80年に放送されたアニメ「あしたのジョー2」が、当時のせりふのまま、日本テレビで30日から再放送されることが分かった。70~80年代のアニメは、再放送時に表現などの問題で、せりふが一部カットされるケースもあるが、今回は異例の措置という。
「あしたのジョー」は、高森朝雄(梶原一騎)さん原作、ちばてつやさん作画のボクシングマンガが原作。不良少年の矢吹丈が、少年院で元プロボクサーの丹下段平からボクシングを教えられ、力石徹らライバルとの死闘を通じて成長していく姿を描いた。1968年から「週刊少年マガジン」(講談社)に連載され、スポ根マンガの傑作と言われる。
80年に放送された「あしたのジョー2」は力石の死後、テンプル(こめかみ)にパンチを打てなくなっていた丈が、再びボクサーとして復活し、カーロス・リベラらライバルたちとの死闘を経て、最強の王者ホセ・メンドーサに挑むまでが描かれた。
関係者によると、「作品が描かれた時代背景や、作品性、制作者の意図を尊重し、基本ノーカットでの放送を決めた」としている。放送は、30日深夜4時35分から毎週金曜日と日曜日に1~3話不定期放送される。【立山夏行】
2009年10月30日