鳩山由紀夫首相は7日、「日メコン首脳会議」とその後のミャンマーのテイン・セイン首相との個別会談で、同国の民主化を求めるとともに、前向きな進展があれば政府開発援助(ODA)を拡充する方針を表明した。同国との対話に乗り出したオバマ米政権に歩調を合わせ、アジア外交での連携を探る狙いもある。
日メコン首脳会議は同日、経済協力の強化をうたった「東京宣言」を採択して閉幕した。同宣言では、鳩山首相が提唱する東アジア共同体の創設に協力していく方針も盛り込んだ。
鳩山首相はテイン・セイン首相との会談で、「政治犯の釈放、(民主化運動活動家の)アウン・サン・スー・チー氏との対話再開、米国との関係改善など前向きな動きを踏まえ、支援の段階的な拡大を考える」と伝達。同国が2010年に予定する総選挙の公正な実施を促すとともに、選挙前のスー・チー氏らの釈放を求めた。
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