6月25日に薬剤の過剰投与により50歳で死亡した米国のポップスター、マイケル・ジャクソンの死亡前の健康状態は良好であったことが、剖検の結果明らかになった。
米ロサンゼルス郡検察医によると、マイケルの死亡時の体重は136ポンド(約61.7kg)で、身長5フィート9インチ(約175cm)の男性としては正常範囲内であり、心臓も健康でプラーク蓄積の徴候はみられなかった。腎臓をはじめとする主な臓器も正常であったという。この剖検結果は一般に公開されていないが、AP通信がコピーを入手したもの。
剖検で指摘された健康面の問題としては、下位脊椎および一部の指に関節炎、下肢動脈に軽度のプラーク蓄積があったとAP通信は報じている。肺には慢性的な炎症があり、肺容量が低下し息切れを引き起こしていた可能性もあるが、直接の死因に結びつくほど深刻な症状ではなかったという。
剖検結果のコピーをレビューした米カリフォルニア大学アーバイン校麻酔科のZeev Kain博士は「総合的な健康状態は良好であり、各所見は正常の範囲内であった」とAP通信に語っている。同氏は剖検そのものには関わっていない。剖検結果にはこのほか、マイケルの顔面および頸部に瘢痕があったほか、両腕に多数の穿刺(せんし)創あり、瞼(まぶた)および唇にはタトゥー(入れ墨)が入っていたことが記されている。
原文
[2009年10月1日/HealthDay News]
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