ページ内を移動するリンクです。

本文ここから

「配慮足りず」と回収へ 東大阪市、防災のしおり

2009年11月03日 01:33

 大阪府が教職員向けに配布した「防災のしおり」

 大阪府東大阪市教育委員会は2日、大阪府が防災教育に役立てるのを目的にして教職員向けに配布した「防災のしおり」を、回収するように同市内の小中学校に通知した。
 表紙に、今月公開予定の米映画「2012」で地面が地震で陥没する場面や、「全世界60億人が直面する、世界の終末」との宣伝文句をそのまま使用。「阪神大震災の被災者に配慮が足りない」として回収を決めた。
 府によると、同映画の配給会社がタイアップを持ち掛け、資金も提供したという。
 市教委は府の依頼でいったん市内の小中学校80校に各80部を配布。2日になって一部の教師から指摘があり、対応を検討した。
 防災のしおりはB4判1枚を折り曲げた4ページで、「地震に対する10の心得」や津波から身を守る方法などを記載。表紙には映画の場面のほか、ストーリーや公開日、公開される映画館まで記されている。
 配布を決定した府河川整備課の担当者は「防災意識向上のためにインパクトを与えられると思った。東大阪市の対応は驚いているが、配慮が足りなかったかもしれない」と話している。

ページの先頭へ移動