「や、やめろッ… こんなことしても、ボクは…」
「まだそんな口がきけるの… 仕方ないわね、もう少し淫毒をお飲みなさい」
魔法少女マジックサファイアは、妖魔メデューサキュバットの卑劣なワナにかかり、囚われの身となっていた。
「ムグッ…ン…ング…ン…ンムゥ……」
ブヨブヨしたピンクの肉壁に、そこから伸びる触手で手足を拘束されているサファイアの口に、毒々しい紫の唇が重なり、喉の奥まで入れられた二股の舌から、淫毒を流し込まれるサファイアの顔が苦悶に歪む。
「ンハッ… ケホッ…ケホケホッ……にがぃ… こんなもの、どれだけ飲まされても、ボクは…ケホッ…」
「フフフ…いい表情よ、ゾクゾクするわ。 フフ…じゃあ、はじめましょうか」
紫の爪が映える青白い指がパチンと鳴り、サファイアを拘束している肉壁が彼女の体に襲いかかる。
「な、なにをッ! やめろッ! キモチわるい、やめろッ!!」
サファイアの体は、肉壁から伸びる触手で蹂躙され、清楚な白を基調としたコスチュームが灰色の粘液で汚されてゆく。
「フフフ…魔法少女は純潔乙女、知識も経験もないあなたが、邪淫の甘い蜜の美味を知れば……フフフ…」
「なに言ってるのか…わかんないけど… ムダだから…」
サファイアは口を真一文字に閉ざして、触手の蹂躙を堪えていたが、太ももの付け根に巻きついた触手がニュルリと蠢いた瞬間、彼女の口からこれまでとは違う、湿った声が漏れる。
「ン…はぁン…」
「フフフ…フワフワした、イイ気持ちになってきたでしょう」
「なにそれ……イぃじゃなくて…ヘンな…キモチよ…ハァァァ…」
顔を紅潮させて、力のない眼を妖魔に向けるサファイア。
「ヘンなキモチ、ねェ… フフフ…」
蛇肌の腰を妖艶に振りながら近づいた妖魔は、サファイアのヘソに指をあて、その指をゆっくりと下へ滑らせた。
「なにするの、ヤダッ、やめろ、やめっ…ヒィ!」
妖魔の指先が淫核をかすめ、サファイアの体がビクンと弾む。
「あ…あぁ……」
サファイアは唇を震わせ、怯えた眼を彷徨わせていた。
はじめて体験した衝撃と感覚は、サファイアの戦意を奪い、恐怖を抱かせる。
「フフフ…どう、はじめてイッた感想は… と言っても、ホントの絶頂はこれから…フフフ…」
「あふぁ…ふぇ…… な…なに…が…… あっ…や…やめ…やめて…またッ、ひぐッ!!」
妖魔の指が股間を蹂躙する触手を押しのけ秘裂に辿り着くと、サファイアの体はさらに大きく弾み、ビクビク体を震わせた。
「きゃひぃ、ひっ、ひぃッ」
「フフフ…あれだけ淫毒を飲ませてあげたのよ。 これくらいじゃ、治まらないわ…」
胸元を蒼いリボンで飾られた白いロングレオタードドレスの上から、妖魔の指がサファイアの秘裂に押し込まれる。
「あ…あぁ……あふぁぁぁ……」
ガクガク全身を震わせるサファイアの口が半開きになり、口元から落ちる涎が長い線を引く。
「フフ…頭も体も痺れたようになって、イイ気持ちでしょう。 フフフ…これが快楽… ほら、はじめてなのに、こんなに濡れてる…」
妖魔は挿入した指をゆっくりと動かし、くちゅりくちゅりと淫靡な音を奏でる。
「あ…あぁ…ふぁぁぁ…… ンン…ンフん…あン…あぁン……はぁン…ンフん…」
「フフフ…ワタシが淫欲の悦びを教えてあげる。 あなたが見たことも、感じたこともない邪淫な世界をね…」
肉壁が躍動し、サファイアの腰を持ち上げ足を広げさせると、妖魔の指がサファイアの秘所を本格的に愛撫しはじめる。
はじめはされるがままだったサファイアも、妖魔の愛撫に合わせるように腰を動かすようになりだした。
「はぁん…ンフゥ……ンフフ…ンン…」
「フフフ…」
「ンハァァん……ヘンなキモチが…どんどん……ひろがって……」
「フフ…それはヘンなキモチって言わないの、イイ気持ちって言うのよ」
「クフゥん…イイ…キモチ……はァッ……ンフ…イぃキモチ…」
魔法少女には不釣合いな淫靡な笑みを浮かべたサファイアに、妖魔に対する敵愾心は微塵も感じられなくなっていた。
「フフフ…そうよ、もっと快楽をもとめるの… 快楽のことだけを考えなさい」
「ふぁい…くちゅくちゅ…されると…いぃ…キモチぃ……ンフゥん…」
淫欲とは無縁だった純潔乙女の体は、貪欲に快楽を求める淫猥な体へと変えられ、精神も掌握され、完全に支配されていった。
ヘルメットと邪竜のスーツは脱がされているが、開脚台に拘束されたままの裕香がギールを睨む。
「こんなことで…あなたたちの…仲間になるわけ… うっ…うっくぅ…うあぁぁ…」
「クックックッ…」
正気を取り戻して反抗的な態度を見せる裕香をあざ笑い、ギールは手に持っている装置のスイッチを押した。 すると裕香が拘束されている台から伸びる邪竜の偽生殖器が陰部に挿入され、裕香に植え付けられた快楽の記憶が呼び覚まされる。 ギールはわざと裕香を正気に戻し、より強い快楽を与えて邪竜の虜となる悦びを憶え込ませていた。 その結果、裕香は人としての自我を取り戻し難くなり、自我を取り戻しても少しの快楽を与えるだけで、邪竜の忠実なシモベに覚醒するようになっていた。
「うぅ…うくぅ………はぁッ…」
裕香は呼び覚まされる快楽と邪竜の意識を抑えようとするが、強張らせている体からゆっくりと力が抜ける。
「クックックッ… お前は何者ですか。 答えなさい」
「わ…わたしは…しおん…ゆか……じゃ…じゃりゅうっ…うぅッ……たたかうはぁッ……」
小さく体を震わせた裕香は、恍惚の笑みを浮かべ背中を浮かせる。
「クックックッ… お前は何者ですか」
「あっ…はあぁぁ……」
「クックッ… さぁ答えるのです。 お前は何者ですか」
「…ハ…ハイ… わたしは…邪剣士……邪竜帝国の…邪剣士ユカーザ…です… 邪竜帝国に忠誠を誓う…邪竜のメス…です…」
快楽で虚ろになった瞳をギールに向けて裕香は従順に答える。
「クックックッ… ユカーザ、我々にとって人間は何ですか」
「…ハイ… 人は… 人間は邪竜帝国の糧… 下等な人間どもは、邪竜帝国に支配されなければならない」
「ではドラゴンナイツを知っていますか」
「ハイ ドラゴンナイツは邪竜帝国の敵、邪竜王様に楯突く敵です」
植えつけられた邪竜の意志を口にするたび、裕香の瞳は邪悪な輝きで満たされてゆく。 その変化にギールは満足したのか、何度も頷き目を細めた。
「ユカーザ、お前の務めは何ですか」
「ハイ 邪竜兵を従え、下等な人間どもを狩ること。 メスとして、ご主人様にお仕えする…はふぁふぅ…」
陰部に挿入されている偽生殖器が淫靡な音とともに抜かれ、体の拘束が解かれる。
「クックックッ… ユカーザ、お前の主は誰ですか」
拘束されていた開脚台から降りた裕香は恭しくギールの足元に跪き、うっとりとした顔でギールを見上げた。
「ハイ… わたしのご主人様… それは…ギール様です…」
「ククッ…クックックッ…」
「わたしはご主人様の忠実なシモべ… なんなりとお申し付け下さいませ…」
ギールが黙って頷くと、裕香は淫猥な笑みを浮かべ、ピチャピチャと淫らな音をたてながらギールの生殖器に舌を絡ませはじめた。
「クックックッ… 正気を取り戻しても、快楽を与えてやれば直ぐに従順なシモベに覚醒する…」
「ンフッ……ンン…ンン…」
ギールは生殖器を裕香の口に捻じ込み腰を動かしはじめると、裕香も夢中になってギールの生殖器にしゃぶりついた。
「クックックッ… 良く出来ました。 褒美を上げましょう… ウゥッ…」
裕香は口の中に放たれたギールの濃厚な精を喉を鳴らしながら飲み干した。 このあとも同じ処置が繰り返され、
裕香が紫苑裕香でいられる時間は短くなっていった。
「クックックッ… ここに挿れて欲しいですか」
開脚台の上で足を広げ、陰部を弄ぶギールの指をしっかり銜えて悶える裕香は、ギールの生殖器を両手でしごきながら懇願の目を向ける。
「ハ…ハイ… ご主人様の… …を挿れて… わたしがご主人様のモノであることを… お願い…します… …挿れて…突き上げて…下さい…」
「クックックッ… それを望むのであれば、完全な邪竜のメスにならなければなりませんね… ドラゴンナイツ、ドラゴンホワイト紫苑裕香」
陰部に挿入していた指を抜き、裕香が正気を取り戻す切欠となっていた言葉を聞かせる。
「あぁ…やめな…… …どら…ごん………どらごん…ないつ……ほわいと……しおん…ゆか……」
惚けて虚ろになっていた裕香の瞳に意志の輝きが戻るが、それがこれまでとは異なることをギールは見逃さなかった。
「クックックッ… どうかしましたか ドラゴンホワイト、紫苑裕香」
「それはわたしの敵… 邪竜帝国に楯突く敵の名でございます。 わたしはユカーザ、邪竜帝国の邪剣士ユカーザ、ギール様のメス…でございます…」
欲情したメスの目で主を見上げた裕香は、ゆっくりと起き上がるとギールの首に腕を回して口付けを求めた。
「クックッ… お前はドラゴンホワイト、紫苑裕香ではないと言うのですか」
「ギール様… どうしてそのような事を… わたしはユカーザです。 邪竜帝国のユカーザでございます。 ギール様にお仕えする邪竜のメスでございます…」
ギールの冷たい仕打ちに、裕香は切ない顔を見せる。
(クックックッ… この反応、仕上がったようですね)
「クックックッ… 良いでしょう。 お前の忠誠心を見せてもらいましょう」
ギールの目が裕香の陰部を作り変える紫色の肉片が入っている容器に向けられた。
「はぁっ……はい…わたしは…ルリーザ… 邪竜王様のメス… 邪竜帝国の… …です…」
るりは邪竜兵の頭で作られたヘルメットを被されたままだったが、身に着けていた邪竜のスーツは脱がされ、半透明の深緑色をした液体の中に首から下を漬けられている。 その中でるりの体はゆっくりと姿を変えていた。 下腹部の皮膚が鱗のあるショーツを着けたように変質し、鱗で覆われた指先に鋭く伸びた爪、首から胸元までが先端の尖りとその周辺だけを残して鱗に覆われていた。
「クックックッ… 細胞分裂のスピードが上昇しているようですね。 これならば…」
るりが入っている容器と繋がった画面に表示されているデータを見ながら、ギールが制御パネルを操作すると、ヘルメットが取り除かれて、変わりにるりの口と鼻を覆うカバーが被さり、深緑の液体の中に頭の先まで沈められた。
「古より我らの、邪竜の鎧を纏い続けたことで、細胞レベルでの邪竜化が進んでいたのでしょう。 ククッ…クックッ… それが邪竜の意志を植えつけたことで… 邪竜の快楽を求める心が、自らの肉体を進化させているのでしょう… ククッ…ユミーザがお前の… ご無礼致しました…ルリーザ様。 邪竜王様のお后となられる貴女様のことを知れば… クックックッ…」
そう話すギールの顔は邪悪に歪んでいた。
「…はぁぁ…………くひぃ! ヒッヒィ…」
冷たい施術台の上で仰向けになっているギールにまたがる裕香が背中を大きく反らせる。
「ス…ステキです… ギール…様の… 奥まで…刺さって… ハヒッん…」
ヒクヒク体を震わせて余韻に浸る裕香をギールが腰を動かし突き上げる。
「ハヒッ…イヒッ……ヒッ…」
淫靡な笑みを浮かべた裕香は、ゆっくりと腰を浮かせてギールの上から降りると、毒々しい紫をした秘所から滴るギールの緑色の精液と自分の薄紫の秘液を指ですくい美味しそうに舐めた。 そしてまだ勢いを失っていないギールの生殖器を口で銜えた。
「ンチュ…ンフッ……ハフッ…」
「ウッ… クッ…クックッ… ユミーザとは違う良さがある… もう一度、挿れなさい」
「ンチュ… ハイ…悦んで…」
裕香はギールにまたがり生殖器の先を秘唇に合わせると、焦らすようにゆっくりと腰を下ろして最深部までしっかりと挿入した。
「クフゥゥ… ンフフ… フフッ… ンン… ンン…」
ギールの熱い生殖器を銜えるとそれだけで絶頂を迎え、その余韻を残したまま淫猥に腰を動かしていた。
「もう少し梃子摺るかと思っていましたが…」
黒い半透明のボディスーツ姿で現れた裕未は不満な表情をしていた。
「クックックッ… どうかしましたか。 ユミーザ」
裕未の機嫌が悪い理由を知っていたが、ギールはわざと知らないフリをして訊ねた。
「るりの調教がはじまってからの邪竜王様は… ルリーザ、ルリーザ… ルリーザの様子を見て来いと… ルリーザのことばかり… ギール様はギール様で…」
裕未はギールの上で喜悦の声を漏らしている裕香を嫉妬と憎悪の眼で睨む。
「ギール様! 邪竜王様はどうして、るりのことばかりお気になさるのですか!! それにるりはどこで調教されているのですか!」
裕未は敵意のある眼をギールに向け直した。
「ギール様… なかに… 出して…下さい… ギール様の…熱い…」
「裕香! 静かになさいッ! わたしはギール様と大切な話をしているのよ!!」
「ンフゥ…ン… ウフッ…フフフ… なにをイラついてるの…ユミーザ… わたしは…裕香…なんて名前じゃないわ… ユカーザ… わたしの名はユカーザよ… ンフフフ…ギール様ァ…」
裕未を挑発するようにギールに抱きつき、さらに快楽を求めようとする裕香に裕未の怒りが極限に達する。
「いい加減にしなさい、裕香ッ!!」
裕香とギールを睨む裕未の眼は、ドラゴンレッドとして戦っていたときの輝きを取り戻していた。
(クックックッ… 2人を手に入れたいま、紫苑裕未としての記憶は災いとなるでしょう…)
「ククッ… ユカーザ…」
「ウフフッ… かしこまりました。ギール様」
ギールは裕香の耳元で何かを囁き、何度か頷いた裕香は邪悪な笑みを浮かべた。
「ど、どうしてわたしがこのような仕打ちを! わたしは邪竜帝国への忠誠を誓い、裕香とるりを…」
裕未は施術台に両手足を広げるように拘束されていた。
「クックックッ… それはわかっています。 だからです」
「…そ…それは…どう言うことですか… ギール様…」
「クックッ… お前の役目が終わったと言うことです。 ドラゴンレッド、紫苑裕未」
「ち、違います。 わたしはユミーザ、ドラゴンレッドでも、紫苑裕未でもありません」
「クックックッ… そうですか? ついさっき、私とユカーザを睨んだあの眼、あれはドラゴンレッドとして戦っていたときと同じでしたよ」
「そ、そんなことはありません…」
「クックックッ… お前と違い、人間としての記憶をすべて消し去った紫苑裕香は、完全な邪竜のメスです」
「それはわたしの記憶を… 紫苑裕未の記憶を消すと言うことですか… でしたら悦んで、ギール様の調教をお受けします。 このように拘束されなくても… 悦んで邪竜帝国の… 邪竜王様のメスに…」
「クックッ… その必要は、お前が邪竜王様のメスになる必要はありません」
「エッ!? そ、それはどう言うことですか… メスとして邪竜王様にお仕えすることはわたしの…」
「クックックッ… 邪竜王様にお仕えする… いいえ、邪竜王様はお后をお迎えになられるのです」
「エッ… 邪竜王様が…お后を… まさかそれは…」
「クックックッ… そうです。 ルリーザ様ですよ」
「そ、そんなこと…」
「クックックッ… ルリーザ様は心から邪竜王様のメスになることを望まれ、変わられた。 邪竜王様にお仕えするに相応しい躰を手に入れる為に、自らの意志で進化されたのです」
「るりが…邪竜王様の… わたしは…もう…必要ない…」
「クックッ… 必要ないことはありません。 お前も私のメスになるのです」
「…わたしは…邪竜王様に…捨てられた… …イヤ… イヤよ… わたしは… わたしは…邪竜王様のメス… わたしがメスなのよ…」
「クックックッ… 意外と脆かったですね」
ギールが放心状態の裕未の首筋に注射を打つと、裕未は快楽を求める人形に成り果てていた。
「クックッ… 私はルリーザ様の様子を窺ってきます。 ユカーザ、ユミーザの再調教は任せましたよ」
「ウフフッ… ハイ、かしこまりました。 ギール様」
恭しく頭を下げる裕香は、太い偽生殖器が3本付いた器具を自分の股間に取り付けていた。
数日後、石動研究所は邪竜帝国の襲撃を受けた。
ドラゴンブルー、グリーンの2人では抑えきれないと判断した石動道三は、紅白黄の3つの竜珠とブルー、グリーン、弓永さやかを含めた数名を引き連れ、早々に研究所を放棄した。
邪竜帝国、玉座の間。
「邪竜王様、申し訳ございません。 せっかく機会を頂いたと言うのに、竜珠と主だった輩どもを取り逃がしてしまいました…」
「グフ…グフフ…… お前が無事ならば、そんなものはどうでも良い、愛しき妻ルリーザよ…」
「ウフフ… ありがたきお言葉…」
跪いて作戦失敗の報告を済ませたルリーザが立ち上がる。
「ルリーザ様 すぐにお食事のご用意を…」
「ええ、そうして頂戴、ユミーザ。 そうね、狩りたての子供の肉がいいわ」
「ハッ、かしこまりました。 ルリーザ様」
ルリーザの後ろに跪いていた紅の邪剣士ユミーザが深々と頭を下げるとその場から退く。
「ルリーザ様 逃げたドラゴンナイツの捜索を開始致します」
「ええ、討伐の指揮はわたくしが執ります。 見つけたら直ぐに教えて頂戴」
「ハイ、かしこまりました。 ルリーザ様」
白の邪剣士ユカーザも同じように深々と頭を下げるとその場から退いた。
「グフフ… その様なことは、ギールに任せておけば良い」
「ウフッ… これからは夫の為… オスの為に働くことも、メスの勤めでございます。 あの2人も、ギールの為になると、悦んでいましょう」
「グフ… 頼もしい限り… 来い、ルリーザ」
「ウフフ… ハイ、あなた…」
愛しい夫を見上げたルリーザは纏っていたマントを床の上に落し、胸の先と顔を除くすべてが深緑の鱗で覆われた躰を、欲情を誘うかのようにくねらせながら玉座へ上がり、細く長くなった舌を邪竜王の舌に絡ませ抱きつきながら、自身の性器に邪竜王の生殖器を挿入する。
「ンフゥン… はやくあなたの子を生ませてくださいね…」
人外の物となった眼を細めて腰を動かしはじめたルリーザは歓喜の声を上げた。
そして半年後。
新しいメンバーを加え、復活した新生ドラゴンナイツと邪竜帝国の戦いの幕が開いた…
「ひィ… イっイキます…邪竜王さまッ!! はあっ…あぁ……」
「グフフ…ユミーザ、もう終わりか? グッフグフフ…」
「ンン…ンチュ…ング……ングン…」
邪竜王は虚ろな眼で余韻に浸っている裕未の口に長い舌を挿入する。
「ジュルゥ…まだ…まだですぅ…邪竜王…さま……邪竜王様がご満足されるまで…何度でも…それがメスの務め……今度はわたくしが…邪竜王様を…」
そう言いながら自ら腰を動かしはじめた裕未は貪欲に快楽を貪る。
ギールの研究室。
「や…やめて……やめて…ください…るり…さん…う…うごかない…で…うくぅ…」
スーツの内側に仕込まれた生殖器はいまも淫部に深々と挿入されたままで、四つん這いになりお互いのお尻をくっつけているるりの生殖器と繋がれ固定されている。
「邪竜……邪竜王…様……邪竜王様…邪竜王様ッ!…」
るりは邪竜兵の頭部で作られたヘルメットで頭と顔の上半分を覆われ、玉座の間でまぐあう邪竜王と裕未の姿を見せられていた。
「クックックッ…何を言っても無駄ですよ。 いまのルリーザは邪竜とまぐわい、快楽を求めることしか頭に無いのですからね」
「邪竜…帝国……姉さんと…るりさんに…なに…を…うくっ… ダ…ダメ…るりさん…そんなに…はうっ…」
るりに激しく突き上げられ、絶頂を迎えた裕香の体が小刻みに震える。
「クックッ…邪竜帝国に身を委ねることの素晴らしさを教えて差し上げただけです」
「…ひ…ひどい……そんな…ことを…して…… な、なにをするの…やめッ…うぅ… あァァァ…」
ギールは話をしながら裕香の首に針を突き刺し特製の薬を注入した。
「クックッ…こうして薬をたっぷりと与えて、快楽のことしか考えられないようにしてあげたのです」
薬を打たれた裕香の頭にギールの声が響き、全身が痺れたようにジンジンしてきた。
「はァっ… こんな…薬で…狂わされたり…しないわ……うくぅぅ…」
薬が効いてゾクゾクする身体をよじりながら苦悶の色を滲ませる裕香。
「クックックッ…それはどうでしょう。 スーツに仕込んでおいた薬も十分効いているようですから…」
ギールが邪悪に口元を歪め、裕香の身体を優しく撫でる。
「はぁぁ…うくゥゥん… イっ…ダメ……やめ……イクゥっっ!」
体に触れられただけでも軽くイッてしまいそうな状態を裕香は唇を噛みしめ必死に耐えたが、るりが突き上げ一気に絶頂を迎えさせられる。 そして昇りつめるたびに快楽を求めはじめていることを認識させられた。
(…気が狂いそう…………キモチいぃ……)
天井の青い光を虚ろな眼で見つめる裕香の口元から涎が滴り落ちた。
「クックッ…余計な事を考えず、快楽の虜になりなさい」
「…イ…イヤ……です…」
(…イィ……ダメ…なのに……すごくいぃ……求めたら…ダメなのに……もっと…欲しい…)
「わ…わたし…負け…ませふぅあぁ… …あィィ…」
ギールは裕香の焦点が定まらなくなっているのを見ると追加の薬を注射した。
「…あっ…だめ…あぁぁ…ィィ……… …ンフ……ンンン…」
クネクネと腰を動かし悶えはじめた裕香の頭にるりと同じヘルメットが被される。
「クックックッ…紫苑裕香、快楽を求めることだけを考えなさい。 そして全てを忘れるのです」
「ハイィ… キモチいぃ……ンんん… もっと…もっと…はげしく…して…」
舌を出して小さく頷いた裕香の腰がるりの動きに合わせるように激しく動きはじめた。
「いぃ…… …はい…とてもきもちいぃです…」
裕香の調整がはじまり丸一日が経過した。 不眠不休で薬と快楽を与えられた裕香は開脚台に拘束されている。
「…はい……わたしは……しおん…ゆか… …どらごん…ないつ…わか…りません… …じゃりゅう……じゃりゅう…ていこく………じゃりゅう…ていこく…は………てき……わたしの…てき………わたしは……どら…ひぐぅッ……もっと…して…」
ヘルメットから流れるギールの誘導映像と挿入されている生殖器で裕香の調整は続けられていた。
『どうですか邪竜とまぐわい、犯されることは気持ちの良いことでしょう』
「ひィッ……あはぃ……きもち…いぃ……です…」
『ではもう一度尋ねます。あなたの名前は』
「…はい……わたし……わたしは……しおん…ひぐッ…あはぁ……はい…わたしは…ゆかーざ…です…」
ギールの質問に間違えた返答をすると裕香の思考は快楽で矯正される。
『そうです、あなたの名前はユカーザ。 ではドラゴンナイツを知っていますか』
「…どらごん…ないつ……どらごん……ないつ………は…い…どらごん…ないつ…は…わたしが…しょぞく…する…くふぅッ…はひッ……」
拘束された手足を痙攣させる裕香の背中が許される範囲内で反り返った。
『ユカーザ。ドラゴンナイツを知っていますか』
「い…いいえ……わかりま…せん……」
『では教えてあげましょう。ドラゴンナイツはあなたの敵、我ら邪竜帝国の敵です』
「…どらごん…ないつ…は…てき……んふぅん……じゃりゅう…ていこくの…てき…んふぅ…」
快楽に身を捩りながら与えられる偽りの情報を惚けた頭に刻みつける裕香。
『そうです。ドラゴンナイツはお前の敵、邪竜帝国の邪剣士ユカーザの敵です』
「…どらごん…ないつ…は…わたしの…てき……はぁっ… …ふぅん……じゃけんし…ゆかーざの…てき…くふぅん…」
『ユカーザ、お前は何者ですか。 ドラゴンナイツはお前の何ですか』
「……はい…わたしは…ゆかーざ……じゃりゅう…ていこく…の…じゃけんし…ゆかーざ…です…… どらごん…ないつ……どらごん…ないつは…わたしの………じゃりゅう…ていこくの…てき…です…」
『クックックッ…いいでしょうユカーザ。 いまの事を忘れないようにご褒美をあげましょう』
ギールは裕香に薬を注射すると全身を刺激する電流を開脚台に流した。
「はぁぁッ… いぃッ…いきますッ……もっと…もっとッ…おねがいしますぅッ…」
ギールが口元を吊り上げながら電流を高めるダイヤルを操作すると、ビクンと体を振るわせた裕香の体が開脚台の上で踊る。
「ひぃんッ」
『ユカーザ、いま覚えた言葉を私がいいと言うまで繰り返しなさい』
「…は…はい……わたしは…ゆかーざ…じゃりゅう…ていこく…の…じゃけんし…ゆかーざ…… どらごん…ないつは…わたしの…てき……じゃりゅう…ていこくの…てき…」
「…わたしは…ゆかーざ…じゃりゅうていこくの…じゃけんし…ゆかーざ… どらごんないつは…てき…わたしの…てき……じゃりゅう…ていこくの…てき…」
『そうですあなたの名前はユカーザ。邪竜帝国の邪剣士ユカーザです』
蛇竜の快楽に身をくねらせる裕香をギールは不気味な笑みを浮かべ見下ろした。
(クックックッ… まさかルリーザがあのような進化を遂げていようとは… そのお陰で私はお前たちを…)
「…あ…あぁ……」
床の上に記された文字が薄紅に輝く。 その中央で手首と足首を鎖で床に繋がれた女が、微かな笑みを浮かべ身体を震わせていた。
妖魔と呼ばれる異形の姿をした化け物に対抗する為に組織された妖魔遊撃隊『ナイトブレイカー』。
いつものように妖魔を撃退した彼らの前に、妖魔四天王を名乗る『妖僧テンカイ』が立ちはだかった。 テンカイの圧倒的な力の前に、ナイトブレイカーは成す術も無く破れ、メンバーの1人ホワイトブレイカーが捕らわれてしまった。
荒廃した副都心。
その象徴だったビルは『妖魔殿』と呼ばれる妖魔の巣窟と化している。 テンカイに捕らわれたホワイトブレイカーは、白銀に輝く特殊装甲スーツ『ブレイクスーツ』を奪われ、妖しい術の中にいた。
「グフフフ…ようやく素直になりよったか」
「…そんな…こと…ありませんわ……いまのはぁ…あぁぁ………ムグぅ…ング…ング…ング…」
全身を駆け巡る心地よい痺れに、ホワイトブレイカー根来しのぶの鍛えられた身体が弓なり、堪らず声を漏らした口に赤黒い珠が捻じ込まれる。
「グフフッ…まだ従珠(じゅず)が足りぬようだな。 だが素直になれるまで、幾らでも喰わせてやるぞ」
黒い衣と笠を纏う妖僧テンカイが首から提げた従珠玉をもう1つ引き千切ると、しのぶの口を無理やり開かせ捻じ込んだ。
「ンン…ングぅ…ング……ンフぅ…ンフぅ…ンフぅん…」
自分を従わせようとするテンカイを拒む度に、しのぶは心地いい、うっとりする気持ちにさせられていた。
「グフフフッ…あらがってもムダなこと。 素直に妖魔の悦びに溺れよ、我に服従するのだ」
頭の中が真っ白になり、何も考えることができないしのぶの頭にテンカイの声が木霊する。 だがその言葉を拒絶するしのぶは首を左右に振り続けた。
「グフフッ…気に入ったぞ女。 ならばとっておきをくれてやろう」
テンカイは首から提げた従珠の中央にある他とは比べ物にならない大きさの従珠玉を千切ると、股間で迫立つ肉棒の先から滲み出ている粘液を塗りつけた。
「グフッ…これを挿れられて正気でいた女はおらんぞ」
テンカイはしのぶの腰を持ち上げると、従珠の効果で十分潤っている秘所に粘液を塗りつけた巨大な従珠を膣口にあてがい、一気に指で押し込んだ。
「イッ!…」
激痛が快楽に溺れ掛けていたしのぶを正気に戻す。 床の上に下ろされたしのぶはテンカイを睨みながら、少しでも離れようと床の上を這いずる。
「なにをされても… あなたの…思い通りには…」
「グフフッ… 淫溺妖従堕」
「エッ!? はぅッ!…」
テンカイが印を結び言を唱えると、しのぶはビクンと体を震わせ、淫蜜を飛び散らせて一気に昇りつめていた。
「な……な…にを……」
「淫溺妖従堕 淫溺妖従堕」
「アッ!… ハゥッ!…」
仰向けに倒れたままのしのぶの背中が2段階に仰け反り、淫蜜が勢いよく飛散する。
「…こ…こんなことを…しても…ムダです…」
「グフッ… 淫溺妖従堕」
「わたしは…妖…魔に…屈したり……いぐッ!… ……あぁ…」
「グフフッ…体の疼きを抑えることが出来ぬであろう 淫溺妖従堕」
「はぁッ!…」
「グフッ…堕ちるがいい、身も心も快楽の虜となれ! 淫溺妖従堕 淫溺妖従堕 淫溺妖従堕」
「…あなたの…おもい…どおりに…はひッ!… はふッ!…… イクぅッ!……」
全身に快感が迸り、とめどなく溢れ出る淫蜜が床に溜りをつくる。
下腹部から波紋のように拡がる快感は回を追うごとに強くなり、体は更なる快感を求める。 だが、胸と淫核に伸ばされた手が望みを叶えることはない。
「どう…して…… 弄り…たいの… もっと……もっと…よく…なりたいのに…」
ガチガチと鎖を鳴らし、体を弄ろうとするしのぶに先程までの姿はない。 数時間休む間も無くイカされ続けたしのぶは理性を失っていた。
「グフッ… 淫溺妖従堕 淫溺妖従堕 淫溺妖従堕 淫溺妖従堕 淫溺妖従堕ッ!!」
「いィ! とまらないのぉっ! イクぅッ! イクぅッ! イクぅぅぅッ!!」
絶頂の連続に悦びの声をあげるしのぶの瞳には従珠の赤黒い妖気が陽炎のように揺らめき、陰核の上の肌に妖魔の旗印でもある黒い炎の印が痣のように浮かびあがっていた。
「…はぁん……イィ……イィ…」
背中を反らせたまま薄笑いを浮かべるしのぶを見下ろしながらテンカイが従珠を千切り、さっきと同じように肉棒の先から滲み出ている粘液を塗りつけ、それをしのぶの鼻先に近づけた。
「グフフッ…喰え」
テンカイの言葉に小さく頷いたしのぶは嬉しそうに微笑むと、それを口の中に入れてピチャピチャと淫らな音をたててしゃぶり、溶け出した従珠が混ざる赤黒い涎を垂らす。
「グフフッ…」
テンカイの命令に従順に従うしのぶの拘束が解かれ、自由になった手で自慰をはじめたしのぶ。 だがそれだけでは満足できず、腕を組み仁王立ちしているテンカイの脚にすがりつく。
「いきたい……もっと…いきたいのにぃ…… おねがい…いかせて……いきたいのぉ…」
「グフッ…うぬの願い、叶えてやってもよいが…」
テンカイはボロ同然の着物を脱ぎ捨て、埃や垢でずず黒くなった躰を曝け出す。
「グフフッ…まずはうぬが口で、その舌でワシの躰を浄めよ」
四つん這いでテンカイを見上げていたしのぶは何でもしますと言わんばかりに何度も頷くと、テンカイの爪先から丁寧に舐めはじめる。 常人なら吐き気をもよおすその臭気も、いまのしのぶには芳しい蜜の香りに感じていた。 はじめはうっとりと恍惚の表情でテンカイの躰を舐めていたが、笠を被ったままの顔と肉棒を除く全てを舐め終えるころには呆けた表情は消え、凛とした顔つきに戻っていた。
「グフッ…そろそろよかろう。 うぬの願い、叶えてやろうか」
テンカイは自分の肉棒をしごきながら、しのぶを見下ろす。
「ンフフ… はい…よろしくお願い致します…」
しのぶは普段と変わりない笑みを見せていたが、どこか淫猥な雰囲気を含んでいる。 しのぶが舐めていたテンカイの躰にこびりついた埃や垢には邪悪な思念や妖気がたっぷりと含まれている。 テンカイはそれをしのぶに舐め摂らせて、快楽に溺れて無防備になったしのぶの心を自分の思いどおりになるよう作り変えていた。
「グフフッ…どうして欲しいか申してみよ」
しのぶは淫蜜が滴り落ちる秘所をテンカイに見えるように晒して見上げた。
「…わたくしの不浄な身体を…お清め下さいませ…」
仁王立ちしているテンカイの股間で迫立っているモノをチラリと見やり言葉を濁す。
「グフッ…それでは解らぬな。 もう一度申してみよ」
「…テ…テンカイ様の魔羅で… わたくしの不浄をお清め下さいませ…」
「グフフッ…それで良いのか? うぬにとって我らは敵、ではないのか?」
「わ、わたしが間違っていました。 妖魔王様こそがこの世を支配するお方。 この身の穢れを落し、妖魔王様にすべてを捧げ、御奉仕致したいと…」
「グフフフッ…それは妖魔に隷属し、従うということか」
しのぶの思想改造が完了したことを見取ったテンカイがゆっくりと腰を沈めて、しのぶの秘所に自分の肉棒の先をあてた。
「はい、どのようなことでも致します。 妖魔王様に御仕えして働けるなんて…夢のよう… 身に余る光栄にございます」
しのぶは自ら腰を動かして少しずつテンカイの肉棒を挿入していた。
「はぁッ… 妖魔王様に…永遠の忠誠を誓います… 未来永劫…妖魔王様に御仕え致します… …いぃッ…」
テンカイの肉棒を半ばまで咥え込んだところでしのぶは小さな絶頂を迎えた。
「グフフッ…よかろう。 ホワイトブレイカー、うぬの願い叶えてやろう。 生まれ変わるがいい、妖魔王様の忠実なシモベにな」
小さく痙攣しているしのぶをテンカイの肉棒が一気に突き上げる。
「キヒぃぃぃぃぃッ!! あたッ、あたってぇぇー! イィィッ! イクぅッ!」
長い黒髪を振り乱し絶叫するしのぶを壊れんばかりに突き上げるテンカイ。 しのぶが何度昇りつめようと、止めることなく激しく突き上げた。
「グフッ…もっと我が魔羅を搾れ、我が妖魔力を昂めるのだ」
テンカイの言葉に返事をするかのように、至極の快楽に溺れ半分白目を剥いたしのぶの首がガクガク折れる。
「グフィッ…そうじゃ… うぬが力で我が妖魔力を搾りと… ウゥッ…」
最深部まで挿入されたテンカイの肉棒がビクビク脈打ち始めると、白目を剥いたままの顔に邪な笑みが浮かぶ。
「グッ…グフフッ…受取れホワイトブレイカー、うぬを変える我が妖魔力を…ヌオォォッ!」
テンカイの妖魔力が籠められたドス黒い精がしのぶの中に大量に放たれる。 膣内で躍動するテンカイの肉棒を絞めつけ、最後の一滴まで搾り取ろうと淫靡に微笑み悶えるしのぶ。 その下腹部にある黒い炎の印が激しく燃え上がり、四つん這いのまま背中を反らすしのぶの全身を包み込んだ。 全身を焼かれ、長い黒髪も燃え落ちて炭のようになったしのぶが、ゆっくりと起き上がりテンカイの前にたたずむ。
「グフフッ…これでうぬも妖魔。 妖魔の将として、妖魔王ノブナガ様に仕えるのだ」
テンカイは脱ぎ捨てたボロから何かを取り出す。 ねじれた黒い角が2本生えた白い顔の面。 それを眼も鼻も口も判らなくなったしのぶの顔に被せた。 すると干乾びたようにヒビ割れ、カサカサだったしのぶの躯が妖艶なヌメヌメした光沢を帯びてゆく。 そして手足の指先に紫色をした爪が生え揃い、真っ白な顔の唇と瞼が紫に染まると、黒い躯に紫の陽炎が揺らめき、躯が透けて見える丈の短い、胸元が大きく開いた紫の法衣と頭巾が覆う。
「グフッ…それは鬼比丘尼の面。 うぬは妖尼鬼比丘尼となり、ワシと共に働くのだ」
しのぶの顔に被された面の紫に彩られた唇が微かにつり上り、ゆっくりと瞼が開かれる。 血のように紅く染まった眼でテンカイを見上げる鬼比丘尼となったしのぶの、紫の唇がヌチャリと裂け、牙をのぞかせた。
「ハイ、テンカイ様。 この鬼比丘尼に何なりとお申し付け下さいませ…ンフフフ…」
「グフッ…グフフッ…いつ逢うても美しいの鬼比丘尼。 して生まれ変った気分はどうじゃ」
「ンフフ…ありがとうございますテンカイ様。 素晴らしいですわ。 躯の内から力が、黒い力が満ち溢れてきますわ」
鬼比丘尼はテンカイの前に跪き恭しく頭を下げると、自分に妖魔力を注ぎ込んだテンカイの肉棒を紫の舌で舐める。
「グフフッ…鬼比丘尼…」
「ンフフ…テンカイ様… ご満足ゆくまで弄び下さいませ…」
テンカイは鬼比丘尼を押し倒すと、まだおさまらない肉棒を秘所にあてがい挿入した。
「グフフッ…ナイトブレイカー、4人になってもなかなかやりおるわ」
鬼比丘尼の酌を受けながら、自分が送り込んだ妖魔を殲滅するナイトブレイカーを眺めるテンカイ。
「ンフフフ…テンカイ様、彼らは妖魔を捕らえて尋問しているようですわ。 恐らくわたしを、根来しのぶを助け出そうと…ンフフッ… もう仲間ではないと言うのに… 健気で可愛いですわ」
鬼比丘尼はテンカイの隣に傅き仲間だった連中を紅い眼を細めて見やる。
「ンフッ…テンカイ様、面白い策を思いつきましたわ」
空になったテンカイの杯に酒を注ぎながら邪悪な笑みを浮かべる。
「グフフフッ…何だ」
「ンフフ…テンカイ様、わたしを彼らの元にお戻し下さいませ」
そう話す鬼比丘尼が黒い霧に包まれ、直ぐに霧が消滅すると、そこに根来しのぶの姿に戻った鬼比丘尼がいた。
「彼らが血眼になってわたしを探している今がチャンスですわ。 ナイトブレイカーに戻って、彼らを内部から… いえ、彼らを妖魔にするというのは如何でしょう」
「グフッグフフフッ…面白い。 今すぐ奴等の元に返してやろう鬼比丘尼」
「フフフ…テンカイ様、いまはホワイトブレイカー、根来しのぶですわ」
そして…
自分たちを破滅に導く陰謀とも知らずに、ナイトブレイカーは激闘の末、根来しのぶの奪還に成功した。