2008年07月21日
テーマパークへ行く
元々の計画では「浴衣を着て江戸の町を歩く」と言う予定だった。隊長自身、その為に髪の毛まで伸ばしていたのだが、直前に念のため確認した方が良いのかなと思い、当該施設に問い合わせたところ、「NHKの知的財産に相当するため、施設内でのコスプレは禁止」と言われてしまい、約10ヶ月に及ぶ私の目論見が木っ端微塵となった。(笑)
ロケを見ていたら、色白の俳優がいた。いい男だなと思って見ていたら、保護者が「山本耕史ですよ」と言った。「誰ですか?それは」と問いただすと「新撰組に出ていた人です」と言われ、そう言えば見たことあるなと思った。私の2m程前を通り過ぎたが、全く気づかなかった。人気俳優にしてみれば張り合いのない見学者だろう。しかも怪しい格好(ボーイスカウトの制服)をして…。(笑)
スカウト達がロケの最中に騒ぎ出しはしないかと心配していたが、全くの杞憂だった。以前に何度も話したが、子供であっても「神聖なもの」を肌身で感じるのである。きっとスタッフの皆さんのピンと張った緊張感がスカウト達にまで伝播したに違いない。撮影が休憩にはいると、誰からともなく「撮影しようよ」と言い出した。と言うことで寂れた街道筋とお寺の境内をイメージして撮影を行った。(笑)スカウト達は「忍者」になり、悪者である私を退治するというものであったが、なかなかの役者ぶりで、保護者だけでなく周りの訪問客も大いにウケていた。近日中にホームページで公開する予定である。
しかし、準備に準備を重ねた私の目論見が崩れ去ったにもかかわらず、スカウト達はネッカチーフを頭にかぶり、すっかり「くノ一」になりきっていた。「○○がなければ活動が出来ない」ではなく、あるもので活動をすると言う、ボーイスカウトの基本・原点を、逆にスカウトから教わった気がする。私は準備品にこだわりすぎていたのかも知れない。(勿論こだわることを伝えたい部分もあったが、彼らの着眼点の方が基本である)スカウトは天才である。天才を凡才にしてしまうのは、関わる指導者の責任かも知れない。気をつけなければならない。
最後に役者さんが休憩していたので一緒に写真を撮って頂いた。9月か10月にNHKで放送される予定の「陽炎の辻」というドラマである。しかし、これをきっかけに「子役」になりたいとか言い出さないかと心配である。