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答弁メモ作成は「官房長官指示」だった?
このニュースのトピックス:鳩山内閣
首相官邸の内閣総務官室が、鳩山由紀夫首相や平野博文官房長官の臨時国会での答弁に関し、各省庁に「答弁メモ」作成を文書で指示していた問題で、指示を受けた複数の省庁が「官房長官の指示」として、関係部局に通達していたことが27日、分かった。ただ、平野氏は同日の記者会見で、指示について「初めて知った。私から指示したわけでは全くない」と断言した。政府内では「平野氏か、関係した官僚がウソをついている」(省庁幹部)との見方が広まっている。
指示を受けた省庁の幹部によると、内閣総務官室は22日付で各省庁の担当者に対し、文書で「答弁メモ」の作成を依頼した。
その際、総務官室は口頭で「官房長官の指示」だと断ったうえで、官房長官のための答弁メモを作成する際には、答弁内容に続けて、関連する与党の政策合意や衆院選マニフェスト(政権公約)の抜粋を記載することを指示した。
この内容は、複数の省庁がこの指示をそのまま、総務官室からの「口頭指示」として、電子メールで関係部局に通達していたことから判明した。
一方、総務官室が27日、各省庁に答弁メモの作成を指示した全文書の廃棄・削除を要請したことも分かった。指示文書、メールなど電子データのいずれもが廃棄対象となっている。
ただ、総務官室は省庁に対する「口頭指示」について「官房長官の指示だとは言っていないと思う」と否定している。
平野氏も27日の記者会見で、指示文書を自ら決裁したかどうかについて「決裁する立場にはない。過去の慣例で(総務官室が)出したということだ」と述べ、関与を完全に否定した。
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