生活用品製造卸のアイリスオーヤマ（仙台市、大山健太郎社長）はインターネットを通じた販売事業を拡大する。今秋から収納品の組み立てサービスに乗り出すほか、消耗品などのセット割引を新たに導入する。値下げしたアウトレット品の取扱量を５倍に増やす。女性や中高年から店舗に行かずに買いたいという需要が高まっており、新たな顧客層を開拓する。

　組み立てサービスは有料で、テレビ台など約20種類の収納家具が対象だ。セット割引はペット用品や園芸品などの消耗品を中心に購入数に応じて１個あたりの商品を値引きする制度を導入する。廃盤や旧製品であるアウトレットの品ぞろえを、年間20種類から1000種類に増やす。

　製造卸が中心のアイリスは、自社の直販サイト「アイリスプラザ」を運営している。10月は携帯電話向けの「アイリスプラザモバイル」も開設。取り扱う商品数はアイリスプラザと同じ約１万点で、携帯電話を使った通販を身近に利用する若者を取り込む。初年度は３億円、３年後に10億円の売り上げを目指す。