病院でトラブルを起こさなくなってきた。
非常にすんなり行って、帰ってくる。
K先生も安心して、遅刻してまでお昼ご飯を食べてしまうほど。
K先生は遅れてきて「ごめん。ちょっとトイレだけ行かせて」と言って、窓口にお茶を置いていったので、私はここぞとばかりに、お茶をシェイクしてあげた。
きっと泡のいっぱいなお茶になったことでしょう。
S先生もケアKのノートに「ゆこたんは、自分の行動を制御できない面がまだいろいろあります。でも相手の言動には納得がいかないと気持ちがおさめられなくなりがちで、それもこれも今、自主トレをしているのですが、現場ではビックリするようなことが起こりますね」とコメントしていた。
自主トレかぁ。
そんな気持ちはなかったけど。
K先生にもS先生にも「ゆこたんは、刺激を求めすぎです!!」と言われた。
アスペの会で平穏に終わったことを、「刺激が足りなかった」と言ったから。
S先生はいつも私を丸ごと包んでくれるような優しさがある。
K先生は絶対に怒らない。
私が「どうして遅れてきたの?何してたの?」としつこく聞いても、ちゃんと「ご飯を食べてたんですよ。久しぶりに」と言ってくれる。
だから「じゃあ、許してあげる」とか言っちゃったりして。
看護師のIさんが言うには「ゆこたんには、馴染みやすい看護師さんと、苦手な看護師さんがいるよね。それをこっちもちゃんとわきまえてるから、馴染みやすい人が対応するようにしてるんだけど」と言っていた。
あと「外来患者の付き添いなんてしたの初めてだよ(先週の秋空まつり)。でも外来だからこそ、ここまでベッタリかまってあげられるって言うのもあるよね。入院してたら、受け持ち患者さんで手一杯で、ここまで見てくれないでしょ。とりあえず、年は越そうね。3月くらいまでイベントが盛り沢山だから、なんとか頑張って、4月に疲れたら休息入院すればいいじゃん」と言われた。
ケースワーカーさんにAIU保険のことを相談した。
他人を傷つけたり、自分が事故に遭ったりする場合の保険料だったら、多分年間1000円くらいと安いと思う。
でもかけ方によって、負担率が変わってくるから、保険会社の人と、お母さんとでよく話し合ってもらって」と言われた。
千円って安いなぁ。
掛け捨てだと言ってたけど、それにしても千円で保証してくれるのなら、入ったほうがいい。
K先生も入ったほうがいいと言っていた。
診断書なら書きますから、とまで。
でも問題は、自閉症が原因で入院した場合は、入院費用を負担してくれると書いてあるのだけど、私の場合精神科にかかってしまっているから、自閉症で入院しても、負担してもらえるか分からないと言われた。
入院費を免除してくれると、かなり助かるんですけど。
でも自閉症で入院って、精神科しかありえないじゃん。
ケガは別扱いだから。
資料を持ってきてくれたら、また相談に乗りますよ、とケースワーカーさんは言ってくれた。
私は今のところ、調子がいいつもりだから、入院は眼中にないんだけど、いつかは疲れ果てて、休息入院って時が来るのかな。
そういえば、K先生に「ヤフオクをしたら、罰金にしようかな。いずれにしても、S先生と話し合ってみます」と言われた。
そのそばから、帰ってきてすぐに、ヤフオクに入札している私。
パパとママは「ちゃんと計画立ててやるんだぞ」と言っている。
計画は・・・立ててるかなぁ・・・。
朝、駅までパパと私は、ママの運転で車で送ってもらった。
駅に着いて、パパがドアを開けた瞬間、後ろから走ってきた自転車に当たった。
自転車は転倒して、その女性は腰をかなり痛がっていた。
しばらく起き上がれずにいるのを見て、他の野次馬が、「病院に行ったほうがいいですよ」と言ってくる。
パパも動転していて「メモメモ・・・」と呟きながら、カバンを開けているが、見付からない。
こういう時、やけに冷静な私がいて、カバンからメモを渡してあげた。
結局その女性は、会社の電話番号だけ教えて、後からパパが2回その人に電話したけど、「大丈夫です、心配なさらないで下さい」との返事だった。
病院も行かなかったらしい。
女性はとっさに起こった事で、パニックになってしまって、腰を抜かしていたようだった。
悪い人じゃなくて良かった。
こんなアクシデントがあっても、ちゃんと私は定時に病院に行ったのだ。