れば外を…などと考えていたら。

「…………………あ………あー！！」

大事なことを思い出した……と言うかそのためにここに来たのに……。
去りかけた手前戻るのも恥ずかしい、などという思考は持たないタイプなので、言われた通り臆面もなく戻る。

「あわわ。
あっあっあっあのー………………済みませんそのそれじゃ、しゃ…写真とか……いいでしょうかぁ……？」

こっちカメラ持って無いけどね！
396 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/18(木) 21:07:20: >>394（みなの）
MIA：
「それは・・・わたしもおんなじですぅ。
　みなのちゃんが、いてくれなかったら、
　わたし、きっと、ぶじにかえれなかったとおもいますぅ。
　・・・・・・・・・・・・『ありがとう』！」

涙を拭い、輝くような笑顔で右手を差し出すMIA。

>>395（弓束）
水有月母：
「本当に・・・・・・ありがとうございました。
・・・あ・・・は、はい。
　それじゃあ・・・・・こちらで・・・・」

『MIA様控室』の貼り紙のある部屋を指し示す水有月（母）。
397 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/18(木) 21:08:43: >>394（みなの）,>>395（弓束）

　　―――――　　　―――――　　　―――――　　　―――――　　　

場所を『MIA』の控室に移し、改めて自己紹介と、今までの経緯を説明し合う４人。

MIA母：
「それじゃあ・・・・・あなたが『ハッちゃん』を守ってくれたのね。
　ありがとう・・・『みなの』ちゃん。
　もし良かったら・・・・・・これからも、ハッちゃんのこと、お願いね」

深い優しさをたたえた瞳でみなのを見つめ、その手を包み込むように握るMIAの母。

MIA：
「『ゆづか』せんせい・・・・
　ろでぃくんから、おはなし、きいてました。
　ろでぃくん、せんせいのこと、はなすとき、すっごく、めがキラキラしてて・・・・・
　いちど、おあいしたいなって、おもってたんです。
　―――――ははのこと、たすけてくださって、
　ほんとに・・・・・・・ありがとうございました！」

弓束に深々と頭を下げるMIA。

　　　―――――――――――――――――――――――――

ステージ衣装に着替えたMIAが、弓束の隣に立つ。
MIAの母が携帯のカメラを構える。

　　　
　　　　　ﾊﾟｼｬｯ　　　　　ﾊﾟｼｬｯ

続いてみなのとも並び、写真に納まった。

MIA母：
「それじゃあ・・・プリントができたら、先生の大学のほうに送らせていただきます」

MIA:
「みなのちゃん・・・・・これ、わたしのれんらくさきですぅ。
　よかったら・・・いつでも、でんわしてくださいねっ！」

携帯の番号とメールアドレスが書かれたメモをMIAがみなのに手渡す。

　　ｺﾝｺﾝ
「――――――『MIA』さん、１５分前ですんでスタンバイお願いしまーす！」

ドア越しに若い男の声が聞こえる。

MIA：
「はぁいっ！　よろしくおねがいしまぁす！」

MIA母：
「じゃあ、お２人は私と一緒に・・・・
　出演者家族席にちょうど２つ空きがありますので」

立ち上がり、ドアに向かいかけてMIAが振り向く。

MIA：
「みなのちゃん・・・せんせい・・・・
　わたし・・・・・がんばりますっ！！」

力強く親指を立てる。
398 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/09/18(木) 22:35:30: >>396 >>397
「えへへ・・・・『どういたしまして』！！」

左手で握り返し、少し大きく腕を振り精一杯の握手を返した

　　―――――　　　―――――　　　―――――　　　―――――　

「あ、はい！・・・できるだけがんばらせていただきますデス・・・」

少し緊張した表情で顔を赤らめつつこたえる。　

　　　―――――――――――――――――――――――――

「あうっ・・・・目、瞑っちゃってないといいけど・・・」
「わ、ありがとうございます！！じゃあ、私も・・・」

自分の写真の写りを気にしたり、『ＭＩＡ』とのメルアド交換をする。

＞「――――――『ＭＩＡ』さん、１５分前ですんでスタンバイお願いしまーす！」

　「・・・頑張ってくださいね！！私っ！！他の人の『おっかけ』の人たちに負けないように、精一杯『おーえん』してますから！！」

ガッツポーズを見せつつ、『ＭＩＡ』を激励した。
399 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/09/19(金) 19:27:53: >>397
「いいえいいえぇ、先生は先生がするべきことをしただけですよぉ。
……ロディくんと、これからも仲良くしてあげてくださいね」

笑顔で、『ＭＩＡ』の頭を撫でてあげた。
写真を並んで撮り、改めて頭を下げる。

「ありがとうございますぅ。
よかったぁ…これで先生、ロディくんとの約束が果たせますよぉ～～～～～。
え、え、いいんですかぁ？まあ何から何まで…」

『ＭＩＡ母』にお礼を言うと、『ＭＩＡ』に同じく親指を立て返す。

「…今あなたができることの全てを、悔いの無いように。
あなたならできますよ。あなたは…あの人の娘なんですから」
400 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/20(土) 19:46:00: >>398（みなの）,>>399（弓束）
MIA：
「　―――――――　は　い　っ　！！　」

みなのと弓束の言葉に決意の顔で頷き、控室のドアを開け通路へと踏み出すMIA。

客席に向かうべく、二人もMIA母の後に続いて控室を出る。

　
　　　　　ｷﾞｨｯ　　　　　　　　　　　　　　　ｷﾞｨｯ
　　　　　　　　　　　　　　ｷﾞｨｯ

計ったかのようなタイミングで、他の控室のドアが開く。
白く飾り気の無い貫頭衣のようなワンピース姿の『芦原瑠璃』。
セーラー服の左袖に赤い腕章を着け、髪をポニーテールに結い上げた『温宮羽昼』。
それぞれの衣装に身を包んだ出場者たちが、通路に歩み出てくる。
一瞬、その視線がみなのと弓束に向くが、言葉は発せられない。
張りつめた空気の中、それぞれの思いを胸に抱き、『歌い手』の表情で歩いてゆく『７人』。

MIA母：
「・・・」

二人に軽く会釈したMIA母が、出場者たちと逆の方向へ通路を歩き始めた。
401 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/20(土) 19:47:28: >>294（アクア兄）

　　ビィ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――ッ

犬飼：
「ふゎ！！？？」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｸﾌｱｧｧｱｧ・・・

プログラムとともにスタッフから渡されたサイリウムライトをいじっていた犬飼が、
ブザーの音に驚いて顔を上げる。
その足元に寝そべる『ハウンド・ドッグ』が、全く動ずることなく大きな欠伸をする。
案の定入口で追い出されたはずが、どこからかかホールに潜り込んで来たようだ。
客席の照明が落ち、周りの観客達は舞台に目を注いでいる――犬の存在を咎める者は居ない。

犬飼：
「はじまります！　はじまりますよっ！
　えぇとえぇと・・・・『ハッちゃん』さんは・・・
　１人出ないから・・・・『５番目』！５番目ですよっ！」

ライトの１本をアクア兄に手渡す犬飼。
まるで自分がこれからステージに立つかのように、緊張感で声を震わせている。
402 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/09/20(土) 21:50:19: >>400
グッ！！

ここまでくれば後は言葉はいらない。
最後にもう一度ガッツポーズを見せ、『ＭＩＡ母』と共に歩きだす。
403 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス：2008/09/20(土) 22:08:46: >>401
「わかったわかった落ち着け、いや……落ち着く必要はねぇのか？
　ここはオレもノリノリで行くべき？」

まあそこははじまってから考えよう。
良い曲とか雰囲気だったら勝手にノリノリになるだろう。

「ところで……一人出ないってナンカあったのか？」

確かにあったといえばあったが、出場者達も妨害にあってたのだろうか。
そうすると彼女らはスタンド使いなのかもしれない。
404 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/09/20(土) 22:29:14: >>400
にこにこしながら、もう一度その後姿を見ると…『ＭＩＡ母』についていく。

そう言えば…>>291で手の中に握っていた『ヒヒの爪』はどうなったのだろうか。
恐らくは、消えてなくなってしまっている可能性が高いが……。
405 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/21(日) 22:38:48: >>402（みなの）
　　ｺﾝ　　　ｺﾝ　　　ｺﾝ

　　　　――――――――――――

通路の角を曲がる瞬間、『MIA』がみなのに、
母親によく似た穏やかな微笑を投げかけたような気がした。

>>403（アクア兄）
ﾊﾟﾝ　ﾊﾟﾝ　ﾊﾟﾝ　ﾊﾟﾝ　ﾊﾟﾝ

犬飼は、周囲の観客の興奮につられて手拍子を打ち始め、既にアクア兄の声も耳に入らない様子だ。
――確かプログラムには『donata』が出場中止になったと書かれていた。
アクア兄と同じように『妨害』を受けたのか、
あるいは『ペンブローク卿』との戦いの最中（>>208）に推測したように、
『オーディション』において何らかの『不正』を働いたことが間際になって発覚したのか・・・

ｼｭｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳ

考えているうちに、スモークの立ち込めるステージ奥から、
ボディビルダーのような体をぴちぴちのタキシードに包んだ、司会者と思しき髭面の男が現れた。

「只今よりィ――――――

　『皇牙・大恐竜博』オフィシャルアーティストオーディション

　　『GRAND　PRIX　LIVE』　開幕致しまァす！！！

　　　過酷な予選を生き延びた歌姫たち――――――――出て来いやァ！！！！！」

シュオオオオオオン！

男がよく通る声で叫ぶと同時に、ステージ中央からまばゆいレーザービームが放たれた。

>>404（弓束）
『ヒヒの爪』は、奇跡的にもまだ弓束の手の中に存在していた。

　　　　
　　　―――――――――――――――

『手拍子』『床を踏み鳴らす振動』・・・・そして大勢の人間の『興奮』が、
動物の感覚を介するまでもなく、足元から皮膚を伝わってくる。
客席へ急いだ方がよさそうだ。
406 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/21(日) 22:39:52: >>402（みなの）,>>403（アクア兄）,>>404（弓束）

　　　　　　　　　　　　そ　　　　し　　　　て　　　　　――――――――

　　　　　　　　　　　　【　King Crimson...　】

司会者：
「それでは、発表致します！」

　　drdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdrdr・・・

呆れるほどにベタなドラムロールの音と共に
ステージの上を、スポットライトの光が忙しく左右に往復する。

司会者：
「『グランプリ』の栄冠を勝ち取ったのはァ―――――――――」

　　　　　　
　　　　　　　　　ﾊﾞ　　　　ﾝ

司会者：
「　エントリーＮｏ．５　・・・

　　　『　Ｍ　Ｉ　Ａ　』　　さ　ん　　！！　」

静止したスポットライトは、ステージやや上手寄りに立つ『MIA』の姿を浮かび上がらせた。

MIA：
「　！・・・・・・・・！・・・・・・・・・！・・・・・・・・・・・・」

両拳を口許に当て、大きな瞳をさらに大きく見開いているMIAに、司会者が歩み寄る。

司会者：
「おめでとう！
　今の気持ち、率直に、客席の皆さんに伝えようか」

数秒間うつむいた後、司会者の手からマイクを受け取り顔を上げるMIA。
頬には涙の筋が光っているが、こぼれるような笑顔である。

MIA：
「・・・・・・・ありがとうございます！
　おうえんしてくださった、みなさんのきたいに、こたえられるように・・・・・
　これからも、がんばっていきます！
　・・・・・よろしく、おねがいします！！」

並んで立つ他の６人の出場者たちも、それぞれの思いを裡に秘めつつMIAに拍手を送る。
407 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/21(日) 22:42:00: >>402（みなの）,>>403（アクア兄）,>>404（弓束）
司会者：
「それでは・・・・歌って頂きましょォォう！！」

　　　　バ　　ァ　　ン　！

後方でバンドの演奏が始まると同時に、MIAの頭上に金色の紙吹雪が舞う。

ttp://jp.youtube.com/watch?v=i0qSVuoGzCg

MIA：
　「　―――　　きえるともしびの　　かすかなきせき

　　　　　　　　いてつく　かぜをうけて　たゆとう

　　　　　　　　やがてくるわかれ　それがかなしいなら
　
　　　　　　　　どうか　このてを　はなさないで

　　　　　　　　かたるほしたちの　かすかなきせき

　　　　　　　　いのりも　とおくかなた　はためく

　　　　　　　　きみをよぶうたを　きょうもさけぶのは

　　　　　　　　いつか　このてを　つなぐためだから　　・・・・・・　　　」

小さな身体から、聴く者の魂を焦がすようなエネルギーをほとばしらせつつ歌うMIA。
いつしか、揺れるサイリウムライトの光は、ほぼ客席全体を埋め尽くしていた。

　　　――――――――――――――――――――――
408 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/09/21(日) 22:47:31: >>406
「・・・・や、にゃったぁぁっぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！」

『ＭＩＡ』のグランプリが発表されると同時に大声を上げて喜び、誰の拍手にも負けないくらいに思いきり手を叩く。
409 ：アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』：2008/09/21(日) 23:04:01: >>405-407
ひとまず『donata』の事は忘れて……と意識的に忘れるのではなく
『オーディション』が進むにつれて自然とアクア兄の頭から余計な考えは消えていった。

クリスマスの朝にプレゼントを貰った子供のよーに興奮して
観客と一体となり手を叩いたりライトを振ったりした。

「おおおぉぉぉおお!?　マジか？　スゲェ―――じゃねーか！！！！
　しかし意外とアツい歌を歌うな！」

優勝した『ＭＩＡ』とその歌に対し、やたらデカい独り言を言うが、まったく問題ないだろう。
それどころかこれくらい大声でないと、この会場の熱気の中だ。きっと自分の耳にすら届かない。
410 ：弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』：2008/09/21(日) 23:10:41: >>405-407
最後の最後まで、一応妨害工作がないか注意しながら─と言っても、傍からはにこにこしてるだけにしか見えないが─
客席でステージを観戦する。
そして結果が発表され、『ＭＩＡ』のステージになって……目を細めた。

「……いいですねぇ。先生もファンになっちゃうかもですよぉ？」
411 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/22(月) 22:53:09: >>402（みなの）,>>403（アクア兄）,>>404（弓束）

MIA：
「――――――ありがとうございましたぁっ！！！」

　　　　ﾜｧｧｧｧ　　　　　　　ﾜｧｧｧｧ　　　　　　　　ﾜｧｧｧｧ　　　　　　ﾜｧｧｧｧ

割れんばかりの歓声が渦巻く客席に向かい、深々と頭を下げるMIA。

司会者の声：
「・・・・・・近日開催されます『皇牙・大恐竜博』オープニングセレモニーにおきましてェ、
　彼女のメジャーデビュー記念コンサートが行われまァす！　皆様乞うご期待ィィィ！
　本日はご来場まァことに有難うございましたァーー！！」

　ﾜｧｧｧｧ　　　　　　　ﾜｧｧｧｧ　　　　　　　　ﾜｧｧｧｧ　　　　　　ﾜｧｧｧｧ　　　　　　ﾜｧｧｧｧ
412 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/22(月) 22:55:02: >>408（みなの）
自宅に帰り着き、会場で感じた熱気の覚めやらぬまま就寝の支度をしている時、
携帯電話が『MIA』からのメールの着信を告げた。
ほとんどが『ひらがな』でやや読みづらい文面だったが、
謎の『異世界』で一緒に戦ってくれたこと、そしてステージを応援してくれたことへの感謝と、
『これからも友達でいて欲しい』と言う願いが、真摯な言葉で綴られており、
控室でMIAと並んだみなのの画像が貼付されていた。

１０日ほど後―――
学校の帰りが早かったその日、家の郵便受けに、知らない会社からみなの宛の封書が届いているのを見つけた。
どうやら『MIA』が所属することになった『レコード会社』からのものらしい。
こちらは難しい漢字だらけでさらに読み難かったが、何やら感謝の言葉らしきものが書かれた手紙とともに、
『３０万円』分の『郵便為替』が入っていた。

みなの『スーパーコーラ』

　　⇒　　『左肩に軽度の打撲』
　　　　＋『３０万円』＆『小型デジカメ』＆『MIAとの友情』ＧＥＴ！
413 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/22(月) 22:55:50: 色々あったが、タダにしては中々いいものが見れた・・・そう思いつつ犬飼に帰ろうと促す。

犬飼：
「・・・・！　・・・・・・・・！」　　　　　ﾊﾟｸ　　ﾊﾟｸ

口が動いているが声は聞こえない―――声援の送り過ぎで喉が潰れてしまったらしい。
ステージの幕はとっくに下りているのに、他の一切が眼中に無いかのようにサイリウムを頭上で振り回し続ける犬飼を、
『犬』と協力してなかば引きずるように会場を後にした。

一週間ほど後、アクア兄の住居に郵便が届いた。
仰々しく蝋で閉じられた封筒に、『Ｐ・ペンブローク卿』の署名があった。
中には、先日の一件に関する謝罪を述べた手紙と、『３０万円』相当の額面の小切手が入っていたが、
どの様にしてアクア兄の住所を知ったかについては書かれていなかった。

アクア兄『アクアリウス･アンド･ルイス』

　　⇒　　『左肩に貫通銃創』　＋　『３０万円』ＧＥＴ！
414 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/22(月) 22:56:46: >>410（弓束）
イベントは、滞ることなく無事に終了した。
あの『異世界』と同様、すっかり夜の闇に包まれた空の下、
ロディへの土産話の内容を考えつつ帰途に就く。

数日後、弓束の勤務する大学に、『MIA母』＝水有月潤から封書が来た。
娘の所属するレコード会社が決まったことと、命を救われた感謝の意を誠実な文章で述べる手紙に、
MIAと弓束が並んで微笑む数枚の写真と、オーディションの模様を収めたらしいDVD－Rが同封してあった。

さらに一週間ほど経って、MIAの所属するレコード会社から、
『３０万円』分の『郵便為替』の入った礼状が届けられた。
―――次にロディの所に行く時には、ポータブルDVDプレイヤーを持って行くことができそうだ。

弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』

　　⇒　　『全身筋肉痛（クロックアップの後遺症）により２日間の安静』
　　　　＋『３０万円』＆『アヌビスヒヒの爪』＆『MIAの写真』ＧＥＴ！
415 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/22(月) 22:59:35: 　　ミッション『週刊ASAHIるBANG！芸能』

　　　⇒　　　『　終　了　』
416 ：『週刊ASAHIるBANG！芸能』：2008/09/22(月) 23:12:57: 白ローブの男、『アジズ・ヤファ』のスタンド。

『新月刀』を持つでっぷりと肥った人型。
『新月刀』の刀身に触れた固体・液体を『激辛』にする能力。

『タッチ・オブ・タバスコ』
破壊力：A　スピード：C　射程距離：E
持続力：C　精密動作性：E　成長性：D

『プレスコット・ペンブローク卿』の飼い犬、『マサイアス』のスタンド。

モノクル（片眼鏡）のヴィジョン。
『銃弾』を、射程内の動物（人間含む）が『確実に出血する』位置に命中させる能力。
対象にできる『銃弾』は同時に２発まで。

『フォックスボロ・ホットタブス』
破壊力：無　スピード：本体次第　射程距離：B
持続力：B　精密動作性：C　成長性：B

毛虫の男、『F』のスタンド。

総数３００体ほどの、不気味に笑う球状の顔を持った『毛虫』のヴィジョン。
体表の棘で刺した生物を『有毒生物』に変えて操る能力。
意思操作は刺した回数に比例して強まるが、恐怖・飢えなど『本能』に基づく行動は支配できない。

『サンキュー・フォー・ザ・ヴェノム』
破壊力：E　スピード：D　射程距離：A
持続力：A　精密動作性：D　成長性：D

カメラの男、『鹿山学』のスタンド。

両拳から肘にかけてを覆う『黒い手甲』のヴィジョン。
本体の両腕を『手甲』で覆われた部分から切り離して遠隔操作する能力。
『手甲』の硬度は高いが、精度のある操作をするには本体の目視が必要。

『ハイ・ハイ・マジンガ』
破壊力：B　スピード：B　射程距離：B
持続力：C　精密動作性：C　成長性：E

『汗かきカバ』のスタンド。

ヴィジョン無し。
本体の体表から分泌される『ピンク色の汗』の匂いを、強力な『催淫性物質』とする能力。
生物の種を問わず効果があるが、性的に成熟していない個体には無効。

『パートタイム・ラヴァー』
破壊力：無　スピード：無　射程距離：匂いの届く限り
持続力：B　精密動作性：無　成長性：C
417 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/06(月) 23:18:35: 夏草に埋もれた線路は　錆びた日射しを集めて
立ち止まる踵を知らない　街に誘うよ
霧の朝　いちばん最後の　貨物列車に託した
僕たちの遥かな未来は　走り続ける

いつまでもこの場所で　同じ夢見てたはずなのに
君は今　靴紐気にして

枕木は季節を数えて　青い土へと帰るよ
少しずつほどける　あの日の遠い約束

ポケットに忘れてた　石ころを高く投げてやろう
赤茶けたレールの向こうへ

なんにも気づかずに　通り過ぎてしまえそうで
どこまで歩いても　終わりのない夏の線路
418 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/06(月) 23:28:33: 『年齢』20
『性別』男
『服装』灰色ワイシャツに黒めのスーツ
『持ち物』サイフ、鉄板（腰）

『スタンド能力』
『打撃』が『爆発』するスタンド『カミカゼ』
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/2053/1209279433/556

また、スタンドとは別に『耳抜き』をすると『怪人　ダルマ落とし』になる
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/2053/1216820755/129
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/2053/1156856380/447
419 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/10/06(月) 23:34:22: 『名前』野波　みなの
『年齢・性別』十歳の少女。
『外見』黒髪のツインテール、青色系統のシャツにオーバーオール
『持ち物』財布、携帯、『小型デジカメ』などの入ったポシェット。
『能力詳細』細長い腕が映えた赤いフラスコのヴィジョンのスタンド。
　　　　　　視界内の任意の空間を『発泡させる』のが能力。

『スーパーコーラ』(発泡)
　　　　　　破壊力：Ｄ(Ｅ～Ｃ)スピード：Ｃ(Ｄ)射程距離：Ｃ
　　　　　　持続力：Ｃ精密動作性：Ｃ(Ｂ)成長性Ａ

　　　　　　http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/2053/1105334882/728
420 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/07(火) 00:26:34: >>418
『スタンド能力』に追加。

触れたものに『裏返し』にした『カミカゼ』を着せる『カミカゼ・スーサイド』

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/2053/1216820755/129
421 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/10/07(火) 14:05:20: 『年齢・性別』１４歳の少女。
『服装』学校の制服（ブレザー）＋スパッツ
『持ち物』水入りペットボトル（５００ｍｌ）
『スタンド能力』
濡れるほど強化され、飛ばした『水飛沫』に同等の切れ味を持たせる『日本刀』。

能力詳細
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/2053/1105423958/225
422 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/07(火) 20:35:46: 『年齢・性別』　21/男
『服装』　http://www.famitsu.com/game/news/2007/07/27/h-103_75986_nepu001.jpg.jpg
『持ち物』　上記＋鋼鉄の栓抜き
『スタンド能力』　便利なコードを出す能力
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/2053/1105331038/494

『追記』　みなのと知り合いのはず
　　　　　（表）プロレス界の若きスーパースター
　　　　　必殺技（フェイバリットホールド）は腕ひしぎ逆十時固め、ラリアット、エルボー、足払い
423 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/07(火) 22:19:38: >>418 >>420（一馬）
>>421（月奈）
>>422（海王）
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/2053/1124826639/157

オウガーの町外れに聳える『壁』の一隅に貼られた、素っ気無い内容の１枚の張り紙。
大抵の者たちが気づきもせず通り過ぎる『それ』に、
偶然にも時期を同じくして、３人の『力ある者』が目を留め、興味を抱いた。
書かれていた電話番号にダイヤルすると、
原稿を読むような事務的な女性の声が、これが危険を伴う『仕事』の以来である事、報酬の金額、
それに合意するならば、指定した日時・場所に『集合』して欲しい旨を告げた。
―――それは、オフィス街の一角に建つ、比較的新しいビルの一室だった。

>>419（みなの）

　　『　　たすけ　　』

その３文字のみで送られてきた『ＭＩＡ』からのメール。
胸騒ぎを覚え、何度も電話をかけるがなかなか繋がらない。
―――ようやく受話口から聞こえてきたのは、『ＭＩＡ』の母の声だった。
『ＭＩＡ』が姿を消し、『恐竜博』の関係者がこの携帯を拾い届けてくれたのだと言う。
『ＭＩＡ母』がみなのの自宅からそれほど遠くない場所に居ると聞き、
電話越しに道を尋ねつつ、街中のとあるビルの前に辿り着いた。
424 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/07(火) 22:26:07: すいません、特殊設定にもう一つ追加

『衣服』と『身体』の間にある『現金６億6999万9972円』
おそらく『鉄板』の内側にある。風呂に入るとふやける
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/2053/1144934272/288

明神　一馬　　→　　体重60kg+鉄板10kg+金30kg＝全部で100k（0.1トン）
425 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/07(火) 22:26:38: >>423
筋骨隆々の男が部屋に入ってきた

「ここが次の試合の打ち合わせ場所か？」

なにやら勘違いしているらしい

※どうであれ参加するので、勘違いしている事について過剰な修正は不要
426 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/10/07(火) 22:27:31: >>423
（『ＭＩＡ』さん・・・）

意味深なメール、『ＭＩＡ母』の電話越しの雰囲気に胸騒ぎを覚えつつ、ビルの中へと入る
427 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/07(火) 22:28:18: >>424（一馬）
了解。
428 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/10/07(火) 22:30:09: >>423
「行方不明とはただ事ではないな…」

ショートヘアで幼めの顔立ちの少女が入ってきた。
中学生が余所行き用の正装なんぞ持ってないので、とりあえず制服で訪問する。
429 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/07(火) 22:35:08: >>423
>>425
「アンタはッ！！海王！海王じゃないか！」

サインを貰うべくメモ帖とペンを探すが、勿論持ってきていない。
ｶﾞｯクリとうなだれる
430 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/07(火) 23:17:06: >>全員
入った部屋の照明はやや薄暗く、小さなテーブルと椅子が数脚置かれており、
清潔ではあるがやや殺風景な場所だ。
奥の壁に分厚く頑丈そうな扉、その横に大きな長方形の鏡がある。

>>425（海王）
「『烈　海王』さんですね。
　お待ちしておりました。――どうぞこちらへ」

後ろ髪をアップにし、色の薄いサングラスをかけたパンツスーツ姿の３０代後半と思しき女性が、
海王に会釈し、奥の扉を左手で指し示した。

＞「アンタはッ！！海王！海王じゃないか！」
背後から声がした・・・若い男がやけに重そうな足取りで近づいてくる。

>>426（みなの）
「・・・・！　みなのちゃん・・・・・！」

ドアの中に入るや、聞き覚えのある声。
駆け寄ってきた『ＭＩＡ母』が、膝をかがめてみなのをぎゅっと抱き締める。

ＭＩＡ母：
「・・・来てくれて・・ほんとにありがとう。
　あなたには心配をかけたくなかったんだけど・・・・」

言葉を詰まらせ、口許に掌を当てるＭＩＡ母。
その顔は以前会った時よりも、心なしかやつれ、憔悴しているように見える。

周囲には、他にも何人かの男女の姿がある――奥の扉の方に向かい歩いているようだ。

>>428（月奈）
足を踏み入れた室内を見渡すと、
覆面を被ったマッチョな大男、スーツを着た若い男、月奈の母親ほどの年恰好の水色の服の女性、
その女性と会話している小学生と思しき幼女が居る。

「『柳川　月奈』さんですね。
　お待ちしておりました。――どうぞこちらへ」

テーブルの傍に立つパンツスーツの女性が、月奈の名を呼び、奥の扉を指し示した。

>>429（一馬）
部屋に入るや否や、巨大な背中に視界を遮られる。
プロレス番組で目にするスターだと気づき、サインを求めようと歩み寄る。

「『明神　一馬』さんですね。
　お待ちしておりました。――どうぞこちらへ」

落ち着き払った声の方を見ると、知的なキャリアOL風の女性が奥の扉を指し示している。
室内には、一馬と海王、女性の他に、
制服を着た中学生らしき少女と、水色のゆったりした服の女性、その女性と何やら会話を交わしているツインテールの幼女が居る。
431 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/07(火) 23:22:17: >>430
なんだ……『海王』も『ｱﾚ』を見てここにきたのか？
じゃあ仕事上がりにもう一回話しかけてみよう。

と、言う事で素直に奥の扉に入っていく。
432 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/10/07(火) 23:28:13: >>430
「はい…」

（何だ、この共通項のない面子は……）

きょろきょろと見回しつつも奥の扉に入る。
433 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/10/07(火) 23:31:44: >>430
「『友達』の一大事ってだけで十分心配ごとです！」
「それに私も力になりたいんです！『ＭＩＡ』さんは私の友達以上に『命の恩人』ですから！」

自分もハグし返した後、意気込んで話す。
434 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/07(火) 23:43:16: >>430
「最初に言っておく！俺の名前は烈じゃない！」

どうでもいいことだがこの口上はファンならビショ濡れになるレベル

でも、こいつの名前は片足がなくなるような名前じゃないんだ

気を悪くした様子はなく扉の方へのっしのっしと肩で風を切って歩いていく
435 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/08(水) 22:26:06: >>431（一馬）,>>432（月奈）
「・・・足元にお気をつけください」

女性の声を聞き、扉と床の間にある20cmほどの段差を跨いで部屋に入る。

>>433（みなの）
ＭＩＡ母：
「・・・・・・ごめんなさい。
　じゃあ、行きましょう」

ＭＩＡ母に手を引かれ、奥の分厚い扉をくぐる。

>>434（海王）
「――失礼いたしました。足元にお気をつけください」

表情を変えることなく謝罪する女性の横を通り、首をかがめつつ段差を越えて部屋に入る。
436 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/08(水) 22:30:15: >>431-434（全員）
　　ﾊﾟｯ　　　ﾊﾟｯ

室内の照明が明るくなる。
扉をくぐった先の部屋の中央には、先程の部屋のものより大きなテーブルと人数分の椅子があり、
それぞれの椅子の前の位置に、Ａ４サイズの封筒に入った書類らしきものが置かれている。
壁際には、数台の大型のスピーカーと録音用機材と思われるものがある――普段は『スタジオ』として使われているようだ。

スピーカーの横に、一人の『先客』が立っている。
赤みがかったぼさぼさの髪に、カーキ色の作業服を着た長身の女性。
すらりとしているが胸は大きく、海王にも引けをとらないほどの背丈だ。

「・・・・・・」

５人の姿を見て、壁にもたれたまま軽く右手を挙げた。

　　ガチャッ

サングラスの女：
「―――どうぞ、お掛けください」

５人の後から部屋に入ったサングラスの女性が、
ドアの大きな金属製の把手を押し下げて閉じた後、皆に促す。
437 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/08(水) 22:33:40: >>436
「言っておくが、俺は八百はやらんぞ」

そういうと、どかっと椅子の真ん中に座る

相変わらず勘違いしているようだ

ちなみに、調べたら身長が2.4ｍあるとかあったけど、気にしたら負けですか？
438 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/10/08(水) 22:34:00: >>435
「は、はいっ！」

（そういえばさっきの大男さん、どっかであったことあるような・・・）

海王のことを思い出しながら、奥の部屋へ入る。
439 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/08(水) 22:45:29: >>436
無言でゆっくりと腰をかける。

（おいおい、なんだこのスゲエ濃いメンツ……
　俺の次にまともそうなのがブレザーの学生だぜ？）

心の中で鳴る警鐘が一馬の心を追い詰めていく。

（後の二人はどうみても小学生のチビと、プロレス界のスター選手。
　海王は『力』ってのが何かぜってー勘違いしてる。賭けてもいい。）
440 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/10/08(水) 22:50:35: >>436
（う、うわぁ・・・スゴイや、色々と）

少しきょろきょろした後、椅子に座りこむ
441 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/10/08(水) 23:09:00: >>435-436
「……」

（…なんだこの面子は……）

改めて内心で頭を抱える。
442 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/09(木) 22:55:09: >>437-441（全員）
右足に包帯を巻いた水色の服の女性（ＭＩＡ母）が、みなののために椅子を引き、その横に立つ。
海王、みなの、一馬、月奈の４人が席につくのを見計らい、
サングラスの女性がテーブルに近づき話し始めた。

「お集まりいただき感謝いたします。
　―――早速ですが、私共からの依頼の内容について説明させて頂きます」

右掌で、水色の服の女性を指し示す。

サングラスの女：
「今回、皆さんに『捜索』をお願いしたい人物は、
　こちらにいらっしゃる『水有月潤』さんのお嬢さん、『水有月撥恵』――通称『ＭＩＡ』さんです。
　お手元の封筒の中に、顔写真が入っています」

封筒の口を開け逆さに振ると、それぞれ１枚ずつの写真がテーブルの上に落ちる。
ツインテールを大きな黄色のリボンで結った、つぶらな眼の少女が微笑んでいる。
月奈と同年代くらいだろうか。―――みなのには既に馴染んだ『ＭＩＡ』の顔だ。
443 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/09(木) 22:56:39: >>437-441（全員）
サングラスの女：
「彼女は、つい先日行われた『オーディション』において、
　私共の提携する企業が主催するテーマパーク『皇牙・大恐竜博』の『オフィシャルアーティスト』として選出されたのですが、
　今からおよそ４８時間前に消息を絶ちました。
　自ら失踪する理由が全く無いことと、
　テーマパークの建設や先述の『オーディション』に際し、何者かによる妨害的行為が相次いでいたことから、
　私共は『事件』に巻き込まれた可能性が高いと判断し、主催者側の指示に基づいて調査を行っておりました。
　現在のところ、犯人側から要求その他の連絡はありませんが、
　こちらの『肘形』さんが、重要な手懸かりを入手してくださいました」

壁際に立つ赤毛の女性が、数歩進み出る。

「・・・あー、『肘形紗希』。よろしく」
　
頭をボリボリと掻きながら軽く会釈。

肘形：
「んーと・・・・アタシはその『テーマパーク』の建設現場で働いてんだけど、
アタシたち土方が寝泊りしてる『飯場』から現場に向かう途中の山の上に『廃校』があるんだ。
普段は護送車みたいなバスで往復してるから、つい最近まで気づかなかったんだけどね・・・
ちょっとした野暮用で遅くなって、歩いて帰る途中で、
その『廃校』の麓の路肩に、黒い幌の付いたトラックが何台か停まってた。
半年近く働いてて一度も見たことなかったんで妙だなと思って、車が居なくなるのを待ってその辺を調べてみたら、
廃校の方へ何人もの足跡が続いてて、草叢に携帯が落ちてた。
んで、リダイヤルしてみたら、『ＭＩＡ』さんのお母さんに繋がった―――ってわけ」

サングラスの女：
「・・・・・肘形さんの発見された携帯電話は、お母様によって『ＭＩＡ』さんのものと確認されました。
　それにより、現在彼女は『この場所』に監禁されている可能性が最も高いと考えられます」

　　ﾊﾞｻｯ

女性が脇に抱えていたオウガーストリートの地図をテーブル中央に広げる。
その北の端近く―――山を示す等高線の渦の中に、赤い×印がつけられている。

サングラスの女：
「遺憾なことですが、この街における警察機構の信頼度についてはお察しのことと思います。
　また、私共の調査によれば『ＭＩＡ』さんは皆さんと同じく『スタンド能力者』であり、
　その彼女を拉致・監禁できる者もまた『能力者』であると考えられます。
　残念ながら、私共の組織内には、こうした事態に対応し得る『能力者』がおりません。
　――――その為、お母様と主催者側の同意の下、皆さんにご協力をお願いする次第です」

ＭＩＡ母：
「・・・・・・・・・」

震えを抑えるように両手を体の前で組み、一同に深く頭を下げる『ＭＩＡ母』。
444 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/09(木) 23:03:30: >>443
「―――その『犯人』が『何故』妨害するのか……心当たりがあるなら教えてくれ。
　それと、今までに有った『妨害』の内容も、適当にな。」

『犯人』のいわゆる本気度を探る為の判断材料にしたい。
それ次第では『MIA』の命を保護するため、隠密作戦を取らざるを得なくなるだろう。
445 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/09(木) 23:04:14: >>443
「随分と大掛かりな仕掛けだな……いつからカメラは回ってるんだ
ああすまん、隠し撮りか」

うんうんと勝手にうなずく大男

「それにしてもスタンドとはな……
リングサイドにいつもあるわけ無いだろうに」
446 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/10/09(木) 23:22:08: >>442-443
「……」

（私と、同じくらいだろうか…？）

「……スタンド使い、か」

（半ば予想は出来た事だが……）

スタンドによって人生を狂わされたとあって、心境は複雑だ。
447 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/10/09(木) 23:22:57: >>442-443
（『ＭＩＡ』さん……）
（それにしても…この三人みんな『スタンド使い』なんだ、あの『かいおー』さんはいろんな意味で凄い人だったけど）

「や、やります！！！来るなって言っても後ろにひっついて付いていきます！！」

ここにいるほとんどの人がスタンド使いであることに少しだけ驚きつつ、少し声を荒げつつ、協力することを承諾する。

後、『ＭＩＡ』から『恐竜博』の中の人達（ここに居る『肘形紗希』など）について、みなのはなにか聞いていたりするのだろうか。
448 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/10(金) 22:32:18: >>444（一馬）
サングラスの女：
「『妨害』の内容ですが、現在までに確認できているのは、
　複数回にわたる建設用資材の大量盗難、
　そして、建設に従事する作業員10数名が勤務中に『行方不明』となっている事です。
　また、『ＭＩＡ』さんとお母様を含む出場者とその関係者から、
　『オーディション』の最終選考の直前、『スタンド能力者』とみられる複数の人間に『襲撃』を受けたという証言を得ております。
　―――今回お越し下さっている『野波みなの』さんも、『襲撃』の被害に遭われたお一人です」
　
大きな声を上げて椅子から立ち上がった青い服の幼女の方を指し示す。

サングラスの女：
「以上の経緯と、開園式典に出演される『ＭＩＡ』さんを拉致した点から、
『犯人』の目的は、おそらく『テーマパーク』の開園を阻止、あるいは遅延させること、と考えられますが・・・
　その『理由』については現在のところ不明です」

>>445（海王）
巧妙に隠されているのか、室内にカメラらしきものは見当たらない。

＞「や、やります！！！来るなって言っても後ろにひっついて付いていきます！！」

意気込んだ声の方を見ると、以前会ったことのある青い服の幼女が真剣な表情で立ち上がっている。

>>446（月奈）
兄の命を奪った忌まわしき『力』――――
しかしその『力』は自身にも宿っている・・・それもまた紛れも無い事実。

＞「や、やります！！！来るなって言っても後ろにひっついて付いていきます！！」

突然、隣の椅子に座っていた幼女が大きな声を上げ立ち上がった。

>>447（みなの）
ＭＩＡ母：
「・・・・・みなのちゃん・・・・・・・ありがとう・・・・！」

勢い込んで立ち上がったみなのの両肩に、ＭＩＡ母がそっと掌を置く。
その温もりが、逸やる心を少しだけ鎮めてくれる。

>>444-447（全員）
ＭＩＡ母：
「娘をさらった人達の要求が何なのかは私にもわかりません。
　ですが・・・・仮にその要求に応じたとしても、娘を無事に返して下さるという保証は何もありません。
　お礼は必ずさせて頂きます・・・・・どうか、娘を助けてください」

室内にいる全員に聞こえるように声を張り、改めて一礼する『ＭＩＡ母』。
449 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/10(金) 22:36:23: >>447（みなの）
『恐竜博』関係者の中で、『ロディ』についてはＭＩＡから聞き知っている。
『肘形』については、ロディからＭＩＡを通じた又聞きという形で
『背の高いお姉さんが居る』ということをかすかに記憶している程度。
450 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/10(金) 22:39:57: >>448
「なぁに、心配するな、全てはうまくいく」

中の人的には声明が無いって時点でそりゃ問題だろ、
開演を妨害するなら爆弾かなんかで吹っ飛ばしたほうが楽だろ、
意図がわからん相手とどうするんだ、
そもそもどこにいるんだ、
と言った事を考えたりするが、海王はそんなことは　考　え　な　い　

なぜなら

彼は

ヒ　ー　ロ　ー　だ　か　ら

ひょいっとみなのを肩に乗せて、よしよしと頭をなでよう
位置関係？知った事か
451 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/10(金) 22:43:07: >>448
「『行方不明』……妨害も『悪戯』レベルじゃねーって事か。」

MIA母の言葉を聞くと、姿勢を正して礼を返した。

その後、青い服の幼女の方へ膝を向ける。

「……みなの……って言うのか？
　その時の話を聞いてもいいだろうか？」
452 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/10/10(金) 22:50:35: >>448 >>450-451
「は、はい！」

少し落ち着きを取り戻しつつ椅子に座ろうとしたが、海王に肩に乗せられた。

「あ、はい、わたしがたいけんした事でいいなら。」

そういいつつなでなでされながら一馬に前の事件の話をする。
453 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/10/10(金) 22:59:33: >>448
「…………」

（所詮、私も同じか……）

「……」

（この母親の為にも助けてあげたい…。
何より、スタンドを悪用する犯人は許せぬ…）

心の中で決意を固める。
454 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/11(土) 20:44:38: >>450-453（全員）
海王の肩に乗ったみなのが、『グランプリイベント』での体験を話し始める。
イベント会場に入った途端、得体の知れない『異世界』に引きずり込まれ、
その中で数人のスタンド使いに襲われ、『ＭＩＡ』と力を合わせて撃退したこと。
襲ってきたスタンド使い達が、一様に『何者かに雇われ、ＭＩＡを狙っている』ことを匂わせる発言をしていたこと。

みなのの話を他の３人が呑み込むのを待って、
サングラスの女性が伸縮式の指示棒を取り出し、地図の赤い印を示しながら口を開く。

サングラスの女：
「監禁場所と見られる『廃校』ですが・・・
　周囲に死角となる建物などが一切なく、昼間外部から気づかれずに近づくことは困難です。
　また、廃棄されてからかなりの年数が経っており、
　私共も手を尽くしましたが、校舎内の見取図を入手することができませんでした。
　その為―――皆さんに内部に侵入していただく手段は『２つ』に絞られます」
455 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/11(土) 21:01:36: >>454
「ふう……話を聞いてわかったのは『何故襲われるのかわからねー』って事だな……
　扱い難い事だ。」

首を振り、浮かない顔をしている。

サングラスの女の話が始まると、腕を組んで話に集中し始めた。
456 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/11(土) 21:08:59: >>454
「世の中には変な奴が多いんだな
　事実は小説より奇なりということか」

うんうんと勝手にうなずく
内心では廃校にキャクが入るのか……？
457 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/11(土) 21:10:33: 途中送信……だと……？

「世の中には変な奴が多いんだな
　事実は小説より奇なりということか」

話を聞いてうんうんと勝手にうなずく
まあレスラー的にはありえないのだから仕方が無い
内心では廃校に客が入るのか……？などと考えていたりするが>>454
458 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/10/11(土) 21:24:27: >>454
「…………」

（以前にも同じ事があったのか…犯人はよっぽど執念深いと見える）

話を聞く。
459 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/10/11(土) 22:21:17: >>454
「･･･････････････と、こんな感じでした。」

全員に話し終わり、海王の頭の上から女の話を聞く。

（『ＭＩＡ』さん、なにかヒドイことされてないといいけど……）
460 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/12(日) 19:52:38: >>455-459（全員）
サングラスの女：
「１つは・・・・・夜になるのを待ち、
　私共の組織が用意する、エンジンに消音装置を備えたヘリコプターを使用し、
　屋上から校舎内に進入する方法」

指示棒の先端が動き、赤い印――『廃校』からやや右手の山間にある建物を示す。

サングラスの女：
「もう１つは・・・
　廃校から1.5kmほど東にある『下水処理場』から校舎に続いている『下水管』を通って進入する方法です。
　この『下水管』は校舎同様廃棄済みですが、崩落していないことが確認されています。
　
　『犯人側』の人数や装備が把握できていない現状では、
　この２つが皆さんの危険を最小限に留める進入経路と考えられます。
　・・・あるいは、二手に分かれていただき、『両面作戦』を取ることも可能です。
　
　皆さんの『能力』の内容とも係わってきますので、
　お話し合いの上で『進入方法』をご決定ください」

話を終え、サングラスの女性は壁際に退いた。

（※参加者同士で、能力開示および進入方法について自由に相談し、
　結論が出たら、その旨レスをお願いします。）
461 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/12(日) 22:09:16: >>全員
サングラスの女：
「―――それと、もし分かれて行動なさる場合、
　『通信手段』は私共が準備します」
462 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/12(日) 22:12:36: >>460
「どちらにしろ『隠密』行動か……作戦には向かないな。
　俺の能力は隠すまでもねー、『爆発』で『ぶっ飛ばす』だけの能力だ。
　だが、その威力だけは絶対だぜぇ？『軽自動車』も動かすパワーだ。」

三人に言う。

「弱点は『爆発』の大音響と、『爆発』のダメージは殺しきれない事。
　だから『隠れて行動する』事ができない。」
463 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/12(日) 22:23:56: >>460
「最初に言っておく！これはリングの上では内緒だ！」

本体相応に大きい（無視しても構いません）人型ヴィジョンが出てきた
そして……肩から生えたコードが……カメレオンの舌のように大型スピーカーに接続される！

次の瞬間！そのコードが巻き取られ……肩に引っ付いた！
大型スピーカーと言えば相当な重さのはず

「シンプルだろう？リングの上では使わないがな」

>>GM
どのようにレスを回せばよいだろうか
GMレスをはさまず、場のように今のレス順で回していけばよいだろうか
具体的には、一馬→海王→不明→不明→一馬→……と言う事で問題ないだろうか
464 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/10/12(日) 22:35:18: >>460-463
「ん、と、わたしも……せーのっ！！」

　　　　　　　　　　　　　　スポポポポポポポポポポポ･････････ポシュウッ！！

誰も座っていないイスに最大で能力を放ち、椅子を倒す。

「二人にくらべると、そんなにパワーはないですけど、サポートならお手のものです！！」
「少し間があるのと、少し音が大きいのが欠点ですね。」
465 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/10/12(日) 22:51:56: >>460
「方法は２つ、か……」

（下水管ならば、水質は悪そうだが『水』はありそうだな……）

ふーむ、と考える。
466 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/10/12(日) 22:56:28: >>465追記
「私のスタンドは、『これ』だ」

その手に全長７０ｃｍ程の『日本刀』が現れる。

「刃に付いた水分によって切れ味を強化する能力を持つ。
あと、飛ばした水滴にも同等の切れ味を付与させる事が出来る」
467 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/12(日) 23:08:57: >>463（海王）
＞一馬→海王→不明→不明→一馬→……

そのようにお願いします。
468 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/12(日) 23:09:51: 順番はバラバラでどうでしょう？

「一人決まりだな。
　ブレザーのアンタが、『下水』でどうだ？」

「こっそりやるなら俺とみなのがセットだ。
　二人は音がデカイからな、君たちと一緒には行けない。」

「そう言えば……
　俺の名前は明神　一馬。自由に呼んでくれ」
469 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/12(日) 23:10:21: 訂正。
一馬→海王→みなの→月奈→一馬→……　でお願いします。
470 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/12(日) 23:28:48: 「まずどう動くかが大事なんじゃねぇか？
纏まるかバラバラか……
俺は一人で充分だがな」

……これはロールだと理解していただきたいが
471 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/10/13(月) 00:11:14: >>468 >>470
「いいかもですね、私たちが引きつけてるうちに二人に探してもらうのもいいですし」

「海王さん、どんな人がいるか分からないんですよ？慎重に行くべきですよ！！」
472 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/10/13(月) 04:03:09: >>468 >>470-471
「私もそれで異存はない」

『一馬』の意見に頷く。

「お主１人の命ならそれでも構わん。
だが、これには他人の命がかかっているのだ。
この子（みなの）の言う通り軽はずみな行動は避けるべきだ」

その容姿にも怯まず『海王』を睨み付けて言う。
473 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/13(月) 22:26:02: >>470-472
「決まりだな。俺とみなのがヘリで行く。
　二人は合図をするから地下から来てくれ。」

柳川の肩を叩き、声をかける。

「（海王の世話、頼むぜ。
　　この中じゃアンタ位しか頼れそうなのは居ないからな……）」

外見で判断しての事ね
474 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/13(月) 22:36:14: >>471-473
「…………
　

　いや待て
　長期戦に刀のお嬢ちゃんは向かないんでないか？
　水がなくなっちまったらどうする
　……だから俺と組ませるのかい？
　可能ならばもっと水を用意するべきだな
　俺の体にでもくくりつけておけばいい
　地下に水があるのならば、そこで足止めするほうが無難だとは思うがな……」

暫く黙って何かを考えていたようだ
それなりに堪えたのかもしれない
何か考えていたせいか、意外と頭が回る
戦闘限定なのかもしれないが

「まあ俺の足りない頭よりも、きっといい考えなんだろう
　俺はそこに従うさ
　どっちにしろ、水は用意してもらうがな
　喉も渇くだろうしな」

>GM
水は用意してもらえるだろうか
リュックサック+2Lペットボトルなどがあれば4～6L位はもっていけると思うが
後、もう一つ500mlペットボトルがあるならそれも欲しい

要は、

リュックサック
水のたっぷり入った2Lペットボトル×2～3
水のたっぷり入った500mlペットボトル×1

はあるだろうか
475 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/13(月) 22:41:01: >>474（海王）
サングラスの女：
「わかりました・・・手配します」

手帳を取り出し、海王の言った物品を書き込んだ。
476 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/10/13(月) 22:50:51: >>472-474
「きまりですね！それじゃあ、これからよろしくです『カズマ』さん！！」

海王に頼んで下ろしてもらい、一馬へと手を伸ばす（握手的な意味で）
477 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/10/13(月) 23:27:33: >>473-476
「心得た」

『一馬』に頷く。

「水はなければ戦えないわけではないが、気遣いは感謝する」
478 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/13(月) 23:42:21: >>474-477
「よし、『戦略』は決まった。
　次は『戦術』だ。俺とみなのは『時間稼ぎ』と『気を引く』のがメインになる。
　だが、俺の能力は『時間稼ぎ』に向かない……みなの、俺が表に立つが、君が作戦の主役になるんだ。」

続ける。

「俺たちが時間を稼ぐ間に、二人はなんとかして『MIA』の位置を探ってくれ。
　『コード』があれば『拷問』でもなんでもしてな。
　分かったら、俺とみなのも追手をまいて、現場へ行く。ここは、俺に任せてくれ。」
479 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/13(月) 23:55:50: >>475-478
「所で、廃校とやらはどれ程の大きさなんだ？」

近くの誰かに話し掛ける
答えてくれるだろう
「場所は……考え方だな
『同時』にいくなら何も考えなくてもステージに上がれるだろうよ
真っ先に人質のとこに向かうだろうからな
まあ、俺たちが見つからないのが前提だがな
時間をずらすなら……
わかんねぇな」
480 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/13(月) 23:56:05: >>475-478
「所で、廃校とやらはどれ程の大きさなんだ？」

近くの誰かに話し掛ける
答えてくれるだろう

「場所は……考え方だな
『同時』にいくなら何も考えなくてもステージに上がれるだろうよ
真っ先に人質のとこに向かうだろうからな
まあ、俺たちが見つからないのが前提だがな
時間をずらすなら……
わかんねぇな」
481 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/10/14(火) 01:04:34: >>478-479
「心得た。全力を以て行おう」

こくりと頷く。
482 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/14(火) 01:05:01: >>480（海王）
サングラスの女：
「『廃校』の総敷地面積はおよそ『8000㎡』ほどで、その約半分を校舎と体育館が占めています。
　校舎の外観は３階建て、窓の位置関係から、教室・各種室数あわせて１８室ほどとみられます」
483 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/14(火) 21:02:05: >>482
「なるほど、思ったよりも小さな学校だな。
　これならすぐに見つかるかもしれない。」

一学年4クラスか3クラスという所か？

「よし、俺からはもう、何も無い。」
484 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/14(火) 21:06:21: >>481-483
志村ー、みなの！みなの！

え？俺の二重投稿が悪い？知った事かーーーーーっ！！！
485 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/10/14(火) 21:53:15: >>478-483
「わ、わたしが、ですかぁ！！？」
「……わかりました、具体的にはどうすれば？」

一馬の『君が主役発言』にびっくりするも、すぐに落ち着きを取り戻し、一馬に作戦を問う。
486 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/14(火) 21:59:55: 次は俺……か？一応GMを待つ
487 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/14(火) 22:17:25: 以降のレス順は海王→みなの→月奈→一馬→　で。
488 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/14(火) 22:22:25: もうアンカつけるのめんどくせぇ

「水は……俺一人で十分なのかい？
　全く関係ないにしろ、少しは持っておいて損は無いと思うがな
　渇きというのは以外に厄介だ
　おっと、顔にかけるのはヒールのやることだぞ？
　マスクマンの俺には関係ないがな」

ワッハッハと笑う

「となると……『カロリー名と』もあるならもっていったほうが良いな
　腹が減るほど長くいるとは思えんが……まあお姫様に渡すのもありだろう」
489 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/10/14(火) 23:59:14: >>483-488
「では……私も５００ｍｌのペットボトル３つもらえるだろうか？
あとそれを入れる背負い袋もあればお願いしたい」

その場の人間にお願いしたい。
490 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/15(水) 00:00:37: >>489
次はみなのさんの番ですが……

このまま
海王→月奈→みなの→一馬→
でどうですか？
491 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/15(水) 00:10:58: >>483（一馬）
大変申し訳ない。>>487を訂正。
一馬が>>485のみなのの問いに答えた後、みなの→月奈→　の流れでお願いします。
492 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/15(水) 00:12:57: >>489（月奈）
サングラスの女「了解しました」
493 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/15(水) 21:07:45: >>491
分かりました。

「『発泡』で敵をかき回すだけでいい。
　作戦ってほど細かい物じゃないが、その隙を付いて敵の『武装』を俺が奪う。」

まあ『派手に』動くんだから、そんな隙はないかもしれないが。

「そうだな……『ペットボトル』と『縄』は貰えるか？
　それぞれ少しでいい。」
494 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/10/15(水) 21:29:38: >>493
「わかりました、がんばってみます！！」

気合いを入れつつ、他の人の話を聞く態勢に入る。
495 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/10/15(水) 21:49:28: >>488 >>492-494
「感謝する。私はもう特にないかな」

話を聞く体勢にはいる。
496 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/15(水) 22:50:54: >>493（一馬）
サングラスの女：
「『ペットボトル』の『中身』は何を？
　それと、『縄』の材質などにご指定はありますか？」
497 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/16(木) 20:03:13: ……次は、俺なのか？
>>491
>>487
だと次は一馬の様な気がするんだが……
498 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/16(木) 20:24:16: >>497（海王）
度々申し訳ない。
>>496の問いに一馬が答えた後に、海王のレスをお願いします。
499 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/16(木) 20:33:37: もういっそ順不同で喋りたい中身のある人が次々に会話していく形式でいいのでは？

>>496
「『水』でいい。『縄』も、何でもいい。その辺は任せるよ。」
500 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/16(木) 20:38:22: >>499
もう話は終わりかけてるのでアレだが、そうすると
齟齬を来たしてグダグダになるんだ

「……ところで、俺はこいつをどうしたら良い？」

肩につけっぱなしのスピーカーを指して言う

「いっそこのまま持っていくか……？」

投げればそれなりのダメージにはなるだろう
501 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/16(木) 20:56:43: >>499（一馬）
サングラスの女：
「・・・わかりました」

>>500（海王）
「すみませんが・・・それは高価な物なので、お戻しください」
502 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/16(木) 21:50:53: >>全員
サングラスの女：
「では・・・
　『海王』さんと『柳川』さんのチームは、移動の時間がありますので、
　『一馬』さん、『みなの』さんのチームより先に出発していただくことになります。

　他にご質問が無ければ―――ご要望の品物を準備しますので、少々お待ちください」

サングラスの女が、壁の内線電話を取り、少しの間誰かと小声で話した後、
扉を開け外に出て行った。

ＭＩＡ母：
「よろしく・・・・・お願いします」

唇を引き結び、再び皆に一礼するＭＩＡ母。
503 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/10/16(木) 22:48:24: >>502
「了解した。最大限努力して最良の結果を導けるようにします」

こちらも頭を下げる。
504 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/18(土) 01:47:24: >>全員
　　　　―――　　―――　　―――　　―――
ｶﾞﾁｬｯ
「・・・・・・お待たせしました」

5分と経たずに再び扉が開き、サングラスの女性が４人の男たちを伴って戻ってきた。

サングラスの女：
「『バックパック』の中にご要望の品が入っています。ご確認ください」

男たちのうち、兵士を連想させるジャケットを着た３人が、
それぞれ手にしたオリーブ色のリュックを一馬・海王・月奈に手渡す。

サングラスの女：
「―――――ではこれより、『一馬』さん・『みなの』さんのチームを『ユニットα』、
　『海王』さん・『月奈』さんのチームを『ユニットβ』と呼ばせていただきます。
　『ユニットα』のお二人には、『肘形』さん、そしてこの『蓉泉』が、
　『ユニットβ』のお二人には、私が同行いたします」

女性の隣に控える、整った顔立ち、引き締まった体躯を黒い三つ揃いのスーツに包んだ若い男が一歩前に出る。

「・・・『蓉泉斎樹』です」

糸のように細い眼に柔和な笑みをたたえ、会釈する男。
505 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/10/18(土) 20:08:20: >>504
「感謝する」

早速鞄を開けて、いざというときすぐ開けられるようにフタを開けておく。
そして零れない程度にフタを閉め直して背負う。
506 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/10/18(土) 22:46:26: >>504
「よろしくです！確か…『よーいずみ』さんは前に合ってたような…？」

同行する二人に挨拶をしつつ、『蓉泉』に話しかける。
507 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/18(土) 22:56:47: >>504
相談終わったし順番関係なく喋るぜ！

「よろしく頼みます。んじゃ、俺たちは暫く待ちますか。」
508 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/19(日) 21:19:38: >>504
「わかった。ハッハッハ。俺に任せておけ」

海王はそういうが、中の人としてはきちんと無線が効くのかどうかを知りたいところだ
もちろんここではなくて、地下道とそれ以外で、だ
タイミングがずれることが恐ろしい

（……だが……危害を加えるとは考えにくい
　そんなことをするなら"とっくにしている"
　何か……裏がある
　”優勝したのは彼女の実力故なのか？”）
509 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/19(日) 22:11:38: >>505（月奈）
リュックの中には、『ミネラルウォーター』の詰まった『500mlペットボトル3本』、
そして前部のポケットにおよそ2食分の『固形非常食料』が入っていた。
『ペットボトル』の内1本の蓋を一度開けた後、やや弛めに閉じてリュックに戻す。。

>>506（みなの）
肘形：
「よろしく。
　アタシも手伝いたいのは山々なんだけど・・・今は面倒を見なきゃならない人間がいるもんでね。
　かわりにヘリの操縦をさせてもらうよ。前にでかい農場で肥料散布の仕事してた時に乗ってたんでね」

蓉泉：
「・・・・お久しぶりです。
　『野波』さんとは、声だけのお知り合いでしたよね・・・お会いできて光栄です」

大人を相手にするのと同じ慇懃な口調で、柔和な笑顔を崩さず言葉を返す『蓉泉』。

>>507（一馬）
リュックの中には、ミネラルウォーター入りの『500mlペットボトル2本』と、長さ10mほどのナイロン製の『登山用ザイル』、
そして前部のポケットにおよそ2食分の『固形非常食料』が入っていた。

>>508（海王）
リュックは、他の二人のものより大きいが、それでも海王が背負うと肩紐がピチピチで、
万一『生身での戦闘』が必要となった場合、腕の動きの妨げになりそうだ。
リュックの中には、ミネラルウォーター入りの『2Lペットボトル3本』と『500mlペットボトル1本』
そして前部のポケットに『固形非常食料』――他の二人より多いが海王にとっては1食分にも足りない量――が入っていた。

>>505（月奈）、>>508（海王）
サングラスの女：
「――――――では、『ユニットβ』のお二方、
　車の準備ができていますので、よろしければ私の後についていらして下さい。
　無線は車の中でお渡しします」

扉を開け、月奈と海王に促す。
510 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/10/19(日) 22:45:11: >>509
「よし……行くか」

意を決して立ち上がり、『サングラスの女』の後に続く。
511 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/10/19(日) 23:25:51: >>510
「ふたりとも、がんばってくださいね！」

出ていく二人に向かってガッツポーズをしながら話しかける。

「みんなで一緒に『ＭＩＡ』さんを助けて！帰りましょう！！」
512 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/19(日) 23:31:33: >>509
「随分長いロープだな……これを『斬る』ナイフなんかもあればいいんだが。」

ぼそりと呟く。

「二人とも、任せたぜ。
　MIAの安否は二人にかかってる。」
513 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/20(月) 20:14:58: >>509
「さて、どうなるかだな……」

いろいろなものを胸に押し込め、後に続く

もうキャラが崩壊してるが気にするな
やっぱりボクには底抜けに頭の悪いキャラなんて無理だったのさ……
514 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/20(月) 22:29:02: >>510（月奈）
>>513（海王）
リュックを持って来たジャケット姿の男たちのうち２人が、少女とレスラーの両脇について部屋を出た。
女性の後を歩き、来た時に乗ったものとは別のエレベーターに乗り地上へ降りる。

ビルの裏手の出口の前に、黒い大型のワゴン車が停まっていた。
ジャケットの男の片方が、車の傍に立つ男から金属製のアタッシュケースを受け取り、
もう片方が運転席に乗り込む。
　
　ｶﾞﾁｬｯ　　　「・・・どうぞ」

サングラスの女性が後部のドアを開ける。
月奈と海王が乗り込むと、女性とアタッシュケースを持った男も乗り込み、二人と向かい合う形で座った。

　　　━━━━━━　　　━━━━━━　　　━━━━━━

　
　　　　　ﾌﾞｫｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵ

――――車は市街地を抜け、窓外の風景は鬱蒼とした山林へと変わっている。

「・・・」
　　　　　　　　　ｶﾁｬ

ジャケットの男が、無言で膝上に載せたケースの蓋を開く。
中には、短いアンテナの付いた煙草の箱ほどの大きさの物体が２つ入っている。

サングラスの女：
「通信手段として、こちらの無線機をお使い下さい。
　有効半径は500ｍほどですが、『下水管』の中からでも使用出来る高感度型です」
515 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/20(月) 22:30:52: >>511（みなの）
>>512（一馬）
ＭＩＡ母：
「・・・・・・・・・・」

みなのの決意の言葉に、感謝の眼差しを送るＭＩＡ母。

一馬の呟きを聞いた蓉泉が、ジャケットの男に眼で合図する。

　ｽｯ

無言のまま２本のやや短い『ザイル』を取り出し、一馬に差し出す男。
長さは『５ｍ』と『３ｍ』ほどだ。

サングラスの女：
「では、『ユニットα』のお二方は、『蓉泉』の指示に基づいて動いて下さいますようお願いします」

女性と海王、月奈、そして男２人が部屋を出て行った。

　　　━━━━━━　　　━━━━━━　　　━━━━━━

ﾋﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ

蓉泉が携帯を取り出す。

「もしもし・・・・・・・・了解です」　　ﾋﾟｯ

「肘形さん・・・間もなくヘリの点検が完了しますので、よろしくお願いします」

肘形：
「おっけー。んじゃあお先に」

軽く片手を挙げ、肘形が扉に向かう。
516 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/10/21(火) 00:28:14: >>514
「……便利な物だな」

あまり機械には詳しくないので素直に感嘆する。
517 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/21(火) 20:29:13: >>515
「いや……どうせ武器に使うわけじゃ無いんだし『包丁』でもいいんだが……
　もしくは2mを10本ほど貰えないか？」

頼むだけ頼んで見るけどもう時間っぽいので先にいく
518 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/10/21(火) 22:21:54: >>515
「ヘリかあ・・・・あんまり高いとこは好きじゃないんだよなぁ……」
「いやいや、『ＭＩＡ』さんはもっと怖い目に合ってるかもしれないんだ、大丈夫！」

気合いをこめつつ、蓉泉と一馬についていく。
519 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/21(火) 22:51:56: >>514
「ふ～む」

なにやら呟きながら機械をいじっている

「本当に動くのか……？」

後思い出したようにカメラが気になるので、カメラを気にしてみよう
520 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/23(木) 00:03:18: >>516（月奈）>>519（海王）
サングラスの女：
「周波数は調整済みです。使用の際は横の青いボタンを押しながら話して下さい」

車内をぐるりと見回す海王――――目の前の２人以外にカメラマンと思われる者の姿はなく、『プラカード』や『ゴリラの着ぐるみ』の類も見当たらない。

　　　ｷｨｯ

しばらくして、車が静かに停まった。

　　　　ガチャンッ

運転席から降りた男が後部のドアを開き、車内に日光が射し込む。

サングラスの女：
「・・・・・到着しました。足元にお気をつけて」

空のケースを持った男を車内に残し、先に降りて月奈と海王を待つ。

>>517（一馬）>>518（みなの）
肘形と蓉泉の背後に続いて部屋を出る一馬とみなの。
廊下の突き当たり、来る時に使ったものとは別のエレベーターに向かう。

　　　　　　　ｶｯｶｯｶｯｶｯ

蓉泉が『上』のボタンを押してから少しして、ジャケットの男が汗だくになって追ってきた。
無言のまま、右腕に抱えた『２ｍのザイル』の束『１０本』を一馬に差し出す。

　　　ﾎﾟｰﾝ

エレベーターのドアが開き、乗り込む４人。
蓉泉が、階床ボタンのやや下にあるパネルに掌を押し当てつつ操作する。

　　　　
　　　　　ｼｭｩｩﾝ

揺れも機械音もほとんど無く、階数を示すランプが左から右へ移動していく。

　　　　　　　　ﾎﾟｰﾝ

　　　　　　　　　　　　　　　ビュゥウウッ

再びドアが開くと、その隙間からいきなり強い風が吹き込んできた。
521 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/23(木) 00:14:03: >>520
「……あ、ありがとう。」

頑張ってくれた彼には悪いが前に持ってきた10mと5mと3mのロープは返してしまおう。
あんまり持ちすぎても重い。2mのロープだけ、詰める。（既に30kg以上のウェイトあり）

この風はヘリコプターの風圧だろうか？二人に付き従う。
522 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/10/23(木) 01:10:29: >>520
「青いボタン、か……どうもこういう機械の類は苦手だ…」

改めてボタンの位置を確認しつつ足下に注意して降りる。
523 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/23(木) 21:32:47: >>520
がちゃがちゃと無線をいじる

「で、道はどうなってるんだ」

聞いたかも知れないが、もう一度聞いておく
損は無いだろう
524 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/10/23(木) 21:39:54: >>520
「わわっ！」
風に少し押されつつ、ほかの三人の後ろをついていく。
525 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/23(木) 22:18:15: >>521（一馬）>>524（みなの）

　　　ﾋｭﾝ　　ﾋｭﾝ　　ﾋｭﾝ　　ﾋｭﾝ　　ﾋｭﾝ

エレベーターを降りると、血の色に似た夕暮れの空が一馬とみなのの視界に飛び込む。
屋上と思われる広いコンクリートの空間――その中央の白い円の中に、黒いヘリコプターが着陸している。
機体からは、回転翼が風を切り裂く微かな音が聞こえるのみだ。

　　ﾀｯﾀｯﾀｯ

革手袋をはめつつ操縦席に座り、インカムを着ける肘形。

蓉泉：
「――――どうぞ！」
ヘリの傍に立つ男から金属製のアタッシュケースを受け取った蓉泉が、二人に促す。

「・・・・・・・・みなのちゃん！」

少し遅れてエレベーターで上ってきたＭＩＡ母が、右足を少し引きずりつつみなのに呼びかける。

ＭＩＡ母：
「・・・・ごめんなさいね。
　怪我さえしてなかったら、おばさんも一緒に行くんだけど・・・・・・・
　・・・『ハッちゃん』のこと・・・・お願いね。
　一馬さん・・・・・よろしく、お願いします」

みなのの手をもう一度握り、一馬にも頭を下げる。

>>522（月奈）>>523（海王）

　　　ｺﾞｵｵｵｵｵｵｵｵ

女の後に続いて、いくつかの鉄の階段を下り、
月奈と海王は、巨大な円形の『トンネル』の入口に立っていた。
海王の体格でも、立って楽に通れる広さだ。

　　　　　ﾁｮﾛﾛﾛﾛﾛ

『水』を調達しておいたのは正解だったようだ。
ここ数日雨が降っていないせいもあってか、『トンネル』中央から足元の溝に流れ落ちる水は、月奈の腕ほどの幅しかない。

サングラスの女：
「―――廃校まで『横道』は無く、迷う心配はありません。
　まっすぐ進んだ『突き当り』が出口となります。
　『人質』救出後の脱出経路として、ここに私共のスタッフを待機させておきます」
526 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/10/23(木) 22:25:08: >>525
「水を持ってきたのは正解だったな…」

少ない水の量を見て内心で安堵した。

「……息が詰まりそうだな」

トンネルを見上げてそんな事を呟いた。
527 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/23(木) 22:31:16: >>525
「連絡が来てから行くのか、連絡が来る前にある程度進むのか
　どっちだっけかなぁ
　半端に顔出して雑魚と鉢合わせると面倒なんだよなぁ」

こう見えても人気レスラーなんですよ
528 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/10/23(木) 22:37:15: >>525
「……必ず、『ＭＩＡ』さんを連れて、みんなで戻ってきます。」
「じゃあ、行ってきます!」

『ＭＩＡ母』の手を握り返し、ヘリへ乗り込む。
529 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/23(木) 22:50:03: >>525
「任せてください。
　一度受けた依頼は、何があってもやり遂げます。」

礼を返して、すぐに飛び乗る。
530 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/24(金) 22:13:31: >>526（月奈）>>527（海王）
下水管の中からは、嫌な匂いこそあまりしないが、
不吉さをかき立てる冷たく澱んだ空気が漂ってくる。

サングラスの女：
「―――計算上、途中で何事もなければ『２５～３０分』ほどで廃校の下に着くはずです。
　それまでに『ユニットα』のヘリを無線の圏内に待機させますので、
　出口に到達したら、無線を通じてお知らせ下さい」

運転手の男が、２本の『懐中電灯』を月奈と海王に差し出す――警察などで使われている、柄の長い強力なものだ。

サングラスの女：
「・・・・・・・・では・・・成功をお祈り申し上げます」

軍人が敬礼する時のように靴の踵を合わせ、二人に会釈した。

>>528（みなの）>>529（一馬）
二人がヘリに乗り込むと、ＭＩＡ母はジャケットの男に促されて機体から離れた。

肘形：
「暗視システム完備か・・・・ハイテクってのは有難いね。
　―――――――んじゃあ、行くよ」

　　　　ﾋｭﾝ　　ﾋｭﾝ　　ﾋｭﾝ　　ﾋｭﾝ　　ﾋｭﾝ　　ﾋｭﾝ　　ﾋｭﾝ　　ﾋｭﾝ　　ﾋｭﾝ　　ﾋｭﾝ

ゆっくりと、機体が血の色の空へ浮上していく。

　　━━━━　　━━━━　　━━━━　　━━━━

ヘリが水平飛行に移ると、蓉泉が手元のアタッシュケースの蓋を開く。
中には、大小２本の懐中電灯と、
短いアンテナの付いた煙草の箱ほどの大きさの物体が２つ納められている。

蓉泉：
「連絡手段には、この無線機を使って下さい。
　横の青いボタンを押すと通話出来ます。
　『ユニットβ』のお二人から連絡があり次第、廃校の屋上にお二方を降ろし、
　我々は無線通話の聞こえる範囲内で待機します。
　人質――『ＭＩＡ』さんを救出したら、その旨をお知らせ下さい」
531 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/10/24(金) 22:44:41: >>530
「わかりました。」
（ヘリの高さもこわいけど、『かいおー』さんたち、大丈夫かなぁ…
『まちぶせ』とか、何もなければいいんだけど…）

蓉泉の話を聞きつつ、『ユニットβ』の二人を心配する。
532 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/10/24(金) 22:56:32: >>530
「ふむ…いざとなれば武器にもなる、か」

試しにヒュンヒュンと振ってその重さを確かめる。

「了解した、私の剣に賭けて全力で仕事をさせてもらう」

同じようにきっちり礼を返す。
剣道をやっているのと元々の性格上、その辺は律儀だった。
533 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/24(金) 23:19:14: >>530
「わかった、じゃあ後は二人の合図を待つだけか。」

ぼーっとヘリコプターの中で待つ。
534 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/25(土) 18:10:57: >>530
「つってもなぁ……何かいる『わけが無い』んだよなぁ」

何かいると言う事は、ここが気付かれているということ
にもかかわらずここを放置する理由が無い

どこのアホが『来るかもしれない』襲撃者の為に貴重な人員を配置するのか
それでもなお配置するのであれば……

『知っている』という事に他ならない

そうでないのならば、気がついた時点で埋めてしまえばいい
……こちらからはわからないだけで向こうに入れないようになっているかもしれないが

>>531
＞『まちぶせ』とか、何もなければいいんだけど…）

フラグを押し付けるのは止めてね☆
535 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/25(土) 21:51:08: >>531（みなの）>>533（一馬）
二人が無線機と懐中電灯を手にしたのを確かめ、蓉泉がケースの蓋を閉じる。

　　━━━━　　　━━━━　　　━━━━　　　━━━━

ﾋｭﾝ　　ﾋｭﾝ　　ﾋｭﾝ　　ﾋｭﾝ　　ﾋｭﾝ　　ﾋｭﾝ

肘形：
「気流が乱れてきてる・・・これ以上低空は危険ね」

ヘリは市街地を抜け、川の流れる谷の間を縫うように飛び続けている。
日は完全に沈み、鈍い銅色の不気味な月が眼下の川面にわずかな光を投げかける。

蓉泉：
「計算が正しければ――――もう間もなく『ユニットβ』から連絡があるはずです」

携帯ゲーム機のような複数の画面を持つ電子機器を見つめていた蓉泉が、声にやや緊張を込め、
ポケットから二人の持つものと同型の無線機を取り出す。

>>532（月奈）>>534（海王）
懐中電灯の長さは４５cmほど、重さは５００gほどで、防水性とある程度の耐衝撃性を備えているようだ。
スイッチを入れ、ゆっくりと闇の奥へ足を踏み出す二人。

　　━━━━　　　━━━━　　　━━━━　　　━━━━

　ｶﾂｰﾝ　　　ｶﾂｰﾝ　　　ｶﾂｰﾝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾋﾟﾁｬｯ

拍子抜けするほど何も起こらず、『下水管』は行き止まりとなった。
『トンネル』は、やや広い長方形の部屋上の空間に変わり、
足元には、靴にしみ込まない程度の深さの水の中に、細かな落ち葉の破片が堆積している。

周囲には、二人の他に動くものは文字通りネズミ１匹見えない。
突き当たりの壁に、錆びついた鉄の梯子が取り付けられ、
頭上を照らすと、マンホールのような円形の蓋が見える。
梯子の幅は５０cm強・・・・・一人ずつ登らなければならないようだ。
536 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/10/26(日) 00:28:14: >>535
「ふむ…ここまでは何も無し、か。
どちらが先に登る？
私でよければ私が行くが」

『海王』に意見を求める。
537 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/26(日) 13:56:13: >>536
「まあ、そうだな。支（つか）えたりするよりはマシだろう
　出来れば、こいつをつけていってくれ」

そういうと、コードを取り出す
敵が出てきた場合、対応するのに楽になるだろう
こちらに戻してもよし、俺が向かってもよし
538 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/26(日) 22:00:06: >>535
「みなの、初っ端から少し派手にやる。
　隠れた位置から能力で援護してくれ。」

二人の合図を待つ。
539 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/10/26(日) 22:11:48: >>535 >>538
「わかりました、おもいっきり派手にいきましょう！！」

一馬とともに合図を待つ。
540 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/26(日) 23:51:15: >>536（月奈）
ズキュン！

海王のスタンドが伸ばしたコードを、自らの体に繋ぐ。

　　　　　　　ｶﾝ　　ｶﾝ　　ｶﾝ

『蓋』までの高さは５ｍほど―――慎重に梯子を登る。
この蓋の上は『敵地』・・・・細心の注意を払う必要があるだろう。

　ｶﾝ・・・

蓋に手が届く高さに達した。
懐中電灯を口に咥え、腕を伸ばし蓋を押す。

　　　　ｷﾞｯ　　　　　　ｷﾞ・・・・

蓋がなかなか持ち上がらない。
元々重い上に、かなり錆びついているようだ。

>>537（海王）
ズキュン！

『アイ・オブ・ザ・タイガー』のコードを体に着けた月奈が、一歩一歩梯子を登っていく。

　　　　ｷﾞｯ　　　　　　ｷﾞ・・・・

『蓋』を下から押すが、その重さに手こずっているようだ。

>>538（一馬）>>539（みなの）
肘形：
「風が強くなってる・・・・ベルト締めといて」

ホバリングを開始したヘリの機体が先程よりやや大きく揺れる。

　　ﾋｭｳｳｳｵｵｵｵｵｵｵｵｵ
　　　　　　　　　　　　　　ﾋｭｳｳｳｳｳｳｵｵｵｵｵｵ

遠くに送電線があるのか、異様な怪物の咆哮に似た『虎落笛』の音が聞こえてくる。

肘形：
「月が隠れてくれりゃいいんだけど・・・
　・・・この尾根の向こうが目的地だよ。
　合図があったら一気に上昇して近づくから、舌噛まないように気をつけて」
541 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/26(日) 23:55:32: >>540

「……みなの、『泡』は『風』で飛ばされたりするか？」

シートベルトを閉めながら質問する。

「そんな事はない、そう言うならそれを『クッション』にして飛び降りたいからな。
　『ヘリ』は接近しない事に越した事は無い。」
542 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/10/27(月) 21:48:47: >>540
「わ、わわわ、っと･･･」

揺れるヘリ内で必死にバランスをとる。

>>541
「う～ん･･･飛ばされることはないと思いますけど…」
「すぐ『パーン』ってなっちゃいますから、乗るのはむずかしいと思いますよ？」
543 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/10/27(月) 22:10:36: >>540
「くっ……錆び付いて重い…早く中に行って連絡をしなければならぬというのに…。
このような不安定な体勢では『雪月花』を振るって切断するのも難しい」

更に押してみる。
544 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/27(月) 22:20:49: >>540
どれ、俺に任せろ
と出て行ってもいいのだが、それだとプライドを傷つけるだろう
助けを求めるまで待っていよう

スタンドの一部だけを発現するという事は可能だろうか
可能ならば、コードだけを発現している事にしたいのだが
545 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/27(月) 22:44:05: >>541（一馬）>>542（みなの）
　　ﾋｭｳｳｳｳｳｳｳｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵ

改めて能力の内容を確認し合う二人。
月が雲の陰になり、ヘリの外は墨を流したような一面の闇となる。

　　　　ガグンッ

蓉泉：
「―――――！？」

突然、機体が何かに『引っ張られる』かのように大きく右に傾いた。

>>543（月奈）
『蓋』の一隅に『蝶番』があることに気づき、
その反対側の端に後頭部と肩を押し当て、力を込める。
　
　　　ｷﾞｯ・・・・
　　　　　　　　　　　　パ　　ゴ　　ン　　ッ　　！

予想外に大きな音を立てて蓋が開いた。　　
隙間から外を覗くが、様子はよく見えない―――外は完全に夜の闇に包まれているようだ。　　　　
　　　　

>>544（海王）
　　　ｷﾞｯ・・・・
　　　　　　　　　　　　パ　　ゴ　　ン　　ッ　　！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊﾟﾗ　　　ﾊﾟﾗ　　　　ﾋﾟﾁｬﾝｯ

大きな金属音が下水管内に響き、鉄錆の破片が足元の水面に落ちる。
蓋が開いたようだが、日光は差し込んでこない――既に夜になっているのだろう。
546 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/27(月) 23:00:34: >>545
「……どうした！？『敵』かッ！」

周囲を見回したい。
547 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/10/27(月) 23:10:02: >>545
「う、うわわぁぁぁっ！！？な、なんなんですか！？」

激しく動揺しつつ、傾いた方の窓から外を見る。
548 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/10/28(火) 00:04:17: >>545
「ぬ……既に夜か」

無線を取りだし『ユニットα』に連絡を入れる。

「こちらユニットβ。
出口に到達したので連絡した」
549 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/28(火) 21:58:51: >>545
開いたか

何かあれば月奈が言って来るだろう
こちらから音を立てる必要もあるまい
暫く周囲に気を配っておく
550 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/28(火) 22:35:00: >>546（一馬）
咄嗟に周囲を見回すが、椅子にシートベルトで体を固定された状態のため、
視界に入る窓の外には闇以外のものは見えない。

蓉泉：
「―――こちらユニットα。
　問題発生・・・少しの間待機をお願いします！」

無線から聞こえた月奈の声に蓉泉が応答する。

　　　　　ガクン　　　ガグンッ

機体が繰り返し揺れる――風ではなく、明らかに何者かが意図的に『揺さぶっている』動きだ。

>>547（みなの）
肘形：
「クッ・・・・ここからじゃ見えない。頼むよ！」

懸命に操縦桿を握り機体を安定させようとする肘形。
傾いたヘリの右側へ寄り、恐る恐る窓の下を見下ろす。

　　　　　　　　　　　　ｸﾞｴｪｯ　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｷｲｪｴｯ　　　ｷﾞｨｲｯ

ヘリの『着陸脚』に、『何か』がしがみついている。
闇に浮かぶ姿の輪郭は人間に似ている・・・・大きさは赤ん坊と幼稚園児の中間というところか。
両手で着陸脚をつかみ、耳障りなわめき声を発しながら、鉄棒をする体操選手のように体を前後に激しく揺らしている。

>>548（月奈）
　　ｻﾞｰｯ
《　―――こちらユニットα。
　問題発生・・・少しの間待機をお願いします！》　ｻﾞｰｯ

無線機から、蓉泉の緊迫した声が聞こえてくる。

　　　　ﾀｯ　　　ﾀｯ

月奈の耳が、別のかすかな音を捉えた。
方向は定かでないが・・・・・土を踏む『足音』のようだ。
海王が持つ懐中電灯がこちらを照らしており、蓋の隙間から光が漏れる恐れがある。

>>549（海王）
《　―――こちらユニットα。
　問題発生・・・少しの間待機をお願いします！》

月奈の無線から聞こえた声が、下水管の壁に反響し海王の耳にも届いた。
551 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/28(火) 22:47:44: >>550
『シートベルト』を外し、『揺さぶっている何か』が居るのか居ないのか、確認する。

「『敵』か……？ばれていたのかッ！！」
552 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/10/28(火) 22:51:03: >>550
「うあぁっ！！何かいるうっ！！このっ！離れろっ！！」

皆に『何か』のことを伝えつつ、『能力』で『着陸脚』のあたりを狙い、引きはがせないか試す（パス精ＣＤＢ）
553 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/10/28(火) 23:17:01: >>550
「……？」

（問題発生……だと？
まずい、誰か来る！）

急いで梯子を下りる。

「外に誰か人がいる、明かりが漏れたらまずいからすぐにライトを消してくれ」

『海王』に小声で言う。
554 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/29(水) 21:04:12: >>550
「何かあったようだな
　まあ何事にもトラブルは付き物だ
　……本当にトラブルなのかは知らないがな」

最後は低く、小さい声だ

そういいながら、周囲の警戒は怠らない
555 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/29(水) 22:43:54: >>551（一馬）>>552（みなの）
　ガクン！

ベルトを外し立ち上がった途端、機体の揺れに一馬の体がよろめく。
窓に頭を打ち付けそうになるところを、蓉泉が腕を伸ばし支える。

蓉泉：
「あり得ません・・・
　もし、敵がこちらの動きをつかんでいると言うのなら、
　直接攻撃するより、『人質を殺す』と脅したほうが確実に我々を封じられるはずです」

　　　ズキュン！

　　　　　　パォン！　　ポン！　　ポムッ！
　
ヘリにぶら下がる『謎の存在』の手を狙い、『スーパーコーラ』の『発泡』を放つみなの。

　　　　　　　　グエッ!!　　　キィイッ!!

驚いて片手を着陸脚から離すが、次の『発泡』を繰り出す前に別の位置を摑み、
両手を交互に使って目まぐるしく動き回る。

　　　　ダンッ

　　　　　　　　ドムッ！

機体の側面に大きな衝撃。

　　　　　　　グェエエアアアアアッ！！！

窓の外―――みなのの眼前数cmの所に、いきなりグロテスク極まる『顔』が現れた。
赤黒い皮膚のそこここがワインゼリーのように爛れ崩れた、人間に似た『獣』の顔。

>>553（月奈）>>554（海王）
ｶﾁｯ

海王がライトを消すと、周囲は闇に覆われる。
出来る限り静かに蓋を閉じ、外の物音に意識を集中させる月奈。

　　　　ﾀﾀｯ　　　ﾀﾀｯ
　　　　　　　　　　　　　ﾀﾀｯ　　　ﾀﾀｯ

少しずつ近づいてくる・・・生物の足音であることは疑いない。
―――――が、人間の足音とは違う奇妙なリズムを刻んでいる。
『二足歩行』ではない、人間よりも小型の生物らしい。

　　　　　　　　ﾀｯ・・・

足音が止まる――月奈の掴まっている梯子の位置から見て『右手』方向、距離は『蓋』から『３～４ｍ』ほどだろうか。
556 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/10/29(水) 22:51:33: >>555
「………」

（これは……人間ではないのか？
それはともかく、ここで騒ぎを起こすのは得策ではない……頼む、行き過ぎてくれ…！）

息を殺しながら聴覚を研ぎ澄ませる。
557 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/10/29(水) 22:55:22: >>555
「う、うわぁぁぁっぁぁぁぁぁぁ！！？」

顔のあまりの恐さに大声を上げつつ、その顔に向かってもう一度能力を放つ（パス精ＣＤＢ）
558 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/29(水) 23:05:07: >>554（海王）
遅くなり失礼。
現在海王は『コード』のみを発現し月奈に繋いでいる。
559 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/30(木) 00:23:19: >>555
「みなの、『下がる』んだ……」

『シートベルト』を外したのは動きやすくする為だ。
『みなの』の側に敵が行ったのなら、『ヘリ』はそっち側に傾くだろう。

「全員だ。『揺れ』に備えろッ！！」

『シートベルト』を掴み、ヘリの内部を滑るように『獣』へ『カミカゼ』の蹴りを喰らわせる。
どこかにブツかって暴発しないように、『カミカゼ』はすぐに解除する。

「こう言う『スタンド』も居るんだ。
　『遠距離』で『パワー』も強い……だが、攻撃は『単順』で、本体もソイツが何をしてるのかわからねー様なヤツがッ！！」
560 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/30(木) 21:30:36: >>555
てへ、実は他のPCのレスなんて見てなかったから、ライトを消したか、といわれると怪しいんだ

まあ、それはさておき
何も言わずにコードを巻戻す

そして、うまく月奈を抱えて（スタンドなら余裕だろう）囁く

「少し戻るぞ」

そのまま少し戻って、身を隠したい

>>GM
足音は聞こえているのだろうか
聞こえているならば、以下を追加

「恐らく、犬か何かだ、見られる前に殺せるようにしておけ
　……普通の犬はここまでこられるはずが無いがな」
561 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/30(木) 23:22:10: >>556（月奈）>>560（海王）
ｼｭﾙﾙﾙﾙｯ

『コード』が巻き戻され、月奈の体が音も無く高速で海王の腕の中に移動する。

　ﾋﾟﾁｬﾝ
　　　　　　　　　　ﾀﾀｯ　　　　ﾀﾀｯ・・・

『足音』は蓋のすぐ側まで近づき、海王の耳にも聞き取れた。

　　　・　・　・　・　・

５～６秒ほど、周囲をうかがうように静止し、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾀﾀｯ　　　ﾀﾀｯ

再び、同じリズムを刻みつつ遠ざかっていく―――『犬』の足音とはやや違うようだ。

《こちらユニットα。
　問題解決・・・そちらの状況は如何ですか？》

足音が聞こえなくなるのと入れ違いに、無線から蓉泉の声がした。
562 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/30(木) 23:23:01: >>557（みなの）>>559（一馬）
蓉泉：
「さ・・・『猿』っ！？」

　　バリィンッ!!

窓ガラスを突き破った毛むくじゃらの腕が、みなのの首元を掴もうと伸びる。

　　　シュポンッ！
　　　　　　　　　　　　　　　　グェエッ！？

顔面に『発泡』を受けた獣の頭がのけ反り、腕が引っ込む。

ズキュン！
　　　　　　　ズザァッ！

『カミカゼ』を発現、シートベルトを掴んで傾いた床を滑り、窓に開いた穴をめがけ右足から突っ込む一馬。

　　　　　　　　　　　ボッグォォオオオオオオン！！！

密閉されたヘリの中ならば、『爆発』の影響は全員に及んでいたであろう。
―――が、敵が開けた『穴』が『爆発』の衝撃を外へ逃がした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｸｴｴｴｴｪｪｪｪｪｪｪ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄﾞｩﾁｬｯ　
　　　　　　　　
腕と肩を吹き飛ばされた『猿』の体が闇の中へ落下していく。
岩に叩きつけられる不快な音。

蓉泉：
「・・・・・・・・ふぅ・・・
　しかし、奇妙ですね・・・・
　この近辺の森なら、『猿』が生息していても不思議ではありませんが、
　『猿』はごく一部の種を除いて夜間は活動しない・・・
　しかも、いくら低空とはいえ、地上から飛び移れる距離ではないはずです・・・・・」

傾いた機体が水平に戻り、揺れが小さくなる。

肘形：
「――――よし・・・行けるよ！」

蓉泉：
「こちらユニットα。
　問題解決・・・そちらの状況は如何ですか？」

肘形の言葉を聞き、蓉泉が無線に向け話し始める。
563 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/30(木) 23:42:44: >>562
「呑気な……ただの野生『猿』な訳がねー。
　アレも『スタンド』だろう。さしずめ『侵入者』に対する『トラップ』って所だ。」

蹴り飛ばした足の具合を確かめる。

「もしもアレが『自動操縦』のタイプのスタンドなら……また来る可能性があるな。」
564 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/10/31(金) 00:38:53: >>562
「ふう…怖かったぁ、まさか、ヘリにとりついてくるなんて…」

不気味な『猿のスタンド？』が居なくなったことに安堵しつつ、座りなおす。

「でも、『自動操縦』って事は、何かにはんのうしてスタンドが出るんですよね？
もしかしたらαの人たちのところにも…！」
565 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/10/31(金) 09:18:03: >>561
「分かっている」

『海王』の言葉に頷く。

「行った…か」

無線を取り出し連絡を入れる。

「こちら『ユニットβ』。
出口付近に動物と思われる生物が接近していたが、やり過ごすことに成功した模様。
これより侵入するが、よろしいか？」
566 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/10/31(金) 20:46:13: >>561
>>565
「その前に、だ
　少し芝居をうとう」

ここでおそらく、「芝居？」ときいて来るであろうから、間を空ける

「そうだ、芝居だ
　俺はここに新たなトレーニングの場所を探しに来た
　お前は……そうだな、愛人でもトレーニング相手でも何でもいいが、付き人としておくのが無難か
　そして、俺は『スタンド』について何も知らない
　ただのプロレスラーだ
　当面、『スタンド』に対してはお前が対処してくれ」

そういうと、スタンドを解除する
567 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/10/31(金) 22:35:06: >>563（一馬）>>564（みなの）
蓉泉：
「僕もそれは考えましたが・・・『遠隔操作』できる能力だとすれば破壊力は低いはずです。
　軍用機にも使われるこの防弾ガラスをいとも簡単に・・・・」

窓に開いた穴を見つめながら呟く蓉泉。

一馬の足は、右の靴底が抉れてやや薄くなった程度で大きなダメージは無い。
―――が、『爆発』の瞬間足に感じた『敵』の感触は、実体を持った『肉』のそれであった。

蓉泉：
「――――『動物』・・・・気になりますね」

みなのの方を見やった後、無線に応答する。

蓉泉：
「了解β。こちらはいつでも行動可能です。
　『猿』のような姿をした正体不明の存在に攻撃を受けました。
　排除しましたが、スタンド能力か否かは分かりません・・・そちらも充分注意してください」

肘形：
「月はまだ隠れてる・・・『次』が来ないうちに上昇するよッ！」

ﾋｭﾝﾋｭﾝﾋｭﾝﾋｭﾝ

ヘリが急速に高度を上げていく。
淡いベージュ色のコンクリート造の建物が、闇の中にぼんやりと浮かび上がる。

>>565（月奈）>>566（海王）

《　了解β。こちらはいつでも行動可能です。
　『猿』のような姿をした正体不明の存在に攻撃を受けました。
　スタンド能力か否かは分かりません・・・そちらも充分注意してください　》

無線に応答する蓉泉の声が、『ユニットβ』の２人に聞き取れた。

　　―――――――――

他の『足音』が聞こえないのを確かめ、海王の作戦に耳を傾ける月奈。
568 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/10/31(金) 22:47:32: >>567
「あの中に、『ＭＩＡ』さんが……」

学校であろう建物を見つつ、そう呟く。
569 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/10/31(金) 22:47:58: >>567
「居るんだよ、そういう『遠くでも強い』スタンドが。
　その行動は自動的だ。『本体』さえも自分の『スタンド』が何をやってるのかわかって無いはずだ。
　ヤツをぶっ飛ばしたが、『本体』はまだピンピン元気ハツラツだろうぜ。」

座席に戻り、シートベルトを閉める。
570 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/11/01(土) 02:08:49: >>567
「心得た。
今から私はお主の『付き人』だな」

（『猿』……だと？
もしかすると、さっきのもそうなのか？）

「では、行こうか？」

同意が得られたら再び登り、開ける前にもう一度聞き耳を立てる。
571 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/11/01(土) 20:51:33: >>567
>>570
「ああ、頼むぞ」

そう言った後で、月奈の後についていく
572 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/11/01(土) 23:17:40: >>568（みなの）>>569（一馬）
　　ﾋｭﾝﾋｭﾝﾋｭﾝﾋｭﾝ

近づくにつれ、建物の輪郭がはっきりとしてくる。
横に長い３階建て―――窓の一部がひび割れている。
手前やや右手に、青いカマボコ形の屋根を持つ体育館らしき建物も見える。

　　　　　ﾋｭﾝﾋｭﾝﾋｭﾝ

機体は『校庭』のほぼ真上に達した。
『廃校』は、長方形の敷地の北側の一辺に沿って校舎、東側の一辺に沿って体育館という配置になっているようだ。
ヘリの窓越しに見る限り、今のところ動くものの姿はない。

ｶﾁｬ　　ｶﾁｬｯ

蓉泉が、椅子の下の収納スペースから縄梯子を取り出し準備を始める。

>>570（月奈）>>571（海王）
ｶﾝ　　ｶﾝ　　ｶﾝ

　　　　　　ｷﾞｨｯ・・・　　　　　　　　　　ﾀｯ

月奈が先に梯子を登り、出来るだけ静かに蓋を押し上げ外に出る。
続く海王も、（リュックを一度外す必要があったが）つかえることなく蓋を通り抜けた。
蓋の周囲数ｍ四方がコンクリートで固められ、その周りは膝ほどの丈の伸び放題の草に囲まれている。

蓋の北側はすぐに背の高い塀に遮られ、
南へ６～７ｍほどの所に、淡いベージュ色の建物の壁と東西に並ぶ大きな窓が見える。
高さはそれほど無い・・・おそらく『渡り廊下』のような施設だろう。
573 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/11/01(土) 23:30:21: >>572
「………」

縄梯子が下りるのを待つ
574 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/11/01(土) 23:36:12: >>572
周囲の地面を見張る。

「みなの、俺が先に降りる。
　『縄梯子』ってのは、『風に弱い』らしいからな……
　重い俺が先に下りて、下で押さえるんだ。」
575 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/11/01(土) 23:42:12: >>572
注意しつつゆっくりと外に出る。

「………さて、どこから入ろうか」

向こう側が見えるギリギリの体勢できょろきょろと見回し、『窓』以外に入れるところが無いか探したい。
576 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/11/02(日) 21:14:25: >>572
>>575
「別に中に入らなくてもいいんじゃないか？
　トレーニングの場所には困らんだろう」

そんなに大きな声ではないが、告げる
精一杯のメッセージなので受け取ってください＞月奈
577 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/11/02(日) 22:03:44: >>573（みなの）>>574（一馬）
間もなく、ヘリの下に、高さ２ｍほどの鉄柵で囲まれた『屋上』の灰色の空間が見えてくる。

肘形：
「屋上には不審な動き無し。・・・・行くよ！」

　ｶﾞﾁｬｯ
　　　　　　　　　　ｶﾗｶﾗｶﾗ

計器と繋がった暗視ゴーグルをかけた肘形が告げると、
蓉泉が注意深く機体左側面のドアを開き、縄梯子を投げ下ろす。
『ユニットα』の２人の目に、赤錆びた給水タンクが飛び込んでくる。

　　　ﾋｭﾝﾋｭﾝﾋｭﾝ

回転翼の起こす風が縄梯子を大きく揺らす。
『屋上』の床面までは、およそ『４ｍ弱』の距離がある。

蓉泉：
「――――――幸運を祈ります！」

>>575（月奈）>>576（海王）
『渡り廊下』は、左手――１０ｍほど東で９０度南に折れており、
その先に目をやると、『カマボコ』を思わせる形の青い屋根の建物が見える。
西を見ると、『廊下』の壁と同じ色の３階建ての建物が、闇の奥にぼんやりと浮かび上がっている。
耳を澄ますが、今のところ不審な物音は聞こえない。
578 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/11/02(日) 22:05:42: >>577
一番に縄梯子を降りだす。

今の重量なら、多少の風ではびくともしまい。
579 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/11/02(日) 22:52:39: >>577
「………まぁいい…でしょう。
では海王さん、今日はどの辺でトレーニングをするんですか？」

（……やはり喋りにくいな）

慣れない口調で若干戸惑いつつも『海王』に尋ねる。
580 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/11/02(日) 22:58:57: >>577
一馬の後に続き下りていく。
581 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/11/03(月) 20:53:05: >>577
>>579
「一番重要なのはな……
　意図を気取られずに相手を行動させる事だ」

少し間をおく

「確かに最近は冷えるから、お前の言うように屋内の方がよさそうだな
　どこか入るところはあるのかね……？」

気楽そうな口調で入り口を探す

（あの猿だったかの動きが無いのが気になるな……）
582 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/11/03(月) 21:42:01: >>578（一馬）>>580（みなの）
先に降りた一馬が、下で縄梯子の端をつかみ揺れを抑える。
その後を慎重に降りていくみなの。

　　　　ﾀｯ

無線を口許に当てつつ、軽く右手を挙げる蓉泉。
２人の足が地に着いたのを見計らい、ヘリは再び上昇していく。

　　　　　　　　　　　　　　　ﾋｭﾝﾋｭﾝﾋｭﾝ

ヘリの姿が闇に溶け込むと、周囲には２人の他に動くものは見えない。
不気味な静寂が一馬とみなのを包む。
先程の『猿』が敵のスタンドだとすれば、すでに侵入を悟られていてもおかしくない筈だが・・・

　　――――――

『給水タンク』は１５ｍほど西にあり、その下に階段への入口があるようだ。

>>579（月奈）>>581（海王）
ここが『廃校』であるとすると、南のカマボコ屋根は恐らく体育館だろう―――『トレーニング場所』としては申し分無い。
学校の体育館なら、用具室など人質の監禁に使えるスペースも多く、
校庭など外から出入りするための扉もいくつかある筈だ。

ｻﾞｯ
《　―――――『ユニットα』、校舎屋上に到着しました　》

無線から蓉泉の声。
見上げると、西のベージュ色の建物の上から、ヘリと思しき物体が夜空に向け上昇していくのがかすかに見えた。
583 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/11/03(月) 22:10:47: >>582
「…何も音、しないですね。
どうします？このまま下に降りても良いんでしょうか？」

辺りを見回し、声を小さくしながら一馬に話しかける。
584 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/11/03(月) 22:13:55: >>582
「……ユニットβ、了解」

極力小声で返答する。

「そうですよ、お誂え向きにあんな所に体育館があるじゃないですか。
あれはいかがでしょうか？」

屋根を指差す。
585 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/11/03(月) 23:29:18: >>582
「……よし、行くか。その前にユニットβに連絡だ。」

みなのにひそひそ声で話しかける。
586 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/11/04(火) 20:59:45: >>584
「せっかくだしな、トレーニングがてら探検でもするか？
　何か見つかるかも知れん」

別段声のトーンを落としたわけでもない
一般人として押し切るつもりなのか、月奈の応答を聞こえにくくする意図なのかはわからないが
587 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/11/04(火) 22:45:48: >>583（みなの）>>585（一馬）
押し殺した声で会話しつつ、給水タンクに近づく。
タンクの真下の壁に、錆びた鉄製の扉が見える。
鍵がかかっているかどうか、こちら側からではわからない。

まだ『敵』の気配は感じない―――今のうちに『ユニットβ』の現在位置を確認した方が良さそうだ。

>>584（月奈）>>586（海王）
　　ｶﾞｻｯ　　　ｶﾞｻｯ

膝まである草をかき分け、月奈が先、海王が後に続く形で『体育館』に向かう。
空には月も星も出ておらず、懐中電灯も切ったままなので、
『渡り廊下』の壁に背中をつけるように慎重に進んでいく。

　　　　ｶﾞｻｯ

――――ほどなく、カマボコ屋根の端が真上に見える位置に達した。
足元には、金網で塞がれた通風口が一定の間隔で並んでいる。

１０数ｍほど先の壁に、３段ほどの短い階段があり、
その階段の上に扉らしきものが見える。
588 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/11/04(火) 22:59:44: >>585 >>587

「わかりました、一馬さんはとびらの方をおねがいします。」
「…あー、こちら『ゆにっとα』、そちらのげんざい位置をお願いします。」

一馬に扉を任せ、『β』へ現在位置の確認をする。
589 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/11/04(火) 23:07:46: >>587
確認はみなのに任せよう。
『扉』の近くに付き、敵が来てもすぐ倒せるように警戒しておく。
590 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/11/05(水) 01:08:17: >>587
「ここから入れそうですね、行きましょう。
それにしても夜の学校って言うのは不気味ですね…」

おどおどする振りをして辺りの確認をする。
591 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/11/05(水) 21:02:50: >>587
>>590
「ん～少し疲れたな、物陰で休むか」

そういうと階段の下（裏）に移動し、座り込む
まだ陽動も始まっていないのにこっちが動いてどうするのだ
592 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/11/05(水) 22:39:27: >>588（みなの）
周囲には、扉の付近以外に死角となる場所は無い・・・いきなり飛びかかられる恐れは少ない。
一馬の様子を見つつ、無線機のボタンを押し話す。

>>589（一馬）
慎重に扉に近づいていく。

　　　―――――

扉に耳をつけ、中の気配を探ろうとする・・・・・何の音も聞こえない。
ドアは手前に引く形式のようだ。
錆びたノブを握り、いつでも開けられるよう準備をする。

>>590（月奈）>>591（海王）
周囲を見渡す月奈――――東側は数ｍ先で高い塀にぶつかり、南は体育館の壁に沿って細い道が続いている。

　ｺﾝ　ｺﾝ

『扉』を挟んで向こう側にも同じ形状の階段がある。
手前の階段を上ったあと、扉の前を通り向こうの階段に腰を下ろす海王。

《…あー、こちら『ゆにっとα』、そちらのげんざい位置をお願いします。》

二人の無線から同時に、低く抑えた幼女――みなのの声が聞こえてきた。
593 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/11/05(水) 23:02:00: >>592
「そうですね、少し休みましょう…」

近くに腰を下ろす。

「……こちら『ユニットβ』。
現在位置は体育館付近の階段にて待機中」

なるべく声を抑えて通信する。
594 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/11/06(木) 21:21:35: >>592
「……暇だ
　合図は大きな爆発だろうからな、焦る必要もない
　人生だってそんなものだ。焦らないといけないのは制限時間が近づいたときだけだ
　そろそろ決めないと客も焦れるからな」

誰にともなく呟く
595 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/11/06(木) 21:30:45: >>592
βの反応を待つ。
596 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/11/06(木) 22:17:24: >>592-593
「わかりました、こっちは今からとつにゅうします、そっちも頑張ってくださいね。」

そう告げて、一馬の方に近寄り、一馬がドアを開けるのを待つ。
597 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/11/06(木) 23:01:02: >>全員
これ以後、特別な指示が無い限り、『無線による通信』は通常の『会話』と同様に行ってよいものとします。

>>593（月奈）>>594（海王）
《　わかりました、こっちは今からとつにゅうします、そっちも頑張ってくださいね。》

みなのの返事が、月奈と共に海王の無線からも聞こえた。
月奈が無線をしまい、海王の近くに腰を下ろそうとした時、

　　　　　　　ｻｯ

―――――不意に、２人の顔を、眩しい人工的な光が照らし出した。

>>595（一馬）>>596（みなの）
体育館は、ちょうど一馬とみなのがいる校舎西側とは反対方向だ。
陽動には好都合だが、もし『ＭＩＡ』がこちら側に居た場合、
やたらに『爆発』を起こせば巻き込む恐れがある事が不安材料だ。

みなのもドアに近づき、一馬と並ぶ。
まだドアの向こうからは何の気配もしない。
598 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/11/06(木) 23:09:57: >>597
「…………ッ！？」

咄嗟に腕で光を遮り、光源を確認したい。
599 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/11/08(土) 21:04:58: >>597
「なんだ？」

光の方角を向く
流石にまぶしいので、手で目の辺りを覆うくらいはするだろう
600 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/11/09(日) 22:22:25: >>597
「一馬さん、大丈夫そうですか・・・？」

少しドアを開けているようなら覗き込み、そうでないなら一馬の顔を見つつ、話しかける。
601 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/11/09(日) 22:56:59: 失礼しました

>>596
「よし、始めるか……」

無線に声をかけ、『さびた扉』を蹴飛ばす

「派手に行く！そっちはまかせる！！」
602 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/11/09(日) 23:48:39: >>598（月奈）>>599（海王）
南の方向、５～６ｍほどの距離に、白く丸い『光源』が見て取れる――懐中電灯のようだ。

「・・・・・う、ううご、動くなッ！」

『光源』の近くから、若い男のものらしき声が２人に投げかけられる。
言葉の内容に反して、声は上ずり、激しい動揺を示している。

　　　ｻﾞｯ

痩せた人影が、闇の奥から１歩進み出る。
逆光で見え難いが、何かの制服と思しき濃い色の服を着ており、光る『徽章』の付いた帽子を被っている。
『光源』を左手に持ち、右手で腰の辺りから何かを取り出そうとしているようだ。

>>600（みなの）>>601（一馬）
無線に向かい叫びざま、扉に向け蹴りを放つ一馬。

　　　　　ガコンッ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｼﾞｨｨｨｨｨｨｨﾝ

右足爪先に激痛、そして全身が痺れる感覚。
>>559で『猿』に蹴りを喰らわせた直後にスタンドを解除したのを忘れていた――――おまけに扉は『手前に引く』形式だったようだ。
すぐ側に居たみなのを『爆発』に巻き込まずに済んだことは幸いだったが、
１０数秒間、みなのは片足でピョンピョンと跳ね回る一馬の姿を見つめる事になる。
603 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/11/10(月) 00:01:46: >>602
別に忘れていた訳じゃなく普通に蹴破れると思っていたんだ……まあいいか

扉を大げさに開けて、中へ突入する。
604 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/11/10(月) 01:36:14: >>602
（警備員……か？
こんなところに？）

「ま、待って下さい！
私達は練習場所をお借りしたくて…！」

弁明しつつ後ろ手に『スティル・リメイン』を発現しておく。
605 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/11/10(月) 20:03:20: >>602
「……」

別に何も喋らない
その辺りは相棒がやってくれるだろう
606 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/11/10(月) 22:17:39: >>602
「大丈夫、ですか？」

一馬の足を気にかけつつ、一緒に進む。
607 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/11/10(月) 23:21:41: >>603（一馬）>>606（みなの）
気を取り直し、再び一馬がドアノブを握って引き開ける。

　　　キィイィィィイイイイッ

錆びついた蝶番が、驚くほど大きく耳障りな音を立てる。
埃とカビの匂いのする空気が静かに流れ出てくる。

扉の向こうはすぐに、下へ降りる階段が続いているようだ。
階段の幅は扉とほぼ同じで、２人が並んで下りるにはやや狭い。
奥はほぼ完全な闇・・・懐中電灯を点けなければ踏み外す危険がありそうだ。

>>604（月奈）>>605（海王）
　　ｻﾞｯ　　ｻﾞｯ

やや覚束ない歩調で進んでくる相手の姿が、次第にはっきりとしてくる。
痩せぎすの体型に尖った顎、顔立ちは帽子の鍔の陰でよく見えない。
濃紺の制服と帽子は警備員のように見えるが、胸には楕円形の大きな金色のバッジがあり、
腰に巻かれた革製のベルトの横には、明らかに『拳銃』の形をした『ケース』が付いている。

「・・・そ、そこの君達ッ！
　ここ何日か、『廃校に出入りしてる不審者が居る』と通報があったんだ！
　怪しい者でないと言うなら・・・・そのままジッとしていなさいッ！」

『警官』と思われる男は、２人から４ｍほどの距離で立ち止まり、
懐中電灯で海王と月奈の顔を照らしつつ、腰の『ケース』の蓋の留め金を外そうとしている。
608 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/11/11(火) 01:55:10: >>607
（警察官か…ええい……こんな時に…！）

「ま、待って下さい！
私達は練習の場所を探しに来ただけです！
ここに来るのも今日初めてですし、ね？」

『海王』に同意を求める。
609 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/11/11(火) 20:23:20: >>607
「ああ、すまないな
　だが、不審者とは俺たちのことじゃあないようだ
　そこの連れが言うように俺たちがここに来たのは今日が初めてだ
　それに……さっき校舎の中にいくつか人影を見た。多分通報があったのはそれだろう」

しれっと言う
610 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/11/11(火) 21:16:03: >>607
懐中電灯を付けて進む。

そう言えば『ヘリ』から見て明かりの付いている部屋はあった？
611 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/11/11(火) 21:43:06: >>607
同じように懐中電灯をつけ、一馬の後ろにつきつつ歩く。
612 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/11/11(火) 22:43:14: >>608（月奈）>>609（海王）
警官：
「れ、『レンシュウ』・・・？
　ふぅん・・・・そ、その身なりからすると『ホームレス』の類じゃなさそうだが・・・
　時々、街の方から来た連中が忍び込んで焚き火をやったりするもんでね・・・
　一度山火事騒ぎまで起こして、それ以来定期的に巡回に来なきゃならない・・・・迷惑な話だよ全く」

モゴモゴと不明瞭な口調でぼやく。

警官：
「あー・・・・そ、そっちのデカい方の君！
　とりあえず、その妙ちきりんな『マスク』を脱いで顔を見せなさい。
　―――ゆっくり！　ゆっくりだぞッ！」

まだ２人への警戒を解こうとはせず、その場に立ったまま海王に上ずった声で命じる。
海王ならば、スタンドを使わずとも割り箸のようにたやすくへし折れそうな体付きだが、
右手は腰の拳銃をいつでも引き抜ける状態になっている。

>>610（一馬）>>611（みなの）
（ヘリから見た時点で、校舎の窓に『明り』は一切見えなかった。）

ｶﾁｯ　　ｶﾁｯ

懐中電灯の光が、階段とひび割れた壁を照らし出す。
子供の歩幅を想定してか、一段ごとの幅が狭く、かなり急だ。
みなのはともかく、一馬は注意して進まないと踏み外し易そうだ。

　　コン　　　　コン

階段を下りる足音が、壁に反響し異様に大きく聞こえる。
北方向へ１０数段ほど下りたところで踊り場となり、南へ折り返している。
613 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/11/11(火) 22:45:32: >>612
「……おかしい。
　警戒も何もない上に警備も何も居ない……ちょっと派手にやってみるか？」

みなのに相談してみる。
614 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/11/12(水) 00:12:19: >>612
「そ、それだけは勘弁して下さい！
正体は一部の関係者以外は秘密になっているんです！」

とりあえず必死に付き人を演じる。
615 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/11/12(水) 00:12:21: >>612-613
「やってみてもいい…んじゃないでしょうか、」

一馬に同意しつつ、『スーパーコーラ』を発現、指示を待つ。

「ただ、あまりに人がいないとうまくいかないかも、ですけど。」
616 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/11/12(水) 20:39:03: >>612
「まあその前に、俺が見た人影をどうにかするべきじゃないか？
　俺たちは逃げも隠れもしないし、なんだったらついていってもいい
　まさかここでこのまま帰るなんてことは無いよな？ガキの使いじゃねぇんだから
　脱ぐのはその後でも良いだろ」

……俺、マスクしてたんだ……知らなかったや

>>614
先生！こんな大男はマスクなんて無くてもバレバレだと思います

参考
http://www010.upp.so-net.ne.jp/fu-dy/siryou/mramerica.html
617 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/11/12(水) 21:29:46: >>613（一馬）>>615（みなの）
ｽﾞｷｭﾝ!

みなのが『スーパーコーラ』を発現し、頭上に浮かべる。
一馬も『カミカゼ』を身に纏おうとしたその時―――

　　　♪　ﾋﾟ～ﾎﾟｯﾎﾟ　　　ﾋﾟｯﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟ　♪

２人の立っている『踊り場』のさらに下、『３階』と思しき方向から、奇妙に弾んだ『音色』が聞こえた。

>>614（月奈）>>616（海王）
警官：
「な・・・何ぃッ！？
　ほ、本官を新米と思って侮辱するつもりかね！
　クッ・・・不審者め！　両手を高く上げるんだッ！」

　　ｼﾞｬｷｯ!
ｻﾞｯ

海王の言葉が癇に障ったのか、さらに甲高い声を発して数歩こちらへ近づく警官。
抜き放った拳銃を海王に向け、懐中電灯を持った左手を銃把の下に添える。
しかし、その手は夜目にもわかるほど震えている・・・実戦で使ったことは無いのだろう。

　　　　―――

光源が動いた拍子に、月奈の体が一瞬わずかに光の輪の外へ出た。
警官の注意は海王に向いている・・・・『スティル・リメイン』を使えば、『不意討ち』が届く距離だ。

>>616（海王）
※マスクに関しては、>>422の『服装』の画像から『被っている』ものと判断させて頂いた。
618 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/11/12(水) 22:05:49: >>617
『カミカゼ』を発現、腕を回しながら『三階』へと落りていく。
何も言わず、無口で。

「……」
619 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/11/12(水) 22:06:15: >>617
「だれか居るみたいですね…この子で『てーさつ』してきますか？」

『スーパーコーラ』を指さしつつ、一馬にそう質問する。
620 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/11/12(水) 22:11:15: >>618
「…って、ちょ、ちょっと待って～！！！」

歩き始めていた一馬を追いかけつつ、『スーパーコーラ』を先行させ、どんな『人』が居るのかを確認させる。
621 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/11/13(木) 01:02:23: >>617
「…………すまない」

聞こえないくらい小さな声で呟き、一気に間合いを詰め、鞘付きの『スティル・リメイン』で後頭部を叩いて気絶させたい。
622 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/11/13(木) 20:58:11: >>617
（妙だねぇ……
　多分……何かいるんだろうなぁ）

これといって動く気配も見せず、考える
あの肉体ならニューナンブくらいなら撃たれても死なないと思うｗ
それは別にしても、まだ撃たれるとは考えにくい

（俺達ありきってのに加えて……まだ何も音が無い……
　陽動をする前に殺されたか……もっと別の何かが起きたか……）

目を凝らして警察官を観察する
623 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/11/13(木) 22:34:22: >>618（一馬）
ｽﾞｷｭﾝ!
　　　　　　♪　　ﾋﾟｯﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟ　　　　ﾋﾟｯﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟ　　♪

スタンドを発現し、『音色』の方へ階段を下り始める。

　――――――

　　　　　　　　　　ゴ　　ツ　　ッ　　！

いきなり、『後頭部』に固い物で殴られたかのような重い衝撃を感じた。　　　　　　　　　　

>>620（みなの）
慌てて一馬を追って階段を駆け下りる。
宙を移動したスタンドが一馬の前に出ようとしたその瞬間―――――

　　　　　　　　　　ゴ　　ツ　　ッ　　！

『額』に、両眼から火花が散るような痛みが走る。

>>621（月奈）>>622（海王）
ザッ

警官の懐中電灯の光が、観察しようとする海王の眼をまともに射た――――その直後、

　ﾋｭｯ　
　　　　　　　　　　ドゥムッ！

「・・・・・・・ｹﾊｯ」
　
　　　　　　　　　　ｶﾞﾁｬｯ　　　　　　　　　　　　　ズサァ

　　　　　　
月奈の振るった鞘ぐるみの『スティル・リメイン』の一撃をうなじに受け、
警官は懐中電灯と拳銃を手から放し、あっけなく膝からうつ伏せに地面に崩れ落ちた。
――――再び周囲が静寂に包まれる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・　　ﾂﾝ　　
　　
２人の鼻が、かすかな『異臭』を捉えた。
出し忘れた『生ゴミ』の袋が発するような、腐りかけた有機物の匂い。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｺﾞ　ｺﾞ　ｺﾞ　ｺﾞ
624 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/11/13(木) 22:41:34: >>623
「うにゃっ！？な、何なの…？」

ゆっくり、『当たった地点』を『スーパーコーラ』の手で触れるように動かしてみる。
625 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/11/13(木) 23:42:21: >>623
「………すまぬ」

ポツリと謝っておく。

「………ッ！？」

（何だ、この臭いは！？）

思わず鼻を押さえ、警官の懐中電灯を拾って辺りを照らしてみたい。
626 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/11/14(金) 00:28:53: >>623

　　　　　　　　　　　"！？"

後頭部は危険だ……
踏ん張って階段から転げ落ちないようにだけしよう。
627 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/11/14(金) 20:11:14: >>625
「なぁにが起きたんだろぅねぇ」

辺りを見回すが、すぐに視線は倒れた警官に戻る

（まあ……操られていたとかそういうところなんだろうが……）
628 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/11/14(金) 23:07:28: >>624（みなの）
痛む額を押さえる――コブにはなっていないようだ。

　　　　ｻﾜｻﾜ

『スーパーコーラ』の手が触れたのは・・・『一馬の頭』。
しかし、下の段に居たとはいえ、一馬の身長はみなのよりかなり高く、
たとえ自分が足を踏み外したとしても、位置的に『頭と頭』がぶつかることは考えにくい。

　　　　ﾋﾟｯﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟﾋﾟｯﾋﾟｯ　　　ﾋﾟｯﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟﾋﾟｯ　♪

『音色』はおどけたような調子で響き続けている。

>>625（月奈）
警官の持っていた懐中電灯で周囲をぐるりと照らす。
――――自分と海王以外に、動くものの姿は見えない。

『異臭』は・・・・・倒れている『警官』のあたりから漂っているようだ。

>>626（一馬）
両足を踏ん張り、前のめりに転げ落ちかけた体勢を辛うじて立て直す。

　　　　ｻﾜｻﾜ

何かがしきりに頭を撫でている・・・みなののスタンドだろうか。
　

>>627（海王）
警官はピクリとも動かない。
帽子は外れておらず、うつ伏せのため顔は見えない。
拳銃は警官の右手の近くに落ちている―――銃把に電話の受話器についているコードのような形の紐が付けられ、ベルトに繋がっている。

　―――

警官に近づく・・・・『異臭』がやや強まったように感じる。
629 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/11/14(金) 23:11:42: >>628
何をやってるんだ……まあ暗い中だしな……

そのまま敵の方に進もう。
630 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/11/14(金) 23:21:09: >>628
（何だか分かんないけど、まちがいなく、『何かが』おかしい…いったい…何？）

一馬の後を追うように自分は動きつつ、
今度は『ゆっくり』としたスピードで『スーパーコーラ』を一馬の前に出そうとしてみる。
631 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/11/14(金) 23:25:07: >>628
「……ぬ？」

（何故、警察官からこのような匂いが？）

『警察官』を照らしてよく観察したい。
632 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/11/14(金) 23:29:25: >>628
相棒が観察を始めたので、周囲を警戒しながら少し警官から離れよう
出来るならば、壁を背にしたいところだが
633 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/11/15(土) 23:10:39: >>629（一馬）
　・・・・・・・・・・・

『音』が止む。

　　　ｺﾝ

うっすらと埃が積もった『３階』のタイル張りの床に足が触れる。
懐中電灯を上に向けると、
　
　　　　――――――――

『４年２組』の文字が書かれたプレートと、擦りガラスの窓が付いた引き戸が光の中に浮かぶ。

　　ｽｩ

みなののスタンドが肩越しに前方へ浮遊していく。

>>630（みなの）
　・・・・・・・・・・・

『音』が止む。

『スーパーコーラ』をゆっくりと動かし、一馬の前に出す。
目の前に教室のドアがあり、廊下が左右に伸びている。

廊下の先はどちらも暗く、『音』がどちら側から聞こえたか定かではない。

>>631（月奈）
警官の倒れている地面に懐中電灯の光を向ける・・・

　
　　　　　ダムッ！

地面を叩くような音が聞こえる。
光の輪の中にあるのは――――警官の『帽子』だけだ。

>>632（海王）
後退りして警官から距離を取り、体育館の壁に背をもたせかける。
月奈の懐中電灯が警官の体に向けられる―――

　　　　　ダムッ！

　　　　　　　　　　　　ガシィ！

ﾊﾟﾗ　　　ﾊﾟﾗ　　　ﾊﾟﾗ

地面を打つような音、そして頭上から金属的な音。
細かい漆喰の破片が、海王の頭に降り注ぐ。
634 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/11/15(土) 23:39:01: >>633
「………！？」

（どういうことだ…？
気絶していたはずの本人がいない）

「……足音？」

音源らしき場所を照らしてみたい。
635 ：我が名は名無しのスタンド使いッ！！：2008/11/16(日) 00:18:22: age
636 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/11/16(日) 00:38:49: >>633

ドアから中を照らしてみる。
何もいないようなら、廊下の前後を照らす。
637 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/11/16(日) 21:35:38: >>633
「ぬあ！？」

そういって上を向く
とりあえず手で頭は覆う

GMに質問
このミッション中には『スタンド音』なるスタンド使いにのみ発する事が出来る音はあるだろうか
原作にそのような音があったかはわからないもので確認も含めて
638 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/11/16(日) 22:04:18: 「………あやしい、ですね。」

『スーパーコーラ』に『４年２組』の偵察をさせ、
自分はどんな教室があるか懐中電灯で照らしつつ調べる。
639 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/11/17(月) 00:08:29: >>634（月奈）
落ちている『帽子』の周囲を円を描くように照らす。
草の間、わずかに土が露出した地面に、深くめり込んだ『足跡』が見えた。
かなり小さい・・・人間のものではないようだ。

　「　　グァ・・・アアァア”ァアア”アッ　！！！　」

突然、くぐもった叫び声が月奈の耳に響く。
海王の立っている壁際の上方からだ。

>>636（一馬）
ｶﾗﾗｯ

静かにドアを引き開け、懐中電灯で中を照らす。
かすかに白墨の匂いがする。

　　　――――――

古びた机と椅子が整然と並んでおり、動くものの気配は感じられない。
明りを廊下に戻すと、ドアの左右にそれぞれ１つずつ『教室』らしきドアがあり、
向かって右手の廊下突き当たりに、もう１つのドアがある。

>>637（海王）

　「　　グァ・・・アアァア”ァアア”アッ　！！！　」

数瞬遅れて、奇怪な叫び声が頭上から響く。
―――――そして、

　　　　　ﾋﾞﾁｬｯ　　　　ﾎﾞﾄﾎﾞﾀﾎﾞﾄｯ

頭を庇った両手と腕に、生暖かい液体が降り注ぐのを感じた。

※回答
『スタンド使いだけが発することのできる音』は存在するが、
『スタンド使いにしか聞こえない音』は、基本的に存在しない。

>>638（みなの）
ドアから向かって左手に『４年１組』、右手に『４年３組』のプレートが見える。
一馬があけたドアの隙間から、スタンドを『４年２組』の教室に進入させる。

　　　――――――

黒板は、大分昔の漫画のキャラの似顔絵らしきものを含め、雑然とした落書きで覆われている。
教卓や生徒用の机の上には、うっすらと埃が積もっている。
窓側には、無骨なスチーム式の暖房機と、ベランダに通じるらしいもう１つのドアがある。

みなのが廊下を見渡すと、右手――『３組』の方向の突き当たりに、もう１つ『ドア』があるのが見える。
640 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/11/17(月) 20:29:12: >>639
「なんだぁ！？」

そういいながら壁から転がって離れたい

>>GM
回答感謝
641 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/11/17(月) 21:27:19: >>639
「右の方にまだなんかあるみたいですね…」
「どうします？ここには何もなさそう…ですし、行ってみます？」

一馬に『スタンド会話』で話しかける。
642 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/11/17(月) 22:52:33: >>639
「これは…足跡か…かなり小さいな」

眉を潜める。

「……なっ！？」

咄嗟に片手に『スティル・リメイン』を発現しつつ、声の方を照らしてみる。
643 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/11/17(月) 23:08:33: ―――そうだな、右に行ってみよう。―――

自分のスタンドにできるか知らないが会話をして、右へと向かう。
644 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/11/18(火) 00:04:26: >>640（海王）>>642（月奈）
ダッ！

急いで壁から距離を取り、月奈の横に立つ海王。
その両腕には、鮮やかな赤い色の滴・・・・鼻を突く『酸化鉄』の匂い。

　　―――ｻｯ

右手にスタンドを発現した月奈の懐中電灯が、壁の５～６ｍほど上を照らす。
体育館の採光用窓に沿って張り巡らされた金網の側面に、あの『警官』の体がぶら下がっている。

「・・・・・・ァ”ッ」　　　　　　ﾋﾞｸﾋﾞｸｯ

『悲鳴』が途切れ、警官の体が数度痙攣するように動いた後静止する。
その顔の近く、そして腰の辺りを掴んでいる、やや小型の生物と思しき２つの影。

　　　　　　グェッ！
　　　　　　　　　　　　　　ケゥエェ・・・　

夥しい鮮血が壁を伝い、先程まで海王が立っていた地面を濡らす。
血走った２対の眼が、光を反射して不気味に輝いた。

>>641（みなの）>>643（一馬）
みなののスタンド会話での呼びかけに頷き応える一馬。
みなのがスタンドを近くへ呼び戻すと、並んで廊下の右手奥へ向かう。

　　　――――――

一馬が足元から懐中電灯の光を慎重に上に向け、突き当りのドアを照らす。
『音楽室』―――――そう書かれたプレートが２人の目に映った。

『４年３組』の教室の向い側、３つの蛇口が並んだ手洗場の前にさしかかった時、

　　　　♪　　ﾋﾟｯﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟﾎﾟ　　　ﾋﾟｯﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟﾎﾟ　　♪

　

あの『音色』が聞こえた。
先程とは違う『メロディー』・・・・・『音楽室』の中からのようだ。
645 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/11/18(火) 18:51:49: >>644
「馬鹿な…！？」

（いつの間にあんな所まで…！？
何故誰も気付かなかった！？）

「……すまぬ、懐中電灯をお願い出来るだろか？」

『海王』に懐中電灯を渡したら『スティル・リメイン』の鞘を制服のベルトに挟むようにし、急いで背中のバッグの水を取り出したい。
646 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/11/18(火) 20:38:52: >>644
2m位のロープを準備する。

「どうやら奴さん、のんきに笛を吹いてやがる。
　陽動のつもりだったが……コッソリ近づいてふんじばってやる。」

ゆっくりと、音が立たないようにドアを開ける。
647 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/11/18(火) 21:12:30: >>644
「なぁんだろうなぁ、これ？
　猿かねぇ」

懐中電灯を受け取りつつ、呟く
648 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/11/19(水) 22:17:49: >>644
（さっきの音！って事は…また何か『変なこと』が起こってるかも…）

さっきのことを気にしつつ、一馬の後ろをゆっくりと付いていく。
649 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/11/19(水) 22:57:11: >>645（月奈）>>647（海王）
月奈の手から懐中電灯を受け取る海王。

　　グェエッ!!

警官の頭の陰から光の中に『生物らしきもの』の顔が現れる。
『猿』のように見える―――が、顔の皮膚のあちこちが溶けかけの蝋のように爛れ崩れており、
警官の血に染まった歯を剥き出す形相は、まるで古い怪奇映画に登場する悪霊のような異様さだ。

　　　ザッ

リュックの肩紐を外し、口から右手を差し入れ中のペットボトルをつかむ月奈。
・・・・が、取り出すよりも早く、

　　　　　　　　　　　　　ブ　　ォ　　ッ　

警官の体が、月奈と海王の頭上に向かい宙を飛ぶ。
ただ『落とした』のではなく――――２人を狙い『投げつけた』かのように。

>>646（一馬）>>648（みなの）

　　　♪　　ﾋﾟｯﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟﾎﾟ　　　ﾋﾟｯﾋﾟﾎﾟｯﾋﾟﾎﾟ　　♪

およそこの場に不釣合いな呑気そうな『音色』は、みなのにとっては馴染み深い縦笛＝『ソプラノリコーダー』のそれのようだ。　

　　　ﾋﾞﾝｯ

リュックから取り出した『２ｍのロープ』を両拳の間に張った一馬が、先に立って『音楽室』のドアに向かい歩く。

―――――――が、

　
　　　　　　　　　　ｸﾞｯ

足が――――『重い』。
ドアまでの距離は５ｍと無いのに、
まるで履いている靴がいきなり数百倍の重さになったかのように、『１歩』を踏み出す時間が果てしなく長く感じられる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　ｸﾞｯ

突然スローモーションのようになった一馬の動きに気づいた直後、
みなのもまた、強力な接着剤の中を歩いているかのように自分の『足』の動きが鈍っているのを感じた。

　　　　　　♪　　ﾋﾟｯﾋﾟﾎﾟｯﾎﾟﾋﾟｯﾋﾟﾎﾟ　　　ﾋﾟｯﾎﾟﾎﾟｯﾋﾟﾎﾟ　　♪

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄﾞ　ﾄﾞ　ﾄﾞ　ﾄﾞ　ﾄﾞ　ﾄﾞ
650 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/11/19(水) 23:19:55: >>649
「なんと、面妖な……」

不気味な『猿』の姿に顔をしかめる。

「危ないッ！」

咄嗟にその場から飛び退きたい。
651 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/11/19(水) 23:39:49: >>649
「……なんだッ！これは……まさかっ！！敵の攻撃かっ！！」

質問、『重い』というのは、文字通り『重い』のか、水の中を歩くように『抵抗で重い』のかどちらでしょう？
652 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/11/20(木) 20:09:26: >>649
「危ないねぇ」

そういうと、手で死体を払いのけたい
この体格なら何とかなる……筈だ

「それにしても……厄介だねぇ
　なぁんだかまだよくわからないんだけど」
653 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/11/21(金) 21:57:54: >>652
「ま、『また』だッ！！また…」
「ま、まちがいない！！この『リコーダーの音』なんらかの『スタンド能力』だよッ！！」

驚きつつ、一馬と同じように一歩一歩進む。
ちなみに『スーパーコーラ』にも同じような負荷が掛かっているのだろうか？
654 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/11/21(金) 22:51:37: >>650（月奈）
ダッ！

とっさに左へ跳ぶ―――が、警官の『落下』の速度は予想外に速い。

　　ﾋﾞｯ
　　　　　　　　ド　ザ　ァ　ッ　！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾋﾞｼｬｧｱｯ！

リュックの肩紐の端に警官の足が引っ掛かり、勢いでリュックは月奈の腕からはずれ、
払いのけようとした海王の体もろとも地面に叩きつけられる。
『ペットボトル』の１本を口から取り出すことができたが、もう１本は潰れたらしく、こぼれた水がリュックと共に地面を濡らす。

>>651（一馬）
※回答：　水の中を歩くように『足の動き』が『遅くなっている』という解釈で良い。

　　ｸﾞｸﾞｯ・・・　　　　
　　　　　　　　　　ﾀﾝｯ

懸命に両足を前方へと運ぶが、『音楽室』のドアまでの距離は一向に縮まらない。

　　♪　　ﾎﾟｯﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟﾎﾟｯ　　♪

『笛』の音が止む。

　　　　　　　トットトトッ

途端に、『足』の動く速度が『正常に戻った』。
勢い余った一馬の体は、タタラを踏むように前につんのめる。

>>652（海王）
こんなモヤシ野郎の『ボディプレス』など弾くのはたやすいこと・・・叩き落とそうと腕を突き出す。

――――――が、

ドゥムッ
　　　　　　　　ド　ザ　ァ　ッ　！！

予想を遥かに上回る衝撃に、海王の巨体は警官の体の下敷きとなり仰向けに地面に横たわる。　　　　　　　
レスラーゆえの反射的な受身で後頭部を打つのは免れたが、
『猿』が人間の体を、これほどの『パワー』で放り投げられるものなのか・・・・・？

>>653（みなの）
『スーパーコーラ』も、空中でジタバタと腕を振り回す――前へ進むスピードが鈍っている。
この『メロディー』・・・・・聞き覚えがある・・・とても馴染み深い――――――

　　♪　　ﾎﾟｯﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟﾎﾟｯ　　♪

『リコーダー』の音色が不意に止まる。
瞬間、『足』の動きが元に戻る―――みなのもまた一馬に続いてバランスを失い倒れそうになる。
655 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/11/22(土) 00:09:40: >>654
「ぐ、あっ……速い！？」

（く、貴重な水が…！）

咄嗟に立ち上がりつつ、『猿』の姿を探したい。
656 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/11/22(土) 21:23:33: >>655
「ふぅん……」

（暫くは楽させてもらうか）

下敷きになったまま、状況を静観する

（引き付けてもらえるとありがたいんだがな……）
657 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/11/22(土) 21:37:39: >>654
この重さで暴発してはいけない。『カミカゼ』を解除して踏ん張る。

「……行くぞ、もう敵には見つかってると考えていい。」
658 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/11/22(土) 22:17:33: >>654 >>657

「ととっ…は、はいっ、わかりました。」

『スーパーコーラ』を自分の近くに寄せ、一馬の後ろに付いて行く。

また、何か『メロディー』について思い出せないだろうか。
659 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/11/22(土) 22:41:21: >>655（月奈）
無事だったペットボトルを左手に持ち替えつつ、『猿』の方を見上げる。

　　　グウエェッ!!　　グェエエッ!!　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊﾟﾁ　ﾊﾟﾁ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・・・・・

２匹の『猿』の向かって左の１匹は、後足で金網を掴んで逆さにぶら下がり、嘲笑うような声を発しながら両手を打ち合わせている。
もう１匹は、無言で、手にした黒い物体をしげしげと見つめている。
　　　
　　　ｷﾗｯ

物体が、海王の懐中電灯の光を反射する―――警官の持っていた『拳銃』だ。
数秒後、
　　　　　　　ﾁｬｯ

引金に指を掛け、銃口を倒れている海王の方に向けた。

>>656（海王）
　ﾋﾟﾁｬｯ

背中が冷たい・・・リュックの中のペットボトルの何本かが潰れたようだ。
覆い被さった警官の手足はあらぬ方向にねじ曲がり、脈を確かめるまでもなく絶命しているのは明らかだ。

　　　グウエェッ!!　　グェエエッ!!　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊﾟﾁ　ﾊﾟﾁ

月奈から渡された懐中電灯を、『猿』のわめき声と『拍手』のような音の方へ向ける。

　　　　　　　ﾁｬｯ

『猿』の片方が手にした『拳銃』―――その銃口が自分に向いている。
　　

>>657（一馬）
タッタッ・・・
　　　　　　　　　タンッ

ドアに顔面から激突する寸前、かろうじて踏み止まる。
再び周囲は静寂に包まれ、ドアの向こうからも何の物音も聞こえない。

>>658（みなの）
　ｼｭﾝ!

何とか体勢を立て直し、本来のスピードを取り戻したスタンドを自分の右肩の近くに位置させる。

　　・・・・

『メロディー』について思い出そうとする―――
あまりに『小さい頃からよく耳にすしていた曲』であるため、逆に咄嗟に『タイトル』が浮かんでこない。
確か、何かの『お話』に関する『歌』だったようだが・・・
660 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/11/22(土) 22:44:16: >>659
……流石にこの死んだ振りをする状況で懐中電灯を向けることはありえないのですが
661 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/11/22(土) 22:58:55: >>660
失礼。>>655と>>656に対するレスを訂正する。

>>655（月奈）
無事だったペットボトルを左手に持ち替えつつ、『猿』の方を見上げる。

　　　グウエェッ!!　　グェエエッ!!　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊﾟﾁ　ﾊﾟﾁ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

海王が倒れたため、懐中電灯の光が『猿』から逸れた。
闇の奥から嘲笑うような『猿』のわめき声が響く。

・・・・・・・

不意に、その声が途切れたと思った直後。

　　　　　
　　　　　　　　ズキュゥン!!!

『猿』達の居る辺りから、一瞬の閃光と共に『銃声』が轟いた。

>>656（海王）
　ﾋﾟﾁｬｯ

背中が冷たい・・・リュックの中のペットボトルの何本かが潰れたようだ。
覆い被さった警官の手足はあらぬ方向にねじ曲がり、脈を確かめるまでもなく絶命しているのは明らかだ。

　　　グウエェッ!!　　グェエエッ!!　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊﾟﾁ　ﾊﾟﾁ

倒れた弾みで月奈から渡された懐中電灯が手から離れ地面を転がる。
闇の奥から『猿』の叫び声のみが聞こえる。

　　　　　　　　ズキュゥン!!!

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾎﾞﾌｯ
不意に、１発の『銃声』が闇を貫く。
物言わぬ肉塊となったはずの警官の体が、一瞬跳ねるように動いた。
662 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/11/22(土) 23:01:43: >>659
「くっ………拳銃だと！？
おい、起きろ……狙われてるぞ…！」

『海王』の体を引っ張って射線から逃そうとする。
663 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/11/22(土) 23:04:22: >>661
感謝

（ふむぅ……死体は最大の弾除けとは言ったものだがぁ
　流石に全方位はカバーできそうに無いねぇ
　とはいえぇ……猿に安全装置を解除する知恵があるとは思えないねぇ）

具体的には足とかは無理だろう
この警官がオレと同じ位でかいとかで無い限り

（後はぁ……近づいてくるかぁ
　"生きている"もう一人の方へ行くタイミングを待つのが無難かねぇ）
664 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/11/23(日) 22:00:47: >>659
（うにゅう…おっきい『手がかり』かもしれないってのにぃ！）

一馬がドアを開けるのを待ちつつ、さらに思い出せないか考える、具体的には『歌詞』など。
665 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/11/23(日) 22:05:41: >>659

「……邪魔するぜ。
　何しに来たのかは……わかっているかい？」

ドアを開けて中に入る。
666 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/11/23(日) 22:52:50: >>662（月奈）
ｸﾞｨｯ・・・

海王の腕をつかみ引っ張ろうとするが、ただでさえ月奈の倍以上の体重、さらに上にはもう一人の『死体』が載っており、動かすことは困難だ。
加えて明かりが無くなったため、敵の位置――弾道が予測できない。

　　　ズキュゥン!!　　　　　ズキュゥン!!

海王の周囲の地面から土煙が舞い上がる。

　　　　　　　　　ズキュゥン!!　　　　　ズキュゥン!!

　　　
　　　　　　　　　――――――――――――

合わせて『５発』の銃声の後・・・・『銃撃』がぴたりと止んだ。

>>663（海王）
この短時間で拳銃の扱い方を学習するとは―――やはり普通の『猿』ではないと言う事か・・・・

　　　ズキュゥン!!　　　　　ズキュゥン!!

考える間にも、続けざまに銃声が聞こえ、足元付近の土が跳ね上がる。
が、懐中電灯を手離したことが幸いしたのか、海王の体にはかすりもしない。

　　　　　　　　　ズキュゥン!!　　　　　ズキュゥン!!

　　　
　　　　　　　　　――――――――――――

合わせて『５発』の銃声の後・・・・『銃撃』がぴたりと止んだ。

>>664（みなの）
ｶﾗﾗｯ

一馬がドアを開けるのを背後から見ながら、懸命に『メロディー』に関する記憶を呼び起こし、
それに付く『歌詞』を思い浮かべようとする。

《　♪　　ﾋﾟｯﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟﾎﾟ　　　ﾋﾟｯﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟﾎﾟ　　♪　》

――――　ﾓｯｼ　ﾓｯｼ　ｶｯ　　　・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｿﾞﾜｯ

不意に、首筋を何か冷たいものが撫でたような『寒気』を感じた。

>>665（一馬）
ｶﾗﾗｯ

ゆっくりとドアを引き開け、懐中電灯の光を中へ滑らせる。
埃の積もった床、奥の壁際にある古びたグランドピアノ、
壁に飾られた数枚の音楽家の肖像画、黒いカーテンで覆われた窓―――――

動くものの気配は感じられない。
先程とは打って変わって、不気味なほどの静寂が室内を支配している。
667 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/11/23(日) 23:03:50: >>666
「ひややぁ！！？」

『スーパーコーラ』を振り向かせ、自分の後ろに何か居るのか確認させつつ、一発牽制目的で能力を放つ（パス精ＤＤＢ）
668 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/11/24(月) 01:40:51: >>666
「くっ……！」

咄嗟に身を伏せる。

「銃撃が途切れた…弾切れか……？」

『海王』の上に乗っかっている『死体』を押してどかそうとしてみる。
669 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/11/24(月) 21:25:02: >>666
ド
　　　ン

スタンドをこっそり発現して月奈を突き飛ばす
この位置だと、よしんば猿がスタンド使いだったとしても、誰が発現したのかはわからないだろう
死亡発動型というものもあることだし
少しくらい怪我をするかもしれないが、骨折とかは無いだろう（仗助の例を見る限り）

（余計な事をされちゃあ、困るねぇ……）
670 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/11/24(月) 21:33:45: >>666
懐中電灯で周囲を照らす。
何もいないのだろうか？
671 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/11/24(月) 22:27:24: >>667（みなの）
慌ててスタンドを後方に向け、能力を使おうとする・・・・
が、スタンドの視界の中には何もいない。

　　　　　ﾋｭｩｩｩｩ

廊下の左手、教室と反対側に並ぶ窓のガラスの一部が割れている。
何のことはない・・・割れた隙間から北風が吹き込んだだけのようだ。
ほっと息をつきかけたその時、

　　　　　　　　　　　　　　　♪　　ﾋﾟﾎﾟ～ﾋﾟ　　ﾋﾟﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟﾎﾟ　　♪

『リコーダー』の音――――また別の『メロディー』。
みなのと一馬が今来た方向、廊下の『東』の奥からだ。

>>668（月奈）
伏せていた体を起こし、
こちら側に近い警官の両足を掴み、押しのけようとする。

ド
　　　ン

いきなり、海王のスタンドの腕が月奈を突き飛ばした。
大きく後方によろめくが、辛うじて転倒を免れる。

>>669（海王）
　ｸﾞｪｯ？　　　グェエッ！

スタンドで月奈を払い除けた海王の耳に、『会話』するかのように鳴き交わす『猿』の声が聞こえる。

　　　　　　　　ｶｺﾝ　　　　ｶﾞｺﾝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｶｺﾝ　　　　　　ｺﾝ・・・・

数秒後、体育館の窓の金網が揺れる音がした。
窓伝いに移動している――２人から『遠ざかって』いっているようだ。

>>670（一馬）
『笛の音』は確かにこの中から聞こえた――――しかし、『何もいない』・・・・・
室内には人が隠れられそうな死角は見当たらず、
何より、床を覆う埃に『足跡』らしきものがまったく残っていない。

　　　――――――――――

「ひややぁ！！？」

背後からみなのの妙な悲鳴が聞こえた、その少し後、

　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　♪　　ﾋﾟﾎﾟ～ﾋﾟ　　ﾋﾟﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟﾎﾟ　　♪

あの笛の音が、みなのの『後方』から聞こえてきた。
672 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/11/24(月) 23:14:47: >>671
「えっ！？！？」
（ま、また『別の曲』！しかも私の後ろから聞こえてくる！）
（誰かのスタンドなのは分かるけど、なんなのこれぇ…）

音が聞こえてくるほうに向きなおり、懐中電灯で照らそうとしてみる。
673 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/11/25(火) 15:00:55: >>671
「むっ……？」

（……そういうことか）

「……さて…どうしたものか…」

残った水を確認し、『猿』の方を見てみたい。
674 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/11/25(火) 21:08:08: >>671
（面倒くさいねぇ……

　
　どっちにしても……）

猿たちはこの位置から見えるだろうか
見えるのであれば、その猿二匹に向かってコードを伸ばしたい
動かないと見えないのであれば無理に見ようとはしない
675 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/11/25(火) 21:23:47: >>627
「クッ！！さっきの『音』が攻撃なのか？」

『音』の方向に走る。
676 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/11/25(火) 22:51:56: >>672（みなの）
♪　ﾋﾟﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟｯﾋﾟ　ﾋﾟﾎﾟ～ﾋﾟｯ　♪

やはり、何度も聞いたことのある馴染み深い『曲』―――
これは確か・・・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　　《　　　ｱﾙ～ﾋｯ　　ﾓﾘ　　・・・　　》

　　　　ダダッ！

歌詞が頭に浮かびかけたその時、一馬が振り向き『音』の方へと走り出す。
慌ててそちらに懐中電灯の光を向ける――――

　　　　　　　　　　ドンッ

不意に、一馬が何かにぶつかったように立ち止まる。
廊下の中央に、何か巨大な物体が立ちはだかっている。
黒い体の胸元に白い『三日月』の形の模様―――――これは・・・・・・・・・

>>673（月奈）
ボトルの口を緩めておいたためわずかに水がこぼれたものの、『スティル・リメイン』に『最大の斬れ味』を与えるには十分な量が残っている。

　　　ｶﾞｺﾝ　　　ｶｺﾝ　　・・・・・・

明りが無いのではっきりとは見えないが、金網を揺らす音は次第に遠ざかっていく。
―――『猿』の気配が無くなった。
何か他のものに興味が移ったのか、あるいは・・・・

>>674（海王）
　　　ｶﾞｺﾝ　　　ｶｺﾝ　　・・・・・・

明りを手離したままなのでほとんど見えない―――が、『物音』は着実に遠ざかっている。
ほどなく、建物の陰に入ったのか、『猿』の気配は消えた。
何故続けざまに攻撃してこなかったのか・・・・・

　　　　
　　　　　　　　　　　　ｺﾞｿｯ

不意に、警官の死体の腕が『動いた』かのように感じた、その直後、

　　　　　　　　　　　　　ｶﾞﾁｬﾝｯ！
　　　　　　　
右手首に、冷たい『金属の輪』のようなものが食い込むのを、海王は感じた。

>>675（一馬）
　　　　ダダッ！

すぐさま振り返り、『音』の方へとダッシュする――――

　　　　　　　　　　ドンッ

５ｍも進まないうちに、体が『何か』にぶつかった。
ふさふさとした『毛』のような感触。

みなのの懐中電灯が後方から『何か』を照らす。
２本足で立つ、文字通り見上げるような巨体――その胸には白い模様。
頭上高く振り上げられた、鋭い爪の付いた腕が一馬の目に飛び込む。
677 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/11/25(火) 23:12:39: >>676
「……『カミカゼ』ッ！！
　離れろ、みなのッ！！」

『カミカゼ』を発現し、その巨体を浮かすように殴りあげる。

「こいつは……初めの『獣』か！？」
678 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/11/25(火) 23:15:55: >>676
「ひ、ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！！！！！！！『熊』ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！？」

突如現れた『熊』の驚きつつ、『鼻っ面』辺りに全力の一撃をお見舞いする。（パス精ＣＤＢ）
679 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/11/26(水) 00:00:51: >>676
「緩めておいたのが裏目に出たか……」

舌打ちをする。

「何故だ……何故連続で攻撃してこなかった…？
何か条件でもあるのか？」

思考を巡らせつつ周辺を見回す。
680 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/11/26(水) 19:27:45: >>676
（ふぅん……手錠だねぇ）

「お前さん……
　少し離れた方が良いかもしれないねぇ……」

そういいながら立ち上がる
手錠を破壊したりはしない。いい盾になるのは確かだし、スタンドには影響ないし
681 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/11/26(水) 21:48:46: >>677（一馬）>>678（みなの）
『猿』にしては巨大すぎる―――――これは・・・・・『熊』？

　　　　　　　　ブ　　　ォ　　　ッ

一馬がスタンドを発現するよりも早く、『爪』が一馬めがけ振り下ろされる。
が、
　
　　　　　　シュポン！

みなのの『発泡』を鼻先に受けた『熊』の頭が後ろに傾ぎ、腕の速度が一瞬鈍った。

　　ズキュンッ！

　　　　　　　　　　　　ドグォオオオオン！！！！
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｧ

『カミカゼ』を纏った一馬の突き上げた『右アッパー』が、『熊』の腕とぶつかり合う。
『爆発』の衝撃で『熊』の巨体は数ｍ後方に吹き飛んで倒れ、
一馬自身もまた、床を後方に滑り、みなのと激突しそうになる。

>>679（月奈）
他の『猿』の気配が無いか、周囲に目と耳を配る。
海王は何やらゴソゴソと動くだけで、まだ立ち上がろうとしない。

「・・・・・・・・エ”ェエエ”アアア”ァ”ァアア”アア」

不意に海王の方から、肌が粟立つような不気味な唸り声が聞こえた。

>>680（海王）
立ち上がるために死体を払い除けようと腕を動かす―――

　　グィッ！

いきなり、右腕が強い力で引っ張られる。

　　　　　　　ガ　シ　ィ　!!

海王の喉を、ぞっとするほどに冷たい『手』が掴んだ。

「・・・・・・・・エ”ェエエ”アアア”ァ”ァアア”アア」

人間のものとは思えない唸り声。

　ｷﾞﾘｯ　　ｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞｯ

指が喉を締め上げ、瞬く間に息が詰まり声が出なくなる。
並のレスラーのクロー攻撃など及びもつかない、凄まじい握力。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ド　ド　ド　ド　ド
682 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/11/26(水) 22:06:43: >>681
『打撃』でなければ問題はない。

「サンキュー！みなの、今の一撃、ギリギリだった！」

床を掴んで止まりたい。
『笛の音』はどうなった？
683 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/11/26(水) 22:20:01: >>681-682
「は、はあぁ～…びっくりした…あ、こ、こちらこそです。」
「…でも、これで相手のスタンドがハッキリ分かりましたよ。」

一呼吸置き、一馬が安定してから、次を話す。

「相手のスタンド能力は、『縦笛で拭いた曲を『再現』する能力』です！」

そう言いつつ、一馬の反応を待つ。
684 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/11/26(水) 22:27:49: 会話っぽかったので続けてレスしますがかまいませんね！

>>683
「　　　　"！？"　　　　　　　
　い、言われて見れば……？」

一馬も日本出身なので……曲が判るかもしれない。どうだろう
685 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/11/26(水) 22:48:33: >>683 >>684
会話レス了解。
686 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/11/27(木) 01:00:47: >>681
「………な、なんだこの不気味な声は！？」

『スティル・リメイン』を構えて振り向きたい。
片手ではペットボトルのフタを外しておく。
687 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/11/27(木) 21:16:37: >>681
（理屈がわかるぁ無いねぇ……
　何がきっかけだったのかぁ……）

スタンドを発現し、喉に食い込んでいる手に手刀を叩き込む　パス精ACC
ネプチューンチョップだ！
688 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/11/28(金) 00:59:38: >>682 >>684（一馬）,>>683（みなの）
ズザァッ

両足裏に左手の摩擦を加え、みなのにぶつかる寸前で踏み止まる一馬。
右腕は『爆発』の衝撃でまだ若干痺れている。

　　―――――

『爆音』に驚いたのか、『笛』の音は少しの間止んでいたが、

　　
　　　♪　　ﾋﾟﾎﾟﾋﾟﾎﾟ　ﾋﾟ～ﾎﾟ～ﾋﾟ～ﾎﾟ～ﾋﾟ～～～～　♪

　　　《　　　ﾊﾅｻｸ　　ﾓ～ﾘ～ﾉ～ﾐ～ﾁ～～～～　　》

再び聞こえてくる―――『熊』のやや向こう、先程２人が下りてきた階段のあたりからのようだ。
みなのの言葉を聞いた一馬の頭の中で、その『メロディー』に御馴染みの『歌詞」が重なる。

　　ギギッ・・・
　　　　　　　　　　　　ズ　ン

生物らしからぬギクシャクとした動作で起き上がる『熊』。
『カミカゼ』の『爆発』で吹き飛んだ右腕の付け根からは、何故か一滴の血も流れていない。

　
　　　　　ドドドドド！！

猛然と２人に向かい突進してくる。
みなのの位置は一馬の後方２０cm足らず―――ここで『カミカゼ』を使えば、みなのも『爆発』の影響を免れない。

>>686（月奈）,>>687（海王）
外したペットボトルの蓋を口に咥え、『スティル・リメイン』の柄に手を掛けつつ向き直った月奈が目にしたのは―――
完全な『死体』となっていた筈の警官に『首を絞められている』海王の姿。

　ズキュンッ！

　　　　　　　　　　バキャッ!!

『アイ・オブ・ザ・タイガー』が放った手刀により、警官の手首が爪楊枝のようにたやすく折れ曲がる。

　　ｷﾞﾘﾘｯ・・・

が・・・・その手は海王の喉を放そうとしない。

警官：
「グェウ”ウエ”エエッ！」

先程の『猿』達と大差ない獣じみた呻き声を上げ、腕をあり得ない角度にひねる警官。

　　　　　ズビュッ！

その『二の腕』から、チョップによって折られた『骨』が皮膚を突き破って飛び出す。
鋭利な凶器と化した骨の先端が、海王のマスクから露出した眼に向かって迫る！
689 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/11/28(金) 02:35:07: >>688
「むっ……『スティル・リメイン』…！」

あえて水を含ませずにそのまま『警官』の腕に向かって振り下ろしたい。パス精ＣＣＣ　切れ味Ｅ
690 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/11/28(金) 21:24:46: >>688
多分と言うかなんと言うか、あのマスクの目の部分はスリットじゃなくてバイザータイプだと思うのですよ
まあ骨の勢いで貫通する！といえば済む事なのですが、一応
もちろんそれを認めないといわれればそれまでですが
将来的に影響があるかもしれないので、ここで決めておくと良いのではないかと

（なぁん……どぅぁと……？）

手刀を行った手でそのまま折れた部分を引きちぎる
手と皮が繋がっている部分を切る、といった方が正確か

そして、残った手で骨をガードする
間に合わなかったときのために、一応顔をそむけて目に当たるのを防ぐ
そうすればマスクに当たるからたいしたダメージじゃないだろう
691 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/11/28(金) 22:19:46: >>688
「一馬さん！！このおっ！！」

本体は後ろに下がり、先程の『音楽室』に逃げ込むことで一馬の動ける空間を作りつつ、
『スーパーコーラ』での熊の足元への連続的な発泡で熊の動きを少しでも鈍らせようとする。（パス精ＤＤＢ）

（やっぱり、あの『熊』は能力で生み出されたもの！
『本体』を倒さないと傷付けても効果は……『無い』ッ！！）
692 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/11/29(土) 22:41:33: >>688
「みなの……巻き込んだらすまない！！」

みなのの援護を信じる。
援護で敵がひるんだのなら、『熊』の右側を抜けて『カミカゼ・スーサイド』！！

『カミカゼ』を敵に着せ、さらに『蹴る』事で起爆、爆破の反動で『笛』の方へ飛ぶ。

「『曲』を再現できるのは何処からだ？
　『一音符』？『一小節』？『ワンフレーズ』？
　遅いッ！！」
693 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/11/29(土) 23:21:19: >>689（月奈）
ｼｬﾘｨﾝ！

『スティル・リメイン』を鞘から抜き放った月奈の鼻が、再びあの腐ったような『異臭』を感じた。
疑い無く、目の前の『警官』の体から発せられている。

　　　　　ﾋｭﾝ　
　　　　　　　　　　　　　ブヂッ！　

『刃』は、斬れ味を与えるまでもなく、
振り下ろした勢いだけで、海王の『アイ・オブ・ザ・タイガー』のパワーで裂けた警官の右手首をちぎり飛ばした。

「カハアアァアアァァァ！！！」　

警官は、片腕を失った苦痛を全く感じていないのか、
怯むことなく海王の首筋に噛み付こうとしている。
その左腕は、海王の右腕と『手錠』によって繋がれている。

>>690（海王）
（※度々失礼
　　海王のマスクの『眼部分』に関しては、http://cart02.lolipop.jp/LA05101264/?mode=ITEM2&p_id=PR00100853127
　　外見上はバイザー、素材は上URLの『ライガーマスク』と同様の『メッシュ』ということでお願いしたい）

　　ガシィ！

顔の数cm手前で、スタンドの掌が『骨』の先端を受け止める。
もう片方の手で、喉を掴む『手首』を無理矢理引き剥がす。

　　　　　　　ブジュルルルァッ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾋｭﾝ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ブヂッ！　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
胸の悪くなるような音と共に皮膚と肉が骨から削がれ、
月奈の振り下ろした『刃』によって、警官の手首は腕からちぎれ飛んだ。
咳き込み、呼吸を整えようとした一瞬の隙に、

　　　　グ　ォ　ッ

「カハアアァアアァァァ！！！」

あの『猿』達と同じように醜く爛れた警官の顔が、海王の眼前に迫る。
文字通り耳まで裂けた口、『牙』のように長く伸びた犬歯。
腕の傷を気に留める様子もなく、頚動脈に喰らいつこうとしている。

>>691（みなの）
　　ポン！　　　　　　　　　シュポムッ！
　　　　　　　　ポフッ！　　　

床すれすれに連続で放たれた『発泡』に『熊』の歩調が乱れ、
突進を止めるには至らないものの、速度がわずかに落ちた。

　　　ダッ

すぐさま、開いたままのドアから『音楽室』に飛び込み、ドアの陰に身を隠す。

　　　　　　ボ　ッ　グ　ォ　ォ　オ　オ　オ　オ　オ　オ　ン　　！！！！！

轟く爆音にドアがビリビリと震え、『スーパーコーラ』も数ｍ後方へ飛ばされる。

　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　ガララッ・・・　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｺﾝ　　　　ガコン

スタンドの視界に、全身から煙を噴き上げ、トランプでできた家のように床に崩れ落ちる『熊』の姿が映る。
その毛の間からは、肉や骨ではなく、ねじれた『針金』のようなものが見え隠れしている。
煙と埃によって『熊』の向こうの廊下の様子がよく見えない。

>>692（一馬）
　　ポン！　　　　　　　　　シュポムッ！
　　　　　　　　ポフッ！　　

みなののスタンドが放つ『発泡』が、『熊』の突進をわずかに鈍らせた。

　ズキュン！
　　　　　　　　　　　ブ　　ァ　　サ　　ッ　

裏返しの『カミカゼ』を『熊』の顔に覆い被せて視界を奪い、その横を走り抜けつつ蹴りを喰らわせる！

　　　　　　ボ　ッ　グ　ォ　ォ　オ　オ　オ　オ　オ　オ　ン　　！！！！！

『熊』の体を全方位から襲う『爆縮』の圧力に身を任せ、宙を舞う。

　が―――――
先程まで『笛』の音が聞こえていた地点には『何も無い』。

　　　　ドッ
　　　　　　　　　ズザザザザアァァァァァ

顎から腹にかけてしたたかに床に打ち付けられ、埃を巻き上げつつ床を滑る一馬。
爆音に笛の音がかき消された隙に逃げたのか・・・・しかし何処へ？
694 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/11/30(日) 00:04:26: >>693
「……この、臭いは…さっきの？」

断ち切ったところでふと気付いて呟く。

「む…こやつ、痛みを感じていないのか？
それに手錠で繋がれている…？」

横凪ぎに振って警官の胴体に一撃くわえたい。
695 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/11/30(日) 00:15:39: >>693
「うぉぉぉおお！！い、痛ぇ！！
　しかしそれよりも……『本体』は何処に行った……？」

笛の音も聞こえない様だが……まだ敵の能力には解いていない謎があるのだろうか？

『熊』の居た方向と、周囲を照らして何か無いか見てみる。
696 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/11/30(日) 21:58:44: >>693
マスク了解

噛み付き攻撃をスタンドで防御
位置的には喉輪されていた手を振り解いた手だろうか
スタンドに対して攻撃は出来ないだろう……多分

（感染させるとかそういったところかねぇ）
697 ：フェニー『ライブ・アフター・デス』：2008/11/30(日) 22:04:11: >>693
（一馬さん…大丈夫かな…）

『スーパーコーラ』の視点から、少し外の様子を見つつ、煙などが収まるのを待つ。
698 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/11/30(日) 22:57:38: >>694（月奈）
ﾋｭｯ
　　　　　ドシュッ！

水平に薙いだ刃が、警官の柔かい脇腹に深くめり込む。

警官：
「ゲゥウッ！」

悲鳴らしき声を発するものの、ダメージを受けたような素振りは全く無い。
海王のスタンドが腕で噛み付きを防御するが、

　　ｼﾞｬﾗｯ
　　　　　　　　グィッ

手錠で繋がれた海王の右腕を強引に手繰り寄せ、今度はその腕に喰らいつこうとしている。

>>695（一馬）
体を起こし、懐中電灯を『熊』とみなのの方に向ける。
『熊』はいくつもの『破片』となって床に転がっている。
体のあちこちから針金のようなものが飛び出し、
片方の足首には【標本・理科準備室】と書かれたプラスチックの札が紐で結わえられている。

さらに光を周囲に滑らせる。
向かって左手に、屋上から下りて来た階段が階下へ折り返している。
教室のドアなどの様子に変化は無く、物音も今のところしない。

>>696（海王）
　ガグッ

スタンドの腕が警官の『牙』を防ぐ。
思った通り、スタンドにダメージを与えることはできないようだ。

　カハァアアァアア

腐敗した魚のような悪臭のする息が海王の顔にかかる。

　　ｼﾞｬﾗｯ
　　　　　　　　グィッ

右手首が強い力で引っ張られる―――警官の腕力は、レスラーである海王を明らかに凌いでいる。

　　グォウッ!!

頭部を一瞬後ろへ引き、今度は右腕に牙を突き立てようとする

>>697（みなの）
ﾋｭｩｩｩ

割れた窓から吹き込む風が煙を散らしていく。
立ち上がった一馬の懐中電灯の光がこちらを照らす―――『熊』はピクリとも動かない。

敵の『本体』は一馬の近くにはいないようだ。
『音楽室』にはこのドア以外に出口は無い―――『本体』はどうやって自分たちの背後に回ったのか？
699 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/11/30(日) 23:01:52: >>698
「不味いな……みなの、敵を『逃がした』。
　おそらく奴は付かず離れず、これから俺たちの隙を見たら攻撃して来るだろう。」

『熊の破片』をもっとよく見る。
何の標本か等はわかるだろうか？

「だから俺たちは今ここで、『敵』を倒さなくてはならない……
　探すんだ。『敵』の正体を。」
700 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/12/01(月) 01:25:29: >>698
「くそ、いい加減に……！」

頭を叩っ切る勢いで刀を頭部に振り下ろしたい。
701 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/12/01(月) 21:50:29: >>698
「こぉの状況でぇ……頭を引くのは下策だぁねぇ……
　周りが見えないからそぅなるぅ
　身長差を考えないといけないねぇ」

……とこれから先揉めかねないので、身長も決めておいたほうが良いかな、と思います
というかまあ、240cmを認めるかどうかなんですが
正直これは俺も無いと思うわけで……
2m超（ジャイアント馬場同じくらい）というのが大雑把なこちらの想定
ついでに本体の大きさとスタンドの大きさが比例するのかどうかも決めておくと将来的に揉めずに楽だと思います

スタンドで前蹴りをする
これで距離を離せるはずだ
それにうまく行けば手錠に『スティル･リメイン』が当たるだろう
運が悪いと海王の腕か蹴りをした『虎目』の脚に当たるが
702 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/12/01(月) 22:19:35: >>698-699
「は、ハイ！！が、頑張ります!!」

『スーパーコーラ』と合流し、一馬と会話を交わす

「でも、これって、もしかしたら…
ねぇ一馬さん、相手の『スタンド』が何かを『実体化』させるには、もしかしたら何かの『もと』みたいなのが必要なんじゃ…」
「現にこのもとクマだって、変なガラクタになってますし･･･」
703 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/12/01(月) 23:46:01: >>699（一馬）>>702（みなの）
改めて『熊』の様子を調べる。
少し離れた所に、天井を見上げ転がっている頭部。
ポカンと開いた口、無機質なガラス玉の眼が宙を睨んでいる―――いわゆる『剥製』というものらしい。

さらに廊下の反対側の奥を照らすが、床は埃に覆われ、
足跡も、何かを引きずったような痕跡も見えない。
物音や人の気配も感じない――――『人質』＝ＭＩＡはこの階には居ないようだ。

>>700（月奈）>>701（海王）
（※海王の身長は『205cm』、スタンドの身長も『ほぼ同じ』
　異存が無ければ上記で進行したい）

　ゴスッ！
　　　　　　　　　ｽﾞｻﾞｯ

『アイ・オブ・ザ・タイガー』が蹴りを放つ。
ほぼ密着した状態からのため、本来の破壊力は出せなかったが、それでも肋骨数本は砕けた筈だ。
後方によろめいた警官の体が、手錠の鎖を支点に踏み止まる。

　　　　　パキャッ!!

その脳天に、月奈の『スティル・リメイン』の刃が直撃する。
斬れ味のない刀身といえど、人間ならば確実に失神しているであろう打撃。

　――――――が、

警官：
「・・・・・・・・グヒゥウゥウウ・・・・・さみィイイイ・・・・
　なァにすんだよォオオォ・・・・・脳味噌までさみィじゃねーかアァァァアァ・・・
　公務執行妨害は見逃してやっからよぉぉぉ・・・かわりにィ・・・
　あったけー『血』・・・くれよオオォォアアアアアア！！！」

グィッ
　　　　　　ｼﾞｬﾘｯ
　　　　　　　　　　ブォオオン！！

叫びざま、左腕を大きく水平に振り動かす警官。
その手首と『手錠』で繋がれた海王の巨体は、いとも容易に文字通り『振り回される』。
『振られた』その先には、コーナーポストではなく月奈の体がある！
704 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/12/01(月) 23:55:27: >>703
「一瞬で何処まで逃げた……
　仕方ない、次襲ってきたら……その時は必ず捕らえよう。」

荷物をまとめ、移動の準備をする。

「あれだけ騒いだんだ、敵の目は今こちらに向いているだろう。
　一旦、ベータに連絡を取ってみるか？」
705 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/12/02(火) 00:38:43: >>703
「くっ…聞いてないのか…ぬおっ！？」

しゃがみ込んで攻撃を回避したい。
706 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/12/02(火) 22:05:52: >>703
身長了解

（面倒だねぇ……）

スタンドから適当な月奈のいない方向の壁にコードを伸ばし、即座に短くする！
これで激突は防げるだろう
707 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/12/02(火) 22:13:17: >>703
「それもいいですけど、もしさっきの『猿』見たいなのがいるとしたら、βの人たちそっちに気を取られてるかも…」
「それに、さっきから笛の音以外、人が来る様子もないですし…」

ヘリで出会った『怪物猿』のことを思い出しつつ、移動の準備をする。
708 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/12/02(火) 22:51:55: >>704（一馬）>>707（みなの）
床に叩きつけられた衝撃のためか、一馬の懐中電灯の光がわずかに弱まっているが、
無線は無事のようだ。
『能力』に関しては手掛かりをつかんだものの、
足跡を一切残さずに移動するなど、敵についての謎はまだ残っている。

　　　　　ｶﾂﾝ・・・

物音に気を配りつつ、ゆっくりと下への階段に向かい移動を開始するみなのと一馬。
―――敵の気配はまだ無い。

>>705（月奈）>>706（海王）
とっさに身をかがめる月奈――しかし海王の体は予測外の速度で迫る。
この警官のパワーは一体・・・・

シュルルッ・・・　　　　　シュカッ！

『体育館』の壁に向け伸ばし突き刺した『アイ・オブ・ザ・タイガー』の『コード』を巻き取る海王。

　　　　　　　キュルルルルルッ

月奈に激突する寸前、海王の体は振り回される軌道を逸れ、遠心力を無視して壁に引き寄せられる。

警官：
「グ・・・ヌワァアッ！？」
　　　　　　　　　　　　　　ﾀﾀﾀｯ

海王と共にコードに引き摺られる形となり、数歩壁の方向へ前のめりに移動する警官。
月奈からは、その全身はほとんど無防備な状態となる。
709 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/12/02(火) 23:16:34: >>707
「向こうには隠密でって話をしたんだ、大丈夫じゃねーか？
　……しかしだ。俺たちがアレだけ暴れたのに、来たのは奴一人だ。
　向こうもピンチなんだろうか……」

無線で、ベータの音を聞いてみる。

「さて、下に行くか。懐中電灯で道を照らして先に進む。」
710 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/12/02(火) 23:28:01: >>708
「済まないが…斬らせて貰う…！」

刀身に水をかけ、そのまま振って無防備なその体を袈裟斬りに切り裂きたい。
711 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/12/03(水) 21:50:15: >>708
（やれやれってところかね、これで）

後ろ（月奈）の様子をみて、動かないでおく
712 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/12/03(水) 21:50:22: >>707
「わかりました。」

自分の荷物をまとめ、『スーパーコーラ』を前に出しつつ、慎重に進んでいく。
713 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/12/03(水) 22:34:51: >>709（一馬）>>712（みなの）
　　ｻﾞｻﾞｯ・・・
　　　　　　　　　　　　　ﾄﾞｼｭｯ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄﾞｻ　　ﾄﾞｻｯ
無線のボタンを押すと、何やら物がぶつかり合うような音が聞こえる。

階段の縁に着き、みなのが『スーパーコーラ』を先に下へ移動させる。
階段にもやはり埃が積もり、足跡はない。
踊り場の壁には、『卒業製作』の類らしい妙に抽象的な絵らしきものが貼られている。
踊り場を折り返したさらに下は、懐中電灯の光が届かず、スタンドの視界も闇に遮られる。
―――まだ不審な物音は聞こえない。

>>710（月奈）>>711（海王）
ドポドポドポッ
　　　　　ザァッ―――　　　　　　　　　ｷﾞﾗｯ

ペットボトルの水を浴びせた『スティル・リメイン』の刃が、蒼氷の如き輝きを放つ。

　　　　　　　　　　　　　ドシュッ!!

『斬れ味』を得た刀身が、警官の左肩から右脇腹へ鮮やかに一閃する。

「・・・・・・・・・・・」

　　　　ズルッ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ドサ　　ドサッ

悲鳴を上げる間もなく、『MRI』の写真のような綺麗な切断面を見せ、警官の上半身が斜めにずれ落ちる。
残った下半身は、慣性でヨタヨタと数歩足を運んだ後地面に倒れた。

　　ｼﾞｬﾗｯ

振られた勢いで、地面から５０cmほど足が浮いた状態で壁に貼りついている海王の右腕に、左腕が手錠で繋がったままの警官の上半身の重みが伝わる。
数瞬おいて切断面から流れ出た、形容し難い色の『血液』らしきものが地面の草を濡らしていく。
714 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/12/03(水) 22:40:16: >>713
「……おい、聞こえるか？
　大丈夫か？」

無線に呼びかけてみる。

「しかし……本当にこの校舎が拠点なのか？
　『埃』が溜まっている……『誰もこの階段を使っていない』のか？」

みなのに話しかける。
715 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/12/03(水) 23:01:14: >>713-714

＞……『誰もこの階段を使っていない』のか？

「一瞬、こわいこと考えちゃったじゃないですか～もう、おどかさないでくださいよ～」
「あは……は……」

　　　　　　　　　ｶﾞｸｶﾞｸ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
「そ、そんなことないですよね…この学校が『お化け屋敷』とか……」

自分の言動でさらに怯えつつ、一馬に近寄るようにしながら先へ進む
716 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/12/04(木) 01:06:29: >>713
「ふむ……流石にこれではもう立てぬだろう…む？」

そして『海王』と『上半身』が手錠で繋がれている事に気付く。

「うーむ…鍵くらい持っていないのだろうか…？」

『警官』の服を漁り、『手錠の鍵』が無いか探したい。
717 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/12/04(木) 21:20:29: >>713
「ん～？壊してみれば良いんじゃないかとおもうが？」

スタンドで手錠を殴る

「だが、そ、れ、よ、り、もぉ
　何故俺のほうに来たぁ。お前の仕事は何だぁ。
　何をしにここに来た？優先順位を間違えるなよ。ぶるぁぁぁ」
718 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/12/04(木) 22:13:38: >>714（一馬）>>715（みなの）
先程の状況からして、敵はこの階段から下に逃げたことはほぼ間違いない。
――なのに何故足跡が無いのだろう？

ｺﾝ・・・
　　　　　　　　　ｺﾝ・・・

無線に話しかける一馬の声がやけに大きく聞こえる――――その陰に隠れるように進むみなの。
階段を下り、踊り場にたどり着いた。
さらに明りを下に向けると、タイル張りの廊下と『３年３組』のプレートの付いたドアが見える。
ドアの造りは上階と殆んど同じだが、位置が異なっている――『３階』よりも教室の数が多いようだ。

>>716（月奈）
骨が剥き出しの右腕と下半身だけとなった警官の側に近づき、ベルトを探ろうと屈み込む月奈。

―――と、

　　　ガシッ！

警官の足がいきなり動き、月奈の足元を払うように蹴りつけた。
意表を突かれ、背中から地面に倒れ込む。

《　……おい、聞こえるか？
　大丈夫か？　》

無線から一馬の声が聞こえてくる。

>>717（海王）
俯いたまま動かない警官の頭。
尋ねたいことは山ほどあるが、この状態では答えることなど出来まい・・・・・

　　　ﾊﾟｷｨｲﾝ！

スタンドの拳が手錠を粉砕する。
――――――その直後、

　　　　　　　　　ボ　　フ　　ッ　　!!

海王の腕から離れた警官の左腕と上半身―――その腕が素早く振り下ろされ、地面を叩く。

　　ﾋｭﾊﾞｯ

警官の上半身が、腕一本で夜空に『跳躍』した。

《　……おい、聞こえるか？
　大丈夫か？　》

無線から一馬の声が聞こえてくる。
719 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/12/04(木) 22:19:19: >>718
「ううぅぅ………」

『スーパーコーラ』で教室の中を大まかに調べつつ、みなのは一馬のそばを離れ無いように移動する。
720 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/12/04(木) 22:40:19: >>718
「ぐぅっ！？
あ、足が動いただと！？」

転がって『足』から離れたい。

「現在、ゾンビのようなものに襲撃を受けている。
そちらはどうか？」

安全圏まで離れられたら通信に答えたい。
721 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/12/04(木) 22:49:58: >>718
「……この階も、一応調べてみるか？」

懐中電灯で各教室の入り口を照らす。
『埃』に足跡が付いている場所はあるだろうか？
722 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/12/05(金) 21:30:04: >>718
「まぁだ終わってもいなかったって事かぃ？
　とはいえぇ。お前になにかっ出来るとは思わんがねぇ」

上半身に向けてコードを伸ばす　ス精BA
723 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/12/05(金) 22:14:03: >>719（みなの）
『スーパーコーラ』が一番近い『３年３組』のドアを透過し進入する。
雲が晴れてきたのか、窓からはぼんやりとした月の光が差し込んでいる。
ぐるりと一周する―――この教室内には特に異常なものは見当たらない。

《　・・・現在、ゾンビのようなものに襲撃を受けている。
　そちらはどうか？　》

無線から月奈の声。

>>720（月奈）
ｽﾞｻﾞｻﾞｯ！

地面を転がり、警官の体から距離を取って起き上がる。

　　　　　ﾋﾞｸｯ　　　ﾋﾞｸﾝｯ

警官の右腕と下半身は、殺虫剤をかけられたゴキブリのようにさらに数回大きく痙攣した後、
脱力し完全に動きを止めた。

>>721（一馬）
『３年３組』の左隣には『３年２組』、右隣には『２年１組』のプレートのドアが見える。

明りをドアから床に滑らせる・・・・・床の埃に幅30～40cmほどの『線』が見える。
何かを引きずった跡のようだ。
１階に降りる階段の方から、向かって左手―――『３年２組』を通り過ぎた廊下の奥へと続いている。

《　・・・現在、ゾンビのようなものに襲撃を受けている。
　そちらはどうか？　》

無線から月奈の声。

>>722（海王）
シュルルルルルッ

すかさず２本目のコードを頭上に向け伸ばす。

　　　　　　　　　――――　　　　　ﾌﾟﾁﾞｭｯ

明りを手放したままのため視界が悪かったが、精密性が幸いし、
先端のプラグが柔かい『肉』に刺さる手応えがあった。

　　　　　　　　　　　　　　ｶﾞｺﾝｯ
　　　　　　　　　　　　　　　　　「グェウゥウ・・・・」　　ｶﾞｺﾝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｼｭﾙｼｭﾙ

先程『猿』達が居た金網のあたりから物音が聞こえ、コードが斜め上に伸びていく。
プラグを付けたまま、金網を伝って逃げようとしているらしい。
724 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/12/05(金) 22:49:52: >>723
「止まった……か？」

とりあえず安堵の息を吐く。
そして『足』を避けるように迂回しつつ『海王』の方に向かいたい。
725 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/12/05(金) 22:55:29: >>723
「敵のスタンド使いに会った。
　『演奏した曲を現実に起こす』スタンドだ。
　取り逃したからそっちに行くかもしれない、気をつけろ。」

βに注意を促す。

「……みなの、なんかの『跡』がある……行ってみるか？」

声を顰めて相談する。
726 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/12/05(金) 23:03:35: >>723 >>725

（多分、『あの猿』みたいなのが…、ここにはまだ居なさそうだけど、そっちも注意した方がいいかな･･･）

「…あ、は、はい、行ってみましょうか、この部屋には何もなさそうですし。」

『３年３組』を軽く見つつ、そう言ったあと、『スーパーコーラ』を戻し、すぐに動けるようにする。
727 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/12/06(土) 20:59:15: >>723
（どうするかねぇ……）

とりあえず可能な限り上半身についていきたい
一つ目のコードは当然解除
まあ……金網までしかいけないだろうが
だが、上まで連れて行くほどのパワーがあるのであれば、それについていきたい
その時に備えて、月奈にプラグの射出の準備をしておく
728 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/12/06(土) 21:55:42: >>724（月奈）
動かない下半身から距離を保ちながら、海王のいる壁際へ向かう。
海王のスタンドの腕から、『コード』がかなりの速さで斜め上に伸び続けている。

　　　ｼｭﾙﾙﾙﾙﾙﾙ
　　　　　　　　　　　　　　ｸﾞﾝｯ　　　　ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞ

壁から離れた海王の両足が、伸びきった『コード』に引っ張られるように地面を滑る。

《　敵のスタンド使いに会った。
　　『演奏した曲を現実に起こす』スタンドだ。
　　取り逃したからそっちに行くかもしれない、気をつけろ。　》

無線から一馬の声が聞こえた直後、海王の体が止まった。

>>725（一馬）,>>726（みなの）
みなのがスタンドを近くに戻すと、一馬の懐中電灯の光が埃の上の『線』を追って動く。
廊下の向かって左の壁に『男子便所』、『女子便所』の表示板が並び、
『線』はそのさらに向こう、廊下の突き当たりのドアまで続いている。
ドアは、ちょうど『線』と同じ幅だけ開いているが、中までは光が届かない。

　　・・・・・・・

ドアの上には『図工室』の表示。

>>727（海王）
　　　ｼｭﾙﾙﾙﾙﾙﾙ
　　　　　　　　　　　　　　ｸﾞﾝｯ　　　　ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞ

ほどなく、『コード』の長さが限界に達し、海王の体がスタンドと共に引っ張られる。
暗いため腕一本でどうやって移動しているのか不明だが、かなりの速度で『体育館』の側面を伝い渡っているようだ。

《　敵のスタンド使いに会った。
　　『演奏した曲を現実に起こす』スタンドだ。
　　取り逃したからそっちに行くかもしれない、気をつけろ。　》
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・ｽﾞｽﾞｯ
　
無線から一馬の声がした直後、
敵にもその声が聞こえたのか、『コード』の動きが止まった。
729 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/12/06(土) 22:28:59: >>728
「これは、どういう事だ…上半身しかない状況で移動いているとでもいうのか？」

怪訝に思いつつ、状況を観察しつつも無線を手に取る。

「了解した。
そちらも気をつけてくれ」
730 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/12/06(土) 22:31:03: >>728

「また、『行き止まり』ですね…」
　　　　　　　　　　　ｽｰﾊﾟｰｺｰﾗ
「どうしましょうか？『この子』で先に中をのぞいてきた方が、まんがいちってときにもいろいろ良いとおもいますけど…」

一馬に相談する。
731 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/12/06(土) 23:10:42: >>730
「じゃあ、任せるぜ。
　ひとつ、様子を見てきてくれ。」

みなのに任せる。
732 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/12/08(月) 21:11:03: >>728
一応確認レベルで今はどうこう言うつもりは無いが、そんなに無線の音は大きいのか？
大きいなら大きいでこれから気をつけるだけだし、無線と止まった事に因果関係があるかもわからないが、
一応どの程度の音の大きさなのか聞いておきたい

（……？）

可能な限り移動してみる
月奈に合図が出来るならばしておきたいが
733 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/12/08(月) 22:14:18: >>729（月奈）
　　ｽﾞｽﾞｯ

少しして、また海王が体育館の壁に沿って小走りに移動し始めた。
その手が月奈を招くように動く――『ついて来い』という合図のようだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｶﾞｼｬｧﾝ

ガグンッ

少し遠くでガラスの割れるような音が聞こえた直後、
海王の足が宙に浮き、斜め上に引っ張られるように上昇し始めた。

>>730（みなの）>>731（一馬）
みなのの『スーパーコーラ』が、『線』の上を浮遊しつつ廊下を進んでいく。
『３年２組』、『３年１組』の教室の前を過ぎ、２つの『トイレ』のドアの前を通り、
『図工室』のドアの隙間から進入していく。

　　　――――――

室内は静かだ。
教室よりだいぶ広いが、窓が小さいのか差し込む月明かりは弱く、
太い木で組まれた工作机がいくつか並んでいるのがかろうじてわかるが、壁際や床の上にあるものがはっきり見えない。

室内に入って２ｍほど進んだところで、スタンドが射程距離の限界に達した。
これ以上奥へ向かうには、みなのが移動しなければならない。

>>732（海王）
確かに、『人間』の耳ならば、『10ｍ』以上の距離では無線の音声はまず聞き取れない筈だ。
敵が止まったのは偶然なのか、あるいは聴覚が増してでもいるのだろうか・・・？

　　ｽﾞｽﾞｯ

――ややあって、再び『コード』が引っ張られ始めた。
月奈に片手で『ついて来る』よう合図し、動きに逆らわず小走りに移動する。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｶﾞｼｬｧﾝ

ガグンッ

少し遠くでガラスの割れるような音が聞こえた直後、
海王の体は『上』に向かい引っ張り上げられていく。
734 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/12/08(月) 22:36:20: >>733
「う～ん･･･見えるはんいだと何もなさそうですけど…」
「『もしかしたら』って事もあるかもしれませんし、もうちょっと、進みましょうか」

そう言うと、手を一馬へと伸ばし、歩きだそうとする。
735 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/12/08(月) 22:54:28: >>733
「ぬ……ついてこい、と…？」

招かれるがままに後をついていく。
736 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/12/08(月) 22:59:11: >>733
中に入って周囲を照らす。
何か目が留まる物はあるかな？
737 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/12/08(月) 23:56:37: >>736(一馬）
＞中に入って周囲を照らす。

『図工室』の中に、と考えて良い？
738 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/12/09(火) 00:08:21: >>737
はい
739 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/12/09(火) 20:30:31: >>733
そのままの状態を維持

（可能ならば）月奈のほうに目をやりいつでもコードを出せるようにしておく
740 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/12/09(火) 22:47:01: >>734（みなの）
手を伸ばすが、一馬は先にスタスタと歩いていってしまう。

　　ｶﾞﾗﾗｯ

少しして、スタンドの背後でドアの開く音が聞こえ、
一馬が持つ懐中電灯の光が周囲を照らす。

　　――――　

部屋の奥、机と壁の間に置かれている黒いものがスタンドの視界に入る。
床の埃の線はそこで途切れているようだ。　　　　

>>735（月奈）
ｽﾞｽﾞｽﾞ･･･ｯ

体育館の壁に近い位置を、『コード』に引っ張られるまま井戸の釣瓶のように上昇していく海王。
その下に立ち闇に眼を凝らすと、壁の上についた採光窓のガラスの一部が割れているのが見えた。

>>736（一馬）
※>>738回答感謝。

みなのをその場に残し、『図工室』の入口に向かう。
ドアの隙間は、一馬が通るには若干狭い。

　　ガララッ

立て付けの悪いドアを乱暴に引き開け、室内に入って周囲に明りを投げかける。
端に小型の万力が付いた工作机が合わせて６つ。
壁際の棚には、ひび割れた石膏の頭像が数個並んでいる。

床の引き摺り跡を辿ると、奥の壁際に黒い布をかぶせられた物体が見える。
大きさは人間の大人がうずくまった程度だろうか。

>>739（海王）
ズズズ・・・ッ

『猿』達がいた採光窓の並ぶあたりの高さに向け、体が引き上げられていく。
追ってきた月奈がほぼ真下に立っている。

　ｼｭｳｳｳ

窓を覆う金網が一部だけ途切れ、その部分のガラスに穴が開いており、
『コード』の先はその中へ引き込まれている。
ガラスの穴はぐんぐん近づいてくる―――海王が通り抜けられる大きさではないようだ。
このまま突っ込めば、鍛えているとはいえ鋭いガラスで浅からぬ傷を負う恐れがある。
741 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/12/09(火) 22:56:17: >>740
「……いかにもって物体があるな……
　どうする？みなの。」

みなのに相談する。
742 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/12/09(火) 22:59:35: >>740
「………むう、まってくださいよぉ！」

少し不機嫌になりながら、本体は一馬の後を付いていき、
『スーパーコーラ』の方は黒いものに注意しつつ、一馬の後ろへと下がる。
743 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/12/09(火) 23:06:38: >>741
「そうですね…、私の能力でけんせいしてみます、」
「なにか動きがあったら、一馬さんの『カミカゼ』でぶっとばしちゃってください。」

そう言いつつ、軽く二三発、一発は軽く当たるように能力を発動してみる（パス精ＤＤＢ）
744 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/12/10(水) 01:23:22: >>740
「ガラスが……くっ…！
何も出来ないというのは歯がゆいものだな…」

自分にはどうにも出来ないので、後を追うことに専念する。
745 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/12/10(水) 21:58:51: >>740
>>744
「なぁに、諦めるのはまだ早い
　2カウントすら聞こえちゃいない
　いぃなぁ！覚悟して置けよ！水の準備は十分かぁ！」

月奈に手の先からコードを延ばし、月奈に刺さり次第コードを上に持ち上げる！
腕を一回転させて、壁の方へと月奈を向かわせるというわけだ
……それをやるほど広くない場合はレスを書き直すので指摘お願いします
746 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/12/10(水) 22:54:42: >>745（海王）
＞腕を一回転させて、壁の方へと月奈を向かわせる

これは、月奈を『窓ガラスの穴』の方に向かって『振り上げる』という解釈で良い？
747 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/12/10(水) 22:59:43: >>746
YES！
ただし長さの微調整は出来ないかもしれない
時間の経過がどの程度かはわかりかねるが、>>713からそう大きく時間はたっていないものと思う（一分くらいだろうか）
一応、次レスで月奈の動向には気を配り、準備が間に合いそうに無ければコードを巻き戻す予定だが……
え？間に合わない？……そのときはそのときだ！
748 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/12/10(水) 23:40:56: >>741（一馬）>>742-743（みなの）
慌てて一馬の後を追い、『図工室』の入口に立つみなの。
油断なく『黒い物体』を照らしつつ、数歩前進する一馬・・・その右肩のやや後方に『スーパーコーラ』が位置する。

　　　シュポン！　　　　　　　　　　ボフッ！
　　　　　　　　　　　ポムッ！　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
『発泡』により黒い布の表面が一瞬わずかに凹む。

　　　―――――――

布が動く様子はなく、中から物音もしない。
が、埃があまり立たないことから、その場所に置かれてさほど時間は経っていないようだ。

>>744(月奈）>>745 >>747(海王）
ｼｭﾙﾙｩｯ！　
　　　　――――ﾄｽｯ

『アイ・オブ・ザ・タイガー』の左腕から伸びた『コード』が、月奈の左肩に繋がった。

　　　　　　　ｷｭﾙﾙﾙ・・・・・　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ブ　　ォ　　ン　!!

すかさずコードを巻き戻すことで加速を付けつつ、腕を上に向け大きく振り動かす。
　
コードに持ち上げられた月奈の体は、海王を追い抜き、高速で『窓ガラスの穴』の高さまで飛び上がる。
『窓ガラス』の位置は『スティル・リメイン』の射程内―――『刃』はまだ十分に水を含んでいる。
749 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/12/11(木) 00:36:24: >>748
「む……心得た…！」

そのまま一閃し、ガラスを切り払いたい。
750 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/12/11(木) 22:08:20: >>748
「……まて、よく見るんだ。
　あのサイズは……」

『MIA』が丸々入れるサイズじゃないか……

「みなの、確かめてくる。
　……後ろは任せるぞ。」
751 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/12/11(木) 22:10:57: >>748
（おぉー。うまく行ったなぁ……）

正直自信は無かった結果オーライなので別に後悔していない
とりあえず上の様子を見ておく
うまく行けばそのまま奇襲になるだろう

……お前（海王）が通るところには相変わらずガラスがあるんじゃ？とか思っても言ってはいけない
その時になったらスタンドで割るだけだ
752 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/12/11(木) 22:25:46: >>748
「……は、はいっ。」

（でも…そんな……まさか？）

『図工室』の中に入り、『スーパーコーラ』を自分の元へ引き寄せる。
753 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/12/11(木) 23:23:27: >>749（月奈）
キィンッ！

　　　　カシャシャシャァアアァン

『スティル・リメイン』の刃を浴びたガラスが、一瞬の後、細かな無数の破片となって窓枠からこぼれ落ち、
慣性のついた月奈の体はそのまま建物内へと飛び込む。

　　　　　　―――　タッ

すぐに、両足が固い床に触れた。
体育館の内側の壁に沿って設置された、幅の狭い『キャットウォーク』。

　　ｼｭﾙﾙﾙﾙ

眼前１ｍほど先には鉄製の柵があり、
海王がぶら下がっている『コード』は、月奈の少し右手の位置で柵を越え、奈落のような闇の底へと伸びている。

>>750（一馬）
ゆっくりと、工作机の間を縫って黒い塊に接近する。

　　ｺｯ　　　　　ｺｯ

塊にはまだ動きは無い。
―――ほどなく、手を伸ばせば塊を覆う黒い布に届く距離に達した。

>>751（海王）
キィンッ！

　　　　カシャシャシャァアアァン

月奈が斬りつけた細かなガラスの破片が、海王の頭上にもわずかだが降り注ぐ。
数箇所かすり傷を負ったものの、窓には海王の巨体が充分に通る大きさの穴が開き、
月奈の姿はその中へ消える。

　ｼｭﾙﾙﾙ

敵に繋いだコードはまだ引っ張られ続けているが、月奈の側のコードはそれほど伸びていない。
月奈は窓を抜けたすぐの位置で静止しているようだ。

>>752（みなの）
机が死角を作っているため、スタンドをやや高い位置に浮かべ、
その視界を介して床の上の物体に近づく一馬を見守る。
―――あの中にＭＩＡが居るのだろうか・・・？

　　ｺｯ　　　　　ｺｯ

不気味なほど静まり返った室内に、一馬の足音のみが響く。
754 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/12/11(木) 23:32:49: >>753
『黒い布』を引き剥がす。

「――――ッ！？」
755 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/12/11(木) 23:41:01: >>753
「――――――…」

　　　　　　　　　ゴクッ…

静かに見守る。
756 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/12/12(金) 00:07:53: >>753
「少々不気味ではあるな…」

顔を顰めつつ、見える範囲で周囲を見てみる。
757 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/12/12(金) 21:14:21: >>753
暫く様子を見る
いや、見えないので辺りを見回しておく

（うまく行ったかねぇ……）
758 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/12/12(金) 22:34:07: >>754（一馬）>>755（みなの）
　　ブァサッ!!

黒い布を掴み、一気に引き剥がす一馬。

　　
　　　―――――――――

布の下から現れたのは・・・竹を編んだ、大きな『ザル』を縦に長くしたような物体。
みなのには少し前に見た記憶があった――運動会の『玉入れ』に使う『籠』を逆さに伏せたものらしい。

『籠』の目は大きさの割に細かく、中に何があるかは持ち上げてみなければ分からない。

>>756（月奈）
月奈が立っている細い通路は左右に伸びており、どちらの先も闇に包まれている。
目が慣れるにはあと数分かかりそうだ。

ｼｭﾙｼｭﾙ　　・・・・・・

柵から下に引っ張られていたコードの動きが止まる。

　　　　　　ﾋｭｯ

突然、コードが今までと逆方向に動き始めた。

>>757（海王）
ｼｭﾙﾙﾙ

これなら楽に進入できる―――周囲を見回しながら、コードに引っ張られるまま上昇する。
あと少しで腕が窓枠に届くという時、

　　　　ｶﾞｸﾞﾝｯ

いきなりコードが張力を失い、体が落下し始めた。
759 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/12/12(金) 22:48:57: >>758
「か…『カゴ』？運動会の奴みたいだけど…」
「なんでこんなとこに…？」

いきなり現れた『籠』に少し戸惑いつつ、一馬の行動を待つ。
760 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/12/12(金) 22:52:06: >>758
「……せっかくの緊張感が無駄に解けちまったよ。」

無造作に籠を開ける。
761 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/12/13(土) 01:17:55: >>758
「む？
何かあったのか？」

コードの先を覗いてみたい。
762 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/12/13(土) 20:50:29: >>758
（コードが外れたか……
　こっちへ来るか……
　外れたとしたらぁ妙だねぃ。何でスタンドに触れるんだぃ？）

「おーおー、気をつけなさいな
　何か来るかもしれないしこないかもしれない」

月奈に語りかけておく
763 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/12/13(土) 22:16:55: >>759（みなの）
明らかにこの場に相応しくない物体に戸惑いながら、状況を見つめる。
一馬が手を伸ばし、『籠』に触れようとする・・・・・

　　　♪　　ﾋﾟ～ｯﾎﾟ　　ﾋﾟ～ｯﾎﾟ　　ﾋﾟｯﾎﾟﾎﾟｯﾋﾟﾎﾟｯﾎﾟ　

　　　　　　ﾋﾟｯﾎﾟﾎﾟｯﾋﾟ　　ﾋﾟｯﾎﾟﾎﾟｯﾋﾟ　　ﾋﾟｯﾎﾟﾎﾟｯﾎﾟ～　　♪

あの『リコーダー』の音。
みなのの背後―――入口のドアの向こう、やや離れたあたりから聞こえてくる。

>>760（一馬）
スズメでもあるまいし、こんな物で人質を監禁できるわけがない・・・
拍子抜けしつつ籠をつかもうとした時、

　　　♪　　ﾋﾟ～ｯﾎﾟ　　ﾋﾟ～ｯﾎﾟ　　ﾋﾟｯﾎﾟﾎﾟｯﾋﾟﾎﾟｯﾎﾟ　

　　　　　　ﾋﾟｯﾎﾟﾎﾟｯﾋﾟ　　ﾋﾟｯﾎﾟﾎﾟｯﾋﾟ　　ﾋﾟｯﾎﾟﾎﾟｯﾎﾟ～　　♪

また、あの『笛』の音が聞こえた。
『図工室』の外、いま通ってきた廊下の方からのようだ。

>>761（月奈）

　　ｼｭﾙﾙｯ

闇の奥から、赤黒い『肉片』らしきものを付けたコードの端がせり上がり、窓の下―――海王の元に戻っていく。

　　　　　ガ　ク　ン　ッ

途端に、左肩に『重さ』を感じ、バランスを崩す。
月奈の体に繋がったもう一本のコードに、海王の全体重がかかったのだ。
大きく上体がのけ反り、今し方登ってきた窓から墜落しそうになる。

>>762（海王）

　　ｼｭﾙﾙｯﾋﾟﾁｬｯ

手元に戻ってきたコード――そのプラグの端には、あの化け物警官の体の一部と思しき握り拳ほどの肉片が付着している。

　　　　　ガ　ク　ン　ッ

呼びかけつつ見上げると、左肩で海王の全体重を支える形となった月奈の上半身が窓からはみ出し、今にも落下しそうになっている。
764 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/12/13(土) 22:22:42: >>763
「一馬さん、待ってください…また『アイツ』です！！」

そう言って一馬に注意を促すと、なんの曲なのか思い出そうとしてみる。
765 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/12/13(土) 22:41:57: >>763
「ぬおおっ！？
一体何があった！？」

足を踏ん張り、必死に何かに掴まってこらえようとする。
766 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/12/13(土) 22:53:43: >>763
PLの脳内ではみなぎる笛が再生されてしまう。

って事で一馬はどんな音を聞いている？

『籠』を蹴り飛ばして、リコーダーの方へ走る。
もちろん、カミカゼは解除する。
767 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/12/14(日) 19:57:06: >>763
コードを戻したつもりは無いが……
まあここはいいや。どうせこのレスでしただろうし

（肉片……？）

肉片を手にしたら、コードを解除して新しいコードを出す
そして、そのコードで上方の壁の縁にコードを繋ぐ
これで月奈のほうも止まるだろう。多分
768 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/12/14(日) 22:32:28: >>764（みなの）
『歌詞』を思い出そうと、懸命に『メロディー』に意識を集中する。

　　♪　　ﾋﾟｯﾎﾟﾎﾟｯﾋﾟ　　ﾋﾟｯﾎﾟﾎﾟｯﾋﾟ　　ﾎﾟｯﾎﾟﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟ～　　♪
　　♪　　ﾎﾟｯﾋﾟﾎﾟｯﾋﾟ　　ﾋﾟ～ﾎﾟｯﾋﾟ　　ﾎﾟｯﾋﾟﾋﾟｯﾎﾟﾋﾟ　　♪

　　《　　　ﾋｯｸﾞﾚﾉ　　　ﾔﾏﾐﾁ　　　ﾄｵｲﾐﾁ　～　
　　　　　　　ｵｯﾀﾞﾜﾗﾁﾞｮｰﾁﾝ　　　ﾌﾞｯﾗｻｹﾞﾃ　　・・・・・　　》

ｶﾞﾗﾗ　　　　ピシャンッ！！

突然、背後でドアが閉じる大きな音。

　　　　　　　　　　　　ｶﾀｯ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｶﾞｻｯ

>>765（月奈）
ｼｭﾙﾙﾙｯ　　――――ｶｼｯ

新たな『コード』が背後の壁に刺さる音と同時に、肩にかかる重さが減り、辛うじてバランスを取り戻す。

少しずつ闇に眼が慣れ、広い空間の奥、左右に白い長方形の物体が一つずつぼんやりと見て取れる。
バスケットボール用の『ゴール』のようだ。

>>766（一馬）

　　パシッ！
　　　　　　　　　　　　　ｺﾄﾝ

軽い手応えで横倒しになる『籠』。

ダッ！

すぐに振り向き、みなのの横を駆け抜け入口の方へと走り出す。

ｶﾞﾗﾗ　　　　ピシャンッ！！

ドアが勢い良く閉じた。

　　　　　　　　　　　　ｶﾀｯ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｶﾞｻｯ

不意に、背筋に悪寒に似た緊張が走る。
背後の闇の奥に、今まで存在しなかった何者かの『気配』。　

　　　　　　　　　　　　　　ドドドドド

>>767（海王）
ｼｭﾙﾙﾙｯ　　――――ｶｼｯ

解除してすぐさま新たなコードを伸ばし、窓の穴のやや上の壁に突き刺す。
体重が分散され、体を安定させた月奈が再び窓の奥へ戻っていく。

が・・・この肉片が警官のものだとすると、何故『今頃になって』千切れたのだろう？
奴にスタンド能力があるとは思えない――もしそうならとっくにプラグを抜くか切断するかしている筈だ。
769 ：金夜『イート・ア・ピーチ』：2008/12/14(日) 23:06:54: >>768
「うええ！！？なに！？曲の名前も…分かんないよう！」

すぐに曲が思い出せないことと、突然ドアが閉まったことにアタフタしつつ、
『スーパーコーラ』と一緒にドアの方へ振り向く。
770 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/12/14(日) 23:07:45: >>769
名前間違いスマソ
771 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/12/14(日) 23:46:34: >>768
「ふむ…危なかったな…。
あれはバスケットのゴールか…。
おい、何があった！？」

肩の重さに注意しつつ『海王』に呼びかける。
772 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/12/14(日) 23:59:26: >>768
……歌自体知らなかった！！

「……みなの、気をつけろ。
　『何かが』いるッ！」
773 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/12/15(月) 08:21:50: >>768
（プラグが外れないから肉ごと切り離した、ってところかねぇ
　とすればとまらなかったのがぁ、気になるねぇ）

月奈と繋がっているコードを解除
そして、上に繋げたコードを巻き取り解除し、、そこから屋内に侵入したい

「わからんねぇ。逃げられたのだけは確かだがなぁ」
774 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/12/15(月) 22:40:40: >>769-770（みなの）

　　♪　　ﾋﾟﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟﾋﾟ　　ﾎﾟﾋﾟﾎﾟｯﾎﾟ～　　♪
　　♪ 　ﾎﾟ～ﾋﾟﾎﾟﾋﾟﾎﾟﾋﾟ　　ﾎﾟﾋﾟﾎﾟｯﾎﾟ～　　　♪

　　《　　　　ｿﾚﾔｯﾄｺﾄﾞｯｺｲ　　　　ﾎｲｻｯｻ～
　　　　　　ﾎ～ｲﾎｲﾎｲ　　　　　ﾎｲｻｯｻ～　　　》

確かに何処かで聴いた記憶のある『メロディー』・・・喉まで出かかっているのだが・・・

　　　　　ブ　　ワ　　ッ

　　　　　　　　　　　　　バサァ!!　　　　　　　　ｶｺｯ

頭上から物音がした直後、突然視界全体が暗くなる。

>>771（月奈）
ﾌﾟﾂｯ
左肩からコードが離れ、体にかかる重さが無くなった。
問いかけに海王が答える――どうやらもう1本のコードの先に居た敵は逃げてしまったようだ。

　　　ｼｭﾙﾙﾙ　　　　　　　タッ

別のコードを使い昇ってきた海王が窓の穴から入り、月奈と同じ通路の上に立つ。

　　　　　―――――――

改めて闇の奥に目を向けると、向かって右手の『ゴール』の中央、リングネットのある辺りに、
何かが引っ掛かっているのがかすかに見える。
大きさや形は、ここからでははっきりしない。

>>772（一馬）

　　♪　　ﾋﾟﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟﾋﾟ　　ﾎﾟﾋﾟﾎﾟｯﾎﾟ～　　♪
　　♪ 　ﾎﾟ～ﾋﾟﾎﾟﾋﾟﾎﾟﾋﾟ　　ﾎﾟﾋﾟﾎﾟｯﾎﾟ～　　　♪

　　《　　　　ｿﾚﾔｯﾄｺﾄﾞｯｺｲ　　　　ﾎｲｻｯｻ～
　　　　　　ﾎ～ｲﾎｲﾎｲ　　　　　ﾎｲｻｯｻ～　　　》

ドアが閉じたため若干くぐもっているものの、『笛の音』は相変わらず聞こえている。
注意を促すためにみなのの方を振り返る―――

　　　　　ブ　　ワ　　ッ

　　　　　　　　　　　　　バサァ!!　　　　　　　　ｶｺｯ

向き直った一馬の目に、つい先程部屋の奥で見たのと同じ物体が映る。
竹で編まれた大きな『籠』が、今しがたみなのが立っていた位置に、逆さに伏せられ置かれている。

>>773（海王）
　　　ｼｭﾙﾙﾙ　　　　　　　タッ

壁のコードを巻き取ることで窓の高さまで昇り、建物の中に進入する。
窓のすぐ下に、証明の点検や暗幕の開閉に使うらしい幅の狭い通路があり、海王と月奈はその途中に立っている。
内部は完全な闇・・・眼が慣れるのに少しかかりそうだ。
775 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/12/15(月) 22:51:55: >>774
「曲の内容はわからない……
　だが鳴らし続ける限りッ！場所はわかる！！」

みなのへの攻撃を見た後だ。曲が判らなくても、『籠』なのは分かった。
それに注意しつつ、入り口の扉を蹴り飛ばし、音のする方へ進む。
776 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/12/16(火) 00:49:58: >>774
「そうか……仕方ないな…」

自分が何も出来なかったので文句は言わない。

「さて……どうするか…中に進むか？
それとも向こうに連絡を取ってみるか？」

暗闇に目を慣らしつつ尋ねる。
777 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/12/16(火) 17:49:22: >>774
「うわわっ！！？何コレっ！？」

いきなり暗くなった視界に驚きつつ、『スーパーコーラ』一旦戻し、籠の外へ再発現できないか試す。
778 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/12/16(火) 20:33:13: >>776
「任せる。それにしても……」

（なぁにもいない。なぁんにも
　やっぱり、胡散臭いねぇ。）

特に何をするでもなく、外を見ながら考え込む
779 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/12/16(火) 22:23:13: >>775（一馬）

　　　ガ　ゴ　ッ　!!!

ドアを蹴り飛ばすが―――びくともしない。
『カミカゼ』を解除すべきではなかったかも知れない・・・老朽化した廃校のドアとはいえ、『人間並』の蹴り一撃で破れるほどヤワではないようだ。
右足の激痛に一瞬ひるんだ直後、

　　　　　　ブワサッ

頭上から覆い被さってくる『竹籠』の感触。
重さはさほどではなく、みなのよりも身長が高いため『籠』の口は一馬の膝ほどの高さで宙に浮いているものの、
両腕を縛られたのに近い状態となって身動きが困難になり、さらに視界の大半を塞がれてしまった。

　　　　　♪　　ﾋﾟ～ｯﾎﾟ　　ﾋﾟ～ｯﾎﾟ　　ﾋﾟｯﾎﾟﾎﾟｯﾋﾟﾎﾟｯﾎﾟ　　♪　

　　　　　《　　ｴ～ｯｻ　　　ｴ～ｯｻ　　　ｴｯｻﾎ～ｲｻｯｻ　　・・・　　》

>>776（月奈）,>>778（海王）
再び、静寂が『ユニットβ』の二人を押し包む。
海王が窓の穴から外を覗くが、淡い月の光に浮かぶ視界の中に動くものは無く、
『ゴール』の上にある物体にも、今のところ動きはない。
『ゴール』は２つとも、天井から鉄骨で吊り下げる形式らしく、
この『キャットウォーク』を通ってある程度近くまで行くことができそうだ。

>>777（みなの）
『スーパーコーラ』が、頭上にかぶさった物体をすり抜け外に出る――焦りつつも視界をスタンドのそれに切り替える。
みなのの本体を覆っているのは・・・・さっき布の下にあったのと同じ『籠』。
ドアの前には、おそらく一馬と思われる、短い足を生やしたもう１つの『籠』がもがいている。

　　　　　♪　　ﾋﾟ～ｯﾎﾟ　　ﾋﾟ～ｯﾎﾟ　　ﾋﾟｯﾎﾟﾎﾟｯﾋﾟﾎﾟｯﾎﾟ　　♪　

　　　　　《　　ｴ～ｯｻ　　　ｴ～ｯｻ　　　ｴｯｻﾎ～ｲｻｯｻ　　・・・　　》

『笛の音』が、最初のメロディーを『リピート』し始めた。
この曲、確か・・・・・・

　　　　ｶｻｯ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｷﾞﾗｯ

スタンドの視覚が、闇の奥、最初の『籠』のあった付近に、何か光るものを捉えた。
赤く、不気味に充血した『眼』―――――　
一対ではない・・・複数、『居る』。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄﾞ　ﾄﾞ　ﾄﾞ　ﾄﾞ　ﾄﾞ
780 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/12/16(火) 22:46:23: >>779
「『カミカゼ』ッ！！邪魔する物は残さねぇッ！！」

『カミカゼ』を発現し、頭突きで籠ごとドアを叩き壊す。
781 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/12/16(火) 23:15:52: >>779
（思い出した！この曲は…！）
『『おさるのかごや』！！』

そう叫び、恐らく「猿の群れ」であろう陰に向かって全力で能力を放ち、
攻撃と共に一馬に敵の襲撃の『合図』を送る。
782 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/12/17(水) 00:35:40: >>779
「ふむ…一応連絡を取ってみるか」

通信機を取り出す。

「こちらユニットβ。
現在の様子はどうか？」

手短に通信を試みる。
783 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/12/18(木) 21:20:37: >>779
>>782
「電灯を取ってきた方がいいかねぇ？」

外を見たまま月奈に話しかける

そういえば水はどうなっただろう
784 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/12/18(木) 23:29:44: >>780（一馬）
ドアの方を振り返り、スタンドを発現しつつ頭から前のめりに倒れ込む。

　　　　　ドッグオオオォォォォオオォン！！！！

『爆発』でドアは砕け散った―――が、反動で一馬の体は『籠』から弾き出され、
ドアと反対側、部屋の奥に向かって吹き飛ぶ。

　　　　　　　　　　　ドザァ！

背中から床に落ちる。
頭が寺院の鐘になったかのように爆音が耳の奥で反響し、すぐには起き上がれない。

>>781（みなの）
　　　　　ドッグオオオォォォォオオォン！！！！

叫んだ声は、凄まじい爆音にかき消された。
スタンドの眼前を、吹き飛んだ一馬の体が通り過ぎ、部屋の奥――『眼』が見えた辺りの床に叩きつけられる。

　　シュポム!!　　　　　　　　ボフッ!!　　　
　　　　　　　　　　ポンッ!!
　　　　ｹﾞｸﾞｯ？
　　　　　　　　　　ｸﾞｪｯ？　　　　　　ｸﾞｪｴｯ!!

ヘリを襲ってきた『猿』に似たわめき声。
咄嗟に発動した『発泡』が、結果的に一馬を庇う形となったようだ。
『眼』が一馬の周囲から遠ざかり、闇の向こうに隠れる。

　「・・・・・グッ・・・・」

自身も『爆発』のダメージを被ったのか、なかなか起き上がれない一馬。
敵の数も正確な位置もまだ把握できていない―――が、下手に『籠』の中から出ればみなのをも襲ってくるだろう。

>>782（月奈）
　　　ﾄﾞｯｸﾞｵｵｵｫｫｫｫｵｵｫﾝ

無線を顔に近づけボタンを押した途端、強烈な『爆発音』が鼓膜を突き刺した。
どうやら向こうは会話している場合では無さそうだ。
敵がこの騒ぎに引き付けられてくれれば良いのだが・・・

「電灯を取ってきた方がいいかねぇ？」

海王の問いかけが聞こえた。

>>783（海王）
　　　ﾄﾞｯｸﾞｵｵｵｫｫｫｫｵｵｫﾝ

やや離れた校舎の方向から『爆発音』が聞こえた気がした。
『警官』との戦闘の際にリュックの中のペットボトルの内２本が潰れたが、１本は無事のようだ。
785 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/12/19(金) 02:46:23: >>784
「ぐぅっ…！？
な、何が起こっている……！？」

思わず無線を耳から離す。

「あ、ああ……この状況ではあったほうがいいと思うが…」

ちょっと戸惑いつつ答える。
786 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/12/19(金) 21:17:54: >>784
「クッ……曲が分からなきゃぁよォー！どうしようもねぇッ！」

流石に連続で使いすぎた。
今は回復に徹する
787 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/12/19(金) 22:03:59: >>784
爆発音は我々には（無線機を通さず）聞こえないのだろうか

「それにしても……妙だねぇ。妙だよぉ、これは
　だぁれもいない。どういうことだろうねぇ
　来る事がわかっていたか……元々ここにはいないか……
　人がいなさ過ぎる、ここはぁ
　そうは思わないか？
　ヘリが来たのに誰『一人』として行動を起こさないなんてありえないねぇ」

窓の縁に立ち、下方向にコードをつけつつ、月奈に話しかける
788 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/12/22(月) 22:01:32: >>784
【一馬さん！そのまま動かないで！】
【どこまで防げるか分からないけど私の能力で…！】
一馬に『スーパーコーラ』を近づけ、
スタンド会話で声をかけながら能力で一馬の前面に『発泡の膜』を作り、
少しでも『猿たち』が寄ってこない様にする。（パス精ＤＤＢ×出来る限り）
野生の猿と同程度の知能なら、一度酷い目に会った物には早々近づこうとはしないはずだ。
789 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/12/22(月) 22:58:06: >>785（月奈）,>>787（海王）
海王の耳に聞こえた爆発音は、校舎の２階辺り、やや体育館寄りの位置からに思われるが、
暗さのため正確には把握できない。

それにしても――ここまでに出会ったのが、『猿』を除いてあの警官一人というのは妙だ。
どれ程の知能があったとしても、『猿』が人間を『誘拐』して得になることなどあるはずも無いし、
仮に『飼い主』が居て、何者かを誘き寄せ罠に嵌めるつもりであるにせよ、
人質を捕えておいて何の要求も出さないというのは不自然すぎる。

可能性として考えられるのは、『敵』の側に何らかの『不測の事態』が生じている、という事だが・・・・・・

ｼｭﾙﾙﾙﾙ

海王が伸ばしたコードの先が地面に触れた。
体育館の中、月奈の視界にはまだ動きが無い。

>>786（一馬）
【一馬さん！そのまま動かないで！】
【どこまで防げるか分からないけど私の能力で…！】

頭の中にみなのの声が聞こえ、眼を開けた一馬の視界の中に、

グェエッ!!
　　　グェッ!!　　　　　
　　　　　　　　　　　　グエェエッ!!

爛々と光る眼を持つ３匹の『獣』の姿が飛び込んだ。
『猿』―――ヘリを襲ってきたものと同様に、顔の皮膚は醜く爛れ、怪物じみた容貌と化している。
みなのが放った『発泡』の援護射撃を警戒してか、すぐには襲いかかって来ない。

　　グキィイ!!
　
一馬から見て右手側、戸棚の上に乗っている『猿』が、白い物体を両手に持ち振り上げる。
西洋人風の顔をした石膏の頭像だ。

　　　　　ブォッ！

一馬の顔面に向け、頭像が投げ落とされる。

>>788（みなの）
シュポシュポシュポッ!!

仰向けに倒れた一馬の体の上に、連続して『発泡』を放つ。

グェエッ!!
　　　グェッ!!　　　　　
　　　　　　　　　　　　グエェエッ!!

『猿』達は慌てて一馬から離れ、壁際の机や戸棚の上に飛び乗る。
闇に眼が慣れてきたため、敵の姿がおぼろげに見て取れる―――頭数は『３匹』のようだ。

　　ｺﾞﾄｯ
　　　　　ブォッ！

戸棚の上の１匹が、側に置かれていた石膏の頭像を素早く持ち上げ、
みなのが反応するよりも速く、一馬に向かい投げつけた！
790 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/12/22(月) 23:27:57: >>789
「猿……籠……
　そうか、『お猿の籠屋』か……？」

石膏は腕でガードする。

「『曲』を再現する能力……なら……」

一番近くにある籠まで移動する
791 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/12/23(火) 23:00:53: >>789
「そうだな…誰もいないというのも不自然だ。
……まさか、１箇所に守りを固めているのか…？」

考察しつつ更に異変がないか見る。
792 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/12/24(水) 19:39:28: >>791
「たぁぶんだが、本当にここにいるのかねぇ
　そこから怪しくてしかたが無いねぇ
　考えても仕方が無いことではあるがねぇ……」

特に止められる様子がなければそのまな下に降りる
793 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/12/24(水) 21:41:06: >>789
「このっ、かんたんにはやらせないもん！！」

一馬が走り出すのを見届けつつ、跳ね返すように『一馬が居た位置』に全力の能力を放つ（パス精ＣＤＢ）
794 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/12/25(木) 21:33:53: >>790（一馬），>>793（みなの）
布の下にあった『籠』が、壁際に倒れているのが見えた。
頭を『籠』の方に向け、両腕で顔面を庇いつつ踵で床を蹴る一馬。

ズササァッ！

　　　　　　ボフッ!!　
　　　　　　　　　　　　　　バゴォ!!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
間一髪、背中で床を滑った一馬の体は『石膏像』の飛ぶ軌道から外れ、
同時にみなのが床に放った『発泡』によって、古い『石膏像』は砕けた。

　　　　　　　　ﾋﾟｭﾝ　　　　　　　ｶﾗﾝｯ

飛び散った破片が一馬の脚や肩をかすめるが、大きなダメージとはならず『籠』の傍に辿り着く。
みなのは、『猿』たちが『発泡』には反応するが、近くに居る『スーパーコーラ』自身には反応を示さないことに気づく。

　　　ケェエッ!!
　　　　　　　　　　　　ダッ

机の上に居たもう1匹の『猿』が、立ち上がる暇を与えまいとするように、
木製の箱型の椅子を振り上げ、一馬めがけ躍りかかってくる。

　　　　　♪　　ﾋﾟｯﾎﾟﾎﾟｯﾎﾟ　　ﾋﾟｯﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟ　　ﾎﾟｯﾎﾟﾋﾟｯﾋﾟ～　　・・・　♪

>>791（月奈）
コードを使い地上に戻る海王を見送って少し後・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　ｶﾞｺﾝｯ

不意に、鉄骨が軋むような物音が聞こえた。
先程『何か』がぶら下がっていた『ゴール』の辺りからのようだ。

>>792（海王）
地上に降り立ち、今来た方向へ引き返す。
懐中電灯は、警官との戦闘があった付近の草の上に落ちていた。
壊れてはいないようだ。
795 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/12/25(木) 22:47:20: >>794
【あの猿たち『スタンド』に気づいてない…!?】

少し驚きつつ、能力で『猿』の『手首』と『腹部』あたりを狙い、怯ませタイミングを遅らせたい。
796 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/12/25(木) 23:39:44: >>794
「む、早く戻ってこいよ……」

見送りつつ再び周囲を──

「ぬ…？」

『スティル・リメイン』発現、手に水を持って再び音のした方を見る。
797 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/12/26(金) 00:35:06: >794
「『歌の再現』が敵の能力だってのはわかった。
　……なら、何処まで再現するんだ？
　ただ物を生み出すだけか？歌詞を全てか？」

『籠』を立てて、その中に足を入れる。

「全てなら……運んでもらおう。俺自身を。
　みなの、少しそこで見ててくれッ！
　安全そうなら……付いて来るんだ！」

なんか普通に襲われそうなので、『カミカゼ』は発現しておく。
798 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/12/27(土) 16:52:02: >>794
懐中電灯にコードを伸ばし、繋げられたらコードを駆使して素早く帰る
互いに一人なのは問題だろう。多分
799 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/12/27(土) 21:04:31: >>795（みなの）,>>797（一馬）

　　シュポム！　　　ポンッ！

　　　　　　　　　　　グェゥッ!?

みなのの『発泡』を受け、椅子を取り落とした『猿』が飛び退く。
その隙を突いて、スタンドを発現しつつ『籠』の口を持ち上げ、中に体を滑り込ませる一馬。

　　―――――――

『猿』達の喚き声が止み、一瞬その動きが止まる。

　
　　　　♪　　ﾎﾟｯﾋﾟﾎﾟｯﾋﾟﾎﾟｯﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟ　　ﾎﾟｯﾋﾟﾎﾟｯﾎﾟ～　　♪

『カミカゼ』によってドアが吹き飛んだ入口から再び聞こえる『笛』の音。
先程よりもこちらから遠いように聞こえる――『笛』を吹きながら移動しているようだ。

　　　ﾄﾄｯ

　　　　　　　　　ｸﾞｨｯ

『猿』のうち２匹が、床の上に降り立ち、一馬の入っている『籠』を両腕で担ぐように持ち上げる。

　　　　　　　　ｺﾞｿｯ
　　　　　　　　　　　　　　　グルンッ

不意に、スタンド越しのみなのの視界が『回転』する。
頭上から覆い被さっていた『籠』が『ひっくり返され』、みなのを中に入れたまま『籠』の口が上を向いた。

>>796（月奈）
左手にペットボトルを握り直す。
水の残りは、あと１度『剣』を最大強化できる量だ。

　―――――

大分闇に眼が慣れてきたが、視界の中に動きは感じ取れない。

　　　　　・・・・・・・

どこからか、かすかに『甘い香り』が漂ってくる。

>>798（海王）
ｼｭﾙﾙｯ　　　　パシッ

懐中電灯は容易に海王の手に収まった。
再び足早に窓の下へと向かう。

　　　　　・・・・・・・

とても良い『匂い』がする。
何処からかは判然としない。
800 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/12/27(土) 21:58:14: >>799
「う、うわぁっ！！」

籠が反転するのを感じつつ、
『スーパーコーラ』を近くに付かせながら籠の中に潜んでいる。

（一馬さんの言う通りだとしたら、この猿たちは私たちをどこに連れていくんだろう？）
（『敵』のところへ連れてってくれるってんだったらこれほどありがたいことはないけど…）
801 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/12/27(土) 22:06:51: >>799
「みなの、俺の『スタンド』は近距離でしか使えねえ。
　周囲の警戒は任せるぜッ！」

殿様気分で籠に揺られる。
802 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/12/28(日) 04:11:31: >>799
「思ったより水の消費が…無駄撃ちはできんな…」

水の消費に顔を顰めつつも、その香りに気付く。

「これは……甘い香り…？」

歩き回りつつ匂いをかいで、どっちの方向から来ているか見当を付けたい。
803 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/12/29(月) 20:24:46: >>799
GMに質問
その匂いに心当たりはあるだろうか
というか、『匂い』を媒介としたスタンド使いがいたことをみなのから>>454で聞いていたかということを知りたい
804 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/12/29(月) 23:00:19: >>800（みなの）

　　♪　　ﾋﾟﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟﾋﾟ　　ﾎﾟﾋﾟﾎﾟｯﾎﾟ～　　♪

　　テッテッテッテッテッ

頭上、『籠』の口の真上にスタンドを位置させる。
『笛』の音に合わせるかのようにリズムを刻みつつ、みなのを乗せた『籠』が揺れながら移動し始める。
こちらの『籠』を担いでいる『猿』は１匹だけのようで、やや揺れが激しい。

　　　　テッテッテッ

一馬の『籠』より先に入口を抜け、廊下を先程来た方向に運ばれてゆく。
やがて右手に曲がり、階段を下り始める。

　　　　　　　ﾕｯｻ　　　ﾕｻｯ

揺れがさらに激しくなり、『乗り物酔い』に似た気分の悪さを感じる。

>>801（一馬）
　　テッテッテッテッテッ

リズミカルに揺れる『籠』。
座った状態で外の様子はよく見えないが、『籠』の口から見える天井の色が変わった――廊下に出たようだ。

　　　　テッテッテッ

揺れが大きくなる――感覚からして階段を下りているらしい。
『乗り心地』はあまり良いとは言い難い。
『猿』達が発している、獣臭さとは違う腐りかけた肉のような異臭とも相まって、少し吐き気がこみ上げてくる。

>>802（月奈）
とても『芳しい』・・・・・・
今までに口にしたことのあるどんな高級な『菓子』よりも食欲をそそられる『香り』だ。
自然に、足が『香り』を追うように動き出す。

　　――――

『香り』は、右手側の『ゴール』の少し下、『体育館』の床の何処かから漂ってきているようだ。
キャットウォークを右へ５～６ｍほど進んだ所に、下に降りる梯子らしきものが見える。
が、床付近は窓からの月明りが届かず、墨を流したように闇が濃い。

>>803（海王）
みなのからは、『匂い』に関する能力を持つ敵については聞かされていない。（みなのは『カバ』がスタンド使いであると気づかなかったため）
『匂い』は、海王の記憶の中には無いが、
『とても美味しい菓子』を想起させ、食欲中枢を刺激する。
805 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/12/29(月) 23:32:05: >>804
「すごく、良い香りがする。
……っと、流石に先行するのはまずいな」

その場で足を止めたい。

「この『香り』…どう思う？
良い『香り』ではあるが、明らかに不自然だ。
敵のスタンド使いの仕業と考えるのが妥当だが…」

『海王』に意見を求める。
806 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/12/29(月) 23:58:37: >>804
「う、うっぷ。」

少し顔を青くしつつ、籠に揺られていく。
807 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/12/30(火) 00:11:38: >>804
「何の匂いだ一体……」

吐き気をこらえる。
逆さまに籠に入っていない分みなのよりはマシだろう……
808 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/12/30(火) 20:56:10: >>804
自分の位置をプリーズ

>>805の台詞は聞こえる程度の位置ですか？
809 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/12/30(火) 23:01:10: >>808（海王）
現在位置は、体育館の壁際、侵入した窓の穴の真下から５ｍほどの地点。
月奈の声はかろうじて聞き取れた。
810 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2008/12/30(火) 23:07:21: >>809
サンクス

「だろうねぇ
　出来ればそろって匂いを嗅ぎたくは無いねぇ
　そっちだけで調べられそうかぃ？当然ん、俺もこの辺りを調べはするがぁ
　連絡はぁ、無線機でやればいいだろぉぅ？」

というわけで、無線機をつけて合流せずに辺りを見回したい
811 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2008/12/30(火) 23:53:42: >>805（月奈）
　ｸｩ

空腹感に胃がかすかな音を立てる――が、理性を奪われるほどではない。

＞「だろうねぇ
＞　出来ればそろって匂いを嗅ぎたくは無いねぇ
＞　そっちだけで調べられそうかぃ？当然ん、俺もこの辺りを調べはするがぁ
＞　連絡はぁ、無線機でやればいいだろぉぅ？」

窓外から海王の声。
そう言えば、海王のリュックにはまだ水が残っていたはずだ。

>>806（みなの）,>>807（一馬）
　　テッテッテッテッ
　　　　　　　　　テッテッテッ

　　♪　　ﾎﾟ～ﾋﾟﾎﾟﾋﾟﾎﾟﾋﾟ　ﾎﾟﾋﾟﾎﾟｯﾎﾟ～　　♪

『笛』の音は、一定の距離を保ったまま、２人の乗った『籠』を先導するように移動を続けている。
『籠』の動きが再び水平移動に戻り、
みなのの『スーパーコーラ』の視界には、暗く長い廊下の壁が左右を流れていく光景が映る。

　　　　♪　　・・・・・・・・　　♪

『笛』の音が止んだ。

　　　　―――――――

数秒の沈黙の後、

　　　　　　ドシャッ　　
　　　　　　　　　　　　　　　ドザッ

異臭と『猿』達の気配が消え、２つの『籠』が続けざまに床に落下する。

>>809（海王）
懐中電灯をつけて周囲を見渡す――怪しい動きや『香り』の源と思しきものは見当たらない。
『香り』は、窓の下を通った先、校庭の方向から強く漂っているようだ。
最後に食事をしてからまだそれほど経っていないはずだが、口の中に唾液が湧き出てくるのを感じる。

月明かりは先程より弱まり、校庭はかなり暗い。
このまま月奈と別行動をとる場合、懐中電灯をどちらが持つかが問題となるだろう。
812 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2008/12/31(水) 01:43:42: >>811
「分かった。
確かにこれが能力だとしたら２人でかかるのは拙い。
私が行くから、ここを頼む……懐中電灯は…出来れば貸してほしいところだが。
調べるには必要だろうしな。
あと、水をこっちにくれ。そろそろ残りが拙いしな」

受け取るものを受け取った後に調査に向かいたい。
813 ：みなの『スーパーコーラ』：2008/12/31(水) 21:34:57: >>811
「わひゃっ！！」

尻もちをつきつつ、『スーパーコーラ』を発現し周囲の状況を確認し、
不審な人影がないか調べる。
814 ：明神　一馬『カミカゼ』：2008/12/31(水) 21:42:07: >>811
「さて……」

籠から出て、懐中電灯で笛の音の元を照らす。

「手荒い歓迎ありがとう。一体何のつもりなんだ？」
815 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/01/01(木) 21:44:38: >>812
まず懐中電灯にコードを付け、それを投げ縄の要領で徐々に長くし、月奈のほうへ渡す
それがうまく行ったら、水、というように繰り返す

「ほぅらよぉ！」
816 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/01/01(木) 22:51:13: >>812（月奈）,>815（海王）
ｼｭﾙﾙﾙﾙ
　　　　ｼｭﾙﾙﾙ　　　――ﾊﾟｼｯ

懐中電灯と２ℓの水のペットボトルが、『コード』を介して海王から月奈の手に移る。
月奈の立つ位置から床へ降りる梯子までの間には、特に不審な動きは無い。
海王の鼻に感じる『甘い香り』は、依然校庭の方角から漂ってくる。

>>813（みなの）,>>814（一馬）
ゆっくりと『籠』の口から上半身を出し、周囲をぐるりと照らしていく一馬。
廊下の途中らしい・・・両側の壁に幾つかのドアが並んでいる。

　　　　　――――――――

みなのの前方、廊下の伸びる６～７ｍ先に向いた光の輪の中に、
青白い小さな『顔』がぼんやりと浮かび上がる。
おかっぱの髪、半分ちぎれかけた花のアップリケの付いたワンピースを着た痩せた少女。
スタンドを通してみなのの眼にもその姿が映る・・・・・背丈からして、みなのよりも下の学年のようだ。
『リコーダー』を持つ手の甲から腕にかけて、鋭い刃物でつけられたような無数の傷跡がある。

　　「・・・・・・・・・・」

一馬の問いには答えようとせず、前髪の間からじっと悲しげな視線を２人に投げかけていたが、

　　　　　　　　――――

不意に、足音を全く立てることなく走り出し、
左手の壁に付いた一つのドアの中へと駆け込んでいった。
817 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/01/01(木) 23:03:15: >>816
「感謝する」

頷いてそのまま『香り』の方にゆっくり移動したい。
818 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/01/01(木) 23:27:21: >>816
(え、女の子？)
「あ！ちょっと待って！」

悲惨な状態の少女に驚きつつ、『スーパーコーラ』といっしよに少女が向かった部屋へ走り出す。
819 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/01/01(木) 23:31:44: >>816
「まさかアレが……
　いや、あの様子じゃあ……みなのにも分からないかもれない……」

女の子を追う。
820 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/01/02(金) 21:03:01: >>816
申し訳ないが、大雑把な方向の記された地図をもらえないだろうか
正直、自分の読解力のせいもあるだろうが、そろそろどこに何があるのか分らなくなってきた

「そういえば、向こうはどうなったかねぇ」

そんなことを思いつつ、一馬たちに連絡を取ってみよう
821 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/01/02(金) 22:29:42: >>817（月奈）,>>821（海王）

■■■┃　　∥///////////////////////////
■■■┃　　∥///////////////////////////
■■■┃　　∥━━━□///////////////////
■■■┃　　∥//////□Ｇ？///////////////
■■■┃梯　∥━━━□///////////////////
■■■┃　　∥///////////////////////////
■■■┃　　∥///////////////////////////
■■■┃　　∥///////////////////////////
■■■┃　　∥///////////////////////////
■■■┃　　∥///////////////////////////
■■■┃　　∥///////////////////////////
■■■┃　　└＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
■■■┃　　　　月　　　　　　　　　　　　
■■■┃　　　　　　　　キャットウォーク　
■■■┗━━━(穴)━━━━━━━━━━━━
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■海■■■■■■■■■■■■■■　⇒校庭
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

　月＝月奈
　海＝海王
　■＝土の地面
　梯＝梯子
　Ｇ＝ゴールリング
　？＝異物

月奈が感じる『香り』は、梯子の下、異物が引っかかっているゴールリングの周辺から、
海王が感じる『香り』は、校庭の方向から漂ってきている。
822 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/01/02(金) 22:30:25: >>898（みなの）,>>899（一馬）
周囲に他の物音や気配がないのを確かめ、『籠』から飛び出す２人。
一馬の懐中電灯が、少女の逃げ込んだドアを照らす。
元々は『チューリップ』の花の形だったらしい、ボロボロの紙の切れ端がいくつか変色したセロテープで貼られている。

　　　　　【　学童保育室　】

　　・・・ｻﾞｰｯ

少女を追って走り出そうとした時、無線機が『ユニットβ』からの連絡を告げた。
823 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/01/02(金) 22:46:01: >>822
「―――ッ！？」

声をかけようと思ったが、その前に連絡が来た。
いい機会だから報告をしておこう。

「どうした、そっちは今どこにいて、どんな状況だ？」
824 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/01/03(土) 02:23:42: >>821
「一体何があるんだ…？
罠、なのだろうが…逆にこっちから攻め入る好機でもある」

ゆっくりと移動を続ける。
825 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/01/03(土) 21:48:55: >>821
>>823
「体育館の近くだねぇ。
　なんか変な臭いが「2種類」するみたいだけれどもぉ。それだけではねぇ
　体育館と校庭に何かありそうなんだがぁ……
　お前さんたち、そこから校庭は見えるかぃ？」

自分で見に行くのは危険だろう。遠くから見られる人間がいるならそっちに見せた方が確実だ

「臭いってのは無差別だから……誰もいないのかもなぁ」

（まあそれだと人質もいないか、致命的な影響は無いかのどちらかだろうがねぇ）
826 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/01/03(土) 22:37:59: >>822-833
「ごめん一馬さん、あたしあの子が気になる！！」

そういいつつ、少女が入っていった部屋へ入る。

（あの子の手、傷だらけだった…何か、「大変なこと」があの子の身に起きてるのかもしれない！）
827 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/01/03(土) 22:51:39: >>823（一馬）
>>825（海王）
通信を終了したらその旨レスをお願いします。

（※一馬の現在位置から『校庭』は見えない）
828 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/01/03(土) 22:55:35: >>827
校庭は見える？
829 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/01/03(土) 22:57:29: >>827
俺は何を見ていたんだ……

>>825
「残念だが見えない。『校庭』と体育館だな……
　今、謎の『少女』を見つけた。みなのが対応している。
　それが終わったら、俺たちも向かってみる。」
830 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/01/03(土) 23:06:53: >>829
「お前は人の話を効いてなかったのか？
　まとまったら拙いだろうがぁ。連絡があるまで近づくなよぉ
　当然長時間連絡がなくても近づくなぁ
　それはそうと、少女ぉ？気にはなるが……

　やっぱりここには誰もいないんじゃぁ無いかねぇ
　
　そうでなければ、誰も知らないところに引きこもっているかだぁ
　とりあえず少女が片付いたら連絡を回せぃ。こっちも臭いが片付いたら連絡するぅ」
831 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/01/03(土) 23:23:34: >>830
「お前は自分が何を言ったのかも覚えてないのか？
　『見て来い』って事じゃねーのかよ。ま、任せとくぜ。
　別に連絡は要らない。敵の『スタンド使い』の情報と、MIAの居場所がわかった時は別だがな。」

こっちは終了で
832 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/01/04(日) 09:39:05: >>831
「見るってのは……安全なところから、だ
　どこにいるかは知らんが、まだ建物の中だろうぅ？
　そこから見ろということだぁ
　気になるんだがぁ、そこにはお前だけか？お前よりもむしろ、嬢ちゃんのほうがこの状況を理解できそうなんだがねぇ」

とはいえ今みなのは代われる状況に無いと思うので交信終了で構わない
833 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/01/04(日) 21:30:11: >>823 >>829 >>831（一馬）
先に部屋の中へ駆け込んでいくみなのの後姿を見て、海王との交信を終え無線をしまう。
廊下の向かって右には、黒ずんだコンクリートの壁が続いており、窓は見当たらない。
もう一度左手のドアを照らす。
『学童保育室』―――共働きなどで親の帰りが遅い子供達が放課後の時間を過ごしていた場所―――
ここなら、窓が無いはずはない・・・校庭の様子が見えるかもしれない。

>>824（月奈）
『ゴール』の方を懐中電灯で照らしつつ、梯子の側に辿り着く。
距離は近づいたが、リングの後ろの板が死角を作っており、『異物』の正体はまだ見て取れない。
『ゴール』は天井から鉄骨で吊り下げる形式のため、床に降りなければこれ以上近づくのは困難だ。

　　　　――――ﾎﾟﾄｯ　
　　　　　　　　　　　　　ﾎﾟﾄﾝ

またかすかな物音―――『ゴール』の下の床あたりからだ。　　　　　　　　　　　　　　
『甘い香り』は先程より心なしか強く感じられる。

>>826（みなの）
無線に応答する一馬に先行し、ドアの中へ飛び込むみなの。

　　　　――――――――――

普通の教室よりもだいぶ広い部屋のようだが、
窓のカーテンが閉じているらしく、ほとんど真っ暗だ。
耳を澄ませても、物音はまったくしない。
少女の姿を探しつつ、奥へ向かって数歩足を運ぶ。

　　　　　　　　　　　ﾋﾟﾁｬｯ

靴底が、何か液体状のものを踏むのを感じた。

　　　　　　
>>825 >>830 >>832（海王）
交信を終え、校庭の方に眼を向ける。

　　ﾋｭｳｳｩｳｳｩｩｩ

乾いた冷たい夜風が皮膚を刺すように吹き付ける。
・・・その風に乗って、『甘い香り』と、
それとは別の『腐りかけの肉』のような異臭とが、混ざり合うように海王の鼻に届く。
834 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/01/04(日) 22:37:31: >>833
「誰か…いませんかぁ…ひゃっ！！！」

懐中電灯で付近を照らしつつ歩くが、液体の感触にに驚き、あわてて目の前を照らす。
835 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/01/04(日) 22:44:33: >>833
「……『校庭』の前にまずはみなのだな。」

叫び声を聞いてみなのの方へ行く。

「どうしたッ！無事かッ！」
836 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/01/05(月) 01:56:05: >>833
「ここからではこれ以上見るのは無理か…。
少々不安ではあるが…」

そのまま梯子を下りて、更に接近を試みる。
空いた手には『スティル・リメイン』を持ったままにしておく。
837 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/01/05(月) 06:55:35: >>833
（出来れば、臭いは嗅ぎたくないねぇ）

というわけで、臭いをある程度さえぎれるであろう体育館の角に移動したい
838 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/01/05(月) 22:40:47: >>834（みなの）
ｻｯ

懐中電灯を足元に向ける。
――光の輪の中に、赤く滲む染みがついたみなの自身の靴が浮かぶ。
床のタイルの上に、鮮やかな赤い色をした液体が広がっている。

>>835（一馬）
叫び声を聞き、室内へと駆け込む。

タタッ・・・　
　　　　　　　　　　　ﾋﾟﾁｬｯ

靴底に冷たい感触。
みなのが持つ懐中電灯の光が、床に広がる真っ赤な液体に反射している。

>>836（月奈）
ｺﾝ・・・　　ｺﾝ

海王から受け取ったペットボトルをリュックに収め、もう1本を上着のポケットに押し込むと、
幅の狭い梯子を慎重に下りる。
――――ほどなく、足が木製の床に触れる。
　
　ｽﾞｷｭﾝ！

左手に懐中電灯、右手に発現した『スティル・リメイン』を握り、『ゴール』の下に眼を向ける。
床の上に、何か小さな物体がいくつも散らばっている。
『ビー玉』より若干大きい程度の、黒っぽい球形の物体のようだ。

>>837（海王）
風を避けるため、体育館の壁に身を寄せる。

　　　ﾋｭｳｳｳｳ

　　　　　　ﾀﾀﾀ　
　　ﾀﾀﾀｯ　　　　　ﾀﾀﾀﾀｯ

風の音に混じり、闇の向こうから複数のせわしない『足音』らしきものがかすかに聞こえる。
人間のものではないようだが、距離がだいぶ遠く、何の足音かは判然としない。
839 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/01/05(月) 22:46:25: >>838
「みなの、それはなんだ……！？
　怪我でもしたか？」

みなのの周囲を照らしてみよう。
840 ：フェニー『ライブ・アフター・デス』：2009/01/05(月) 22:53:04: >>838
「ここここ、これってもしかしなくても…『血』だよ、ね。」
「かかかかかかかか一馬さん！！！わ、わたしはだいじょーぶです、早くさっきの女の子探さないと…あうう…」

赤い血のような液体に怯えつつ、先程の少女の姿を探し、あちこちを照らす。
841 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/01/05(月) 22:54:01: >>840
名前間違いｽﾏｿ
842 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/01/05(月) 23:35:20: >>838
「あれは………なんだ？
球体のようだが……？」

『球体』を照らしつつゆっくりと注意深く接近したい。
843 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/01/06(火) 21:40:57: >>838
（悩ましいねぇ。臭いを嗅ぎたくないが、何もしないっ、てのもぉ
　そもそも、こっちは外れだろう。何がしたいんだろうねぇ、全くぅ……
　この広さをこの人数でってのが無理だったのかもねぇ。にげられて、もう殿しか残っていないってこともぉ）

そんなことを考えているが、特に動かない
じっとしている
844 ：屍生人になど誇りある我が名を教える必要なし！：2009/01/06(火) 23:14:50: >>839（一馬）
みなのの足元を中心に、光を床に滑らせる。
かなり広い範囲を『赤い液体』が覆っているようだ。
――が、『血』にしては色が鮮やかすぎる気もする。

『赤い液体』の海の中、数ｍ離れた所に、黄色い丸い物体が転がっているのが見えた。

>>840-841（みなの）
ｶﾁｶﾁｶﾁ

音を立てる歯を懸命に食い縛りつつ、懐中電灯を持ち上げ壁を探す。
鈍い銀色の四角い物体に光が反射する・・・古い型の暖房器具だろうか。
そのまま水平に光を動かす。
　
　　　――――――――

４～５ｍほど奥で、床の上に段差がついているのが見える。
みなのの膝ほどの高さで、段差の上の床は畳敷きになっているようだ。

>>842（月奈）
ｺﾂ　　　　　　ｺﾂ

体育館の固い床に足音が反響する。

『球体』を照らす。
動く様子は無い・・・懐中電灯の光にわずかに影が出来ていることから、実体はあるようだ。
色はやや黄色がかった褐色、質感は――あえて言うなら『きな粉』を固めたような感じか。
光の届く範囲に10数個見える・・・おそらく数はもっと多いだろう。

　　　　
　　　　　　　　　ﾎﾟﾄｯ
　　　　　　　　　　　　　　ｺﾛｺﾛｺﾛ

『ゴール』の上の方から落ちてきた1個の『球体』が、月奈の靴にぶつかり止まった。
食欲をそそる『香り』は、間違いなくこの『球体』から発せられている。

■■■┃　　∥///////////////////////////
■■■┃　　∥///////////////////////////
■■■┃　　∥━━━□///////////////////
■■■┃　　∥//月//□Ｇ？///////////////
■■■┃梯 ∥━━━□///////////////////
■■■┃　　∥///////////////////////////
■■■┃　　∥///////////////////////////
■■■┃　　∥///////////////////////////

月奈の現在位置からは、ゴールリングの上の異物はまだ視界に入らない。

>>843（海王）
夜でなければ『校庭』は見通しが良すぎる・・・少なくとも『人質』は校庭には居ないだろう―――
そう思いつつもじっと闇の向こうの気配を窺う。

　　ﾊｯ　　ﾊｯ
　　　　ﾜﾌｯ　　　　　ｸﾁｭｯ　　　ｳｫﾌｯ　
　　ｶﾞﾙﾙﾙ　　　ﾍﾟﾁｬｯ　　　　　　　　ﾊﾑｯ　　
　　　　　ﾊｯ　　　　　ﾊｯ

息遣いと唸り声、何かを咀嚼するような音・・・『野犬』だろうか。
こちら側は風下で距離もあり、感づかれる恐れは少ないが、かなりの数のようだ。

　　　　ﾍﾟﾁｯ
　　　　　　　　　　ﾍﾟﾁｯ

不意に、肩口に何か柔らかいものがぶつかる感触があった。
845 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/01/06(火) 23:16:49: 名前欄ミス大変失礼。

>>839（一馬）
みなのの足元を中心に、光を床に滑らせる。
かなり広い範囲を『赤い液体』が覆っているようだ。
――が、『血』にしては色が鮮やかすぎる気もする。

『赤い液体』の海の中、数ｍ離れた所に、黄色い丸い物体が転がっているのが見えた。

>>840-841（みなの）
ｶﾁｶﾁｶﾁ

音を立てる歯を懸命に食い縛りつつ、懐中電灯を持ち上げ壁を探す。
鈍い銀色の四角い物体に光が反射する・・・古い型の暖房器具だろうか。
そのまま水平に光を動かす。
　
　　　――――――――

４～５ｍほど奥で、床の上に段差がついているのが見える。
みなのの膝ほどの高さで、段差の上の床は畳敷きになっているようだ。

>>842（月奈）
ｺﾂ　　　　　　ｺﾂ

体育館の固い床に足音が反響する。

『球体』を照らす。
動く様子は無い・・・懐中電灯の光にわずかに影が出来ていることから、実体はあるようだ。
色はやや黄色がかった褐色、質感は――あえて言うなら『きな粉』を固めたような感じか。
光の届く範囲に10数個見える・・・おそらく数はもっと多いだろう。

　　　　
　　　　　　　　　ﾎﾟﾄｯ
　　　　　　　　　　　　　　ｺﾛｺﾛｺﾛ

『ゴール』の上の方から落ちてきた1個の『球体』が、月奈の靴にぶつかり止まった。
食欲をそそる『香り』は、間違いなくこの『球体』から発せられている。

■■■┃　　∥///////////////////////////
■■■┃　　∥///////////////////////////
■■■┃　　∥━━━□///////////////////
■■■┃　　∥//月//□Ｇ？///////////////
■■■┃梯 ∥━━━□///////////////////
■■■┃　　∥///////////////////////////
■■■┃　　∥///////////////////////////
■■■┃　　∥///////////////////////////

月奈の現在位置からは、ゴールリングの上の異物はまだ視界に入らない。

>>843（海王）
夜でなければ『校庭』は見通しが良すぎる・・・少なくとも『人質』は校庭には居ないだろう―――
そう思いつつもじっと闇の向こうの気配を窺う。

　　ﾊｯ　　ﾊｯ
　　　　ﾜﾌｯ　　　　　ｸﾁｭｯ　　　ｳｫﾌｯ　
　　ｶﾞﾙﾙﾙ　　　ﾍﾟﾁｬｯ　　　　　　　　ﾊﾑｯ　　
　　　　　ﾊｯ　　　　　ﾊｯ

息遣いと唸り声、何かを咀嚼するような音・・・『野犬』だろうか。
こちら側は風下で距離もあり、感づかれる恐れは少ないが、かなりの数のようだ。

　　　　ﾍﾟﾁｯ
　　　　　　　　　　ﾍﾟﾁｯ

不意に、肩口に何か柔かいものがぶつかる感触があった。
846 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/01/06(火) 23:23:51: >>845
「落ち着けみなの。『血』ってのはなもう少し『黒い』物だ。
　それに……少し時間が経つと『褐色』になる。」

黄色い丸い物体の方へ行く。
847 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/01/07(水) 00:21:26: >>845
「なんだこれは……？
この『香り』の元はこれのようだが…？」

眉を顰めつつ、しゃがみ込んで近くで観察したい。
848 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/01/07(水) 08:11:30: >>845
「ん？」

肩にぶつかったものを確かめるべく、そちらへと顔を向ける
849 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/01/07(水) 21:38:48: >>845
「ここに確かに入ったはずなのに…これだけ探しても居ない…?」

　　　　　　　　　　　　プルプルッ！

「い、いや！そんなことない！もしかしたらあの上に居るから分からないだけかもしれない！」

心の中で「あの子は幽霊なのではないのか」とも思ってしまったことを必死で振り払いつつ、一馬の後に付いていく。
850 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/01/07(水) 22:59:44: >>846（一馬）,>>849（みなの）

ﾋﾟﾁｬｯ　　　　ﾋﾟﾁｬｯ

足を運ぶ度に、靴から浸み込む液体の不快な冷たさが背筋を駆け上る。

黄色い物体を、一馬の持つ明りが照らし出す。
細い取っ手が付いたプラスチックの円筒形。
みなのも学校で見慣れた形―――水彩画を描く時に使う『筆洗バケツ』だ。
中を覗き込むと、ぺしゃんこに潰れた『あか』と書かれた水絵の具のチューブが十数個見える。

みなのの明りが、段差の上の畳を照らす。
畳の奥の壁までは光が届かず、ランドセルを置く戸棚の陰など、死角となっている部分もある。
畳の上には、黒っぽい大きな染みのような汚れが見える。

>>847（月奈）
そっと『スティル・リメイン』の鞘を伸ばし、鐺の部分で『球体』に触れてみる。
　
　　ﾌﾟﾆ　　ﾌﾟﾆ

搗きたての餅を思わせる心地良い弾力。
甘い香りが一段と強まる――――無意識に口内に多量の唾液が溜まっているのに気づく。

>>848（海王）
左肩に目を向けると・・・
丸い扁平な形の、黄色みがかった褐色の物体がへばり付いている。
大きさはピンポン玉ほど――触れてみると柔らかい。

　　　――――――――

甘い『香り』。
明らかに『この物体』から発せられている。

　　　　　　・・・・・・・

あらゆる生物が持つ根源的な欲求が、網の上で焼ける餅のように海王の中で膨らむ。

　
　――――――――――――――『喰いたい』。

　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ
851 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/01/07(水) 23:22:34: >>850
「赤絵の具に、このバケツ…これがこの『水』の正体って事だよね…ほっ…」

少し胸をなでおろしつつ、死角になっているところを中心に少女の捜索を続ける。
852 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/01/07(水) 23:30:20: >>850
「……みなのっ！！『靴』を脱げッ！！
　これは『罠』だッ！！！」

男の子の自分に効果があるのかはわからない……が、靴を投げ捨てる。
耳を澄まして次の攻撃を待とう。
853 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/01/08(木) 01:38:53: >>850
ゴクリ…

「うーむ……すごくよい香りがするな……」

『スティル・リメイン』を抜き、刃の先っちょで二つに割って中身を確認したい。
854 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/01/08(木) 21:21:01: >>850
じゃあつかんで食べよう

今までの妙に冷静なのが変なのであって俺のキャラ的には即食べるべきなんだよな
中の人がチキンだから困る

「うほっ！いいお菓子！たべないか？」

なぜか奇声を発してみた
855 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/01/12(月) 22:17:53: >>851（みなの）
段差の上、古い畳のほぼ中央にある大きな染み。
この色は・・・床に広がる『赤い水』とは違う。
一馬が先程教えてくれた―――――――――――『時間が経った血』の色・・・・・？

「……みなのっ！！『靴』を脱げッ！！
　これは『罠』だッ！！！」

　　　　♪　　ﾋﾟﾎﾟﾋﾟﾎﾟﾋﾟ～～～　　　ﾋﾟ～ﾎﾟﾎﾟﾋﾟ～～～

　　　　　　　　　ﾎﾟ～　ﾋﾟ～　ﾋﾟ～　ﾎﾟ～　ﾎﾟ～～～～～　・・・　♪

一馬の怒鳴る声に重なるように、寂しげな『メロディー』がみなのの耳に飛び込む。

　　　　　　　　　　　　　　　　ｿﾞｸｯ

水の冷たさとは別の、風邪の引き始めの悪寒に似た感覚。
背後から、何者かの『手』が肩と足首を掴むのを、みなのは感じた。

>>852（一馬）
ﾊﾞｼｬｯ！

みなのに向かって叫びつつ、踵を靴から引き抜き、足を蹴り上げつつ放り出す。
右の靴が遠くへ飛び、さらに左の靴を脱ぎ捨てようとした時、

　　　　♪　　ﾋﾟﾎﾟﾋﾟﾎﾟﾋﾟ～～～　　　ﾋﾟ～ﾎﾟﾎﾟﾋﾟ～～～

　　　　　　　　　ﾎﾟ～　ﾋﾟ～　ﾋﾟ～　ﾎﾟ～　ﾎﾟ～～～～～　・・・　♪

確かに聞き覚えのある、哀しげな『曲』。

ｿﾞｸｯ

振り上げかけたズボンの脛に触れる、何者かの冷たい『手』。

　　　　　　　　　　　　ﾎﾟﾁｬｯ

一瞬速く、赤く染まった靴が足から離れ、床に転がると、
『手』は怯えたように一馬の脛を放し、闇の中に消えた。

　　・・・・・・・・

畳の上に懐中電灯を向けたまま、凍りついたように立ち尽くしているみなの。　
その畳の上には―――乾いた鉄錆のような色をした大きな染み。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゴゴゴゴゴゴ

>>853（月奈）
ｽﾞﾗｧｯ―――
　　　　　　　　　　　　ﾄｽﾝ

斬れ味を与えていない刃でも、球体は容易に二つに割れた。
球体の断面は、表面とほぼ同じ色――『中』に何かが仕込んであるわけではなさそうだ。

　　ﾎﾟﾄｯ

また一個、新たな『球体』が床に落ちる音。
強まる甘い香り、そして空腹感。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｶｻｯ

闇の奥から、かすかな『動くもの』の気配・・・・・方向は判然としない。

>>854（海王）
　ﾊｸﾞｯ

ﾝｸﾞ　　　ﾝｸﾞ　　・・・・　　　ｺﾞｸﾘ

―――――『美味い』。
オウガー中のどんな『勝ち組』の家の子供でも、これ程美味い菓子にはありつけまい。

　　　　　ｸﾞｩｳ

足りない。
これっぽっちで、レスラーの胃が満たされるはずも無い。
もっと・・・・・・『喰いたい』。

　　　　　　ﾍﾟﾁｯ

奇声に応えるかのように、数ｍ先、地面に何かが落ちる音。
嗅ぎ違えようのない、『この香り』。

　　　『喰いたい』。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゴゴゴゴゴ
856 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/01/12(月) 22:26:27: >>855
「…ま、また！どこから・・・？」
「……っひぃ！！？」

音のする方に懐中電灯を向けようとするが、
何者かの手に驚き、『スーパーコーラ』でその手にダメージを与えてみようとする、
おおよその目標は「肩に置かれた方の手首から下当たり」（パス精ＣＤＢ）
857 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/01/12(月) 22:38:54: >>855
なんと言う食欲
これは食べざるを得ない
というわけでほいほいそっちに向かっちまうぜ
858 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/01/12(月) 22:48:55: >>856
「靴を脱げと言っているッ!」

助けに行きたいが、『カミカゼ』ではみなのごとフッ飛ばしかねない。

自分は『畳』の方へ進もう。
859 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/01/14(水) 00:51:07: >>855
「くっ…こんな時に何を考えている…」

必死に自制しようとする。

「……物音ッ！？」

気を逸らす為にわざと叫び、懐中電灯で周辺を照らして音源を探したい。
860 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/01/14(水) 21:40:26: >>856（みなの）
掴まれた右肩に目をやると、
そこには、闇の奥から伸びている骨張った青白い『腕』。

ポシュッ！
　　　　　　　・・・ｼｭｵｵﾝ

『発泡』の一撃を受けた『腕』は、霧のように細かな粒子となって闇に溶け込んだ。
―――――――が。　　　

　　♪　　ﾋﾟ～ﾋﾟ～ﾎﾟ～ﾎﾟ～　　ﾋﾟ～ﾎﾟﾎﾟﾋﾟ～ﾎﾟ　　・・・・　　♪

　　　　”　ｲ～ｼﾞﾝｻﾝﾆ～ﾂ～ﾚﾗﾚ～ﾃ・・・・　 ”

　　ﾌｯ　　　
　　　　　　　　　　ｳﾞｫｯ　　　　　ﾌｧｧｱｱ

聞き覚えのある物悲しい『曲』とともに、
壁でも床でもなく、周囲の『闇』そのものから生え出るかのように、何本もの『白い腕』が次から次へとみなのに向かって伸びる。

　　　ｶﾞｼｯ　
　
懐中電灯を持つ左手首が掴まれる。
ひとつひとつの『腕』の力はさほど強くはないが、みなのの小さな体を拘束するには充分なものだ。
　
　　　　ｷﾞｭｯ　
　　　　　　　　　　　　ｸﾞｨｯ

さらに右の二の腕と、もう片方の足首も掴まれた―――靴を脱ぐために足を振り回すことも出来ない。

>>857（海王）
ﾀﾀｯ　―――ガッ！
　　　　ﾊｸﾞｯ　　　ｸﾁｬ　ｸﾁｬ

『美味い』。
『拾い食いはみっともない』などという常識は、ちらりとも脳裏をかすめさえしない。
足りない・・・・もっと喰わなければ。

　　　ﾊｯﾊｯ
　　　　　　ｶﾞｳｯ　　　　　ｶﾞﾌﾙﾙﾙﾙ

　　　　　　　ﾍﾟﾁｬﾍﾟﾁｬ　　　　　　ﾊﾌｳｩｩ　　　

『匂い』が強く漂ってくるのはもっと向こう――校庭、『犬』の声がする辺りだ。
もし、『犬』どもも『あれ』を目当てに集まってきたのだとすれば
早く行かなければ・・・みんな『横取り』されてしまう・・・・・・！

>>858（一馬）
ﾊﾞｼｬｼｬｯ　　　ダンッ！

畳の上へと駆け上がり、素早く周囲に光を投げかける。
向かって右手の壁には、ボロボロの絵本や漫画本がわずかに置かれた本棚、
左手の壁には、ランドセルなどの荷物を置くためのものらしい正方形の穴の開いた棚が据えつけられている。
棚や壁のそこここに、畳の上のものと同じ色の赤黒い染みが点々と散っている。
部屋の奥行きは予想以上にあり、ランドセルの棚の向こうで壁が左方向に凹んでいる。
雨の日などに子供を遊ばせるスペースなのだろう。

　　♪　　ﾋﾟ～ﾋﾟ～ﾎﾟ～ﾎﾟ～　　ﾋﾟ～ﾎﾟﾎﾟﾋﾟ～ﾎﾟ　　・・・・　　♪

　　　　”　ｲ～ｼﾞﾝｻﾝﾆ～ﾂ～ﾚﾗﾚ～ﾃ・・・・　 ”

光の届く範囲に動くものは見えないが、『笛の音』は間違いなく『この部屋』の何処かから聞こえている。

>>859（月奈）
　ｸｩｩ

また、胃が音を立てる。
生物の最も根源的な欲求が、少しずつひそかに理性を侵食し始めているのを感じる。
大声を出し、人間としての自分の言葉を聞くことで自らを抑え込む。

　　　ﾀｯﾀｯﾀｯ　
　　　　ｶﾂｶﾂｶﾂ　　　　　　　　ﾀｯﾀｯﾀｯ
　　　　　　　　　　　　　　　　ｶﾂｶﾂｶﾂ
　　ﾊｯ　
　　　　　　　　　　ﾊｯ　　　　　　　　　　ﾊｯ

今度はやや明瞭に聞き取れた―――『足音』と『息遣い』。
『爪』が床板に触れ合う音・・・人間ではないようだ。

　　　　　　　　ﾀｯﾀｯ
　　　　　　　　　ｶﾂｶﾂ
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊｯﾊｯ

複数のようだ・・・が、なかなか姿を捉えられない。
懐中電灯の光の届く範囲を知っているかのように、月奈を遠巻きにしつつ移動しているらしい。
861 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/01/14(水) 22:15:12: >>860
「うにゃぁぁ！！また来たぁ！？」
「この！！やられる…もんかぁ！！！」

「スーパーコーラ」にの能力で、腕が伸びている方へ連続で能力を使い、
少しでも腕を散らばせて、逃げられないかを試す
862 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/01/14(水) 22:20:02: >>861
「クソ……ッ何処だッ！！」

隠れられそうな場所は無いだろうか？また、部屋中見回しても見えない？
左方向に凹んでいるというのが判らないが、凹んでいる所が見えないのならば、そこまで移動する。

ついでに右手の本棚、左手の棚両方のサイズを知りたい。
863 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/01/14(水) 22:53:15: >>860
「くっ…なんだこの沸き上がる感覚は……。
落ちつけ………！」

唇を噛んで抵抗する。

「爪の音……犬か猫か…？」

適当に当たりを付けつつ、『足音』の方に移動して照らしたい。
864 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/01/15(木) 21:00:02: >>860
「だが待って欲しい。これほどのものを独り占めするわけにはいかないのではないか」

社説風に呟いてみた
確かに、一人で食べるのもどうかと思うので月奈のほうに声を掛けにいきたい所だ

というわけで少し戻ろう
分け合う心って大事だよね（笑顔）！！
865 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/01/15(木) 22:35:23: >>861（みなの）
ポシュッ！　　　　ｼｭｵﾝ
　　　　　　ボムッ！　　　　ｼｭﾝ
　　　　　　　　　　　　　ポヒュンッ！　　ｳﾞｫｯ

『発泡』の直撃を受けた『腕』は瞬時に消える―――
が、１つの『腕』が消えるそばから新たな『腕』が湧き出してくる。
『スーパーコーラ』のスピードでは、全てを捌ききれない。
両足にさらに多くの『腕』が絡みつき、オーバーオールの肩紐、ツインテールの髪の片方の房が鷲掴みにされる。

　　ｸﾞｨｯ　　　　
　　　　　　　ｶﾞｸｯ

　　　　　　　　　　　ズ　　ズ　　ズ　　ズ

―――『引きずられる』。
みなのの体を捕えた『腕』が、一馬の居る位置と反対方向へ少しずつみなのの体を引っ張り移動させようとしている。
『どこへ』連れて行かれるのか・・・・・想像したいとはとても思えない。

この『笛』の能力――――術中に嵌まった者にとっては、ほぼ『何でもあり』に近いタイプのようだ。
一馬が『笛』の持ち主を見つけ出し『曲』を止めさせるまで、何とか持ち堪えるしかない。

>>862（一馬）
さらに奥へ数歩移動すると、
どうやら部屋全体が『ランドセル棚』の向こうで『┓』の形状に左へ折れているらしいとわかる。
『本棚』は高さ・幅とも２ｍ弱、奥行きは30ｃｍほど、
『ランドセル棚』もほぼ同じサイズで、奥行きがやや深いが、
扉などは付いておらず、人間が隠れられるスペースは無い。

　　　♪　　ﾋﾟﾎﾟﾋﾟﾎﾟﾋﾟ　～～　　♪

『笛』の音は壁に反響し、方向を定めにくいが、
あの少女が居るとすれば―――現在明かりの死角になっている、棚の角を左に曲がった奥だろう。

>>863（月奈）
ﾀﾀｯ

球体への『食欲』に後ろ髪を引かれるような感覚を覚えつつ、足音の方へ小走りに動く。

　　　　ｶﾂｶﾂ
　　　　　　ﾀﾀﾀｯ

泥が跳ねたようなブチ模様の毛に覆われた生き物の姿が、光の中を一瞬横切った。
野犬のようだ―――この『香り』に惹かれて入ってきたのだろうか？

　　　ﾊｯﾊｯ　　　　　　ﾊｯﾊｯ

吠え立てることも、唸り声で月奈を威嚇することも無く、
せわしない呼吸音を立てながら徘徊している。
どれほどの数かはまだ見当がつかない。
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｸﾞｩｳ

>>864（海王）
そう言えば、月奈も『体育館』の中で、同じような『香り』を嗅いだと言っていたような気がする。
あちらにも『あれ』があるのかも知れない。
・・・が、もう一度あの窓の穴までよじ登るのは面倒だ・・・

　　ﾀﾀﾀｯ

５～６ｍほど先を、犬と思しき黒い影が走り過ぎ、そのまま『体育館』の中へ消えた。
壁に沿って近づくと、地面に近い位置に切られた換気口の金網の一部に穴が開いているのが見える。
金網は錆びており、取り外せば海王の体格でも楽に入れそうだ。
866 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/01/15(木) 22:45:09: >>865
「みなの……少し待っていろ……」

敵はまだ自分が『赤い靴』のトラップを回避した事を知らないようだ。
このまま接近して殴り飛ばす。

「何処だ……本体ッ！」
867 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/01/15(木) 23:17:32: >>865
「うう、させるもんかァ！！！」

薄いレンズのような形に能力を展開し、少しでも当たる範囲を大きくしつつ、抵抗する。
868 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/01/16(金) 00:51:06: >>865
「野犬だと……？
まさかこの香りに釣られて…？」

『スティル・リメイン』を持ったまま懐中電灯をあちこちに照らして、おおよその数を確認したい。
869 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/01/16(金) 21:36:02: >>865
よく考えなくても俺には無線機があるじゃないか！
無線機で連絡を取ろう！もちろん月奈に。

「あ～、そっちはどうだぁ？
　何かうまそうなものがあるんだがぁ、お前もどうだぁ？犬かなんかも集まってるようだがなぁ
　もしかしたら猿が来るかもなぁ？
　あ、後何か見つかったかぁ？」
870 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/01/16(金) 23:00:46: >>866（一馬）
本棚から光を壁に沿って滑らせる。
手洗台の蛇口、大きな積み木のようなブロック、錆びついた一輪車・・・

　　　　ﾊﾟﾗｯ　
　　　　　　　　　　　ﾊﾟﾗ

一馬の肩に、天井から何かが落ちてくる―――コンクリートの細かい破片だ。
上の階で起こした『爆発』が、建物に影響を与えているのだろうか。
暗くて判り辛いが、ここは廃校・・・建物全体が相当老朽化しているはずだ。
やたらに『カミカゼ』の能力を使い、万が一大きな崩壊を引き起こせば、
もし『人質』＝MIAが校舎内にいた場合、取り返しのつかない事態となる恐れもある。

　　♪　　ﾋﾟ～ﾎﾟ～ﾋﾟ～ﾋﾟ～　　♪

ランドセル棚から奥へ進むと、足裏の床の感触が畳からフローリングのそれに変わる。
角を曲がり、部屋の奥に光を向ける。

　　　　♪　　ﾋﾟ～ﾎﾟﾎﾟﾋﾟ～ﾋﾟ～　　♪

突き当たりの壁の隅にある、押入れの襖のような形の引き戸。
『笛』の音は、その扉のすぐ向こうから聞こえている―――！

>>867（みなの）
シュポシュポシュポシュポシュポシュポ

自分を覆うように『泡の壁』を作ろうと試みる。
足を掴む『腕』が『発泡』を受け消えるも、動かそうとする前に新たな『腕』が動きを封じる。

ぞっとするほどに冷たい指の感触に取り囲まれるうちに、
あたかも『生気』を吸われるかのように、意識が揺らぎ、スタンドの攻撃が鈍っていく。
何かのドラマで見た、吹雪の山の中で凍死しかけている人間も、このような感覚なのだろうか・・・・・

　
　　≪　・・・・みなのちゃん・・・・　≫
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　≪　　みなのちゃん・・・・・！　≫

重く閉じかけた目蓋の裏に、『MIA』の微笑む顔が浮かんだような気がした。

まだ――――――終わってはいない。

>>868（月奈）

　　　ｻｯ

一瞬、明りを反射して緑色に輝く獣の眼。
様々な模様の、薄汚れた毛並みの犬。
３頭、４頭・・・・・何処から侵入してくるのか、さらに数が増えている。

ﾊｯﾊｯﾊｯ　　　　　　ﾊｯﾊｯ
　　　　　ﾊｯﾊｯ

今のところ、月奈に対して攻撃的な意志を露にしてはいないようだが、
じりじりと、着実に月奈の居る方に向かってくる。

　　　ﾎﾟﾄｯ

また、球体が床に落ちる音。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

>>869（海王）
無線を取り出し、口許に持って行こうとした時。

　　　
　　　【　　　　喋ルナ　　　　】

海王の頭の中に、突然『命令口調』の声が響いた。
誰の声なのか、それを詮索しようとする間もなく、
海王の脳はその『命令』に『従い』、口と声帯の動きを停止させる。

　　　【　　静カニ　ソイツラト一緒ニ中ニ入レ　　】

ﾍﾟﾁｯ

また海王の足元に『甘いアレ』が落ちてくる。
湧き上がる食欲と、『命令』に『従わなければ』という衝動が、海王を支配していく。
871 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/01/16(金) 23:10:24: >>870
　　　　　　　ノ）
　ﾊ,,ﾊ_　/ ﾉ
　（ﾟωﾟ）' ./ 　　セクシーにお断りします
　（　-､　　　~⌒｀つ

というわけで全力で抗うよ！
ところで、”そいつら”ってなんだい？
とりあえず足元にプラグを打ち込もう
872 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/01/16(金) 23:25:28: >>870
「散々馬鹿(コケ)にしクサリやがって……
　ずいぶん"ゴキゲン"じゃねーか」

　　　　ﾋﾞｷ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾋﾞｷ

「調子クれてんじゃねーぞ！この"小僧"(ハンチク)がァ！？」

『カミカゼ』(ドーグ)が使えねーならよぉ……使わなきゃいーじゃねーかぁあ！！
押入れの襖なら蹴破れるだろう。
『カミカゼ』を解除して、『襖』と、その中に居る奴を蹴り飛ばす。
873 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/01/16(金) 23:50:41: >>870
「……マダマダぁ！！！」
「私は！！『ＭＩＡ』さんを！助けに！いくん…だぁぁぁぁぁ！！！」

自分を奮い起こし、掴まれている手一つ一つを対象に取り、一斉に能力を発動させ、一気にすべての手を消したい。
874 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/01/17(土) 01:19:27: >>870
「これは……ここに留まるのは危険か…？」

犬たちから距離を取りつつ、体育館から出られるルートを探したい。
875 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/01/17(土) 22:24:41: >>871（海王）
シュルッ
　　　　　　ﾄｽｯ　　　　ﾋｭｯ

地面に向かって伸ばした―――はずの『プラグ』は、
足元の『甘いアレ』を突き刺し、海王の口へ運ぶ。

　ｸﾁｬｯ　　ｸﾁｬｯ

顎は海王の意思と無関係に『アレ』を咀嚼し、舌は電流のようにその味を脳に送り込む。
・・・・美味い。
もっとだ・・・もっと喰いたい。

　　【　モット　欲シイダロ？　】

　　　　　【　早ク行カナイト　ソイツラガミンナ平ラゲチマウゾ　】

　ﾀﾀﾀﾀﾀ
　　　　　　　ﾀﾀﾀﾀ

数匹の犬が、海王の横を走り抜け、次々と換気口の穴から中に入っていく。
いつの間にか、校庭の方からの『香り』は消えている。
行かなければ・・・・・・『喰わなければ』。

>>872（一馬）

　　ガシィ!!
　　　　　　　　　ﾒﾘｯ　　　　　ｷﾞｷﾞｷﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　バダムッ！！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊﾞｷｨｯ

扉は、蹴りの一撃で枠から外れ倒れた。
何かが、扉の下敷きになったようだ。　――――動かない。

　　・・・・・・・・・・・

『笛』の音が止んでいる。

>>873（みなの）
ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

友のため、霞む意識の炎を再び燃え立たせる。

　　ｶｯ

　　　　　シュポムッ!!!!!

視界が、一瞬赤い光に包まれた。
みなのの全身を、一つの大きな『発泡』が取り囲むように発現したのだ。
体を掴んでいた全ての『腕』が同時に霧散する。

が、その外から再び無数の新たな『腕』達が―――――

　
　　　・・・・・・・・・・・・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾋﾟﾁｬｯ

『笛』の音が聞こえない。
引きずられる感覚も、冷たさもなくなっている。
みなのは再び、赤い水をたたえた闇の中に佇んでいた。

　　　　　　　　　　
>>874（月奈）
犬の群れを刺激しないよう、慎重に後ずさる。
降りてきた梯子を背にする形で、改めて周囲を照らし建物の構造を把握しようとする。

向かって左手に、舞台に上る階段と、朝礼などに使う演台が見える。
普通の学校の体育館であれば、多くの場合、校舎に通じる出口は舞台と反対側にある筈だ。
　　
　　　　ｶﾂｶﾂ　　　　　ｶﾂｶﾂ

犬達の足音は、次第にゴールの下へと近づいている。
876 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/01/17(土) 22:49:46: >>875
「ゴールの下の方…狙いは『アレ』か？」

『球体』のことを思い出す。

「『アレ』が目的ならば…通り抜けは楽だが…あいつを置いていくわけには行かぬな…」

一度梯子を登り、『海王』の姿を探したい。
877 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/01/17(土) 22:59:19: >>875
「ハァッ…ハァッ……はふぅ…」

しばらく周囲を見渡し、手が出てこないのを確認すると、大きく息を吐く。

（それにしてもさっきの『発泡』……なんか今までと違ったような気がする…）

とりあえず一息入れたあと、一馬の向かった方に行ってみよう。
878 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/01/17(土) 23:00:12: >>875
「……」

無言で扉を蹴り飛ばし、下敷きになった何かの首根っこをつかんで引きずり起こす。
879 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/01/18(日) 17:39:29: >>875
，　　，:‘. 　　　　　　　　　。　　　　　　　　　　　　　+　　，..
　’‘ 　　　　+　　，.. 　　　　　　. ..; '，　　，:‘
　　　　　　. .; : ’　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '　，:‘.
　　　　　　　　　　あ　あ　　　　　　　　　　　　　，:‘. 　　　　　+
.. '　，:‘. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. ...::　’‘
’‘ 　　　　.;　　　こ　ん　な　に　も　お　断　り　な
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　。
.　　　　　。　　　気　持　ち　に　な　っ　た　の　は　　　，:‘. 。
　'+。
　　　　　　　　　　　　　　　　初　め　て　で　す　　　　　　　　　　.. '　，:‘.
:: . .. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.. '　，:‘.
　　　　　　ﾊ,,ﾊ
　　　　　（ﾟωﾟ )

（人に命令される事ほど嫌いなことは無いんでなぁ！）

という訳でテコでも動かん！
立ってるのも疲れたことだし、そろそろ座ろう
880 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/01/18(日) 22:08:03: >>876（月奈）
ｺﾝ　　ｺﾝ　・・・

『スティル・リメイン』の刀身をベルトに挟み、犬達に背を向けて梯子を上る。
海王は戻っているだろうか・・・・考えつつ、キャットウォークの床に開いた穴に近づく。

　　ﾋｭﾊﾞｯ
　　　　　　　　　　　ガシィッ!!!

突然、穴から飛び出た２つの『足』が、月奈の右肩口を激しく蹴りつけた。
予測外の強力な衝撃に、右腕が梯子から離れ落下しそうになる。

>>877（みなの）
『スーパーコーラ』が、肩で息をするかのようにフラスコ状の体を上下に揺すっている―――今の『一撃』はスタンドパワーをだいぶ消費したようだ。

　　ﾊﾟｼｬｯ　　　ダダッ

靴のまま畳の上へ駆け上がる。
一馬は部屋の奥で左手に曲がって行った―――敵はそこにいるのだろうか。

>>878（一馬）
ガラッ
　　　　　　　バ　ン　！

捻じ曲がった扉を蹴り上げ、奥へ吹き飛ばす。、

　　　　　　
　　　ﾊﾟﾁｯ
　　　　　　　　　　　ｼｭｩｩｩ

扉の下から現れたのは―――――

小型の椅子だったらしい、いくつかの砕けた木片と、
そして・・・・・ひしゃげて白い煙を立ち上らせている、古めかしい大きな『カセットレコーダー』。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゴゴゴゴゴゴ

>>879（海王）
　ドカッ

腰を下ろすことは辛うじて出来た・・・まだ理性は残っている。
が―――あの『命令』の内容通り、体育館の中に『アレ』が山ほどあるとしたら、
先に入った月奈もすでに食べてしまっていないという確証は無い。

　　　ﾂﾝﾂﾝ
　　　　　　　グルルルル　　　　グフゥゥウ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　グシュルルルル

背中を何かに突つかれる感触。
振り向くと、20頭近い大型犬の群れが、海王を睨みつけ喉の奥から低い唸り声を発している。
座り込んだ海王の巨体が換気口の入口を塞ぎ、侵入の邪魔をしているのだ。

　　
　　【　　早ク行ケ　　】
　　　　　　　　　　　　　　【　　ソイツラガ怒ルゾ　　】

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゴゴゴゴ
881 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/01/18(日) 22:24:37: >>880
「……俺をコケにしてんのかァ！？
　卑怯者(マンチキン)風情が！！」

ラジカセを踏みつけてそいつの幕を完全に落としてやる。

「あんまチョーシくれてっとひき肉にしちまうぞ！」
882 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/01/18(日) 22:46:58: >>880
「あう、ごめんねこーちゃん、いったん休んで？」

『スーパーコーラ』を戻し、靴を脱ぎながら一馬の元へ向かう。
883 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/01/19(月) 00:59:01: >>880
「ぐっ、あ、足だと！？」

（まずい、ここで落ちては……！）

手を伸ばして梯子の部分を掴み、何とか踏みとどまりたい。
884 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/01/19(月) 21:22:20: >>880
（中は蟲毒みたいになっているんだろうねぇ）

考えることはまだ出来るようだ
となれば、この場所から早めに去るべきだ
おそらく

この食べ物を　持　っ　て　い　る　奴　がいるはずだ。まだ近くに
そいつをしとめたほうが、安全に、確実に、腹いっぱい、食　べ　ら　れ　る

この場から立ち上がって、体育館の入り口の方に向かおう
今考えられるいそうな場所はそれくらいだ

（でも……気になるねぇ。俺の肩に来たのかが
　『この辺り』と『体育館の中』二箇所に湧いたと言うのが
　……ふむぅ。『体育館』を中心として能力が発動しているとすればつじつまは合う、か
　とすれば、どのタイミングで外にでるか、ってのが問題だねぇ）

少し考え直した
今中には月奈がいる
ならば、やはり内部は任せても問題ないだろう
持ってる奴が見当たらなかったら中に入ればいいのだ！
885 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/01/19(月) 22:16:14: >>881（一馬）
　グァシャァン!!!

『録音』した音でも能力が使えるとは・・・一杯食わされた怒りをラジカセに叩きつける。

　　　ｺﾄﾝ･･･

壁際から古いピンク色のゴム製のボールが足元に転がってくる。
扉の中は、２畳もない狭さの物置のような小部屋だ。
雑多な遊具類が置かれているが、窓や出口は見当たらない。
という事は――――――

　　♪　　ﾋﾟ～ﾎﾟ～ﾎﾟ～ﾋﾟ　　ﾋﾟ～ﾎﾟ～ﾎﾟ～ﾋﾟ　　ﾎﾟﾎﾟﾋﾟﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟｯﾎﾟ　～～　　♪

『笛』の音。
違う曲――――――『背後』から。

>>882（みなの）
スタンドを一旦戻しつつ、靴を脱ぎ捨て、
赤黒い染みのついた畳の上を部屋の奥へ向かう。

　　♪　　ﾋﾟ～ﾎﾟ～ﾎﾟ～ﾋﾟ　　ﾋﾟ～ﾎﾟ～ﾎﾟ～ﾋﾟ　　ﾎﾟﾎﾟﾋﾟﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟｯﾎﾟ　～～　　♪

突然、また『笛』の音が聞こえてきた。
さっきとは違う『メロディー』・・・・・
一馬の居る『左手奥』からではなく、まっすぐ進んだ『突き当たり』の壁の方からだ。

　　　　　　　　ｽﾞ　　ｯ

足元の畳の『染み』が、かすかに『動いた』ように感じた。

>>883（月奈）
バランスを崩しつつも、右手で一段下の横木を掴み直す。
が、

　　　　　　ガシッ!!

再び伸びてきた『足』が、すかさず左手の指を踏みつける。
その感触は『裸足』――しかも指が奇妙に細長い。
たまらず左手を離してしまう。

この体勢では『スティル・リメイン』を抜くこともままならない。
床からの高さは『４ｍ弱』ほどか・・・まだ付近に犬の姿はない。

>>884（海王）
ｻﾞｯ
　　ﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀ　
　　　　　　　　　　ﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀ

海王が立ち上がりその場を退くと、犬達は先を争うように換気口の中へ潜り込んでいく。

そう言えば・・・先程まで自分が喰った『３つ』は、『頭上』から降ってきたように思えた。
屋根の方を見上げるが、ほぼ一面の闇―――明かりを月奈に渡してしまったのかやや悔やまれる。
やむなく、体育館の壁に沿って移動を始める。

犬は追ってこない。
しばらく歩き、体育館の角を回ると、１０ｍほど先に入口らしきものが見えた。

　・・・・

『命令』の声は聞こえない。
886 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/01/19(月) 22:44:58: >>885
「…また…くるっ！」

『スーパーコーラ』をだいつつ、警戒しつつ、一馬が向かった方へゆっくりと移動していく。
887 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/01/19(月) 23:46:50: >>885
「みなの、入り口をふさげ……
　敵はここに居る。そしてっ！！」

『音の方向』に近寄る。

「この距離でよぉー！『演奏』なんてする暇は与えんッ！！」
888 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/01/20(火) 00:58:07: >>885
「くっ……体勢が悪すぎる…！
このままでは…！」

横木を掴み直し、少しだけ降りて止まり、足の出方を見たい。
889 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/01/20(火) 20:50:59: >>885
（ふむ……）

おもむろに無線機のスイッチを入れる
今回は月奈だけでなく、全員に聞こえるように一方的に話す

「あ～なんか変なものを見かけても、喰ったりするなよぉ
　ま、喰うような間抜けは俺だけだろうがなぁ！」

暫くここで待つが、声が聞こえてきたら、体育館から離れる
890 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/01/21(水) 00:16:07: >>886（みなの）
ズキュン！

再びスタンドを発現、一馬の声の方向へ向かおうとしたその時、

　　　ｼﾞｯ

　　　　　　　　　　　　ｼﾞ　ｭ　ｳ　ｳ　ｳ　ｳ　ｳ

―――――熱い。
畳の表面の赤黒い染みが、いつの間にか畳全体に広がり、ぼうっと赤い光を発しており、
足元の床一面がどんどん『熱く』なっている。
まるで―――火にかけられた『フライパン』のように。

　　　
　　　♪　　ﾎﾟﾎﾟﾋﾟ　ﾋﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟ　　ﾋﾟﾎﾟﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟｯﾎﾟ～～～　　♪

　　　《　　ｳｴﾃﾞ　ﾔｶﾚﾃ　　　ｲﾔﾆ　　ﾅｯﾁｬｳﾖ　～～　》

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ドドドドド

>>887（一馬）
ダッ！

振り向き、『物置』の外へ走り出る。

　　　　　　　　　　　　　ザブァァン！！！

いきなり、心臓が縮み上がるような冷たい『水』の感触が全身を覆う。
板張りの床が、一瞬にしてどす黒い『水面』に変化し、その中へ落下したのだ。

　　ｻﾞﾊﾞｧｯ　　　　ｻﾞﾊﾞｧｯ

風も無いのに波立つ水面。
『波』が顔を叩き、口に流れ込む塩辛い水の味。
足が『水底』に届かない。

　　　
　　　♪　　ﾋﾟﾎﾟﾋﾟﾋﾟ　ﾎﾟﾎﾟﾋﾟ　　　ﾋﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾋﾟｯﾎﾟ～～～　　♪

　　　《　　ｱﾙｱｻﾎﾞｸﾊﾐｾﾉ　　ｵｼﾞｻﾝﾄ　～～　　　》

>>888（月奈）
ｺｺｺﾝｯ　
　　　　　ガッ

なんとか３ｍほどの高さまで降り、梯子を握り直して上を見上げる。

　　　グェエウ・・・

キャットウォークに通じる穴から月奈を見下ろす、血走った一対の眼。
嘲笑うかのように、鋭い牙になった歯を剥き出した顔――――あの『猿』。
先程警官を襲った奴らと同一かどうかは判然としない。

　　　　　　　　　　　ｹﾞｹｯ

追撃しては来ない・・・・が、上へは登らせないつもりという事らしい。

>>889（海王）
再び無線を口に持っていこうとするが、

　　【　静カニシロ　】

『命令』がまた頭の中に響くと、喉が声を発することを止めてしまう。

　　　　　　ポトッ

少し離れた、体育館入口へ上る階段の上に、また『アレ』と思しき球体が１つ落ちる。
敵は何処からかこちらを見ているようだ―――――が・・・・・・・
甘い香りが思考を妨害する。
駄目だ・・・喰いたい――――『喰わずにいられない』。
891 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/01/21(水) 00:26:45: >>890

　　　　　　　　　　　　　　　　　！？

（『泳げたいやきくん』かッ！！俺は泳ぎも……
　ハッ！！今の俺の体重は100kgオーバー……浮く事が……できないっ！！）

今度はみなのに任せる番だ。
『海中』に有るものを見るだけみた後は『その時』まで体力は温存しよう……
892 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/01/21(水) 18:41:54: >>890
「これは……先程の、『猿』か……？
どうしても私にここを昇らせたくない、ということか…」

上にいる『猿』を睨みつける。

「だが……この体勢では私が圧倒的に不利…。
いかな我が『雪月花』といえど、体勢が悪くては本来の切れ味は発揮出来ぬ…。
だが、ここを昇れば相手の思惑から外れることができるということだ」

腰の『スティル・リメイン』を抜いて右手に持ったまま、ゆっくりと『猿』の間合いギリギリまで昇りたい。
のち、下の状況を確認する。
893 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/01/21(水) 22:01:05: >>890
（こっちだけ見えるなんて馬鹿なことはありえないねぇ
　中にも匂いはしているみたいだぁねぇ
　夜目が効くってことかい？猿がこんなに頭いいとは考えられないけどねぇ
　猿が夜目効くかなんてのは知らんが）

よく考えなくても、今日は月夜だ
今までの記述から考えて、相当に明るいようだ
どうやらもう一方が進入したときには雲が出ていたようだが……
すぐに晴れるレベルのようだ

ならば、暫く屋上を見ていればそこに答えがあるのではないか？

まあそんなこと考えてもとっととコードで食べ物を取り次第コードで屋上めがけて登っていくんだが
894 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/01/21(水) 22:53:21: >>890
「あ、アチャチャチャチャ！！？これは…「タイ焼きなんとか」だっけ？」

いきなり熱くなった畳に驚きつつ、出来るだけ早く色の付いた畳の上から出ようとする。
895 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/01/22(木) 21:44:07: >>891（一馬）
懐中電灯は辛うじて落とさずに済んだが、水中を見回している余裕は無い―――ぐんぐん体が沈んでいってしまう。
懸命に立ち泳ぎをし、『海面』化していない物置の床の端にしがみつく。
溺死は免れたものの、100kgを超える体を床まで引き上げることは困難だ。
みなのの姿はまだ見えない。

>>892（海王）
雲は先ほどに比べ晴れてきている――
が、体育館の屋根が数ｍ壁の外側に張り出しており、その『軒』が月明かりから死角を作っている。

ｼｭﾙｯ
　　　　ﾊｸﾞｯ
　　　　　　　　　ｸﾁｬ　　ｸﾁｬ

―――美味い。
至福の時は一瞬・・・一口喰うごとに、さらなる空腹感が襲ってくる。

　　ｼｭﾙﾙﾙﾙ　　　　　ﾄｽｯ

張り出した屋根の下に向けコードを射出、縮めて上昇しようとする。

　　　　　【　　妙ナ真似ハスルナ　　】

また頭に命令が響き、行動が鈍る。

　　　　　　　【　　オ前ラ・・・ヒョットシテ
　　　　　　　　　　少シ前ニココニ来タ『人間』ヲ探シテルンジャナイノカ？
　　　　　　　　　　ダッタラ・・・・・逆ラワナイ方ガイイゼ　　　　　　　　　】

>>893（月奈）
ｽﾞﾗｯ

右手で『スティル・リメイン』を抜く。
が、左手が梯子を握っている今の状態では、上着のポケットの中のペットボトルの水を使うことは出来ない。
また、片手が塞がっているため、梯子を上るには左手を一瞬離してから上の段の横木を掴まなければならない。

　　　ｸﾞｪｩｩ・・・

『猿』は、スタンドに注意を向ける様子は無く、月奈の眼を睨み返してくる。
生物なのかスタンドなのかは未だ不明だが、噛み殺した警官を『化け物』の如く変容させた事といい、ただの『猿』ではあり得ない。
あの『牙』には警戒が必要だ。

　　　　　　　　　ﾍﾟﾁｬ
　　　ｶﾞﾌｯ　　　　　　　　　ｸﾞﾌﾙﾙﾙﾙ

　ﾍﾟﾁｬ　　　　　　　ｶﾞｩｯ　　　　　　ﾍﾟﾁｬﾍﾟﾁｬ

犬達の唸り声と咀嚼音―――床の球体を貪るように食べているらしい。

>>894（みなの）
前方、板張りの床だった場所が、いつの間にか黒く波立つ『水面』となっている。
深さは見て取れない・・・おそらく敵はこの水面の向こうの何処かに居る筈だ。
背後の段差の下、赤い水がぶちまけられた床は先程のままだ。
前方の『水面』に飛び込むか、後の床に降りるか――――
足元の畳は、すでに靴下が燃え出しそうな熱を帯びている。
896 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/01/22(木) 22:06:01: >>895
どうやら無事、溺死せずに済みそうなので、このまま少しみなのに任せてみる。
最後の一手はまだ使わなくてよさそうだ。

「みなの、無事か！？
　俺は『水』にはまっちまった……どうやら動けない。
　この状況はお前に任せるッ！！」
897 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/01/22(木) 23:04:20: >>895
「このままこっちにいたら燃え尽きちゃう…だったら！！！」
「一馬さん！今からそっちに！！」

そう言いつつ、、荷物を放り出し目の前の『海面』へと飛び込む。
898 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/01/23(金) 02:53:41: >>895
「……くっ……」

今更ながら体勢の悪さを悔やむ。

「ぬ…犬はさっきの球体を食っているのか…？
ならば、今のうちにここを脱出出来るか？
あの男（海王）と合流出来ないのは痛いが…」

素早く床に降り、『スティル・リメイン』を片手に持ったまま先程推測を立てた演台の反対側──『出口』を探して出たい。
899 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/01/23(金) 21:32:10: >>895
　　　　　　　　ﾊ,,ﾊ
　　　　　　　（*ﾟωﾟ )　　お断りします
.　　　　　　（=====）
　　　　　＿（＿⌒) )
　　　　／＼　　｀Ｊ￣￣＼
　　　　￣￣￣￣| |￣￣￣
　　　　　　　　 |
　　　　　　　／　＼

というか、冷静に考えたら、上に張り出しているここの構造上、『見られる』場所はかなり限られるのではないか？
少なくとも上ということはありえない
じゃあ暫く目を閉じてぶらぶらしていよう
900 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/01/23(金) 23:17:02: >>896（一馬）
ｻﾞﾊﾞｧｯ!!

10ｍほど先で、『海面』に飛び込み泳ぎ始めたみなのの姿が見える。

―――――直後、

　　　　　ｻﾞﾊﾞｯ

波間から現れた２つの三角形の『背鰭』が、ゆっくりとみなのの周囲を回り始めた。

　　♪　　ﾎﾟ～ﾋﾟ～ﾎﾟ～ﾋﾟ　ﾋﾟ～ﾎﾟ～ﾋﾟ　ﾋﾟﾋﾟﾎﾟﾋﾟﾎﾟﾋﾟﾎﾟﾎﾟ　～～　　♪
　
　　《　　　ﾄｷﾄﾞｷ　　ｻﾒﾆ　　ｲｼﾞﾒﾗﾚﾙｹﾄﾞ　　～～　　》

『笛』の音は、一馬の居る物置とは対角線上の奥の壁あたりから聞こえている。
一馬が泳いで近づくことはまず不可能だ。

　
>>897（みなの）
ｻﾞﾊﾞｧｯ!!

リュックを投げ捨て、飛び込んだ水は冬の海の如く冷たい。
足で水を蹴りつつ、懐中電灯で周囲を照らそうとする。

　　　　ｻﾞｻﾞｧﾝ　　　　　　　ｻﾞｻﾞｧﾝ

『水面』になっているのは床だけで、壁に固定された手洗台や壁際に置かれた物体、一輪車や大型の積み木のようなブロックなどは固い地面にあるのと同じように静止している。
奥の壁に近づくために泳ぎ始めようとした時。

　　ｻﾞﾊﾞｯ　　

水の中に、何かの『動き』を感じた。
波間から顔を出している、青みがかった三角形の物体が、みなのの周囲を円を描くように移動している。

　　♪　　ﾎﾟ～ﾋﾟ～ﾎﾟ～ﾋﾟ　ﾋﾟ～ﾎﾟ～ﾋﾟ　ﾋﾟﾋﾟﾎﾟﾋﾟﾎﾟﾋﾟﾎﾟﾎﾟ　～～　　♪
　
　　《　　　ﾄｷﾄﾞｷ　　ｻﾒﾆ　　ｲｼﾞﾒﾗﾚﾙｹﾄﾞ　　～～　　》

　
>>898（月奈）
ｺﾝｺﾝｺﾝ

上に何があるのかは不明だが、海王が無事ならば少なくともこの上には居ないという事だ。
再び床に降りる。――猿は追って来ない。

　　ﾍﾟﾁｬﾍﾟﾁｬ
　　　　　　　　　ﾍﾟﾁｬﾍﾟﾁｬ

犬は全く月奈に注意を払っていない。
この隙に体育館を出ようと、壁に沿って歩き出そうとする。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｺﾝ　　ｺﾝ　　ｺﾝ

『ノック』するかのようなくぐもった音。
舞台から床までの間の段差―――――パイプ椅子などを収納しておくスペースになっている場所の『内側』からのようだ。　

>>899（海王）
眼を閉じ、ウロウロと歩きながら考えを巡らす。
『少し前にここに来た人間』とは―――『MIA』のことなのだろうか？
頭上の軒下、死角になっている部分を移動できるのは、『猿』でなければあの化け物警官くらいだろうが、
まさか、『猿』が『MIA』の誘拐に関わっているわけが・・・・・・・

脳内に湧き上がるあの香りと甘い味が思考を妨害する。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｶｺﾝ　　　ｶｺﾝ・・・

頭上からかすかな物音がした。
方向を確かめる前に音は遠ざかり、やがて聞こえなくなった。
901 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/01/23(金) 23:20:05: >>900
む、認識に少し齟齬があったようだ

＞張り出した屋根の下に向けコードを射出、縮めて上昇しようとする。

とのことだが、どの時点で阻害されているのだろうか
私は射出が終わり、刺さった状態で阻害されたものだと思っていたのだが、
射出すら行われていないのだろうか
902 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/01/23(金) 23:41:50: >>901
コートは一旦は刺さったが、『命令』が聞こえた時に無意識に回収してしまっている。
903 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/01/24(土) 00:23:03: >>900
「みなの……『サメ』を抑えられるか？」

隣のみなのに話しかける。

「出来るならよぉー、俺が奴をとっちめに行ってやるよ。」
904 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/01/24(土) 01:55:20: >>900
「どうやら思惑は外れてはいなかったようだな……む？」

立ち去ろうとした矢先に『音』に気付く。

「これは……罠か…？
それとも──」

思い悩んだ末、まずは懐中電灯で『音』の方を照らしてみたい。
905 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/01/24(土) 18:53:13: >>900ｰ903
「抑えるのは無理かもしれないですけど…」

「怯ませるのなら、何とかできるかもしれません。」

『スーパーコーラ』を待機させつつ、そう返す。
906 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/01/24(土) 19:53:21: >>900
まあ大した差は無いからいいんだが、目を閉じたまま流石に歩かないんだぜ

そのままそこで目を閉じて待っていよう
907 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/01/25(日) 21:48:07: >>903（一馬）>>905（みなの）
■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■？？？△△／／／／／／／／／／□□
■？？？△△／／／／／／／／／／□□
■△△△△△／／▲／／／／／／／□□
■△△△△△／／／／／み／／／／□□　⇒入口　
■／／／／／／／／／／／／／／／□□
■／／／／／／／／／／／／／／／□□
■／／／／／／／／／／▲／／／／□□
■◎／／／／／／／／／／／／／／／■
■◎／／／／／／／／／／／／／／／■
■／／／／／／／／／／／／／／／／■
■━┓／／／／／／／／／／／／／／■
■洗┃／／／／／／／／／／／／／／■
■━┛／／／／／／／／／／／／／／■
■／／／／／／／／／／／／一／／／■
■■■■■■■■■■■////////○■■
■■■■■■■■■■■///物置///■■

　み＝みなの
　一＝一馬
　▲＝サメ
　□＝畳
　△＝積み木ブロック
　◎＝一輪車
　○＝ゴムボール

　ｻﾞﾊﾞｯ　　　ｻﾞﾊﾞｯ

２人が会話する間にも、みなのの周囲で、２つの『背鰭』の描く円の半径が少しずつ狭まっていく。

　　♪　　ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ　　ﾎﾟﾎﾟﾋﾟﾎﾟ　　ﾋﾟﾎﾟﾎﾟﾋﾟﾎﾟ　～～～　　♪

部屋の隅、『家』のような形に組み上げられた積み木ブロック。
『笛』の音は間違いなく、その中から聞こえる。

>>904（月奈）
懐中電灯を音の方に向ける。
演台の下、舞台中央からこちら寄りの位置に、大型の『引出し』のような形の扉が見える。

　　ｺﾝ　　ｺｺﾝ　　ｺﾝ　　ｺﾝ

音は間違いなく、この扉の向こうから聞こえる。
モールス信号のように、規則的なリズムを刻んでいる―――猿などの獣が立てる音ではない。
扉はかなり分厚そうだが、『スティル・リメイン』を水で強化すれば斬れるだろう。

>>906（海王）
眼を閉じたまま大きく息をつく。
今のところ、こちらを攻撃してきそうな気配は感じられない。
体育館の中からも、異常な物音は聞こえない。
しかし―――

　　　ｺﾂｺﾂｺﾂ
　　　　　　　　　ﾌﾝ　ﾌﾝ

鼻が、無意識に『あの香り』を求めてヒクつく。
爪先が震え地面を叩く・・・まるで『禁断症状』だ。
喰いたい・・・・・『アレ』を喰わずにいることで、冷静な思考が出来なくなりつつある。
908 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/01/26(月) 00:15:25: >>907
「──罠、か…？
だが、獣達が立てるにしては少々規則的だな…。
ここは賭けてみるか──『雪月花』…！」

『スティル・リメイン』に水をかけて２回刀を振るい、人が入れるような穴を作りたい。
909 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/01/26(月) 01:31:31: >>907
「思ったよりも『遠い』な……
　だがよぉ、"特攻"(ぶっこ)んでやるぜテメー」

鼻をつまんで『耳抜き』！！胴体から上は吹き飛ぶッ！！

鉄板は外れ、体重は極限まで軽くなる。
その『鉄板』の一つに『カミカゼ・スーサイド』を使い……殴りつけるッ！！

『鉄板』は周囲にもスゴイ衝撃を与えつつ粉々に砕け散るだろう……
その衝撃を受けた上半身はスゴイ勢いで『家』の方へぶっ飛ぶ！

「正直あんまりやりたくねーんだよなぁ……ッ！
　思った通り……コイツぁ効く……」
910 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/01/26(月) 21:12:00: >>907
喋る事はしないで、通信機のスイッチを入れる。対象は全チャンネル

それ以外は特に行動しない
911 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/01/26(月) 23:08:16: >>907
「一馬さんがエライことに！って！わたしもヤバいよっ！このっ！」

そう言いつつ、鮫の顔に当たるように能力を展開、
発砲の衝撃で、サメの鰓に大量の空気を送り、怯ませたい。
912 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/01/26(月) 23:51:35: >>908（月奈）

　シュカッ！
　　　　　　　ズシュッ！

『斬れ味』を得た刃の二振りで、扉は見事に三角形にくり抜かれた。

　　　ｷﾞｷﾞｯ・・・　　　　バダム！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄﾞｻｯ

「ブフェッ・・・・・ケフッ、ゴホッゴホッ！」
　
扉の一部と一緒にこちらに倒れ込んできたのは、埃まみれのウィンドブレーカーを着て分厚い眼鏡をかけた小太りの若い男。

「ブヘ・・・・フィイ、た、助かったァァア・・・・死ぬかと思ったァ・・・・
　聞いてなかったんだよ、こんな『バイト』だなんてェェ・・・・」

四つん這いで激しく咳き込みながら、訳の判らないことを呟いている。

>>909（一馬）
『積み木』の方に背を向けて鼻を強く掴み、
自らの『息』によって、鼻腔と耳管に『打撃』を加える。

　　ﾌｸﾞｯ
　　　　　　　　ボシュァアッ！！！

『カミカゼ』の『爆破』により生じた強大な圧力が、一馬の体を水面から宙へと押し上げる。
腰から吹き飛んだ『鉄板』の１枚に、拳と共に『カミカゼ・スーサイド』を撃ち込む。

　　ボッグォォォォォォォオオオオオオンン！！！！！

『爆縮』の衝撃は、狙い通りに一馬を『積み木の家』めがけ弾き飛ばす。

　　　　　　　　　　　　　　ガゴッ！！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　グァラララララ　　
　　　　　　　　　　　　　ガコン　　　　カコッ　　　　ガラァン！！

体内からの『爆発』、『爆縮』、そして『激突』の三重の衝撃。
『積み木』の崩壊する音が、遥か遠くの出来事のように聞こえる―――――――――

　　　明神　一馬『カミカゼ』　⇒　『気絶』

※一馬PLは、『レス再開』の指示があるまで待機をお願いします。
913 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/01/26(月) 23:53:00: >>910（海王）
　ｶﾁｯ

　　ボッグォォォォォォォオオオオオオンン！！！！！

無線のスイッチを入れた瞬間、凄まじい爆発音が轟く。
耳に近づけていれば、鼓膜がいかれていたかもしれない。

体育館の中からの音ではない・・・そうであれば、直接聞き取れていただろう。
ユニットα―――一馬が能力を使用したのだろうか。
体育館入口から伸びる渡り廊下が死角となっているようで、校舎の方向からは異変は見て取れない。

>>911（みなの）
ザバァッ！
　　　　　　　シュポッ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　ゴバァアッ

鋭い歯を剥き出し迫る『サメ』の一匹が、『鰓』への『発泡』を受けて大きくのけ反り水中へ退却する。
さらにもう一匹にも『発泡』を発動しようとした時。

　　　　　　　　ボシュァアッ！！！

　　　　―――――――――――――――

　　ボッグォォォォォォォオオオオオオンン！！！！！

宙に舞い上がった一馬の体が、『爆縮』の閃光とともに『積み木の家』に向け、文字通り『特攻機』の如く突っ込む。

　　　　　　　　　　　　　　ガゴッ！！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　グァラララララ　　
　　　　　　　　　　　　　ガコン　　　　カコッ　　　　ガラァン！！

轟音と埃を立ち上らせて崩壊する『積み木』。
数瞬遅れて、『爆縮』の衝撃が津波のように水面を伝わり、みなのを部屋の壁に叩きつける。

　　――――――――

陽炎のように揺れる景色。
両足が、固い床を踏みしめているのを感じる。
目の前落ちているのは―――魚の形をした『ステッカー』だろうか？

笛の音は、もう聞こえない。
914 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/01/26(月) 23:57:54: >>912

「ッグァァアアアアッッッ――」

（『曲』は……止んだか？
　後は任せたぜ……みなの……）

―――――――－－－ - - -

待機に入ります
915 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/01/27(火) 00:04:02: >>914
「う、きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！」

閃光に驚き、大きな声を出してしまう。

「う、ううん…何が…？」

閃光で見えづらくなった目をシパシパさせながら、周りの様子をうかがう。
916 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/01/27(火) 00:43:34: >>912
「む………お主は誰だ？
何故このようなところにいる、『バイト』とは何のことだ？」

背中を撫でて宥めつつ、矢継ぎ早に質問をする。
917 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/01/27(火) 21:12:15: >>913
>ユニットα”―――一馬”が能力を使用したのだろうか。

ちょっと面白かった

（何が起こったのかね～ぃ
　心配しても何も出来無いけどねぇ）

……とも思うが、みなののことは心配だ。大丈夫なのだろうか。悩ましいところだ
918 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/01/27(火) 23:35:03: >>915（みなの）
なんとか眼の焦点を定めようとするが、上手くいかない。
膝に力が入らない・・・
水の冷たさからの消耗に加え、衝撃で軽い脳震盪が起きたのだろうか・・・・

　　　「　・・・・・・・・・・・・じょうぶ・・・
　　　　　　・・・・・・『いきてる』・・・・・・
　　　　　　・・・・・・・・・・・ってて・・・・・・・　」

何処かでかすかに『声』が聞こえる―――――――――

　　――――――――――――――――――

視界を覆う霞みが少しずつ晴れる。
黒ずみ、ひび割れた蛍光灯の付いた天井が見える。
マットレスのようなものの上に横たわっている感触。

　
　　　　　「　・・・・・・・・・・・　ごめんなさい」

いきなり、視界の上から、逆さになった少女の顔が現れる。
――――廊下で見た、あのおかっぱの・・・・『リコーダー』を持っていた・・・・

>>916（月奈）
男：
「ブホッ・・・・・あ、ありがと・・・・ｺﾌｯ」

背中を擦られ、咳き込みが少しずつ治まってきたようだ。
月奈の顔を見上げ、口許をだらしなく緩ませる。

男：
「ん・・・ｺﾌｯ・・・んと・・・名前は勘弁してくれないかな・・・ちょっとヤバイ事やっちゃったみたいでさ・・・・
　いや、誓ってマジで知らなかったんだよ、『誘拐』の手伝いだなんて・・・・・
　前のバイト先クビになって途方に暮れてる時に声かけられてさ、
　『どなちゃん』の所属する事務所だって言うもんで、つい信用しちゃったんだよぉ・・・
　言われた通り仲間と一緒に『あの子』を学校まで車で連れてきたら、
　いきなり『猿のバケモノ』みたいなのがあっちこっちから襲ってきて、仲間2人殺されちまって・・・
　必死で逃げてこの中に隠れたんだけど、出れなくなってさ・・・・・ｹﾌｯ
　
　ねぇ・・・悪いけど、その『水』分けてくれない？　一口でいいからさ」

月奈のポケットから顔を出しているペットボトルを指差す。
右手にある『剣』には全く目を向けない―――スタンドは見えていないらしい。

>>917（海王）
　ｻﾞｰｯ　　　　ｶｶｯ

かすかな雑音を立てる無線機・・・・故障してしまったのか――――
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｻﾞｯ
　　―――――――――――――――――

　　　《　　・・・・・・大丈夫・・・・

　　　　　　ふたりとも・・・・『生きてる』・・・・・

　　　　　　ちょっと・・・・・・待ってて・・・・・・・・・　　》

少し後、
聞き覚えのない、か細い『幼い少女』のものと思しき声が、機械から染み出すように海王の耳に届く。

ｻﾞｯ

――――再び静寂が戻った。
919 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/01/27(火) 23:46:07: >>915
「あ、あう…」
「あなたは…えっと名前は？どうしてこんなとこに居るの？」

目を覚ましたと同時に見えた先程の女の子の顔に少しびっくりしつつも、
少しずつ少女に質問を投げかける。
920 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/01/27(火) 23:47:12: >>919
>>918
921 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/01/28(水) 01:00:10: >>918
「何だと…貴様達が…！」

キッと睨み付ける。

（む…こやつ、我が『雪月花』が見えておらぬのか…？
本当にただ手伝わされただけだと？）

「こちらの問いに答えたら分けてやらんでも無い。
声をかけた人物というのは誰だ？
『どなちゃん』とは誰のことだ？
そして誘拐してきた女の子は何処にいる？」

矢継ぎ早に質問を浴びせる。
922 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/01/28(水) 20:40:44: >>918
（なんだかねぇ。よくわからないねぇ）

暫く状況の変化に身を任せる
923 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/01/28(水) 22:42:30: >>919（みなの）

少女：
「・・・・・・・・・『　とも』」

無表情のまま、唇を最小限にしか動かずに答える少女。

少女：
「・・・・・・・さびしかったの・・・・・・・・
　いくら、『ふえ』ふいても・・・・だれも・・・・きいてくれない・・・
　みんな、どっかへ、いっちゃった・・・・・・
　あたしだけ、どこにも、いけない・・・・・・・

　　・・・・・・・ここで、『しんだ』から　　　」

少女のワンピースの襟元近く、右首筋に、大きな『切り傷』があるのが見える。
骨にまで届いているであろう深さの傷―――――が、そこから『血』は全く流れ出ていない。

>>921（月奈）
男：
「え～！　キミ『どなちゃん』知らないのォ？
　『donata』だよ！　『声優兼スーパーアーティスト』の『donata』！
　キミぐらいの年代でも知らない人いるんだぁ・・・へぇ～」

口調にどこか馬鹿にするような響きが混じる。――月奈をどこにでも居る女子中学生としか思っていないらしい。

男：
「あー、声かけてきたのは、背のちっちゃい髪の長いオバサンで、
　『どなちゃん』の『マネージャー』だって、名刺もらった・・・今持ってないけど。
　今度『どなちゃん』が主演する『ネットドラマ』のエキストラって話だったんだよ。いやマジで。
　この間、遊園地であったイベントに行ったらドタキャンしたって言うし、
　運が良きゃサインくらい貰えるかもって・・・・」

やや声を高めて話しつつ、眼を細めて周囲の闇を見回す。

男：
「『女の子』は・・・俺達が最初会った時からずっとグッスリ眠っててさ・・・
　今思えば薬でも飲まされてたのかなぁ・・・
　んっと・・・・・・確か、あっちの隅のほうにある階段から地下に運んｄ」ﾌﾟｼｭ　　　

『犬』達の居る向う側、体育館の入口よりやや左手の壁に向かって上げかけた人差し指が止まり、
話し声が急に途切れる。
　　

　　　　　　ド　ザ　ァ　！

男の体が、糸の切れた人形のように床に崩れ落ちた。

　　
>>922（海王）
――――――――

　　　　「・・・・・・・・・・・・・・・だよ。いやマジで。
　　　　　この・・・・・・・・・ドタキャン・・・・・・・・」

無線機からの音声が止むのと入れ替わりに、体育館の入口、半開きになった扉の向こうから、
男のものらしき話し声が海王の耳に届いた。

　　　　
　　　　「・・・・・・・・・・・てっきり・・・・・・・・
　　　　　　・・・・あっちの・・・・・・・・・・・」　

その声が不意に途絶える。

　　――――――――――

扉の周囲に動くものは見えない。
924 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/01/28(水) 23:02:02: >>923
「とも…ちゃん、そうなんだ、ともちゃんは『幽霊さん』なんだね。」
「わたしはみなの、ここにいるのは私の友達の『こーちゃん』。見える？」

（たぶんこの子は学校の『自縛霊』なんだ、怪談の本で読んだことがある…）

『幽霊のともちゃん』に挨拶をし、少しでも心を開けないか試してみる。
925 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/01/28(水) 23:53:48: >>923
「……」

（そんなもの知るかー！？）

心の中で悪態をつく。
何か言ってやろうした時点で目を見開く。

「お、おい、大丈夫か！？」

（一体、どこから攻撃を受けたのだ！？）

慌てて男の状態を確認したい。
926 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/01/29(木) 21:20:01: >>923
（動きにくいねぇ。中には入りにくいしねぇ。それに……中は月奈もいることだし、それよりも）

体育館の出入り口が見える場所に移動したい
927 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/01/29(木) 22:32:18: >>924（みなの）
朋：
「・・・・・・・・・」

かすかに眼を開き、首を傾げる動作をする少女。
みなのが、自分を『怖がる』様子を見せないことを意外に思っているようだ。

「　『　み　な　の　』・・・・・・　」

告げられたみなのの名を、一字一字噛みしめるように復唱する。

「　『こー・・・・・ちゃん』・・・・・・・」

宙にフワフワと浮かぶ『顔の付いたフラスコ』と、みなのの顔を視線が数回往復する。

　　「　・・・・・・　」

不意に顔を下に向け、傷だらけの両手を顔に押し当てる。

　　　　　　　　　　　　　　　　・・・・　ﾋｯｸ　　　ﾋｯ

朋：
「・・・・・・・・ごめん、なさい・・・・・・・・
　みなの、おねえ、ちゃん・・・・・・・
　ごめん、なさ・・・・・・・・・・・・・・ﾋｯｸ」

肩を震わせ、低い嗚咽の声を漏らす少女。
その膝の上に置かれている古びた『リコーダー』にも、
少女の体と同じように、無数の『傷』が刻まれている。　

>>925（月奈）
半眼を見開いたまま動かない男。
その額に、パチンコ玉大の穴が２つ、眼よりやや狭い間隔で横に並んで開いており、
後頭部の周囲から、見る間に黒ずんだ血溜まりが床に広がっていく。
―――絶命していることが瞬時に認識できる。

>>926（海王）
『命令』は聞こえてこない・・・思考を巡らす余裕がわずかに生まれる。
あの『甘いアレ』――――どう考えても尋常の食い物ではない。
実体化したスタンドなのか、あるいは能力で創られたものか・・・・
しかし、理性では『術中に嵌まっている』と理解できても、
また眼の前に『アレ』が降ってきたら、『食欲』に抗する自信は持てない。

周囲を窺いつつ、入口の扉のそばへ移動する。
一瞬、扉の隙間から懐中電灯の光らしきものが見えた。
月奈は、こちら側から見てやや奥のほうに居るらしい。

　　　―――――――

不気味なほど静かだ。
つい先程の状況からして、今この中にはかなり大勢の『犬』が居るはずなのだが・・・・・・
928 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/01/29(木) 23:09:16: >>927
「うん、だいじょうぶ、さびしかったんだよね…だいじょうぶだよ。」

幽霊なので触れないだろうが、やさしく声をかけてあげる。

「そうだ、私はだめかもしれないけど…」

　　　　　　　　　　　　　　　　　フワッ………

「もしかしたら『こーちゃん』なら…触れるかな？」

そういいつつ、『スーパーコーラ』をともちゃんの元へ動かし、顔に押し当てている手を握らせてみようとする。
929 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/01/30(金) 01:59:56: >>927
「くっ……口封じにやられたか。
この武器は一体…？」

一応その場から飛び退きつつ周囲を見渡して、この男に手を下した『何か』が無いか探したい。
930 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/01/30(金) 08:31:53: >>927
……出入り口が見える場所に移動したのに何で入り口の近くに移動してるんですか？
931 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/01/30(金) 21:59:53: >>930（海王）
失礼。>>928の後半部分を訂正。

周囲を窺いつつ、出入口の扉から距離を保ちながら、扉の隙間から中が見えるであろう位置まで移動する。

扉の正面から数ｍ離れて立ち止まり、中を覗き込む。
だいぶ闇に眼は慣れたはずだが、扉の奥は真っ暗だ。
あるいは、内側にもう１枚扉があるのかもしれない。

一瞬、細い懐中電灯の光らしきものがかすかに漏れるのが見えた。
内側の扉にも、わずかだが隙間があるようだ。
月奈は、こちら側から見てやや奥のほうに居るらしい。

　　　―――――――

不気味なほど静かだ。
つい先程の状況からして、今この中にはかなり大勢の『犬』が居るはずなのだが・・・・・・
932 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/01/31(土) 19:44:56: >>927
変更感謝

（……まあどうにもならなくなったら連絡が来るだろう
　さて……）

ここで出入りを監視するべきか、他のところに出入り口があると判断するべきか……
とりあえず、この出入り口を見ながら、今まで来たのとは反対方向に体育館沿いに移動する

　　　□□□□
　　　□□□□
　　　□□□□
　　　□入□□

　　　　海→

こんな感じ
933 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/01/31(土) 21:18:03: >>928（みなの）
朋：
「・・・ﾋｯｸ・・・
　あのおにいさんが、こわいかおで、はいってきたから・・・
　このまえきた、『わるいひと』たちの、なかまじゃ、ないかって、おもったの・・・・・
　『わるいひと』と、『へんなおさるさん』が、いるから、
　『たいいくかん』で、あそべなく、なっちゃって・・・・・ﾋｯｸ」

泣きじゃくりつつ少女が指差す先に眼をやると、並べて敷かれたもう一枚のマットレスの上に横たわる一馬の姿が見える。

「――！」　ﾋﾞｸｯ

スタンドの手に触れられ、一瞬驚いたように顔を上げるが、
やがて、おそるおそるその手を握り返す。

朋：
「おねえちゃん・・・・・
　おこって、ないの？　あたしの、こと・・・・・・」

>>929（月奈）
飛び道具か―――が、傷の形状からしてライフルの類ではない。

ﾀﾞｯ！

男の死体から離れつつ周囲を見回す。
舞台の上には動きは無い。
『狙撃』したとすれば、入口側のやや高い位置・・・
『球体』の落ちてきた『ゴール』と反対の『ゴール』あるいはキャットウォークからだろう。

　　――――――――――――――

いつの間にか、『犬』達の声や咀嚼音が止んでいる。
不気味な静寂が『体育館』に満ちている。

>>932（海王）
入口から視線を逸らさないように、『体育館』の反対方向の角に向かおうとした時。

　　　ﾋｭｫｯ

背中に、空気の流れを感じた。
背後の渡り廊下の出口奥から、何者かが高速で接近してくる――――！
934 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/01/31(土) 22:21:14: >>933
「うん、最初は多分その、『わるいひと』の仲間なのかもしれないって思ったんだ、ともちゃんのこと。」
「でも…さっき会った時に見た顔が、どうしても悪い人に見えなかったから…」
　　　　　　　　　　　　　ギュ
「だから、こうやってわかってよかったよ、
少なくてもともちゃんがわるい『人』…う～ん『霊』っていったほうがいいのかな？そうじゃないって。」
「だから怒ってなんかいないよ…ちょっとびっくりしたのはあったけど。」
『スーパーコーラ』の手でともちゃんの手を握り返し、微笑みながら話をつづける。
935 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/01/31(土) 23:25:13: >>933
「むぅ…一体何があったのだ…？
先程から咀嚼音もしないのだが…」

『球体』があった場所を照らしてみる。
936 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/02/01(日) 16:33:09: >>933
「！？なんだぁ！」

背後にスタンドを出してから、振り向く
937 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/02/01(日) 22:20:14: >>934（みなの）
朋：
「・・・・・・おねえちゃん・・・・・・・・」

少女の顔に浮かぶ深い翳りが、ほんの少し和らいだように思えた。

　　ｷﾞｭｯ

『スーパーコーラ』の手を握り返す少女の細い指先の圧力が、みなのの掌にも微かに伝わってくる。

朋：
「あたし・・・ずっと、こわかった・・・・・
　ともだちだと、おもってたこに・・・『きられて』、しんだから・・・・・

　でも・・・・・
　おねえちゃんが・・・『わるいひと』たち、やっつけて、くれるんなら・・・・・
　・・・・あたし・・・・・・・おてつだい、する」

　
>>935（月奈）
ｻｯ
　　　　―――――――

ゴール下の床に向けた懐中電灯の光が、幾対もの『眼』に反射した。
犬達は、『球体』を貪り喰うのを止め、
体育館の端から端まで、『将棋の歩』の布陣のように、ずらりと一列に並び、
唸り声一つ立てずに月奈の方を睨んでいる。

『球体』は、１つ残らず喰われたのか、床の上には無い。
犬達の列から月奈の位置までの距離はおよそ６ｍ程。

>>936（海王）
ズキュン！

スタンドを発現させつつ背後を振り返る。

　　　　　　　ﾋｭﾊﾞｯ

顔に風を感じた瞬間、マスクの右側面部が裂け、生暖かいものが頬を伝い落ちる。
振り向いたその先に敵の姿は無い。

　　ﾄｽｯ

背後―――体育館の扉の方向に着地する足音。
938 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/02/02(月) 00:20:57: >>937
「そう…なんだ。」
この学校で、いったい何があったのか、
友達だと思っていた子がなぜ豹変してしまったのか、
そんなことをふと考えてしまい、少し暗くなってしまう。

「…！ほ、ほんと！？ともちゃん！ありがとう！」
「じゃあ、一馬さんに話して『ごかいをとく』から、しばらく隠れてて？」
「大丈夫だと思ったところで呼ぶから、ね？」

だが、思わぬ手助けの言葉に再び笑顔を取り戻し、大きく握った手を上下に動かしつつ、そう言う。
939 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/02/02(月) 01:58:59: >>937
「こ、これは……！？」

（馬鹿な…何故野良の犬がこうも規則正しく並ぶ！？
まさか、これがあの『球体』の能力か？）

攻撃寸前に『男』が指差した方を確認しておきたい。
940 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/02/02(月) 21:09:36: >>937
……
？

そのまま現状を維持する
相手の目的もわからないのに動くのは愚策……だと思う
941 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/02/02(月) 22:22:08: >>938（みなの）
朋：
「ふぁ・・・・・・」　　ｶｸ　ｶｸ

握った手を大きく振り動かされ、勢いのまま少女の頭が上下に揺れる。

朋：
「う・・・・・うん」

立ち上がって奥へ退き、一馬の激突で崩れかけた積み木の山をすり抜け、屈んでその陰に身を隠す。

改めて一馬の様子を見る。
『耳抜き』をしたことで『怪人ダルマ落とし』と化し、腰から上と下が昔のアニメに出てくるロボットのように綺麗に分離しているが、
しっかりと深い呼吸をしており、生命に別状は無いようだ。
激突の際に負った傷か、額から細く血が流れているが、その血は既に乾きつつある。

>>939（月奈）
男が指差そうとした方向――犬達の後方の壁に明りを向ける。
舞台に正対する壁のほぼ中央に、出入口と思われる鉄製の引き戸、
その６～７ｍほど左手、体育館の隅にあたる位置に、木製の小さな扉が見える。
扉の表面には何か文字が書かれているが、距離がやや遠いため光が弱まり、はっきりとは見て取れない。

　　　　　　　　　　　　　　　　「・・・・！・・・・！・・・・」

出入口の引き戸の向こうから話し声がかすかに聞こえるが、
犬達はそちらに全く注意を向けようとせず、月奈を睨んでいる。

　　　　ｶﾂｯ
　　　　　　　　　　　ザ　　ッ

犬達の『列』が、月奈の方へ『１歩』前進した。
儀仗兵の行進のように、列全体が正確に同じ歩幅で間合いを詰めたのだ。

>>940（海王）
ｼﾞｭﾙｯ

「ギ・・・シュ・・・・・ｲギギ・・・・どっち見てやがるゥ・・・
　『ホンカン』が・・・・やられっぱなしで、逃げると・・・思ったかァァ・・・・？
　『殺人犯』は・・・極刑だァァアッ！」

背後から聞き覚えのある声。
――――あの『警官』？
高速で頭上を跳び越えつつ攻撃してきたのか？

「・・・・・シャアアアッ！！」

　　ﾋｭﾙｯ
　　　　　　　ﾋﾞｭﾝｯ

　　　　　　　　　　　　　ﾌﾞﾁﾞｭﾙﾙﾙｯ

扉に背を向けたままの状態の海王の背後から、鞭のように空気を切り裂く複数の音が迫る。
942 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/02/02(月) 23:10:02: >>941
「（少しだけ待っててね、ともちゃん…）」

「でも…すごいなぁ…どうなってるんだろこれって…」
「っと、一馬さんを起こさなきゃ。」

少し分離したところを見たあと、一馬の顔に近づき、軽い発砲を起こして目覚めさせようとする。（パス精ＥＤＢ）
943 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/02/03(火) 01:11:04: >>941
「決まりだな…これはスタンド能力だ。
いくら上手く調教されていても、こんなに揃うはずがない」

（くっ…これは……全部切り裂くしかないのか…？
いくら何でも持たないかもしれぬ…）

「おい、こっちの声が聞こえたら今すぐ来てくれ！！」

何処かにいるはずの『海王』に向けて呼びかけを試みる。
944 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/02/03(火) 21:04:39: >>941
「ああ、面倒だねぇ。と言うか、死んでもいないんだから殺人じゃないねぇ」

スタンドごと振り向き、ファイティングポーズを取る

>>943
そんなときは無線機のスイッチを入れるといいよ！
945 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/02/03(火) 23:50:34: >>914（一馬）
（※一馬PLは『レス再開』をお願いします）

　　　―――――――

　ﾋﾟｯﾎﾟﾎﾟ♪　　　　　　ﾋﾟｨ～♪　　　　　　ﾋﾟﾎﾟﾋﾟﾎﾟ♪
　　　　　　　　ﾋﾟ～ﾋﾟｯﾋﾟ♪　　　ﾋﾟｯﾋﾟﾎﾟｯﾎﾟ♪
　　　ﾋﾟ～ﾋﾟﾎﾟﾋﾟ～～♪　　　　　　　　ﾎﾟｯﾎﾟﾋﾟｯﾋﾟﾎﾟ♪　　　　・・・・・　　　　　

頭の中で、様々な曲のメロディをごちゃ混ぜにした、まるで息の合わない『合奏』が響いている。

　　《　うっるせーな・・・・・静かに――――　》

たまりかねて怒鳴ろうとした時、

　　　　　　　シュポムッ！！
　　　　　　　　　　　　　　　　ｼｭﾜｱｱｧｧｧ
　
シャンパンの栓が飛び出るような音とともに、炭酸水を鼻から吸い込んだ時のような衝撃を感じた。

>>942（みなの）
とりあえず目覚めさせるため、軽い『発泡』を一馬の鼻先に放つ。

　　　シュポムッ！

　　　　　　「・・・・・・・ん・・・・ぐ・・・・・・」

一馬がかすかに唸り、頭を左右に振った。

>>943（月奈）
　　――――――――

叫んだ声に応答は無い。
ポケットに手を入れ、無線機を取り出す。

　　　　　　ﾌﾟｼｭ
　　　　　　　　　　ビシィッ！
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾎﾞｺﾞｯ

１つの『穴』が無線機を貫通し、後方の段差にも穴が開く。

『犬』達は動いていない・・・
この能力を使った者は別に居る―――『球体』の能力とも明らかに別物だ。

>>944（海王）
振り向いた海王の眼に映ったのは・・・

　　　ｳﾁﾞｭﾙ　　　　　　　ﾋｭｯ　　　　
　　　　　　　　ﾋｭﾙｯ　　　　ﾋｭﾝｯ

『警官』の頭部と左腕、そして奇妙に短く毛むくじゃらの右腕と下半身を持った異形の怪物。
その顔、肩、腕・・・全身至る所から、毒々しい赤紫色の細い『触手』のようなものが伸び、宙をのたくっている。

　　ヒュバッ！

『触手』のうち２本が、ファイティングポーズを取る海王の顔面に向け伸びる。
―――――速い！
946 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/02/03(火) 23:58:14: >>945
「………………」

　　　　　　　　/´〉,､　　　　　|￣|rﾍ
　　l､￣￣了〈_ノ<_/（＾ｰヵ　L__」L/　　 ∧　　　　　 /~7 ／）
　　　二ｺ ,|　　　　　r三'_」　　　 r--､　（/ 　 /二~|/_/∠／
　　/＿＿」　　　　　　　　　　　_,,,ﾆｺ〈　〈〉　/￣」　　　　／^ヽ､　／〉
　　'´　　　　　　　　　　　　　（__,,,-ｰ''　　　　~~￣　　ャｰ-､フ /´く／／>
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ｰ-､__,| 　　　''

「……よし、お前。小便は済ませたか？神様にお祈りは？部屋の隅でガタガタ震えて命乞いをする準備はOK？」

目覚める。ついでに下半身を捜す。

「好き勝手やりやがって……
　悪い子はいねがー！！！！」
947 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/02/04(水) 00:29:25: >>945-946
「あわわわわわわぁっ！！一馬さん！わたしですよぉっ！！」

一馬の『ブルッちまいそうなオーラ』を受けて少しおびえる。

「とりあえずおちついてくださいよぉ～！！」

とりあえず、荒れている一馬をなだめにかかる。
948 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/02/04(水) 00:46:40: >>945
「しまった──！？」

（失念した…！
これでは連絡を取れぬ…！）

「拙いな…一箇所に留まるのは危険か…」

その場から横に動きつつ、物陰を中心に照らしてみたい。
949 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/02/05(木) 19:35:44: >>945
とりあえずスタンドで肉のカーテン（≒ガードを固める）をしながら前進する

中の人的にはスタンドに効くんだろうなぁ、と思うが
950 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/02/05(木) 22:14:32: >>946（一馬）
瘤でもできているのか、額が痛む。
背中に感じたのは、固い床ではなくマットレスのような敷物の感触。
下半身は、探すまでもなくすぐ傍に並べるように『置かれて』いた。
全身水に浸かっていたはずだが、服も、その下の『現金』も濡れている感覚は無い。

頭を打ったせいか、まだ視界にぼんやりと霞がかかっている。
その視界の端に映った『少女』と思しき姿に、怒りのたけを叩きつけようと起き上がる。

「あわわわわわわぁっ！！一馬さん！わたしですよぉっ！！」

『少女』が、慌てふためいた『みなの』の声で喋った。
―――『笛』は持っていないようだ。

>>947（みなの）
まだ焦点の定まらない眼をみなのの方に向け、地獄の鬼もかくやという啖呵を切りつつ起き上がる一馬。
――――が、上半身のみ、両手でヨタヨタと這っている姿では、いまいち説得力に乏しい。

　　　　　　　　　　「・・・・・ﾋｯ・・・」

背後から『とも』の『脅えのオーラ』が伝わってくるように感じる。

>>948（月奈）
次の『狙撃』はまだ来ない―――
貫通力が凄まじい反面、連射は利かないようだ。

　　　ｼﾞﾘｯ

舞台を背にして左へ移動しつつ、明りを床から壁の上方向へと滑らせる。
床の上には、『犬達の列』を除いて『物陰』となりそうな物は見えない。
キャットウォークの鉄柵は細く、隙間にも動きは無い。

出入口のほぼ真上に吊り下げられている『バスケットゴール』の白い板に光が反射する。
こちらを正確に『狙撃』できる位置だとすれば・・・あの板の陰である可能性が高い。

　　　　　ザ　　ッ　　

『犬達の列』が、また正確に足並を揃え『１歩』前進する。―――月奈との距離『５ｍ』。
『列』からこちら側には、外に通じる出口は無い。

>>949（海王）
　　パシッ！　
　　　　　　　　　ピシィッ

『アイ・オブ・ザ・タイガー』のかざす両腕が『触手』を弾く。
『触手』のパワーは大した事はない・・・が、そのスピードは『コード』にも匹敵するようだ。

「・・・・・・ギィッ？」

怪訝そうな声を発し、扉の隙間のそばまで後退する『怪物警官』。

　　ﾋﾞｭｼﾞｭﾙﾙﾙﾙﾙ！

さらに別の数本の『触手』が、今度は地を這うように海王の足元から襲い掛かる。
951 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/02/05(木) 22:35:01: >>950
「みなのか……フン。
　ってことは『終わった』ようだな。」

辺りを見回してみる。
952 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/02/05(木) 23:22:46: >>951-952
「えっとですねぇ…そのことなんですけど…」

そう前置きしつつ、先程会った『幽霊のともちゃん』のこと、
ともちゃんが攻撃したのは悪気があってしたことではないこと、
そしてこの学校に最近来た、『わるいやつら』の事を話し、一馬を説得する。
953 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/02/06(金) 01:29:16: >>950
「むぅ…ここは正面から行くしかないのか……。
犬を斬るのは気が引けるのだが…」

ペットボトルと『スティル・リメイン』をもってゆっくりと前に進みたい。
その際『バスケットゴール』の方にも気を配る。
954 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/02/06(金) 21:32:36: >>950
（面倒なのは嫌だねぇ）

コードを警官へと伸ばし、コードが繋がったら即座に巻き取る
巻き取れたらそのままカウンターでパンチを入れる

一方で、スタンドは足を地面に根ざし踏ん張りたい
どうせ速さの関係上コードが遅れるのは確定的に明らかなので倒れない事を重視する
955 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/02/06(金) 23:05:56: >>951（一馬）>>952（みなの）
みなのの話から、『>>923-941』の間のおおよその経緯を知る一馬。
下半身を上半身に繋げつつ周囲を見回すと、マットレスの回りの床は『水面』から元の板張りに戻っている。

>>953（月奈）
ｷｭｯ

ペットボトルの蓋を開け、何時でも『雪月花』の刀身に浴びせられるよう構える。
――――が、今度は『狙撃』による妨害は無い。
そう言えば、最初の『狙撃』・・・何故スタンドを持つ月奈ではなく、一般人である男を先に狙ったのか？
もしや、『狙撃者』も『スタンド使いではない』―――という事なのだろうか？

決意を固め、『犬達の列』に向かい前進を開始する。

　　　ﾎﾟﾄｯ　　　　　
　　　　　　　　　　　　　ﾎﾟﾄｯ
床に落下する、数個の『球体』。
月奈と犬達の中間―――『狙撃者』が居ると思われるのと反対の『ゴール』の下からだ。

　　　ｶﾂｯ
　　　　　ザ　ワ　ッ

『隊列』がわずかに乱れた。
月奈から見て右手の数匹の犬が、吸い寄せられるように『球体』に近づこうとするが、
ビクッと頭を震わせ、『球体』と月奈とを躊躇するかのように見比べている。

>>954（海王）
ｼｭﾙｯ！
　　　　　　ﾌﾞﾁﾞｭｯ

『コード』は容易に『怪物警官』の腹部に刺さった。
そのまま巻き取り、敵を引き寄せようとするが・・・

　　ｶﾞｸﾞｯ
　　　　　　「ギィイイ・・・」

踏み止まる『怪物警官』。
どうやら、『扉』の内側に何本もの『触手』を伸ばして体を固定しているらしい。
ならば、自分から接近するのみ・・・・・

ﾌﾟｼｭｯ　
　　　　ズビュッ！

右のふくらはぎから足の甲にかけて走る鋭い痛み。
倒れない為に踏ん張った海王の両足の間を一旦すり抜け、背後に回り込んだ数本の『触手』が、
その『針』のように鋭利な先端で、海王本体の脛を貫通、右足を地面の土に『縫いつけた』のだ。
数歩前方はコンクリートの叩きになっているが、『扉』から距離を置いていたことが災いした。

　　ﾋﾞｭﾙｯ　　　　　　　　　　　　　　ﾋｭﾊﾞｯ
　　　　　　　　　ｼﾞｭﾙﾙﾙﾙ

さらに多くの『触手』が左足にも絡み付き、動きを封じようとする――――！
956 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/02/06(金) 23:08:04: >>955
待って～。流石に巻き取れなかったからといって、こっちから移動はしませんぜ
957 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/02/06(金) 23:11:12: >>955
「おいお前……」

みなのを無視して幽霊の『ともちゃん』の頭をつかむ。

「驚かせて悪かったな。詫びに体育館の悪いヤツをぶっ飛ばす……
　それで勘弁してくれ。」

あたまをくしゃくしゃにしてやる。
958 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/02/06(金) 23:19:33: >>956（海王）
度々申し訳ない。>>955を一部訂正。

>>954（海王）
ｼｭﾙｯ！
　　　　　　ﾌﾞﾁﾞｭｯ

『コード』は容易に『怪物警官』の腹部に刺さった。
そのまま巻き取り、敵を引き寄せようとするが・・・

　　ｶﾞｸﾞｯ
　　　　　　「ギィイイ・・・」

踏み止まる『怪物警官』。
どうやら、『扉』の内側に何本もの『触手』を伸ばして体を固定しているらしい。

ﾌﾟｼｭｯ　
　　　　ズビュッ！

右のふくらはぎから足の甲にかけて走る鋭い痛み。
倒れない為に踏ん張った海王の両足の間を一旦すり抜け、背後に回り込んだ数本の『触手』が、
その『針』のように鋭利な先端で、海王本体の脛を貫通、右足を地面の土に『縫いつけた』のだ。
数歩前方はコンクリートの叩きになっているが、『扉』から距離を置いていたことが災いした。

　　ﾋﾞｭﾙｯ　　　　　　　　　　　　　　ﾋｭﾊﾞｯ
　　　　　　　　　ｼﾞｭﾙﾙﾙﾙ

さらに多くの『触手』が左足にも絡み付き、動きを封じようとする――――！
959 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/02/07(土) 13:03:18: >>955
「このタイミングでこの『球体』が落ちてくる、だと…？」

（『球体』を食べると何かしらの罠に落ちるようだが…。
私自身の先程の衝動からすると、あの『球体』は食欲を著しく刺激する作用があるようだが。
それにしても何故、『今』なのだ…？
人間の私ですら我慢するのに一苦労したというのに、犬がそれに簡単に抗えるはずもない。
事実、そのせいで一糸乱れぬ隊列が乱れてしまっているしな。
これなら突破出来そうだが……まさか…『罠』か？
隊列が乱れているのは『狙撃者』から逆方向だ。
あそこを強行突破しようとすれば、恐らく『狙撃者』のいい的になるのが落ち、か。
だが……何故いちいち『非スタンド使い』と思われる『狙撃者』を連れてくるのか…？
おそらく、『球体』のスタンドには直接攻撃力がないのか？）

「となれば…私のとるべき行動は……」

突破の契機と思われる、隊列の乱れた方はあえて行かない。
その反対方向───『狙撃者』側に狙いが定まらないようにジグザクに走る。
もし『犬』が妨害するのならば『水』をかけた『スティル・リメイン』で邪魔する犬だけを斬り、向こう側に突破したい。
960 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/02/07(土) 21:23:39: >>958
そういえばどこからコードを出したのかを指定していなかった。差し支えなければ、鳩尾の辺りからという事でよいだろうか
もちろん、不適当であると思うのであればそちらに決めていただいて構いません。ただし、背面から出ているということだけはありえません

「ううぅっ！？
　痛いねぇ。で～もぉ、これからは綱引きだぁ！根性比べと言い換えてもいい」

コードを左手で掴み引っ張る。これでパA二つ分くらいの力で引っ張られる！
脚はそのままでさらに踏ん張る事に専念する
何時警官の体がこちらに飛んできてもいいように、右手でパンチを打つ準備はしておく
961 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/02/07(土) 21:45:58: >>955 >>957
「にひひ…がんばるよ…『ＭＩＡ』さんだけじゃなくて、ともちゃんのためにも。」

二人の和気あいあいとした姿を見つつ、ともちゃんに語りかける。
962 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/02/08(日) 01:32:29: >>957（一馬）>>961（みなの）
朋：
「・・・・・・・ひっ」

　　　　　ｸﾞ　ｼﾞ　ｭ　ｯ

一瞬脅えた表情を見せる少女の頭を撫でようと手を伸ばす一馬。
――――その掌に、言葉で表現しにくい奇妙な感触。

少女の髪の毛・・・いや、一馬に掴まれた『頭部』全体の半分ほどが、
柔かい粘土細工のように『剥がれ』、一馬の手にへばり付いてしまった。

朋：
「・・・・・ご・・・ごめんなさい・・・・
　あたしのほうから『さわる』のは、だいじょうぶなんだけど・・・
　いきてるひとに、『さわられる』と・・・こうなっちゃうの・・・・・・」

申し訳無さそうにつぶやく少女―――苦痛は感じていないようだ。

朋：
「・・・・・・・・・・・・でも・・・・・・・・・・
　ありが、とう・・・・・・
　みなのおねえちゃん・・・・・かずまおにいちゃん」

>>959（月奈）
ドポドポッ

　ダッ！

刃に水を浴びせ、あえて『球体』から遠い位置の『犬』達をめがけ、床を蹴り走り出す。

　　ガゥッ!!　　　　グフゥッ

やはり『球体』に注意が向いていたのか、月奈の動きに対する犬達の反応は思いのほか鈍い。
それでも、４～５頭が月奈の前に立ちはだかる。

ヒュッ　　　　　　―――ｽﾞﾋﾟｭｯ
　　　　　ギャウゥン!!

一番近くの１頭が、『スティル・リメイン』の一閃に急所である鼻先を切り裂かれ、甲高い悲鳴を上げて飛び退く。
他の犬も警戒して後退しつつも、頭を低く下げ攻撃の態勢を取る。

　ボッ！

月奈の右足から30cmほどの床に穴が穿たれる。
　　　
　　ｶﾂｶﾂ　　　ｶﾂｶﾂ

『球体』の方向に居た他の犬が動き始めた。
『隊列』が直線から曲線となり、月奈を包囲する『円』を描こうとしている。

>>960（海王）
『コード』の射出位置＝『鳩尾』で了解。

　　ガシッ！
　　　　　　　　　　　ｷﾞｯ・・・　　　ｷﾞﾘﾘｯ

ダメージは受けたものの、代わりに『倒れる』心配は無くなった。
スタンドの腹部から伸ばした『コード』を両腕で掴み、渾身の力で引っ張る。

　　　　ギリリッ・・・　　　
　　　　　　　　ﾍﾞﾘﾍﾞﾘﾍﾞﾘ　　　ゴバァッ！！

『コード』の先に繋がれた『怪物警官』の腹部から下半身にかけてが、異様な音とともにちぎれ、海王の側に引き寄せられる。
が、左腕を含む上半身―――先程月奈に斬られた位置から上―――は、まだ扉の隙間にしがみ付いたままだ。

「ゴギェェエエエッ！！　・・・・・グガッ・・・
　こンのヤロォオ、また本官の『体』をォォォ！！　苦労して手に入れたってのに・・・・
　だがよォ・・・おかげで『血管針』の『出口』が増えたぜェェエ！！！」

　　　ズッ
　　　　　　ズブビュルルル　
　　　　　ｼﾞｭﾌﾞﾙﾙﾙ　　　　ヂュルルルルルルル！！

まるで『製麺機』から流れ落ちるグロテスクな『スパゲッティ』の如く、
『怪物警官』の上半身の『切断面』から、大量の『触手』が溢れ出てくる。

　　ﾋｭｯ　　　ヒュバッ
　　　ヂュバァァァッ！　　　ビシャァッ
　　　　　　ザアァァアア　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｽﾞﾋﾟｭｯ！

蠢きつつ蜘蛛の巣のように広がり、海王の視界を遮る『触手』・・・次の『コード』の狙いを定めることが難しくなる。
左足に巻きついた『触手』の何本かは離れたが、右足を『釘付け』にしている『触手』は上半身から出ているらしく元のままだ。
依然としてこちらの動きは阻まれている・・・これだけの『触手』が一斉に襲って来たら・・・・・・
963 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/02/08(日) 02:27:16: >>962
「む……隊列が変わりだしたな…。
ふむ…っと！？」

（あまり発射間隔は短くはないようだ。
今のうちに突破出来るだろうか…？）

「どけいっ！」

向こうの包囲が完了する前にそのまま前進して邪魔する犬だけを切り裂き、そのまま突破を試みる。
964 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/02/08(日) 20:34:08: >>962
「うるさい。少し黙っててもらおう」

という訳で鳩尾から二本目のコードを相手の顔めがけて射出する
くっついたらそのまま引っ張ってやる
今繋がっているコードは解除……せずに、右手でもって前方で振り回す
これである程度触手の侵入を防げるはずだ

とりあえずこの前提として、警官の体についていたコードが警官ともはや繋がっていないということですが、その認識は問題ないですよね？
間違っていたら書き直しますので、一報ください
965 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/02/08(日) 20:58:28: >>962
手をズボンにぬぐう。

「なんだ、その…………悪い。」

「でもまあとりあえず……次の目的地は決まったな。
　βにも連絡だ。」
966 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/02/09(月) 00:07:15: >>962 >>965
「…うん、いっしょにがんばろ。ここからはやく『わるいひとたち』を追い出そうね。」

そういいつつ、先程放り出した鞄を探し、トランシーバーを出したい。
967 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/02/09(月) 00:51:32: >>963（月奈）
包囲される前に先手を取るべく、『スティル・リメイン』を連続で振るいつつ前進する。

　　　　　ビシュッ
　　　　　　　　　　　　　ギャウ！
　　　　　　　　　ズビュッ！　
　　　　　　　　　　　　　　　　ギャィン！　　　　キャフッ！

『犬』達はスタンドの動きに対応できず、軽い傷を負っただけで刃の間合いの外へ退く。
無傷の犬も、仲間が傷つくのを見て警戒し、すぐには襲いかかって来ない。
反対側の『ゴール』の下まであと数ｍ。

　　ﾋｭｯ　　　
　　　　　　―――ﾍﾟﾁｯ

制服の背中に、何かが付着する感触。

　　　ブァサササッ　
　バサッ　　　　　バタタタタ
　　ｸｪｪｯ　　　　　　　　　バササッ！　

突然、激しい『羽音』と共に、
頭上から降下してきた何者かが月奈の視界を遮る。　　　

>>964（海王）
＞警官の体についていたコードが警官ともはや繋がっていない
その認識でOK。

ﾌﾞﾝｯ　　ﾋｭﾝｯ　　　ﾋｭﾝｯ
　　　　　　　ﾋﾞﾁｬｯ　　　ﾋﾞｼｬｯ

周囲の『触手』を牽制する為、1本目の『コード』に繋がったままの『怪物警官』の下半身をハンマーの様に振り回す。
『触手』はそれを避けるように一旦海王から距離を取る―――が、
振り回される怪物の体から、異様な色の体液があちこちに飛び散り、さらに視界を悪くする。

　　パシュッ！　　
　　　　　　　　　　　　　　シュルルルル

スタンド腹部から新たな『コード』を伸ばした瞬間、

　　　　　ズビュ！

『触手』の1本が、海王の右前腕に突き刺さった。

　ﾄﾞｸﾞｯ　　　　ﾄﾞｸﾞｯ

腕と足に刺さった『触手』が、脈打つように膨らみ萎む・・・・
・・・・・『血』を『吸われている』――――？

　　　　　ﾋﾟｼｭｯ

『コード』の先端に手応えがあった。
顔面ではないものの、敵の体の何処かを捉えたようだ。

　
>>965（一馬）
朋：
「・・・あたしも・・・ごめんなさい」

改めて頭を下げつつ、一馬のズボンにこびり付いた『頭の破片』を拭きとって手早く自分の頭部を『修復』する少女。

ポケットの中の無線機は濡れておらず、使えるようだ。

>>966（みなの）
朋：
「・・・・・はい」

倒れていた間に拾ったのか、みなののバッグを差し出す少女。
バッグは濡れていない――中身も、ポケットの無線機も無事だ。
968 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/02/09(月) 01:44:16: >>967
「ふむ…これなら楽に突破──ぬっ！？」

そこで背中の異変と羽音に気付く。

「うわっ、こ、これは…！？
離れろ…ッ！」

『スティル・リメイン』をそのまま振るって『羽音』の正体をなぎ払いたい。
969 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/02/09(月) 22:36:22: >>967
無線機に話しかける。

「β、今反応できるか？」
970 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/02/09(月) 23:19:11: >>967
「あ…ありがとね！ともちゃん。」
「でも無線は一馬さんがやってくれてるし、私、ともちゃんのこともっと知りたい、かな。」

そういいつつ、手ごろな所に座りこむ。

「いつからここに居るのかとか、どんな物が好きだとか…」
「わたし、ともちゃんのこといっぱいいっぱい知りたいんだ。そしたらいろんなことが分かってもっと一緒にいて楽しくなると思うんだ。」

座っている隣をぽんぽんと手でたたき、座るのを促す。
971 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/02/10(火) 08:09:40: >>967
「ぬううううぅ」

余っている左手で自分に刺さった触手を抜き、それと同時に相手に刺さったであろうコードを巻き取る
972 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/02/10(火) 23:12:02: >>968（月奈）
ドシュ！
　　　　　ケエエエッ!!

　　　　　　　　　　　　　　　ブワッ

苦悶の鳴声と共に、生温かい鮮血が月奈の顔や胸に降り注ぎ、
光沢のある青緑色の『羽毛』が周囲に飛び散る。

　　　　ドサッ

眼前の床に落下したのは、胴を一文字に切り裂かれた一羽の鳥。
大きさは鶏ほどだが、真っ赤な顔と、長い縞模様の尾羽を持っている。

　　バササッ　　　　　　　　　　　　　バサッ
　　　　　　ケェンン！　　　ケェエッ！

さらに同じ姿の何羽もの『鳥』が、月奈を囲む形で床に降り立つ。

　　　　　　　　　ﾍﾟﾁｯ

また背中、今度は右襟元に近い位置に何かがへばり付く感触。

　ケェン!!
　　　　ブヮササッ

その右肩に、頭上から飛来した『鳥』の1羽が飛び乗る。
鋭い爪を制服の上から皮膚に喰い込ませ、嘴を月奈の首に向け振り下ろす・・・！

>>969（一馬）
ｻﾞｰｯ
　　　・・・・・・・・・

無線からはかすかな雑音が聞こえるのみで、応答は無い。

>>970（みなの）
「・・・・・・・」ｺｸﾘ

頷き、みなのの隣に腰を下ろす少女。

朋：
「いつからか・・・・よく、おぼえてない・・・
　とけいも、とまっちゃったし、『かれんだー』も、ふるくなっちゃったから・・・」

壁に掛かった時計のガラスはひび割れ、
その傍の、茶色に変色したカレンダーには『1984年6月』と書かれている。

朋：
「あたし・・・『ふえ』ふくのが、だいすき・・・・
　ぱぱも、ままも、すごくじょうずって、ほめてくれた・・・
　おんがくのせんせいに、ふいてあげたら、びっくりしてた・・・『てんさいてき』だって・・・
　だから、あたし、おんがくのじかんが、いちばん、すきだった・・・・・」

『リコーダー』を愛おしそうに握りしめる。
その表情に、初めて子供らしい屈託の無い笑みが浮かぶ。

>>971（海王）
ズビュッ！
　　　　　ﾋﾞﾁｯ　　　ﾋﾞﾁｯ

奇怪な蛇のようにのたうつ『触手』を腕から引き抜く。

　ｻﾞｰｯ
　　　《　・・・β、今反応できるか？　》

無線から一馬の声。

　ギリッ・・・
　　　　　　　　　　　　「グ・・・・ゲゥウウッ・・・・・」
ﾌﾞﾁｯ　　　　ﾌﾞﾁﾌﾞﾁｯ　

呻き声と、敵の体を支えている触手が数本ちぎれる音―――
が、

　　　　シュビュルルッ！

腕から触手を引き抜く動作と無線の声に意識が向き、『怪物の下半身』を振り回すスタンドの動きがわずかに鈍った瞬間、
別の１本の触手が海王の首に巻きつき、締め付けにかかる。
その先端が真っ直ぐ海王の眼に向けられる――――！
973 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/02/10(火) 23:46:00: >>972
「へえ…私もおんがくは大好きだよ！」
「あ、そうだ…ふえで思ったんだけど…」
「何でああいう事が出来るようになったの？もともと？私とこーちゃんは生まれたときから一緒なんだけど…」

話を進めつつ、あの『曲が実体化する能力』について聞いてみる。
974 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/02/11(水) 00:19:58: >>972
「駄目だな……奴ら、通信に出やがらねぇ。
　見つかったな。これはもう、合流した方がいい……」

地面に耳を当て、方向を探る。戦闘音なんかはあるか……？
975 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/02/11(水) 00:50:16: >>972
「くっ……この鳥は一体…？
邪魔だ……ぬっ？！」

上空からの鳥の気配に気づく。

「まずい…これでは首が……どけっ！」

刀で叩き落とそうとしつつ、身を大きく振るって攻撃から逃れたい。
976 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/02/11(水) 21:10:04: >>972
「クソッ」

今フリーのはずの左手で触手を払いのけつつ、首を曲げて回避したい
まあこれで致命傷にはならないだろう。……たぶん

そして、コードが巻き取れる感触があったら、すぐにスタンドで蹴りを行い、ダメージを与えたい
977 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/02/11(水) 23:02:47: >>973（みなの）
朋：
「おねえちゃんも？　・・・よかったぁ・・・」

みなのの目を真っ直ぐ見つめる少女。

朋：
「・・・・うんっと・・・・・
　だいぶ、まえだから・・・・はっきり、おぼえてないんだけど・・・・
　よる、ひとりで、ぐらんどで、あそんでたら・・・
　そらから、『ひかるいし』みたいなのが、おちてきて・・・ここにあたって、けがしたの。
　そしたら・・・この『ふえ』が、あたしのてから、にょきにょきって、でてきたの」

自分の右腕に残る傷跡を指差す。

朋：
「つぎのひ、そのばしょに、いってみたんだけど、
　その『いし』・・・もう、なかった・・・とっても、ふしぎだった・・・・・」

>>974（一馬）
床板に耳をつけ、音から室外の状況を探ろうと試みる。

　　　　　ｶﾞ　ｺ　ﾝ　ｯ　
・・・

距離があるのか不明瞭だが、何かが激突したような振動がかすかに伝わってくる。

　　　　　　　　　ﾋﾞｯ

振動を感じた方向に目をやると、
そちら側――南の壁にある窓ガラスが震える音が聞こえた。
カーテンは揺れておらず、風が吹きつけたのではなさそうだ。

>>975（月奈）
ビュオッ！
　　　　　　　　クエェッ!!
　　　　　　　　　　　　　　バササッ

早い段階で気配を察したのが功を奏し、
片方の翼を斬られた『鳥』は、制服に鉤裂きを作っただけで月奈の肩口から飛び離れた。
『犬』と同様にスタンドは見えていないようだ。

　　　・・・・・・・・

『甘い香り』。
『何か』が付着した、月奈自身の襟元から漂っている。

　　　　　　　ガゴンッ

『鳥』達の向こう、出入口の扉の方から、何かが激突するような物音がした。
しかし、そちらに注意を向ける間も無く、

ﾋｭｯ
　　　　――ﾍﾟﾁｯ

左足、ソックスのふくらはぎ部分にまた『何か』が貼り付く。

　　　　　　　ﾊｯﾊｯﾊｯ　　　　ﾊｯﾊｯﾊｯﾊｯ
　　　ﾊｯﾊｯﾊｯﾊｯﾊｯ　　　ﾊｯﾊｯﾊｯ

何頭もの『犬』達の息遣いが、背後から接近してくるのが聞こえる。

>>976（海王）
　　パシッ！　　　　　　　　ﾋｭｯ

際どいところで針状の先端が逸れ、こめかみをかすめ過ぎる。

　　　　　ﾌﾞﾂﾞｯ　　　　
　　　　　　　　ﾌﾞﾁﾞﾌﾞﾁﾞｯ　　ブヂッ

　　　　　　シュルルルルッ

『コード』が巻き取られる感覚。
視界が悪い状態ながらも、その感覚を頼りにスタンドに『蹴り』の指令を下す！

　　　　　ド　ム　グ　ッ

　　　　　　　　　　　　　　　「――――――グギェエェｪｪｪｪ・・・・」

近距離で上がった『怪物警官』の悲鳴が再び高速で遠ざかる。
同時に、海王を取り囲んでいた触手の大半が、同じ方向に縮むように離れていく。
完璧な『足応え』ではないものの、スタンドの蹴りが敵を吹き飛ばしたようだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｶﾞ　ｺﾞ　ﾝ　ｯ

扉の奥から、金属的な激突音が聞こえた。
首の触手はほどけたが、右足はまだ地面に縫い付けられている。
978 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/02/12(木) 01:22:56: >>977
「くっ…この程度の被害で済んだが…なんだこの甘い香りは？
まさか…この香りに惹かれて…まずい、足にも…！？」

犬の息づかいから逃れるようにその場から離れつつ、襟や足に付着したものを手で払い落としたい。
979 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/02/12(木) 20:42:55: >>977
「ふうん、この笛が…ちょっと触ってみてもいい？」

そういいつつ、ともちゃんの持っている笛をじーっと見つめる。

（「つきな」お姉ちゃんのスタンド…みたいなものなのかなぁ…）
980 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/02/12(木) 20:51:45: >>977
「……何の音だ」
981 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/02/12(木) 20:55:51: >>980
送信ミス

>>977
「……なんの音だ？」

窓から顔を出し、異変が無いか周囲を見てみる。
982 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/02/12(木) 21:04:50: >>977
「まだまだ続く～う！」

視界が晴れるのを待って、またコードを巻き取り、ヨーヨーのごとく蹴り続けよう
ただし、相手の頭部がどこにあるかだけは観察しておく
頭部が今コードがつながっている先とまだつながっているかが肝要だ

もう相手の体に繋がっていない（右手で振り回していた）コードは解除してしまって問題ないだろう
983 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/02/12(木) 23:03:54: >>978（月奈）
　ガゥッ！
　　　　　　　　ｶﾞｷｨ!!

間一髪、左足に向かってきた『犬』の顎が宙を咬む。
前進しつつ、ふくらはぎに付いた『何か』を左手で払い落とす。

この『色』とこの『香り』―――先程の『球体』だ。
何者かが『球体』を月奈に向け『投げて』いる・・・？
背中にも腕を回すが、１個が手の届きにくい箇所に貼りついており、払い落としきれない。

ｸｪｴｯ

前方の鳥達の数羽は、月奈の足から落ちた『球体』に引き寄せられる。

　　　ガルルルゥ!!

犬達の息遣いは、『飢え』を示す物騒な唸り声へと変わり、さらに接近してくる。
　　　　　

>>979（みなの）
朋：
「・・・いいよ」

自分の体と同様にいくつもの傷が刻まれた『リコーダー』をみなのの方に差し出す。

　　ｽｯ

受け取ろうとしたみなのの手を『リコーダー』がすり抜けた。
『スーパーコーラ』を介して触れてみると、感触は普通の木製の笛とほぼ変わらない。

>>981（一馬）
ｼｬｯ
　　　ｶﾞﾗﾗｯ

カーテンと窓ガラスを開け、外に眼を向ける。
『ダルマ落とし化』から『特攻』のドサクサの間に懐中電灯を手放してしまっていたため、外はほぼ一面の闇だが、
数十ｍ前方に、カマボコ型の大きな屋根がぼんやりと浮かび上がって見える。

　　　　　　　　　　　　　　ﾄﾞｺﾞｯ
・・・ｪｪｪｯ
　　　　　　　ﾄﾞｺﾞｯ
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｶﾞｩｯ　　　　　　　　　　　　ｶﾞﾙﾙﾙｩ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｶﾞﾗﾗｶﾞｺﾞｫｫｫﾝ

屋根の方角から、幾つかの物音が混ざり合って聞こえてくる。
獣の声や『悲鳴』らしきものも混じっているようだ。

>>982（海王）
シュルルルル――――ドゴッ!!
　　　　　　　　　　　　　　　「グゲェッ！！！」
　　　　シュルルルル――――ドゴッ!!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　「グヘェェェェッ・・・」

『コード』が、引き寄せられた『怪物警官』の左腕の肘の辺りに繋がっているのを見て取りつつ、
縁日の『ヨーヨー風船』の如くに連続で蹴りをぶち込んでいく。

　　　　　　　ドゴォッ！！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ガララガゴォォォン

３発目の蹴りを顔面に受け、『怪物警官』の体が体育館の扉の隙間の奥へ吹き飛ぶと、
海王の右足に刺さっていた『触手』が抜け、
一瞬後、ちぎれた『左腕』だけが海王の元へ戻ってきた。

扉の中から濛々と埃が漂ってくる・・・
再び敵の姿を見失ったが、かなりのダメージを与えたことは間違い無い。
984 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/02/13(金) 00:20:04: >>983
「あれが『体育館』か……？
　みなの、あれを見るんだ。どうやらβの方が先行してるのかな……？」

かまぼこ屋根の建物の方を指差す。

「そして……お前はどうするんだ？来るのか？」
985 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/02/13(金) 01:34:06: >>983
「くっ……服の方は届かない…か。
気が引けるが仕方ない、か」

ブレザーの上着を脱いで丸め、声のした『引き戸』とは逆方向に投げつけ、そのまま『引き戸』方向に走りたい。
986 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/02/13(金) 21:16:37: >>983
「俺は体育館には入りたくないね～ぇ」

入りたくないのでここで待機
あのまま月菜の所に行ったとしても、どうということは無いだろう。多分

つけっぱなしの無線機に話しかけよう
というか、冒頭の台詞もつけっぱなしなら聞こえるといいなぁ、と思いました、まる
987 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/02/13(金) 23:49:35: >>983
「わわ！…びっくりしたぁ…」

てっきり、『スティル・リメイン』とおなじようなものなのかと思っていたので、少しびっくりしつつ、確かめる。

>>984

「ふぇ？なんですか？」

一馬に呼ばれキョトンとしつつ、体育館らしきモノのほうへ目を向ける
988 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/02/14(土) 20:19:58: >>984（一馬）>>987（みなの）
みなのが一馬の傍まで近づき、窓からカマボコ屋根に眼を向けるのとほぼ同時に、

　　　ｻﾞｯ
《　俺は体育館には入りたくないね～ぇ　》

二人の無線機から海王の声が聞こえる。
声のトーンに疲労がうかがわれるものの無事のようだ―――そして、少なくとも海王は『体育館』のすぐ近くに居るらしい。

朋：
「・・・・・・・・・・・・・・・・うん。
　みなのおねえちゃんと、いっしょなら・・・・・・あたし・・・・・・・・いく」

『幽霊』の少女も立ち上がり、みなのの隣に寄り添うように窓外を見つめる。

>>985（月奈）
ﾊﾞｯ　
　ガフゥ！！
　　　　ガゥルルルッ
　　　ガフッ　　ﾋﾞﾘﾘﾘｨ！　　　ヴァウゥゥ!!

投げ捨てた上着が床に落ちるよりも早く、『犬』の群れが上着に喰らい付き、引きちぎり奪い合い始める。

　　　ダダッ！
　　　　　　　　　―――ﾍﾟﾁｯ

走り出した瞬間、背後から飛んできた『球体』が足元の床に貼り付く。
残りの『鳥』がそちらに気を取られた隙に、『引き戸』側の『ゴール』の下を走り抜ける。

ｶﾞｼｬｯ

ゴールボードを支える鉄骨の陰で、何かが動く気配。
が・・・　
　
ガララガゴォォォン！

物音は、『引き戸』の向こうから聞こえた大きな激突音にかき消される。
右手に『スティル・リメイン』、左手にペットボトルを持った状態のため、
懐中電灯はスカートのベルトに挟んであり、照らして確認することが難しい。

>>986（海王）
無線を取り、味方との連絡を試みる。
扉の内側から物音は聞こえず、背後の渡り廊下周辺にも今のところ敵の気配は無い。

　　ｸﾞ　ﾗ　ｯ

『立ち眩み』に似た感覚が襲う・・・平素鍛えているとはいえ、『触手』に吸い取られた『血』の量は予想よりも多いようだ。
今のうちに休息を取っておいた方が良いだろう。
989 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/02/14(土) 21:55:09: >>988
（ふぅん……）

『頭の声』が聞こえなかったのが少々意外だった
まあさっきのは聞かせる意図がなかったからかもしれないが……

一度腰を下ろして、月菜の方に連絡をとろう
自分が中に入れない旨は伝えておかないと相手も困るだろう。多分
990 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/02/14(土) 22:37:51: >>988
「ともちゃん…いっしょにがんばろうね。」

そういいつつ、『スーパーコーラ』でともちゃんの手を握りしめる。

「一馬さん…ともちゃんもいっしょに来てくれることになったし、あらためて戦い方を見直してもいいかも知れません。」

「ともちゃんの能力…ええと、そういえば…その笛に『名前なんか』はあるのかな？よかったらしりたいかな。」
「後もうひとつ、どんな『曲』が再現できるのか、私たちの受けた曲以外に何か吹けるものがあれば、それも知りたいかも…」

とりあえず、一馬とともちゃんをひきよせ、『作戦会議』をやってみたい。
991 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/02/14(土) 22:45:32: >>988
「海王、タッチだ。
　合流しよう、今そっちに向かう。」

二人の作戦会議に付き合う。
992 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/02/14(土) 22:56:38: >>988
「ふぅ…危なかった…ぬっ！？」

（何かの気配が２つ…上の方は…拙いか！）

「間にあえッ！」

その場から一度離れて壁に沿って動き、上からの攻撃をやり過ごしたい。
993 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/02/15(日) 22:00:05: >>989（海王）
無線に話しかけるも、月奈からの応答は無い。
相手側の周囲の物音らしきものも聞こえない。
出る暇が無いのではないようだ―――故障したのだろうか・・・

《　海王、タッチだ。
　　合流しよう、今そっちに向かう。　》

少し間をおいて、月奈ではなく一馬の声が無線から流れる。

>>990（みなの）>>991（一馬）
『スーパーコーラ』の手をしっかり握り返す少女。
無線に話しかけつつ一馬が作戦会議に加わる。

朋：
「んっと・・・・・・
　ちょっと、ながくて、いいづらい、なまえだから・・・・『ふえ』で、いいよ。

　あたし・・・『どうよう』だったら、なんでも、ふけるよ。
　しょうがっこうの、おんがくのじかんに、ならう『きょく』も、ぜんぶ、ふけるし・・・・
　あと・・・・『みんなのうた』っていう、てれびで、ながれてる『きょく』も、ふけるよ。
　いまは、でんきが、つかないから、みれないけど・・・
　『しちょうかくしつ』の、てれびで、まえに、よく、みてたの・・・・・」

　
>>992（月奈）

　　ダッ！
　　　ﾌﾟｼｭ　　　　　ボッ！

引き戸の左手の壁に向かって跳んだ一瞬後、月奈の靴底があった位置に穴が穿たれる。

　　　　　　　　ｶﾞｳｩ　　　ｸｪｪｴ
　　　　　　ｳﾞｧﾌｯ！　　　ｸﾞﾌﾙﾙﾙ
　　　　　　　　　ｹｪｯ！

『球体』は壁際までは飛んでこない。
『犬』と『鳥』も、まだ月奈の上着と床の球体を巡り互いに争っているようだ。

引き戸の向こうからの物音は途絶えている。
壁に沿って６～７ｍほど、体育館１階の隅にあたる所に、男が指差した『木製の扉』が見える。
が―――
その近くに、キャットウォークへ登るもう一つの鉄梯子がある。

　　　　━━━━梯━━┓
　　　　　　　　　　　扉
　　　　　　　　　　　┃
　　　　　　　　　　　┃
　　　　　　　　　　　┃
　　　　　　　　　　　┃
　　　　　　　　　月　┃
　　　　　　　　　　　引
　　　　　　　　　　　引
　　　　　　∥　　　　引
　　　　　Ｇ∥鉄　　　引
　　　　　　∥　　　　┃
　　　　　　　　　　　┃

月＝月奈
Ｇ＝ゴールリング　　
鉄＝鉄骨（天井から吊られている）
994 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/02/15(日) 22:05:47: >>992（月奈）へのレスを訂正。

　　　　━━━━梯━━┓
　　　　　　　　　　　　　扉
　　　　　　　　　　　　　┃
　　　　　　　　　　　　　┃
　　　　　　　　　　　　　┃
　　　　　　　　　　　　　┃
　　　　　　　　　　　月　┃
　　　　　　　　　　　　　引
　　　　　　　　　　　　　引
　　　　　　　∥　　　　引
　　　　　　Ｇ∥鉄　　　引
　　　　　　　∥　　　　　┃
　　　　　　　　　　　　　┃
995 ：みなの『スーパーコーラ』：2009/02/15(日) 22:12:25: >>993
「ん、わかったよ。」
「じゃあ一馬さん、一馬さんが前線で敵と主に戦って、私とともちゃんでそのサポート、って感じでいいですかね？」
「いっぱい来たら、今度は一馬さんは少しさがって、さっきの『タイ焼きの』歌とか、敵を足止めできそうなので有利にしてから動く、って事もできると思います。」

そうはなしつつ、一馬とともちゃんを見やる。
996 ：明神　一馬『カミカゼ』：2009/02/15(日) 23:15:34: >>995
「かまわねぇさ。
　まずは『海王』を回収するぞ。」

「タイヤキよりも『まっくら森』が良いだろうな。
　俺たちにも見えないかも知れないけど」
997 ：柳川　月奈『スティル・リメイン』：2009/02/16(月) 02:27:57: >>993
「おっと…来たか！」

（確かこの攻撃は、早々連発しては来ない…今のうちか…！）

「おい、何があった！？」

『引き戸』に向かって叫びたい。
998 ：海王『アイ・オブ・ザ・タイガー』：2009/02/16(月) 21:40:00: >>993
「俺はどうでもいいから、早く体育館の中に行って欲しいねぇ
　中がどうなって居るのか俺には想像も出来ないが、碌な状況じゃあなそうだぁ」

無線に話しかける

>>999で新スレとはこのGM、なかなかの策士
999 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/02/16(月) 23:03:27: >>995（みなの）>>996（一馬）
朋：
「・・・・・うん。
　『たいいくかん』・・・・いりぐちから、はいったら、たぶん、みつかるとおもう・・・
　あたし・・・『ひみつのいりぐち』、しってる」

みなのと一馬の先に立って、窓枠を乗り越え、校舎の壁に沿って歩き始める少女。

>>997（月奈）
閉じていた鉄製の『引き戸』は、先程向こう側から何かが激突した衝撃の為か、わずかに歪み隙間が出来ている。
海王が近くに居る期待を込め、隙間の外に向かって叫ぶ。

　　――――――

返答が聞こえるより先に、

　　　　　　　　　　　　ｼｭﾙﾙｯ

隙間から伸びてきた細い紐状の物体が、月奈の足首に絡みつこうとする。

>>998（海王）

「おい、何があった！？」

扉の向こうから、月奈の声が、無線を介さず直に海王の耳に届いた。
奥に別の扉があるせいなのかややくぐもっているが、さほどの距離ではないようだ。

が、まだ体は本調子を取り戻していない――今少し休息が必要だ。
1000 ：『滅多に逢えぬキスチョコ探偵』：2009/02/16(月) 23:04:17: >>995-998（全員）
次回のレスは下記スレッドまでお願いします。

【ミ】『怪獣使いと○○・其の弐』
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/2053/1234792832/

クチコミをみる	■ したらばのおすすめアイテム ■ リボルテックヤマグチ No.29 クロどこに飾るかはキミ次第。
	この欄のアイテムは掲示板管理メニューから自由に変更可能です。

掲示板に戻る全部前100 次100 最新50